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TWO-shot 18 二枚の「雷鳥」 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP TWO-shot 18 二枚の「雷鳥」

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先週のダイヤ改正で、683系「サンダーバード」への置き換えによる本数削減と、9両編成から6両編成への短編成化が実施された485系特急「雷鳥」。完全撤退ではなく一日一往復でも残ったこと、さらに今後も臨時列車では出番があるということだけでも、良しとすべきなのでしょうか・・・。
今回はそんな「雷鳥」にまつわる二枚の写真。
一枚目は二年半前の11月。この日は撮影に絶好の秋晴れで、好ポイントが点在する北陸本線・細呂木駅周辺を朝から歩き回って撮影していました。そんななか夕方に辿り着いたのがこの撮影地。おそらく有名な撮影ポイントなのでしょうが、なんの情報も無くやってきた私は、光線状態と抜けのよさに大感激。ここで485系「雷鳥」を撮ったらカッコイイだろうな・・・と、さっそく時刻表を調べると夕方に二本の「雷鳥」があり、しかも非パノラマ車運用。これを狙わない手はありません。しかし一本目にやった来た485系はパノラマ車。この頃の私は時刻表の巻末にある編成表を参考にしていて、「雷鳥」運用を的確に把握しておらず、非パノ車の運用にもパノラマ車が使用されることがよくあることだと知ったのは、この撮影のあとでした。当然もう一本の485系まで粘ることにしたのですが、日没ギリギリ。西の山に太陽が沈みかけた頃、「雷鳥」接近を知らせる踏切が鳴りました。オレンジ色に照らされた舞台は私の撮り鉄人生の中でも、いちにを争うほど最高の光線状態。ところがファインダーに飛び込んできたのは、またもパノラマ車・・・。もちろんパノラマ車だって貴重な485系「雷鳥」には変わりないのですが、やはりイラストマークを掲げた純正485系顔が撮りたかった・・・。結局、このときは不完全燃焼で撮影地を後にすることに。
細呂木のアノ場所で、非パノ「雷鳥」が撮りたい。その思いはしばらく断ち切ることが出来ませんでした。しかし翌年のGWに再び訪れたときは、午後から雲が発生して「雷鳥」通過時はドン曇り。翌日は晴れたのに、若干の遅れがあったせいか「サンダーバード」にカブられて撃沈。同年夏には福井まで来たものの、金沢豪雨で北陸線がストップ。細呂木にも辿り着けず・・・と、何かに祟られたように拒まれ続けた、細呂木「雷鳥」。私も次第に細呂木まで行くのが億劫になり、「雷鳥」は今庄や南条あたりで撮る事が多くなりました。
リベンジの舞台が訪れたのは昨年のGW。その頃ついに485系を置き換えるとされる、683系4000番台が姿を現しました。これが最後の機会かも知れないと、満を持して向かったのは細呂木。この日はしっかりと本命になる「雷鳥34号」の前運用である「雷鳥9号」に非パノが入ったことを確認。天気も問題なさそう。あとは定時に来てくれれば、カブリも回避できるはず・・・さあ来い、非パノ485!
      
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・・・と、まあなんとか全ての条件が整い、撮影できたのが二枚目の写真。
日の長い時期に訪れたので光線状態は一枚目のほうがドラマチックなのですが、晴天順光で撮れただけでも満足です。むしろ光線の違うバリエーションができて良かったとも思っています。
あらためて見ると、全盛時の12連には及ばないにしても、9連の485系「雷鳥」は堂々としていて、カッコよかったですね。
 
上・07.11.25 下・09.04.29 北陸本線 細呂木-芦原温泉


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