スイスⅡ 02・・・スイス・ローカル鉄道 ドライブ撮影記? [あおたけ的 SWISS紀行]
2011.01.23~29 スイスⅡ 02
スイス・ローカル鉄道 ドライブ撮影記?
出張で訪れているスイス、01からの続きです。
スイスに到着した翌日、滞在二日目はジュネーヴ市内での仕事でした。仕事が終わった後にはコルナヴァン駅へ「TGV」などを眺めに行きましたが、コルナヴァン駅やジュネーヴ市内の様子は昨年の秋に訪れたとき紹介しているので、もういいでしょう。半年じゃ、そう変わるものでもないですし・・・。今回はさらに翌日、滞在三日目です。
1月25日(火)
この日は少しジュネーヴを離れ、スイス北西部のフランス国境に近い方へ出かけるスケジュール。ただし移動はすべてクルマで、残念ながらのんびりと鉄道旅というワケにはいきませんでした。まずは早朝にジュネーヴのホテルを出発。一気にビエンヌまで高速道路を走ります(今回の経路はトップの地図を参照してください。クリックで少し大きめに表示されます)。
走行中のクルマから見えた、朝日に照らされるレマン湖。
この時期のスイスは夜明けが遅く、8時頃にならないと陽が昇りません。
ビエンヌ(Bienne)は仏語・独語圏の境界に位置し、独語ではビール(Biel)。二カ国語が公用語で、都市の公式名も「Biel/Bienne」と両語が併記されてます。面白いのは、ジュネーヴ(仏語圏)発チューリッヒ(独語圏)行きの列車などに乗ると、自動の案内放送がこのビエンヌを境に仏語から独語(またはその逆)へ切り替わりるのです。ふつう、ひとつの直通列車なら、始発から終点まで仏語・独語両方の自動放送を流せばいい思うのですが、それぞれの言語のみというワリキリよう。親切なのか、そうでないのかよくわかりません。さらに伊語やロマンシュ語、ラテン語などと、言語がたくさんあるスイスは大変ですね・・・。そんなビエンヌで高速を降りて、一般道を北上。山をひとつ越えるとそこは雪景色でした。
北部の田舎道は雪景色~。
行く手に見えるもみの木は、さしずめ天然のクリスマスツリー♪
いかにも冬のスイスっぽい情景ですが、今年は雪が少ないのだとか。たしかにこの程度なら、よっぽど今冬の東北や北陸の方がスゴいですよね。もっとも、スイス南部のアルプス山脈の方に行けばもっと大雪なんでしょうけれど。
そんな田舎道(・・・これでも重要な幹線道路)を走っていると、丘の向こうから線路が現れ、踏切を渡ります。
スイスらしい雄大な鉄道撮影ポイント。
できることなら、ここで列車が来るまで待ってみたいっっ (>ω<)
ここからの道はしばらく線路に沿っているので、なんとか一本くらい列車が見られないかな・・・と、前方を注意深く眺めていると、林の向こうから赤い電車の姿が見えてきました!
姿を拝むことができたローカル線の電車。
これはラ・ショード・フォンからグローヴリエ方面へ伸びるジュラ鉄道。
スイス ジュラ鉄道(CJ) ル・ボエシェ(Le Boechet)付近
フロントガラス越しになんとか一枚撮ることができましたが、やはり走行中のクルマから走行中の列車を撮るのは難しいですね・・・。
さらに線路沿いを先へ進むと、左手に小さな駅があり、そこには列車が停車しているのが見えます。先ほどの列車とこの駅で交換したらしい。
クルマから見えた、駅に停車中の赤い電車。
スイス ジュラ鉄道 (CJ) ル・ノワールモン(Le Noirmont)
これはチャンスだと思い、先回りしてクルマを少し路肩に止めてもらいました。そこで撮影できたのが、先日公開した一枚です。決していい場所ではないけれど、一枚でも鉄道の走行写真が撮れたのには満足でした。
ランチはこの地方の川で獲れた魚のムニエル。
淡白な白身にバターソースとアーモンドが合います。
身は柔らかくて食べやすい。☆☆☆・・
デザートはアップルタルト。
長野や青森同様、寒い地方はリンゴの名産地みたいです。
生地は薄く、焼きリンゴが山盛り~。☆☆☆・・
数件の仕事先へ寄りながら、西へ移動。時計産業で有名なラ・ショード・フォン(La Chaux-de-Fonds)を抜けて、フランス国境沿いを縫うようにクルマは走ります。しばらくするとまた線路が現れて、今度は先ほどとは違う電車の姿が見えました。
これもローカル私鉄ですが、ジュラ鉄道とは形や色が違いますね・・・。
スイス TRAVYS ???(撮影場所の地名が解りません ^^;)
車体に「travys」の文字が見えるので、どうやらこれは「ヴァレ・ド・ジュー=イヴェルドン・レ・バン=サン・クロワ交通 (TRAVYS)」という、やたら長い名前の鉄道らしい。ここでも線路沿いの道を走っていると、TRAVYSの終着駅 「サン・クロワ (SAINT-CROIX)」に出ました。ちょうど折り返しの列車が停車中だったので、また少しだけ時間をもらって撮影。
田舎町の小さな終着駅・サン・クロワに停車中のTRAVYS。
トラムのような電車です。
スイス TRAVYS サン・クロワ(SAINT-CROIX)
このサン・クロワ、いったいどんな町なのか日本に帰ってからググってみると、ここはオルゴール産業が盛んで、「オルゴール博物館」なんてものもあるのだとか。オルゴールが名物なんて、素敵な町ですね。カワイイ電車に揺られて来て、のんびりと町を散策してみたいものですが、私たちはクルマで素通り。なんとも勿体ない話です・・・。
クルマはサン・クロワから一般道で山を越え、イヴェルドン(YVERDON)で行きに通った高速に合流。予定通りの仕事をこなし、一路、宿のあるジュネーヴへと戻りました。
ジュネーヴへ戻ると、すでに日が暮れていました。
市内のノートルダム教会を横切るジュネーヴのトラム。
・・・続きます。