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青梅線・・・115系「むさしの奥多摩号」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2012.11.10
青梅線
紅葉ハイキング?
115系「むさしの奥多摩号」 撮影
  

晩秋を迎えて朝晩はめっきり冷え込むようになり、紅葉前線も関東まで下りてきました。こうなると色づいた木々と列車を組み合わせた秋らしい鉄道写真を撮りに、どこか山のほうへ行きたい・・・ところなのですが、私は前回までお伝えしていた青森旅行の交通費やら飲み代やらで散財(・・・ってほど、大袈裟なものではないけれど) してしまい、しばらくは近場(関東近郊)の撮影で我慢せねばなりません (´・ω・`) 。そこで今回の目的地は東京都内。ただし都内といっても都心の23区ではなく、ハイキングやプチ登山などで有名な青梅線の奥多摩(西多摩郡 奥多摩町)です。なにも遠くへ行かなくても、自然が多く残る奥多摩ならば、きっときれいな秋景色が見られるハズ。しかも今の時期の青梅線には週末にスカ色の115系(通称・山スカ)を使用した臨時快速「むさしの奥多摩号(大宮~奥多摩)」が運転されており、できればこの列車を紅葉と絡ませて撮影したいと思います。


11月10日(土)

まずは地元駅から青梅線の始発駅となる立川へ向かいます。中央線沿線に住んでいる私にとって青梅線はアクセスしやすい路線。しかし意外と訪れる機会は少なくて、とくに青梅より先(西)の区間に乗ったのは片手で数えられる程度しかありません。

中央線の立川から青梅を経て奥多摩に至る青梅線は、全長37.2キロの電化路線。全線を通して運行される列車もあるものの、大半は途中の青梅を境に運転系統が分けられ、青梅までは10両編成を中心に中央線からの直通列車が頻繁に走る通勤路線、いっぽう青梅から先は4両もしくは6両編成が単線*の山あいを行くローカル線のような雰囲気になり、青梅線はふたつの異なる顔を持った路線と言えるでしょう(*単線区間は青梅のひとつ手前にある東青梅から)。

しかしいくら青梅以西はローカル色が濃いといっても、そこは東京近郊の「E電区間」(E電って、懐かしいな・・・(^o^;) )。30分に一本程度は列車が運転されていて、地方のローカル線のように細かいスケジュールを立てなくても行き当たりばったりで何とかなるだろうと、私は軽く考えていました。そこで時刻表もロクに調べずに立川から青梅行きへ乗り、まずはこの電車の終点を目指します。奥多摩行きは青梅で始発列車が接続するものだとばかり思って・・・。

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まずは青梅線の始発駅・立川から青梅行きへ乗り込みます。
この列車はE233系10両で、
車両は中央線用の「T編成(10両固定)」でした。
中央線 立川

土曜の朝の下り・青梅行き。10両編成の車内は空いていて、五日市線・八高線・西武拝島線が接続する拝島を出ると、先頭車両の乗客は私ひとりとなってしまいました。これでは輸送力過多?・・・いいえ、この電車は10両固定の中央線用車両であることでもわかるように、青梅での折り返し後は中央線に直通して新宿、東京へと向かうことになります。土曜とはいえ、朝の東京方面へ直通する列車は相当混雑するはず。でも下りの今はガッラガラ。週末の青梅線は、御嶽(みたけ)や奥多摩へ向かうハイキング客などでけっこう混雑するものだと思っていましたが、拍子抜けです。まだ時間が早いからかな・・・? 立川から30分ほどで青梅着。

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青梅線は中央線と同じE233系が使われていますが、
青梅線内での扉は半自動扱い。
乗り降りする際はボタンを押して扉を開きます。

立川0652-(青梅669T)-青梅0727

青梅では反対ホームに接続待ちしている列車はいませんでした。駅の電光掲示板によると次の奥多摩行きは7時52分発の25分待ち。まだ列車が入線していないだけか・・・と、折り返し列車が来るであろう下り方(奥多摩側)を眺めて待ちます。ところが予想に反して、奥多摩行きの列車は上り方(立川側)からホームへ入ってきました (・_・∂) アレ?。なんだかこれはイヤな予感・・・。

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青梅から乗る奥多摩行きは
青梅・五日市線用の「青編成」。
青編成には6連と4連がありますが、
この列車は4両編成でした。
青梅線 青梅

4両という短い編成の奥多摩行き。でも始発列車ならば座れるハズ・・・が、車内はすでに超満員!Σ(゚д゚;) ナヌッ!? そう、実はこの奥多摩行きの始発駅は青梅ではなく立川だったのです。前述した、日に何本かあるという全線を通して走る列車のひとつがコレ。時刻表を見ずに「奥多摩行きは青梅で乗換」という思い込みだけで、私は先走ってしまいました。そりゃ、先行の青梅行きにハイキング客の姿が無いワケだ・・・lll/(=ω=。)\lllアア、シッパイ...。しかし、この奥多摩行きは青梅到着時点で満員で、おそらくこの状態は始発の立川からだと推測されます。だとすると立川でも座れたかどうかは解らず、青梅までの30分だけでもガラガラの電車で来れたのは決して悪い選択ではなかったか・・・と、失敗を前向きに考えるも、とにかく今は通勤ラッシュ並みのこの奥多摩行きへ乗らねばなりません。何とか隙間を見つけて車内へ入りこみ、青梅から先へ進みます。今日は比較的軽装で、三脚などを持って来ないでヨカッタ・・・。青梅から奥多摩までは約30分。このまま終点までぎゅうぎゅう詰めかと覚悟していましたが、途中、御岳山の登山口がある御嶽で三分の一ほどが下車して少し余裕ができました。私は奥多摩のひとつ手前にある駅、白丸で下車。

青梅0752-(707)-白丸0825

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白丸駅を発車してゆく奥多摩行き。
ホームの下り方は、すぐにトンネルとなっています。
青梅線 白丸

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交換設備が無い、一面一線の白丸駅。
駅舎は無く、自動券売機と簡易Suica改札機が
一台づつ設置されているのみの小さな無人駅です。
青梅線 白丸(開いた踏切から撮影)

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駅の写真などを撮っていたら
先ほどの列車が隣の奥多摩から折り返してきたので、
去り際を一枚パチリ。
青梅線 白丸付近(後追い)

列車は混雑していたけれど、この日はそれもうなづけるようなハイキング日和の快晴です。しかしここまで来てちょっと不安なのが紅葉の色づき具合。車窓からの風景を見た限り、色づきのピークには少し早い感じ・・・。実はお目当てとなる115系「むさしの奥多摩号」の通過にはまだ三時間もの時間があるのですが、もし紅葉がピークならば途中の宮ノ平や沢井などでも下車して、何本かE233系の普通列車を撮影してから、本命ポイントの白丸で115系に備えようと考えていたのです。ところが思っていたほど沿線の紅葉は進んでおらず、結局、途中で下車することなく白丸へと来てしまいました。上のE233系の写真では所々に紅葉した木が見られますが、果たして撮影地から見た紅葉はどんなものだろうか・・・一抹の不安を抱えつつ、白丸駅から歩く事5分。ハイキングコースの入り口となる数馬峡橋がそのポイントで、橋の上に立つとパッと視界が開けます。

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撮影地の数馬峡橋にはまだ誰もいません。
115系の通過まで三時間もありますものね・・・。

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これが数馬峡橋からの眺め。
とても都内とは思えない雄大な景色が広がります。
真ん中に架かるコンクリート橋が青梅線の線路。

たしかにちょっと緑の度合いが高いけれど・・・なかなかいい感じじゃありませんか (゚∀゚)! 線路のまわりを覆っている直立した木は針葉樹のスギの木なのでもともとあまり紅葉しません(紅葉が目立たない)が、その奥の広葉樹はいい具合に紅葉・黄葉のまだら模様となっています。正直、ベストはもう一週間後くらいってところでしょう。でも、来週末が晴れるという保証は無いし、もうこの状態でもじゅうぶんに秋らしさを絵にする事ができそうです C=(´▽`) ホッ 。あとはこの景色をどうやって切り取るかが腕の見せどころ。

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まずはヨコ位置で奥行きを出したアングルで撮ってみました。
この時間はちょうど列車の角度と日の当たりがシンクロし、
ステンレスのE233系はギラリと光ります。
ちなみに一枚上と木々の色の出方が違うのは
ホワイトバランスを変えたからで、上はオート、
この写真は太陽光モードに設定しています
(以下、太陽光モードで撮影)。
青梅線 鳩ノ巣-白丸

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下の水面は多摩川を塞き止めた白丸ダム。
流れはほとんどないので、無風になると水鏡になります。
でもこの日は朝からずっと微風が吹いていて、
キレイな水鏡がみられたのは一時だけでした。

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今度は上に振って、空を入れた構図。
ああ、ここを走る列車がステンレス通勤車のE233系でなく
国鉄標準色のキハなんかだったらいいのにな・・・
などとつい思ってしまいますが、忘れてはいけません。
そう、ここは東京都内なのです。

まさに試行錯誤。ほぼ30分おきに通過するE233系で、いろいろなアングルを試してみました。しかしここでの悩みどころは、やはり紅葉しないスギの処理。色づいた広葉樹の山を入れようとすると、当然手前にあるスギ林も入って来てしまいます。橋の上を行ったり来たり、右往左往するも、なかなか解決策が思い浮かびません (-`ω´-;)ウーム 。そうこうしているうちに日はどんどん高くなり、やがて山の陰だった渓谷にも日が当たるようになってきました。すると、意外にも手前に広がる湖畔の紅葉もキレイだった事に気づかされます。

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日が当たるようになったダム湖沿いの木々は
ちょうどいい色づき具合でした。
湖面ではカヌー教室が行われていました。
この景色を見ながらカヌーを漕ぐのは、
さぞかし気持ちがいいものなのでしょうね(^^)。

日が当たるまではあまり気に留めていなかったのですが、この紅葉はなかなかのボリューム (*'▽'*)キレー...。しかもこのアングルならばスギ林は気になりません。でも、紅葉の方に圧倒されてしまって、肝心の列車がちょっと目立たないかな? やはり鉄道写真的には最初の山バックの方がまとまりがあるか・・・いや、後から撮ったダム湖の紅葉も捨てがたい・・・本命の115系はどっちで撮ろう・・・と、ここでたった一度しか撮影チャンスが無ければ、優柔不断な私はとても悩むところ。でも、実は115系の臨時列車は奥多摩到着後にいったん拝島まで回送されるため、短時間で二回の撮影チャンスがあるのです。これならば両方のアングルが実践できるので、とてもありがたい。そこでまずは最初の下り列車(営業運転)を山バックのアングルで狙う事にしました。115系が顔を出すその一瞬を逃さぬように構えます。いつしか橋上には数人の同業者が集まっていました。

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錦秋の山あいを縫うように走る、
スカ色115系の「むさしの奥多摩号」。
中央山線を走る事で「山スカ」の愛称がある同車ですが、
今日は奥多摩の山へ出張してきました。

紅葉の山をバックに、山スカ115系が撮れました~\(^◇^*)/。結局、このアングルでのスギ林問題は解決できなかったケド、案外周りの紅葉がキレイにカバーしているかも。しかし、前に撮ったE233系の写真に比べると、背景にあまり立体感がありません・・・。実は115系の通過時刻はちょうどお昼ごろ(12時16分)。バリ順・・・というより、もはやベタ光で、背景の山に陰影が無くなってしまったのです。ハイキング客をターゲットにした臨時列車にしては目的地への到着がお昼だなんて、ちょっと遅くないか・・・? そんな「重役出勤」の115系は、奥多摩で乗客を降ろし、すぐに回送列車として戻ってきました。今度はダム湖の紅葉アングルでカメラを構えます。

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秋色の渓谷沿いに再び姿を現した山スカ。
今まさに、湖畔は紅葉真っ盛りです。

うん、こちらもいい感じ~ (´∀`)♪。でも、やっぱり列車が小さすぎますね・・・。このアングルならば115系ではなく、E233系でもじゅうぶんだったかもしれません (^^;)。ちなみに湖面に目をやると、先ほど撮った同アングルでE233系を撮った時よりも、水面に落ち葉がたくさん浮いているのがわかります。わずか一時間程度の差ですが、この間に少し風が強まってきて、たくさんの枯れ葉を落としてしまったのです。タテ位置で撮った山の紅葉はあと一週間後くらいがピークかと思われますが、この手前の木々はそう長くは持たないかも・・・そう考えると、この日はちょうどいい時期だったように思います。紅葉と山スカのコラボ、大満足で終了です。(^^)v

さて、前述したように撮影地となったこの橋は、数馬峡を巡るハイキングコースの入り口。私が撮影列車を待つ間にも、次々とハイキングを楽しむ人たちが通り過ぎてゆきました。私はとくにハイキングの趣味はありませんが、この橋の先はいったいどんなルートになっているのかとちょっと気になって、橋のたもとにあった案内板を見てみました。

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白丸から奥多摩へと続く、数馬峡周辺の遊歩道案内図。

へー、ここ(白丸)から奥多摩までの一駅区間がちょうどコースになっているのか。周囲を一周ではなく、隣の駅へ出られるのは面白い・・・。ここで沸々と込み上げてくる「徒歩鉄魂」(`・ω・´) シャキーン。このまま朝に降りた白丸駅へただ戻ってもツマラナイし、ここまで来ておいて白丸~奥多摩のわずか一駅だけ残して帰ると言うのもなんだかスッキリしません。ならばここはハイキングコースを歩いて奥多摩まで行き、そこから青梅線に乗って完乗する事にしました。まあ、白丸~奥多摩は青梅線の営業キロでも2.0キロ程度だし、たいした事は無かろう・・・と。C= C= C=┌( ・∀・)┘テクテク

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数馬峡橋を渡ったところから続く遊歩道。
所々で眺める秋景色に癒されます。
やっぱり紅葉は逆光で撮った方がキレイに見えるかな・・・?

渓谷沿いの遊歩道、多少のアップダウンはあるものの、景色を眺めながら歩くのはなかなか気持ちイイ。ところが、ちょうど中間地点にさしかかったあたりから遊歩道は無くなり、フツーの国道沿いを歩くことに・・・これはあまり楽しいものではありません。しかも2.0キロ程度なら30分もあれば行けると踏んでいたのですが、結果的には50分近くもかかってしまいました。そう、2.0キロと言うのはあくまでもトンネルなどを通って直線で進む青梅線の距離で、実際に歩いた道路は山を迂回するため3.5キロ。う~ん、これはちょっと疲れた・・・(o´Д`)=з。途中で歩いたことを後悔しかけるも、なんとか奥多摩駅へと到達。

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山小屋風の駅舎が建つ、青梅線の終点・奥多摩駅。
二階には軽食ができる喫茶店が併設されています。
青梅線 奥多摩

ハイキングに思っていたよりも時間がかかってしまい、乗る予定だった列車は出てしまいました。そこで次の列車までの待ち時間を利用して昼食をとることに。軒先に「そば・丼もの」とデカデカと書かれた駅前食堂へと入ります。失礼ながらあまり期待はしていなかったのですが、手渡されたメニューには・・・「当店自家製 さしみこんにゃく」ε=(°ω° )! 「ビールにあうっ! しめじのから揚げ」ε=ε=(°ω° )!! 「どっちの料理ショー特選素材に出たっ! 豆腐屋さんのあつあげ」ε=ε=ε=(°ω° )!!!  と、もうここは飲んでくれと言わんばかりの一品が名を連ねます。歩き疲れたこともあって、ビールが恋しい・・・。しかし、このあともまだ撮影予定が残っています。ここはグッとガマンして、名物だというとろろそばを注文。

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とろろそばとキノコめしのセットで
その名も「大岳セット」。
石臼で挽いた手打ち蕎麦はしっかりとした歯ごたえで、
とても美味しかったです。
う~ん、ココは名店かも。

ビールとおつまみの誘惑に打ち勝ち(?)、オナカも満たされたところで駅へ。私がこの奥多摩駅から列車に乗るのは7年前の05年以来のこと。前回は会社の同僚たちとのバーベキュー懇親会で奥多摩を訪れた帰りで、クルマで来ていたにもかかわらず、奥多摩駅の前を通った際に私だけ「電車で帰りたい」などとワガママを言いだし、ひとりクルマから降りたのでした。まあ、周りは「アイツは鉄だから」と納得してくれましたが、今考えると何とも自分勝手な行動です。\(_ _ ;)ハンセイ…

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7年前、05年に奥多摩から乗った青梅線。
当時はまだ201系で運転されていました。
05.8.10 青梅線 奥多摩

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今ではその201系の後継となるE233系の独壇場。
紅葉した木々をバックに
折り返し青梅行きとなる列車が入ってきました。
青梅線 奥多摩

そんな7年ぶりとなる奥多摩を後に、青梅線の上り列車で次に向かったのは軍畑(いくさばた)。この駅の上り方にあるトレッスル構造の鉄橋(トレッスル橋)は青梅線屈指の「お立ち台的」な撮影地です。今度はそこで復路の「むさしの奥多摩号」に備えて回送されてくる、山スカ115系を狙ってみたいと思います。

奥多摩1408-(1414)-軍畑1433

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朝に訪れた白丸同様、
この軍畑(いくさばた)も一面一線の無人駅です。
軍畑の由来は青梅を支配した三田氏と小田原の北条氏との
合戦場だったことからこの地名が付けられたとのこと。
青梅線 軍畑

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軍畑駅の東側(上り・立川方)にあるのが、
豪快なトレッスル構造の「奥沢橋梁」。
トレッスル橋とは、
鉄骨を末広がりに組みあげた橋脚を持つ鉄橋で、
複雑な工法とその見た目の美しさから人気が高く、
有名なのは山陰本線にあった「旧・余部橋梁」など。
青梅線 沢井-軍畑

撮影地へは獣道で斜面を上がらなくてはならず、それで奥多摩でのビールは控えていたのですが、少し高い位置から見下ろした赤いトレッスル橋はお立ち台の称号に相応しく、なかなかの眺め。ビールをガマンして来た甲斐があります。しかし残念ながらこの時間はあまり光線状態がよくありません。

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奥沢橋梁を渡る、E233系4連の奥多摩行き。

顔に日は当たるものの、サイドは真っ黒に潰れてしまいます。ならば反対サイドは順光かと思いきや、実は午後遅いこの時間帯は反対にも日は当たらず、まさに顔のみの「面順」状態。まあ、ここで撮るいちばんの目的は、往路では引き画で解らなかったヘッドマークを見せたいと思ったからで、顔だけでも日が当たってくれればいいか・・・。

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しかし日が傾くに連れ、やがて鉄橋は山影のなかへ・・・。

ところがお目当ての115系が通過するのは15時50分。秋の陽が沈むのは早く、伸びて来た山影が徐々に線路を暗く落としてゆきます。これではもう顔にすら日が当たるかどうか際どいところ・・・通過まではあと10分、されど10分。こういう時間の経過はとても長く感じます。まさに橋上の枕木が一本、また一本と影の中に入ってゆくなか、ようやく115系の通過を知らせる踏切が鳴りました。果たして・・・ ドキドキ(´・Д・`;)ハラハラ

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西日を浴びて奥多摩を目指す山スカが、
赤いトレッスル橋を渡ります。

まさにギリッギリ、なんとか日が持ってくれました~\(*≧∇≦*)/。もうすでに鉄橋の半分は影だったので、タテ位置にして奥の半分だけを切り取るアングルに変更。相変わらず顔とサイドのコントラストは強いけれど、やはり日が当たってくれたのは嬉しい~(^^)。

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115系はゆっくりとした速度だったので、
ズームを引いてヨコ位置でも撮れました。
コッチは全体が影の中ですが、コントラストは弱くて、
編成写真的にはこのほうがわかりやすいかも・・・。
ただし日の当たっている背景は
当然ながら、ぶっ飛んじゃっています。

光線や影には悩まされたけれど、結果的には顔に日の当たった状態と影のなかでの編成写真の両方がウマい具合に撮れました (また「回送幕」だけれどね ^^;)。このあと運転される「むさしの奥多摩号」の上り列車(営業運転)は奥多摩発が17時26分とほぼ日没後なので、これですべての撮影を終了して撤収します。何度も書いたように紅葉のピークにはちょっと早かったけれど、色づき具合は決して悪くなく、秋晴れのもとで存分に青梅線での「山スカ」撮影を楽しむことができました。心残りは、おつまみが充実していた奥多摩の駅前食堂・・・かな(笑)。次回訪れた際にも立ち寄って、今度こそ一杯引っ掛けてみたいと思います。

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軍畑から乗った帰りの電車も4両編成で、
車内はハイキング客で混雑していました。
でも軍畑から青梅までは10分ほど。
青梅で接続した立川行きは10両編成で、
こちらの列車には余裕で座ることができました(^^)。
青梅線 軍畑

軍畑1606-(1514)-青梅1617~1619-(1656T)-立川1648



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