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久留里線・・・国鉄色キハ30撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.12.17
久留里線
念願の国鉄色キハ30 撮影
  

一度はキッチリ撮りたいと思いながらも相性が悪くてなかなか撮影できなかった、久留里線の国鉄色キハ30。過去、京葉線201系小湊鉄道撮影などのついでに、久留里線の始発駅・木更津まで行ってみるものの、三両あるキハ30はいつも車庫でお休み中でした。前日の目撃情報などを参考にすれば、ある程度の運用は掴めるらしいのですが、私にはどの運用がどう繋がるのかサッパリ解りません。でも、誕生から半世紀近くが経ち、いつ引退してもおかしくないキハ30。そろそろ決着を付けたいな・・・と思っていた矢先、ついに「久留里線に新型車両E130形導入」のニュースが飛び込んできました。キハE130は水郡線でも使用されているステンレス製の最新気動車で、久留里線へは来年秋ごろから導入し、既存のキハ30・37・38をすべて置き換えるとのこと。さらに、それよりも前に行われる来春のダイヤ改正では、久留里線の名物的存在であった「タブレット閉塞(へいそく)方式」の廃止も発表されました。タブレット閉塞方式とは、線路を一定区間に区切り(閉塞区間)、その区間には「タブレット」、いわゆる「通行票」を持った車両だけが走行できるという単純な運行システム。現代では大半の鉄道が自動化された信号機により運行されていますが、久留里線では昔ながらのこのタブレット方式が残り、今でも交換駅では人力によってタブレットの受け渡しが行われているのです。もちろん安全性の向上を考えれば、タブレットを廃止して特殊自動閉塞方式の信号機に切り替えられるのは当然の流れですが、ローカル線らしい、懐かしさを感じる情景が無くなってしまうのは、やはり寂しいもの・・・。もうこうなると、キハ30の撮影にばかり固執していられません。たとえキハ30が動いていなくても、国鉄型のキハ37・38やタブレットが残る今の久留里線を記録しておきたいと思い、さっそく発表のあった翌々日に今冬二回目の「青春18きっぷ」で千葉へと向かいました。

12月17日(土)

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千葉から乗った内房線は、
すっかり千葉ローカルの顔となった209系。
総武本線 千葉

キハ30が動いていなくても・・・とは言ったものの、できることならばやはりキハ30を撮りたいのが本音。そこで通勤・通学対応で編成が増結される土曜朝の時間帯を狙ってみることにしました。両運転台構造のキハ30は増結要員としての稼働が高いらしく、朝夕が狙い目。しかし通勤時間帯の久留里線を撮ろうとするならば、都内のウチを出るのは夜明け前になります。さすがに内房線に乗った途端、睡魔に襲われてうつらうつら・・・(ー_ー).。o○  ハッと気づくと、列車はまさに木更津に停車中でした。うはっアブナイ、アブナイ。

新宿0522-(総武414B)-千葉0632~0638-(内房133M)-木更津0718

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木更津に停車中の久留里線・上総亀山行き。
ブラックフェイスのこの車両はキハ38です。
内房線 木更津

慌てて飛び降りたホームの反対側には、既に接続する久留里線の923D列車が待機しています。あ~、今回もまたキハ38だったか・・・(・ω・`) と、思いきや、前の方へ進むと見えてきたのは、懐かしいツートンカラーの車体!

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上総亀山寄りの先頭車はキハ30 98でした~\(^O^)/

四両編成の最前部のみですが、ようやく運用に就くキハ30に出会うことができました(後部三両はいずれもキハ38)。このキハ30を含む先頭の二両は朝のみの増結運用。やっぱり早起きは三文の徳ってことですね。この久留里線としては長い四両も連なる923Dはキハ30が増結される可能性の高い列車なのですが、必ずキハ30というワケではないらしく、日によってはキハ38のみの四連や、キハ30が中間に組み込まれてしまうこともあるのだとか。そう考えると、この日はラッキーです。

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先頭となるキハ30の運転席には
しっかりと「タブレット」が置かれていました。
ちなみに「久留里線」の路線名が書かれた方向幕には
タブレットのイラストが描かれています。

念願のキハ30が目の前に・・・。しかし当然ながら、徒歩鉄の私にはこの列車を先回りして撮影することはできません。なので、まずはこの列車に乗って撮影ポイントまで行き、折り返しの上り列車を後追いで狙うことにします。「乗ったら撮れない」は、毎回感じる徒歩鉄のジレンマですね・・・(^^;)  でも、懐かしいキハ30に乗れるのだから、それはそれで楽しい鉄道旅です。

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土曜朝の下り列車は人影まばら。
期末試験が終わったこの時期に車内でお勉強とは、受験生かな?
ガンバレ受験生!p(`・ω・´q)

木更津を出た久留里線は大きくカーブして内房線と分かれ、房総半島の内陸部にある上総亀山を目指します。しばらく車窓に広がるのは田園地帯の単調な景色で、特にコレと言った見所はありません。ただ、この久留里線や近くを走る小湊鉄道、いすみ鉄道などは、首都圏近郊にありながらも単線・非電化という、いかにもローカル線らしい素朴さが最大の魅力です。そして、その魅力をさらに高めてくれるアイテムが件の「タブレット」。木更津を出て20分、列車は間もなく最初の交換駅・横田に着きます。まずはこの横田で下車して、タブレット交換の様子を眺めることにしました。

木更津0721-(久留里923D)-横田0743

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横田に到着し、交換列車を待つ923D。
眩しい朝日が国鉄色のキハ30を照らします。
久留里線 横田

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まずは乗ってきた、下り923Dの運転士が
木更津~横田のタブレットを駅員へ手渡します。
国鉄色キハとタブレットを受け取る鉄道員。
う~ん、いい光景だなぁ・・・(´∀`*)

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交換列車の上り924D(左)が入ってきました。
先ほどのタブレットは、この列車の運転士に渡されます。
(開いている構内踏切から撮影)

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逆に924Dから受け取った横田から先のタブレットを
待機している923Dの運転士に手渡します。

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これでタブレット交換完了。
晴れて923Dは先へと進むことができるのです。
駅員さんの合図で出発進行!

一連のタブレット交換の様子を国鉄色のキハ30と絡めて撮影できるなんて、もう感動モノです! でも撮った写真を見返してみると、渡しと受け取りのシーンが同じようなアングルになっていました。撮っているときは受け渡しの一瞬を逃さないように構えていたので余裕がなかったのですが、もう少し画に幅が欲しいところでしたね・・・。それでも、青空ときれいな光線状態、そして何よりも国鉄色キハという願ってもないシチュエーションに恵まれ、思っていた以上にいいシーンを撮ることができました。

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途中下車した、横田駅。
今は交換のために駅員が配置されていますが、
タブレット交換廃止、さらにキハE130が導入されて
ワンマン化が実施されるようなことになると、
ここは無人駅となってしまうのでしょうか・・・。
久留里線 横田

タブレットの交換を撮るために降りた横田でしたが、ここで乗ってきた列車を見送ってしまった以上、他に移動手段はないので、先ほどのキハ30を連結した列車の折り返しとなる928Dは、この横田周辺で撮影することにしました。幸い駅の東側には田畑が広がり、列車の編成写真を撮るのには悪くなさそう。適当な農道にポジションを取り、お目当てとなる928Dの通過を待ちます。でもその前にもう一本、途中の久留里発の上り列車926Dがあるので、まずはそちらを狙うことに。すると、見えてきたのは・・・この編成!

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926Dはキハ37を先頭にした三両編成。
おや?後部の二両は・・・キハ30 (゚∀゚)!!
久留里線 東横田-横田

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雲ひとつ無い青空の下を行くのはキハ30×2+キハ37の嬉しい編成。
後追いですが、こちらは完全順光のいわゆる「バリ順」です!
久留里線 横田-東横田(後追い)

なんと926Dにはキハ30が二両も連結されていました~ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃。コアなファンからしてみたら、キハ37が邪魔でキハ30のみの国鉄色編成がベストだと思われるでしょうが、異形式併結の「珍ドコ編成」好きの私としては、この編成はたまりません。二扉のキハ37と三扉のキハ30が組むなんて、いかにも久留里線らしくて面白いじゃないですか(^^)。

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上の926Dと横田で交換した925Dがすぐにやってきました。
こちらはキハ38の二連。
このあたりの畑で栽培されているのは白菜。
霜や冷たい風に耐えて結束するこの時期の白菜は
とても美味しいんですよね~。
久留里線 横田-東横田

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当初の予定通り、
先ほど私が乗ってきた列車の折り返し928Dも撮影。
このキハ30+キハ38×3の四連も、なかなか良い「珍ドコ」ぶりです。
久留里線 横田-東横田(後追い)

わずかな時間で二本のキハ30連結列車を撮影できるとは、今までの相性の悪さがまるでウソのよう。編成的にもそれぞれ面白くて、満足のいく撮影ができました。

ところで、日中は二両編成が基本の久留里線。紹介してきた上り列車たちは木更津到着後、木更津寄りの二両を残してあとは切り離されてしまいます。つまり今撮ったキハ30+キハ38×3の928Dは、残念ながら後ろのキハ30+キハ38を木更津で切り離して、キハ38の二連のみで折り返し運用に入ります。でもその前の926Dはと言うと、後ろのキハ30一両を落としてもキハ30+37の編成が残ることに。これは朝の増結時間帯が終わっても、まだまだキハ30の撮影が楽しめそうです。とりあえず次に下ってくる927Dが926Dの折り返し運用なので、キハ30を先頭にやってくるはず(スミマセン、今回は列車番号での説明が多くて、ちょっと読みづらいですね・・・^^;)。もちろんそれは撮影したいけれど、同じ場所ばかりではつまらく、できればそろそろ移動もしたい・・・。撮ってからすぐに列車移動をするとなると、やはり駅撮りがベスト。撮影地を探しながら歩いていたら、はじめに降りた横田よりも隣駅の東横田の方が近くなっていたので、東横田駅で927Dを待ってみることに。

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東横田の駅先端で狙うと、背景には富士山のアタマが!
思いがけずキハ30と富士山のコラボを撮ることが出来ました。
久留里線 東横田(トリミング済み)

東横田からまっすぐ伸びる線路の先に、なんと富士山を拝むことができました。今回は久留里線というローカル線での撮影なので望遠レンズ系はあまり持ってきておらず、70~200ミリのズームレンズに2×のテレコンを咬まして無理矢理撮影し、さらにトリミングもしていますが・・・画質ワルっ(汗)。こんないい画が撮れるのだったら、単焦点の望遠レンズを持ってくれば良かったな・・・と、ちょっと後悔。ちなみによく見ると、線路上には横田で交換した先ほどの928Dの姿も見えます。東横田ではなく横田へ戻っていればキハ30同士の交換が見られたわけで、それもなかなか魅力的なシーンでしたね・・・(惜しいことしたかな?)。入ってきた927Dは運用どおり、926Dの三連からキハ30一両を落としたキハ30+37の二連でした。撮影後、そのままコレに乗り込みます。

東横田0935-(927D)-久留里0956

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久留里線の主要駅、久留里でもタブレットの交換が行われます。
駅員さんが肩にかけた飴色のキャリアーが、なかなかいい感じです。
久留里線 久留里

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久留里で交換したキハ38の930D。
その脇には横を向いた真新しい信号機が見えます。
これが稼動するとき、タブレットの役目は終わりということに・・・。

次に下車したのは久留里。本格的に久留里線を撮るのは今回が初めての私は撮影地などあまり知りません。でも、たしか久留里には駅から徒歩数分程度のところに、鉄橋を渡る有名な撮影地があったはず。そこから今の折り返し列車となる923Dを狙ってみようという考えだったのですが・・・。

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久留里線の有名ポイント、小櫃川沿いに架かるガーダー橋。
久留里線 平山-久留里

う~ん、光線状態や時期的なものもあるのでしょうが、思っていたよりも画にしづらい。そこで、もう少し橋に近づいたり、河原に下りてみようかと周囲を歩いてみたものの、河原へ続く道がわからずに右往左往。さらに俯瞰狙いで高台に上がってみるも抜けがイマイチ。そうこうしているうちに時間は過ぎ、まもなく923Dの通過時刻・・・。ああ、どうしよう、撮影地が決まらないっっ ヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ

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真っ青な空を背景に、築堤上をゆく二連のキハ。
どんな撮り方でもやはり国鉄色は美しい・・・。
久留里線 久留里-平山(後追い)

とりあえず咄嗟に順光の場所を選んで撮ってみましたが、なんとも中途半端な結果に。せっかく久留里まで来て捕らえたキハ30だったのに、勿体ないことしちゃったなぁ・・・。次にキハ30が折り返して久留里へ戻ってくるのは約二時間後の931D。正直、二時間も久留里で時間を潰すのはツライけれど、このまま不完全燃焼で終わるのは悔しい。やはりもう一発待ってみることにしました。今度はしっかりと撮影ポイントを見定め、さらに余った時間で久留里の町を散策して時間を潰します。

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清澄山系から地下の水脈を通って湧きでてくる久留里の水は
百選に選ばれるほどの名水。町のいたるところに井戸が見られます。

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水のきれいなところに、いい酒あり。
久留里には名水を使った造り酒屋が多く、
名水と伝統的手法にこだわった日本酒は絶品だそうな。

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もうひとつ、水のきれいなところには、うまい蕎麦あり。
久留里の名水で打った手打ち蕎麦は、喉越し良くて美味しい!
天ぷらをつまみに地元の日本酒をキュッとやりたいところですが、
キハ30の撮影が控えているので、ここはガマン(^^;)
☆☆☆・・

散策やお昼ゴハンを食べていると案外早く時間は過ぎてゆき、931Dの時間が近づいてきました。ひとつ不安だったのは、ちゃんとキハ30が戻ってきてくれるかというところ。先ほどのような上総亀山発の上り列車には間違いなく下りの折り返し編成がそのまま入りますが、下り列車は基地のある木更津で車両変更される可能性もあります。実際、以前に訪れた烏山線でもそうでしたし・・・。撮影地で線路の先を凝視して待っていると、現れたのは・・・キハ30。ホッ、よかった~。

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澄みきった冬空に映える、ツートンカラーのキハ30。
ローカル線にそぐわないロングシート、隙間風の入る外吊りドア、
飾り気のない箱型車体・・・と
酷評されてきたキハ30も、走り続けて半世紀。
懐かしい国鉄色に戻された今、キハ30は最後の輝きを放っています。
久留里線 久留里-平山

慎重に引き付けて、シャッターを切る・・・ずっとフラれ続けたキハ30ですが、ようやく納得のいく一枚が残せました。一枚でもしっかりと撮れていると、次へ来たときに撮影の幅が広がるように思います。今回は列車写真を中心に狙ってきましたが、次回はもう少し情景的な写真も撮りたいところですね。これでキハ30の撮影は終了です。

さて、この後はどうしよう・・・。ここでクルマがあれば、いすみ鉄道のキハ52などへ転戦できるのですが、公共交通機関を利用すると、久留里線からいすみ鉄道は近そうに見えてかなり遠い。当初は久留里線でここまで粘らずに、久留里からバスで安房鴨川へ出て、外房線でいすみ鉄道の起点・大原へ向かうことも考えていたのですが (久留里1148-(日東バス)-安房鴨川1233~1250-(外房266M)-大原1356)、久留里で二時間も待ってしまったため、このルートだと大原発14時半のキハ52「急行4号」にはもう間に合わない (ルートのひとつとして、久留里は小湊鉄道の月崎駅に近いので(約7キロ)、12時36分発の931D撮影後にタクシーで移動すれば、月崎1313-(小湊21)-上総中野1329~1400-(いすみ20D)-上総中川1429 と、上総中川あたりで「急行4号」が撮れたのですが、やはりタクシー代がもったいなくて諦めちゃいました)。そこで他線への転戦はせず、せっかくここまで来たのだから、久留里線の終点・上総亀山までの乗り鉄を楽しむことにしました。ただし亀山方面の列車は、今撮影したキハ30の931Dが行ったばかりですから、また二時間待ち・・・。さすがにもう久留里で二時間も待っていられないので、一旦上り列車に乗って、木造駅舎が残る馬来田(まくた)駅をたずねてみることに。

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久留里発の上り936Dは女性車掌さんでした。
指差確認がビシッと決まっています!
久留里線 久留里

久留里1330-(936D)-馬来田1347

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味のある木造駅舎の馬来田駅。
馬来田は本来、駅員無配置の無人駅ですが、
ボランティアグループによる簡易委託駅で、窓口には人の姿があります。
待合室のベンチに腰掛けて木製ラッチなどをぼーっと眺めていると、
なんともゆったりとした時間が流れてゆきます・・・。
久留里線 馬来田

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20分ほどの滞在したのち、今度は下り列車で馬来田を後にします。
こうやって乗り降り自由なのも「青春18」旅ならでは。
久留里線 馬来田

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上総亀山行きの935Dは久留里でほとんどの客が降りてしまいました。
これがローカル線末端部の悲しい現実・・・。
久留里線 久留里-平山(車内から)

馬来田から乗った下り列車は、久留里を経て上総亀山を目指します。平坦な田畑が広がっていた車窓は久留里で一変して山間地へ。小櫃川の急な流れを横に見ながら進み、久留里から20分ほどで終点の上総亀山に到着。

馬来田1405-(935D)-上総亀山1442

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西日が差し込む上総亀山駅。
到着した列車は静かに折り返しの時を待ちます。
久留里線 上総亀山

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久留里線は建設当初、木原線(現・いすみ鉄道)と結ばれて
房総半島を横断する計画でしたが、
実現せずに、ここが終端となっています。
手前の道に農機具を持ったおばあさんでも歩いてくれば
いい画になったのですが、人っ子ひとり通りませんでした・・・。
久留里線 上総亀山

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折り返し列車の発車まで一時間半もあるので、
駅前の錆びれた観光案内板にあった亀山湖まで歩いてみました。
千葉県一の貯水量を誇るダム湖ですが、観光施設も充実している様子。
でも久留里線に乗って訪れる人は少ないかな。

久しぶりに訪れた上総亀山。乗り潰し目的で訪れた前回は、もうかれこれ20年以上も前のことになります。関東近郊の千葉にありながら、そんなにもご無沙汰だったんだなぁ・・・。その頃の記憶があまり鮮明ではないので、変化があるのかどうか定かではないのですが、当時は亀山からバスで安房鴨川へと抜けた覚えがあります。今の亀山駅前のバス停には地域のコミュニティバスの時刻しか載っておらず、鴨川行きは亀山駅を通らなくなってしまったようです (帰ってから調べてみると、現在では駅から徒歩数分の「亀山・藤林大橋」バス停から鴨川方面行きのバスに乗れるとのこと)。亀山湖などを眺めてから駅へと戻り、待合室で缶コーヒーを飲んで待っていると「車内の方が暖房利いていますから、車内へどうぞ」と、運転士か車掌に声を掛けられました。発車までまだ30分以上もあるけれど、こういう心遣いは嬉しいですね。冬の陽は傾くのが早く、発車する頃には既に夕暮れ時。列車は数人の乗客を乗せて、上総亀山を後にしました。

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朝に訪れた横田で、ちょうど日が沈みました。。。
久留里線 横田

上総亀山1601-(942D)-木更津1705~1720-(内房1120M)-千葉1759~1812-(総武快速1858F)-東京1855



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