SSブログ

夏休み03・・・琴電「レトロ電車」 撮影記 その2 [鉄道旅行記]

3142.jpg
2010.07.30~08.02
夏休み旅行記03
琴電「レトロ電車」 撮影記 その2
  

前回からの続きです。夏の休暇を利用しての四国旅、琴電(高松琴平電鉄)で特別運行されているレトロ電車を追って、琴電琴平へとやってきました。

3133.jpg

右の1200形で琴平に到着。レトロ電車は反対ホームに停車中。
10.7.31 琴平線 琴電琴平

3134.jpg

立派な駅舎の琴電琴平駅。

島式の琴平駅ホームからでは車両の撮影がしにくいので、一旦改札を出て外から眺めることにします。ここで、この日運転されたレトロ電車三両を簡単に紹介してゆきましょう。・・・とは言うものの、私はそれほど琴電に詳しいわけではないので、車歴などは琴電のHPにある車両紹介を参考にさせていただきました。

3135.jpg

まずはこの日何度も撮影している琴平寄りの先頭車、20形の23号。
『1925年(大正14年)川崎造船所製の大阪鉄道(現・近鉄南大阪線)
デロ20型車を種車に、近鉄モ5621形を経て1961年に琴電に入線』
車齢はいちばん高い23号ですが、近鉄からの譲受車なのですね。

3136.jpg

23号の車内。内板のニス塗りとドア横の飾り柱が特徴なのですが、
飾り柱が目立たない写真になってしまいました・・・。

3137.jpg

今回は中間車で顔が拝めなかった1000形の120号。
『1926年(大正15年)汽車会社製。高松琴平電気鉄道開業時から
走り続けている車両で、5両が製造された1000形うちの1両。2007年には
産業考古学会より推薦産業遺産に指定され、また2009年には経済産業省
より近代化産業遺産に300号500号と共に認定された』

3138.jpg

リベット打ちの窓枠やテールランプが下に付いているところなど
個人的に好きな顔立ちの120号。先頭に立つ姿も見てみたかったところ。

3139.jpg

そして築港寄りの5000形500号。復路ではこの車両が先頭に立ちます。
『1928年(昭和3年)加藤車輛製。琴電開業後の増備車で、片運転台の
制御客車として3両が製造されたが、後に両運転台の制御電動車へ改造』
動態保存車唯一の昭和生まれ。とはいえ昭和3年製ですから既に82歳。

3132.jpg

琴平駅とその周辺の情景。
イベント列車の運転にもかかわらず、テツの姿は少なめでのどか・・・。

3141.jpg

留置線には1205F「しあわせさんこんぴらさん号」が。

レトロ電車はここ琴平で約三時間停車の後、高松築港へ向かいます。この折り返し時間で昼食を採ることにしましょう。ここでお昼といえば、当然「讃岐うどん」。朝にも一杯食べていますが、食にうるさい同僚からは「香川へ行ったら最低五杯は食べて来い」と言われています。五杯は多いとしても二~三杯は食べたいところ。しかも琴電は讃岐うどん発祥の地と言われる綾川町を通っています。そこで、出発前に何軒か有名店を調べてみたのですが・・・どの店も駅から遠い(-_-;)。「高松市内からクルマで30分」とか、駅名が出ていても「滝宮駅から徒歩40分」などと書かれています。映画「UDON」に出てくる、掘っ立て小屋みたいな店や、名物婆ちゃんが打っているようなところに行ってみたかったけれど、こういうところはクルマが無いと行くのは難しいみたいですね。ならば高松でレンタカーを借りて、琴電撮影とうどん屋巡りをすれば効率が良いのですが、やはり地方の中小私鉄を撮影する際は極力その鉄道に乗ってあげたいもの。クルマで回って撮影だけしてしまうのはちょっと気が引けます・・・。そんななか、琴電の駅から徒歩3分という好立地のうどん屋さんを一軒見つけました。栗熊駅近くにある、その名も「香川屋」さん。線路沿いにあるお店なので、行きの車内から場所を確認しておきました。お店は大きくて明るいチェーン店っぽい店構えなのですが、実は行列ができるほどの人気店。さっそく列に並んで「ぶっかけ」を注文。

3147.jpg

香川屋の「ぶっかけうどん」大で340円。

手打ちの麺は、もっちりとした口当たりながら弾力のある噛みごたえ。醤油をかけるだけのシンプルな味付けなので、小麦の味が生きています。 私はうどん通ではないし、他と食べ比べたわけでもありません。でもコレは相当に美味しい。猛暑の中で撮影していて、ちょっと食欲減退気味だったのですが、これはするするといくらでも食べられます。おかげで体力回復。張り切って、レトロ電車の撮影に戻りましょう。

琴電琴平1242-(琴電・琴平線34)-栗熊1255
栗熊1346-(琴平線29)-羽間1354

再び往路を撮った羽間へとやってきました。実は午前中に訪れた際、復路の撮影地として目星をつけていたところが一箇所あったのです。それは往路の写真で、列車の後方にチラッと写り込んでいた陸橋。この上から俯瞰撮影できないかと考えていたのです。さっそく陸橋へ上がってみました。

3148.jpg

田園地帯を走る1080形を俯瞰気味に撮影。
10.7.31 琴平線 榎井-羽間

往路のレトロ電車は正面から撮影していたので、今度はキッチリと編成が解る写真が撮りたい。そう考えるとここはベストアングルです。しかもこの陸橋は思っていたよりもずっと見晴らしがよく、琴平の町まで見渡せて、気持ちいい大俯瞰写真も撮れそう。逆光気味なのがちょっと難点ですが、復路の撮影ポイントはここに決定。やがて遠くにレトロ電車三連の姿が見えてきました。

3149.jpg

琴平の町を後にするレトロ電車を大俯瞰撮影。

3150.jpg

引き付けて、編成重視でもう一枚。500号が先頭の旧型三連。
上から見ると、120号にのみベンチレーターが付いているのが解ります。

遠景写真は背景の山々がかなり霞んでしまいましたが、琴電らしい情景が撮れたのではないかと思っています。編成写真の方もバッチリ。これでレトロ電車の撮影は終了です。ところで、気になったのが車内の空き具合。昨今の鉄道ブームで、イベント列車となるとどの列車も超満員の大賑わいとなるものですが、この琴電のレトロ電車は外から見ている限り、空席がかなり目立ちました。まあ、真夏の非冷房車はツライということもあるのでしょうが、今後の運転に影響が出ないか気になるところです。私も今回は撮影のみでしたが、また訪れる機会があれば今度は片道だけでもレトロ電車の乗車を楽しみたいですね。ちなみに次回のレトロ電車の運転は、9月25日(土)の予定です。

羽間1448-(琴平線42)-高松築港1540-(徒歩)-高松

さて、琴電の撮影を終えて高松に戻ってきました。ここからは今回の旅でいちばん行きたかった目的地へ向け、JRで移動です。

3151.jpg

2000系の特急「うずしお」と121系。121系って、今年廃車になった
東の207系900番台に似ているので、ちょっと親近感があります。
10.7.31 高徳線 高松

乗ったのは上写真左、高徳線の特急「うずしお」。この列車に乗ったということは・・・そう、目的地は徳島です。ただしこの日は最終目的地までは行かずに徳島で一泊。もったいぶるようですが、改めて翌日の朝に目的地へと向かいます。

高松1608-(うずしお17号)-徳島1717

3152.jpg

高松~徳島は意外と近くて、特急で一時間。明るいうちに徳島着。

3153.jpg

阿波踊り像がお出迎え~。

3154.jpg

徳島名物と言えば「徳島ラーメン」。
豚骨醤油スープに博多ラーメンのような硬い細麺

上には豚バラ肉が乗っています。通はこれに生卵を落とすのだとか。
それにしても、この日は麺類ばかり食べています・・・。


・・・続きます



共通テーマ:趣味・カルチャー