信越本線・・・189系「妙高号」撮影記 [鉄道写真撮影記]
金曜日に仕事の出張で長野へ行くことになりました (゚∀゚)オッ!。会社へ提出した予定表には一日仕事の日帰りとしましたが、当然、私がこのチャンスを逃すわけがありません (☆∀☆)キラーン!!。そう、2月の札幌以来となる、出張ついでの鉄活動、通称「出張鉄」です ψ(`∇´)ψウケケケ。予定の上では日帰り出張なので、会社から支給されるのは長野往復の交通費のみ。宿泊費などは自腹となりますが、それでも週末休みに絡めて長野へ行けるのですから、じゅうぶんにオイシイ話です (゚¬゚)ジュルリ 。同じ長野県でも、松本へは7月にクモユニを撮りに行ったばかりだけれど、長野の方は久しぶりになります。
東京から長野へは長野新幹線「あさま」で約二時間。
乗車した列車は北陸新幹線用に投入された新型車両
E7系でした (゚∀゚*)オオッ!!。
私にとってはこれが初乗車です。
▲14.8.29 東北新幹線 東京
今、長野で気になる鉄道の話題といえば、なんといっても半年後(来年3月)に長野から金沢へと延伸開業される「北陸新幹線(現・長野新幹線)」でしょう (・o・*)ホホゥ。ちなみに私が東京から長野へ向かうのに乗った新幹線「あさま」は、その北陸新幹線用に先行投入された新型のE7系でした。ところで、「北陸新幹線の開業が気になる」という書き方をしたものの、大多数の鉄道ファンが気にしているのは北陸新幹線そのものよりも、その開業によって大きく変化することになる並行在来線の信越本線や北陸本線の方だと思います ( ̄。 ̄)ヘー。もちろん私もそう。そこで今回の出張鉄では、北陸新幹線の開業を半年後に控えた、信越本線を訪れてみることにしました。
名物料理や地酒を楽しむのも、地方出張の醍醐味。
選んだ酒は定番の「真澄」で、
そのお供は信州サーモンと・・・イナゴの佃煮!
Σ(`ロ´ノ)ノ ヌヲォ!
虫嫌いな方にはちょっと衝撃的かもしれませんが、
小エビのような食感で、意外と美味しいです。
そして信州といえば、やっぱり蕎麦は欠かせません。
のど越しのいい二八蕎麦は、飲んだ後の〆にサイコーです!
ソバ(゚д゚)ウマー
8月30日(土)
長野駅の善光寺口では北陸新幹線の開業に向けて、
新しい駅ビルの建設工事がまっただ中でした。
北陸新幹線の開業は北陸地方だけでなく、
信州の玄関口、長野に与える効果も大きいようです。
▲14.8.30 信越本線 長野
出張業務は前日の金曜日で問題なく済ますことができ、これで今日(土曜日)は心置きなく存分に鉄活動が楽しめます アヒャヒャヒャ(゚∀゚)ヒャヒャ。さっそく朝の6時過ぎにビジネスホテルをチェックアウトして、長野駅へ。構内のコインロッカーに本業の仕事道具を預けてから在来線ホームへ向かうと、そこに待機していた信越線の下り初発列車は・・・なんと、この色の115系! ∑(゚0゚*)ハッ!
朝イチの信越線・直江津行き普通列車、
この日は湘南色が復刻された115系N9編成が
その運用に入ってくれました。
▲14.8.30 信越本線 長野
湘南色、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!
長野地区で唯一の湘南色(復刻色)である、N9編成ではありませんか!(゚∀゚*)オオッ!! この編成は7月のイベントでクモヤ134(元・クモニ143)と組み、「懐かしの115系 湘南色号」として運転されたのが記憶に新しいところ。そんな貴重な編成にたまたま当たるとはラッキーです ∩(´∀`)∩ワァイ♪ 。前週の烏山線に然り、最近はちょっと下降気味だった鉄運・・・いや、「国鉄運」が、ちょっと上向いてきたか? その湘南色115系に乗って、長野から信越線を下ります (/*´∀`)o レッツラゴー♪。
信越本線は元々、群馬県の高崎から軽井沢、長野、直江津、長岡を経て、新潟に至る長大な主要幹線で、長年にわたり首都圏と信州や越後を結ぶ役目を果たしてきました (・o・*)ホホゥ。しかしその転機が訪れたのは、98年の長野新幹線(東京~長野)開業。これにより並行在来線の信越本線は、峠越えの難所である横川と軽井沢の間を廃止し、軽井沢と篠ノ井の間は長野県の第三セクター・しなの鉄道へ移管。信越本線は南部(関東側)の高崎~横川と、北部(長野・新潟側)の篠ノ井~新潟に分断されてしまいました。そして今度は、来年の3月に長野から金沢へと延伸開業する北陸新幹線により、長野と直江津の間も信越本線から、第三セクターのしなの鉄道(長野~妙高高原)と、えちごトキめき鉄道(妙高高原~直江津)へ移管されることになっています。これが意味するものとは・・・ここで、並行在来線問題などを語るようなことはしません(そもそも私が語るべきではないし)。あくまでも撮り鉄という趣味的見地からすると、あと半年後には現・信越本線の長野~直江津は第三セクターへ移管されて、JRの路線ではなくなってしまい、走っている車両の顔ぶれも大きく変わるということです ( ´_ゝ`)フーン。撮り鉄としては、その前に少しでも現在の記録を残しておきたいところ。
そんな信越線の長野~直江津で特筆すべき列車と言えば、やはり同区間を一日三往復する「妙高」号でしょう (・o・*)ホホゥ。日本百名山にも数えられる名峰「妙高山」に愛称名を由来するこの列車、いったいどんな特急列車なのかというと・・・いや、特急ではありません ( ̄△ ̄)エ?。んじゃ、急行か? σ(゚・゚*)ンー… う~ん、惜しい。たしかに昔の「妙高」は急行列車として走っていた時代がありました。ということは、急行から格下げされた快速列車だ!m9(・∀・)ソレダ!・・・と、一人で小芝居をしているのも阿呆らしくなってきましたが、実はこの「妙高」、特急でも、急行でもなければ、快速でもなく、実は「普通列車」なんです ( ̄。 ̄)ヘー(「妙高2号」のみは快速列車)。各駅に停車し、普通乗車券や定期券だけで乗れる普通列車なのに、「妙高」という立派な愛称があって、なおかつ使用車両は特急型の189系。しかも、それが特急列車の間合い運用などではなく、定期的に専用で使われている・・・私はこれを「日本一豪華な普通列車」なのではないかと思っています ( ´_ゝ`)フーン。しかしこの「妙高」も、残念ながら新幹線開業後は第三セクターへ引き継がれずに、廃止が決定してしまいました (´・ω・`) ショボーン。そんな「妙高」が今回のメインターゲットです。これをできれば信越線らしい、雄大な山々をバック(背景)にした撮影地で撮りたいところなのですが・・・
車窓から見える山々は、あいにくの天気で雲隠れ・・・。
▲14.8.30 信越本線 黒姫-妙高高原(車窓から)
この日の長野県北部、新潟県西部は、ともに「曇り時々雨」の冴えない天気予報で、降水確率も高め。これが出張鉄でなかったら、おそらく撮影を見合わせるような天候です σ(・ω・`)ウーン…。晴れていれば車窓から見えるハズの黒姫山も妙高山も、まったくその山容を拝むことができませんでした (・ε・`)チェ 。う~む、こりゃ山バックはムリだなぁ・・・さすがに、私の「晴れ男運」も尽きたか? (-"-;*)ウウム…。 ならば、山バックの風景カットは諦めて列車を主体に撮ることとし、私が降りたのは妙高高原の次駅、関山。すでにここは新潟県です。
小雨がパラつく関山で下車。
乗ってきた列車は前方三両が湘南色、
後方の三両は現行の長野色編成でした。
▲14.8.30 信越本線 関山
関山の駅舎はペンション風。
待合室には喫茶コーナー(駅舎サロン)が併設され、
二階は画廊(駅舎画廊)になっています。
▲14.8.30 信越本線 関山
長野0631-(信越341M)-関山0721
駅を出ると、小雨がぱらついているものの、傘をさすほどではありません。なんとか「妙高」の通過まで雨が本降りとならないことを祈りながら、撮影地へ向かいます ε=ε=ε=┌(;・_・)┘テクテク。線路沿いの道を下り方向へ歩くと、15分ほどで広大な田園地帯へと出ることができました。この距離は徒歩鉄にとって、かなり楽な方です(笑)。
関山駅の北側に広がる田園地帯が撮影地。
本来はここからも妙高山をバックにして
列車を撮ることができるハズなのですが・・・
妙高山はご覧の通り ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…。
▲14.8.30 信越本線 関山-二本木(後追い)
そこで山バックは諦めて、線路際へ近づいてみました。
このあたりは妙高山を背景にした風景カットだけではなく、線路際に目立った障害物がないことから、列車を主体にした編成写真をスッキリ撮れることでも有名な撮影ポイントです。雲が低くてドン曇りのこの日は、線路際から「妙高」のヘッドマークが解るような、編成写真を狙ってみることにしました。画的にはあまり面白みがないけれど、廃止されてしまえば、こういうカットだって貴重な記録になるものです (´ω`)ソウ…ネェ。
でも、その「妙高」の前に、先ほど私が関山まで乗ってきた湘南色の編成が直江津から折り返してきます。これも最初はオーソドックスな編成写真で撮ろうと思っていたのですが、撮影地へ向かう道すがらで、ちょっと「面白いモノ」を見つけてしまいました (゚∀゚)オッ!。思い切って、湘南色はそれと絡めてみることに。
鮮やかな黄色い花の向こうをゆく、湘南色の115系。
この組み合わせを見て、ピンと来た方・・・います?
きっといないよね・・・(^^;)。
▲14.8.30 信越本線 二本木-関山
湘南色115系と黄色い花、これのどこが面白い組み合わせなのかというと・・・σ(゚・゚*)ンー… 実はコレ、カボチャの花なんです (´д`)ハア。オレンジと緑のツートンカラーである湘南色は、東海道線(湘南電車)の沿線に多く見られた「みかんと、その葉っぱ」をイメージしたという俗説があることから、別名「みかん色」と言われますが、その他にもこの色合いからカボチャの実(皮と中身)をイメージして、「カボチャ電車」と呼ばれることもあるのです ハッ!(`ロ´;)マサカ…。そこでちょっとムリヤリではありますが、カボチャ繋がりってことで、こんな画にしてみました アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。でも、ちょっと列車が遠すぎてピントが弱く、カボチャ色・・・もとい、湘南色の塗り分けがよく解りませんでしたね (^皿^;)ゞポリポリ。
今、上っていった長野行きの普通列車(湘南色)は、関山で下りの直江津行き「妙高1号」と交換するので、急いであらかじめ決めておいた編成写真のポイントへと戻ります ε=ε=ε=┌(;´Д`)┘イソゲッ!。着いたと同時に踏切が鳴りだし、線路の向こうから姿が見えてきた189系「妙高」。その色は・・・∑(=゚ω゚=*) マジ!?
普通列車ながら、
専用マークを誇らしげに掲げて走る「妙高」。
この勇姿が見られるのもあと半年です。
▲14.8.30 信越本線 関山-二本木
国鉄色、キタ━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━ッ!!
なんと、この日の「妙高」には、国鉄特急色のN101編成が入ってくれました~!ヽ(´▽`)ノワ~イ♪ 実は「妙高」に使われる189系にも二つの色があり、ひとつはかつての特急「あさま」で使われていた、通称・「あさま色」。そしてもうひとつが、この国鉄特急色です。全3本中の2本が「あさま色」で、1本が国鉄色(波動用のN104を除く)ですから、確率的には三分の一で、それほど低いものではありませんが、最近の国鉄運の見放され方からして、まったく国鉄色を期待していなかったし、「あさま色」でもそれはそれでいいやと思い、事前の運用などはとくに調べてこなかったのですが・・・まさかの国鉄色登場!w(゚0゚*)w オォー! これは素直に嬉しいサプライズでした 。゚(つ∀`゚)゚。ウレシス…。それにしても、湘南色115系に続き、国鉄色189系が現れるなんて、仕事ついでの出張鉄にしては、ちょっとツキすぎじゃないか!?(^皿^;)ゞポリポリ でも、この日のラッキーはこれだけではないのです・・・( ̄▽ ̄;)エッ? 。 思いがけず国鉄色の「妙高」が撮れたのは嬉しかったけど、やっぱり残念なのはお天気。山が見えなくても、せめて日差しが欲しかったな (・∀・`)ネー・・・なんて思いながら、今度は今の「妙高1号」が直江津で折り返してくる、上りの「妙高4号」に備えます。撮影地は今の反対側を見る格好。
上り側のポイントへ移動してきました。
こちらもスッキリとした編成写真を撮ることができます。
通過したのは、三連の長野色115系。
▲14.8.30 信越本線 二本木-関山(後追い)
試し撮りした長野色115系のカットを見ると、相変わらず天気は曇り。でも、実はここに来て少しずつ雲が流れはじめ、ときおり雲間から青空も覗くようになってきたのです (゚∀゚)オッ。とはいえ、いくらなんでも晴れて日が差すことはないだろう・・・ハハ(´∀`;)マサカ…ネ と、過度な期待をせずに空を眺めていると、なんと驚くことに見る見るうちに青空が広がってゆくではありませんか! エッ!?(゚Д゚;≡;゚Д゚)エッ!? そして撮影地にも、やがて眩しいほどの日差しが降り注ぐようになりました ポカ―(o゚Д゚o)―ン。晴れれば上り方が完全順光(バリ順)となるこの撮影ポイント。ひょっとして、朝の時点では考えもしなかった「バリ順で国鉄色「妙高」」という、奇跡の画が撮れるのか!? (゚A゚;)ゴクリ… はたしてその結果は・・・「見せてもらおうか、自称・晴れ男の運とやらを!」
夏の忘れ形見のような入道雲を背に、
信越本線を走り抜ける189系「妙高」。
眩しい日の光が、
国鉄特急色を鮮やかに引き立たせてくれました。
▲14.8.30 信越本線 二本木-関山
バリ順、青空バックで、国鉄色「妙高」が撮れちゃいました~!!
(ノ゚Д゚)ノ オオオオォォォォォォ━━━!!!!!
私にとって、これはまさに理想的な編成写真と言っても過言ではありません。もちろん撮影自体は難しいものではなく、国鉄色が運用に就いた晴天日に、この場所へ来れば誰でも撮れるようなカットなのですが、今回の急激な天気の好転は久しぶりにシビレました (((*≧▽≦*)))シビレタッ!。はじめから晴天に恵まれるよりも、嬉しさは倍増です(笑)。でも、これだけいい天気になったのならば、妙高山も臨めたのではないかとお思いでしょう。しかし・・・
「妙高」通過直後の妙高山は、こんな感じでした。
妙高山は相変わらず雲隠れしたまま。というより、このように雲が広がるなかで「妙高」の通過時に日が差したのですから、これはやはりラッキーだったと思わずにはいられません ε-(´∀`;)ホッ 。妙高山バックで撮ることはできなかったけれど、この日の天候を考えれば、じゅうぶんに満足のいく結果を残すことができました。妙高山バックでの「妙高」は、残されたこの半年でリベンジ・・・・できるかな? (^~^;)ウーン…。 これで撮影を終え、関山から移動します。
関山からは再び、下り列車へと乗り込みます。
ホームに入ってきたのは、オーソドックスな長野色115系。
▲14.8.30 信越本線 関山
再び、下りの直江津ゆきに乗った私ですが、次に目指すのは撮影地ではありません ( ̄△ ̄;)エ?。 といっても沿線の観光地を巡るわけでもなく、実は今度の目的地は、次に下車する駅自体なのです σ(゚・゚*)エキ?。 先述したように北陸新幹線の開業を間近に控えた今、あるひとつの駅が大きく変わろうとしています。それが関山から四つ先にある、「脇野田(わきのだ)」。
車窓を眺めていると、脇野田に着く手前で
新しく敷かれた線路が分岐してゆくのが見えます。
そしてその先には立派な新幹線の高架駅が・・・
▲14.8.30 信越本線 北新井-脇野田(車窓から)
新幹線の開業によりJRから分離された並行在来線は、基本的に既存の線路や施設がそのまま第三セクター鉄道へと引き継がれます。それは今回の北陸新幹線でもほぼ同様。しかし、この脇野田は既存駅から少し離れた位置に新たな新幹線駅ができることから、その乗り換えの利便性を考慮して、付近の路線ルートを変更しなくてはなりません。そのため、脇野田も現在地から300メートルほど移動した新幹線直結駅となり、駅名も脇野田から新幹線に合わせた「上越妙高」へと改名されるのです ( ̄. ̄ ) ヘ~ェ。
北陸新幹線開業に伴う、脇野田周辺の移設図。
黒が既存の信越本線で、緑が北陸新幹線。
そして赤が移設される新線を表します。
駅の移設・名称変更なので正確には廃駅ではありませんが、これにより大正時代から使われてきた、味のある脇野田の木造駅舎はその役目を終えることになってしまいました (´・ω・`)ショボーン。この駅のことは、同じソネブロ仲間で地元在住の「TakiHaruさん」が定期的にリポートされておられ、それを見て私も移設前にぜひ訪れておきたいと思っていたのです。ちなみに、駅の移設は新幹線の開業を待たず、早くも来月には行なわれる予定で(駅名の変更は来年3月)、私にとっては今回の出張鉄がまさに現駅舎を訪駅するラストチャンスでした(もし出張がなくても、移設前に一度は訪れようと思っていましたが)。そんな脇野田に列車は到着。ここからは少し、駅の様子をご覧いただきたいと思います。
北陸新幹線開業に伴って移設される、脇野田で下車。
おそらくこのホームに私が降り立つのは、
最初で最後のこととなるでしょう・・・。
▲14.8.30 信越本線 脇野田
関山1128-(345M)-脇野田1153
真夏を思わせるような、晴天の昼下がり。
穏やかな情景のなかに佇む、脇野田の木造駅舎。
▲14.8.30 信越本線 脇野田
大正10年の開業以来、90年以上にわたって、
多くの人たちを出迎えてきた駅舎の入り口。
きっと、いろいろなドラマが繰り広げられたことでしょう。
窓口の向こうにいる駅員さんへ、定期券を見せる学生さん。
小駅ながらも、有人の脇野田で見られる、
いつもと変わらない日常の光景です。
駅の待合室には、地元の方が感謝を込めて綴った、
「ありがとう脇野田駅」の横断幕が掲げられていました。
この駅舎が、この駅名が、地元に根付き愛されていた証ですね。
吹きさらしのホームの向こうにそびえ立つのは、
新しくできた北陸新幹線の上越妙高駅。
小さな木造駅は大きな新幹線駅へ役目を譲り、
その歴史に幕を閉じることとなりました・・・。
静かに佇む脇野田の木造駅舎・・・と言いたいところですが、実際は週末ということもあり、別れを惜しむ多くのファンが訪れていました。ただ、大体の方が乗ってきた次の列車で引き上げてしまうため、列車が発着する直前の数分間は駅舎内に誰もいなくなり(みんなホームへと移動するため)、落ち着いた本来の脇野田駅らしい空気が流れます・・・な~んて、さも解っているような書き方をしている私も、「一見さん」のひとりなんですけれどね (^^;)ゞポリポリ。私はこの脇野田でもうひとつの目的があったので、次の列車ですぐには引き上げなかっただけ。その目的というのは、先ほど長野へ向かった「妙高4号」の折り返しとなる「妙高3号」を、この脇野田付近で狙うことでした。とくに撮影地のアテはないけれど、乗ってきた列車の車窓から見る限り、駅の南側(上り方)に田園が広がっていたので、そこならばスッキリと撮ることができそうです。
駅近くの県道沿いにあった「脇野田駅前」のバス停。
おそらくこれも改名されるのでしょうね
(どーでもいいけれど、なんだか最近は、
バス停をよく撮っているような気がする・・・σ(゚・゚*)ンー)。
しばらく歩くと、広い田園地帯に出ることができました。
撮影ポイントを模索している最中、
不意に現れたのはロクヨンの単機(EF64 1031)(゚∀゚)オッ!。
長野へ送った配給列車の帰りかな?
背景に見える高架線は、もちろん北陸新幹線です。
▲14.8.30 信越本線 脇野田-北新井(後追い)
目的地とした田園地帯までは、駅から20分ほどで辿り着くことができました。黄金色の稲穂もなかなかイイ感じです (・∀・)イイイネ。それにしても、ここ脇野田でも予想外の好天。天気予報では「曇りのち雨」だったんだけれどなぁ・・・。これならば、関山で撮った「妙高4号」に続き、ここでの「3号」もバリ順でいただきか? (`・∀・´)イタダキマン! しかし、そう甘くはなかったのです ( ̄△ ̄;)エ? 。先ほどとは逆に、今度はバリ順で撮れたロクヨンの単機以降は雲が広がりはじめ、見る見るうちに青空を消してゆきます エッ!?(゚Д゚;≡;゚Д゚)エッ!?。気がつけば、あっという間にほとんど日の当たらない状態に・・・ポカ―(o゚Д゚o)―ン。しかも上空では「ゴロゴロ」と、嫌~な音まで聞こえる始末 ((((lll゚Д゚)))ヒイイィィィ。そんななかで「妙高3号」の通過を迎えてしまいました。
黄金色の稲穂をかすめて走り去る、国鉄色「妙高」。
米どころ新潟の秋を象徴するような情景と
この列車の組み合わせも、今年が最後になります・・・。
▲14.8.30 信越本線 脇野田-北新井(後追い)
稲穂と国鉄特急色の組み合わせが撮れました~ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !!
・・・が、完全なドン曇り (_ _lll)ガクッ。まさにさっきとは真逆の展開です。こうなると、鉛色の空はなるべく入れたくなかったので、低い目線から稲穂を多めに入れるアングルにしてみました。まあ、これがこの日、本来の天気だと思えばいいのだけれど、なんだか今度はちょっぴり残念な気分 (・ε・`)チェ。それでも、黄金色の稲穂と国鉄特急色が撮れたのですから、ヨシとしましょうか (・∀・`)ヨシヨシ。 撤収作業中にポツポツと降り出してきた雨は、脇野田駅へ戻る頃には土砂降りとなってしまいました。撮影中に降られなかったのは、ラッキーだったのかも・・・ε-(´o`;Aホッ。
今度は天気が一気に暗転。
短時間の訪駅で晴天と雨天、
両方の脇野田駅を見ることができました。
▲14.8.30 信越本線 脇野田
本当ならば脇野田の窓口で、
「脇野田から東京都区内」という乗車券を
発行してもらいたかったところですが、
出張鉄で来ている私は「オトナの事情」により、
いったん長野で切らねばなりません・・・(・∀・`)シャーナイネ
(かといって、自腹で脇野田~都内のきっぷを買うほど、
経済的な余裕はない)。
仕方なく、自販機で長野までの乗車券(1140円区間)を購入。
これで、今旅の目的はほぼ達成できましたが、最後にもうひとつのお楽しみが残っています エ?(゚∀゚≡゚∀゚)ナニナニ!? 。それは脇野田から長野へ戻る際に乗る列車。そう、今度の上り普通列車は先ほど撮影した「妙高3号」の折り返しとなる、「妙高6号」なのです (゚∀゚*)オオッ!!。「日本一豪華な普通列車(だと私が思っている)」、しかも国鉄型ファンには堪らない国鉄特急色の列車に乗って、出張鉄を締めくくることにしましょう (´w`*)ドツカレサン。
雨が小降りになった脇野田のホームに入ってきた、
長野行き「妙高6号」。
この列車で脇野田をあとにします。
さようなら、脇野田の木造駅舎・・・。
(´;ω;`)ノシ~~~サヨ-ナラ-
▲14.8.30 信越本線 脇野田
今は普通列車に使われているとはいえ、
元々は特急用車両の189系
(今でも臨時では特急列車に使われています)。
座席はもちろんリクライニングシートです。
いよいよ北陸新幹線の延伸開業が半年後に迫り、先日にはついにJRから開業後の概要(*PDF)が発表されました。それによるとやはり予想通り、現行の特急「はくたか(越後湯沢~金沢)」や「北越(新潟~金沢)」、快速「くびき野(新潟~新井)」、そして今回撮影した「妙高」の廃止が正式に決定。いよいよカウントダウンが始まった思いです。そんななか、たまたま舞い込んできた本業の長野出張。今回はこれを利用して、廃止の決まった「妙高」の撮影と、移設まで間もない脇野田を訪駅することができました。ちょっとお天気に翻弄されたところはあったけれど、「妙高」、脇野田駅ともに、いい記録が残せたと思っています。あと半年となった信越本線。今回は時間の都合で撮ることができなかった、同じ信越線の快速「くびき野」などは、また機をあらためて撮影に訪れたいところ。今度来る時はサプライズではなく本当の快晴に恵まれて、妙高山がきれいに見えているといいなぁ・・・(・∀・`)。
湘南色115系で出発した長野に、
国鉄色189系で戻ってきました。
今回は国鉄運に恵まれていた気がします(笑)
▲14.8.30 信越本線 長野
長野からの帰りもE7系を選びました。
やっぱり新幹線は新型のほうが乗り心地いいです。
▲14.8.30 長野新幹線 長野
そんなE7系の初乗車を記念して選んだ今回の駅弁は、
E7系のデビューを記念した、「E7系記念弁当(¥1100)」
長野の地産品(おやきや野沢菜、信州豚の角煮など)を中心に、
北陸新幹線が走行する地域の名産品
(富山・鱒寿司、金沢・治部煮など)を盛り込んだ、
楽しいお弁当です (゚д゚)ウマー。☆☆☆・・
お供は長野の地ビール「善光寺浪漫」。
香り高く、ちょっぴり苦みの強いケルシュビールです。
鉄道に例えると、「211系のボタン式ドアを、
手でこじ開けようとしている女子高生を見て、
ああ、ここでは115系の手動ドアが根付いているんだな・・・」
って感じ (゚Д゚)ハア? (いみふ?)
脇野田1506-(信越線 妙高6号)-長野1631~1712-(長野新幹線 あさま574号)-東京1856