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伊豆急・・・復活!伊豆急100系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.12.10
伊豆急
復活!伊豆急100系 撮影
  

静岡・伊豆半島の東岸、伊東と下田を結ぶ伊豆急行は今年で開業50周年を迎え、各種のイベントが催されています。そのなかでも鉄的に注目なのは、何と言っても旧型車・100系の営業運転復活。伊豆急100系は、1961年(昭和36年)の伊豆急開業時から40年間もの長きにわたり使用されてきた、伊豆急生え抜きのオリジナル車。しかし老朽化による後継車への置き換えにより、2002年に全車が営業運転を離脱し、かろうじて両運転台構造のクモハ103のみが、車両基地の構内入換用として残されていました。そんな事業用車として細々と余生を送っていたクモハ103に、なんと伊豆急50周年記念イベントの目玉として、営業運転の復活が決定。大掛かりな整備・修繕の末、ついに先月から、あの懐かしい「ハワイアンブルー」の名車が本線上へと帰ってきたのです。これはぜひとも撮影して私も復活を祝いたい。そして、やはり伊豆急を撮るのなら青い海と絡ませたいもの。復活した100系は週末を中心に伊豆高原~伊豆急下田を一往復、事前募集制の団体列車として運行されています。100系の運転、青い海が見られる晴天、そして私の都合が合う日・・・それらが一致したのが先週末、10日の土曜日でした。折しもその12月10日は、今年で50回目を迎える伊豆急の開業日。それにあわせた「鉄向け」イベントも企画されているようなので、そちらも合わせて楽しんで来ようと思います。

12月10日(土)
ウチの最寄り駅から伊豆急へ行く場合、本来は新宿から小田原まで小田急を経由した方が安くあがるのですが、ちょうど今は「青春18」シーズン。普通運賃で最寄り駅から伊東までJRで行くと2210円かかるところ、往復で2300円(5回使用分11500円の1回分計算)になります(小田急経由だと、最寄り駅から伊東は片道1710円)。ただし冬の18は有効期間が一ヶ月と短いので、残り4回も使い切れるか少々不安もあるのですが、まあ年末年始休みや「初詣臨」撮影などで使い切るでしょう。

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まずは東海道線で熱海へ向かいます。
乗るのは特急型車両373系が使用されることで有名な、
「おトク普通列車」静岡行き321M。
東海道本線 東京

東京5時20分発、373系の「おトク普通列車」で東海道を下ります。何もこんなに早い時間の電車に乗らなくても100系の運転時刻には間に合うのですが、東海道本線で横浜以遠へ行くのはかなり久しぶり。何となく嬉しくて、朝イチのこの電車に乗りたくなったのです。乗り心地の良い373系のリクライニングシートに揺られ、手には「青春18きっぷ」・・・このまま静岡まで乗り通したい衝動をグッとこらえ、予定通り熱海で下車。

東京0520-(東海道321M)-熱海0710

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熱海からは伊東線へ乗り換え。
伊東線と言っても、乗るのは伊豆急に直通する伊豆急下田行き。
伊豆急8000系と東京から乗ってきた373系が並びました。
東海道本線 熱海

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伊豆急8000系は元・東急8000系ですが
海側の座席はクロスシート化されています。
一見リクライニングシートに見えますが、座席は固定。
ちなみに反対の山側は種車のままのロングシートが並びます。

熱海で乗り換えた伊豆急下田行きは、元・東急8000系の伊豆急8000系。またしても東急からの譲渡車に出くわしました。ホント、最近はいたるところで元・東急車の姿を見かけますね。かつてはハワイアンブルーの100系や2100系「リゾート21」など面白味のあった伊豆急の車両も、今ではこの中古ステンレス車の8000系が主力。塩害などを考えると、海沿いを走る伊豆急にステンレス車は打ってつけなのだろうけど、やっぱりちょっと味気ないんだよなぁ・・・。

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もちろん車窓からは海景色が望める伊東・伊豆急線。
若干、雲が流れているものの、この日は予報通り快晴のようです。
伊東線 来宮-伊豆多賀(車窓から)

熱海0723-(伊東・伊豆急5627M)-伊豆稲取0830

伊東で伊豆急へ入り、熱海から約一時間。やってきたのは伊豆稲取。風光明媚な伊豆急の沿線にはいくつもの撮影地が点在しています。はじめは駅近くで雄大な俯瞰写真が撮れる伊豆大川や北川(ほっかわ)あたりを考えていたのですが、今月号の鉄道雑誌に撮影地として紹介されていたことから、混み合うかも知れないと考え、撮影地紹介には掲載されていなかった稲取を目指してみました。ただし雑誌に載らなかったから「穴場ポイント」というわけではなく、ここも昔っからの有名撮影地。むしろメジャーすぎて、今さら雑誌で紹介されるまでもなかったのかもしれません。

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漁港が近い伊豆稲取駅。
稲取温泉の最寄り駅で、特急「踊り子」も停車します。
伊豆急行線 伊豆稲取

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撮影地までの道のりは、海を見ながらハイキング気分。
風はちょっと冷たいけれど、天気が良くて気持ちイイ!

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駅から20分ほどで撮影地到着。
カメラを構えて最初に来たのは・・・いきなり「黒船」襲来(笑)
伊豆急行線 今井浜海岸-伊豆稲取

ここは浜辺と列車が俯瞰撮影できる私好みの撮影地。列車の顔に光は回らないものの、サイドはきれいに日が当たるので、ほぼ順光と言っていいでしょう(ただし太陽は画面の左から右へ進むので、順光時間帯は午前中のみ)。それにしても、下田に来航した黒船に見立てた「黒船」塗装のリゾート21(2100系)だと、遠景にあまり映えませんね (^^;)

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次に現れたのは、特急「スーパービュー踊り子 2号」。
明るいカラーリングの251系はいい感じ♪
まさに伊豆急っぽい画が撮れました。

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長い10連の「SVO」。
ここまで引き付ければきれいに編成が入りますが、
海の面積が少なくなってしまいます。
個人的には、編成が抜けなくても海が多く入る方が好みかな。

この撮影地、「スーパービュー踊り子(SVO)」のような長い編成だとサマになりますが、お目当ての100系は前述した通りクモハ103の一両のみ。現役時代の最盛期には私鉄では珍しい「グリーン車」まで組み込まれ、長編成を誇った100系も、たった一両しか生き残らなかったのですから仕方ありません。単行に対応すべく、岬の先まで広く入れていた画角から少しズームアップして、100系の通過を待つことに。やがて遠くからトンネルに入る100系の警笛が聞こえてきました。

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穏やかな伊豆の海を横目に
たった一両の「ハワイアンブルー」が走り去る・・・。
伊豆急行線 今井浜海岸-伊豆稲取(後追い)

ファインダーのなかに飛び込んできたのは、まるで鉄道模型のようなカワイイ電車・・・。現役時代の100系を知る者としては物足りないと感じる方も多いでしょうし、実際に私も実車を見るまではそう思っていました。しかし、たとえ単行であっても復活した「ハワイアンブルー」の美しさは色褪せず、伊豆の青い海にマッチした素晴らしい情景を繰り広げてくれました。この電車の復活に尽力された伊豆急行の方々には本当に感謝です m(_ _)m
ところで、事前情報ではこの日の100系は50周年を記念した特別装飾が施されると聞いていましたが、ここから見たかぎりでは特に何もないみたい。どうやら写真とは反対側の顔にヘッドマークが掲げられていたようです。ま、遠景だからいいか・・・。

お目当ての100系は通過してしまいましたが、もう少しここで撮影を続けます。次の狙いは185系の特急「踊り子」。特にまだ置き換えや引退のアナウンスなどはされていませんが (私の知るところでは)、国鉄型の185系も撮れるときに撮っておきたいところです。

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再び「SVO」を撮った引き気味のアングルで「踊り子105号」を。
緑とオレンジの「湘南色パッチワーク」が
今の185系田町車の標準塗装。

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そして、続く「踊り子107号」は・・・
///の復刻色(A8) キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!
やっぱり185系と言えば、この斬新な斜めラインですよね!

すでに日が当たらない時間になってしまったのは残念でしたが、海沿いの撮影地で復刻色の185系を撮れたのは嬉しい収穫。この斜めラインが復活して、ようやく初撮影となりました。もっとも、この日の「107号」は「東京~伊豆急下田間 直通50周年記念列車」と銘打たれていたので、復刻色が使用されるのはあらかじめ知っていたのですが。
これで稲取での撮影は終了です。

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このあたりは好撮影地が点在。
先ほどの場所からもう少し河津よりに進むと
こんなアングルも楽しめます(写真はSVO 3号)。
伊豆急行線 今井浜海岸-伊豆稲取(後追い)

再び徒歩で伊豆稲取駅へと戻り、次に向かうのは伊豆急の終点・伊豆急下田。100系と185系復刻色が相次いで下っていったことでお解りのように、この日の下田ではそれらを並べた撮影会が催されるのです。ただし折り返しの運用がある都合から、撮影会の開催時間は13時半から14時10分までの40分間だけ。これは一刻も早く下田に行きたいところ・・・。そこで稲取~下田の短区間ですが、特急「踊り子」に乗っちゃいました。伊豆急線内の自由席特急料金は一律400円。

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伊豆稲取に入ってきた特急「踊り子」。
わずかな区間ですが、これで下田へと向かいます。
伊豆急行線 伊豆稲取

伊豆稲取1257-(踊り子109号)-伊豆急下田1316

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伊豆急の終点で伊豆観光の拠点となる、伊豆急下田駅。
伊豆急行線 伊豆急下田

私が乗った「踊り子109号」は、13時16分というちょうどいい頃合いに下田へと到着。開門を待つファンの列に少し並んだのち、すんなりと撮影会場へと入ることができました。ファンの数もそれほど多くはなく、互いに譲り合って思い思いのポジションで撮影を楽しみます。

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伊豆急下田駅に隣接する電留線に並べられた豪華な顔ぶれ。
左から251系・185系(復刻色)・伊豆急100系。
南端の下田駅は光線状態も最高です!
伊豆急行線 伊豆急下田

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100系・クモハ103は、伊豆急開業時の祝賀電車装飾。
本線運転でも下り方はこのマークが掲げられていたもよう。
50周年の記念列車でこのマークとは、なかなかニクい演出ですねぇ(^^)

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先ほどの遠景では気づきませんでしたが、
この復刻色185系も「東京~伊豆急下田間 直通50周年記念」の
特別マークでした。

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今回の主役、記念列車二種の並び。
国鉄色185系と伊豆急100系、今はともに復刻版ですが
一昔前にはごくふつうに見られた顔合わせです。

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ちょうど私が乗ってきた「踊り子」が折り返してゆきます。
こうやってみると、右の現行色より復刻色の方が
明るい緑色なんですね。

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251系と185系の「踊り子」並び。
251系もリニューアルで塗装が変更されて、登場時とは異なります。
こちらもいつかは登場時の「ブルーグレー」が復刻なんてことに
なったりして・・・(^^;)

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この撮影会は伊豆急の新制服お披露目会も兼ねていました。
いちばん右が伊豆急開業時の制服で、真ん中が先日までの制服。
左がこの日、10日から着用している新制服だそうです。

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さらに営業運転中の「リゾート21(黒船)」も並べられましたが、
文字通り黒い色の「黒船」は露出を合わせるのが難しい・・・。

撮影会も終盤に差し掛かった頃、185系のお顔に架線柱の影がかかり始めたので、私はそこで撤収。きれいに並べられた車両たちに大満足の撮影会でした。うーん、下田まで来てヨカッタ・・・(*´∀`*)。

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ホームに戻って一枚。この方が「黒船」はいいかも。
伊豆急行線 伊豆急下田

さて、このあとを撮り鉄的に考えれば、撮影会終了後に間もなく折り返し運転される100系の復路を撮影に行くところなのですが、そうすると今すぐに出る上り列車に乗らねばなりません。せっかく下田まで来たのに滞在40分で、しかも駅の撮影会に参加しただけ・・・。鉄道撮影が趣味とはいえ、それはあまりにも切なすぎる。。。実は前日に会社の同僚へ「明日は伊豆に・・・」って話をしかけたら、「温泉で忘年会?いいなぁ~!」なんて言われ、返す言葉が無くなってしまいました。何も温泉に入りたいとか、寝姿山に登りたいとまでは言わないけれど、せめて駅前食堂で刺身やヒラキでの一杯くらいは楽しみたい。でもそうすると100系は撮れない・・・。
(´へ`;ウーム どうするか・・・



Σ(°□°*)ハッ 気がついたら目の前にお銚子が!

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伊豆近海産の金目鯛の煮付けは絶品です。
さらにカニ汁、イカの塩辛付きの豪華定食。
黄色いゴハンはクチナシの実で色をつけ、
めでたい行事に食べるご当地の縁起物だそうです。
☆☆☆☆・

100系よりも金目の煮付けに惹かれてしまった・・・。でも、100系は往路で満足のいく写真が撮れたし、撮影会でも満喫した。それに考えてみたら、このところ新潟や青森遠征では駅弁ばかりで、秩父や千葉でもコンビニのオニギリ程度。鉄に集中するのもいいけれど、もう少しご当地の美味しいモノを食べる「オトナ旅」をしてもいいのではなかろうか・・・など、言い訳がましい自問自答をしつつ、「お銚子もう一本・・・あ、次は冷やで」と酒は進み、結局正規乗車券と「青春18」の差額分をゆうに越える飲み代を払って、下田をあとにするのでした・・・。(^^;)ホントニ ソレデヨカッタノカナァ

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今回使ったのは、おなじみの「青春18きっぷ」。
伊豆急は普通乗車券で伊東~下田、片道で1570円。
実はJRより伊豆急の方がずっと高かったのでした。

伊豆急下田1608-(伊豆急・伊東5662M)-熱海1743~1748-(東海道922M)-平塚1838~1847-(湘南新宿2760E)-新宿1952

それにしても、今年は例年に比べて地方の中小私鉄を尋ねる機会が多かったように感じます。小湊、上信、いすみ、伊賀鉄、北近畿タンゴ、関鉄、流鉄、秩父、十和田、そして今回の伊豆急。これは自分の趣向が変わったというよりも、いろんな催しや工夫で地方私鉄が面白くなってきたのではないかと思っています。いすみのキハ52上信のデキ、この伊豆急100系など、決して余裕の無い地方私鉄がファンのために車両を復活運転させるなんて一昔前では考えられなかったことではないでしょうか。でもこれってファンにとっては嬉しいし、少しでも地方私鉄の増収入に繋がるのならばいい事ですよね。今年行けなかった地方私鉄にも、まだまだ魅力的な路線・車両はいっぱいあります。来年以降も当分は地方私鉄行脚が続くことになりそうです



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