SSブログ

常磐緩行線・・・「ありがとう 207系」さよなら運転撮影記 [鉄道写真撮影記]

2070.jpg

2009.12.05 常磐緩行線
「ありがとう 207系」さよなら運転撮影記

このブログでも何度か紹介している常磐緩行線の希少車207系900番台「マト71」。9月に後継車のE233系2000番台がデビューして以来、定期運用から外れて予備車的な扱いになっていましたが、ついに先週土曜日(5日)「さよなら運転」として最後の営業運転(団体扱い)が行われました。
今は東京に住んでいますが、元々は常磐線の南柏で育った私。常磐緩行線を走り続けてきた「マト71」には特別な思い入れがあります。希少車の「さよなら運転」と言うことでかなりの混雑が予想されましたが、自分もこれだけはどうしても撮影したい。前日に南柏の実家へ泊めてもらい、当日は朝から自転車で出撃しました。
やはり「マト71」のラストランは元・地元にこだわって記録したいもの。南柏周辺なら「昔取った杵柄」と言わんばかりに有名どころから穴場までいろいろな撮影ポイントを知っています。ところがよくスジを調べてみると「さよなら運転」の下り9145Mは南柏駅周辺で1006Kとカブるっぽい。検討した結果、南柏〜柏の柏寄りにある東武野田線ガード付近のポイントならば大丈夫そうだと判明。結局この近辺でいちばんメジャーなポイントでの撮影に落ち着きました。ココも昔はよく撮影に来ていた場所。なんとか元・地元と呼べる範囲かな・・・。

2031.jpg
まずは203系。この203もいずれE233系に置き換えられる予定。
常磐線 南柏-柏


普段は晴天での撮影を好む私ですが、この場所は晴れてしまうとマンションの影が落ちてしまいます。この日ばかりは晴れないことを祈っていましたが、ちょうどイイ具合に曇ってくれました。そういえばここ最近「マト71」が動く日って荒天が多いよな (定期運転ラストは台風代走、先月の連結訓練は往復とも大雨) ・・・なんて隣の同業者と話していましたが、今回は雨も大丈夫そう。
やがてカブリ危機のあった1006Kが上り線を通過した3分後、貫通扉に白いマークを掲げた「マト71」が姿を現しました。

2071.jpg
試作車207系900番台最後の勇姿。「ありがとう207系」のマークが凛々しい!


往路の9145Mが無難に撮影できたことでホッと一息。
さて今度は復路の9146Mの撮影です。とはいうものの、下り線以上に撮影地の少ない緩行上り線。どこで撮ろうか悩みましたが、やはり南柏周辺で撮りたくて、実家から自転車で15分ほどの跨線橋を選びました。この場所から少し南へ行くと有名な北小金の東雷神社ポイントがあります。もちろん東雷神社ならばスッキリときれいな写真が撮れることはわかっていますが、今から行ったって撮影できる場所などないはず。ハナからアノ場所は諦めていました。

6001.jpg
常磐緩行・千代田線の「顔」メトロ6000系。
常磐線 南柏-北小金


普段、ココで撮影する人は少ないのでしょう。跨線橋を通り過ぎる人に度々「何がくるのか」と聞かれます。一応「千代田線の古い車両が今日で引退するんで・・・」と答えましたが、ちょっと説明しづらい。何せ207系よりも古い203系や6000系がばんばん走っているわけですから・・・。ちなみに非鉄の地元民には「千代田線」と言った方が通じます。「常磐緩行線」と呼ぶ人は滅多にいない。
そんな応対をしながら待つこと30分。取手で折り返してきた「マト71」がおそらく最後となる南柏を通過するのが見えました。

2072.jpg
さようなら「マト71」。もうここを走ることはないでしょう・・・。


ゆっくりと横を通り過ぎる「マト71」。最後に乗車できた皆さんが羨ましく感じつつも、乗ったら走行写真が撮れなかったことを考えると、これでよかったのかな・・・。松戸駅などではかなりの混雑でパニック状態だったようですが、私のいたポイントは地元民や親子連れが多く、終始まったりムードで撮影できました。ご一緒した皆様お疲れ様でした。



共通テーマ:趣味・カルチャー