SSブログ

ひたちなか海浜鉄道・・・キハ205撮影記 [鉄道写真撮影記]

0001.jpg
2012.10.20
ひたちなか海浜鉄道
湊線 キハ205 撮影
  

紅葉にはちょっと早いものの、すっかり秋本番。「天高く馬肥ゆる秋」の言葉通り、澄み切った青空がとても高く感じられるようになってきました。こうなると、上空に架線やケーブルなどの障害物がなくて思いっきり空を見上げることができる、非電化路線を訪れたくなるのは私だけでしょうか? 関東近郊の非電化路線といえば今いちばんアツいのは、久留里線や小湊鉄道、いすみ鉄道などが集中する千葉の房総半島だと思いますが、房総は先月にいすみ鉄道を訪れたばかり。そこで今回の旅は、そのいすみ鉄道を訪れる際に行き先候補として天秤にかけたもうひとつの非電化路線、茨城のひたちなか海浜鉄道・湊線をたずねてみることにしました。

   

10月20日(土)

1002.jpg

E531系の常磐線・勝田行き「普通列車」。
常磐快速線を走る快速電車(E231系)と普通列車(E531系)は近年、
地下鉄千代田線へと直通する緩行線と区別するため、
種別を「快速(特快)」に統一しましたが、
私は今でも青帯の中距離列車を「普通」と呼んでしまいます。
常磐線 土浦

まずは常磐線の普通(快速)列車に乗り込み、水戸の先にある勝田を目指します。行き方は異なるものの、前週の笠間に続いて二週連続の茨城。実は本来なら笠間のギャラリー「かしゃま」を訪れた後に、湊線へと向かう計画を立てていたのですが、私が笠間を出る頃から天気が崩れて雨が降り出したため、この日は結局ひたちなかへは寄らずにそのまま東京へと帰ってしまいました。翌週にあらためて同方面へ出直すのが果たして賢明なのかどうか深くは考えないことにしますが、とりあえず今週は天気が崩れることは無さそうです。常磐線は眩しい朝日を浴びながら北上し、上野から二時間かけて、湊線の始発駅・勝田に到着。

上野0732-(常磐1333M)-勝田0951

1003.jpg

常磐線の車両基地(勝田車両センター)がある勝田。
ホームからも留置してある485系(K60)やE653系などを
眺める事ができました。
常磐線 勝田


ひたちなか海浜鉄道・湊線は、ここ勝田から漁港や市場のある那珂湊を経て、海水浴場で有名な阿字ケ浦までを結ぶ全長14.3キロの短いローカル私鉄で、全線非電化単線。近年の市町村合併により、その全線・全駅が茨城県ひたちなか市内にあるというちょっと珍しい路線です。オールドファンには「茨城交通・湊線」と呼んだ方が馴染み深いところでしょうが、茨城交通は赤字で採算の取れない鉄道事業(湊線)からの撤退・廃線を示唆。その廃線危機を救うべく08年に新たに誕生したのが、ひたちなか市と茨城交通が折半で出資する第三セクター方式の鉄道、「ひたちなか海浜鉄道」なのです。新会社への移行後は地元の支援やボランティアなどの協力もあって、徐々に活気を取り戻した湊線。しかし、一昨年に発生した東日本大震災で湊線は更なる試練を与えられる事になってしまいます。地震で路盤は崩壊し、レールは湾曲。ホームやトンネルなどにも亀裂や陥没箇所があり、復旧費用は概算で約三億円・・・。第三セクターのローカル線にはとてつもない負担額で、今度こそ廃線になってもおかしくない状況に追い込まれてしまいました。それでも地域の足として重責を担うひたちなか海浜鉄道は、諦めずに復旧を決意。震災からわずか4ヶ月あまりで、湊線の全線復旧を果したのです。この運転再開は沿線だけでなく、他の被災地域にも大きな勇気を与えたことでしょう。(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチパチパチ

1004.jpg

勝田駅のいちばん東側に位置する
1番線がひたちなか海浜鉄道のホーム。
中間改札を抜けたその先には
すでにお目当ての車両が停車中~(^^)
ひたちなか海浜鉄道湊線 勝田

そんな湊線を応援すべく、復旧後はすぐにでも駆けつけよう・・・などと思いながらもズルズルと時は流れ、気がつけば復旧から一年以上も経ってしまいました m(._.*)m スンマセン 。 湊線を訪れるのは、新会社への移行直後に乗り直し目的で全線を往復して以来4年ぶりのこと。できればもっと早く来たかったところなのですが、なかなかお目当ての車両が運転される日と自分の都合が合わなかったのです。そのお目当てというのが、旧・国鉄キハ20のキハ205をはじめとした旧型のキハ(気動車・ディーゼルカー)たち。旧型のキハは現在4両が現役で在籍しており、鉄の間では湊線の名物ともいうべき存在なのですが、実はいつでも走っているものではなく、通常の湊線は新型の軽快気動車(いわゆるレールバス・タイプ)キハ3710・37100が主流。旧型を確実に捕まえるには、事前にひたちなか海浜鉄道のHPにある「週末列車」コーナーで運用のチェックが必須です。それによると今週末(10/20・21)は、20日の土曜がキハ205、21日の日曜はなんとキハ2004+2005の二連が運用に就くと書かれています(各日、二運用あるうちの一運用。もう一運用はキハ3710・37100で運転)。旧型が土日とも動くのは案外珍しい事で、しかも日曜は二連! ここでフツーならば一粒で二度オイシイ(古っっっ;)日曜の二連を狙いたいところなのですが、当然同業者も同じ考えのはず。ならばむしろそれを逆手に取り、あえて土曜のキハ205単行の方が空いていてのんびり撮れるのではなかろうか・・・と考えました。それに準急色のキハ2004は以前に撮った事があって(急行色の2005は無いけれど)、個人的にはキハ20系統にいちばん似合うと思っている国鉄標準色のキハ205の方が撮りたい。そこで今回はキハ205が動く、20日の土曜を選んでやってきました。だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、それでは湊線に乗車して撮影へと向かいましょう。

1032.jpg

国鉄標準色(風)に塗られた元・国鉄キハ20の現・キハ205。
1965年製で、国鉄・JR西日本から水島臨海鉄道を経て、
96年に湊線へとやってきました。
キハ205は実際の国鉄色よりも若干淡い色なのですが、
懐かしい雰囲気はじゅうぶんに味わう事ができます。
ひたちなか海浜鉄道湊線 勝田

1005.jpg

車内は中央にボックス、車端部にロングが併設された
セミクロス仕様。ボックス席は幅が少し小さめです。
日中は空いているイメージがあった湊線ですが、
この日は勝田発車時点でこの状況。
お天気がいいから?それとも何かあるのか・・・?

1031.jpg

勝田を出た湊線の列車は常磐線に別れを告げて左へカーブ。
かつては海水浴シーズンに上野や小山から阿字ケ浦へ
直通の急行(快速)が運転されていた事もありました。
その列車は手前の分岐器を渡っていたのでしょうね。
ひたちなか海浜鉄道湊線 勝田-日工前(車窓から)

予想外と言っては失礼ですが、車内は座席が埋まり、立ち客がでるほどの盛況ぶり。経営の苦しいローカル私鉄に大勢の乗客がいるのは喜ばしい事だけれど、海水浴シーズンを過ぎた時期にこの多さは意外(最近は海水浴もクルマ派が主流で、ピーク時でもあまり混まないらしいケド・・・)。しかも一見して地元民ではなく観光客で、よく見るとボックスシートの対面に座った方の手には「ひたちなか海浜公園」のパンフレットが握られています。実は後から知ったのですが、今の時期は海浜公園に咲くコキア(ほうき草)の紅葉が見頃を迎え、テレビなどで大きく取り上げられていたとの事。そういや一日乗車券を買うときに「海浜公園の入場券とセットの方(¥1000)ですか?」と窓口氏に聞かれましたっけ。もちろん私はフツーの一日券(¥800)を購入。

1007.jpg

湊線のもうひとつの名物がこの面白い駅名板。
各駅にちなんだイラストを施した文字絵になっているのです。
電動工具メーカーの工場がある日工前はドリルやチェーンソーが、
陸上自衛隊の駐屯地がある金上には飛行機と戦車が描かれています。
ひたちなか海浜鉄道湊線 日工前/金上(車窓から)

海浜公園の最寄り駅は終点の阿字ケ浦(からシャトルバス)なので、途中駅ではほとんど乗客の乗り降りはなく、淡々と先へ進む湊線の列車。勝田からしばらくは県道に沿って住宅街のなかを走っていましたが、二つ目の金上を過ぎるとパッと車窓は一変して、広大な田園風景が広がるようになります。この田園地帯での撮影を考えていた私は次駅の中根で下車。もちろんここで降りたのは私一人でした。

1008.jpg

金上を出てしばらくすると、列車は広大な田園地帯へ。
線路は東へ向けてまっすぐと伸びています。
ひたちなか海浜鉄道湊線 金上-中根(車窓から)

1030.jpg

「乗ったら(走行写真が)撮れない」は徒歩鉄最大のジレンマ。
まずは乗ってきたキハ205を見送り、
50分後に折り返してくる上り列車を狙うことに。
ひたちなか海浜鉄道湊線 中根

1010.jpg

列車が去ると、誰もいない駅には静寂が訪れます。
中根の駅名板(タイトル写真)は駅近くにある史跡、
虎塚古墳にちなんたもの(矛と前方後円墳)。
ひたちなか海浜鉄道湊線 中根

勝田1005-(湊線121)-中根1014

この金上と中根の間にある田園地帯は湊線屈指の撮影ポイントで、旧型キハが何両も連なるようなイベント列車が走る時などは大勢の同業者で賑わいます。しかしこの日は辺りを見渡しても誰もイナイ・・・やはり翌日に控えた二連運転の方に注目が集まっているのでしょうか。ちょっと寂しい気もするこれど、これは目論見通りで好都合。ふだんはあまり撮れないようなアングルで、先ほどのキハ205が折り返してくるのを待ちます。

1011.jpg

雲ひとつない、まさに抜けるような青空のもと、
ツートンカラーのキハ205が力強く駆け抜けてゆきます!
う~ん、秋晴れ最高!O(≧▽≦)O
ひたちなか海浜鉄道湊線 金上-中根(後追い)

線路端に寝そべるようにして広角を使い、ローアングルで思いっきり空を見上げてみました(もちろん踏切脇の敷地外です)。ここまで線路に近づいちゃうと他に同業者がいる場合、「そこ!アングルに入っちゃうよ!(#`0´)/ 」なんて怒られかねません (先に構えたもの勝ちって考え方もあるけれど、私は極力トラブルを避けたい派なので・・・^^;)。その点この日の同業者は、キハ205の通過間際に来てサイドから狙っていた方のみだったので、気兼ねなく線路端から迫力ある画を撮ることができました。実はこのカット、光線状態重視で後追いを撮ったものなのですが、正向きで撮ってもこの角度だと運転士の姿は見えないので、無問題(湊線は日中、ほとんど前照灯を点けないしね)。むしろ技術的には、向かってくる列車よりも直前まで姿が見えない後追いをこの位置で止める方が難しく、神経を研ぎすまして一撃必撮! なんとか狙った位置で止める事ができて、満足満足 (^^)。冒頭に書いた非電化路線らしい空を大きく入れたカットは、はやくも一本目で達成です。では次はどうやって撮ろうか・・・と考えながら近辺をふらふらしていると、目に留まったのは線路端に咲く黄色い花。

1012.jpg

黄色い花をかすめて走るのは、軽快気動車のキハ37100。
ちなみに形式の3710は「ミナト」の語呂合わせです(^^;)
ひたちなか海浜鉄道湊線 金上-中根

線路に沿って群生していたのは、秋に黄色い花を咲かせる「セイタカアワダチソウ」。他の植物の生態系を崩しかねない外来種であり、さらに花粉症の原因などと言われる事からか、同じ黄色い花でも春に咲く菜の花と違って、あまり好かれる花ではありません(実際は花の形が似ている「ブタクサ」と勘違いされていて、アワダチソウは花粉症にならないともいわれていますが・・・)。いちおう試しに花を入れてキハ37100を撮ってみたものの、やはりモロにアワダチソウってことが解るようなカットは、花粉症の原因ではないと解ってもつい鼻がムズムズっとしてしまいます。そもそもアワダチソウは直立した太い茎と花の形自体があまり美しくないんだよね・・・。ならば茎をカットして、花の形をボカしてしまったらどうだろうか? ・・・というわけで、二本目のキハ205はこんなアングルで撮ってみました。

1013.jpg

黄色い「菜の花ロード」ならぬ、
「セイタカアワダチロード」を突き進むキハ205。
ひたちなか海浜鉄道湊線 金上-中根

晴天に映える黄色い花とツートンのコラボ。ここまで花をボカしてしまえば、菜の花に見えなくもないかも!? (´Д`;)ミエネーヨ・・・。意外と悪くないカットが撮れましたが、やっぱりもうアワダチソウとの絡みはいいや・・・。次のキハ205は阿字ケ浦からの折り返しで、また50分待ち。その頃にはもう列車の顔に日が当たらなくなっていると思われるので、今度はサイド寄りから狙ってみる事にします。ここは広い田園地帯ですから、ちょっと線路から離れるだけでサイドもスッキリと撮ることができ、撮影ポイントはすぐに決定。キハ205の通過まではまだかなり時間があるけれど、その前に先ほどのキハ37100がやってきます。本命ではないこの列車、でもせっかく来るのならシャッターを切らなきゃもったいない。そこでちょっとお遊びのつもりで、シャッタースピードを低速に落としてカメラを振ってみる事に。

1014.jpg

キハ37100-03はひたちなか海浜鉄道二周年を記念した
「アニマルトレイン」。
サイドには動物のイラストが描かれています。
ひたちなか海浜鉄道湊線 金上-中根

サイドからの流し撮り。低速シャッターといっても、ここまでピーカンだと最小に絞ったところでシャッターは1/15sec程度にしか落ちず(f22・ISO50)、さらに列車の速度もそれほど出ていないことからあまり背景は流れません。でもちょっとは列車に躍動感が出て、、フツーに撮るよりは面白いかも・・・。当初、本命のキハ205は振らずにピシッと構えて撮るつもりでしたが、このキハ37100の画を見て考えが変わりました。キハ205の方も流しにトライ。

1015.jpg

のどかな田園地帯を颯爽と走る国鉄色キハ20の姿は、
まさに国鉄時代を彷彿とさせる情景。
これが2012年に見られるのですから、本当にありがたい事です。

シャッター速度を半段ほど早めたこともあって、こちらも写し止めることはできました。でも・・・なんだか先ほどのキハ37100ほどの面白さを感じない。車両を画面の真ん中に持ってくる「日の丸構図」は避けよう・・・とか、せっかくならあぜ道の踏切を入れた方が絵に変化が出るか・・・とか、いろいろと考えすぎてしまって、それがむしろ裏目に出てしまったような気がします。そして何よりも、今回はばかりは車両自体の面白さがキハ37100にあったということ。あのゆる~いアニマルキャラが絵の楽しさを演出してくれたんですよね。シブいキハ205はスピード感のある流し撮りよりも、どしっと構えて撮った方が絵になるのかも知れません。再び折り返してくる下り列車は、そのまま引き画で撮影。もちろん今度は流しません。

1016.jpg

金上からの築堤を駆け下りてくるキハ205。
実はこの築堤が震災でもっとも大きな被害を受けたところで、
路盤が崩れて線路は宙づり状態となってしまいました。
再びこうやって列車が走れるようになったのも、
関係者の多大な尽力あっての事。
まさにひたちなか海浜鉄道は全力で湊線を守り抜いたのです。
ひたちなか海浜鉄道湊線 金上-中根

手前に田園が広がり、遠くに勝田の街を臨めるこの場所はいかにも湊線らしくて、撮りたかったポイントのひとつ。やはり顔に日は当たらなくなっていましたが、のんびりとした雰囲気の一枚を撮ることができました。これで撮影を終了して中根駅へと戻ります。三時間の滞在で二往復・四本のキハ205、もうじゅうぶんに満足です。

1017.jpg

中根駅へ戻る道すがら、
そろそろキハ37100が戻ってくる時間だな・・・と、
歩きながら片手間にカメラを構えると、
なんとキハ3710を二両も増結した三連で現れました。w(゚ロ゚)wワオ!
前二両は団体専用のようです。
ひたちなか海浜鉄道湊線 中根-金上

1018.jpg

最後部は先ほどのキハ37100「アニマルトレイン」。
キハ3710とキハ37100はほぼ同一構造ながら
ブレーキの二重化など一部仕様が異なるらしい。
ひたちなか海浜鉄道湊線 金上-中根(後追い)

1019.jpg

中根駅のホームで食べるお昼ゴハンは、
行きしなに水戸駅で買ってきた「常陸牛の牛べん(¥1000)」。
常陸牛のすき煮がびっしり敷き詰められてボリューム満点!
添えられた高野豆腐のゆば巻きと煮玉子も美味しかったです。
☆☆☆☆・

午後は常磐線沿線の柏にある実家へ用事があったので、ちょっと早めの撤収。でもせっかくここまで来たのだし、一日乗車券も持っているので、終点の阿字ケ浦まで往復してから帰ることにしました。本当はキハ205で乗り鉄したいところですが、キハ205を見るとどうしても撮る方を優先して乗らずじまいになってしまいそうなので、ここはキハ3710で運転されている列車に乗り込みます。

1020.jpg

中根に入ってきたのは先ほどのキハ3710三連。
でも後部二両は回送締切扱いでした。
ひたちなか海浜鉄道湊線 中根

1021.jpg

中根の次駅は車両基地のある那珂湊。
手前にいる首都圏色は国鉄から鹿島臨海鉄道を経て
湊線へやってきたキハ200ですが、すでに車籍はありません。
その傍らには日本初のステンレス製気動車で、
現在はギャラリーとして再利用されている
ケハ600の車体も見えます。
ひたちなか海浜鉄道湊線 那珂湊(車窓から)

1022.jpg

ホーム脇には翌日の運転が予定されている
準急色キハ2004(手前)+急行色キハ2005が留置。
この両者は元・留萠鉄道の車両です。
右端にチラッと写っている営業運転中のキハ205と、
姿は見えませんでしたが、スカ色に似た旧国鉄標準色
(青+ベージュ)のキハ222(元・羽幌炭礦鉄道)が
湊線旧型キハのラインナップです。
ひたちなか海浜鉄道湊線 那珂湊(車窓から)

午後になって海浜公園へ向かう観光客は一段落したらしく、車内は地元客で座席が半分埋まる程度の乗車率。これがふだんの姿かもしれませんが、日中のローカル線でこのくらいお客さんが乗っていれば、まずは一安心と言ったところか。しかしその大半は沿線随一の町である那珂湊で降りてしまい、その先はガラガラになってしまいました。これから海浜公園へ向かうと思われる二組のカップルとともに乗り続けて阿字ケ浦へ。

1023.jpg

那珂湊から先の車窓はしばらく住宅街が続きます。
意外にも大きく開けているのは先ほどの中根付近か、
この先の平磯~磯崎くらい。
ちなみに路線名は「~海浜鉄道・湊線」ですが、
車窓から海はほとんど見えず、
殿山~平磯の踏切から一瞬見える程度。
ひたちなか海浜鉄道湊線 那珂湊-殿山

1024.jpg

中根から17分、勝田から乗り通しても26分ほどで
湊線の終点、阿字ケ浦着。
以前に来た時よりもホームがきれいになっていました。
ひたちなか海浜鉄道湊線 阿字ケ浦

1026.jpg

阿字ケ浦の駅名板は海産物。
なかでも目を引くのは「字」に使われている、茨城名物のアンコウ。
そろそろアンコウ鍋の美味しい季節ですね~。(^^)

1025.jpg

ホームは改修されても、駅舎は昔のまま。
味のある木造平屋建ての駅舎に手書きの駅名板が掲げられています。
かつては海水浴客で賑わいを見せた駅も、今はひっそり。
ひたちなか海浜鉄道湊線 阿字ケ浦

中根1325-(131)-阿字ケ浦1342

時間的な都合もあって、阿字ケ浦からは乗ってきた列車で折り返す、まさにトンボ帰り。もう少し余裕があれば、那珂湊の「おさかな市場」などにも寄りたかったところです。でも私の場合、余裕があったらあったで市場へは行かずに、ずっとキハ205を撮り続けていたことでしょうね・・・(^^;)。このところ、お召し列車、秩父五重連、カシオペアクルーズと、同業者が多いネタ列車の撮影ばかりが続いていましたが、この日は久しぶりにのんびりと撮ることができた、秋晴れの湊線訪問でした。

1027.jpg

今回使用した「湊線1日フリー切符(800円)」。
勝田~阿字ケ浦は片道570円ですから、
単純に往復するだけで元が取れちゃいます。
我々、鉄ができる最大の支援は「乗る事」ですよね!


阿字ケ浦1355-(134)-勝田1421
勝田1424-(常磐1422M)-柏1605



共通テーマ:趣味・カルチャー