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秩父鉄道・・・1000系 「桜鉄」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.04.05
秩父鉄道
今年が最後のお花見になるのか!?
 国電型 1000系 「桜鉄」 撮影

 

異例の早咲きとなった、今年の桜。もう東京では花が散り、すっかり葉桜となってしまいました。満開だった先週末に体調を崩して非鉄を余儀なくされた私、なんだか今年の「桜鉄(=桜と列車を絡めた撮影)」は不完全燃焼だったなぁ・・・(´・ω・`)。 いや待て、あきらめるのはまだ早い。さすがに東京近郊では厳しいものがあるけれど、少し郊外に出ればまだまだ満開の桜は見られます。むしろ東北地方などはこれから咲き始め。あきらめたら、そこで試合終了・・・いや、今年の桜鉄は終了だよ (ア〇ザイセンセー! (`;ω;´) ブワッ)。 ・・・とはいうものの、今年の桜鉄が自分的にノリ切れなかった要因が体調のほかにもう一つあります。それはお天気。どうもこのところの関東は週末の天気がスッキリしない。あきらめずに桜を求めて郊外へ・・・などと思ってはいたものの、今週末の土・日も晴天が期待できないどころか、春の嵐で暴風雨になるというではありませんか。いちおう病み上がりだし、風雨にさらされてまで撮り鉄はしたくない。どうして平日は晴れるのに、週末に限って雨なんだ!ヽ(#`Д´)ノムキー!!  ・・・ん?ならば、平日に撮影へ行けばいいんじゃね?m9(・∀・)ソレダ!!  新年度に入ったばかりだけれど、忙しさのピークだった年度末よりは落ち着いていて、一日くらいなら休暇が取れそう。そういえば昨年も桜の満開状況に合わせて平日に休みを取って小湊鐡道へ行ったっけ・・・。そこで5日の金曜日、一日休みを取って撮影へと出かけることにしました(本当は木曜の方が天気はよかったんだけれど、さすがに新年度一発目の会議をすっぽかすわけにはいかなかった・・・^^;)。


4月5日(金)

さて、無事に休みは取れたものの、いったいどこへ行くのか。今現在(金曜時点)桜が満開となっていて、なおかつ撮り鉄としては撮影する車両にもある程度のこだわりが欲しい。そんな都合の良い路線があるのかって? そこで私が向かったのは、埼玉県北部のローカル私鉄・「秩父鉄道」。このブログでも何度か紹介しているおなじみの路線ですが、ここを走る元・国鉄101系の現・1000系は新車(・・・というか東急の中古車 ^^;)への置き換えが進んでおり、桜との組み合わせが見られるのは、おそらく今シーズンが最後になるのではないかと思われます。秩父鉄道には桜と列車がコラボできる撮影地も多く、これはぜひとも記録しておきたいところ。さらに秩父鉄道といえば、ソネブロ仲間・やなぼーさんのお膝元で、そのブログ情報によると埼玉北部の桜は今がまさに満開とのこと (゚∀゚)オッ!。 これは期待が持てる嬉しい情報です(^^)。これで「満開の桜」と、元・国電という「こだわりのある車両」、秩父鉄道は二つの条件を満たしたことになります。

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今旅、まずは熊谷を目指して高崎線を北上。
平日朝の下り列車は空いているイメージがありますが、
沿線に大学や工業団地などが多く存在する高崎線は
下り列車も結構な混雑。
赤羽から乗って、ようやく座れたのは鴻巣でした・・・。
東北本線 赤羽

赤羽0734-(高崎837M)-熊谷0829

しかし問題は、肝心の1000系が動いているかどうかということ。最近は新型の活躍に押されて、稼働率が低いとも言われています。はたして、高崎線から乗り換えた熊谷で、秩父鉄道ホームへ降りてみると、そこには・・・

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元・国鉄101系の現・秩父鉄道1000系。
この1003Fは国電リバイバルカラーとして、
中央線や武蔵野線での活躍を彷彿とさせる、
オレンジ色が復刻されています。
秩父鉄道 熊谷

パンタを下して側線に停留している、オレンジ1000系の姿がありました (´・o・ill)ぁ...。現在残っている1000系は、白を基調とした秩父鉄道オリジナル色の1010Fと、国電リバイバルカラーのスカイブルー色1001F、そしてバーミリオン・オレンジ色1003Fの三編成のみ。そのなかで個人的にいちばん撮りたかったのが、このオレンジだったのですが、どう見ても完全にお休み状態。もう今日は動かないのかなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン。 でも残りの二本、白(オリジナル)と青(スカイブルー)は見当たらないので、運用に入っているのでしょうか? ならば撮影地で待っていれば、少なくとも二本の1000系は必ず撮れるのかというと、実はそう簡単ではないのが秩父鉄道撮影。以前にもちょろっと説明していますが、秩父鉄道は羽生から熊谷、寄居、秩父を経て、三峰口までを結ぶ全長71.7キロの単線電化路線。全線を片道二時間もかけて走り通す列車があれば、途中や末端部での区間運用も多く、さらにそれらを組み合わせた運用はとても複雑で、秩父鉄道の旅客線は支線などが無い単純な路線なのに、意外とお目当ての車両を捕まえるのが難しいとされています。私がこれから行こうとしている桜の撮影ポイントへ、運用に就いていると思われる二本の1000系が、ウマく現れてくれればいいのだけれど・・・。

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停留中のオレンジを横目に、
私が乗る影森行きの下り列車が入線。
車両は元・東急8090系の現・7500系。
先頭には漫画「のだめ・カンタービレ スタンプラリー」の
ヘッドマークが掲げられていますが、
これは作者が沿線の皆野町出身によるものなのだとか。
秩父鉄道 熊谷

昨年の秋に運転されたイベント列車「EL五重連」の撮影など、ちょくちょく訪れている秩父鉄道ですが、熊谷から乗るのは久しぶり。というのも、最近の秩父鉄道撮影では長瀞や秩父の近辺が多く、ウチから行くには東武東上線で寄居か、西武秩父線で秩父(御花畑)へ出る方が便利で料金も安い。しかし今回最初に訪れようと思っている撮影地は、いつもと違って熊谷の近くにあるため、東武や西武よりもJR高崎線を経由した方がアクセスしやすかったのです。熊谷から下り列車に揺られること10分、やがて車窓には撮影地の桜並木が見えてきました。

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後方の乗務員室越しに見た桜並木。
車窓から見た限りでは、
まだ満開に近い状態を保っているように見ます。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生(後方の車窓から)

熊谷0850-(秩父鉄道1515列車)-大麻生0901

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撮影地最寄りの大麻生駅。
木造でなかなか味のある駅舎です(^^)
秩父鉄道 大麻生

車窓から桜の状態を確認し、大麻生という小駅で下車。この駅の南側には荒川が流れており、車窓から見えた桜は、その荒川の土手に沿って立ち並んでいるものです。これはなかなか見事な桜堤ではありませんか!

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警報機のない第四種踏切を注意して渡ると、
その先には見事な春景色が広がっていました~!
ハルヽ(´▽`)ノ ランマン ♪
秩父鉄道 大麻生付近

でも、近づいてよく見てみると、やはりちょっとピークは過ぎていて、木によってその咲き具合・・・というか、散り具合に差があります。ここはなるべく花の淋しい木は目立たせず、満開状態を保ったボリュームのある木をメインにして撮りたい。そんな元気で枝ぶりのいい木を探して土手上をウロウロしていると、桜並木の向こうから列車の音が近づいてきます。 あれ?スマホで開いた大麻生の時刻表によると、次の列車はあと20分後のはずなんですが・・・(゚ー゚*?) オヨヨ?

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撮影地に着いての一発目、
不意に現れたのは6000系の急行「秩父路」。
この6000系は、元・西武101系です。
秩父鉄道 大麻生-ひろせ野鳥の森

通過していったのは大麻生を通過する、急行「秩父路」号。そりゃ、この列車が大麻生の時刻表に載っているわけないわな・・・(´д`;)。鉄にあるまじきイージーミス、それでも慌てて撮ったにしては案外悪くなく、桜並木もいい感じに入りました。しかし、あまり天気が良くないのが残念。写真をさかのぼるとわかるように、熊谷にいたころは晴れて日が差していたんです。しかし大麻生に着くと、空は真っ白のドン曇りに。結局、平日に出撃しても、今年の桜鉄は青空に恵まれなかったということか・・・ε-(-ω-`)ハァ…。それでも桜が満開なので、先週の非鉄分くらいは取り戻せたかな? あとはここで、お目当ての1000系が撮りたいところ。次は時刻表に載っていた上りの普通列車です。普通列車には1000系が入っている可能性があるので、どの列車も気を抜けません。

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多摩川ならぬ、荒川の桜堤を眺める元・東急車。
東急時代は赤い帯を巻いていましたが、
緑の帯もなかなかお似合いです(^^)。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生(後追い)

う~ん、1000系ではなく、7500系の「東急さん」でした。やはり、残り少なくなった1000系とはそう簡単に出会えず、根気よく待ち続ける覚悟が必要か・・・と思われたそのとき、先ほどの東急さんと交換してやってきた下り列車は、懐かしいモーター音を響かせて現れました!

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立派な桜に見守られ、一路、秩父を目指す1000系。
今年が最後の花見となってしまうのか?
秩父鉄道 大麻生-ひろせ野鳥の森(後追い)

白1000、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
やってきたのは秩父鉄道色の1010F。リバイバルカラーではありませんが、今やこれも貴重な国電101系の生き残りです。なんとか一本でも1000系と桜とのコラボが残せてよかった・・・。まずは、ホッとひと安心 C=(^◇^ ; ホッ! 。 ちなみに今の列車は、羽生発の影森行き1517列車。時刻表を見ると、終点の影森には10時49分に着くので、折り返しは同駅11時09分発の羽生行き1528列車かな・・・と、ある程度の運用予測をつけておきます。できれば折り返し列車を狙って、もう一回くらい桜とともに撮りたい。

ところで、1000系を待ちながらも、先ほどからちょっと気になっていることがあります。それは時折聞こえてくる「汽笛」の音。実はこの撮影地から少し熊谷方向へ進んだところにあるのは、秩父鉄道の車両基地である「広瀬川車両基地」。ここは1000系や7000系などの普通車両のほか、SL「パレオエクスプレス」の牽引機である蒸気機関車、C58 363も所属しており、汽笛はそのC58のものだと思われます。この日は平日で「パレオ」の運転は無いハズですが、汽笛が聞こえたということは、構内での整備運転でも行われているのかな? とりあえず白1000が撮れたことだし、ちょっと撮影地を離れて、その様子を覗きに行ってみましょう C= C= C= ┌(*・_・)┘トコトコ。

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広瀬川車両基地で待機中のC58 363。
罐には火が入り、後ろには12系客車が連結されています。
秩父鉄道 広瀬川(貨)

おろ?C58が12系を従えて、まさに「パレオエクスプレス」の編成が組成されている・・・。ひょっとして今日は「パレオ」の運転があるのか? 手持ちのスマホで秩父鉄道のHPを調べてみると、たしかに5日の金曜は運転日となっています。平日なのに・・・?と思っていると、そこへ小学生くらいのお子さんを連れた家族連れがSLを見にやってきました。あ、そうか、学生はまだ「春休み」でしたっけ。今日は春休みに合わせた運転なのね。

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せっかくなので、SLと桜の組み合わせ。
この後「パレオ」は始発駅の熊谷へ向けて回送されてゆきました。
イッテラ~ (*・ω・*)ノ~~

でも、あくまでも私の本命は1000系。白は撮れたけれど、青はまだ見ていません。しばらく「パレオ」見物で時間をつぶしていたけれど、そろそろ次の普通列車がやってくる時間です。ふたたび形の良さそうな桜の木のたもとでカメラを構え、待つことしばし。木々の隙間から見えてきたのは・・・やたっ、スカイブルー!!

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満開の桜をかすめて走りゆく、青い1000系。
花曇りの天気ですが、青い車体は桜によく映えます(^^)。
秩父鉄道 大麻生-ひろせ野鳥の森

青1000、キタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!
先ほどの白1000も、もちろん貴重なのですが、やはり国鉄型好きとして、このリバイバルカラーが来てくれたのは、とても嬉しい!念願の桜と国電のコラボを撮ることができました~ヽ(^◇^*)/ ワーイ 最近は個人的に、単色の国電カラーをラッピングで復刻した「みどりの山手線」をよく撮っていますが、やはりモノホンの単色国電となると重みが違うよなぁ・・・(´▽` )。この青1000で運転された列車は、三峰口発の羽生行1520列車。先ほど同様に時刻表で追ってゆくと、終点の羽生には10時34分着で、その折り返しはというと同駅10時43分発の111列車か、11時00分発の113列車になると思われます。しかしこの折り返し列車は両方とも熊谷行で、この大麻生まではやってきません。しかも熊谷止まりということは、そのままオレンジのように入庫してしまう可能性もあり、もう今日は出てこないかも・・・(´・ω・`)ソーナノ?。まあ一回でも、撮れただけヨシとしますか。運用に就いている二本の1000系が撮れたので、とりあえずは目標達成。しかしまだ撤収時間には早いし、桜鉄もちょっと撮り足りない。説明したように、もういちど青1000の方を撮るのは望み薄ですが、白1000の方はおそらく単純に影森から折り返してくると思われるので、それを待ちつつ、もうしばらく桜堤での撮影を続けることにします。すると、汽笛が再び。

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満開の桜を眺めながら、ゆっくりと走るC58 363。
平坦な場所なので、あまり煙は出ていません・・・(^^;)。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生

先ほどのSL「パレオエクスプレス」が、熊谷で客扱いして戻ってきました。「パレオ」っていつも観光客向けの派手なヘッドマークが掲げられている印象があったのですが、この日はヘッドマーク無しで、なかなかシブい。それにしても、やはり私はSLを撮るのがあまり得意ではありません。桜とのコラボを優先したものの、テンダー(炭水車)が見えない構図って、どうなんだろうか・・・(-ω-;)ウーン。

「パレオ」が通過すると、ほとんどの同業者が撤収(・・・といっても、平日なのでパラパラといた程度でしたが)。そこで、良さそうなアングルだと思っていたけれど、先ほどは先客がいたので遠慮していた撮影ポイントへと行ってみることに。

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桜と菜の花が咲きほこる、
春景色のなかをゆく、東急さん。
この時は薄日が差し、少し青空も見えました。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生

桜と菜の花、「春の二点セット」が入るこの場所、さすがに先客がいただけあって、いい感じ(^^)。しばらくここに腰を据えて、白1000がやってくるのを待つことにします。予測だとあと一時間程度で戻ってくるはず・・・と、スマホの時刻表を眺めていると、そこへおひとりの同業者から声をかけられました。「ここはきれいですね~、お隣で撮ってもよろしいでしょうか?」。顔を上げるとそこに立っていたのは、渡辺篤史さん似のちょっとダンディな方。礼儀正しくて好感が持てますので、もちろん相席を快諾。この方、てっきり「パレオ」を撮ってから移動してきたのかと思いきや、1000系狙いで今来たばかりだという(実はこの方も、この日「パレオ」が運転されているのを知らなかった・・・^^;)。「今日の1000はどうです?撮れましたか?」と尋ねられたので、オレンジは熊谷留置、青は羽生へ上って行ったものの折り返しは熊谷止まり、白は下り方からそろそろ戻ってくる頃・・・と、今までの経緯と通過時刻をお教えしました。すると即座に時刻表(スマホではない)を開き、運用をチェックし始めます。お、この渡辺篤史さん、ひょっとしてただ者ではない!? (・。・ )オッ!?。 しばらく時刻表とにらめっこしたのち、ボソッと低い声で「次の下り・・・青が来るんじゃないか?」と、私からすると意外ともいえる発言が!Σ(・ω・ノ)ノエッ! え?だって、青は羽生へ上って行って、折り返しは熊谷止まり。もう、ここへは来ないんじゃ・・・と、聞き返すと、「いや、熊谷で入庫せずにそのまま運用が繋がると、羽生に10:34に着いた1520列車(←さっき私が撮った列車)は10:43発の熊谷行111列車となり、熊谷に11:04着。ここで入庫せずにすぐ折り返すと、熊谷11:11発の羽生行となって、羽生には11:32着。さらにそれが折り返すと、11:38発の影森行1525列車となり・・・大麻生には12時10分」・・・との、驚くべき見解!私など羽生からの折り返しが熊谷止まりと見ただけで、即入庫だと思っていましたが、運用が続くとは・・・。はたしてその方の読み通り、上り方の直線上に見えてきたのは、紛れもないブルーの車体!

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桜と菜の花に迎えられ、再び姿を見せた青1000。
下り方の先頭は前パンなので、
なるべく桜の枝にかからぬよう、慎重にシャッターを切ります。

オオオオw(゚0゚*)wォォォォォォ-!! ホントに青1000が来たよ・・・。さすが多くの「建ものを探訪」をして、見聞が広い渡辺篤史さん(・・・ちがうって)、素晴らしい読みです! おかげで再び、桜と国電のコラボが撮れました~ヽ(^◇^*)/ ワーイ。いっぽう、私が白1000と読んでいた上りの普通列車はといえば・・・東急さん。う~む、まだまだ読みが甘いなぁ・・・f(^^;) ポリポリ。でも白1000以上に嬉しい、青1000が撮れたことで大満足。ここで撤収することにしました。去り際に渡辺篤史さんへ挨拶すると、「お疲れ様でした。オレンジも・・・来るといいですね」とのこと。白ではなくオレンジ? これは何かを予感・・・いや、読んでいるのか!?

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大麻生へ進入してきた7500系。
ホームからもこのように桜鉄することができます(^^)。
秩父鉄道 大麻生

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大麻生から下り方へ二つ目の武川で交換したのは・・・白1000。
私の読みよりも一本ズレていたのか・・・(。-`ω´-)ンー…。
秩父鉄道 武川(車窓から)

大麻生から下り列車に乗り、私が次にやってきたのは、JR八高線、東武東上線との接続駅で、沿線の主要駅である寄居。このまま東上線に乗り換えて東京へ帰る・・・わけではなく、寄居にはお昼ゴハンをとるために立ち寄ったのです。わざわざ途中下車してでも食べたい、そんな寄居の名物というのがこちら。

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寄居駅前にある食堂・今井屋さんの「たれカツ丼」。
ここのカツ丼は、卵とじでも、ソースでもなく、
揚げたてのカツを、甘辛いしょうゆだれにくぐらせたもの。
甘辛いカツがゴハンに合って、これは美味しい!
ボリュームも満点で、食べごたえじゅうぶんです。
やなぼーさん、リベンジ果たせました~(^^)

地元の方がおススメだという、今井屋さんのカツ丼。これまでも何度か秩父鉄道撮影に来るたびに寄りたいと思っていたのですが、このお店は日曜・祝日が定休日。休日に多く運転される秩父鉄道のイベント列車撮影とは、なかなか都合が合わなかったのです。でも今日は金曜でもちろん営業日。ようやくその名物を味わうことができました ( ´З`)=3マンプク!。

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途中下車ついでに寄居で購入した、
「2013年、パレオエクスプレス運転開始記念
ペーパークラフト付 硬券入場券」。
昨年は整備中の脱線事故で運休続きだったC58 「パレオ」。
今年の運転にかける意気込みは、例年以上のものがあるでしょう。

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寄居からは再び下り列車へ乗車。
毎回訪れるたびに1000系の「乗り鉄運」があった私ですが、
今回は次の列車も東急さんでした。
まあ、仮にここでオレンジ1000なんかが来ちゃうと、
泣くに泣けないけれど・・・(^^;)。
秩父鉄道 寄居

カツ丼でオナカが満たされ、次に向かうのは上長瀞。実は秩父鉄道での桜鉄をするにあたり、私が真っ先に思い浮かんだのは、昨年の秋に訪れた長瀞と上長瀞の間にある通称・「桜の小径」。もちろん秋に行ったときに桜は咲いていませんでしたが、その代わりに小道を赤く彩った曼珠沙華ことヒガンバナの群生が見事でした。でもやはり「桜の小径」と呼ばれるそこへは、桜の季節に訪れたいもの。今井屋のおばちゃん おねーさんによると、長瀞の桜は今がちょうど見ごろですよ~とのこと。

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長瀞~上長瀞にある「桜の小径」を前方から眺めてみます。
外からの撮り鉄もいいですが、
こうやって車窓越しに見る桜も、旅情感あっていいですね~。
秩父鉄道 長瀞-上長瀞(前方の車窓から)

大麻生1238-(1527列車)-寄居1257
寄居1337-(1529列車)-上長瀞1356

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線路沿いに続く 「桜の小径」は、まさに今が満開!
心落ち着く、いい散歩道で、
鉄抜きにして、しばし散策したいところ。
秩父鉄道 長瀞-上長瀞

一見すると誰もいないように見える、桜の小径。しかし実際は、木の幹ごとに鉄が張り付いて裏でカメラを構えており、ここはお互いに写り込まないよう、暗黙の了解で気を使いあっているのです。それでも平日の今日は鉄の数が少なめ。ここは週末ともなれば桜とSLのコラボなどを狙いに多くの同業者が集まる有名スポットで、場所取りもし烈で大変なのだとか。

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最初にやってきたのは、「のだめ」マークの東急さん。
ここは桜も重要ですが、さりげなく小道も入れたいところ。

ここでの狙いは、先ほどの大麻生で影森行きとして下って行った、青1000。渡辺篤史さんほど鋭くはありませんが、私なりに運用を仮想してみると、影森行き1525列車となった青1000は、終点の影森に13:14着。そこで折り返しとして繋がりそうなのは、同駅13:55発の1536列車で、この列車は上長瀞14時17分。しかし、先ほどの白1000のように、単純にすぐ折り返すのではなく、一本ズレるようなこともありそう。そうするとその次の影森始発は14:38の1538列車で、上長瀞は15時01分か・・・。いずれにせよそのどちらかには入ると思われるのですが、ひとつ気になるのは影森始発13:42で、上長瀞とは逆方向の三峰口行・下り列車(1707列車)があること。先ほどの羽生~熊谷のように、末端の区間運用に入る可能性も無くはないのか・・・"o(-_-;*) ウゥム…。でもここでいくら考えていたって、複雑な運用が解けるわけでなく、あとはやってくるのを信じて待つしかありません。ひょっとしたらその間に、先ほどの白1000も戻ってくるかもしれないし。

とりあえず、次に来る列車は青1000の可能性がない下り列車。どうせ東急さんだろうと思いながらも、いちおうカメラを構えると、「ヴ~~~ン」という、あの独特なモーター音が・・・まさか、白か!?Σ(゚д゚;)ナヌッ!?

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満開の桜をくぐるように、姿を現したのはオレンジ色の国電。
やはり元・国鉄101系にはオレンジ色が似合います。

オレンジ1000、キタ━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━!!!!
なんと、あの熊谷でお休み状態だったオレンジが、ここで運用に就いてくれるとは思ってもみませんでした! あまりのビッグサプライズに、もうパンタの抜けとか考えている余裕はなく、ひたすらに連写しまくったのですが、なんとか抜けのいいところで収まってくれていました。それにしても、大麻生で去り際に渡辺篤史さんが呟いたひとこと、あれはやはりオレンジが午後の運用に入ることを知っていたのだろうか・・・。なんにしても、思いがけず嬉しい大収穫を得ることができました。あとは反対方向から来るはずの青1000ですが・・・最初の1536列車は空振り。続く一本ズレの1538列車も違いました。やっぱり秩父鉄道の運用は一筋縄ではいかないなぁ・・・(´・ω・`)ゞウーン。でも、その1538列車で何人かの同業者が撮影地へ駆け付け、いそいそと下り方向へ向けてカメラのセッティングを始めます。ということは、次の列車に青1000が入っているのか!? ところが現れたのは、青ならぬ黒。

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桜花爛漫の秩父路をゆく、SL「パレオエクスプレス」。
やはりSLはヘッドマークが無い方が個人的に好みです。
秩父鉄道 上長瀞-長瀞

すっかり忘れていた、SL「パレオエクスプレス」。私は邪魔にならぬよう端っこに立ってスキマから狙ってみたのですが、意外と面白い絵になったかもしれません。「パレオ」はあまり煙を吐かないことで有名(?)なので、いっそのことこんな撮り方もありなのかも・・・(^^;)。しかし、やはり多くの同業者は1000系よりもSL狙いだったらしく、撮り終わるとすぐに撤収してしまいました。

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「パレオ」の続行で来た普通列車も、東急さん・・・。
SLが行ってしまうと、桜の小径には静寂が戻りました。

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線路沿いに200メートルほど続く桜の小径は、
いろいろなアングルが楽しめます。
でもやってきたのはまたしても、東急さん・・・。
同じ東急さんでも、この7000系は元・8500系です。

それにしても、おっかしいなぁ・・・いっこうに青1000がやってきません (o´・ω・`)。時間が経つにつれてだんだん露出も厳しくなってきたし、さすがに仮想していた列車より二時間以上も差があると、あきらめも出てきます。さらに追い打ちをかけるように、青1000を期待して待った次の上り普通列車は・・・

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朝に乗った「のだめ」マーク付きは顔アップで。
この日だけで、だいぶ秩父の東急さんを
撮り溜めることができました・・・(^^;)

「のだめ」マーク付きの7507F。これって、私がこの撮影地に着いて最初に撮った、三峰口行きの折り返しじゃないか・・・。なんで、青1000よりだいぶ後に下ったコイツが、先に戻ってくるんだよ!ヽ(#`Д´)ノムキー!!  もうこれでポッキリ心が折れました。この桜の小径では、いちばん撮りたかったオレンジが撮れただけでもじゅうぶん満足なので、これにて撤収を決意。

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桜舞い散る上長瀞のホームに、下り列車が入ってきました。
週末の暴風雨で、もうだいぶ散ってしまったことでしょう・・・。
秩父鉄道 上長瀞

今回の秩父鉄道撮影、運用をしっかりと把握している方からしたら、笑っちゃうくらいの情弱ぶりだと思いますが、やはり私からすると秩父鉄道の運用は把握しづらくて難しい・・・(>_<;;;)。でも、むしろこの複雑な運用を読み解いて撮影するのが、秩父鉄道撮影の醍醐味と言えるのかも知れません。そんななか読み通りとはいかなくとも、なんとか現存する三種の1000系を桜とともに撮れたのは、私にしては上出来でしょう。秩父鉄道1000系、引退が決まる前にもう一度くらい、じっくりと撮影へ訪れたいものです。

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結局、青1000とは、上長瀞から二つ目の皆野で交換・・・。
長瀞であと一本待っていれば、撮れたのね orz…。
ちなみにこの列車は三峰口発の1544列車。
やはり影森からいったん三峰口までの区間運用で
下っていたということか・・・。
秩父鉄道 皆野(後方の車窓から)

上長瀞1606-(1537列車)-御花畑1626

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帰りはいつものように、秩父からの西武経由で。
最近、降って湧いたような「廃止問題」で困惑している、西武秩父線。
都心から秩父への観光アクセスとしてだけでなく、
地元住民の重要な足である同路線は利用者も多く、
廃止になることなど、まず考えられません (`・ω・´)。
そんな西武秩父線の車窓を眺めながら飲むのは、
駅構内で売っていた、萌え地ビール(発泡酒)。
ちなみに、このアニメキャラの名前を僕はまだ知らない・・・(^^;)。

西武秩父1638-(西武秩父線)-飯能1726~1728-(西武池袋線)-所沢1751~1753-(西武国分寺線)-国分寺1818

平日である金曜日に休みを取って、撮影に向かった秩父鉄道の桜鉄。満開の桜のもと、お目当ての1000系を撮ることができて、満足のいく結果が得られました。ただちょっと残念だったのは、やはり思ったよりも天気が良くなかったこと。ちなみに、この日いちばん晴れていたのは、今井屋でカツ丼を食べている時間帯でした・・・(^^;)。

週末の暴風雨で、東京のみならず関東近郊の桜は、ほぼ終わってしまったのかな・・・? やはり桜花の命は短く、儚いものですね・・・。



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