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青森2012 その4・・・奥羽本線「あけぼの」撮影記 [鉄道旅行記]

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2012.10.26~28
青森
2012 その4
奥羽本線
雨の津軽新城「あけぼの」撮影記
  

10月末に行った、二泊三日の青森・鉄道旅。前回からの続きです。
初日は津軽鉄道を乗り潰し。二日目は午前に寝台特急「あけぼの」と弘南鉄道・大鰐線の撮影、午後は日暮れまで旧・南部縦貫鉄道の「夕暮れ撮影会」に参加。まさに鉄道づくしの旅を満喫しています(^^)。そして最終日となる三日目の朝は青森で迎えました。

10月28日(日)

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宿泊したホテルの朝食。
最近では珍しくビュッフェ方式ではなく、
個々のお盆に並べられたスタイルの朝食でした。
朝は軽めに・・・と思っても、
おいしいゴハンだと、ついつい食が進んじゃいます。。。

ふだんは朝早くから行動を開始することが多いため、ホテルではあまり朝食をとらない私ですが、この日の朝は珍しくしっかりゴハンです。実は今旅、青森駅近辺のビジネスホテルが軒並み満室で、宿の予約を取るにちょっと苦労しました。街中を見るかぎり祭りやイベントなどが行われている様子は無いのに、なぜそんなに宿が取れないのか? 十和田湖や八甲田山などの紅葉がピークを迎えた週末だからか? でも駅や街にはそれほど多くの観光客は見えない・・・。昨夜、そんなホテル事情を飲み屋の大将に話したところ、どうやら観光シーズンは旅行会社のツアーが一気にホテルの部屋を押さえてしまうらしい。旅行会社はとりあえず部屋を多めに確保しておいて、集客が見込めなかった場合はキャンセル料が発生しないギリギリの三日前などに開放するのだとか。なるほど、それでひと月前に探した青森のホテルは取りづらく、三日前に急遽宿泊を決めた初日の弘前は簡単に取れたのね。しかも大将曰く、ツアー客は観光地での食事込みなので青森の街には寝に来るだけ。ほとんど街にお金を落としてはいかない・・・ともボヤいていました。街中に観光客の姿が無いのに、ホテルは満室というのもこれで納得。そんななかで私はようやく青森駅から徒歩圏内で一軒のビジネスホテルを確保。でもここはいつも利用しているところよりも宿泊料がちょっとお高い・・・(´・ω・`)。そこでセコいけれど、この日は宿泊プランに組み込まれていた朝食をしっかりといただいたのでした。そのおかげで出発時間がギリギリに・・・慌ただしくチェックアウトをして青森駅へ ε=ε=ε=┌(; ̄▽ ̄)┘アセアセ

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今や青森駅の定番構図とも言える、
ホームに停車中の列車と青森ベイブリッジ。
左の789系「白鳥」に乗って函館へ行きたいところですが、
私が乗るのは右の701系、奥羽線普通列車。
12.10.28 奥羽本線 青森

前日に続き、この日も奥羽線を走る、寝台特急「あけぼの」の撮影に向かいます。前々回にも書きましたが、今やブルトレは絶滅危惧列車。青森に来たならば、この「あけぼの」撮影はハズせません。さらにこの日は旅行初日に川部で上りを撮った24系の「ブルトレ団臨」も大阪から戻って来る予定で、こちらも合わせて狙いたいところ。初日、二日目とローカル私鉄を巡ってきましたが、この日は一日、奥羽本線で撮影するつもりです。でも不安なのはお天気。この日は前日までとは打って変わって、どんよりした曇り空となってしまいました。雨が降らなきゃいいけれど・・・。青森から奥羽線の普通列車で15分ほど(そのうち5分は新青森の停車時間だけど・・・^^;)、二つ目の津軽新城で下車。

青森0755-(奥羽642M)-津軽新城0809

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所々改築されていますが、
津軽新城の駅舎は1894年(明治27年)の開業当時から
築100年以上の歴史を誇る木造駅舎です。
屋根の傾斜角がいかにも雪国らしいですね。
12.10.28 奥羽本線 津軽新城

駅からお目当ての撮影地までは距離にして1.5キロほどで、私の足ならば徒歩で20分といったところ。でも実はちょうど20分後に五能線へと直通する快速「リゾートしらかみ2号」が撮影地を通過するので、できればそれも撮りたい。カメラのセッティングやアングル決めなどを考えると、ほとんど余裕はありません。並行する県道にはバスも走っているのですが、いいタイミングのものは無く、少し早歩きで・・・いや、小走りで撮影地を目指します。ああ、朝食をたらふく食ったもんだから体が重い、横っ腹がイタイ・・・(´Д`;;)キッツー...。なんとか目的のポイントに辿り着いてカメラを取り出すと、すぐに踏切の鳴る音が聞こえてきました。

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キハ48を改造した「リゾートしらかみ・橅(ブナ)編成」。
車窓から日本海の絶景を眺める「クルージングトレイン」ですが、
この日の天気はちょっと残念かも・・・。
12.10.28 奥羽本線 鶴ケ坂-津軽新城(後追い)

ギリギリ、「リゾートしらかみ」に間に合いました~ (;´∀`)=зホッ…。本命ではない列車ですが、こういう小ネタは撮れるときにしっかりと撮っておきたいものです。しかし、防寒性の高いヒートテックなんかを着て小走りしたもんですから、この季節にもかかわらず少し汗ばんでしまいました。ここは冷たい風が吹き抜ける跨線橋上、落ち着くと徐々に体が冷えてきます。こういう無茶な行動が体調を崩す原因になるんですよね・・・気をつけなきゃ。さて、この撮影地には「リゾートしらかみ」の通過後にお一方、さらにしばらくたってもう一方の同業者がやってきました。でもお二方とも、私の位置よりももっと正面気味に望遠レンズ(長タマ)で狙っています。今回の旅では荷物になるので長タマやテレコンを持ってきませんでしたが、ここは長タマで狙う方がキレイに撮れるのかな・・・?私は引き続きサイド寄りの定番構図で撮影。

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今旅で何度も乗った701系の普通列車が
モーター音を唸らせてカッ飛ばしてゆきます。
12.10.28 奥羽本線 鶴ケ坂-津軽新城

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相変わらず貨物に疎いワタクシ、
ボーッとしていたら逆方向からEF510の貨物がやってきました。
しかもよく見るとこのカマは、
サイドに「RED THUNDER」のロゴが無い
トップナンバーじゃありませんか! Σ(°д°;) ナニュ!?
通過が解っていれば跨線橋の逆で撮ったのになぁ・・・orz。

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ここを走る定期普通(快速)列車は
701系だけかと思っていましたが、
キハ40+47の快速なんていうのもあるのですね。
時刻表を調べてみるとこの列車は、
五能線の深浦から川部を経て奥羽線に直通する
青森行きの快速「深浦」。

天気はドン雲りでスッキリしないものの、この撮影地は晴れると午前は逆光になるので、列車写真を撮る条件としては悪くありません。まあ、雨さえ降らなければ・・・と思っていたのですが、その願いはむなしく「あけぼの」通過の30分前頃から降り出してきた雨。時折小振りにはなってもやむ事は無く、傘を差しながら「あけぼの」を迎える事になってしまいました。ザー///Y_(´д`;)///ザー

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小雨そぼ降る津軽路をゆく、ブルートレイン「あけぼの」。
幾度となく運転経路が変えられてきた「あけぼの」ですが、
昔も今も首都圏と津軽を結ぶ列車である事には変わりません。

しっとりとした雰囲気のなかで撮れた「あけぼの」。これも見方によっては晩秋らしくて、悪くないか・・・。いっそのこと雨足が強いときに来てくれた方がいい絵になったかもしれませんね。でもそんな事を思ったからか、その後の雨は強さを増してしまいました。もうひとつの狙いである「ブルトレ団臨」の通過は12時半頃で、あと三時間もあります。晴れていれば周辺を散策しつつ、特急「つがる」などを撮って時間を潰そうと思っていましたが、冷たい雨の中で待ち続けるのはかなりツライ・・・。他の二人も「あけぼの」撮影後は引き上げてしまいました。たとえ貴重な「ブルトレ団臨」でもこの天気ではテンションが上がらず、しばらく悩んだ末に私も撤収を決意。この日は日曜日なので翌日に疲れを残さないためにも、ここは予定よりも少し早く帰京する事にしました。

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帰りは撮影地近くの停留所からバスを利用します。
撮影地はこの平岡大橋と次の白旗野の間にありますが、
バスの本数は近くに車庫がある平岡大橋の方が多い。
このバスで直接、新青森・青森駅へと出る事ができます。
12.10.28 青森市営バス 平岡大橋

平岡大橋1007-(青森市営バス)-新青森駅南口1016

新青森から東京へ向かう東北新幹線の「はやて」・「はやぶさ」は自由席が無い全車指定席の列車なので、新青森の窓口で指定券の変更をお願いします。候補は10分後の「はやて22号」か、一時間半後の「はやて24号」。さすがに10分では慌ただしいし、お土産も買いたい。そこでちょっと時間はあるけれど11時24分の「はやて24号」を選択。テキトーに時間を潰してからホームへ上がると、ちょうど列車の入線を知らせるアナウンスが流れていました。そこへ滑り込んで来たのは・・・お、E5系!

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新青森のホームへ入って来た「はやて24号」はE5系。
12.10.28 東北新幹線 新青森

「はやぶさ」の愛称で有名なE5系。最近は車両の増備によって一部の「はやて」などにも使われるようになったのは知っていましたが、この「はやて24号」が該当列車だったとは・・・てっきりE2系だとばかり思っていた私は、ちょっとビックリです(自分の乗る車両を調べないとは、テツ失格 ^^;)。実はE5系に乗るのはコレが初めて。最初にE5系へ乗る時は最上級の「グランクラス」に・・・と決め込んでいて、あえて今まで「はやぶさ」には乗ろうとしなかったのですが、まさかこんな形でE5系の初乗車になるとは思いませんでした。それだけE5系の勢力が増して、使用列車も増えたと言う事なのでしょうけれど・・・。もちろん今回の私が持っている指定券は「グランクラス」ではなく普通車です。

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発車前にはE5系同士の並びも見られました。
もうE5系も珍しい存在ではなくなったのね・・・。
左が私の乗る「はやて24号」で、
右は到着したばかりの「はやぶさ1号」。
12.10.28 東北新幹線 新青森

行きに乗ったE2系に比べて、シートピッチの広いE5系は普通車でもやはり快適。車内も仙台までは適度に空いていて、車窓を眺めながらゆったりと過ごす事ができました(仙台からはほぼ満席に)。次こそはセレブな「グランクラス」に乗りたいものです(笑)。

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E5系「はやて」のなかで食べるのは、
新青森で買った「とろサーモン炙り寿司(¥950)」。
脂ののったサーモンのお寿司は日本酒との相性抜群!
・・・ですが、量的にちょっと物足りなかったかな。
☆☆☆・・
銘酒「あおもり」の小ビンは
プラッチックのお猪口を貰い忘れてしまい、
直接ラッパ飲みでいただきました。。。(^^;)

      

・・・とまあ、最後は冴えない天気での撮影となってしまいましたが、これで秋の青森旅行記は終了です。当初はいつものようにブルートレイン「あけぼの」などを撮影のメインに考えていたのですが、いつの間にか青森のローカル私鉄巡りになってしまいました。そもそも最初の計画段階で組み込まれていたのは南部縦貫の撮影会のみ。しかし「ONE-shot」の#100を迎えて急遽組み込んだ津軽鉄道、そしてその場の判断で予定を変更して撮影した弘南鉄道・大鰐線、結果的にはこの両線の訪問がいちばん印象に残った旅となりました。その最大の理由はなんといっても地元の方の温かい親切、真心に触れられたこと。津軽鉄道で話しかけてくれたアテンダントさん、そして大鰐線沿線のリンゴ畑で働くお婆さん、おじさん、本当にいい想い出をありがとうございました。またいつか、のんびりと訪れたくなる津軽路でした。

新青森1142-(はやて24号)-東京1508



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