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East-i D・・・越中島貨物・新金線 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2010.05.29 East-i D
越中島貨物・新金線 撮影
  

前回からの続きです
越中島貨物線に入線する「East-i D(キヤE193系)」を撮影するために、京葉線で潮見へとやってきました。
まずは参考までに、この日の越中島貨物線を中心とした「East-i D」のおおまかな動きを載せておきましょう(DJ誌より抜粋)

『木更津~新小岩(操)1221-(試9287D)-越中島貨物1229~1330-(試9286D)-新小岩(操)1338~1441-(回9847)-金町1452~宇都宮』

最初の狙いは越中島貨物12時29分着の「試9287D」なのですが、海浜幕張から各駅停車しか停まらない潮見まで思ったよりも時間がかかってしまい、潮見に着いたのは12時16分。ここから越中島貨物駅付近の撮影地まで歩くことを考えると、かなり時間がギリギリになってしまいました。早足で運河沿いの倉庫街を抜けて、明治通りをしばらく進むと、左側に非電化の線路が見えてきます。これが「越中島貨物線」。潮見からの道順は単純でしたが、約1.5キロほどの距離があって、撮影地の新砂踏切に着いたときには既に12時半を過ぎてしまいました。12時29分着の列車を撮り逃した・・・!?  いえ、大丈夫。実はまだ通過前なのです。ここからの説明は、ちょっとややこしくて解りづらいと思うので、興味のない方は飛ばしてください・・・(笑)
DJ誌に載っていた越中島貨物駅の時刻は、本来の越中島貨物駅(貨物線の終端)から3.1キロほど亀戸寄りにある、2000年に廃止された「旧・小名木川貨物駅」の時刻。旧・小名木川は現在、交換設備のみが残された言わば信号所状態。しかしここを小名木川信号所とはせずに、廃止と同時に越中島貨物駅の一部へ組み入れてしまったようで、旧・小名木川から越中島貨物駅までの3.1キロは、タテに長いひとつの「越中島貨物駅」となったらしい。そこで、列車は旧・小名木川に着いた時点でダイヤ上は越中島貨物着とみなされるとのこと。では、この旧・小名木川と本来の越中島貨物駅の間を走る列車はどうなるのかというと、なんと越中島貨物駅の「構内入換」という扱いになるのだそうな。そうすると実際の営業キロ数などに変化が出てきそうなのですが、その辺の事情は私にもよくわかりません(そもそも旅客列車が運転されていないから、営業キロなんてあまり関係ないのか・・・)。いずれにせよ、12時29分に旧・小名木川に着いた「East-i D」が、本来の越中島貨物駅近くにあるこの新砂踏切にはまだ現れていないのは確かで、しかも「入換扱い」の列車はいつ来るのかわからない状態。とりあえずカメラをセットして待つこと10分、姿が見えたのは12時43分頃でした。

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越中島貨物駅「構内」にある、新砂踏切を通過する「East-i D」

越中島貨物線 越中島貨物

う~ん・・・越中島貨物線らしいカットが撮りたくて、この永代通りにある新砂踏切で撮ったのですが、あまり越中島貨物線っぽい写真にはなりませんでしたね・・・
続いて今の列車の折り返しを撮影するために、新砂踏切から5分ほど亀戸寄りに歩いたところにある、跨線橋からの俯瞰ポイントへと移動します。返しの列車も先述の説明通り、上記の発車時刻(13:30)は旧・小名木川のものですから、今度はそれよりも早めに本来の越中島貨物駅を発車することになります。アバウトながら、だいたい13時15分頃の通過かな・・・なんて思っていたのですが、跨線橋上から眺めていると、すぐに白い車体が見えてきました。時刻は12時57分。予想よりずっと早かった・・・。

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折り返してきた「East-i D」。単線の越中島貨物線をゆっくり検測
越中島貨物線 越中島貨物

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同跨線橋から亀戸方を向いて後追い。非電化なので上からの撮影もスッキリ

越中島貨物線 越中島貨物

錆付いた線路、草むした枕木、そして非電化・・・とても都区内の路線とは思えない光景です。今度は越中島貨物線らしいカットになったかな。ちなみに上写真の右側に写っている緑地帯のすぐ先には、メトロ東西線の東陽町と深川車両基地を結ぶ引込み線が走っています。
これで越中島貨物線での撮影は終了・・・のはずでしたが、撮影地近くのバス停(日曹橋)から都バスで亀戸駅に出ると、時刻はまだ13時半前。さっきの列車は13時30分に旧・小名木川を発車するはずなので、もう一回、亀戸駅でも撮影することができそうです。旧・小名木川に停車中の「East-i D」を、都バスで追い抜いちゃったわけですね。

日曹橋1306-(都バス07系統)-亀戸駅通り1324

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総武線・亀戸のホームを横目に越中島貨物線を通過する「East-i D」

総武本線 亀戸

前記事の冒頭で書いた、妹が言っていた亀戸の高架線とはまさにココのこと。なんだか、結局このカットがいちばん越中島貨物線らしいような気がします。でも、まさか都バスで「追っかけ」して、間に合うとは思いませんでした(笑)。

亀戸1345-(総武線)-小岩1348

さて、ラストにもう一丁「East-i D」の回送を撮影するため、今度は総武線で小岩へ。検測を終えた「East-i D」、新小岩からは機関車の牽引で回送されます。これを新小岩と金町を結ぶ貨物線、「新金線(総武本線・新金支線)」で狙ってみることに。なんだか今回は「東東京貨物線巡り」みたいになってきたなぁ・・・。新金線も越中島貨物線同様、定期旅客列車の走らない貨物線ですが、こちらは総武本線と常磐線・武蔵野線方面の重要なバイパス的役割があり、単線ながらも全線電化で、貨物列車や団体臨時列車も頻繁に運転されています。そんな新金線でいちばん有名な撮影地、新中川を渡るトラス橋のポイントへとやってきました。時間に余裕を持って撮影地に着いたはずなのですが、すぐに現れたのは・・・あれ?「East-i」・・・もう来たの!? しかも自走??

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新金貨物線新中川橋梁を渡る「East-i E」。
新金線 新小岩-金町

一瞬ビックリしましたが、よく見るとこれは同じ「East-i」でも、電車タイプの「East-i E(E491系)」。同日に同じ線で一編成ずつしか無い両方の「East-i」を見かけるとは・・・この日は検測日和なのか? 新小岩(操)では、EとDの両者が顔を合わせたらしい。

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EF65PF牽引の72レ。貨物線をゆく貨物列車、日常の光景です。

先日に行われた送り込みには虹ガマことEF8195が使われた「East-i D」の回送、返しとなるこの日も牽引機が気になるところですが、定刻に見えてきた機関車は黄色いパーイチ・・・カシガマ!

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カシオペア色の92号機が牽引する「East-i D」。

似合っているかどうかは別にして、カシガマと「East-i D」とは面白い組み合わせですね。個人的にはあまり好きじゃないカシガマですが、こういうシーンで出会えると嬉しいもの。それにしても、まさか新金線でカシガマが見られるとは思っていませんでした。

検測車というと、昔はマヤ34といろんな機関車の組み合わせが楽しみで、よく撮影に出向いたものですが、今の「East-i」世代になって、ちょっと疎遠になっていたところがありました。でも今回のように貨物線への入線などがあると、「East-i」の撮影もなかなか楽しいですね。カシガマ牽引なんてオマケまでついてきましたし。いずれ機会があれば、京葉臨海などの専用線へ入線している姿なんかも撮影してみたいものです。



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