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冬休み02・・・ 山陰本線 余部橋梁 撮影記 [鉄道旅行記]

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2014.12.28~30
冬休み02
カニ、食っべいこう〜♪ ≧[゚∀゚]≦
 山陰本線 余部橋梁 撮影
 
  

冬休みを利用した年末の鉄道旅、前回からの続きです。
今旅は東京から東海道新幹線に乗って西へ向かい、京都を起点とする山陰本線を訪れています。初日は京都市郊外の園部や、山あいの町にある下山で、国鉄特急色の381系で運転されている特急「きのさき」「はしだて」を撮影 【◎】]ω・´)パチッ! 。残念ながら曇りのち雨と、あまりお天気には恵まれませんでしたが、編成写真や俯瞰撮影などを楽しむことができました。その後は福知山で一泊し、迎えた二日目です。


12月29日(月)

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旅の二日目は福知山からスタート。
まだ日の出前の早朝ですが、
前日同様、あまり天気はよく無さそう・・・ σ(・ω・`)ウーン…。
ちなみに駅前に停車しているバスは、
ここ福知山と、前日に撮影で訪れた園部を結ぶ、
JRバスの園福線(園部行き)。
けっこうな長距離の路線バスですね。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

前回もちょこっと触れましたが、福知山は山陰本線、福知山線、北近畿タンゴ鉄道(KTR)・宮福線の三路線が乗り入れる「北近畿ビッグXネットワーク」の中心駅 (゚ー゚*)エックス?。「X」の文字を使って説明すると、向かって右下(京都)から中心点(福知山)を通って左上(城崎温泉方面)へ抜けるのが山陰線、左下(大阪)から中心点までが福知山線、さらに中心点から右上(宮津・天橋立)へ伸びるのがKTRを表し、前日の私は山陰線に乗って、右下の京都から中心点の福知山へとやって来たことになります (・o・*)ホホゥ。そして二日目に私がまず乗ったのは、Xの左下の路線である福知山線。

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改札を抜けてホームに上がると、
私が乗る列車はすでに入線していました。
福知山線の丹波路快速・大阪行きは、
新型の225系です。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

福知山線は大阪と福知山の間を宝塚、篠山口経由で結ぶ路線(正式な路線区間は尼崎~福知山 106.5 km)で、乗車したのも直通の大阪行きでした。と言っても、私がこの列車に乗るのはわずか一駅だけ。福知山の次駅・丹波竹田で早くも下車します。せっかくの新型車(225系)も、乗り心地をじっくりと味わう間がありませんでした。

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福知山からの列車を降りたのは、次駅の丹波竹田。
わずか一駅区間ですが、
県境を越えて京都府から兵庫県へと入りました。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

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丹波竹田は交換設備のある無人駅。
ちなみに、同じ兵庫県内にあることから、
近年「天空の城」として一躍人気スポットとなった
「竹田城跡」の最寄り駅である播但線の竹田駅と、
勘違いされることがあるのだとか・・・。
オシロ…<(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ ドコ?
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

福知山0659-(福知山2724M)-丹波竹田0707

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竹田城の最寄り駅ではありませんが、
この丹波竹田の町も、
土蔵や古民家などが街道沿いに立ち並んでいて、
なかなかいい雰囲気です (・∀・)イイネ。

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杉玉発見!杉玉発見!杉玉発見!(Ⓒ.hanamura師匠)
そう、実は上写真の立派な古民家は酒蔵で、
丹波の地酒「小鼓」などを造る西山酒造さんです。
気になるけれど、残念ながらもちろんまだ開店前・・・。
この市島町には、前夜に私が福知山で飲んだ
「奥丹波」の山名酒造さんなど、多くの酒蔵があります。

駅から街道沿いに立ち並ぶ古民家などを横目に見つつ、足早に歩みを進めます ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。なかなか風情のある丹波竹田の町並みですが、もちろん私の目的は町歩きでなく、目指すは福知山線の撮影地。駅から南へ20分ほど歩いて住宅街を抜けると、やがて開けた田園地帯へ出ることができました。

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田園風景に伸びる福知山線の線路。
緩やかなカーブの内側から
スッキリとした編成写真を撮る事ができます。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-市島

ここでの狙いは、大阪と城崎温泉の間を結ぶ、福知山線の特急「こうのとり」です。この「こうのとり」も、前日の山陰本線で撮った「きのさき」や「はしだて」同様に国鉄型の381系と新型の287系が使われており、次にやってくる上りの「こうのとり6号」は381系の運用 (゚∀゚*)オオッ!。そこで午前中に順光となるハズのこの場所へとやって来たのですが・・・上空は厚い雲が広がり、雨は降っていないもののドン曇り。薄暗くて気分的なテンションもカメラの露出も上がりません ε-(´∞`;)ハァ…。今旅はお天気がダメダメだなぁ・・・ (´・ω・`)ショボーン。それでも撮影地へと来てしまったワケだし、お目当ての列車は間もなく通過します。無理矢理にでもテンションを上げないとイージーな撮影ミスをしそうなので、たとえ曇り空でも6連の381系が撮れる貴重な機会だぞと自分に言い聞かせてファインダーに集中 (`・ω・´)-3フンス!。しばらくして国鉄色の381系は定時にカーブの奥から現れました。

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雨上がりでしっとりとした冬雲りの朝。
黄色いマークを掲げた特急「こうのとり」が、
大阪へ向けて丹波路を走り抜けます。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-市島

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すぐに振り返って後ろ姿も。
長い直線に6連の381系が収まりました。
▲14.12.29 福知山線 市島-丹波竹田(後追い)

381系の「こうのとり」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
緩やかなカーブをゆく国鉄特急型がカッコイイ・・・。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。まあ、曇天下の編成写真なので、撮っていても、今写真を見返しても、正直あまり面白みは無いのですが、国鉄色381系の「こうのとり」を撮ったという最低限の記録は残せました。これで前日の「きのさき」「はしだて」と合わせて、いちおう現在の381系で運転されている北近畿特急はコンプリートです(通常、「まいづる」には381系の運用がありません)。走り去る381系の後ろ姿を見送って、撤収。駅へと戻ります モドロ...((((o* ̄-)o。

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丹波竹田に223系の普通列車が入ってきました。
乗るのは・・・あれ?福知山行き? (・_・*)オヨ?
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

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福知山の手前で車窓右手に見えるのは福知山城。
その下の高架線は山陰本線です。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-福知山(車窓から)

丹波竹田からは、さらに先へ進む大阪方面の上り列車・・・ではなく、私が乗ったのは下りの福知山行き普通列車 ( ̄△ ̄;)エ?。実は二日目の旅程、まずは手ごろな時間に381系の「こうのとり」が運転されていたので、とりあえず丹波竹田へと撮影に向かいましたが、この日のメインは福知山線の撮影ではありません。もちろん福知山線での381系「こうのとり」撮影も国鉄型好きとしては捨てがたい選択肢ですが、それ以上に私の気を惹いた「とある魅力的なモノ」があったのです エ?(゚Д゚≡゚∀゚)ナニナニ?。福知山から列車を乗り継いで、山陰本線を北上。国鉄色381系以上に魅力的なモノとはいったい、どんなに貴重な車両なのか o('∇'*)oドキドキ♪、いや、どれだけ素晴らしい風景の撮影地なのか o('∇'*)oワクワク♪ ・・・と言えば、なんと私の目的は、コレ! ∑(゚∇゚;)エッ!?


 
 
 
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カニ!≧[゚∀゚]≦

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カニっ!!≧[゚∀゚]≦

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カニ━━━≧[゚∀゚]≦━━っ!!!

そう、今がまさに旬である冬の味覚の王様「松葉ガニ」!≧[゚∀゚]≦カニ? この冬枯れの時期にあえて私が山陰本線を訪れた目的は、今まで撮影してきた381系のほかに、この山陰名物の松葉ガニがあったからでした w(゚0゚*)w オォー!。いや、むしろ381系の方がオマケのようなものかも・・・。というのも、実は今旅のキッカケはクリスマス前に行われた商店街の福引きにありまして、その特賞が何を隠そう「松葉ガニ」だったのです (゚Д゚)ハァ?。私は決してクジ運のいい方ではないけれど、今年(2014年)は抽選制の車両基地公開などに当選したこともあり、なんだかツイている気がする・・・そう思って手元の抽選券5回分のガラガラをまわしてみたところ ク-ル…(゚∀゚;)キットクル~…・・・、結果はポケットティッシュ4ケと300円の商店街お買物券が一枚 コネ━━━━('A`)━━━━…。カニは当たらなかった ≧[゚∀゚]≦)))…ヽ(´д`;)アア…。まあ、私のクジ運などこんなもんなのですが、この一件でアタマのなかにすっかり「松葉ガニ」が刷り込まれてしまった私は カニ…v(゚-、゚)vカニ…、今冬の旅先を思い切って松葉ガニの食べられる山陰本線へと決めたのでした m9(`・ω・´)ケテイ!。これが今旅の冒頭(前記事)に挙げた、二つの目的のうちの二つ目です ( ´_ゝ`)フーン。

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ここで、カニにたどり着くまでの行程を
ちょっちプレイバック。
福知山で乗り継いだ山陰線の豊岡行下り普通列車は、
緑一色(抹茶色)の113系二連 (゚ー゚*)マッチャ?。
この列車で「X」の中心点から左上へ向かいます。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

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豊岡からの浜坂行きは、
気動車(ディーゼルカー)のキハ47 (´▽`*)キハキハ~♪
山陰本線東部の電化区間は、京都から城崎温泉までです。
▲14.12.29 山陰本線 豊岡

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城崎温泉の次駅・竹野を過ぎると、
車窓から日本海が臨めるようになります (´▽`*)ウミ~♪
お、雲間から少し日が差してきたか?(゚∀゚*)オッ!
▲14.12.29 山陰本線 竹野-佐津(車窓から)

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福知山から二本の列車を乗り継いで二時間、
目的地の香住に到着。
広い視野を持つ某画伯の影響を受け(?)、
雪深い地域のしっかりとした屋根の骨組みに、
思わず目が行ってしまいました (・∀・)イイネ。
国鉄キハが似合う、なかなかいい屋根ですよね。
▲14.12.29 山陰本線 香住

丹波竹田0823-(福知山2527M)-0831~0839-(山陰427M)-豊岡0955~0957-(167D)-香住1040

そんな松葉ガニを求め、私が山陰線を乗り継いでやってきたのは、兵庫県北部の日本海側に位置する香美町の香住(かすみ)。香住漁港はズワイガニ(松葉ガニ)の水揚げ量が日本一という本場中の本場で、毎年11月6日に蟹漁が解禁されると町中が活気づくといいます (・o・*)ホホゥ。そしてこの香住の松葉ガニと言えば、私が敬愛する旅行作家の宮脇俊三氏がこよなく愛した味で、著書でもちょくちょくそのエピソードが綴られていました(代表的なのは「途中下車の味」に収録されている「一円電車と松葉ガニ」かな)。ズワイガニは北陸地方の越前ガニも美味しいし、松葉ガニならば山陰線をさらに進んだ鳥取県の各地でも食べられるけれど、私としてはこの香住に拘りたかったのです。

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松葉ガニの本場である香住は、
駅のホーム上にカニ爪が・・・(゚∀゚)オッ!。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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さらに駅前にもカニ爪が・・・(゚∀゚*)オオッ!。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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そして改札口上には「カニ(ン)迎」の
ディスプレイが見られました ≧[゚∀゚]≦カニゲー?。

とはいうものの、宮脇氏のように松葉ガニが食べられる民宿を事前に予約してきたわけではなく、私はほぼ行き当たりばったり。香住に到着したのは10時40分で、お昼時にはちょっと早い中途半端な時間ですが、はたしてカニを食べることはできるのかしらん・・・σ(゚・゚*)ンー…と、宮脇氏が旅をしていた時代にはほとんど普及していなかったインターネットという現代ツールでちょいちょいと検索してみると、駅から歩いて10分ほどのところにある市場近くの食堂は、何軒かが早い時間から営業しているとのこと (゚∀゚)オッ!。さっそくそのうちのひとつへ飛び込んでみました ε=(*`∀´)ノ チワッ!。そして、ビールでのどを潤しながら待つことしばし・・・ o('∇'*)oワクワク♪

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カニ!≧[゚∀゚]≦

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カニっ!!≧[゚∀゚]≦

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カニ━━━≧[゚∀゚]≦━━っ!!!

茹でたてで真っ赤に染まったカニが運ばれてきました!ε-(°ω°*)カニー! さすがに、大きくなオスの松葉ガニをまるまる一匹はそれなりにお値段が張るので、メインは小ぶりなメスガ二一匹とし、オスの松葉ガニは手足だけを注文。それでもこの陣容は私にとって夢のような豪華さです・:*:・(゚ノ∀`゚)゚シヤワセ・:*:・。ここで僭越ながら宮脇氏の言葉を借りると、「ひとがうまいものを食べた話など、読まれる方は迷惑だからこれ以上は記さないが」、最後はしっかりと甲羅酒まで堪能させていただきました (○~▽~○)ウィッ♪。ちなみに、これだけ飲み食いしても「一葉さん一枚」でおつりがくるのですから、本場は驚きの安さですよね (*´艸`*)クフフ。お目当てのカニを存分に満喫した私は、お酒も入っていることから上機嫌で旅をつづけます。ところが、カニを食べている間に天気は暗転。店を出て駅へと戻る途中で、大粒の雨が降り出してしまいました ヽ`、┐( ̄o ̄;)アメダ…。さっき香住に到着した時には日差しがあったのになぁ・・・σ(・ω・`)ウーン…。

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私が乗るキハの普通列車は、
雨を突いて香住のホームに入ってきました。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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上の入線写真では解りづらいですが、
けっこう激しい雨です。
ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;
▲14.12.29 山陰本線 香住

しばらくはやみそうもない雨、これにはちょっと弱りました ε-(´∞`;)ハァ…。というのも、せっかく香住まで来たからには、このあとさらに下り列車でもう二駅だけ進んでみたいと思っています。そこが今旅の最終目的地。できることならばそこで少し撮影や散策を楽しみたいところなのですが、この雨では・・・"o(-"-;*) ウゥム…。

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雨に煙る車窓に見えるのは、
ホームから海が見渡せる駅、鎧(よろい)。
このいい雰囲気の駅は「青春18きっぷ」ポスターの
ロケ地にも選ばれたことがあります (・o・*)ホホゥ。
▲14.12.29 山陰本線 鎧(車窓から)

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鎧を出ると列車はトンネルへと入り、
次に明るくなったところで車窓に広がるのは、
この入り江を見下ろす雄大な景色!(*゚ロ゚)ハッ!!
列車は今、あの有名な橋の上を走行中です。
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部(車窓から)

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香住から10分ほどで、目的の駅・餘部に到着。
同じ列車からは私以外にも
何人かの同業者と思われる方々が下車しました。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

香住1228-(171D)-餘部1239

雨のなか私が降り立ったのは餘部(あまるべ)。鉄道好きの方ならば、一度はこの駅名を聞いたことがあるのではないかと思われます σ(゚・゚*)ンー。かつてこの駅のすぐ東側(鎧方)にあったのが、トレッスル橋(橋脚がやぐら型に組まれた橋)として日本屈指の高さと美しさを誇った「余部(あまるべ)鉄橋」(゚∀゚*)オオッ!。そこを渡る列車から見下ろす車窓風景も、そしてその姿を外から眺めることでも、山陰本線随一の絶景として知られ、多くの鉄道ファンに愛された鉄橋でした(ちなみに読み方は同じ「あまるべ」ですが、駅名は「餘部」、橋梁名には「余部」の字が正式に使われます)。

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やぐら型に組まれた橋脚が集落を大きく跨ぎ、
まるで天空を列車が走りゆくようなシーンが展開された
かつての余部鉄橋。
この鉄橋を列車で渡ること、そして撮ることは、
私も鉄道ファンの一人として憧れたものです。
04.7 山陰本線 餘部-鎧

そんな名所・余部鉄橋ですが、完成から100年近くもの長きにわたり日本海から吹き付ける潮風に晒され続けるという過酷な条件で鉄骨の老朽化が進み、2010年に近代的なコンクリート橋(エクストラドーズドPC橋)へと架け替えられてしまいました。安全性や地域住民のことを考えれば丈夫で騒音の少ない新橋への架け替えはやむを得ないことですが、やはり鉄道ファンの一人としてはあの美しい鉄橋が役目を終えて解体されるという残念な気持ちの方が正直強く、私が最後に餘部を訪れたのは橋梁の架け替え工事が本格化する直前の2004年。それっきり、新橋梁になってからは一度も渡ったことがありませんでした。あれからちょうど10年。今旅の目的はカニがメインではあるけれど、そろそろ新橋梁の餘部を訪れてもいいかなと思えるようになったのです ( ´_ゝ`)フーン。

橋梁の架け替えに伴い、駅も若干のリニューアルが施された餘部。以前は下り列車の進行方向左側にあったホームは右側になっていました (・.・∂)アレ?。なんだかさっそく軽い違和感・・・いや、そもそも鉄橋の轟音が聞こえない余部橋梁を渡ってきた時点で、すでに違和感はあったか・・・。ここでは10年前に訪れた時の写真を少し交えながら、現在の餘部をご紹介してゆきたいと思います。

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橋梁の架け替えと同時に新装された餘部駅のホーム。
上り方の鎧方向を見ています。
ちょっと解りづらいですが、
手前に見える線路はモニュメントとして残された旧線で、
現在の列車は写真の右側(点字ブロックの奥)に入ります。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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今から10年前に撮影した、
橋梁架け替え前の餘部のホーム。
列車は向かって左側に入っていました。
でも、ひとつ上の写真で旧線とホームの位置関係を見ると、
ホーム自体は以前と変わらず同じ場所なのかな? σ(゚・゚*)ンー
▲04.7 山陰本線 餘部

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今度は昔の写真から先にご紹介。
ホームから鎧方を臨むと、すぐ先に余部橋梁が見えます。
そして鉄橋の左に広がるのは日本海。
▲04.7 山陰本線 餘部

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こちらがほぼ同位置から見た現在。
バラストが敷かれてしっかりとした路盤は、
橋梁との境目があまりハッキリせず、
乗車していても音による変化は感じられなくなりました。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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ちなみに旧・余部橋梁は現在も一部分が残され、
日本海の景色が眺められる展望施設「空の駅」として、
整備されています。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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全長310メートル、やぐら形の美しい橋脚が11基も立ち並び、
圧巻の迫力を誇っていた旧・余部橋梁。w(*゚o゚*)wオオー!
ひとたび列車が通過すると轟音が下の集落に響き渡りました。
ただ、その音に悩まされていた住民も少なくなかったとか・・・。
▲04.7 山陰本線 餘部

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これが現在の姿。
先述したように旧橋梁は餘部方の三基分が、
展望施設「空の駅」として残されています。
その向こうに見えるコンクリート橋が、新・餘部橋梁。
旧橋梁に比べると風情は無くなってしまいましたが、
騒音面ではだいぶ解消されたことでしょう。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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橋梁の下まで降りてみました。
高台にある餘部駅と橋梁下にある集落との高低差は41メートル。
現在でも列車を利用するには、
この高さを階段で上がらなくてはなりません。
ε~ε~ε~((((lll′□`)ノ ヒイイィィ...
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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集落を通る国道沿いには旧橋梁の橋桁が保存されています。
「余部橋りょう」の文字が入っていたこの桁は、
ちょうどこの国道178号線を跨いでいた部分の9番桁。

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旧・余部橋梁を横から眺めたカット、
橋上をゆくのはキハ181系の特急「はまかぜ」で、
右から二両目のさしかかっている橋桁が、
「余部橋りょう」の文字が入った9番桁です (゚∀゚)オッ!。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

駅のホームなどを眺めたのちに、同駅の名物とも言える急な階段を下り、橋の下を通る国道のあたりまで行ってみました …(((o*・ω・)。当たり前のことかもしれないけれど、新しくなった橋梁や駅以外は10年前とほとんど変わっておらず、階段の途中から眺めた集落越しに見える日本海の情景には懐かしさも感じました (*ノ∀`*)ナツカシス。しかし、やはりこの餘部においては何よりも鉄橋の存在が大きく、ふと見上げた先にあるのが鉄橋ではなくコンクリート橋という事実には、今さらながらあらためて寂しさが募ります (・ω・`。)サミシ…。あくまでも一観光客としての感想に過ぎないのですけれどね。

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そして餘部へ来たからには、
ここに手を合わせて行かねばなりません。
1986年に同地で起こった列車転落事故の慰霊碑です。
鉄橋上を通過していた列車は日本海からの突風にあおられて転落。
回送列車だったので乗客はいませんでしたが、
橋梁の真下で落下した列車の直撃を受けた水産加工工場の職員5名と
列車の乗務員1名の合わせて6名が犠牲となりました。
この事故の衝撃は、今も私の記憶のなかに残っています。
そして奇しくも今回訪れた前日の12月28日は、
28年前の事故発生日でした。合掌

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こちらは旧橋梁時代の慰霊碑。
もちろん現在と場所は変わっていません。
新橋梁になっても安全を見守り続けています。

さて、餘部と言えばもう一カ所、撮り鉄として立ち寄りたい場所があります。それは駅裏にあった「お立ち台」(゚∀゚*)オオッ!!。お立ち台と言っても、単なる山の斜面をファンが勝手にそう読んでいただけなのですが、ここは余部鉄橋を渡る列車の姿を手軽に撮ることができるスポットとして、人気のあった撮影地です。私も過去に何度か訪れたことがあり、なかでもDD51が牽引するブルートレイン「出雲」を、憧れのこの場所で撮ることができた時は嬉しかったなぁ・・・(´ー`)シミジミ。

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餘部駅の裏手にある斜面からは余部鉄橋が一望できました。
写真はそのお立ち台から撮影した、寝台特急「出雲」。
東京と山陰地方を結んでいたこのブルートレインも、
余部橋梁の架け替え工事が本格化する直前の06年に廃止。
現在は伯備線経由の「サンライズ出雲」が残されています。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

そんな思い出の駅裏撮影地は今どうなっているのかというと、新橋梁への架け替えで駅とともにきれいに整備され、どうやら本当の「お立ち台」となっているらしい (・∀・`)ヘー。さっそく駅から続く細い道を辿ってゆくと、そこには確かにそう呼ぶにふさわしい展望台がありました。

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以前はホーム脇の獣道から上がっていたお立ち台ですが、
現在はこのように整備され、立派な手すりも設置されています。
その先に見えるのは新たな余部橋梁。
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部

もちろん、ここで新橋梁だけを眺めていたって面白くありません。ちょっと列車がやってくるのを待ってみたいと思います。次に通過するのは、浜坂行きの特急「はまかぜ1号」 (゚∀゚)オッ!。どうせならばここで普通列車よりも特急列車を狙いたいと思って、香住で先にカニを食べてから餘部へ来るという特急の通過時刻に合わせたスケジュールを立てたのですが、カニを食べている間に降り出した雨はここにきていっそう強くなってしまいました ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;)!l|il:|;。う~む、ひょっとしてこれは私に食べられたカニのたたりか? ≧[`∇´]≦ ウケケケケ そんな雨が容赦なく打ち付けるコンディションのなか、余部橋梁上に姿を表した特急列車・・・。

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日本海を臨みながら余部橋りょうを渡る、特急「はまかぜ」。
コンクリートの新橋梁にステンレスのキハ189系は、
お似合い・・・・か?
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部

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こちらは10年前の同ポイントで撮った「はまかぜ」。
このころはまだキハ181系が使われていました。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

余部橋梁で「はまかぜ」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
お天気はイマイチ・・・どころか、サイアクですが、お立ち台から眺めた新橋梁の情景は、過去の思い出にとらわれずに見てみると、日本海の海景色をバックにしてスッキリと列車が撮れる、なかなかいい撮影地です (・∀・)イイネ。きっと晴れた日には透明度の高い海の青さが際立って、さらにきれいなことでしょう。本来は天気がよければ、もう一本くらいここで普通列車を待ってみたり、昔に訪れた余部橋梁を遠目から眺められるような撮影ポイントへも行ったりしたかったところなのですが、この「はまかぜ」一本を撮っただけでもずぶ濡れとなった私は、気持ちがすっかり折れてしまい、これにて撤収を決意 (´Д⊂ モウダメポ。ここにはいずれ、天気のいい日にまた再訪したいものです (´∀`;)ソレバッカ…。

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新旧の比較としては、こんなものまで撮っていました。
駅に設置されていた周辺の案内看板です。
こうやってみると、昔の看板は味がありましたね~。
「旅どころ香住は 美の町 味の町」・・・か。

ところで、今回は10年前に撮った写真を比較で載せてみましたが、実は昔の写真を見てから現在の写真を撮ったわけではなく、現地ではとくに意識せず適当にスナップを撮り、家に帰ってから10年前の写真を引っ張り出したのですが、意外にも過去と現在の写真がウマい具合にリンクしていたということに、ちょっと驚きました w( ̄▽ ̄*)wワオッ!。我ながら、列車だけでなくホームや案内板などをよく撮っていたなぁなんて、感心しちゃいます。でもウラを返せば、私の撮影スタイルが10年間ほとんど変わっていないということかも・・・(^^;)ゞポリポリ。

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撮影を終え、ホームで列車を待っていると・・・
▲04.7 山陰本線 餘部

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タラコ色のキハ47が入ってきました。
コレに乗って餘部をあとにします。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

いちばんの目的が松葉ガニを食べることだったという二日目。もっとハードでコアな撮り鉄・乗り鉄を期待していた方には申し訳ないけれど m(。・ε・。)mスンマソ-ン、時には国鉄色の撮影よりもカニを優先する、これも私の鉄旅スタイルなんです。個人的には存分に魅力を満喫した、香住と餘部の旅でした。それにしても、今旅はお天気に恵まれないなぁ・・・(・ε・`)チェ。2014年末を持って、もう「自称・晴れ男」の称号は返上か!?


もうちょっとだけ、続きます・・・。
ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;)!l|il:|;。



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