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内房線・・・「リバイバル・さざなみ」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2012.08.25
内房
晩夏の房総で・・・
「リバイバル・さざなみ」撮影
  

夏休みの中国地方遠征以降、お盆の時期は土日も無いほど仕事が立て込み、それが落ち着きを見せる頃には夏風邪をこじらせてしまって、しばらく非鉄の日々が続いていました。7月まではほぼ毎週末のようにどこかへ出かけていたのに、8月はこの失速ぶり。これではまるで 「夏に弱いどこかのJ2チーム*」 のようではないか・・・^^;( *ジェフ千葉は毎年、開幕からの出足は好調でも夏に失速して昇格を逃しています。今年も7月末は2位に付けて首位争いしていたのに、8月は2分け2敗で勝ち星が無く、一気に昇格圏外へ・・・T□T)。気がつけば処暑も過ぎ、8月も最終週。このままでは夏が終わってしまいます。そこで先週末は体調も戻ってきたことだし、久しぶりに撮影へと出かけてみることにしました。今回のターゲットは内房線を走る「リバイバル・さざなみ」。千葉の内房線くらいなら、病み上がりの復帰にも距離的に適度かもしれません。

8月25日(土)

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千葉から乗った内房線の209系は、
100周年の記念マーク付き編成でした。
これは幸先いいかも。(^^)

東京と房総半島の館山を内房線経由で結ぶ、特急「さざなみ」。現在も255系・E257系で運転されている現役の特急列車ですが、今回「内房線開業100周年記念」と銘打って走るリバイバルには、その先代に当たる国鉄形の183系が使用され、懐かしいイラストマークも掲出されます。これは国鉄特急形ファンには堪らないイベントと言えるでしょう。しかし、何とも不満なのがその運転区間。「さざなみ」と言えばその名が表す通り、内房の青い海を見ながら館山まで運転されるべき列車。ところが今回の「リバイバル・さざなみ」は木更津から東京までの片道運転のみ。回送も含めれば往復運転になるのだけれど、いずれにせよ木更津までじゃ「さざなみ」の魅力は半減してしまいます。撮影地的にも木更津以南ならば上総湊の鉄橋や鋸山バック、保田の東京湾を見下ろす丘など、いくらでも好ポイントがあるのに・・・。それでも以前にも書いたように、リバイバル列車は懐かしい往年の名列車を現代に運転してくれるだけでもありがたいと思うべきで、限られた木更津までの間に撮れる場所を探さねばなりません。そこでネットの撮影地ガイドなどを参考に、目星をつけて内房線の列車を降りたのは袖ヶ浦。

東京0821-(総武快速669F)-千葉0906~0913-(内房153M)-袖ヶ浦0944

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内房線らしい平屋駅舎の袖ヶ浦駅。
駅前に伸びる長い行列は、最近オープンして話題の
アウトレットへ行くバスを待つ人たちです。
内房線 袖ヶ浦

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袖ヶ浦駅の下り方には田園地帯が広がります。
残暑はモーレツにキビシいけれど、
稲穂はすっかり色づき、もう秋の気配・・・。
内房線 巌根-袖ヶ浦

駅を背にキビシい日差しを浴びながら巌根(木更津)寄りへしばらく歩くと、やがて広大な田園地帯へと出ます。ここは宅地や工場の多い木更津以北では数少ない広々とした引き画が撮れるポイント。しかし今回は「さざなみ」のヘッドマークが解らなければ意味がありません。なので、さらに先へと進み、農道と線路がクロスする踏切からかぶりつくような形で編成写真を狙うことにしました。先客の方に挨拶をしてから、まだ「さざなみ」の通過までは余裕があるな・・・と、カメラを出す前にまずは熱中症対策の水分補給。そこで踏切が鳴り、遠くに見えてたのは・・・Σ(゚Д゚) え”!? 国鉄色183系? もう「さざなみ」が来た?? 慌ててカメラをひっぱり出して撮影。

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撮影地に着いてさっそく通過したのは
「団体」表示の国鉄色183系(OM102)。
内房線 袖ヶ浦-巌根

前述したように今回の「リバイバル・さざなみ」の営業運転は木更津から東京への片道なので、送り込み回送にはイラストマークが掲げられないのかとガッカリ。それにしても、雑誌に載っていた通過時刻よりもずいぶん早いじゃないか ・・・(´д`;)  と、雑誌をよく見直すと、今の列車は「さざなみ」の送り込み回送ではなく、純粋な(?)183系の団体列車でした。同じ日に同じ路線で183系の団臨があるなんて、紛らわしい。この183系を見ると光線状態があまり良くありませんが、時間が経つにつれて正面に日が回ってくるハズです。

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113系なきあと、内房線を走るのは、
209系の普通列車とE217系の快速列車。
ギリギリまで引き付けましたが
15連の快速は編成が入り切りませんでした。(^^;)

内房線には貨物列車など走っていないし、普通列車も113系引退後は209系とE217系のステンレス車ばかり。あまり面白味の無い通過列車を反射的に撮影しつつ、じっと「さざなみ」の通過を待ちます。日は正面まで当たるようになってきましたが、サイドはちょっとキビシかったみたい。しかしそんな太陽を隠すように、ここでまたしても本命の通過直前に流れ雲が・・・(#`Д´)マタカヨ!!  夏休みに伯備線で撮ったEF64といい、最近はこんなのばっかりです。でもこの場合は、明暗が分かれているので陰ってくれた方がいいのか? 空の状態が落ち着かない中、やがて陽炎の向こうに青いマークを掲げた183系の姿が見えてきました。

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183系が見えてきた時、手前はまだ影の中・・・
マソダーラ♪ヽ(・ω・。ヽ)(ノ。・ω・)ノマソダー...ラ ?

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いや、雲はスーッと抜けました!
青い海をモチーフにした「さざなみ」マークを掲げる183系(OM103)。
往年の海水浴特急が今夏に復活です!

まさにギリっギリ、マンダーラ回避で「さざなみ」を撮ることができました~(^^)。側面が沈んじゃったり、ケーブルの影落ちがかなり鬱陶しいけれど、やっぱり「さざなみ」は眩しいくらいの日の光に当たっていた方がいいですね。それにしても「さざなみ」のイラストマーク、ステッカー式とはいえ、ちょっと青が濃すぎないか?

この下り回送列車で送り込まれた「さざなみ」は、すぐに木更津で折り返して東京へと上ります。今度は内房線を北へと向かう列車・・・完全な逆光状態です。隣で撮られていた方は光線状態のよくなる総武(快速)線内で駅撮りすると言い、送り込みを撮った後すぐに撤収してゆきましたが、私としてはせっかくここまで来たのなら、光線状態が悪くても内房線内で撮りたい。通過時間までの余裕もあまり無いことから、下りを撮ったポイントから少しだけ移動したところにある手軽なアウトカーブから狙ってみることにしました。

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カーブを切って走り抜ける「リバイバル・さざなみ」。
正面から見た183系は、その精悍さが際立って見えます。
内房線 巌根-袖ヶ浦

ド逆光なので日に照らされた明るさはまったくありませんが、明暗のコントラストや変な影落ちなどが無く、これはこれで悪くないかもしれません。カーブで後方が切れているので、6連という短さも気にならないし、考えてみたら先月の「やまばと」で撮り損なったアングルが、まさにこんな感じだったかも。颯爽と駆け抜けていった「さざなみ」を見送って撤収。日差しが痛いくらいキビシい撮影でした・・・。

袖ヶ浦1430-(181M)-木更津1438

袖ヶ浦から内房線の下り列車に乗り、続いてやってきたのは木更津。光線状態が悪くても総武線へ行かずに内房線へ留まったのは、このあとに木更津から出ている久留里線へ寄りたかったということもありました。以前にも書いたように久留里線には今秋に新型車両のキハE130が導入され、既存のキハ30をはじめとした国鉄形は順次、置き換えられる予定。その前に機会があればちょっとでも撮っておきたいところです。木更津の車庫をパッと見た感じ、三両ある国鉄色キハ30のうち二両は連なって休んでいる姿が確認できましたが、一両は見当たりません。運用に入っているのかな・・・?

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木更津に待機していた上総亀山行きはキハ37+38。
非冷房のキハ30は、夏場にあまり運用されないらしい。
内房線 木更津

とりあえず、すぐに接続した久留里線に乗って横田付近の田園地帯を目指してみます。先ほどの袖ヶ浦付近でも見たように、このあたりの稲はだいぶ黄色くなっていたので、それとキハを絡めて撮ろうという考え。ところが、木更津を出るときには青空が広がっていたのに、列車が進むに連れて徐々に暗雲が立ちこめてきました。不安を感じながら、木更津から20分弱の横田で下車。

木更津1450-(久留里937D)-横田1507

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交換駅の横田でキハ37と38が並びました。
今年三月までこの駅ではタブレットの交換が見られましたが、
現在は信号機の自動化によって廃止されています。
ただしその後も駅員は常駐。
久留里線 横田

沿線の撮影ポイントへ行く前にホームで交換風景などを撮っていると、突然・・・というか、やはり大粒の雨が降り出してきてしまいました。出発を見送ってから急いで構内踏切を渡って駅舎へと逃げ込みます。天気予報では一日じゅう晴れのハズだったので、傘など持ってきていません。さて、どうするかなぁ・・・(´~`;)ウーン。

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降り出した大粒の雨がホームを濡らします。

次の列車は約一時間後。考えている撮影地までは歩いて15分もあれば到達できるので、しばらく駅の待合室で雨やどりしながら空の様子をうかがうことにしました。地方の山奥にあるような秘境駅ではないけれど、聞こえてくるのは屋根に打ち付ける雨の音だけ・・・なんだか悪くない雰囲気です。やがて降りはじめから30分ほどが経った頃、雨音は聞こえなくなりました。

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突然の雨でしたが、屋外の撮影地などではなく、
立派な駅舎で雨宿りができたことに感謝。
久留里線 横田

「さざなみ」を撮っていた頃に比べると、雨が降ってくれたことで、だいぶ暑さがやわらぎました。涼風を感じながら雨上がりの路地裏を抜けて、目指していた撮影地へ。雨宿りで時間を費やしてしまったこともあり、次の列車はすぐにやってきます。

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頭を垂れて黄金色に染まった稲穂を横目に走る
久留里線のキハ37+38。
この二形式にとっても、最後の夏が終わろうとしています。
久留里線 横田-東横田(WB曇天モード)

残念ながらこの列車にもキハ30は連結されていなかったので、この日キハ30は一台も動いていなかったということになります(日中の久留里線は三本の編成で補っているため)。結局、姿が見えなかったもう一台は、木更津で検修庫の影にでも隠れていたのかな・・・? それでも見事に黄金色となった稲穂とキハの組み合わせが撮れたので満足です (^^) 。この情景は晩夏と言うより、もはや秋景色。天候が不安定なのも夏の終わりを告げているのかもしれませんね。猛暑と雨、天気に振り回された房総の一日でした。

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行きに乗った編成が上総亀山で折り返して戻ってきました。
再びコレに乗って、帰ることにしましょう。
久留里線 横田

横田1706-(942D)-木更津1723

 

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撮影後のお楽しみ~(^^)
木更津と言えばやっぱり名物、浜屋のバーベキュー弁当!
以前にも紹介したように、今では駅弁じゃありませんが、
やはり木更津へ来たら買わずにはいられません。
☆☆☆☆☆
奮発してグリーン車で一杯!(*´▽`)=3 プハァー


 
木更津1743-(総武快速1772F)-東京1901


あ、そういえば「夏に弱いジェフ」、ようやく昨日の水戸戦は勝ちました・・・^^;。



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