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北陸本線・・・475系「北陸本線100周年記念号」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.10.14
北陸本線
あの名所で急行列車を撮りたい・・・
475系「北陸本線100周年記念号」撮影
  

 

10月14日は、1872年(明治5年)に日本の鉄道が初めて開業したことに由来する、「鉄道の日」。その記念日を含めた三連休(世間一般的には「鉄道の日」ではなく、「体育の日」としての祝日ですが ) は、各地で様々な鉄道関連の催し物やイベント列車の運転が企画され、私も初日には東海道線でイベント運転されたブルートレイン(24系)の回送列車を武蔵野線で撮り(「ONE-shot」記事)、そして二日目は前回の撮影記でお伝えしたように、常磐線で運転された485系国鉄特急型車両による「ひたち50周年記念号」を撮影。この特急「ひたち」には個人的な愛着もあって、私は営業運転の行われた常磐線では飽き足らず、回送区間である上越線へと追っかけて ε=ε=ε=┌(;*´Д`)ノ マ、マッテ~  、なんと越後湯沢までやってきてしまいました。今回はその続きです。

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「ひたち」を撮影した石打から、
上越線の普通列車で越後湯沢へと戻ってきました。
13.10.13 上越線 越後湯沢

ここまでの流れだと、まるで一目散に「ひたち」を追い、その場の勢いだけで茨城(高浜)から新潟(越後湯沢)への大移動をしてきたように見えますが、実はこの行動は半ば計画的なものでもあったのです。というのも、この「鉄道の日連休」で私がいちばん初めに撮影の予定を組んでいたのは、「ひたち」ではなく、同日の10月13日、そして翌14日に片道ずつ北陸本線で運転されるイベント列車、「北陸本線100周年記念号」でした。

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北陸本線は今年で全線開業100周年を迎えます。
13.4.28 北陸本線 糸魚川

この列車はその名の通り、北陸本線(米原~直江津)の全線開通100周年を祝う記念の臨時列車で、同線を代表する古豪の名車、国鉄急行型の475系が往年のヘッドマークを掲げて走行するというのですから、これは国鉄型ファンにはたまらないイベントです (*゚∀゚)=3ハァハァ! 。私はこの運転情報を知った時から、連休は北陸本線への遠征を決め、13日の下り列車(往路・敦賀→糸魚川)、14日の上り列車(復路・糸魚川→敦賀)ともに、泊りがけで撮影するつもりでした。そのために13日の宿も北陸線の北端である直江津に確保済み。ところが、後になって件の「ひたち」の記念列車運転が発表され (実際はどちらの発表が先だったのか定かではありませんが、私が知ったのは「ひたち」よりも「北陸線」の方が先だった)、私はどちらを撮るか大いに悩むことになりました ヒタチ!?ヽ(゚○゚ ;ヽ)三(ノ; ゚□゚)ノ475!? 。この先、北陸新幹線の開業(2015年春)を控えている北陸本線で、このような475系を使ったイベント列車が走るのは、これが最後かもしれない・・・。でも、常磐線沿線で育った私にとって、愛着のある「ひたち」は絶対に見逃すことができない・・・。こういう場合、得てして「二兎を追う者は一兎をも得ず」になりがちなので、どちらかに絞った方が良いのですが、幸いにして北陸本線の記念列車は前述したように、片道ずつを二日間にかけて運転するという行程。これならば13日を一日限り運転の「ひたち」に当て、14日を「北陸線」の復路に当てることができます m9(・∀・)ソレダ!! 。しかも、さらに嬉しいことに「ひたち」の返却回送は上越線を同日に通るというではありませんか。当初から「ひたち」の撮影後は、上越新幹線とほくほく線を使って北陸線方面へ向かおうと考えていた私にとって、上越線での「ひたち」撮影は、まさに渡りに船、棚からボタモチだったのです (´▽`*)ラッキー♪ 。

と、いうわけで、前置きが長くなりましたが、予定通りに越後湯沢からは北越急行ほくほく線の特急「はくたか」に乗って、今宵の宿がある直江津へと向かうことにします。

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とっぷりと日が暮れた越後湯沢にたたずむ、
ほくほく線経由金沢行きの特急「はくたか」。
「はくたか」に使用される西日本の681系には
「ホワイトウィング」の愛称が付けられています。
13.10.13 上越線 越後湯沢

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その「はくたか」車内では、
焼き鳥(モモ、つくね)とツブ貝をツマミに飲み鉄~♪
\(~▽~ )ヒトリデ、カンパーイ☆
とくに焼き鳥が湯沢の名物というわけでは無いのですが、
ニオイにつられて、つい買っちゃいました。
お酒は新潟限定のサッポロビール「風味爽快ニシテ」と、
小千谷の酒「越の寒中梅(純米)」。
ちなみにこの「越の寒中梅」と、よく知られる「越乃寒梅」は、
醸造元も違うまったくの別物です (^^;)ヤヤコシイネ…。

連休中日の夜。金沢行きの「はくたか」は、自由席でも6割程度の乗車率でした。空いている特急列車の座席に身を委ねて焼き鳥をツマミに一杯・・・これぞ「走る居酒屋」です (´▽`*)シヤワセ…。越後湯沢の「ぽんしゅ館」で日本酒の利き酒を5杯やってきたのに、まだ飲むのか・・・と思われそうですが、やはりあくまでも利き酒は試飲のようなもので、落ち着いては飲めません。むしろ、なまじ利き酒などやったことで、飲みのスイッチが入ってしまった感じ。でも、駅弁などは買わずにツマミは控えめ。なぜなら、この後に行く直江津は日本海沿いの街なので、美味しい魚などが食べられることを期待していたのです。

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越後湯沢から一時間ほどで、直江津着。
直江津は信越本線と北陸本線、ほくほく線の列車が乗り入れる、
鉄道の要所です。
13.10.13 信越本線 直江津

越後湯沢1838-(北越急行 特急はくたか22号)-直江津1933

ところが、直江津に到着したのはまだ7時半だというのに、人影はまばら。駅前の商店街もほとんどがシャッターを下ろしています。何件かの赤提灯はあるものの、どこも中は手狭な店ばかりで、地元の方の交流場って感じ。こういう店はちょっと一見さんが入りにくい雰囲気があります。私の探し方が悪かったのかもしれませんが、なかなか希望通りの店が探せず、結局、日本海の幸とは無縁なふつうのラーメンで夕食を済ませてしまいました・・・。旅先の食事は楽しみのひとつだったのに、ちょっと失敗 ヾ(_ _*)ハンセイ・・・。


10月14日(月・祝 )

直江津で迎えた、連休三日目の朝。この三連休は事前の天気予報でも、全国的に比較的安定した晴天になると伝えられていましたが、とくに個人的にはこの三日目がいちばん晴れてほしかった。祈るような気持ちで部屋のカーテンを開けると・・・期待通り、雲一つない晴天で、ホッと一安心 ε-(´∀`*)ホッ 。さっそく出発準備を整えて、駅へと向かいます。

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晴天に恵まれた直江津駅の朝。
ちょうどダークグリーンのEF81に牽引された、
大阪行きの寝台特急「トワイライトエクスプレス」が
発車してゆくところでした。
13.10.14 信越本線 直江津

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私が乗る北陸線の富山行き普通列車。
始発となる直江津で待機していたのは、青一色の413系です。
ゲッΣ( ̄□ ̄;)ウミボーズ…。
う~ん、急行型の475系に乗れることを期待したのですが、
今回もそれは叶わず・・・。
私は475との相性が悪いのかな?
13.10.14 信越本線 直江津

北陸線の撮影といえば、私は今年のGWにも訪れたばかりで、わずか四か月ぶりの再訪。しかもその時の狙いも、現在は普通列車として使用されている元・急行型の475系でした。しかし今回は同じ475系でも、往時を再現した国鉄急行色の編成です。これをもう一度、あの場所で撮ってみたい・・・。そう、そこはGW旅行の最初に訪れた、市振の日本海俯瞰。撮影地のボキャブラリーが少ないこともあるのですが、俯瞰撮影好きの私にとって、ここで国鉄色の475系が撮れるというのは、まさに夢のようなことなんです。当初の予定では「ひたち」と日程が被らなければ、初日の往路にヘッドマークを掲げた編成写真を主体に撮り、二日目の復路を日本海バックで情景的に撮れる市振俯瞰と考えていました。しかし結果的には一発しか撮ることができなくなった今回の475系撮影。どちらの撮り方か選択せざるを得ない状況になりましたが、私はこの日の晴天を見て、迷わず市振俯瞰を選択。

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前回同様に、北陸線の上り列車を市振で下車。
13.10.14 北陸本線 市振

直江津0653-(北陸 532M)-市振0748

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駅から国道沿いを歩くこと15分ほど。
さらにそこから100段以上の階段と獣道を通って、
山の斜面を上がります。
そこがお目当ての撮影ポイント。

前回に来た時はGWだったにもかかわらず、とくにネタとなりそうな列車の無い日だったので、同業者はパラパラ程度でしたが、今回はすでに多くの方が山の斜面に三脚を据えて待ち構えていました。それでもここはキャパがとても広くて、細かく場所を選ばなければ、100人集まっても大・丈・夫 (物置のCMかっ)。さっそく私も斜面の一角に腰を据えて、カメラをセッティングします。個人的には水平線がフレームの上部に収まるあたりがベストアングルで、あまり高いところまで上りすぎると、背景が海一色になってしまいます。

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まずは475系三連の普通列車を。
白地に青帯が入っているのが、現行の北陸色です
(ただし、先ほどの青一色化が進行中)。
たとえ国鉄色でなくても、
現役の475系が今でもふつうに見られるというのは、
とても贅沢なことかもしれません。
13.10.14 北陸本線 越中宮崎-市振

前回と同様、この日も晴天に恵まれた市振の日本海俯瞰。青い空、青い海、そして海岸線をゆく北陸線の列車・・・。いつきても、ここは本当に雄大で気持ちのよい撮影地です キモチ(・∀・)イイッ!。本命の通過までにはまだ二時間もあるけれど、のんびりと海や列車を眺めながら過ごしていると退屈はしません。

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この区間を走るエースといえば、前日に乗った、
681(683)系の特急「はくたか」。
在来線の「はくたか」は北陸新幹線が開業すると
廃止されることが決定しているので、
この機会にしっかりと記録しておきたいところ。

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ここを走るもう一つの特急が485系の「北越」。
前回訪れたときも説明したように、
「北越」に使われる新潟の485系には大きく分けて三種類あり、
この「2号」はリニューアル車(3000番台)のR編成でした
(国鉄色を期待する撮り鉄的には、「ハズレ」・・・ね ^^;)。
ちなみに新潟と金沢を結ぶ「北越」は、
今のところ北陸新幹線開業後の処遇が保留となっています。
はたして存続するのでしょうか・・・?

「はくたか」や「北越」などを撮影しつつ、本命の475系が現れるのを心待ちにします。天気は朝から変わらず雲一つない晴天で、陰られたりマンダーラになったりすることはほぼ無さそう。そして、少し遅れれば裏カブりの危険性があるかな・・・と思われた、「はくたか7号」も定刻に眼下を通過。もう何の心配もなく、475系の通過を迎えることになりました。

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コバルトブルーの日本海が広がる北陸線らしい情景のなか、
懐かしいローズピンクの急行型電車が走り去ってゆきます。

国鉄急行色の475系を、最高の条件で撮ることができました~\(≧▽≦)/ワーイ♪。
日本海沿いをゆく国鉄急行色。この一瞬を切り取りたいがために、はるばるこの市振俯瞰までやってきましたが、これはもう大・大満足です ・:*:・キテ(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。常磐線沿線育ちの私にとっては、前日に撮影した485系「ひたち」も懐かしい列車なのですが、このローズピンクに塗られた交直両用の急行型電車は、急行「ときわ」などで馴染みがあり、さらに懐かしさを感じさせてくれました。

ところでこの編成、よく見ると前の三両と後ろの三両で色の濃さが違うように見えますが、これは前半分(上り方)に連結されている編成(A13編成)を、今回の運転に合わせてわざわざ国鉄急行色に塗り替えたのに対して、後ろ半分の編成(A19編成)は、以前から同色に復刻されていたために少し色褪せており、その塗装時期の差が出てしまったもの。でも、これがかえって現役時代の併結急行っぽい雰囲気になっていて、個人的にはいいような気がします (^^)。そして、遠景で撮影したこの場所からは肉眼でよく見えなかったのですが、撮った写真を拡大してみると、前面にはこんなヘッドマークが掲げられていました (゚∀゚)オッ! 。

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大型のヘッドマークに書かれているのは「立山」の文字。
北陸本線の100周年を記念して、かつての名列車が復活です。
(上写真をトリミング、拡大したもの)

堂々と急行「立山」の大型マークをかざした475系。う~ん、これはカッコいいなぁ・・・。゚+.(´∀`*)カコイイ… ゚+.゚。結果的に「ひたち」を選んだので仕方のないことだけれど、前日の予定を変更して編成撮りできなかったのが、ちょっと悔やまれます。ここで撮られた方のほとんどはすぐに下山して、クルマでの追っかけを試みる様子。私はふだんから、徒歩鉄は追っかけができないものとして気持ちを割り切っていますが、今回ばかりはクルマで追っかけて、もう一度撮れる方たちを羨ましく感じてしまいました (・ε・`。)イイナァ…(ちなみに、後から知った情報によるとこの列車は、往路の敦賀~金沢で「ゆのくに」、往復の金沢~糸魚川で「立山」、そして復路の金沢~敦賀では「くずりゅう」のヘッドマークを掲出したらしい。どれも懐かしくて、魅力的な列車名ですね )。そんなワケで、475系通過後は一気に同業者が減って、閑散としてしまった市振俯瞰。しかし、そんな居残り組にも、実はまだ嬉しいオマケが待っているのです エッ!(゚∀゚*)ナニナニ!?。それはこの後にやってくる、下りの特急「北越3号」。

でもその前に、ここでちょっと話を前夜のことに戻したいと思います。
越後湯沢からの特急「はくたか」で、直江津に降り立った私。ふと目線を北陸線ホーム(1番線)にやると、そこには475系の変形車、クハ455-702を先頭にした普通列車が停まっているのが見えました (゚∀゚)オッ! 。このクハ455-700は、もともと中間の付随車であるサハ455を先頭車化改造したもので、701と702の二両のみの存在。変形車と言われるこの車両の特徴は、編成を組む相手が同形式の475系ではなく、異形式の413系だというところにあります(ちなみに、交流50Hz対応の455系(主に東北用)と区別するために、交流60Hz対応車は475系(主に北陸・九州用)の形式を名乗りますが、電動車(クモハ・モハ)では無い、制御車(クハ)や付随車(サハ・サロ)は、475系に組まれていても形式は455になります)。

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直江津の北陸線ホームに停車している
クハ455−702を先頭にした北陸線普通列車。
よく見ると、後方の二両は413系で、
先頭のクハ455とは、側扉の形や位置などが違います。
13.10.13 信越本線 直江津

ヘッドライトは小型のシールドビームだし、後ろ半分は413系。純粋な475系好きからしてみたら、なんとも微妙な車両だと思われるクハ455-700ですが、変形車の好きな私からすると、これはなかなか面白い車両に巡り会えたというものです ラッキィ( ̄▽ ̄)イケダ。さっそく記録写真を・・・といきたいところですが、北陸線ホームは直江津駅構内のいちばん北端にあり、後ろまで編成が解るように撮るには、改札を出たところにある駐輪場付近まで行かなくてはなりません。それでも直江津は北陸線の終着駅で、折り返しまでにはじゅうぶんに時間がありました。あらためて、その駐輪場の端っこで三脚に据えたカメラを覗いていると・・・(゚ー゚*)ン? 不意にその475系の裏から飛び出してきたのは、なんと国鉄特急色の485系ではありませんか! Σ(゚□゚(゚□゚*)ナナナ、ナニーッ!!

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上写真の端を拡大・・・
流れてはいるけれど、たしかに奥を走るのは、
クリーム4号と赤2号のツートン、国鉄特急色です。

この国鉄色485系の正体は、金沢行きの特急「北越10号」。ああ、私ときたら、クハ455-700ばかりに気を取られていて、すっかり「北越」の事を忘れていたよ・・・orz。しかも、リニューアル車のR編成(3000番台)ならまだしも、まさかこんなときに限って国鉄色のT18編成が充当されているなんて・・・orz orz 。たしかにクハ455-700も珍しいのですが、こちらは私にとって撮れればラッキー程度の存在。いっぽうの国鉄色「北越」は、ぜひとも撮りたかったところ。発車案内表示の「北越」に気づき、改札を出ずに、もう少しホームで待っていれば撮れたのに・・・目の前で逃した獲物は大きい (´・ω・`)ショボーン 。しかし、気を取り直して冷静に考えてみれば、夜に「北越」で金沢へ向かった485系は、翌日には必ず北陸線を下って新潟へと戻ってきます。そこで、ホテルの部屋でビール片手に運用を調べてみると、「北越10号」の運用は、翌日の「北越3号」へと繋がっていることが判明しました (゚∀゚*)オオッ! 。

・・・んで、ここから話を戻して、市振俯瞰で迎えることとなった「北越3号」。

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日本海を臨みながら、北陸本線を北上してゆく、
国鉄特急色の485系「北越」。
急行形の475系に負けじと、その存在感を見せつけてくれました。
13.10.14 北陸本線 越中宮崎-市振

国鉄急行色475系に続き、国鉄特急色485系も撮れました~ ワーイ♪♪\(^ω^\)( /^ω^)/♪♪ワーイ 。
GWにもここで上下一本ずつ、二本の「北越」(3号・4号)を撮っていますが、そのときは両方ともR編成でしたので、今回はまさに念願叶っての国鉄色485系(しかも、四つ目のT18編成)。もうこれは475系のオマケなんて言わせない、"W浅野"級の豪華キャストです(例えが古っ ´Д`;)。ちなみにこの「北越3号」、先ほど上った475系「立山」とは富山駅で顔を合わせたらしく、ひょっとしたらこの運用は北陸本線100周年を祝う「粋な計らい」ってヤツだったのでしょうか?

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時間が経つにつれて日当りの向きが変わってきたので、
今度は上り方の俯瞰ポイントへと移動。
こちらからもに日本海を背景にした列車を撮ることができます。
西日本車+北越急行車の「はくたか」がやってきました。
13.10.14 北陸本線 市振-越中宮崎

もうここまででも、じゅうぶんにお腹いっぱい、胸一杯なのですが、さらに今度は下り線を同じく特急「北越」の「4号」が通過します。こちらは運用が掴めずに、どの編成が入っているのか解っていません。ここまで撮った「北越」を見ると、「2号」がR編成、「3号」が国鉄色のT18編成、そして「4号」はというと・・・

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黒い瓦屋根(能登瓦)が特徴の市振の集落。
その街並みと日本海の狭間を駆け抜けてゆくのは、
爽やかな水色のラインが入った「北越色」の485系。

「北越色(上沼垂色)」のT編成が、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
国鉄色ほど貴重ではありませんが、485系の原型スタイルを保つT編成も撮れると嬉しい編成。むしろ海バックの撮影ポイントでは、国鉄色よりも「北越色」のほうが似合うようにも思います。この「北越」に使われている485系も、一部で運用を共用している特急「いなほ(新潟~酒田・秋田)」へのE653系投入や、再来年に迫った北陸新幹線の開業で、この先どうなるのか解らず、こういう好条件で撮れる機会は大事にしたいものです。これで、市振俯瞰での撮影は終了。

結果的に本命である475系の「北陸本線100周年記念号」に加え、三種の485系「北越」までもが撮れて、大収穫の市振俯瞰撮影となりました。でもいちばん嬉しかったのは、この場所で気持ちのよい晴天に恵まれたこと。どんなに貴重な列車であっても、この俯瞰ポイントでは晴れなければ絵になりません。ホント、この日の太陽と青い空、青い海に感謝です(^^) 。

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下りの直江津ゆきに乗って、市振をあとにします。
う~ん、またしても475系ではなく、413系か・・・。
乗りのほうではツイてないねぇ (´Д`;)。
13.10.14 北陸本線 市振

市振1308-(北陸543M)-糸魚川1326~1330-(はくたか13号)-直江津1352

さて、ひととおり撮影を終えて、あとは東京へと帰るだけなのですが、せっかくならば往路(上越新幹線・ほくほく線経由)とは少しルートを変えて車窓を楽しみたいところ (゚ペ)ウーン… 。そこで私が復路に選んだのは、直江津から高田や妙高高原を経由する、信越本線ルートです。

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直江津で乗り継いだ信越線普通列車は、長野色の115系。
できれば特急形189系の「妙高号」に乗りたかったのですが、
タイミングが合わなかった・・・。
13.10.14 信越本線 直江津

それにしても、本当は信越線へ乗る前に直江津駅で駅弁を仕入れて、のんびりと車窓を眺めながら食べようと思っていたのですが、ホームの立ち売りは駅弁を積んだワゴンがあるものの、販売員の姿が見当たりません o(゚д゚o≡o゚д゚)oキョロキョロ 。北陸線から信越線への乗り継ぎ時間はわずか5分。とにかく発車時間ギリギリまでワゴンの前で待ち続けましたが、残念ながら駅弁屋さんが戻ってくる気配はなく、タイムオーバー (_ _|||)ガクッ 。朝からコンビニで買ったおにぎり二つを市振の撮影地で食べただけなので、かなり空腹ですが、信越線の途中に駅弁を売っているような駅はなく、終点の長野まで我慢しなくてはならなくなりました。とりあえず自販機で買ったペットボトルのお茶で空腹を紛らわせて、車窓を眺めることに。

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現在の信越線・脇野田駅の西側に建設されている、
北陸新幹線の上越妙高駅。
比較的人口の多い、近隣市街地の高田や新井ではなく、
こんな辺鄙なところに駅を作るなんて・・・と思いましたが、
ここは高田と新井のほぼ中間点だから、ちょうどいいのかな?
13.10.14 信越本線 脇野田付近(車窓から)

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北陸新幹線開業の際には、
現在の脇野田駅は西に120メートルほど移設されて、
駅名も新幹線と同じ上越妙高となります。
現在はその移設ルートの工事が進行中。
13.10.14 信越本線 脇野田付近(車窓から)

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信越線のこの区間で、
乗り鉄として楽しみなのが二本木のスイッチバック。
上り列車(長野方面行き)は、いったん本線脇の待避線へ入ってから、
バックでホームへと向かいます。
右へ折れている単線が、今走ってきた直江津方向の本線で、
まっすぐ伸びているのが二本木のホームへ向かう線路。
13.10.14 信越本線 二本木(後方の車窓から)

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二本木ではスイッチバック構造をウマく利用して、
上下列車が交換するため、しばし停車。。
スイッチバック駅らしく、駅名票の次駅は
どちらも同じ方向を指しています。
13.10.14 信越本線 二本木

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列車が新潟と長野の県境にさしかかる頃、
車窓右手の西側には「越後富士」とも呼ばれる、
妙高山の雄大なシルエットが見えてきました。
13.10.14 信越本線 関山-妙高高原(車窓から)

この信越線の長野~直江津間は、北陸新幹線の延伸開業とともにJRから経営が分離され、第三セクターの「しなの鉄道(北しなの線・長野~妙高高原)」と「えちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン・妙高高原~直江津)」へ移管されることが決定しています。直江津~東京間の移動を考えると、ほくほく・上越新幹線経由よりも、信越・長野新幹線経由はちょっと時間がかかるけれど、もう信越線として乗る機会もそう多くはないと思われるので、じっくりとその歴史を噛み締めながら、久しぶりに二本木のスイッチバックや車窓から見る妙高山などを楽しみました。長野~直江津間は、新幹線の開業までに、またあらためて189系「妙高号」などを撮りに訪れたいところです。

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長野が近づくと車窓に見えてくるのが、
「車両墓場」とも言うべき、長野総合車両センターの廃車解体場。
最近役目を終えた、埼京線205系の6扉車(上)や、
大宮に所属していたと思われる国鉄色183系(下)の姿が
そこにありました・・・(´;ω;`)サミシ…。
13.10.14 信越本線 北長野-長野(車窓から)

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直江津から普通列車で一時間半。終点の長野に到着。
13.10.14 信越本線 長野

直江津1357-(信越350M)-長野1536

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長野地区では今、
信州 駅そばキャンペーン」なるものが行われていて、
信州のゆるキャラ「アルクマ」もこんな姿に・・・(^^;)
「アルクマ」好きのゆるキャラさん、これって、どうなんでしょう?
ちなみにキャンペーン期間中に対象店舗で食事をすると、
抽選で「アルクマ」がデザインされた七味唐辛子缶などが
当たるらしい。

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長野からは長野新幹線の「あさま」で一気に東京へ。
この「あさま」という愛称は、北陸新幹線開業後も引き続き
東京~長野間のシャトル列車として継続されることになりました。
13.10.14 長野(北陸)新幹線 長野

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やっとお待ちかねの、駅弁タ~イム!
今旅の締めに選んだのは、長野駅の「信濃の国 食浪漫(¥1100)」。
「地産品幕の内」をテーマに9種類のマスがあり、
野沢菜ご飯やしめじの味噌和え、山牛蒡の醤油煮、
信州サーモンの味噌焼、信州豚の角煮、信州高野豆腐煮、
さらには野沢菜おやきやリンゴのコンポートなど、
いろいろな味が楽しめる駅弁です。☆☆☆・・
お供は、同じく長野駅で売られていた、
「軽井沢高原ビール ワイルドフォレスト」。
収益の一部を自然保護団体ワイルドフォレストに
寄付していることから、この名がつけられたのだとか。

長野1605-(長野新幹線 あさま572号)-東京1752

これで「鉄道の日連休」の撮影記は終了です。この三連休は、初日の24系ブルトレ、二日目の485系「ひたち」、そして今回お伝えした北陸本線の475系と、まさに国鉄形三昧の毎日。私が撮ったなかに、直球で「鉄道の日」を表したような列車はありませんでしたが、これだけ多くのイベント列車が組まれるのは「鉄道の日」ならではのことで、今年も充実した「鉄道の日」を過ごすことができました(^^)。そして何よりこの結果は天気に恵まれたことが大きく、もし、あと一、二週間「鉄道の日」が遅かったら、台風の影響を受けて、撮影できなかったかもしれませんね。。。(´∀`;)。

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今回のように、いったん茨城(高浜)へ行ってから、
上越新幹線~ほくほく線~直江津~信越線~長野新幹線を
まわるという変則的な旅には、フリーきっぷ「週末パス」が便利。
「週末パス」はほくほく線も乗車が可能です
(JR西日本管内の北陸線 直江津~市振は、別に乗車券を購入)。

 

おっと、もうひとつ・・・
今年の「鉄道の日」ウィークのラストに訪れたのは、東京・深川のカフェギャラリー「Art Labo いっぷく」さんで行われている企画展「メカニカルラブ♡」。ソネブロ仲間でお馴染みのsonicさんをはじめ、四名の芸術家さんによるグループ展で、その名の通りメカニック・機械を題材にした写真や絵画、陶器のオブジェなどがギャラリーにならびます。そのなかには鉄道を題材とした作品も多くあり、秋らしく芸術を通して鉄道を楽しむことができました(^^)。

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ギャラリー内や作品を撮影するわけにはいかないので、
ここではそのエントランスを。。。

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そしてこちらは、
そのギャラリー近くのお店で食べた、
名物の「
深川めし」。
アサリの煮汁で炊いたゴハンが美味しかったです。(゚д゚)ウマー!

そういえば、思い返すと昨年の「鉄道の日」もsonicさんが作品を展示されていた、茨城県笠間市の「ギャラリー・かしゃま」へお邪魔したんだったっけ。。。ひょっとしてsonicさん、作品展のタイミングを「鉄道の日」の時期と合わせている・・・?(笑)



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