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上越・信越線・・・「上越線開通80周年号」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.10.08~09
新潟01
上越信越線上越線開通80周年号」撮影
  

晴れの特異日だとされている「体育の日」(だから東京オリンピックの開会日に選ばれたというのは有名なハナシですね)。今年の連休もそのウワサに違わないような秋晴れ予報が発表されました。晴天が約束された連休とあらば、もちろんどこかで「撮り鉄」を楽しみたい。しかもこの連休は、面白いネタとなりそうな列車の運転計画が目白押し。そのなかでもとくに私が注目したのは、583系で東北方面へと向かう団体臨時列車「つなげよう・日本」号と、183系の多客臨で上越線を走る「上越線開通80周年号」。どちらも私の好きな国鉄型特急車両で運転されます。しかし、この両方を撮ろうとするならば、撮影地は首都圏近郊。せっかくの秋晴れなのに首都圏で撮るのもなぁ・・・(´~`;)。「二兎を追う者は一兎をも得ず」の諺もあるように、ここはどちらかに絞った方が良さそうです。東北方面へは先月に「やまびこ」「あいづライナー」の撮影で行ったばかり。ならば今回は「上越線80周年号」を撮りに新潟へと向かうことにしました。ついでに新潟では今、ホットな話題を提供している、別の「気になる列車」もあることですし・・・。
(ちなみに、私が撮影を見送った方の583系「つなげよう・日本」号は、ソネブロ仲間の「やまびこさん」が参戦されています。てっきりヘッドマークは「つなげよう・日本」の特製幕だと思っていたら、なんと往年の「みちのく」を掲出されて運転されたそうな。う~ん、そちらを撮りに行けばよかったかな・・・と、ちょっと後悔 ^^;)

10月8日(土)

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東京駅から、上越新幹線の「たにがわ401号」へ乗車。
11.10.8 東北新幹線 東京

旅のスタートは上越新幹線。上尾~新潟で運転される「上越線開通80周年号」は、今年の二月に撮影した「シーハイル上越」同様、今回も上尾発が7時11分と早く、私は新幹線を使わないと上越区間まで先回りできません。それにしても上尾とは、また中途半端な始発駅ですね・・・せめて大宮とかにはならなかったのかしら? どうせ大宮から回送されてくるわけだし。しかもこの列車、列車名や運転区間からして団臨か快速の多客臨だと思われがちですが、なんと種別は「特急」(全席指定)。乗車するには指定席特急料金が必要となります。乗らずに撮る側からしてみれば、特急でも快速でもあまり関係ないのですが、何とも不思議な設定の列車です。果たしてどんなヘッドマークを掲げて走ってくるのでしょうか。

東京0632-(たにがわ401号)-越後湯沢0806

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越後湯沢で上越線に乗り換え。
今度の下り列車は、ほくほく線直通列車。
11.10.8 上越線 越後湯沢

越後湯沢で新幹線を下車。最近の上越線撮影というと、昨年の「リバイバル・とき」、前述の「シーハイル上越」を同じ土樽の清水トンネル出口で撮影しています。両方とも降雪期だったので足回りが隠れない無難な場所として、俯瞰気味に撮れる同所を選んでいたのですが、今回はもちろん雪などありません。毎回同じ場所ではツマラナイので、越後湯沢からはいつもの上り列車ではなく、下り列車へ乗車。目指すは湯沢の三つ先、上越国際スキー場前駅です。ところがこの上越国際スキー場前はちょっと厄介な駅で、次に発車するほくほく線直通の普通列車は停車しないのです。上越国際に停車する下りの上越線普通列車は約一時間後。この列車でも何とか「80周年号」の通過時刻には間に合うのですが、余裕がほとんどありません。そこで、いったんこのほくほく線直通に乗って上越国際より先の塩沢まで行き、すぐに来る上りの上越線普通列車へ乗り換えて、一駅戻る方法をとりました。こうすることで、30分も早く上越国際に着くことができるのです。ちなみに今回もきっぷは乗り降り自由の「ウィークエンド・パス」。改札を出ずに下りから上りへ戻っても問題はありません。

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塩沢まで行って、上り普通列車に乗車。
11.10.8 上越線 塩沢

越後湯沢0824-(上越828M)-塩沢0836~0842-(1728M)-上越国際スキー場前0845

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ようやく着いた上越国際スキー場前駅。
仮名書き17文字は、JRの駅で最も長い駅名です。
私鉄も含めると、全国第8位の長さ。
11.10.8 上越線 上越国際スキー場前

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上越国際スキー場前駅は、
元々スキーシーズンの冬季のみ開設だった臨時駅でした。
03年に常設駅へ格上げされましたが、設備は簡素なまま。

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シーズンオフのスキー場は、ゴーストタウン。
人影は無く、何とも不気味な雰囲気。。。(´Д`lll)

シーズンオフのペンション街を抜けて、駅から徒歩5分ほどでお目当ての撮影地到着。列車の便は悪いけれど、駅から至近距離にあるこのポイントは徒歩鉄に助かります。有名な撮影地なので先客がいるかと思ったのですが、一人もおらずに拍子抜け。やはりみんな583系の「つなげよう・日本」号の方へ行ったのかな・・・。

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着いてすぐに来たのはEH200-4牽引のコンテナ貨物。
同色のコンテナが長~く連なっていたので、
これがウワサの「ジャガイモ臨(返空)」かな?
11.10.8 上越線 大沢-上越国際スキー場前

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681系の「はくたか4号」。
ちょうどほくほく線の普通列車と目の前で離合。
カブりはイヤだけど、こういう並びはちょっと嬉しいかも(^^)

アウトカーブから正面気味に列車の顔が狙えるこの撮影地。流線型の681系だときれいな順光に見えますが、本来は顔まで光がまわりません。基本的に北へと進む上越線の下り列車は順光ポイントが少なく、いつも悩まされるところ。イン側の左サイドに光が当たるポイントを選んだだけでもヨシとするべきか。それにしても、この撮影地付近の架線柱は斜めに立てられていて、平衡感覚を惑わされます。水準器で計っているので水平だと思うのですが、手持ちで目測だけだとかなり難しいかも・・・。結局、同業者は通過直前にクルマでいらっしゃった(追っかけかな?)お一人のみで、まったりと「80周年号」を迎えます。

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見覚えのある緑色のマークを掲げて、
カーブを通過する「上越線開通80周年号」。
まさしく往年の「とき」を彷佛とさせる光景です。

気になっていたヘッドマークは、かつて上野~新潟を結んでいた特急「とき」を思わせるデザインでした。これならばいっそのこと、特急「リバイバル・とき」として記念列車を運転した方が良かったのでは・・・?とも思ってしまいますが、そうすると上野発にしなくてはならないなどの細かい事情があったのでしょうね。私的にはちゃんと特急シンボルマークが付いたOM103だったことが嬉しく、満足のいく撮影ができました。(^▽^)
この列車は折り返しの上り列車、復路も当日中に運転されるので、今度はそちらを狙いに上越線を北上。長岡で乗り換えて、さらに先の信越線区間まで行くことにします。復路も同じ上越線で撮れば効率よさそうですが、上りの新潟発は15時57分と遅くて、上越線内では既に日が暮れてしまうのです。

上越国際スキー場前1043-(1733M)-長岡1147

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長岡に着くといきなり土砂降りの雨・・・。
全国的に秋晴れで降水確率0%じゃなかったの??
停車している列車(右)は「NO・DO・KA」使用の臨時列車
「飯山・上越・信越ぐるり一周号」。
11.10.8 信越本線 長岡

長岡まで来ましたが、まだ上りの「80周年号」まではかなり時間があります。そこでちょっと寄り道をすることにしました。ここからの行程は「シーハイル上越」を撮ったときとほぼ同じなので、詳細は省かせていただきますが、つまり空いた時間を利用して、国鉄色で運転されている「北越3号」を撮ろうというもの。撮影地は前回と同じ長鳥付近。せっかくなら撮影地を変えればいいのですが、駅から徒歩圏内で順光ポイントというと、この長鳥くらいしか思い浮かびませんでした。しかも既に撮影地は満員で余裕が無く、アングルも前回とほぼ同じ・・・。

長岡1211-(信越1336M)-長鳥1237

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長鳥を通過する国鉄色485系の「北越3号」。
前回は雪景色でしたが、今回は背景の木々に緑が見られます。
11.10.8 信越本線 長鳥-塚山

冬に来たときは晴天の好条件にもかかわらず、同業者は3人ほどでした。しかし今回は20人近い賑わい。国鉄色「北越」の注目度もかなり上がってきたんだな・・・とも思いましたが、考えてみたら今月号の鉄道雑誌(DJ誌)に、この場所で撮った「北越」がガイドされていたんでしたっけ。
長鳥12時37分着、「北越3号」13時07分通過、長鳥13時27分発という、前回同様に効率の良さで再び長岡へと戻り、今度は信越線を下って東光寺へ。ここで「80周年号」の上りを待つことにします。

長鳥1327-(1335M)-長岡1355~1438-(443M)-東光寺1457

東光寺も前回に「北越8号」の撮影で来た場所。ここまで来ると「シーハイル上越」か「80周年号」の違いだけで、ほとんど同じ行動をとっています。我ながら撮影地情報に乏しいなぁ・・・(´Д`;)。しかし前回「北越」を撮った東光寺の駅先端は既に満員。日没時間を考えると、「80周年号」の撮影はこの界隈が限界かと思われるので、ここに集中したのかもしれません。そこで今回は駅を出て、別の場所で狙うことにしました。東光寺の駅周辺は広大な田園地帯。撮ろうと思えばどこでも撮れそうです。

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長鳥で撮った485系が「北越8号」となって折り返してきました。
西日を浴びた国鉄特急色はやはり美しい・・・。
11.10.8 信越本線 東光寺-帯織

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続いて白帯更新のEF81 125が牽引する貨物列車。
貸し出されている銀ガマをこんな光線下で撮ってみたいものです。

相変わらずこの界隈の夕方は、晴れるとイイ光が当たるなぁ・・・。485系の「北越8号」、EF81 125牽引の貨物列車、「前座」と呼ぶにはあまりに豪華な顔ぶれを経て、いよいよ本命・183系の「上越線開通80周年号」がお出ましです。

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さらに赤みを増した夕日が記念列車の復路を照らします。
上尾まで四時間の道のりは、まだ始まったばかり・・・。

往路では光がまわらなかった記念ヘッドマークも、復路ではバッチリ。わざわざ新潟まで遠征してきた甲斐があったというものです ヽ(´∀`)ノ 。結果的にはどれもいい天気に恵まれ(長岡での土砂降りは、いったい何だったんだ・・・?)、183系「80周年号」の合間に485系「北越」が撮れるという、何とも「国鉄特急型」好きには堪らない一日となりました

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「80周年号」の通過後、西の彼方へと沈む夕日・・・。

 


さて、この後は翌日に備えて新潟県内の某所で一泊する予定。
その続きはまた次回に・・・。



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