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磐越西線・・・485系「あいづライナー」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.11.16
磐越西線
一寸先は・・・まっ白け!? Σ(゚□゚*)
485系「あいづライナー」 撮影
  

 

このブログで何度も取り上げているように、私は国鉄時代から活躍している懐かしい形の車両、いわゆる「国鉄形」好き。とりわけ特急形の485系や583系への憧れが強く、今までに同形を使用したいろいろな列車を撮影してきました。しかしそのなかで、どうも撮影がウマく行かずに再履修が必要だと思い続けていた列車があります。それは磐越西線を走る、485系国鉄色の「あいづライナー」。

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真っ赤なヘッドマークが特徴の
磐越西線の快速「あいづライナー」。
快速列車ながら特急形の485系が使用されている、
おトクな列車です(^^)
11.9.17 磐越西線 磐梯熱海-安子ケ島 (再掲)

磐越西線は福島の郡山を起点に、会津若松を経て、新潟県の新津へと至る路線で、そのうちの郡山と会津若松の間を結んでいる快速列車が「あいづライナー」です。通常、この「あいづライナー」には、485系を外装、内装ともにリニューアルした専用の編成(仙台に所属する元東武直通車のA3/A4編成)が使用されていますが、一編成しか無いこの専用車が検査などで使用できない時に限り、代走として同じ車両基地に所属する国鉄色の485系(A1/A2編成)に出番がまわってきます。一般の乗客にとっては、きれいにリニューアルされた専用編成の方が好ましいのでしょうが、国鉄形好きの撮り鉄としては、国鉄色485系を狙いたいのは言わずもがなです (*゚∀゚)=3ハァハァ! 。しかし、この国鉄色が登板するのはあくまでも代走ですから、そうそう機会があるわけではありません。私も過去に一度、そのチャンスを狙って撮影に訪れたことがあるのですが、残念ながら当日は見事なまでのドン曇り (´・ω・`)ショボン 。やはり磐越西線を走る「あいづライナー」を撮るならば、会津のシンボルである名峰・磐梯山と組み合わせたいと考えていた私にとって、なんとも不完全燃焼な撮影となったのでした。

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二年前の前回は天気に恵まれなかった
485系国鉄色の「あいづライナー」。
仕方なく、ちょうど刈り入れ直前だった
黄金色の稲穂を絡めて撮影したのでした。
11.9.17 磐越西線 猪苗代-翁島 (再掲)

あれから二年。その後もちょくちょく国鉄色編成は「あいづライナー」の代走運用に就くものの、代走日が平日だったり、休日でも自分の都合がつかなかったり、もしくは休日で自分の都合とも合うけれど、天気予報がイマイチだったりして、なかなか撮影できずにいました。そんななか、雑誌の情報によると今月(11月)にもリニューアル編成の入場による国鉄色の代走が組まれ、しかも今回は約一ヶ月にも及ぶ長い期間だというではありませんか (゚∀゚)オッ!。ひと月も代走期間があれば、自分の都合などいくらでもつきます。いちばんの問題は空模様なのですが、直前に発表された週末土曜日の会津地方の天気は「晴れ」! (゚∀゚*)オオッ!!

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直前・・・というか、
当日朝5時に発表された福島県の天気。
見事にお日様マークが並びました。
ちなみに地図の中央付近にある「穴」は、
猪苗代湖を表していて、
今回の目的地はそのあたりになる予定。

「晴れ時々曇り」や「晴れのち曇り」ではなく、ズバリ「晴れ」とくれば、多いに期待が持てる予報です。これは二年前のリベンジを果たす絶好の機会だと思い、私は迷わず出撃を決定!(`・ω・´)┘ヨッシャァ!
ところが・・・( ̄△ ̄;)エ…?


11月16日(土)

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まだ夜が開け切らぬ早朝。
朝イチの東北新幹線で出発です。
最近の東北新幹線というと、
だいぶE5系が幅を利かせてきましたが、
E2系もまだまだ活躍しています。
東北新幹線 東京

東京駅から乗るのは、もちろん東北新幹線。最近は同じ東日本の新幹線でも、上越や長野新幹線への乗車が多くて、東北新幹線に乗るのは久しぶり。たまに仕事の出張などで乗る機会はありますが、趣味で乗るのはなんと昨年秋の青森旅以来一年ぶり。ずいぶんとご無沙汰だったんだなぁ・・・ヾ(o´∀`o)オヒサァ♪ 。そう思うと、なんだか東京から一時間半の郡山で降りてしまうのが惜しくて、思わずこのまま仙台や盛岡まで乗り続けたい衝動に駆られます。でも、今回は何としても国鉄色「あいづライナー」の再履修を済ませなくてはなりませんので、予定通り磐越西線との接続駅、郡山で下車。

東京0604-(東北新幹線 やまびこ51号)-郡山0723

郡山には7時23分着。次の磐越西線・会津若松行き快速列車(3231M)の発車時刻は8時32分ですから、まだ一時間以上の余裕があります。ならば、もう少しあとの新幹線(やまびこ201号や203号)でもじゅうぶんに間に合ったのですが、実は二年前の前回に磐越西線を訪れた時、たまたま磐梯熱海で行われた野外コンサートの開催日と重なってしまい、磐越西線の列車が首都圏の通勤電車並みに大混雑して座れなかったという苦い経験がありました w(;゚ロ゚)w ヌォオッ!。それがなんだかトラウマとして残っていて、今回はなるべく接続に余裕を持ち、できれば座席にありつきたいという思いがあったのです。でも、さすがに一時間前じゃ、ちょっと早すぎたかな・・・(^^;)

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折り返し、快速・会津若松行きとなる列車は、
7時51分に郡山へ入線。
左が黒い帯に「赤べこ(あかべぇ)」のイラストが描かれた
磐越西線用719系で、
右は東北本線などに使用される緑帯の719系。
東北本線 郡山

コンサートの会期に重なるなんて言うのは希有なケースで、今回はもちろんそんなことは無く、座席がほぼ埋まるものの、立ち客はいないといった車内状況で、磐越西線の快速列車は定刻に郡山を発車。余裕で座れたボックス席から車窓越しに空を見上げると、真っ青に澄んだ、まさに期待通りの晴天・・・でした。少なくとも郡山から三つ目の磐梯熱海までは。 (゚∇゚;)エッ!?

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山にかかる雲がやや気がかりではあるものの、
見事に晴れ渡った、郡山市内の空。
磐越西線 喜久田-安子ケ島(車窓から)

ところが、サミットとなる中山宿のあたりから、次第に雲行きが怪しくなり・・・Σ(゚□゚*)ナニッ!

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山深い中山峠を越える列車。
うっすらと靄がかかってきました・・・。
磐越西線 中山宿-上戸(車窓から)

峠を越えて猪苗代町へ入ると・・・(´・ω・|||)ハラハラ…

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晴れていれば、このあたりから車窓に
磐梯山を臨むことができるのですが・・・。
磐越西線 川桁-猪苗代(車窓から)

どーんぐーもりー il||li _| ̄|〇 il||lii

郡山で見た青空はどこへやら。日差しは無く、湿った雲が低く立ちこめていて、完全なドン曇り状態です・・・ガ━━(゚д゚;)━━ン!! 。気象庁よ、いったいこれのどこが「晴れ」なんだー!ヽ(`Д´#)ノムキーッ!・・・って、気象庁に八つ当たりしたって、天候が変わるはずもありません。こんなことならば、晴れていた安子ケ島か磐梯熱海で降りればよかった・・・と思っても、あとの祭り。そもそも磐梯熱海の時点で、猪苗代のこの状況はまったく予想できませんでしたし。その点、クルマならばすぐに戻ることができますが、列車利用ではそう簡単にいかないのがツラいところ ε-(-ω-;)ハァ…。ならば後戻りせずに、もっと先の磐梯町方面へ進めば、ひょっとしたら天気が好転しているかも・・・との期待もありますが、あいにく次の撮影ターゲットとなる「あいづライナー2号」は、その磐梯町で今私が乗っている3231Mと交換してしまいます。つまり、現時点で私が「あいづライナー2号」を撮ろうとするならば、後に戻ることも、先へ進むこともできず、たとえ悪天候でも猪苗代で降りる意外に選択肢は残されていないのです (´д`;)トホホ…。

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とりあえず、予定通り猪苗代で下車。
磐越西線 猪苗代

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二年ぶりに訪れた、猪苗代。
駅舎の入り口はログハウス風です。
磐越西線 猪苗代

郡山0832-(磐越西3231M)-猪苗代0911

「あいづライナー2号」の通過まで、あと20分とあまり時間はありませんが、まず私が向かったのは駅前にある自転車屋さん。そう、猪苗代で私の足となってくれるのが、このブログではすっかりお馴染みのレンタサイクル。今回もそれをお借りして撮影地へ向かいます。しかし残念ながら前述した通りの曇り空で、期待していた磐梯山の姿はまったく見えません。仕方なく磐梯山と「あいづライナー」を絡めるのは諦めて、猪苗代駅近くの跨線橋上から俯瞰気味に編成写真を狙うこととしました。ところが、自転車を借りていざ走り出すと、見る見るうちに霧が濃くなってきて、視界を遮ってゆくではありませんか! エエッ?(゚Д゚;≡;゚д゚)ナニコレ?

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撮影地に考えていた跨線橋はご覧の通り。
この上から磐越西線を狙おうと思っていたのですが・・・。

なんと、出発してからものの数分程度で、あたりは数十メートルの視界さえ利かない、真っ白な世界になってしまいました
工工エエェェ(°◇°;)ェェエエ工工!!!! 。
どうやら曇りだと思っていたこの天候は、霧によるものだったみたい。それにしても、単なる曇り空でもテンションがだだ下がりなのに、さらに追い討ちをかけるような濃霧・・・。これでは跨線橋上からの俯瞰だと、列車の姿が見えそうにありません。ここはなるべく線路に近い位置からの接近戦以外に撮る方法は無さそうです。やむを得ず、跨線橋下の線路脇にカメラをセッティング。なんだか、どんどん撮影条件が狭められていっているような気がする・・・(´Д`;)。

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線路に並行する農道でカメラを構えます。
しばらくすると数十メートル先に同業者が現れて、
何かしらジェスチャーをしているようですが、
こちらからはまったく解りません。??(・_・*)ハテ?
どうやら、この位置で撮影してもイイかと尋ねているみたい。
フレームに入らないことを確認して、
手で大きく丸印を示したけれど、向こうは見えているのかな?
ちなみにこの場所、背景には先ほどの跨線橋が
でーんと横切っているのですが、その存在すら解らないほどの濃霧。

「あいづライナー2号」の通過時刻が近づき、霧は晴れるどころかますます濃くなってゆきます。フレームに入ってしまわないかと確認してきた前方の同業者も、結局は見えなくなるくらいに・・・。こういう場合、カメラ任せのオートフォーカスだと、迷ってピントを外してしまいがちなので、ここは手堅くマニュアルフォーカスの置きピンで対応。もっともこの状況では、置きピンすら合っているのかどうか、よく解らないんだけれど・・・(´∀`;)ハハ…。やがて、真っ白に包まれた世界の遠くの方から「ぷほおおおおおん・・・」という警笛がかすかに耳へと入ってきました。しかし、まだ列車の姿は確認できません。しばらくして踏切が鳴りだしましたが、その警報機の赤ランプもほとんど見えません。何も見えないのに、音だけが聞こえる不気味な感覚・・・ここは「精神と時の部屋」か!? (゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ。さらにもう一度、「ぷほおおおおおん!!」と鳴り響いた警笛の音。今度はかなり近いぞ! (*゚ロ゚)ハッ!!

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白いベールの向こうから
うっすらと見てきた三つの光・・・。
48・・・5?(-"-;)ウーン…?

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深い霧のなかから姿を現した、
国鉄色485系の「あいづライナー」。
視界が利かないなか、低速で慎重に歩みを進めてゆきます。
磐越西線 翁島-猪苗代

濃霧の影響で速度制限がかけられているらしく、20分ほど遅れてやってきた国鉄特急色の「あいづライナー2号」。ゆっくりと通過してくれたおかげで、視界が悪くてもピントを外すことなく撮影できました。それにしても、二年越しのリベンジに挑んだ485系「あいづライナー」ですが、一発目は思わぬ結果に・・・まさに返り討ちにあったって感じです (-ω-;)ムネン…。そもそも「あいづライナー」だけでなく、思い返してみると私は、この国鉄色A1/A2編成との相性がすこぶる悪い気がします。国鉄色復刻後に初めて撮影に臨んだ11年8月の「リバイバル ひばり」は、モロカブり orz 。翌月の「リバイバル やまびこ」は、台風による大雨 orz orz 。そして昨年の7月に運転された「リバイバル やまばと」は、ゲリラ豪雨+信号機故障で約三時間遅れ orz orz orz・・・といった感じで、未だ晴天下でA1/A2編成を撮ったことが無いのです。実は先月に運転された「リバイバル ひたち」も、当初はこの仙台のA1/A2編成が使用される予定で、雑誌等にもそのように記載されていました。しかし何らかの都合により、同じ国鉄色485系でも新潟のK2編成に変更となり、その結果、私は無事に晴天下で「ひたち」を撮ることができています。こんなの単なる偶然・・・と思いたいのですが、もし「ひたち」にこのA1/A2編成が使われていたとしたら、ひょっとすると違う結果になっていたかも・・・などと、つい思ってしまうほど。なので、今回こそは、その相性の悪さを払拭したかったんだけれどなぁ・・・(´Д`;)。いや、待て。まだ今日の撮影は始まったばかり。「あいづライナー」は一日三往復、上下6本の列車(1号~6号)が設定されており、撮影可能時間帯(日中)に走るのは4本。まだそのうちの一本が終わったばかりじゃないか。あと残りの三本で、相性の悪さを払拭するような結果を出せばいいこと。霧は朝方に濃く出ていても、気温が上がればそのうち晴れていくハズ。そう信じて、私は次に折り返してくる「あいづライナー1号」の撮影へ向かうべく、自転車のペダルを漕ぎはじめました。(`・ω・´)-3 フンス!

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途中の県道沿いにある磐梯山の眺望スポット。
う~ん、絶景だなぁ・・・(´∀`;)スンバラスィ…ネ。

視界がままならないなか、磐越西線に並行する県道を西へ。本来、自転車はクルマと同じ左側通行で車道の隅を走らなければならないのですが、この状況で交通量の多い車道を走るのは危険だと自己判断し、ここはしっかりと区分けされた歩道の方を走らせていただきます。まあ、歩行者はほとんど・・・というか、まったくいないし。
濃霧のなか自転車を走らせ、次に目指したのは、磐越西線のなかでも有名なお立ち台的スポットで、アウトカーブを走る列車を高台から俯瞰するポイント。山深いところを走る雰囲気が手軽に撮れ、今の時期は紅葉した木々と絡めることができそうだと期待していた撮影地です。この状況で俯瞰撮影を試みるとは、アホかと思われるかもしれませんが、「あいづライナー1号」の通過時刻はお昼近い11時半。その頃には気温が上がって、霧も晴れるのではないかと考えていたのです。撮影地となる神社の裏山へは、通過の一時間前に到着。

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撮影地の目印となる稲荷神社。
まずはここでお参りしてから裏山へ登ります。
どうか、霧が晴れますように。。。(-人-;)パンパン

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でも、願いむなしく、
お立ち台へ上がってみるとこの景色。
線路はどこ!?(´Д`;)ダミダコリャ

しかし、相変わらず霧は濃いままで、俯瞰ポイントからの視界はまったく利きません。しばらく状況を観察していましたが、いっこうに晴れる気配はなく、時間ばかりが無駄に経過。有名ポイントだけに、その間にも何人かの同業者がクルマでやってきて、裏山へ上がって来られましたが、皆一様に苦笑いしてすぐに立ち去ってゆきます。そりゃそうだよね・・・(^^;)。結局、列車の通過15分前になっても状況は変わらず、俯瞰撮影は断念(この日、何度目の断念だ!?)。またしても接近戦を強いられることとなりました ヤレヤレ ┐(´~`;)┌ マイッタネ 。いちおう、こんなこともあろうかと、あらかじめ考えていた撮影ポイントへと急行します。この「1号」も、濃霧の影響からか若干遅れて姿を見せました。

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霧が晴れぬなか、
三つのライトを輝かせて現れた国鉄色485系。
こんな状況で国鉄色を記録するのも、貴重な経験!?
磐越西線 翁島-磐梯町

アウトカーブからの望遠レンズを用いた力技で、なんとか「あいづライナー1号」を撮影。迫力が出て、決して嫌いなアングルではないけれど、やはり文字通りモヤモヤした気分のなかで撮った一枚となりました ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…。お昼になっても霧が晴れない。もう今日は一日中こんな感じなのでしょうか。485系自体は撮れても、接近戦ばかりじゃ磐越西線らしさが出せなくて、全然面白くありません。次の「あいづライナー4号」は二時間半後。でも、この濃霧では撮影地が定まらずに、ふらふらと自転車を漕ぐだけ・・・。晴れていれば光線状態の良好な「4号」を、磐梯山バックの有名ポイントで撮りたかったんだけれどなぁ・・・(・ε・`。)チェッ。

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霧に包まれた晩秋の会津路をゆく719系。
何の宛も無く、ふらっと立ち寄ったポイントですが、
意外とこういうカットが良かったりします。
485系もここで撮れば良かったかな?
磐越西線 翁島-磐梯町(後追い)

磐梯山バックの引き画もダメ、俯瞰撮影もダメで、もうすっかり意気消沈 (´Д⊂ モウダメポ。思い描いていたものがまったく撮れないぶん、ショックが大きいのかも。ならば、もうこの霧は晴れないものと考えて、あらかじめ接近戦で撮れる撮影地を選択すればいいのではないだろうか。状況を逆手に取って考えれば、ふだんは逆光となる場所での撮影も可能になるわけだし・・・と、ここまでくれば、なかば開き直りの境地で気持ちを奮い立たせるしかありません。折れかけた心に気合いを入れて、再び西へ自転車を進めます。私が向かったのは磐梯町の集落にあるS字カーブの撮影地。ここは晴れると「あいづライナー4号」は逆光になるポイントですが、この日の天候ならば問題無いハズ。ところがところが、自体はまさに急変!急展開!! Σ( ̄Д ̄;)エ!?

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逆光ポイントで、晴れちまった・・・orz
磐越西線 磐梯町-翁島

先ほどの719系撮影からわずか30分。なんとここへきて、一気に霧が晴れて日が差してきたではありませんか! Σ(゚□゚(゚□゚*)ナナナ、ナニーッ!! 前述したように、このS字ポイントは晴れれば逆光・・・どころか、写真を見ても解るように、木の影で見事にマンダーラです ┛)"0"(┗ オーマイガッ!!! 。晴れを期待すれば霧が出るし、曇りならばと逆光ポイントへ行けば晴れやがる・・・。はあああ、一体この日のツキの無さは何なんだ・・・ズ━━llllll(-_-;)llllll━━ン。でも、いくら霧が晴れて日が差してきたと言っても、さすがに磐梯山までは見えないよね・・・・と、振り返ってみると、そこには・・・(*゚ロ゚)ハッ!!

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流れる雲の合間から、山頂が顔を出した磐梯山。

急速に霧や雲が流れて、見る見るうちに磐梯山がその山容を見せはじめています。
工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェ(゚Д゚;ノ)ノェェエエエエ工
ひょっとして、まさかの「磐梯山バック」がいけるのか!? ためしに、S字ポイントから少し戻ったところにある磐梯山が臨めるポイントへと行って、普通列車を一本待ってみます。

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磐梯山の麓を走り行く、719系。
やっと磐越西線らしい一枚が撮れました。
磐越西線 翁島-磐梯町

晴れて、磐梯山がクッキリ見えました~!(゚∀゚;)マジカ!? まだ山頂付近に雲が固まっていますが、これはタイミングの問題で、やがて山頂までしっかりと見えるようになりました。霧はいつか晴れる・・・とは思っていたけれど、こうも急激に回復するとは、まるでキツネにつままれた気分です。そういや、先ほどの神社はお稲荷さんで、キツネが奉られていたな・・・(´∀`;)マサカ…ネ。ともかく、まだ若干の雲はあるものの天気はほぼ回復し、一気に真っ青な空が広がる晴天となりました。これならば念願の磐梯山バックで国鉄色485系の「あいづライナー4号」が撮れるかもしれません。磐梯山を絡めるならば、今の719系を撮ったポイントでもじゅうぶんにいい撮影地なのですが、できれば裾野まで広く入れたアングルで撮りたいと思い、出発前から考えていた磐梯山バックの定番ポイントへ、急いで向かいます。通過まで残された時間はあと30分 ε=ε=ε=ε=ε=┏(;゚ロ゚)┛イソゲッ! 。同じ道を自転車で行ったり来たり・・・でも、この晴天下で漕ぐ磐梯山バックへの道のりは、今日いちばんペダルが軽く感じられました。これって天候状態よりも、きっと気分的なものが大きいのだと思います。到着すると、撮影ポイントにはすでに多くの同業者が集結。どうやら皆さんも、ここでの晴れを心待ちにしていたようです。セッティングしたカメラのファインダー越しに見えるのは、先ほどまでの真っ白な世界がウソのように、穏やかに晴れ渡った磐梯山の裾野。そこへ国鉄色の485系が、今度は定刻通りにやってきました。

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雄大な会津のシンボル・磐梯山を背に、
日の光を浴びて輝きを取り戻した、
国鉄特急色の485系が軽やかに走り抜けてゆきます。
磐越西線 磐梯町-翁島

念願の磐梯山バックで国鉄色485系の「あいづライナー」が撮れました~!
:*.;".* ワ━━━━━━ \(*T▽T*)/━━━━━イ!!*.";.*:
やっと晴天順光下で撮れたA1/A2編成。今回ばかりはホンっトに苦労させられただけに、この喜びはひとしおです。フレームから完全に雲が抜け切れずに残ってしまいましたが、それでも午前中の状況を考えれば贅沢は言えません。もう何度も、途中で撮影を切り上げて帰ろうかと思いましたが、せっかく新幹線を使ってまで来たのだから・・・というセコさだけで粘り続け、結果的に大満足のカットを撮ることができました(^^)。ああ今日初めて、来てヨカッタ・・・と思えた瞬間でした。・:*:・(゚ノ∀`゚)゚・:*:・。

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行きにも立ち寄った、例の磐梯山眺望スポット。
晴れていると、ご覧のような景色が眺められます。
う~ん、これこそまさに絶景!

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ここでようやくお昼ゴハン。
以前にも立ち寄った猪苗代蕎麦のお店、
「いわはし館」さんで、お蕎麦をいただきます。
店名から取ったと思われる、名物の「いわはしそば」は
一般的なそばつゆの代わりに、
大根おろしと焼き味噌をダシに溶いて、つけ汁にします。
県道沿いにある「いわはし館」は道の駅っぽいたたずまいで、
ちょっと風情には欠けるけれど、比較的遅い時間まで営業し、
手軽に打ち立ての蕎麦が食べられることで、
個人的に磐越西線撮影の際には重宝しています(^^)。

「あいづライナー4号」を、なんとか磐梯山バックで撮影できたことで、ちょっと肩の荷が下りたような気分になり、この日最後の撮影となる「あいづライナー3号」にも、気持ちよく臨むことができます。しかし、ここで新たなる問題が・・・それは日照時間。「3号」の猪苗代発車時刻は16時23分で、晩秋から初冬にさしかかった今の時期としては日没ギリギリです。幸い天気は完全に回復して晴天が続いており、日が持ってくれれば夕日に照らされた485系と言う、素晴らしいシーンが拝めそう。しかし日が落ちてしまえば、ふつうに走行写真を撮るのすら、かなりキビシい。果たして、日は持ちこたえてくれるのかというと・・・

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夕日に照らされた、磐梯山を臨む撮影地。
手前の架線柱が並んでいるところが線路です。
ウマく行けば夕日で列車がギラリと輝くハズ・・・(゚∀゚;)ドキドキ
(それにしてもこのズームレンズ、
広角側で撮った時の周辺光量落ちがヒドいね・・・)
磐越西線 翁島-猪苗代

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だが、無情にも日は沈み・・・(´Д`;)アア…

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日は当たらなくなってしまいましたとさ。。。(_ _|||)ガクッ

ダメでした~(^^;)。 惜しくも20分ほど日が沈むのが早かった・・・。ここで夕日ギラリの「あいづライナー3号」を狙うとしたら、10月の終わりぐらいじゃないと撮れないみたいですね。もう日が落ちて暗くなってしまっては、シャッタスピードを稼ぐことができません。そこで「3号」は低速シャッターでも走行列車を写し止めることができる、流し撮りにトライ。考えてみたら「あいづライナー」撮影のラストって、いつもこの辺りでの流し撮りで締めているような気がするなぁ・・・。でもここは、手前の引き具合や背景の感じ、さらに列車の速度など、流し撮りをするのにとても適していて成功率も高いんです。

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残照を浴びて、うっすらと赤みがかった485系。
快速で使用されている同車ですが、
その横顔には国鉄時代から変わらない
特急型車両としての風格が漂います。
☆゚・*:。.:(´▽`*)カコイイ・*:..:☆
磐越西線 猪苗代-翁島

結局最後のカットも、磐越西線らしい情景があまり解らないような、寄りの絵になっちゃったけれど、この日撮った4カットの「あいづライナー」を見比べると、動きのある流し撮りはいいアクセントになったかも知れません。日没を迎えたので、これにて撮影終了。西へと去り行く「あいづライナー」の後ろ姿を見送りながら、私はこの日一日の苦労を思い返すのでした (*´w`*)オツカレサン 。

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今回も私の足となってくれた、
猪苗代駅前にある「塩田輪業」のレンタサイクル。
使用料は一日料金(8時~17時)で、1500円でした。

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暮れなずむ駅のホームに入ってきた719系。
この列車で猪苗代をあとにします。
磐越西線 猪苗代

思いもよらぬ真っ白な濃霧の影響で、一時はどうなるかと思われた、今回の「あいづライナー」撮影。後半になんとか天気が回復して盛り返すことができ、念願の「磐梯山バックで国鉄色」も撮れましたが、それでも全体的に見ればやっぱり不完全燃焼の一日で、A1/A2編成との相性の悪さも払拭したとは言えませんでした。悪天候だけは不可抗力で、どうやっても天気を変えることはできないのですが、ならばもう少しその天候状態に合わせた柔軟な姿勢で撮影に臨みたいもの。今回の場合も、霧が発生して意気消沈するのではなく、むしろその霧という条件を活かした、幻想的なカットなどが撮れなかったものかと、今さらながらに思います (m。_ _)/ ハンセイ 。今回の遠征をJリーグ(サッカー)の試合に例えて言うなら、勝利の勝ち点3を狙いに行ったアウェーで相手の奇策にハマり、かろうじて引き分けの勝ち点1を拾うことができたと言ったところ(余計に解りづらいか・・・^^;)。この国鉄色485系による「あいづライナー」の代走を、また撮れる機会があるかどうかは解りませんが、次こそは納得のいく撮影にしたいものです。

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郡山からは当駅始発の「なすの」(左)に乗車。
「やまびこ」などに比べるとちょっと時間はかかるけれど、
ガラガラの自由席でのんびりと寛ぐことができます。
東北新幹線 郡山

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そんな「なすの」の車内で宴会開始! \(・∀・)カンパーイ
メインの駅弁は、郡山駅の「ばんだい 松茸めし(¥900)」
・・・といっても、当然ながら松茸は国産ではなく中国産。
それでも、やっぱり秋の風物として、
ついつい「松茸」の名に惹かれてしまうんです・・・(^^;)。
副菜はゴボウやニンジン、つくねの煮物。
☆☆・・・
しかし秋限定駅弁に冬限定ビールとは、
つくづく私は「限定」って言葉に弱いなぁ・・・。
考えてみたら今回の国鉄色「あいづライナー」も、
期間限定の代走でしたっけ・・・(^^;)

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こちらはデザートに選んだ、
郡山銘菓の「ままどおる(チョコ味)」
私はこの「ままどおる」が好きなんですよね〜。
とくに「チョコまま」は絶品! (゚д゚)ウマー

猪苗代1651-(磐越西1236M)-郡山1737~1805-(東北新幹線 なすの280号)-東京1944



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