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懐かしの撮影記・・・早朝の福島駅「あけぼの」編 [あおたけ的 懐かしの撮影記]

あおたけ的、懐かしの撮影記
嗚呼、白帯の24系・・
早朝の福島駅 ED75重連「あけぼの」


先々週が多客臨の急行「平泉・いわて物語」号、そして先週は団体列車として、週末に二週連続で東北本線を走ったED75牽引の24系客車(いわゆるブルートレイン)。前者はちょうど海外出張と重なり、後者は走ることすらまったく知らず、私はそのどちらも撮ることはできませんでした。私的にこの鉄道趣味を楽しむポリシーとして、「深追いするようなムリはせずに自分のできる範囲で乗り・撮りを楽しみ、状況や結果であまり他人を羨まない」ということを頭に入れています。しかし今回運転された二本の24系臨時列車は、今どきED75がブルトレを引くこと自体が貴重なのに加え、なんと24系客車も編成全部が白帯車で統一されたというこだわりよう。これは正直言って撮影された方が羨ましくないはずがありません。私も時間が合えば、情報があれば、東北へ行って撮影したかったところです。そこで今回は負け惜しみというわけではありませんが、私が過去に撮ったことのあるED75牽引のブルトレの中から、白帯車がきれいにそろった、この写真をピックアップしてみました。

時は90年夏。本格的に始まった山形新幹線直通化による改軌工事によって、奥羽本線の福島~米沢の名所である「板谷峠の連続スイッチバック」は廃止目前。夏休みや盆休みには、その終焉を記録しようと全国から「乗り鉄」「撮り鉄」がこぞって板谷へと集まり、かくいう私もその一人でした。日中はスイッチバックの各駅を巡って、EF71・ED78が牽引する50系客車の普通列車や485系の特急「つばさ」を撮影し、夜はホテルなど泊まらずに福島駅で一夜を明かすというスケジュール。これは宿泊費を浮かせるためではなく、深夜から早朝にかけて福島駅へやってくる夜行列車を撮影するのが狙いでした。今ではどうか解りませんが、当時の福島駅は深夜2時頃に停車する急行「津軽」などの利用者のために終夜営業していて、ずっとホームの待合室にいても追い出されることはなかったのです。

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EF71 5牽引、14系座席車の急行「津軽」。
前面が真っ暗だったせいか、ピンボケ。
さらに右上には同業者の腕が入ってしまっています・・・。

ところが思うことは皆同じで、深夜の福島駅は鉄が大集結。ホーム上には早くから三脚の林が出来上がっています。ここまでして撮りたい一番の狙いは、早朝に上がってくる寝台特急「あけぼの」。実は件の工事ではスイッチバックの廃止だけでなく、板谷峠を通っていた「あけぼの」も、福島~新庄がこれまでの奥羽本線経由(福島~米沢~山形~新庄)から、東北本線・陸羽東線経由(福島~仙台~小牛田~新庄)へと変更を余儀なくされ、板谷峠用交流電機のEF71・ED78は「あけぼの」牽引からの撤退が決定。徹夜をしてまで早朝の福島に多くの鉄が集まったのは、そのEF71・ED78最後の特急牽引という勇姿を記録するためでした。しかし、当時の私はすでに出来上がっていた三脚の林に怖じ気づいて場所取りには参加せず、お目当てのEF71重連は編成の入らない位置での撮影となってしまいました。

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EF71 3先頭、EF71重連の「あけぼの」。
奥羽線の板谷峠で活躍したEF71は、
同線の標準軌化によって全機が引退してしまいました。

ここ福島で機関車が付け変えられるため、早々と切り離されてしまった重連のEF71(写真にも切り離し作業の係員が写っていますね)。変わりにこの先の福島から黒磯までを牽引する、ED75が入ってきました。もうこうなると林と化していた三脚は次々と撤収してゆき、撮影場所にもいくらか余裕ができてきます。今でこそ超貴重なED75牽引のブルトレですが、当時はまだED75ならいくらでも撮れるという状態だったのですね(ルート変更後も「あけぼの」は、黒磯~小牛田、新庄~青森で、引き続きED75牽引でした。その後、秋田新幹線開業に伴い、現在の上越・羽越経由へと変化)。

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ED75 734先頭、ED75重連の「あけぼの」。
現在でも数機が活躍するED75ですが、当時とは全面窓の白Hゴムや
運転席窓のサッシ化などの変化が生じています。

それでも連結されたED75は、当時としてもちょっと嬉しい重連でした(「あけぼの」のED75が重連になることは少なくなかったものの、通常は単機牽引)。しかもよく見れば、先頭は700番台ですが、後ろはデカパン・ヒサシ付きの0番台じゃないですか。EF71では撮れなかった編成の入るアングルから眺める、ED75重連牽引の白帯24系10連。堂々たる寝台特急「あけぼの」の姿です。

先日運転されたED75が牽引する白帯24系。その姿にかつての寝台特急「北星」や「ゆうづる」を思い浮かべた方も多いと思いますが、撮影された皆さんの力作、秀作を拝見して、私が真っ先に思い浮かんだのは、この福島で撮った「あけぼの」の姿なのでした。ちなみに写真がモノクロなのは懐かしさを強調するためのデジタル加工ではなく、この頃はフィルム代や現像費を浮かすためにモノクロフィルムで撮影して、自分で現像していたのです。トライXのD76現像、ちょっと粒子が粗いかな?

写真はすべて90年8月30日、東北本線・福島駅にて撮影。



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