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京成・・・BR受賞! 「スカイライナー」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.12.04
京成
AE形「ブルーリボン賞」受賞!
「スカイライナー」撮影
  

今年のトレイン・オブ・ザ・イヤーこと「ブルーリボン賞」を受賞したのは、京成「スカイライナー」の新AE形。なのに私ときたら、前回受賞決定時のように「ローレル賞」を受賞した東京メトロ16000系の方へばかりスポットを当てています。いくら16000系が愛着のある千代田線の車両だからって、ちょっと贔屓目すぎやしないか・・・? とのお声が聞こえてきそう・・・(^^;)。 確かに、考えてみたら新AE形を撮影したのは昨年7月のスカイアクセス開業初日、乗り潰しついでに駅撮りした程度。あの山本寛斎氏が手がけたという、鋭角的で奇抜なデザインは面白くて、いつかじっくりと撮影してみたいと思いつつも、いつでも撮れるという緩慢な思いから、なかなか足が向きませんでした。しかし今、その新AE形には「ブルーリボン賞」受賞記念のスペシャルマーキングが施されています。これはぜひとも撮影しておきたい。そこで今回は満を持して・・・というよりも、マーキング目的の完全に「ネタ鉄」的な考えで、ようやく新AE形の撮影へと向かうことにしました。ちなみに私は初代のAE形も知る世代なのでつい「新」AE形と呼んでしまいますが、初代を知らない世代の方も多いと思われますので、ここからは正式なAE形と呼ぶことにしましょう。

12月4日(日)
今回のターゲットとなるAE形「スカイライナー」は、ご存知、都心の上野・日暮里と成田空港を「成田スカイアクセス線」経由で結ぶ、空港アクセス特急。もちろん京成なら都内でも撮影はできるのですが、せっかく最高速度160キロ運転が自慢のAE形を撮るのなら、スピード感を強調した流し撮りなどをしてみたい。
先月の「お召し列車」でもトライした流し撮り。決してマイブームというわけではなく、以前からこの「スカイライナー」を撮る機会があれば、あの先頭部を流したいと思っていたのです。そこでカーブが連続する都内の京成線内よりも直線区間が長く、速度が上がる北総・スカイアクセス線内の撮影地を目指してみました。都営浅草線からの直通列車に乗って、やってきたのは北総線の白井(しろい)。

浅草橋0907-(都営・京成・北総直通)-白井0957

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千葉ニュータウンの西側に位置する白井。
延伸を重ねてきた北総(開発)鉄道のなかでも
最初期に開業した駅のひとつです。
北総鉄道 白井

同じ千葉北部の柏に実家がありながら、あまり利用機会はなく、個人的に馴染みの薄い北総線ですが、撮影するのは今回が初めてではありません。前回は五年前、引退が近づいていた「ゲンコツ電車」こと北総7000形を撮りに来ています。そのとき訪れたのがこの白井駅界隈で、跨線橋上から掘割のなかを走る列車をきれいに抜くことができる好撮影地が点在していました。

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五年前に撮影した北総7000形。
北総開発鉄道の開業と同時に投入された北総のパイオニア的存在で、
独特な前面形状に「ゲンコツ電車」の愛称が付けられていました。
実はこの電車も「ローレル賞」受賞車両です(80年度)。
07年に惜しまれつつ引退。
06.06.27 北総鉄道 白井-西白井

でも今回頭の中に描いていたのは、上のような編成写真ではなく、流し撮り。オーソドックスな流し撮りをするには、ある程度サイドに引きが欲しいところなのですが、この付近の掘割はかなり広めに幅がとってあり、流し撮りをするのにも適しています。白井駅から徒歩で10分程の跨線橋に目星をつけて、まずは試しに一枚。

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初めにきたのは、京成3700形ベースの北総7300形。
7000形が面白い電車だっただけに、コレがデビューしたときは
ちょっと期待はずれだった感がありました・・・。
北総鉄道 白井-小室

午前順光となる下り方ですが、すでに顔には光が回っていません。10時じゃ、ちょっと遅かったみたい。まあ、流線型のAE形ならば、少しは前面にも光が回るかな・・・。流すタイミングは合ったけれど、駅を出たばかりでスピードの乗り切っていない各駅停車では、あまり参考にならないかも。それでも決して本数の多くない北総線では、画角や露出の決定に貴重な列車と言えるでしょう。さあ、次は本命の「スカイライナー」。最高速度の160キロには及ばないものの、このあたりでも120~30キロは出ていて、じゅうぶんに速いはず。その高速性能の実力とはいかなるものか、振り遅れないよう慎重に挑みます。

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シャープなノーズで風を切る「スカイライナー」AE形!
「ブルーリボン」に相応しい、比類なき流麗なスタイルです。

鼻っぱしらの「Biue Ribon」の文字をファインダーで追い続けてシャッターを切る・・・なんとか狙い通りの角度で止まってくれました~\(^o^)/ 。ちょっと残念なのは、サイドにも貼られてる「ブルーリボン」のステッカーが露出オーバーでぶっ飛んでしまったこと。でもサイドの白に露出を合わせると前面の紺が黒く沈んでしまうので、仕方のないところか・・・。それにしても、正直言って今までは日暮里などでたまに見かけても、それほど魅力的な車両には感じなかったAE形。しかし、ここでは高速で走るという本質に触れることができたような気がして、考えを改めさせられました。やっぱりこの電車、カッコイイ (゚∀゚)!! 目的の流し撮りは成功したけれど、もっとAE形を撮影したくなりました。

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ひょっとしたらこのスタイルは、
半逆光の方がきれいに浮き出るかも・・・と思い、
今度は反対サイドから流し撮り。
先頭部はいい感じだけど、サイドの暗部が多すぎてイマイチか・・・。
北総鉄道 白井-小室

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ならば先頭部のみをクローズアップしてタテ位置流し。
さらにスピード感を強調するために、もっとSSを落として
・・・って、さすがに振りが合いませんでした(^^;)
でもこの角度はいいかもしれません。
もっと修行して再チャレンジかな~。
北総鉄道 白井-小室

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もう一度、オーソドックスに順光側から。
やっぱりフツーに撮った方が成功率が高いみたいです。
こちらの上り方先頭車には乗務員扉背後にスペースがないので、
サイドの「BR」ステッカーは見られません。
北総鉄道 小室-白井

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オマケで、上の「スカイライナー」と同ポイント、
同シャッタースピード(1/60sec)で撮った北総9000形。
柵や道床の流れ方で「スカイライナー」の速さが
感じられるかと思います。

スミマセン、調子に乗って流しすぎました・・・。こうも流し撮りの写真ばかりを並べられると気持ち悪くなっちゃいますよね (´Д`)。ここからは同撮影地で撮った編成撮りもご紹介しておきましょう。(なお、今回は時系列に沿った撮影順ではない構成になっています。光線状態などを参考にされる方はその点をご留意下さい。このポイントは基本的に午前が下り、午後は上りが順光です)。

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これはスカイアクセス用の京成3050・・・
かと思いきや、北総の7500形でした。
最近は似たような車両が多くて、よく解らなくなってきた・・・。
北総鉄道 白井-小室(後追い)

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んで、こちらがその京成3050形「アクセス特急」。
ブルーの帯色だとあまり京成っぽくないですね・・・。
北総鉄道 西白井-白井(後追い)

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浅草線から直通してくる都営5300形。
アクセス特急の運用は持たずに、乗り入れも印旛日本医大まで。
北総鉄道 小室-白井(後追い)

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赤い車体が鮮やかな京急1000形。
こちらはアクセス特急にも使用され、成田空港まで直通します。
北総鉄道 白井-小室

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面白い形の北総9100形。「C-Flyer」の愛称が付けられています。
この9100形と先に紹介した9000形は北総で管理されていますが、
実際には千葉ニュータウン鉄道が所有する車両。
私には「千葉ニュータウン鉄道」というより、事業移行前の
「公団線(住宅・都市整備公団線)」の方がしっくりきます。
北総鉄道 西白井-白井

京成・都営・京急・・・いろいろな車両が乗り入れてくる現在の北総線。「スカイライナー」の待ち時間も決して退屈はしません。できることなら京成3300形をリースしている北総7260形の姿も見たかったところですが、さすがに一編成だけだと出会うのは難しいところでしょうか。ここで最後にもう一本、「スカイライナー」をビシッと編成撮り。

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美しい調和のとれた編成美をみせる「スカイライナー」
編成撮りもまた格別です(^^)
北総鉄道 西白井-白井

流し撮り、編成撮りと「スカイライナー」を満喫し、これで撮影は終了です。今回はエクステリアデザインのカッコよさに改めて惹かれたAE形「スカイライナー」。今度は乗車してみて、インテリアの方も楽しんでみたいものですね~。

ところで、北総と言えば運賃が高いことで有名な路線。来るときは時間の関係から、いちばん早いルートで白井まで来ましたが、浅草橋から都営・京成経由で960円。そのうち高砂~白井が北総分なのですが、17.8キロで650円!(JRの東京電車特定区間だと290円)。スカイアクセス開業で少しは値下げしたのですが、それでも高い・・・(´へ`;)。帰りはどうしようかと考えながら、ふと白井の駅前を見ると、路線バスが止まっているではありませんか。

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白井駅前に止まっていたのは「ちばレインボーバス」

行き先は「西船橋駅」。西船橋はJR総武線、京葉・武蔵野線、東京メトロ東西線などが集まるターミナル。このバスに乗って、西船まで200~300円程度で行ければこの方が断然に安い。しかしこの辺のバスは都内と違って一律料金制ではなく、整理券方式による距離別運賃制。念のため運転手に「西船までいくらですか?」と尋ねてみたところ・・・なんと620円 Σ(゚Д゚;) とのこと。 確かに白井から西船は距離がありそうだとは思っていましたが、620円とはこれまた高い。北総に乗るのとそう変わらないじゃないか・・・。仮に白井から新宿まで行くとして、バスで西船へ出た場合は620円+西船~新宿(JR)の450円で1070円。行きと同じ北総利用、浅草橋乗り換えだと白井~浅草橋960円+浅草橋~新宿160円で1120円。では、i-Phoneの路線検索を料金の安い順で調べてみると、出てきた答えは、白井-(北総・350円)-新鎌ケ谷-(新京成・190円)-松戸-(JR・450円)-新宿で・・・990円!(あくまでも路線検索で出てきた答えです。区間の最安値かどうかは解りません)。結果的には行きと130円しか変わらないのだけれど、1000円を切ったことが嬉しく、しかも新鎌ケ谷~松戸で新京成に乗るなんて、なんだかちょっとシビれる検索結果ではありませんか。時間はかかるけれど、帰りはこのルートを楽しむことにするのでした。(^^)

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久しぶりに乗った新京成。
新京成らしいカーブを切って、新鎌ケ谷に入ってきたのは
8800形の松戸行き。
新京成電鉄 新鎌ケ谷

白井1314-(北総)-新鎌ケ谷1319~1327-(新京成)-松戸1346~1400-(常磐2386M)-日暮里1416~1420-(山手)-新宿1440



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