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冬休み01・・・阪神なんば線 初乗車記 [鉄道旅行記]

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2009.12.27~30 冬休み旅行記 01
阪神なんば線 初乗車記

年末年始の長期休暇は12月27日から1月3日までの8日間。今年は元旦が金曜日で4日が仕事始めと、年始にはあまり余裕がないので、年末に撮影旅行へ行ってきました。すでに新年が明けて数日が過ぎましたが、ここでは年末の旅行記を綴ってゆきたいと思います。
今回の旅は東京から西へ。既に引退が決定しているいくつかの国鉄型車両の撮影と、未乗のままになっている09年新規開業路線の乗車が主な目的です。さらにかねてから行ってみたかった名勝地(非鉄)が同方向にあったので、合わせて巡ることにしました。

12月27日(日)
まずは旅の起点になる東京駅へ向かうのですが、そこまで私を運んでくれたのは・・・

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偶然にも201系H7編成! 国鉄型を巡る旅としては、幸先良いスタートです。
中央本線 東京


旅の始まりは東海道新幹線。今回はココにもちょっとこだわりを持ってみました。今や一日一往復のみとなり、2月で東海道新幹線からの撤退が決定しているこの車両に乗車です。

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500系「のぞみ29号」。先頭車付近は500系を記録する人たちでいっぱい。
東海道新幹線 東京

「のぞみ29号」の東京発は12時30分。お昼過ぎの中途半端な時間なので、なかなか利用する機会がありませんでした。今回も遅めの出発で、スケジュール的には一日のが半分潰れてしまいますが、おそらくこれが東海道で500系に乗れる最後の機会だと思い、どうしてもこの「29号」に乗りたかったのです。今回の座席は海側のA席。富士山が見えるE席が希望でしたが満席でした。でも混雑期に窓側が取れただけでもヨシとしましょう。A席に乗って車窓を眺めていると、この車両を撮影する鉄ちゃんの姿がよく見えました。A席は南側なので撮り鉄にとっては順光側になるのです。定番の有名撮影地から、え?あんなところから撮れるの? なんてところまで、中から見ていてけっこう参考になりました。

東京1230-(のぞみ29号)-新大阪1506

500系に揺られて二時間半、新大阪で下車。ここから東海道線・大阪環状線を乗り継いで鶴橋へ向かいます。大阪から乗った環状線は201系。本当は103系に乗りたかったのですが、うまく当たりませんでした。でも一日で東西のオレンジ201に乗るのも面白いことかも知れません。もうすぐこんな経験できなくなるでしょうし・・・。

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この日二度目のオレンジ201。幕ズレしていますが環状線です。
大阪環状線 鶴橋

新大阪1515-(東海道)-大阪15191524-(環状線)-鶴橋1539


鶴橋でJRを離れ、近鉄に乗り換えです。
09年3月、大阪の中心部を貫く新たな路線「阪神なんば線」が開業し、これにより阪神と近鉄の間で相互直通運転が開始。新たに開業した区間(西九条~大阪難波)は3.8キロと短くても、その役割はとても大きなものになりました。
今回はここ近鉄の鶴橋から阪神なんば線に直通する列車に乗り、新規開業の大阪難波~西九条を経て、阪神「西大阪線」から「阪神なんば線」に名称変更した既存の西九条~尼崎まで乗ってみたいと思います。ちなみに新路線は阪神の「なんば線」ではなく、「阪神なんば線」が正式名称。開業から九ヶ月、ようやく乗車機会がやってきました。

このブログはタイトルにもあるように「撮影記」が多いため、私を撮影中心の「撮り鉄」だと思われる方が多いでしょう。でも実は「乗り鉄」でもあり、JRはもちろん私鉄もほぼ完乗しています(ほぼというのは、鋼索線(ケーブルカー)を含まずに乗りつぶしているため)。なので、新たな路線が出来れば、こうやって乗りつぶしに出向くことにしています。

さて、次の列車はさっそく阪神直通の快速急行・三宮行き。近鉄のホームに入ってくる阪神電車を期待していましたが、やってきたのは近鉄車両で、ちょっと拍子抜け。それでも近鉄車両が「三宮」の方向幕を掲げている姿は新鮮。

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鶴橋に入ってきた快速急行・三宮行き、近鉄5800系。
近鉄大阪線 鶴橋

もちろんこの列車に乗っていれば、阪神なんば線を走破して尼崎まで行けますが、いちおう新線区間へ入る前にいったん大阪難波で降りて仕切りなおします。次こそ阪神車かと思いましたが、またも近鉄車。すれ違いも含めて、まだ阪神電車を見ていません。相互乗り入れだけど阪神車のほうが少ないのか、それとも単にタイミングが悪いだけなのか?
新線区間に設けられた、桜川・ドーム前・九条の新駅は全て地下駅。九条を過ぎてようやく地上区間に出たのですが、線路の両側をシェルターのようなもので覆われていて、ほとんど景色が見えません。唯一眺望がひらけるのは、安治川を渡る鉄橋くらい。西九条付近で立体交差するJR環状線を上から見たいと思っていたのに、そこはまったく見えませんでした。西九条で降りてホーム先端からそのシェルター内を走る姿を撮影。来たのはまたも近鉄車・・・。

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新線の地上区間を走る近鉄9820系。景色はほとんど見えません・・・。
阪神なんば線 西九条

これで新線区間の乗車は終わりましたが、一本くらい阪神車が見たいので、少し西九条で待ってみます。待って二本目の上り列車に、ようやく阪神9000系が現れました。

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大和西大寺行きの阪神9000系。やっと見ることができた阪神電車。
阪神なんば線 西九条

なんとか阪神車も記録できたので、ふたたび下り列車(これも近鉄車でした・・・)に乗って尼崎へ。これで阪神なんば線は完乗です。尼崎から阪神本線で梅田へ出て、新大阪に戻ります。

鶴橋1546-(近鉄大阪線)-大阪難波15521555-(阪神なんば線)-西九条16031623-(阪神なんば線)-尼崎16281634-(阪神本線)-梅田1642
梅田1650-(御堂筋線)-新大阪1656

新大阪からは17時05分発の福知山線・特急「文殊1号」に乗る予定で、新幹線からの乗り継ぎ特急券も持っています。しかし西九条で阪神電車を待っていたおかげで、時間がギリギリ。なんとか間に合いましたが、危うく乗り遅れるところでした。「文殊」は大阪も通るので阪神梅田駅から大阪駅に出れば余裕だとお思いでしょうが、新大阪駅のコインロッカーに大きな荷物を預けてあったんですよね・・・。どうしても新大阪に戻らなくてはならなかったのでした。

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新大阪で発車待ちの「文殊1号」。時間ギリギリですが一枚だけ記録。
東海道本線 新大阪

485系の交流機器を撤去した183系800番台。外観・内装ともにほぼ485系のままで、懐かしい国鉄の雰囲気です・・・が、言い方をかえれば、かなりボロイ。ファンには堪らないこの車両も一般利用者には不評でしょう。でも、この183系も後継車両への置き換えが決まっています。
ところでこの「文殊」、一日一往復のとても地味な特急で、私もこの時間の列車を時刻表で調べるまでは存在すら忘れていたほど。「もんじゅ」っていうと、テツの私でも原発の方を思い浮かべます。福知山線特急は「北近畿」のイメージが強い。ちなみに一日一往復なのに号数が付いているのは、かつて上りが二本の1.5往復体制だったころの名残なんだそうな。
この列車に福知山まで乗車します。

新大阪1705-(文殊1号)-福知山1847

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「北近畿ビッグX(エックス)」の中心にある福知山
大阪方面と京都方面からの特急がここで接続します。

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乗ってきた「文殊1号」と京都発の「きのさき5号」が並びました
どちらも国鉄色の贅沢な並び。 山陰本線 福知山

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アーバンカラー同士の並びも見られます。こちらはハズレ??

この日は福知山で一泊。駅前のホテルからは駅が一望できました。高架化されて初めて訪れた福知山、その変わり様に驚きです。駅前に保存されているC1140は転車台に鎮座していて、現役さながら。各所に保存機は多数あれど、転車台ごと保存されているのは珍しいのではないでしょうか。

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この日のホテルは「ステーションビュー」
駅前のC11や、ホームに停車中の183系も見えます。
山陰本線 福知山


二日目に続きます・・・。



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