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七尾線・・・クハ455形 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2020.03.20 七尾
国鉄急行型電車、最後の生き残り!
クハ455形 撮影
 
 
依然として世間を騒がせている新型コロナウィルスの影響で、落ち着かない日々を送っていますが "o(-"-;*)ウゥム…、そのような状況でも季節は進んで春となる (゚- ゚)ハルウララ。そして春と言えば個人的に鉄ちゃんとして気になるのが、前記事の「ONE-shot」などでお届けした「ダイヤ改正(3/14実施)」の動きと、学生の春休みに合わせて発売される春季の「青春18きっぷ」(゚ー゚*)イッパチ。
拙ブログをお読みいただいている方にはもう説明不要かと思われますが、「青春18きっぷ(以下「18きっぷ」)」はJR全線の普通列車・快速列車が一日じゅう乗り放題(乗り降り自由)となる期間限定のフリー乗車券。発売額12,050円の一枚が5回まで使用できるため、一回ぶん(一日ぶん)は2,410円換算となる、万年金欠状態のボンビー(貧乏)な私には嬉しいおトクきっぷです (´艸`*)オトク♪。しかし、これを有効期間内(今春は3/1~4/10)に使い切らなければ、逆に損をしてしまいます (ノO`)アチャー。
ウィルス騒動でお出かけを自粛しているわけではないのですが、現在はワタクシの勤め先でも可能な限りでの時差通勤や在宅勤務が実施されて業務時間や休日が変則となり、人の往来が少ない土日に出勤することも少なくありません(もちろんそのぶんの休みは平日に振り替え)。そうすると「18きっぷ」を活かすようなお出かけ(モトを取るなら一日で普通乗車券2,410円以上の遠出)の予定がなかなか組めず、今春は「18きっぷ」の購入を見送ろうかとも考えていました σ(・ω・`)ウーン…。
そんななか、外勤中にたまたま通りがかった金券ショップの軒先で私の目に留ったのが、この衝撃的な張り紙 (=゚ω゚=*)ンン!?。


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“激安販売!”
えっ!「青春18きっぷ」が未使用でこの値段!?
Σ(゚∇゚;ノ)ノ エッ!?


前述したように定価12,050円の「18きっぷ」(未使用)が、な、な、な、なんと、10,080円で売られているではありませんか!(3/12現在の設定)Σ(゚□゚*)ナニーッ!!。これは私が30年以上前に初めて「18きっぷ」を駅で買った、国鉄時代の10,000円ぽっきりに相当する値段です (ノ∀`)ナツカシス(その後、おもに消費税の導入や税率の引き上げなどによって徐々に値上がりし、現在の発売額となった)。金券ショップとはいえ、信じられないような激安販売。でも、その裏事情にはコロナウィルスによるお出かけの自粛や旅行の取りやめなどが大きく影響しているものと思われ、同店では新幹線回数券のバラ売りなどもかなり安い値段設定となっていました ( ̄  ̄;)ヤスイ…。ウィルスの影響はこんなところにも及んでおり、これはもう価格破壊ですよね (´~`;)ウーン。
ただ、お店の人には悪いけどこの状況を逆手に取り、格安価格で「18きっぷ」が手に入るなら、おトク度がさらに増すことは言うまでもありません (-`ω´-*)ウム。10,080円なら一回分の換算は2,016円です w( ̄▽ ̄;)wワオッ!。期間内に使い切れないかも・・・なんて弱腰な気持ちはかなぐり捨て、いっちょ購入分のモトがとれるだけの旅に出てやろうじゃないかという、私の鉄魂が燃えだしました(`炎◇炎´)メラメラ。
3月に入ってから毎週続いた土日出勤でしたが、「春分の日」の祝日を含む三連休はちょっと変則になるけれど仕事を休めそう (゚∀゚)オッ!。春の連休に出かける「18きっぷ」を使った鉄道旅、はたして私は何を目的にどこへ向かうのでしょうか σ(゚・゚*)ンー…。


3月19日(木)


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東京から乗るファーストランナーは、
東海道線の沼津ゆき下り普通列車。
車両はお馴染みのE231系です。
▲20.3.19 東海道本線 東京


平日ですが休日出勤の代休となった祝前日の木曜日、早朝の5時20分に東京から沼津ゆきの普通列車へ乗り、まずは東海道本線を西へと下ります (/*´∀`)o レッツラゴー♪。
このパターンはつい先月(2月)に、東海道新幹線から引退する700系を富士山と組み合わせて撮るため、静岡県の東田子の浦(ひがしたごのうら)へ向かった時と同様の展開ですが、今回はもう少し先(?)まで足を延ばします ...(((o*・ω・)o。


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三島、静岡、浜松と
いずれもわずかな接続時間で列車を乗り継ぎ、
東西に長~い“しぞ~か大陸”を横断してゆきます。
...(((o*・ω・)o
ロングシートとクロスシートの違いはあるものの、
車両はいずれも313系でした。
▲20.3.19 東海道本線 静岡

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浜松ゆきの東海道線に乗車中、
途中で停車した御厨(みくりや)は、
前週(3/14)のダイヤ改正で
袋井〜磐田の間に開業した新駅です。
(*゚▽゚)/゚・:*【祝 開業】*:・゚\(゚▽゚*)
電車の扉が開いたところでパッと記録撮影。
(^_[◎]oパチリ
▲20.3.19 東海道本線 御厨

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ちょうどお昼時に通る名古屋でいったん下車し、
ホームの駅そばスタンドに立ち寄ります。
いただいたのは当駅名物のきしめん。
≠( ̄ε ̄*)ズルルッ

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昼食後に列車旅を再開。
名古屋から岐阜県の大垣を経て、
さらに東海道線を下ります。
▲20.3.19 東海道本線 大垣

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滋賀県の米原でJR東海からJR西日本に変わり、
駅名標も青いラインの西日本仕様。
ここで東海道本線から北陸本線に乗り換えです。
ノリカエ…((((o* ̄-)o
ホームに入ってきた近江塩津ゆきは
乗り心地が良い転換クロスシートの225系。
(・∀・)イイネ
▲20.3.19 東海道本線 米原

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近江塩津では湖西線からの敦賀ゆきに乗り継ぎ。
左の223系が当該の列車ですが、
右の車両は・・・?
(=゚ω゚=*)ンン!?
赤い帯の521系が「試運転」表示で
ホームに停まっていました。
▲20.3.19 北陸本線 近江塩津

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敦賀と福井で列車を乗り継いで北陸線を北上。
車両は現在の北陸線で普通列車の主力を担う
青い帯の521系で、
こちらも転換クロスが標準仕様の車両です。
(・∀・)イイネ
▲20.3.19 北陸本線 敦賀

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福井から乗ったラストランナーが
北陸線の終点、金沢に到着。
(・ω・)トーチャコ
ここが本日の目的地です。
▲20.3.19 北陸本線 金沢


太平洋側の東海道本線をひたすら西下して滋賀県の米原(まいばら)へ、そこで北陸本線に乗り換えて今度は日本海側をひたすら北上 ...(((o*・ω・)o。
東京から10本の普通列車や快速列車を乗り継いで12時間の大移動 ( ̄  ̄;)12ジカソ…、もう、お尻がふたつに割れちゃうくらい ヾ(´∀`;)モトカラ… 列車のシートに座り続けて、ようやくたどり着いたのは、加賀百万石の城下町、金沢でした (・ω・)トーチャコ。


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金沢駅の兼六園口にどーんと構えるのは、
ご当地の伝統芸能に使われる鼓をイメージした
「鼓門(つづみもん)」。
その大きさはいつ見ても迫力あります。
w(゚o゚)w オオー!
▲20.3.19 北陸本線 金沢


東京0520-(東海道521M)-三島0721~0729-(741M)-静岡0828~0830-(739M)-浜松0941~0943-(2313F 新快速)-名古屋1115~1130-(2521F 快速)-大垣1201~1212-(225F)-米原1246~1301-(北陸3448M 新快速)-近江塩津1334~1401-(3454M 新快速)-敦賀1415~1437-(1247M)-福井1529~1615-(347M)-金沢1736

東京~金沢は北陸新幹線ならわずか二時間半。しかし新幹線だと14,580円(乗車券+指定席特急券)かかるところ、“特価で購入”した「18きっぷ」一回ぶんの2,016円でここまで来れちゃいますた (´艸`*)オヤスイ♪。
え~、いくら安いとはいえ、朝から晩まで12時間も普通列車に乗ってるのは辛いし、そんな時間があるなら高くても新幹線や飛行機を使って、現地での観光などに時間を充てるなぁ σ(・∀・`)ウーン…・・・と、おっしゃる方も多いでしょう。いや、むしろそのほうがまともな考えだと思います (-`ω´-*)ウム。でも、私の場合はいくつもの列車に乗ることも旅の楽しみの一つだし、確かに歳相応の体力的なキツさは否めないものの、精神的に辛いとか大変だと感じることはありません (´▽`*)タノシイ♪。時間とお金の掛け方は人それぞれですよね ヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。
そしてセコい話ついで(?)に、今夜はここ金沢で宿泊するのですが、事前に予約した駅近ビジネスホテルの値段がなんと一泊3,000円台(シングル素泊まり) w( ̄▽ ̄;)wワオッ!。これもやはりコロナウィルスの影響で宿泊客が減っているからでしょうか・・・(゚ペ)ウーン…。


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金沢でいただく日本海の新鮮な海の幸。
刺身盛りにはヒラメやブリなどとともに、
高級魚のノドグロさんも添えられていました♪
ε-(°ω°*)ノドグロ!
その奥は出汁の味が上品な金沢おでん。
ちなみにここでの飲み代は「18きっぷ」数回分・・・
ま、お金の掛け方はそれぞ・・・れ?(笑)
〇o。(~▽~*)ウィッ

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宿泊した駅近くのビジネスホテル、
とくに希望したわけではなくたまたまなのですが、
そのお部屋の窓からはなんと、
北陸新幹線やIRいしかわ鉄道などが望めました。
w(*゚o゚*)wオオ!
夜を切り裂くE7系の「かがやき」をパチリ。
(^_[◎]oパチリ
▲20.3.19 北陸新幹線 新高岡-金沢

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そんな北陸新幹線は今年で開業5周年。
それを記念して金沢の駅では
缶バッジやステッカーが配布されていました。
ドゾー(*・∀・)つ◯ ヾ(´▽`*)ワ~イ♪
私は新幹線を使わずに金沢まで来たんだけどね・・・。
(^^;)ゞポリポリ



3月20日(金・祝)

金沢で迎えた旅の二日目 ('-'*)オハヨ。
初日は列車移動のみの“乗り鉄”に終始しましたが、本日は“撮り鉄”に比重を置いた行動計画を立てています (゚ー゚*)トリテツ。駄菓子菓子(だがしかし)、天気予報によると発達した低気圧が日本海側を北上しており、今日の北陸地方は風雨が強まる“春の嵐”に警戒せよとのこと ( ̄△ ̄;)エッ…。実際に朝起きて部屋のカーテンを開けると、雨は断続的に降ったりやんだりを繰り返していて、降るとかなり強い雨脚となっています ザー///o(゚o゚;)o///ザー。おもに“乗り鉄”だった昨日は晴れていたのに、“撮り鉄”の今日が雨だなんてツイてないなぁ・・・。これには朝からテンションがだだ下がりです (・ε・`)チェ。


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ホテルの部屋の窓から天候チェック。
どんよりとした雨雲のもとを走りゆくのは、
北陸本線の特急「サンダーバード」となる681系。
(金沢総合車両所からの出庫)
▲20.3.20 IRいしかわ鉄道 東金沢-金沢


それでもせっかく遠路はるばる金沢まで来たのだから、とりあえず目的路線の列車に予定通り乗ることとし、金沢駅の改札で「18きっぷ」に二回目の日付印(改札印)を捺してもらってホームへ向かいます (*・ω・)つ[18]
すると、そこに停車していたのが・・・(*゚ロ゚)ハッ!


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琴の音色(発車メロディー)が響く
金沢の在来線ホームで
臙脂色のシブいヤツが発車を待っています。
(´ω`*)シブイ
▲20.3.20 北陸本線 金沢


ヨンゴーゴ、イタ━━━━m9( ゚∀゚)━━━━ッ!!
茜(あかね)色と呼ぶべきか、臙脂(えんじ)色と呼ぶべきか、深紅一色に塗られたいかにも古そうな電車 (´ω`*)シブイ。これが今回の目的路線である七尾線(ななおせん)の七尾ゆき普通列車で (゚ー゚*)ナナオ、当線の普通列車(金沢~七尾での運用)は今もすべてが国鉄の時代に製造されたり改造されたりした車両、いわゆる“国鉄型”で賄われているという、私のようなオールドファンにはたまらない路線です (*゚∀゚)=3ハァハァ!。
そして、その七尾線にいくつか種類のある国鉄型は、ほとんどが普通列車用の近郊型と呼ばれるものなのですが(413系や415系)、そのなかでわずかに二両だけ、かつて北陸本線の急行列車などに使われた元・急行型の先頭車(実際は中間付随車からの改造)が混ざっており(413系のユニットと組まれた変則編成)、実はそれがいま私の目の前にたたずんでいる、クハ455形(クハ455-702)なのです (゚∀゚*)オオッ!!。車体色は国鉄急行色でなく現行の茜色に塗られているものの、それは全国的に見ても国鉄急行型電車の最後の生き残りという、とてもとても貴重な存在 ε-(°ω°*)ムフーッ!。


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連続する側窓は国鉄急行型の証。
重々しい扉を手で引いて開け、
車内へと入りましょう。
ガラガラ…||□|ョヾ(・∀・*)
▲20.3.20 北陸本線 金沢


今旅の私が金沢を訪れたおもな目的は、そんな七尾線に残る国鉄型を乗ったり撮ったりすることで、そこでもし希少車のクハ455に出会えたら嬉しいなぁ・・・なんて、わずかな期待を持っていたのですが σ(・∀・`)ドーダロ、なんと特に運用を調べもせず、一発目でお目当ての編成(B11編成)にあたるとはラッキーな鉄運降臨!(o ̄∇ ̄o)ラキー♪。これには雨天で下がっていたテンションも一気に持ち直します (*゚∀゚)=3ハァハァ!。


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クハ455の車内にズラリと並んだボックスシートは、
昭和へタイムスリップしたような国鉄の空間。
郷愁と旅情をかき立てます。
(´ー`)シミジミ


天候が良くない祝日の朝7時前、金沢から郊外へ向かう下り列車、そしてやはりコロナウィルスによる外出の自粛も少しは関係しているのか σ(゚・゚*)ンー…、私のほかに乗客の姿がほとんど無いのをいいことに、クハ455の扉や車内などを撮影していると (^_[◎]oパチリ、やがて列車は発車時刻を迎えて金沢をあとにしました。
途中の津幡(つばた)までは、旧・北陸本線を引き継いだ第三セクター鉄道のIRいしかわ鉄道を走ります ...(((o*・ω・)o。


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津幡の手前ですれ違った
七尾線の金沢ゆき上り列車。
クハ455と同じ茜色の電車ですが、
よく見ると向こうは
両開きの扉が片側に三カ所設けられた、
近郊形の415系です。
▲20.3.20 IRいしかわ鉄道 森本-津幡
(車窓から)


七尾線は金沢から東方へ三駅目の津幡でIRいしかわ鉄道と分岐して、本津幡(ほんつばた)、高松(たかまつ)、羽咋(はくい)、良川(よしかわ)、七尾などの各駅を経て能登半島の南部を縦断し、和倉温泉(わくらおんせん)にいたる59.5キロの電化ローカル線(地方交通線)。路線区間は津幡〜和倉温泉ですが、列車はIRいしかわ鉄道に直通して金沢を起終点としています (・o・*)ホホゥ。
そのため、今回のように金沢から乗車すると、JRではないIRいしかわ鉄道を通って七尾線へ入ることとなり、JRの路線で有効な「18きっぷ」の扱いが気になるところですが σ(゚・゚*)ンー…、金沢〜津幡のあいだは特例として「18きっぷ」で通過のみが認められています ☆.(○≧ω')b OK牧場!(ただし当該区間内に位置する途中駅での下車は不可)。


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金沢から三駅目の津幡が七尾線の起点。
ここでIRいしかわ鉄道と分岐します。
駅名標に記された次駅の
くりから(倶利伽藍)はIRいしかわ鉄道、
なかつばた(中津幡)が七尾線。
▲20.3.20 IRいしかわ鉄道 津幡
(車窓から)

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富山方面へ向かうIRいしかわ鉄道と分かれ、
七尾線は能登半島のほうへ進路を取ります。
o(- ̄*o))))コッチ…
▲20.3.20 七尾線 津幡-中津幡
(車窓から)

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そして分岐した直後に列車の室内灯が消灯。
(=゚ω゚=*)ンン!?
IRいしかわ鉄道が交流電化なのに対し、
七尾線は直流電化のため、
ここでは交直の電源切り替えを行なう
いわゆる「デッドセクション」を通過中です。
(´ω`)ナルヘソ
ちなみに七尾線が直流電化となったのは、
もともと非電化路線だった狭小のトンネルに
交流電化の設備を施せなかったのが理由らしい。
▲20.3.20 七尾線 津幡-中津幡(車内)

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雨に煙る駅名標・・・
ここは高松ですが“うどん県”でなく、
当駅は石川県かほく市にあります。
(゚ー゚*)タカマツペア
▲20.3.20 七尾線 高松
(車窓から)


金沢都市圏への通勤・通学輸送や線内における地域輸送のほか、和倉温泉をはじめとした能登半島の観光アクセスも担っている七尾線には、普通列車だけでなく特急列車の「能登かがり火(金沢~和倉温泉)」や「サンダーバード(大阪~和倉温泉)」、さらには土休日を中心に観光列車要素の強い特急の「花嫁のれん(金沢~和倉温泉)」なども運行されており (゚∀゚*)オオッ!、もちろんそれらの特急列車も気になるところですが、やはり私の興味を惹くのは前述した古い国鉄型が使われる普通列車のほう (´ω`*)シブイ。
国鉄からJRになって30年以上が経ち、全国で急激に数を減らしつつある国鉄型車両。この七尾線も例外でなく、近々に新型車両の導入が決定しています m9(`・ω・´)ケテイ。実は偶然にも昨日の金沢へ向かう乗り継ぎ旅の道中で私は、その七尾線用の新型車両に遭遇しました (゚∀゚)オッ!。それは敦賀(つるが)ゆきの列車を待っていた近江塩津(おうみしおつ)でのこと。そう、あの「試運転」の表示を掲げていた車両です。


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運行経路などの詳細はわかりませんが
(直流電化の湖西線で試運転を行なったのかな?)、
近江塩津で目撃した七尾線用の新型車両
521系100番台。
+(0゚・∀・)+ペカペカ☆
ピカピカのステンレスボディには、
七尾線の現行車両から受け継ぐ
茜色の帯が巻かれています。
▲20.3.19 北陸本線 近江塩津


すでに完成して試運転を行なっている段階にある七尾線用の521系 +(0゚・∀・)+ペカペカ☆。営業運転が開始されれば、既存の現行車両を次々と置き換えていくことになるワケで、そのなかでも変則的な編成を組むクハ455形などはまっ先にお役御免となるのではないかと予想されます ヽ(´д`;)アア…。
そう考えると今旅は私にとって、クハ455を記録できる最後のチャンスかも知れない (゚ペ)ウーン。いま乗っている最中の七尾ゆき下り列車(831M)を沿線で撮ることはできませんが、終点の七尾から折り返してくる金沢ゆきの上り列車(840M)は狙えるはず。車窓の外はあいかわらず雨が降り続いているけれど、どうにか一枚でも当車を写真に収めたいところです (*`・ω・´)-3フンス!。
雨に濡れながらの撮影を覚悟して重い腰を上げたのは、七尾線沿線で比較的大きな街の羽咋(はくい)。


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金沢からちょうど一時間、
七尾線の普通列車は羽咋に到着。
(・ω・)トーチャコ
雨は小降りとなっていました。
▲20.3.20 七尾線 羽咋

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能登半島の西の付根に位置する羽咋市。
市の中心駅となる羽咋には、
特急列車も停車します。
▲20.3.20 七尾線 羽咋


金沢0658-(七尾831M)-羽咋0759


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羽咋はUFOのまち?
( ̄△ ̄;)エ?
もともとは地元の昔話の中にUFOらしきものが
登場することに由来するそうなのですが、
市内には米国製や旧ソ連製の宇宙船など
UFOや宇宙にまつわるものが展示されている
宇宙科学博物館もあるそうです。
(ФwФ)ウツージン


乗車中は窓をたたくらいに激しい雨が降っていた時もありましたが ザー///o(゚o゚;)o///ザー、幸いにも羽咋の駅を出てみると、持参してきた折りたたみ傘を出さなくてもいいくらいの霧雨となっていました ε-(´∀`;)ホッ。クハ455を組み込んだ編成(B11+B04編成)が羽咋に戻ってくるのは約一時間後、それまでこの程度の雨で済めばいいんだけれどなぁ・・・σ(・∀・`)ウーン…。


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撮影ポイントを目指して
線路沿いの道を歩き進みます。
向こうを走り去るのは
683系の特急「能登かがり火」。
(゚ー゚*)カガリビ
▲20.3.20 七尾線 羽咋


能登半島の南部に敷かれた七尾線ですが、意外にも海沿いを走る区間は皆無といっていいほどで(ちょろっと海が見えるのは七尾と和倉温泉の間くらいかな?)、沿線に里山や田畑ののどかな風景は広がっているけれど、特段に景色が良いという撮り鉄的な絶景スポットはなさそう。事前にネットなどでチェックしてきた撮影ポイントの情報も、風景的なものより車両主体の画が撮れる場所ばかりだったように思います σ(゚・゚*)ンー…。そのなかで個人的にちょっと気になった撮影ポイントが、この羽咋にありました (・o・*)ホホゥ。
そこへ行くには、駅横から七尾線の線路に沿って北方へ伸びる細い道を進むだけの単純なルートなのですが ...(((o*・ω・)o、実はこの道というのが鉄ちゃん的にはただの道路でなく、かつて羽咋から旧・富来町(現・志賀町)の三明(さんみょう)までを結んでいて、1972年に廃止された北陸鉄道・能登線の線路跡(廃線跡)なのです (゚∀゚*)オオッ!(現在はサイクリングロードとして整備され、歩行者が歩くことも可能)。そしてこの北鉄・能登線が七尾線をオーバークロスしていた陸橋は今もそのまま残されており、そこが目的地の撮影ポイント。駅からは歩いて15分ほどで到達できました。


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羽咋駅の先で七尾線の線路を越えて
西方へ伸びている北陸鉄道・能登線の廃線跡。
昔はここに敷かれた線路を
ディーゼルカーが走っていたんだなぁ・・・
(北鉄・能登線は非電化だったらしい)。
+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚

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その交差部分から七尾線を望むと
なかなかいい感じの俯瞰ポイントです。
(「゚ー゚)ドレドレ

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まずは金沢ゆきの上り列車(838M)が
415系でやってきました。
(^_[◎]oパチリ
七尾線の普通列車は3両が基本編成です。
▲20.3.20 七尾線 千路-羽咋


上をまたぐ廃線跡から見下ろすと、緩やかにカーブしながらくぐり抜ける七尾線の普通列車 (=゚ω゚)ノ゙ヤア。決して景色がいい撮影ポイントではないけれど、俯瞰気味に編成がスッキリと撮れるアングルは私好みだし (・∀・)イイネ、この立ち位置が昔の路線の廃線跡だというのも感慨深いじゃないですか +。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。ここでお目当てのクハ455を待つこととしましょう m9(`・ω・´)ケテイ!。
もしも晴れていればクハ455側が順光となるはずなので、ドン曇りなのがちょいと残念ですが σ(・∀・`)ウーン…、朝の天気予報で「風雨の強い“春の嵐”に警戒」と言われたなか、今のところ風は強いけれど雨がやんでいるだけでも助かります (-`ω´-*)ウム。

ところが・・・(*゚ロ゚)ハッ!


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分厚い雲の隙間から、
ほんの少し青空が覗いています。
(゚∀゚)オッ!

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このタイミングで列車が
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
雲間から注がれた日差しを浴びて、
ラッシュ時対応の6両編成に組まれた
415系が走りゆきます。
しかも先頭車の冷房装置に特徴がある
この編成はひょっとして・・・
(=゚ω゚=*)ンン!?
▲20.3.20 七尾線 羽咋-千路

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振り返るとさらに光線状態が良好。
日に照らされて七尾線カラーの茜色が
きれいに発色しました。
(´▽`*)アザヤカ♪
▲20.3.20 七尾線 千路-羽咋(後追い)


なんと、雲間からほんのわずかに日差しが降りそそいだタイミングで、下りの七尾ゆき普通列車(833M)が通過。これは予想外の嬉しい展開です w(*゚o゚*)wオオーッ!。とくに後追いで撮った二枚目などを見ると、曇り空ではくすんで見えた茜色が、眩しい日差しに照らされると別の色のような鮮やかさを感じます (´▽`*)アザヤカ♪。七尾線特有の茜色はご当地の伝統工芸である輪島塗(漆器)をイメージしたものだそうですが、この色の415系を見ると個人的には国鉄時代の常磐線で見られたローズピンクの交直流色、通称・赤電を思い起こさせて、ちょっとした懐かしさを覚えました(前面にクリーム色の警戒帯はないけれど)(ノ∀`)ナツカシス。
ちなみに交直セクション(電源切換箇所)のある七尾線ですが、当線の415系(800番台)は常磐線の415系と違って製造時からの交直両用車でなく、もともとは直流専用車の113系に交直両用特急型の485系から抜き取った機器を換装して改造したもの (*`=´)┏━>∝∝∝∝ チュィィィィィン…。そしてその種車となった113系の時代から換算すると、保存車やイベント車両などを除いた定期運用に就く営業用としてはJRで最も古い現役車両が当線に存在しており (・o・*)ホホゥ、実はその当該車両がいま通過した415系(分散式冷房装置が特徴のC02編成)の前から二両目に組み込まれている、中間電動車のモハ414-802(元・モハ112-12)なんです。1964年製の当車は車齢が56歳!w(*゚o゚*)wオオーッ!。七尾線を訪れたなら、この名物車両もぜひお目にかかりたいと思っていたので、運用に就いていてよかった (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。

そんなJR最古の現役車両を照らしてくれた太陽でしたが、わずか数分後にはふたたび分厚い雲に隠されてしまい (・ε・`)チェ、もう顔を出さないままでクハ455の通過時刻を迎えます。


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455、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
目を凝らすと田畑の向こうから
こちらへ向かってくる
茜色の電車が確認できました。
▲20.3.20 七尾線 千路-羽咋

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引退が迫るなか、
寒風吹きすさぶ能登路で力走を魅せる
クハ455形を先頭にしたB11編成。
その走りはかつての急行列車を
彷佛とさせるものでした。
▲20.3.20 七尾線 千路-羽咋


ナナオのヨンゴーゴが撮れました~!ヽ(´▽`)ノワ~イ♪
異形式の413系を従えて、6両編成(3+3の併結編成)の先頭に堂々と立つ、クハ455-702。中間付随車(サハ455-6)を先頭車化改造したものではあるけれど、車端部に配した側扉と連続した側窓、屋根上に並ぶ分散式の冷房装置などといった端々に、先ほど撮った近郊形の415系とは明らかに違う、元・急行型車両としての貫禄が感じられます (`・ω・´)キリッ。某アニメの名ゼリフを借りるなら「415とは違うのだよ、415とは!」ってところか σ(゚ー゚*)ラル?。う~ん、シブくてカッコいい 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。。
クハ455形(700番台)と編成を組む413系は、新製した近郊形の車体に急行形の451系や471系の電装品や台車などを再利用して誕生させた、見方によれば急行形の近郊形化改造とも言える形式です (*`=´)┏━>∝∝∝∝ チュィィィィィン…。その種車に選ばれた急行形のなかで当時、まだ比較的車齢の若かった(経年が浅かった)455系のうちの二両は車体を新製(413系化)せずにそのまま活かす形としました。それが今や最後の国鉄急行形として生き残った、クハ455-701と702なのです ( ̄。 ̄)ヘー(実は701のほうは、いま撮った6両編成の前から4両目に組み込まれている)。引退が迫っているとはいえ、よく令和の時代まで活躍を続けたよなぁ・・・+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。ちなみに、先述したJR最古のモハ414-802が1964年製の56歳と紹介しましたが、クハ455(701、702ともに)は1971年製の49歳(種車からの換算)。鉄道車両としては、こちらもいいお歳です (-`ω´-*)ウム。


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振り返って後追いでも一枚。
(^_[◎]oパチリ
上り列車が羽咋の街へと入ってゆきます。
こちら側の先頭車は413系(クモハ413形)。
クハ455とお顔は同じだけれど、
よく見ると側扉の配置などが異なります。
(@_@*)ンン?
▲20.3.20 七尾線 羽咋-千路(後追い)


まったく運用を調べず・・・というか、私には七尾線の運用の掴み方などよく分からないなか チンプンヽ(゚◇。)ノカンプン、運任せで出会うことができたクハ455形 (=゚ω゚)ノ゙ヤア。しかもラッシュ時に対応した6連運用(6両編成)の先頭に立つ姿を記録できたのは、ホントにラッキーでした (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。ただし欲をいうならば、一本前の下り列車が雲間からの日差しに恵まれていただけに、クハ455にも太陽の光が欲しかったところ σ(・∀・`)ウーン…。
でも・・・このあとすぐに私は、曇りであってもクハ455を撮った時はまだツイているほうだったのだと思わされるのです ( ̄△ ̄;)エ?。というのも、撮影を終えて羽咋の駅へ戻り着くとほぼ同時くらいに、バラバラとけっこう激しい雨が強襲 ザー///o(゚o゚;)o///ザー。お目当ての列車の通過があと15分遅かったら、撮影ポイントでずぶ濡れになっていたかもしれません (ノll゚Д゚llヽ)アブネー!。そういえば今日の天候は「“春の嵐”に警戒」でしたっけ・・・。


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雨が降る羽咋に入ってきた、
415系の下り普通列車。
▲20.3.20 七尾線 羽咋

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先頭車の窓越しに眺めるのは
先ほど撮影していた
北鉄・能登線の廃線跡との交差部分。
ガーダー橋が残されているのが分かります。
それにしてもすごい土砂降り。
これが撮影中じゃ無くてよかったよ・・・。
ε-(´o`;)ホッ
▲20.3.20 七尾線 羽咋-千路
(前方の車窓から)


さて、お目当てのクハ455形はウマいこと雨を避けて無事に撮影できましたが (^_[◎]oパチリ、さらに七尾線の鉄旅を楽しみたいと思います (・∀・)イイネ。でも、この風雨だともう沿線で列車を撮影するのはキビシいかなぁ・・・σ(・ω・`)ウーン…。撮り鉄を諦めて、七尾か和倉に“しーすー”(寿司)でも食いにいくか? (゚¬゚)ジュルリ


ちょいと話が長くなったので、この先は次回に続きます。
ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;






☆オマケ★

ちょっと前に拙ブログのコメント欄へ
石川県にいらっしゃるソネブロ仲間さんから
「金沢駅の西口近くにあるコンビニで、
九谷焼箸置きのガチャガチャを見つけました。
絵柄は特急のマークです。」と、
地元の方ならではの貴重な鉄情報をいただきました。
特急イラストマークの九谷焼箸置き、これは欲しい!
σ(・∀・*)ホスィ!
そこで金沢へ行った機会に
そのガチャガチャをやってみました。
( ̄▽ ̄*)ガチャポン

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いただいた情報のとおり
金沢駅構内のコンビニ店内に設置されていた、
「九谷焼トレインマークはしおき」のガチャガチャ。
一回500円ですが九谷焼と考えればお安い?
何が出るかな?何が出るかな~?
(*゚v゚*)ワクワク♪

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「トワイライトエクスプレス」や「雷鳥」など
北陸にゆかりのある5種類の列車で私が出したのは
かつて米原と富山を結んでいた特急「加越」。
(゚ー゚*)カエツ
ラインナップのなかでは
いちばん地味な気がするけれど、
私らしいものが当たったようにも思います(笑)

ピンキィモモさん、情報ありがとうございました♪
<(_ _*)>アリガ㌧