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成田線・・・183系「成田臨」 撮影記 2011 [鉄道写真撮影記]

 
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2011.01.09 成田線
183系「成田臨」 撮影記 2011

成田山新勝寺への初詣参拝客を輸送する団体列車、通称「成田臨」。昨年に続き今年も成田線へ撮影に行くことにしました。やはり毎年この成田臨を撮らないと、年が明けた気がしないんですよね・・・。
今年の使用車種もメインは国鉄色の183(189)系。と言うことは、もちろん期待するのは大宮車の「初詣」絵幕。絵幕の詳細については昨年の記事を見ていただくことにして今回は省略しますが、昨年は二本の183系が絵幕を掲出してきて、2010年は上々の出だしでした。さあ今年も新春の運試しへ、今回も二本の大宮車が設定された9日の日曜日に、成田臨・我孫子口の定番撮影地となっている木下~小林の田園地帯へと向かいます。ところが、昨年同様に通過の一時間くらい前に現地へ到着してみると、既に先客が20~30人も。場所はちょっとだけ違いますが、昨年は到着時に2~3人、最終的にも10人くらいしか集まらなかったのに、今年はずいぶんと多い。これは国鉄色183系と「初詣」絵幕の貴重さが、広く浸透してきたって事なのでしょうか・・・。もう昨年のようなかぶりつきアングルは定員いっぱいだったので、今回は少し引き気味の場所にセッティング。まあ、これも昨年とは変化がついていいかな・・・。

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昨年は紹介しなかった成田線・我孫子成田のローカル。
昔はマリの113系やマトの103系が使われていましたが、
今はマトのE231系のみで運転されています。
成田線 木下-小林


最終的には50人ほどが集まり(三脚の数を数えていた方がいらっしゃって、全部で42・3基あったそうな)、皆一様に固唾を呑んで一本目の183系が現れるのを待ちます。果たして183系が掲出してくるのは絵幕か、それとも・・・

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ああ~、「団体」幕・・・(´・ω・`)
一本目は下がり眉の変顔、OM103編成でした。

まさかの「団体」幕 orz...。撮影後、列車を見送った現場にはいっせいに溜息が漏れます(動画を録っている方がいるので、通過直後は皆静かなのが面白い)。運試しとは言いながらも、私はここ数年で絵幕を外したことが無く、さらに他の方のHPやブログで見た今年の状況も絵幕掲出が多かったので、絵幕で来るのはもはや必然のような気持ちになっていました。ところが、ここにきての「団体」・・・。晴天で光線状態も良く、しかも検査上がりでピカピカのOM103だったのに・・・残念。絵幕が期待できる大宮車は一時間後にもう一本。今年の運試しはその二本目に託されることになりました。でもその前に、箸休めの一本。

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次にやってきた臨時列車は、四つ目が特徴の水カツK60。

これは宇都宮からの多客臨「早春成田初詣号」で、昨年は田町の183系でしたが、今年はこの週末(8・9日)のみ、勝田の485系K60編成で運転されています。K60の先頭車は両端とも貴重な四つ目の1500番台。これが国鉄色だったらなぁ~と、見るたびにいつも思っちゃいます。国鉄色に塗りなおしたら、新潟のT18以上の人気者になりそうなのですが・・・。このK60ともう一本のK40も、勝田に651系置き換え用のE657系が投入されると、何かしらの変化があるかもしれませんね。
さて、大宮車183系二本目の運試しが近づいてきました。しかし一本目の結果が頭から離れず、次も「団体」で来るのではないかと不安になります。せめて一本くらいは絵幕が撮りたいもの。踏切が鳴って再び現れた国鉄色183系は・・・

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二本目のOM101編成が掲出してきたのは、
お目当ての「初詣」絵幕~ \(^o^)/

今年も何とか「初詣」絵幕をゲット。やっぱりこの絵幕はお正月っぽくってイイですね。これで一勝一敗ということは、今年の運勢は「中吉」ってところでしょうか。(^^;)

さて、次の狙いは今の折り返し列車(復路)なのですが、三時間ほど時間があります。その待ち時間を利用して、成田へ昼食を採りに行くことにしました。今年の昼食も成田駅構内の「新春大海老天そば」。

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「新春大海老天そば」。
昨年は伊達巻が入っていましたが、今年は蒲鉾二枚に。
私的には伊達巻が好ポイントだっただけに残念。
☆・・・・

二本の海老で一見豪華に見えますが、所詮駅そばレベルなので、味はそれほどでもありません(失礼!)。でも、何となく縁起モノっぽくって、毎年食べてしまうんですよね。それにしても伊達巻と蒲鉾の変化に気づいてしまう自分が、何となく虚しい・・・。

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成田には田町の183系(H61) が停車中でした。
これは総武線経由で運転された「成田山初詣横須賀号」の回送。
H61がこれに使用されたので、K60の出番があったのですね。
成田線 成田

昼食を終えて、再び朝に撮影した小林の撮影地へ戻ってきました。考えてみたらここまで一年前とまったく同じ行動で、これから撮影する復路も昨年と同じ場所。我ながらホントに芸が無い。ここで思い返してみると、昨年撮った復路の写真は、後ろ一両に山の影が落ちてしまっているのです。それでも一年越しに再び同じ場所へとやってきたのは、ここは列車の顔に最高の光線が当たるから。昨年はオーソドックスな編成写真で後部の影落ちを目立たせてしまいましたが、今年は長玉で正面気味に列車の顔を狙ってみることにします。でも問題は「幕」。顔重視で撮る以上、絵幕じゃないとカッコがつかない。しかし光線状態が良好な15時過ぎに通過する一本目は、往路が「団体」幕だったOM103。やはり復路も同じ「団体」幕で来てしまうのか・・・? 一縷の望みに賭け、線路際に長玉をセッティング。祈るような気持ちでファインダーを覗くと、見えてきた183系に掲げられていたのは、絵幕!

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西日に照らされた国鉄色183系。
その顔には堂々と「初詣」絵幕が輝いていました。
成田線 小林-木下

往路と復路で幕を操作する車掌さんが変わったのかどうかは解りませんが、何はともあれ、きれいな光線の中で特急シンボルマーク付きOM103の「初詣」絵幕が撮れたのは嬉しい。これで今年は二勝一敗。「中吉」が「吉」くらいになったかな? 写真的にはやはり編成後部の影落ちはあるものの、正面気味なのでそれほど目立た無くなったのではないかと思っています。顔重視のタテ位置写真はなかなか迫力があってキライじゃなく、個人的には大満足の結果でした。

日没が迫ってきたので、このあとOM101の復路は撮らずに撤収。この行動パターンも昨年同様・・・。来年も同じ行動で183系の運試しに一喜一憂することになるのでしょうか?