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京王・・・「ありがとう6000系」 競馬場線 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.01.17 京王線
ありがとう6000系」 競馬場線 撮影記

1972年から39年間、第一線で走り続けてきた京王6000系。今年の3月を持って引退することが公式に発表され、先週の14日から競馬場線で使用されている二両編成の6000系に、惜別のヘッドマークが取り付けられているとのこと。ならば、さっそく週末を利用して撮影に行こうと思っていました。ところがHPのリリースをよ~く見てみると、競馬場線でのヘッドマーク掲出期間は1月14日~1月下旬なのですが、なんと「土日祝は除く」と書かれているではありませんか。「ありがとうイベント」と銘打っておきながら土日には走らせないとは、嫌がらせか!・・・などということではなく、これは競馬場線特有の運転事情によるもの。東府中と府中競馬正門前を結ぶ京王の支線・競馬場線は、その名の通り「東京競馬場」へのアクセスをメインとした路線。平日は6000系二連で運転されている同線ですが、競馬が開催される土日祝は輸送力増強のために8連の8000系や都営10-000系などで運転されるのです。なので、土日祝は二連の6000系は出番ナシというワケ。それにしても、事情は解ったにせよ「平日限定」とは何とも撮りづらい。そこで、半ば無理矢理に平日で京王沿線の外回り仕事を探し、そのついでに撮影できないかと目論んでみると、何とか一件、千歳烏山に行く用事を見つけました・・・ホントカヨ(^^;)。 烏山でのアポは午後なので、その前にちょこっと東府中へ。着いてみると、競馬場線ホームにはマークを掲げた6000系が停まっていました。

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「ありがとう6000系」マークを付けた6417F
京王線 東府中

たしかに惜別マーク付きの6000系。でも、私が撮りたかった「旧塗装」の6416編成ではありませんでした・・・(´・ω・`)。 実は、焦らなくてもマーク付きの6000系は2月1日から3月上旬に動物園線(高幡不動~多摩動物公園)でも運転される予定で、こちらなら土日祝に撮影ができるのです。しかし私がどうしても競馬場線で撮りたかったのは、旧塗装・「リバイバルカラー車」の存在があったから。てっきりこのイベントは競馬場線が二連の旧塗装(6416F)、動物園線が四連の新塗装(6722F)と、二つのパターンで撮れるものだと思っていましたが、競馬場線の二連にも新塗装の6000系(6417F)があったのですね・・・ホント、勉強不足でした。この日旧塗装が微笑まなかったのは、やっぱり仕事をサボって来たからかなぁ・・・。

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こちらが以前に撮影した旧塗装の6000系「リバイバルカラー」車
10.05.05 京王線 高幡不動(再掲)

それでも、わざわざ平日に都合をつけてまでココへ来たのだから、撮らないわけにはいかない。新塗装であっても引退してしまう6000系には変わりないわけだし・・・と、落ちかけたテンションを再び上げ、とりあえずこの6000系で正門前まで行ってみることに。

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平日の正門前駅は、人影まばらでとても静か。
6000系を撮るテツの姿も見られず・・・。
京王競馬場線 府中競馬正門前

東府中~府中競馬正門前、わずか0.9キロの競馬場線。車窓から眺めていましたが線路際まで住宅が密集していて、私が訪れた時間帯はきれいに陽の当たる撮影地が少ない。唯一と言っていい影落ちの目立たなかった場所は、正門前駅近くのカーブ。同業者もそこに集中していたようでした。私もそれに加わえていただき、まずは光線状態優先で後追いから撮影。

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東府中寄りの6417には青いマーク。
この先頭車には増結時に対応したスカートが取り付けられています。
京王競馬場線 府中競馬正門前-東府中(後追い)

マークを掲げた車両はそのマークが目立つように、一枚は正面からの顔アップで撮りたかったので、後追いですがこれは狙い通り。ちょっと光線がサイド気味でしたが、何とかマークまで当たってくれました。続いてはその折り返し。

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今度はサイドも入れて編成撮り。青空にクリームの車体が映えます。
京王競馬場線 府中競馬正門前-東府中

短区間の支線ながら全線複線の競馬場線は、カブリ付きのアングルが撮りやすい。晴天順光に恵まれたので、少し低めに構えて青空を多めに入れてみました。架線柱の影がちょっとウザいけど、スパンが短いから仕方ないかな・・・。ちなみにこの場所は午前順光。徐々にサイドへ光が回って、午後は反対側が順光になるもよう。次はその反対側を狙ってみます。

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再び東府中からの折り返し。正門前寄りの6867には赤いマーク。
増結時に連結面となるこちら側には、スカートがありません。
京王競馬場線 東府中-府中競馬正門前

スカートの無い6867の方が私的には好みなのですが、やはり光線が厳しかった・・・(>_<)。もう二・三本待てばきれいに光が当たりそうですが、私はここでタイムリミット。そろそろ千歳烏山へ向かわなくてはなりません。せめてもの悪あがきに東府中まで沿線を歩き、途中で上の折り返しも撮ってみました。

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最後の一本、後追いながらなんとか非スカート側を
順光で撮ることができました。(^^)
京王競馬場線 東府中-府中競馬正門前(後追い)

これで撮影終了。念願の旧塗装では無かったけど、しっかりと6000系最後の勇姿を記録できたのだから、満足とするべきでしょうか。
    
は私にとって京王線はそれほど馴染み深い路線ではなく、比較的近い所に住んでいながら利用するのは年に数回程度。同じ京王でも、井の頭線の方が利用する機会が多くて馴染み深い。そんな私がマークが付いたからと言って6000系を追い回すとは、まさに典型的な「葬式鉄」です。でもこの6000系にはちょっとした思い出があって、私が初めて鉄道雑誌の読者投稿で写真を採用されたのが、何を隠そうこの京王6000系だったのです。正月恒例の「迎光号」マークを付けた6000系。小さな小さな写真だったけど、そのページを開いたときはとても嬉しかった覚えがあります。まもなく最期の時を迎える6000系に、私はそのときのお礼を言いに来たのかも知れません。「ありがとう 京王6000系」。

 

☆おまけ☆
正門前から東府中へ向かう途中で通り抜けた公園に、こんな懐かしい空き缶が転がっていました。

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昔の「ドクターペッパー」の空き缶。
デザインもさることながら、プルトップの形状が懐かしい!

ひょっとすると、これが飲まれた頃の京王線はまさに6000系の全盛時だったのではないでしょうか・・・。



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