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懐かしの撮影記・・・京葉線 編 [あおたけ的 懐かしの撮影記]

あおたけ的、懐かしの撮影記
京葉線


中央線から201系が引退して気が抜けてしまったというワケではないのですが、先週末は知り合いの結婚式に参列 (アッチャンおめでとー ^ ^) したりしていて、非鉄。今週末こそはどこかへ行こうかと考えていたところへの台風接近。さすがに大雨の中で撮影に出る気合いは無く、これで二週連続の非鉄となってしまいました。。。そこでちょっと過去の写真を探ってみたいと思います。ネタが無いときにアップする「懐かしの撮影記」、今回は今年全線開通20周年を向かえ、先日盛大な車両基地公開イベントなどが行われた「京葉線」をクローズアップ。

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今年全通20周年を迎えた京葉線の車両たち。
ちなみに20年間京葉線で走り続けているのは真ん中の205系のみ。
10.10.09 京葉車両センター (再掲)


東京と千葉を東京湾沿いに走る京葉線。現在では首都圏への通勤通学輸送や東京ディズニーリゾートへのアクセス路線として重要な役割を担う同線ですが、第一期に開業したのは西船橋~千葉港(千葉みなと)のわずか18.4キロ。この頃の京葉線はのんびりしていて、特急や快速の運転などもちろん無く、平日の日中などわずか4連で運転されていたこともありました。

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西船橋に停車中の京葉線用103系。低運転台初期車、全車非冷房編成です。
1986.03.02 京葉線 西船橋

写真は第一期開業日となった1986年3月3日の前日に撮った試運転列車です。本当なら開業日に運転されたヘッドマーク付きの記念列車が撮りたかったのですが、開業日の3月3日は平日の月曜日。今でこそ新線や新駅の開業は土・日に行われることが多くなりましたが、この頃のダイヤ改正は平日に行われていたんですね。今思えば、そこが「国鉄」らしさだったのかも。ちなみにこのダイヤ改正では埼京線の新宿乗り入れも開始されており、当日の私はそちらの延伸開業記念マークの撮影に行ってしまって、京葉線の記念マークは撮れずじまいでした。

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これも第一期の京葉線。
開業から四ヶ月も経ってようやく初乗りに出向いたときの写真。
上写真と同じアングルで恐縮ですが、隣には武蔵野線運用に就く201系
が写っていました。こちらも懐かしい・・・。
1986.07.06 京葉線 西船橋

第一期開業の翌年(1987年)には国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の一路線となった京葉線。第二期に当たる南船橋~新木場・西船橋~市川塩浜の延伸開業と千葉みなと~蘇我が旅客化したのはさらに翌年の1988年12月のことでした。東京駅まであと一歩というところまで近づいたこの延伸ではTDL最寄の舞浜駅が開業し、武蔵野線との直通運転も開始。現在の京葉線の基盤となる運転体系が確立されました。注目度も第一期のような「千葉の盲腸線」とは比べ物にならず、開業前からメディアなどに取り上げられることが多くなり、私もそんな京葉線を一足先に見てみたいと地下鉄東西線の浦安からオリエンタルランド交通(現在の東京ベイシティ交通)バスに乗って、試運転列車を眺めに行ったものです。

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開業前の京葉線に入線した建築限界測定試験。
DD51+ヨ+オヤ31+トラ+クモユニ143+トラ+ヨ+DE10
という珍ドコ編成。
1988.10 京葉線 新浦安付近

開業前の新線で行われる建築限界測定試験。編成に挟まれたクモユニの姿もさることながら、何より注目は建築限界測定車・オヤ31、通称「オイラン車」。建築限界を測るために飛び出した無数の矢羽根を花魁のかんざしに例えてこう呼ばれるのですが、なかなか洒落たアダ名ですよね。この写真ではその特徴が解りづらいのが残念ですが・・・。
この写真ですが、近くのマンションの踊り場から撮影しています。開業前の駅には当然入ることができず、なんとか見下ろせる場所を探したのでした。今ではマンション等に無断で立ち入ることは問題視されていて慎むところですが、当時は管理人さんに一声かければ撮影させてもらえたもので、この京葉線を見下ろせるマンションなどSLが走った際には撮影地ガイドとして某雑誌に掲載されていたほどのところでした。

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こちらは延伸開業直前の103系試運転列車。
既に記念のマークが掲げられています。
1988.11.27 京葉線 市川塩浜-新浦安(後追い)

そして迎えた開業日の12月1日・・・も平日でした。しかし当時、JR全線完乗にしゃかりきになっていた私はどうしても開業日に全線完乗を果たしたくて、なんとか夜に乗車。そのときに一応写真は撮ったもののどれもブレブレか真っ暗。下記に紹介する写真は後日、撮りなおしに行ったときのものです。

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新木場-蘇我・延伸開業記念マークを付けた103系。
先日行われた京葉区の公開で201系が付けていたものですが、
この頃の京葉線に201系はまだいませんでした。
1988.12.03 京葉線 新浦安

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直通運転が開始された武蔵野線103系にも記念マーク。
1988.12.03 武蔵野線 西船橋

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習志野区から借り入れたカナリアの103系も活躍していました。
ATS-Pの取り付け工事などで、車両が不足していたためと思われます。
1988.12.03 京葉線 新浦安

次に紹介するのは京葉線開業の歴史に直接関係無いのですが、1989年の千葉県民の日に撮影したこんな臨時列車。

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103系による「県民の日記念号」。
一灯の原型ライトとP型工事で潰された運行表示窓が特徴的な編成です。
1989.06.15 京葉線 千葉みなと

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こちらは高運転台車の103系。
マークの運転区間には千葉みなと-新松戸とあります。
1989.06.15 京葉線 千葉みなと

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房総方面からは113系で運転された記念号。
これは館山から内房線経由で来たものですが、この他にも外房や
総武線からの列車も記録してありました。
1989.06.15 京葉線 千葉みなと

実はこの臨時列車は偶然撮れたもの。というのも、千葉県民の日に行われるイベントに友人が大好きだったアイドルがゲスト出演するということで、千葉ポートパークまで連れ出されたのです。ちなみにそのアイドルとは、昨年世間を騒がせた「の〇P」さん・・・。20年後にまさかあんなことになろうとはね・・・(^^;)。

新木場延伸から二年後の1990年3月。第三期開業で京葉線は東京乗り入れを果たし、ようやく東京~蘇我全線開通となりました。それに伴いデビューしたのが赤いラインの205系。京葉線仕立てに前面をデザイン変更しての導入でした。今でこそ京葉線=赤いラインのイメージですが、当時は京葉線といえば青い103系の路線。新に加わる205系も当然ブルーのラインだと思っていた私は、205系の新製回送を見に行って赤いラインと変更された前面のインパクトに驚いた覚えがあります(205系新製回送の写真も撮ったのですが、今回は見当たりませんでした。いずれ出てきたら紹介できるかも・・・)。
全線開通日の3月10日、この日は土曜日だったので午後から出撃。東京駅のなが~い地下通路を初体験して、東京から乗車。このときも開業日に完乗を果たしています。

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新製投入された京葉線用205系、いわゆる「メルヘン顔」の営業運転初日。
1990.03.10 京葉線 新浦安

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全線開通記念マークは漫画家の高橋留美子さんがデザイン。
1990.03.10 京葉線 新浦安

晴れて東京~蘇我の全線が開通した京葉線。その告知ポスターや記念ヘッドマークのイラストデザインを担当したのが、「うる星やつら」や「めぞん一刻」、「犬夜叉」などでおなじみの漫画家・高橋留美子さんでした。もちろん当時から超売れっ子の有名漫画家。ヘッドマークと同デザインの開業記念オレカは即完売だったとか。記念イラスト、そこにはのちに京葉線のイメージキャラクターとなる女の子が描かれていました。開業時には名前が無かった女の子には、名前が一般募集され「マリン」と命名。

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「マリンです。どうぞよろしく」こんなマークも製作されました。
1990.07.29 京葉線 蘇我

当時の京葉線休日快速には「マリンドリーム」という愛称が付けられていました。「マリンドリーム」の「マリンちゃん」。ぴったりの名前ですね。その後の数年はポスターや等身大パネルなどで活躍した「マリン」でしたが、いつのまにか姿を見せなくなってしまいました。また「マリンドリーム」という愛称も「快速」に統一され、すでに過去のものとなっています。

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「マリン」マークを撮影した同日、こんな写真も撮っていました。
「LOOK EAST」キャンペーンのポスター電車。京葉線205系バージョン。
1990.07.29 京葉線 舞浜

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こちらは武蔵野線103系バージョン。
当時の武蔵野線はまだ6両編成でした。
1990.07.29 武蔵野線 南流山

スカイブルーの非冷房103系で部分開業から始まった京葉線。全線開業から20年経った今年はE233系5000番台という新たな車両を迎えて、まさに変革期の真っ只中。京葉線の通勤車だけでも実に5車種もの車両が活躍しています。京葉線の歴史を振り返ってみても、これほどバラエティーに富んだ時期はありません。現在の楽しい時期もしっかり記録して、この京葉線ライブラリーの続きに加えられたらと思っています。



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