207系・・・ホントにさよなら...207系配給輸送 撮影記 [鉄道写真撮影記]
ホントにさよなら...207系配給輸送 撮影記
12月5日の「さよなら運転」後、松戸区に留置されていた207系900番台「マト71」ですが、ついに本日（５日）、廃車前提の配給輸送が行われました。長野への帰らぬ旅です・・・。
この配給列車、私は正確な日程やスジを知っていたわけではありません。あくまでもネットの某掲示板に晒された不確かな情報のみ。いろいろな情報が錯綜していましたが、一番有力そうなのが今日５日と明後日の７日でした。まあ、撮影地に行ってみれば、この情報が本当かどうか解るだろうぐらいのノリで向かったのは、東浦和の有名撮影地。今日遂行されるなら、必ず同業者がいるはず。果たして現地は・・・うわ！なんとすでに１００人以上が大集結！ コレは本当に今日あるんだと、確信するには十分すぎる数でした。それどころか撮影できる場所を確保するのに一苦労。幸い今日は手持ちだったので、大きな三脚の方の前にしゃがんで撮影することにしました。
現地にはやはり詳しい方がいるもの。ここまでくるともう騙し合いなどなく、隣の方から通過時刻を丁寧に教えていただけました。東浦和は12時32分着44分発とのこと。大感謝です。
やがて雲ひとつない青空の下、ロクヨンの姿が見えてきました。カマに続くのは紛れもなく緑色の帯が入ったステンレス車・・・。
武蔵野線 東川口-東浦和
列車は東浦和に停車するため、ゆっくり通り過ぎてゆきます。一両一両をしっかり目に焼き付けて、最後のクハ206まで見送ると、ホッと一息・・・ついている間はなく、ちょっと急ぎめに駅へと戻ります。別に追っかけするつもりはありませんが、先述のように東浦和は12分停車と教わったので、ひょっとしたら駅でもう一度207を見られるかもしれないと思ったのです。改札を抜けてホームへ降りると・・・いました、207。
こうやってみると、意外と似ているようで似てない気がします。
武蔵野線 東浦和
撮影地では後ろがよく見えなかったので気づきませんでしたが、赤色板ではなく207のテールランプが点灯していました。すでにパンタは撤去されてしまったはずなので、機関車からの電源供給でしょうか。テールが点いているだけでも、まだ「生きた車両」の感が拭えません・・・。
12時44分。ロクヨンの短い汽笛が鳴ると、207はゆっくりと動き出しました。独特だったあのVVVF音を奏でることもなく、静かに去ってゆきます。
もう「71」の札は無いけれど・・・さようなら「マト71」
武蔵野線 東浦和
最後は姿が見えなくなるまで見送りました。
