SSブログ

青森2012 その2・・・弘南鉄道 撮影記 [鉄道旅行記]

1000.jpg
2012.10.26~28
青森
2012 その2
リンゴ畑岩木山ステンレス電車
弘南鉄道 大鰐線 撮影記
  

10月末に行った、青森の鉄道旅。前回からの続きです。
二泊三日の初日は、長年ずっと未乗車のまま残していた津軽鉄道を終点の津軽中里まで乗車。これで日本の鉄道は、鋼索線(ケーブルカー)を除く全線の完全乗車を果たすことができ、その晩は宿泊地となる弘前で一人ささやかに祝杯を挙げたのでした。そして迎えた翌二日目、この日も朝から行動開始です。

10月27日(土)

まず向かうのは、弘南鉄道・大鰐線の中央弘前駅。私が泊まったホテルはJR弘前駅のまん前にあり、そこからこの中央弘前駅へは徒歩15~20分ほど。朝からなかなかいい運動になります。
前夜は若い大将に勧められるがままに津軽の地酒をけっこう飲んだハズ(うろおぼえ・・・?)で、朝まで体に酒が残っているようならばタクシー移動なんて言うことも考えていたのですが、全然大丈夫。いい酒は二日酔いにならない(なりにくい)と言うけれど、これは本当のことですね。
JR弘前駅よりも弘前の繁華街に程近い中央弘前駅。早朝でまだシャッターの開いていないメインストリート(土手町通り)を抜けて、一本裏手へと入ると、こんなところに駅があるのかと思うようなところに、それはひっそりと佇んでいました。

1001.jpg

路地裏にあって、思わず見逃してしまいそうな、
弘南鉄道・大鰐線のターミナル、中央弘前駅。
駅を出て右手、写真の左側に見えるのは、
1920年(大正9年)に建てられたゴシック様式の
弘前昇天教会」で県指定文化財。
ただし、今(10/27)は修復作業中でした。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 中央弘前

1002.jpg

ホームは市内を流れる土淵川沿いにあります。
ちょうど大鰐からの折り返し列車が到着したところ。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 中央弘前

弘南鉄道は、弘前を中心にして東へ伸びる弘南線(弘前~黒石)と南へ伸びる大鰐線(大鰐~中央弘前)の二路線を持つローカル私鉄(最近、この「ローカル私鉄紹介」から始まるネタが多いなぁ・・・^^;)。両線とも単線ながら直流電化されており、今はどちらも元・東急7000系(弘南でも形式は7000系)が主力車両として活躍しています。ちょっと面白いのはそのターミナル駅で、弘南線はJR駅に併設された弘前が、そして大鰐線のほうはこの中央弘前が始発(終着)駅となっており、同じ弘前市内を発着とするも、この両線はお互いに線路が繋がっていません。そして中央弘前まで歩いてきたことでお解りのように、今回乗車するのは大鰐線のほう。大鰐線はここ中央弘前から温泉で有名な大鰐までを結ぶ、全長13.9キロの路線(起点は大鰐)。この区間にはJRの奥羽本線も並行していて(大鰐温泉~弘前)、いわば競合区間。でもその性質から、競合というよりはJRの止まらないような小さな集落を大鰐線が保管しているような形で、弘前~大鰐の間をJRが二駅(11.8キロ)に対して、大鰐線のほうは実に13もの駅があります(共に弘前・中央弘前を除く)。そんな大鰐線が今回のターゲット・・・ではなく、実はこの日いちばんの狙いは他にあり、その撮影地へ向かうのに適していたのが大鰐線だったのです。なので今回のタイトルも、はじめは違うものを考えていました。

1003.jpg

弘南鉄道の現主力は元・東急の7000系。
最近は本家の東急池上・多摩川線で登場当時に復刻した
7700系「クラシックスタイル」が話題となっていますが、
この弘南7000系は走行機器の更新(VVVF化)や冷房化が行われておらず、
前面にカラー帯が入っているものの、ひょっとしたらコチラの方が
「クラシック」よりも原形度合いが高いかもしれません。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 中央弘前

中央弘前を発車してから、しばらくは弘前の市街地を走る大鰐線の列車。弘高下(弘前高校下の意味)、弘前学院大前、聖愛中高前、義塾高校前と、駅名を見ても解るように沿線にいくつもの学校がある大鰐線の車内は、土曜にもかかわらず多くの学生でごった返しています。その学生の半分くらいが降りて車内が少し落ち着くころ、市街地を抜けた列車の車窓にはリンゴ畑が広がるようになってきました。前日に乗った五能線の沿線でもそうでしたが、今の津軽地方はちょうどリンゴの収穫期で、たくさんの赤い実をつけた木々が車窓に流れてゆきます。さらにその向こうには岩木山の雄大な姿が・・・これぞまさに津軽の景色だなぁ~(´▽`)(ぼ~っと眺めていて、車窓の写真を撮り忘れちゃったケド)。列車はリンゴ畑の中を突き進むように走り、並行する奥羽線をオーバークロスすると、まもなく下車駅の石川。

1004.jpg

途中、津軽大沢の車庫で見かけたのは、
元・東急6000系(゚∀゚)!!(左の二本)
現在この6000系は予備車扱いで定期運用はほとんど入らないそうですが、
イベントなどで走行する機会があるのだとか。
帯が外されて東急時代を髣髴とさせる懐かしい姿が復元された6000系。
一度は走っているところを見てみたいものです。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 津軽大沢(車窓から)

中央弘前0730-(大鰐線6列車)-石川0751

1005.jpg

大鰐線の石川駅。
並行する奥羽線にも近くに同駅名がありますが、
両駅間は少し離れていて、乗換駅ではありません
(JRの石川へは大鰐線の義塾高校前の方が近い)。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 石川

1006.jpg

駅に掲げられている、
弘南名物(?)の、ちょっと怖い注意看板。
ゾッとするけれど、インパクトはじゅうぶん・・・
((゚Д゚;)))ブルブル。

1007.jpg

石川駅の前からは岩木山がきれいに拝めました。
う~ん、今日も快晴!

大鰐線を降り、石川駅から10分ほど歩いてやってきたのは、小高い丘の上にある「大仏公園」。大仏公園といっても園内に大仏があるわけではないみたいですが(公園の近くに大仏院はあるけれど、大仏が公開されているのかは不明)、ここの見晴台は奥羽線の線路が俯瞰で一望できる有名な「お立ち台」ポイント。残念ながら望めるのは南側の景色のみで、きれいに見えていた岩木山を絡めて撮ることはできませんが、近年では貴重となったブルートレイン(寝台特急)の「あけぼの」、「日本海(現在は臨時列車)」の撮影地として注目度が高まっている場所です。かくいう私もここを訪れた狙いは「あけぼの」の撮影。やはり北東北へ来たのなら、この列車の撮影は欠かせません。公園内の丘を上りきった先がお立ち台で、そこには一名の先客がいらっしゃいました。挨拶を交わすと、「やっぱり485系狙いですか?」という思いがけない一言。え?ヨンパゴ??('.')ハテ?  その同業者さんによると、この日は直江津から弘前まで新潟の485系による団体臨時列車が設定されていて、まもなく通過するとのこと。恥ずかしながら私はまったくノーマークだったのですが、鉄道雑誌(DJ誌)にもちゃんと記載されており、しかもその編成は「国鉄色」と記されています エエッ!(゚∀゚ )マジ!? まさかここで国鉄色485系が撮れるとは、これぞまさに「棚からぼた餅」(・・・というより、いかにチェックが甘いかということか)。ところが、現れたのは・・・

1011.jpg

色づき始めた里山の木々を背景に走り行くのは、
爽やかな色の485系3000番台・・・。
12.10.27 奥羽本線 大鰐温泉-石川

あれ? たしかに485系だけれども・・・国鉄色ではなく北越色(上沼垂色)の3000番台(R編成)でした。思わず無言のまま同業者さんと顔を見合わせてしまいます (・ω・ )…。残念ながら、どうも編成の変更があったみたい。まあ、元々ノーマークだったので3000番台でも撮れただけラッキーだと思うべきなのですが、ちょっと肩透かしを食らった気分です・・・ε=(‐ω‐;)。それにしても気になるのは、列車の足回り。ススキの群生でほとんど隠れちゃっています。この撮影地に着いて最初にやってきた列車がこの485系だったこともあって、とりあえず撮ってみましたが、やはり思っていたよりもかなりススキがウルサイ。秋の風物詩とはいえ、何とかならないかなぁ・・・。

1012.jpg

続いては、石川(JR駅)で485系と交換してきた
臨時快速「森吉山麓紅葉号」
弘前~角館を秋田内陸縦貫鉄道経由で走るこの列車には、
同鉄道のAN8900形「もりよし」が使用されています。
12.10.27 奥羽本線 大鰐温泉-石川(後追い)

逆方向からすぐにやってくる「森吉山麓紅葉号」まで撮って(コレもノーマークで同業者さんに教えてもらっちった^^;)、アングルを変更。このお立ち台はもう少し上まで上がることができます。高さを稼げば足回りがスッキリ抜けるかも。

1010.jpg

山(公園)のてっぺん付近から撮るとこんな感じ。

たしかにてっぺん付近まで上がると、なんとかススキをかわせるようにはなりますが、先ほどよりも角度が正面気味になってしまいました。まっすぐ伸びる線路が見渡せるのはなかなか豪快だけれども、なるべくならブルートレインはサイドからの編成美を見せたいもの・・・。でも低めのサイドからはススキがウザイ・・・悩んだ挙句、ここははじめに撮った場所とてっぺんの中間に位置する、いわば「中段」で落ち着くこととしました。どっちつかずの真ん中は、時に両方の欠点を拾ってしまうこともありますが、果たしてどうなるか・・・。列車の本数が少なくて試し撮りができないまま、やがて赤い機関車に牽かれたブルートレインの姿が見えてきました。

1014.jpg

東京・上野から一晩かけて走り続けた「あけぼの」を
津軽ののどかな景色が出迎えます。
「ふるさと行きのブルートレイン」、
願わくば、いつまでも走り続けてほしいものです・・・。
12.10.27 奥羽本線 大鰐温泉-石川

なるべく手前まで引き付け、機関車のフィルターがキラッと反射したところを撮影。ああ、やっぱり編成の長いブルートレインは俯瞰から撮ると絵になりますね~.。゜+.(´▽`)。+.゜。結局、足回りのススキはウマくかわせなかったけれど、この雄大な撮影地で「あけぼの」を撮ることができたので、じゅうぶんに満足のいく結果になりました。

さて、このあと当初の予定では、ひょっとしたら貨物列車の一本くらいやってくるかもしれないと、しばらくこの大仏公園での奥羽線撮影を続けるつもりでした。しかし貨物オンチで通過時刻などまったく解らない私にとっては、アテのない貨物などまさに雲をつかむようなもの(いちおう調べたら10時半頃に下りが一本あるらしいのだけれど)。それよりも、もっと撮りたいと思わせる列車・・・というより、情景が先ほど目に留まりました。それは行きに石川まで乗ってきた弘南鉄道・大鰐線の車窓から見えたリンゴ畑。ちょうど収穫期で赤い実をつけたリンゴを撮れるのは今の時期だけで、まさに津軽の秋の風物詩。せっかくこのタイミングで津軽にいるのならば、リンゴ畑のなかを行く大鰐線の写真が撮りたい。そしてできればその背景に名峰・岩木山なども入ったら最高・・・などと思ったのです。そこで予定を変更。貨物を待たずに大仏公園を後にして、大鰐線沿いを歩いてみることに。

1008.jpg

リンゴ畑へ着く前に、大鰐線の列車が走ってきてしまいました。
とりあえず岩木山バック・・・のつもりで撮ってはみたものの、
思ったよりも車体で山が隠れちゃった・・・(^^;)
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 石川-石川プール前(後追い)

1015.jpg

道沿いにはリンゴ畑が広がります。赤い実がいっぱ~い!
こんな景色の中を歩くと、ちょっと幸せな気分になるのは何でだろう。

石川から弘前方向へ進むと、すぐに車窓から見えていた広いリンゴ畑へ出ることができました。その向こうには岩木山の姿も見えます。ここはまさに理想の場所・・・かと思いきや、実際にリンゴ畑へと近づくと、その木の高さによって線路も岩木山も見えなくなってしまいました。畑から離れれば岩木山も線路も見えるけど、リンゴの木は小さくなって赤い実が目立たない。さらに、畑の脇にある踏切からはリンゴと列車のコラボは撮れるけれど岩木山は入らない。線路にかぶりついた正面気味からだと列車の背景に岩木山は入るけれど、今度はリンゴが入らない・・・など、どこも一長一短。う~む、悩ましい・・・(´~`;)。いろいろ模索するも、アングルがウマくまとまらず、そうこうしているうちに列車の通過時刻が近づいてきてしまいました。日中の大鰐線は上下一時間に一本ずつ。決して本数は多くなく、時間に限りもあることから、一本でも無駄にはできません。ここはもう自分なりにひとつの結論を出しました。リンゴ、岩木山、列車の三種をムリに入れようと欲張るから、画がまとまらないのだ。鉄道写真である以上、列車はハズせないにしても、あとはリンゴか岩木山のどちらかを選んだ方がいいのではないか・・・と。妥協ともいえる見解ですが、まず一本目はこんなアングルで撮ってみました。

1016.jpg

津軽のシンボル・岩木山に見守られて走る、大鰐線の7000系。
7000系にはこの赤帯と、朝に乗った青帯があるようです。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 義塾高校前-石川

青空広がる快晴のもとキレイな光線に恵まれて、岩木山がクッキリ、ステンレスの7000系はギラリ。リンゴは入らなかったけれど、これはこれでいい感じにまとまりました。ちなみに左下に見える濃い緑の木々はリンゴ。でもこの辺はもう収穫が終わっちゃったのか、実はほとんどありませんでした。ここに実がなっていれば「三点セット」が撮れたのに・・・でもリンゴが目立たないか。

とりあえず一本目は岩木山バックだったので、続いて逆方向から来る二本目はリンゴの木と絡めてみたいと思います。でも花と違って下にぶら下がる木の実を撮るって、案外難しいものなんですよね。畑の中から撮れば良さそうだけど、無断で入ることはできないし・・・。どこかいい場所はないものかと農道をふらふらしていると、ちょうど収穫作業をされていたお婆さんと目が合い、「あんだ~、どっがらぎたの(どこから来たの)?」と声をかけられました。そこで「東京から写真を撮りに」と応えると、さらに「東京から!?そ~れはまた、θ%ΛR★%$#&E$”・・・だわ~」との返し。・・・うぐっ、なまりが強くて途中から何を話しているのかサッパリ解らなくなってきてしまいました(・。・;)。方言の中でもとくにこの津軽地方のお年寄りが話す津軽弁はなまりが強いようです。とりあえず「う、うん・・・」と曖昧な相槌を打つも、話す内容の半分も理解できません。しかも列車の通過時刻が迫ってきているのに一向に話がやまない(なぜかマゴの話に・・・)。いや、でも待てよ、この出会いは千載一遇のチャンスかも。そこでためしに「リンゴ畑の中で写真を撮ってもいい?」と婆ちゃんにきいてみました。すると「いいよ、いいよ」との嬉しいお言葉。畑の中に入れるのならばアングルに幅が広がります。でもあまり場所を選んでいる余裕はなく(ハナシ長いんだもん・・・(´∀`;))、踏切はすぐに鳴り出しました。とにかくここは列車よりもリンゴを主にして、カメラを構えることに。

1018.jpg

リンゴを大きく入れて、踏切を行く列車をサイドから。
丹精こめて作られた真っ赤なリンゴの実が、
秋の大鰐線沿線を彩ります。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 石川-義塾高校前

やっぱり脇の沿道からとは全く違う目線で見ることができ、リンゴ畑の中を行く大鰐線らしい一枚が撮れました~\(*^▽^*)/。ホント、協力してくれた婆ちゃんには感謝です。撮影後、その婆ちゃんにお礼を言って立ち去ろうとすると、「リンゴ食べるか?二~三個持ってきな。」と言って、何と大きなリンゴを差し出してくれるではありませんか!

1017.jpg

獲れたてのリンゴをもらっちゃいました~!!

畑の中で撮影をさせてもらったのに、さらにリンゴまでもらっちゃって・・・あつかましいけれど、これは嬉しくて大感激・゚+。*・。゚(゚´∀`゚)゚。・*。+゚。。とくにこの日は朝食を食べ損なっていたので、オナカが空いていたんですよね~。さっそく袖口できゅきゅっと拭き、その場でカプリと丸かじり。う~ん甘い!みずみずしい!シソーノーローじゃなくてよかった・・・(^皿^)。

時間的には上下もう一本ずつの列車が撮影できそうなので、婆ちゃんに再度お礼を言ってから、さらに少し先へと進みます。先ほどのリンゴ畑もいいアングルでしたが、欲を言えばもう少し列車が大きく入るところを探したい。ひょっとしたらこの先にリンゴ、岩木山、列車の三点が入るところがあるかもしれないし・・・。こういう撮影地探しは、案外楽しいもの。

1019.jpg

歩き続けていると、
やがてリンゴ畑の中にぽつんと佇む
義塾高校前駅が見えてきました。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 義塾高校前

しかし石川から義塾高校前までの一駅間を歩いてきたものの、やはり「三点セット」をまとめるのは難しく、唯一みつけた三点が入る場所は、ちょうど線路が建物の影(朝なら撮れたかも)。ここでも岩木山かリンゴ畑のどちらかといった場所しか探せないうちに、次の列車が通過する時刻が近づいてきます。結局、今回も「三点セット」は諦めて、まずは先ほど同様に岩木山アングルから撮影。

1020.jpg

岩木山をバックに築堤を行く赤帯の7000系。
日が高くなるにつれて少し霞んできましたが、
それでも均整の取れた美しい山容を見せてくれました。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 津軽大沢-義塾高校前(後追い)

順光で捕らえた岩木山と7000系。これも弘南鉄道らしい画になりましたが、オーソドックスでちょっとまとまりすぎる感じがしないでもありません。余裕があればもう少し工夫したかったところかな・・・。ちなみにカメラを構えて列車を待っていたら、今度はお爺さんが話しかけてきて、「ここから見る岩木山はキレイだけれど、電車(の架線や架線柱)が邪魔なんだよね(みたいな話を津軽弁で)」と言っておられました。でも私の場合、画の中にその電車がないと困っちゃうわけでして・・・(^^;)。それにしてもこの辺の方は本当によく声をかけてくださって、いい意味での人懐っこさを感じます。学生さんなども目が合うと必ず挨拶してくれるし。

さて、次はリンゴアングル。先ほどのこともあり、やはり沿道からよりも畑の中から撮りたいところ。そこで今度はこちらから、収穫作業されているおじさんに声をかけてみました。すると快く畑での撮影OKの返事。ここの畑は線路のすぐそばまで実のなった木がたくさんあり、迫力あるいい画が撮れそう。今度は慎重にアングルを決めて列車の通過に備えます。

1021.jpg

たわわに実ったリンゴをかすめて走る青帯の7000系。
リンゴの収穫を終えると、津軽はまもなく厳しい冬の到来です。
12.10.27 弘南鉄道大鰐線 津軽大沢-義塾高校前

リンゴ畑を行く7000系。ここでは列車を正面気味に置くことができ、まさに狙い通りの写真が撮れました~ヾ(≧∇≦*)〃。同じ地区で栽培されているリンゴでも、先ほどの畑のものよりこちらの方がちょっと淡い色をしています。でも収穫を進めているところをみると、まだ熟れていないわけでは無さそう。品種が違うのかな・・・?リンゴも注意深く見るとなかなか面白いものです。そしてここでも帰り際におじさんからリンゴをいただいちゃいました! もう、カメラバックの中がリンゴだらけです(笑)。みなさん、本当に親切にしてもらってありがとうございました。初日の津軽鉄道に続き、またも人の温かさに触れた弘南鉄道の撮影。本来、二日目の午前中は「あけぼの」撮影をメインに考えていたのに、終わってみれば大鰐線のほうがずっと楽しくて、深く印象に残りました。なので今回のタイトルは「あけぼの 撮影記」ではなく「大鰐線 撮影記」となったのです。


さて、この日の午後は別路線で撮影する予定なので、名残惜しいけれど午前中で大鰐線撮影を切り上げます。最後に訪れた撮影地(リンゴ畑)は義塾高校前が最寄り駅なのですが、私は大鰐線を離れてJRの石川へ。ここから奥羽線に乗って移動します。

1022.jpg

大鰐温泉と弘前のあいだにある奥羽線の中間駅、石川。
先に述べたように大鰐線の石川とは離れています。
12.10.27 奥羽本線 石川

1023.jpg

石川から701系の普通列車に乗り込みます。
次に向かうのは・・・?
12.10.27 奥羽本線 石川

 

・・・続きます。



共通テーマ:趣味・カルチャー