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京急・・・「1000形 ありがとう運転」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2010.06.27 京浜急行
1000形ありがとう運転 撮影記
  

まずは先週水曜日(23日)のこと。仕事で川崎へ行く用事があり、往路はJRで向かいましたが、復路は久しぶりに京浜急行を使うことにしました。実は今、京急川崎から出ている京急の支線・大師線では、名車・1000形が最後の活躍をしており、惜別のヘッドマークを掲げて走っているとのこと。そこでせっかくなら、川崎へ行くついでにこの1000形が撮れないかと思い、京急川崎へ向かったわけです。ところが、この日の大師線は日中に運転されている三運用すべてが1500形。引退までのマーク掲出期間は1000形が運用に就いているものだとばかり思っていた私はガッカリ。仕方なく諦めて品川方面へ帰ろうと本線ホームへ上がったそのとき、本線下りに入ってきたのは1000形!

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本線で最後の活躍をする6連の1000形
10.06.23 京急本線 京急川崎


あまりに突然で、停車中の後ろを撮るのが精一杯でした。1000形は大師線を中心に運用されている4連と本線用の6連、それぞれ一本ずつしか残っていません。当然、運用範囲の広い本線用の方が捕まえづらいはず。その一本が偶然やってくるとはツイているのか? でもこの編成にはヘッドマークが付いていません。やっぱりマーク付きが撮りたい・・・。そこで1000形の運用を調べてみようとネットで検索していると、ある運転情報が京急の公式HPに出ていました。それは「1000形ありがとう運転の実施」。27日(日)に、往年の種別板を装着した1000形が金沢文庫~三浦海岸~京急久里浜を走るというもの。「往年の種別板」ということは、撮りたかった惜別マークではないのですが、これは1000形の勇姿を撮れる最後のチャンスだと思い、撮影へ出かけてみることにしました。

6月27日(日)
渋谷-(東急東横線)-横浜-(京急本線・久里浜線)-YRP野比

車窓から撮影地を探しながら追浜や久里浜で降りてみるも、現地へ行ってみたら架線柱やケーブルなどの位置が悪くイマイチ。さらにYRP野比でも車窓から見た場所は思ったよりも雑草がひどくて足回りが見えない・・・。高架やトンネルが多いこの辺り、なかなか撮影地を見つけられずに京急長沢方面へ歩いていると、坂の途中から築堤上を走る線路を見下ろせる場所に出ました。既に多数の同業者が待っているところを見ると、ここは有名なポイントみたいです。まだ少し場所に余裕があったので、私もここから狙うことにしました。

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まずはステンレスの新1000形。京急初のステンレス車も見慣れてきましたね。
京急久里浜線 YRP野比-京急長沢(後追い)


いい撮影地ですが、架線柱の間隔が狭くてスッキリしない。下がカツカツなのは、線路際のフェンスと前方で構える同業者をクリアしたためなのですが、ちょっとバランス悪いか・・・。

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1500形の快特。都営からの直通でやってくる三扉ロングシートの快特は
乗るとちょっと損した気分になります・・・
京急久里浜線 YRP野比-京急長


二枚目は一スパン先で撮ってみました。バランスはいいけど、こちらも意外と架線柱が目立つなぁ・・・。ちなみに新1000形が80ミリ、1500形は180ミリで撮影しています。さらに300ミリでも撮影。

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やっぱり快特といえば2100形。関東私鉄の車両では、随一の乗り心地だと
私は思っています。環境電車の「ノルエコ」編成。


今度はガードの鉄柵が目立つ・・・。でも編成はスッキリするし、背景の住宅もクリアできる。あとは好みの問題ですが、私はこの300ミリアングルがいちばんしっくり来ました。本番の1000形もこれで撮影することにします。

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堂々の8連で「快特」の種別板を掲る、1000形。
 
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上写真の「種別板」部分をトリミングしてみました。


1000形に「快特」板、やはり似合いますね。派手な「さよならマーク」よりも、コアな京急ファンにはこちらの方が喜ばれたのではないでしょうか。6連しか残っていなかった1000形ですが、この日のために運用を離脱していた2連を連結して8連で運転されたのも嬉しい心意気。ちなみにこの列車、事前募集の団体列車ではなく誰でも乗車できる「臨時快特」。とはいえ、車内はテツで埋め尽くされていたことでしょう・・・。
さて、当初は今の折り返しも撮る予定だったのですが、撮影地で居合わせた同業の方から「今日は大師線でも1305(4連)が動いてますよ」との情報をいただき、予定を変更。大師線へ向かうことにしました。折り返しの「特急」板を掲げた1000形も捨てがたいのですが、やはり「惜別マーク」付きの1000形が撮りたい。

京急長沢-(京急久里浜線・本線)-京急川崎

京急川崎で大師線ホームへ降りてみると、さっそくいました1000形。ちゃんとヘッドマークも掲げられています。本線の臨時列車を撮影する方に集中しているためか、こちらはそれほど混んでおらずに余裕で撮影ができます。臨時列車の折り返しを撮らずに川崎へ来たのは、そういう理由がありました。

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大師線ホームに停車中の1000形。テツの数は少なめでまったり。
京急大師線 京急川崎
 
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真正面からも一枚。やはり京急と言えばこの顔・・・。


京急川崎-(京急大師線)-港町

1000形に乗って、川崎の隣駅・港町で下車。有名なS字カーブのポイントへ向かいます。編成の入る定番位置には何人かの先客がいたので、一本目はちょっと変わったアングルで。

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ヘッドマーク強調気味に、正面からフレームアウト構図。
オデコの丸みと一灯ライトが1000形の特徴。
京急大師線 港町-京急川崎


短区間の大師線を何往復もする1000形。一度撮影したら、ほとんどの方が撤収して次の撮影地へ向かいます。空いた定番位置から今度はカーブ行く1000形を撮影。

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港町付近の急カーブを車体を軋ませながら進む1000形。
京急大師線 京急川崎-港町


迫力ある1000形が撮れて大満足。この一枚が撮れればじゅうぶんなので、私も次の方に場所を譲って撤収。今の列車の折り返しを待って、最後に一区間だけ1000形を乗り納めしてきました。

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港町駅へ進入する1000形。
これが私の1000形ラストカットかな・・・。
京急大師線 港町


港町-(京急大師線)-京急川崎-(京急本線)-品川

私にとって京急はそれほどなじみ深い路線ではありません。それでも幾度となく利用した京急の顔と言えばこの1000形でした。頼りなげな一灯のライト、片開きの側扉、薄いグリーンの化粧板にブルーモケットの腰掛け・・・古臭いながらも、どこか暖かみのある車両だったと思います。 1959年(昭和34年)のデビューから実に50年間も走り続けた名車・京浜急行1000形。長い間お疲れさまでした。

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