SSブログ

しなの鉄道・・・115系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

0000.jpg
2020.07.30 しなの鉄道
梅雨明け間近の信濃路へ。
115系普通列車 撮影
 
 
業務の都合でお盆の時期には仕事を休めない私、今年も例年どおり少し早めに夏休み(夏季休暇)を取りました ( ̄- ̄*)ナツヤスミ。
ただし、このコロナ禍においては、東京都知事さんも「残念ながら例年とは違う夏になる」とおっしゃっていたように、移動の厳格な規制はしないものの、休みだからといって気軽に旅行へ出られる状況ではないようです (゚ペ)ウーン…。
私は初め、海の日(7/23)やスポーツの日(7/24)を含む4連休(7/23~26)と個人的な夏休みを合わせた数日間で地方に遠征する鉄道旅の計画を、一時的にコロナが落ち着いていたひと月くらい前に立ててみたのですが (・∀・)イイネ、東京をはじめとした各都市の感染者(陽性反応者)が急増している状況を受けてそれは白紙とし、抑えてあった宿泊施設もキャンセル (´・ω・`)ショボン(ちなみにGoToとは関係ない)。とくに人出が多くなると予想されていた4連休は逆に、どこへも行かず家でジッと過ごしておりました (-`ω´-*)ガマン。まあ、まだ梅雨明け前で、連休は天気も良くなかったしね・・・ザアアァァ…:il!:il|(´ω`)!l|il:|;。
でも、やはりせっかくの夏休みですから、ふだんの生活圏を離れて少しは気分をリフレッシュしたいもの σ(・∀・`)ウーン…。私が4連休以外に休暇を取得した日は、先述したように多くの人が休みを取るお盆の時期とはズレているため、鉄道などの交通機関は都市部を除けば比較的すいているハズです σ(゚・゚*)ンー…。旅行へ出ること自体に否定的な意見があるのは承知していますが、意識的に人との接触を避け、基本的な予防策をしっかりと行ったうえでの“寡黙な一人旅”ならば、誰かと対面で話すような機会は少なく、感染する、させるリスクは低いと判断 (-`ω´-*)ウム。そこで、当初に計画していた遠征旅行よりはずっと近場だけど、行動範囲を関東から甲信地方までに絞って、私は鉄道旅に出かけることを決めました m9(`・ω・´)ケテイ!。
はたして今回はドコへ向かうのか、そこでの目的はいったい何なのか。もちろん、体温が平熱で体調が万全であることをちゃんと確認してから出発です (/*´∀`)o レッツラゴー♪。


7月30日(木)


0001.jpg
八王子のホームに入ってきた
中央線の松本ゆき普通列車。
ホームに乗車の列ができていますが、
当駅始発なので余裕で座れました。
ε-(´∇`*)ホッ
▲20.7.30 中央本線 八王子


当初は、木曜から日曜までの4連休(7/23~26)とくっつけるため、月・火・水(7/27~29)で取得していた休暇を、それを同じ週の後半にあたる水・木・金(29~31)にスライド σ(゚・゚*)ンー…。その理由は少しでも後にすることで、記録的に長引いている今シーズンの梅雨が明けるのを期待してのものでしたが、けっきょく出発日の木曜日(7/30)になっても関東・甲信地方は梅雨明けとならず、東京は朝から小雨が降っています 、ヽ`┐( ̄  ̄;)アメ。ちなみにこれから向かう目的地の天気も“曇り時々雨”の予報。やっぱ、出かけないで家に居ろってことなのかしら・・・(^^;)ゞポリポリ。


0002.jpg
高台から甲府盆地が一望できる
勝沼付近の車窓風景ですが、
今日は雨で霞んでいます。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
▲20.7.30 中央本線 勝沼ぶどう郷-塩山
(車窓から)


そんなスッキリとしない梅雨空のもと、私が都内の八王子から乗った中央本線の松本ゆき下り普通列車は、雨に煙る山あいを縫うように走りぬけて甲斐の国(山梨県)へと入り、桃の収穫が最盛期を迎えている盆地の果樹畑をかすめ、さらに甲府の市街地を経て、西のほうへと順調に進みます ...(((o*・ω・)o。ここから先の風景はもし晴れていれば、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスの山々や八ヶ岳連山の雄大な山容が望める、中央線(中央東線)きっての美景車窓なのですが (゚∀゚*)オオッ!、今日の天気じゃ山の存在すら確認できないほど厚い雲に覆われていました (´д`;)アウ…。う~ん、いまいちテンションが上がらないなぁ・・・。


0003.jpg
ホームから南アルプスの山々が望める
日野春(ひのはる)も
雨天の今日は眺めがさっぱりです。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
▲20.7.30 中央本線 日野春
(車窓から)


車内の様子は、朝のラッシュ時に重なった甲府付近で少し立ち客が見られる混み具合だったものの、それ以外の区間はおおむね空いており、ロングシートに座った客も暗黙のルールで一定の間隔をあけ、いわゆるソーシャルディスタンス(社会的距離)を保っています ソーシャル ⊂ニ(`・ω・´)ニ⊃ ディスタンス!。
換気のため客室の側窓をわずかに開けていることもあって、上り勾配で唸るモーター音がいつもより大きく聞こえる気がする211系の普通列車は、やがて八ヶ岳高原の玄関口として知られる小淵沢(こぶちざわ)に停車。ここで私は中央線から小海線(こうみせん)に乗り換えます ノリカエ…((((o* ̄-)o。


0004.jpg
小淵沢で乗り継いだ小海線は
アイボリーベースにグリーンがアクセントの
キハ110系ディーゼルカー(左)。
(゚ー゚*)キハ
▲20.7.30 中央本線 小淵沢


小海線は中央本線と接する小淵沢を起点に、八ヶ岳東麓の高原地帯にある清里(きよさと)や野辺山(のべやま)、千曲川沿いの小海(こうみ)や中込(なかごみ)、佐久盆地の岩村田(いわむらた)、北陸新幹線と交差する佐久平(さくだいら)などを経て、しなの鉄道と接する小諸(こもろ)を終点とする、全長78.9キロの非電化ローカル線(地方交通線)(・o・*)ホホゥ。小海線といえば「八ヶ岳高原線」の愛称を持つ日本屈指の高原路線として知られ、驚くべきことに国内の普通鉄道(ロープウェイやケーブルカー、トロリーバスなどを除いた一般路線)で、標高の高い駅ベスト9までがこの小海線にあります w(゚0゚*)w オォー!。ちなみにベスト3は、1位・野辺山(標高1345.7m)、2位・清里(1274.7m)、3位・甲斐大泉(1158.2m)で、山梨と長野の県境に連続する三駅。


0005.jpg
小淵沢の駅には、
小海線各駅の標高を表したものが
掲げられていました。
東京スカイツリー(右)と比較しているのが
面白いですね。
(クリックすると拡大表示します)


そんな小海線へ私は過去に何度か乗車や撮影に訪れていますが、今回は当線が目的の路線ではなく、行程上の通過路線にすぎません ...(((o*・ω・)o。とはいえ、風光明媚な高原地帯を走るローカル線には深い旅情が感じられ (´ー`)シミジミ、それを期待して小海線をルートに組み込んだことはたしかであり、しばらくはその車窓風景を楽しむこととしましょう (・∀・)イイネ。


0006.jpg
全線が単線の小海線、
小淵沢で発車間際に交換したのは
観光列車の「HIGH RAIL 1375」。
(゚∀゚)オッ!
そういえばちょうど昨年の今ごろ、
やはり梅雨空のもとで同列車を撮ったっけ。
▲20.7.30 中央本線 小淵沢

0007.jpg
その「HIGH RAIL」を昨年に撮った
小淵沢の大カーブ。
晴れていれば進行方向の先に
八ヶ岳の山々が望めるハズなのですが、
今日はやはり見えませんね・・・。
┐(´д`)┌ ダミダコリャ
▲20.7.30 小海線 小淵沢-甲斐小泉
(車窓から)

0008.jpg
標高が上がるにつれて、
霧が包むようになった車窓風景。
視界は効かないけれど、
悪くない風情です。
(´ω`)シミジミ
▲20.7.30 小海線 甲斐大泉-清里
(車窓から)

0009.jpg
JRの標高第2位の清里から
第1位の野辺山へ向けて、
上り勾配を力強く駆け上がる
キハ110系の普通列車。
(*`・ω・´)-3フンス!
▲20.7.30 小海線 清里-野辺山
(前方の車窓から)

0010.jpg
野辺山の手前で車窓の左手に見えるのは
JRの最高地点を表した標柱
その標高は1,375メートルです。
w(゚o゚*)w オオー!!
▲20.7.30 小海線 清里-野辺山
(車窓から)

0011.jpg
もともと小淵沢を発車した時点から
空いていた車内でしたが、
清里や野辺山で半数以上が下車し、
以降はしばらくガラっガラの状態に。
( ̄  ̄ )ガラガラ…
ソーシャルディスタンスは万全です。

0012.jpg
そんな空いている車内であれば、
駅弁も気兼ねなく食べられます。
≠( ̄〜 ̄*)モグモグ
小淵沢で購入してきたのは、
「八ヶ岳高原の鶏めし(¥980)」
山梨のブランド鶏・甲斐味鶏の照り焼きを
鶏そぼろ御飯の上にのせた、
シンプルながら味にハズレのないお弁当です。
山菜煮や蓮根のきんぴらなど副菜も充実。
(゚д゚)ウマー! ☆☆・・・

0013.jpg
信濃川上のあたりから、
車窓へ沿うように流れるのは千曲川。
長雨のせいか、水が濁っていますね・・・。
埼玉・山梨・長野の三県境に位置する
甲武信ヶ岳を源流とする千曲川は、
下流域の新潟県では信濃川と名を変え、
全長367キロを誇る日本一長い河川です。
( ̄。 ̄)ヘー
▲20.7.30 小海線 信濃川上-佐久広瀬
(車窓から)


山霧が漂う高原をひた走る、小海線の小諸ゆき普通列車。野辺山から小海にかけての山里にある途中駅では、停車しても客の乗降に大きな変化はなく、静かに時が流れている印象です (´ー`)マターリ。
あいかわらず雨はしとしとと降り続いていますが、外で撮影する“撮り鉄”でなく、車内から眺める“乗り鉄”ならば、このしっとりとした山あいの風情もまた一興か (-`ω´-*)ウム・・・なんて、天気の悪さを“風情”とか“旅情”などといった適当な言葉に置き換えているものの、ホンネをいえば目的地へ着くまでには雨が上がってほしいところ。このあとは“乗り鉄”だけでなく“撮り鉄”も予定していますし σ(・∀・`)ウーン…。
すると、とくに強く天に願ったわけではありませんが 八(゚- ゚)オネガイ…、列車が一山越えて小海の町にさしかかったあたりから、上空の雲が切れはじめて青空が覗くようになったではありませんか エッ!(゚Д゚≡゚∀゚)マジ!?。最近はアテにならなくて忘れかけていたけれど、自称・晴れ男のワタクシ(あくまでも自称よ)。これは“晴れ運”の発動か!? (゚∀゚)アヒャ☆


0014.jpg
小海線の路線名にもなっている、
長野県小海町の小海に停車。
反対方向の小淵沢ゆき上り列車と交換します。
おや?雨がやんで青空が見えているぞ。
(゚∀゚)オッ!
▲20.7.30 小海線 小海

(車窓から)


0015.jpg
夏空が広がる佐久盆地の田園風景。
条件が良ければ浅間山が望めるあたりですが、
今日は雲隠れしています。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
▲20.7.30 小海線 太田部-中込
(車窓から)

0017.jpg
車窓の右手から
複線のしなの鉄道が近づいてくると、
まもなく終点の小諸です。
なお、小海線としなの鉄道の並行区間には
乙女と東小諸の小駅が存在しますが、
両駅ともしなの鉄道にはホームがなく、
停車するのは小海線の列車だけ。
(゚ー゚*)オトメ…
▲20.7.30 小海線 三岡-乙女
(車窓から)


雲間から覗いた青空は一時的なものかと思ったら、平坦となった佐久盆地のあたりではけっこう広く晴れ渡り (´▽`*)イイテンキ♪、眩しい夏の日差しを浴びながら小海線の列車は終点の小諸に到着 (・ω・)トーチャコ。
しっとりとした雨に霞む八ヶ岳高原から、爽やかな青空の広がる田園風景へ、目まぐるしい天気の変化は、景色のよい小海線の車窓風景をいっそう盛り上げてくれたように感じました (*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


0018.jpg
小諸に到着した小海線のキハ110系。
(´w`*)ドツカレサン
その隣に並んだしなの鉄道は・・・
うはっ、“台鐵色”の115系だ!
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!
▲20.7.30 小海線 小諸


そして、ここ小諸でさらに乗り換えるのが、今旅の目的路線のひとつである、しなの鉄道(しなの鉄道線)(゚ー゚*)シナテツ。
北陸新幹線の並行在来線として、元・JRの信越本線を引き継いだしなの鉄道では、転換時にJRから譲渡された国鉄型車両の115系が今も現役の主力形式で、当鉄道オリジナルの現行色のほか、復刻色やコラボ色など多くのカラーバリエーションが存在し(台湾鐵路とのコラボである“台鐵色”もそのひとつ)、国鉄型ファンの注目を集める存在となっています (*゚∀゚)=3ハァハァ!。
かく言う私のお目当ても、その115系に他ならないのですが ( ̄  ̄*)ゲゲゴ、軽井沢ゆき上り列車に使われていた“台鐵色”の115系を見送ったのち、次にホームへ入ってきた長野ゆき下り列車は・・・(=゚ω゚=*)ンン!?


0020.jpg
ホームへ颯爽と現れたのは、
濃紺・・・いや、
ロイヤルブルーの上品な電車。
あれ?115系じゃないぞ?
(゚ー゚?)オヨ?
▲20.7.30 しなの鉄道 小諸


なんか、新しいのキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
てっきり見慣れた115系が来るものだと疑わなかったところへ、意表をついて現れたのは、なんと今月(7/4)にデビュー(運転開始)したばかりのピッカピカな新型車両、SR1系じゃありませんか *.+(0゚・∀・)ペカペカ+.*。ちなみに形式の“SR”は「Shinano Railway(しなの鉄道)」を表します。
老朽化した115系を置き換える目的で、今年から投入が開始されたSR1系。まだ編成数が少ない当面は有料の快速列車(平日朝夕の「しなのサンライズ」や「しなのサンセット」、休日の「軽井沢リゾート」)のみで運用されるものだと思っていたのですが、平日の日中という今の時間帯の普通列車にも使われるのですね ( ̄。 ̄)ヘー(あとになって調べたら、ちゃんとしなの鉄道のHPにSR1系の普通列車運用が掲載されていた)。
国鉄型好きとしては少し複雑な心境ながら、デビュー間もない新型車両に偶然あたったことは嬉しさも感じます (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。車内にはまだ独特な“新車のかほり”が漂っていました(笑)( ̄・・ ̄)クンクン


0021.jpg
駅に掲示されていた、
SR1系デビューのポスター。
車体色のロイヤルブルーとシャンパンゴールドは、
旅の上質感と高級感を演出し、
緑と水色のラインは
沿線の山並みと清流を表現しているのだそうです。
(・o・*)ホホゥ

0023.jpg
SR1系(快速用編成)の座席は
可動式のデュアルシートを採用。
有料快速列車の運用時は
進行方向に座席が転換するクロスシートで、
普通列車ではこのように
ロングシートで固定されています。
( ̄  ̄*)ロング…


初めて乗るSR1系は、背もたれが大きくてとても立派な座席が印象的ですが (゚∀゚*)オオッ!、乗る前からすでにお尻が115系のボックスシートモードとなっていたためか(何だそりゃ)、個人的に何となく落ち着かない新車の座り心地を感じつつ ((o(・∀・`)o))ソワソワ、小諸から二駅目の田中(たなか)で下車。ちなみに落ち着かないから列車を降りたわけでなく、ここが私の目的地です (・ω・)トーチャコ。


0024.jpg
中央線、小海線、しなの鉄道の各線を
乗り継いでやってきた目的地は、
田中という人の名字みたいな駅。
(゚ー゚*)タナカ
▲20.7.30 しなの鉄道 田中

0025.jpg
名字では多い「田中」姓ですが、
実は田中という駅名は全国にここだけ。
駅舎は宿場町の海野宿を意識した
古民家風になっています。
なお、当駅は昨年の12月で開業130周年。
▲20.7.30 しなの鉄道 田中


八王子0635-(中央429M)-小淵沢0902~1007-(小海225D)-小諸1220~1251-(しな鉄2645M)-田中1302


0026.jpg
全国の「田中さん」大歓迎(笑)
(*゚▽゚)/゚・:*【歓迎 田中サソ】*:・゚\(゚▽゚*)

0027.jpg
ちなみに今の芸能人で田中さんといえば、
元・局アナで美人さんの“あの方”を
思い浮かべる人もいるでしょうか。
田中駅近くの「田中南」交差点は
ちょっとした面白名所となっているそうです。
(´∀`;)タナカミナミ…

0028.jpg
おや?ひょっとしてアナタも田中さん?
(=゚ω゚)ノ゙ヤア
いえ、こちらのお方は、
昨年10月の台風災害時に千曲川から溢れ出た
堆積土を使って作られた、
アマビエさまの砂像(サンドアート)で、
台風災害からの復興と疫病退散の
願いが込められています。


しなの鉄道には、軽井沢から御代田(みよた)、小諸、上田(うえだ)、坂城(さかき)、屋代(やしろ)などの各駅を経て篠ノ井(しののい)までを結び、篠ノ井から長野まではJRの信越本線へ乗り入れる「しなの鉄道線(65.1キロ)」と、長野から豊野(とよの)、牟礼(むれ)、黒姫(くろひめ)などの各駅を経て、妙高高原(みょうこうこうげん)までを結ぶ「北しなの線(37.3キロ)」、この長野県内で南北に分かれた二つの路線があり、今回の私が訪れたのは前者のしなの鉄道線のほう (゚ー゚*)シナテツ。
そしてしなの鉄道線のなかでも、多くの列車が途中の小諸を境にして運用が分けられており(軽井沢~小諸・小諸~長野)、もしも軽井沢近くの御代田付近で浅間山がきれいに見えるような好条件であれば、小諸から上り列車(軽井沢ゆき)に乗るところでしたが σ(゚・゚*)ンー…、天気は思っていた以上に好転したものの、先ほどの小海線の車窓や小諸の駅近くから見るかぎりだと浅間山は雲隠れしている様子 (≡”≡;*)ミエナイ。それならば、しなの鉄道のHPに掲載されている特別色(復刻色やコラボ色)の車両運用を確認して、私の好みの色の車両が走る予定となっている小諸より下り方向(長野方)での撮影を選択 コッチ…((((o* ̄-)o。以前にも来たことがあって撮影ポイントにアテのある、田中へとやってきたのでした (´ω`)ナルヘソ。
駄菓子菓子(だがしかし)、アテにしていた撮影ポイントは・・・( ̄△ ̄;)エッ…


0029.jpg
0030.jpg
駅から歩いて20分、
見えてきたのは線路をまたぐ陸橋
・・・ですが、
あれ?橋の先が途切れている!?
Σ(゚Д゚;ノ)ノエエッ!?


その場所はしなの鉄道線の線路を跨ぐ陸橋の上から見下ろして、列車が俯瞰気味に撮れる私好みの撮影ポイント・・・なのですが (=゚ω゚=;)ンン!?、そこに架けられていたクルマも通れる大きな道路橋は先のほうが途切れていて、橋へ上がれる歩行者用の階段も通行止となっているではありませんか Σ(゚□゚*)ナニーッ!!。
これはいったいどうしたことかと言うと・・・本当に恥ずかしくも知らなかったのですが、田中の市街地から江戸時代の宿場町で観光名所でもある「海野宿」へと通じる、この「海野宿橋」と名付けられた陸橋は、昨年の秋に長野県を強襲した台風19号による千曲川の氾濫で橋脚が流され、無惨にも橋の半分が崩落してしまったのです(橋自体は千曲川を跨いでいたものではなかったのですが、川のすぐ横に位置していたため被害にあった)(゚ー゚;)マジカ…。件の台風被害ではやはり千曲川の氾濫や増水により、広範囲におよんだ集落の浸水、北陸新幹線の車両水没や上田電鉄の鉄橋崩落などの衝撃が個人的にあまりにも強く、私はこの海野宿橋をはじめとした道路橋の被害までは把握していませんでした。まさか現地に立って初めて、目的地の橋がなくなっていることを知るなんて、我ながらなんとも間抜けな話だなぁ・・・(´・ω・`)ショボン。
この橋を日常の生活道路として使っていらっしゃる地域の方々のご不便を考えたら、私の問題などほんの微々たるものだけど、アテにしていた撮影ポイントの橋が通行止となると、さて、どうしたものか・・・"o(-"-;*)ウゥム…。すぐに別の撮影ポイントへサッと移動できないところがクルマを使わない徒歩鉄の辛いところです。お目当ての列車の通過時刻も迫っているし、この近隣でいい感じに撮れそうなところが他にあるかしら? <(・ω・`)キョロキョロ(´・ω・)ゞ


0031.jpg
最初に撮れたのは、
赤とグレーに塗られた115系。
これがしなの鉄道で通常仕様の現行色です。
ちなみに列車の右背後にチラッと見えるのが
例の海野宿橋。
▲20.7.30 しなの鉄道 田中-大屋


とりあえず、海野宿橋下の線路端からパチリ【◎】]ω・)パチッ!。
このように列車主体のアングルならば無難に撮れそうですが、せっかく長野まで来たのなら、できればもう少し情景的というか季節感のあるような画が欲しいところです σ(・ω・`)ウーン…。この場所はいったん保留として、さらに歩き進んみると、その先で目に留ったのは線路脇に群生していた白くて小さな花 (゚∀゚)オッ!。遠目に見たら蕎麦の花?かと思ったのですが、近寄ってみるとこれはハルジオンかヒメジョオンでしょうか (*`o´)/ ジークジオン!。


0032.jpg
0033.jpg
線路と小道のあいだに咲いていた白い花は
キク科のハルジオン?ヒメジョオン?
開花している時期からするとヒメジョオンかな?
σ(゚・゚*)ンー…


ハルジオンかヒメジョオン (゚ー゚*)ドッチ?、いずれにしても雑草のような扱いをされる野花ですが、線路脇にこれだけたくさん咲いていれば、意外といいアクセントになってくれるかもしれません (・∀・)イイネ。ちなみにこの花には「貧乏草」の異名があり、「折ったり、踏んだりすると貧乏になる」などと言われているので (´д⊂)ボンビー、踏まないよう慎重にローアングルでカメラを構えてみます【◎】]ω・;)ソロリソロリ。そこへ重厚なモーター音を唸らせて現れたのは、私のお目当てだったこの色の電車 (゚∀゚)オッ!。


0034.jpg
夏空のもとに咲く白い野花を揺らして、
国鉄時代の信越本線を彷佛とさせる、
湘南色の115系が駆け抜けてゆきました。
▲20.7.30 しなの鉄道 大屋-田中


湘南電車、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
このオレンジと深緑に塗られた車体色は、かつて国鉄の“湘南電車”(東海道線の普通列車)に採用されていたことから、今も“湘南色”の通称で呼ばれるカラーリングで、しなの鉄道の前身であるJR(国鉄)時代の信越本線でも同色の115系が使われていました。これはその当時の色を現代に再現した、いわゆる復刻色なのですが、やっぱり115系といえばこの色だよなぁ・・・+。:.(´ー`)シミジミ.:。+゚。先述したように復刻色の車両は、しなの鉄道のHPに運用が公開されており、そこで事前にチェックした通り変更なく“湘南色”(S25編成)が就いてくれました ε-(´∇`*)ホッ。
そして列車の傍らへ一緒に写し込んでみた白い花も、晴天の風景に映えて悪くないじゃないですか (・∀・)イイネ。橋の崩落という予想しなかった(私が知らなかった)事態に戸惑ったけど、その代わりにいい場所が見つけられたと思います ъ(゚Д゚)ナイス。
続けてもう一本、この場所で列車を待ってみましょう。


0035.jpg
ノドの渇きを覚える夏場の撮影、
色的には暑っ苦しい真っ赤な115系ですが、
実は「スカッと爽やか」なカラーリング!?
(このキャッチフレーズを覚えているかな?)
▲20.7.30 しなの鉄道 大屋-田中


コーラ電車も、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
次にやってきた列車も115系ですが、先ほどの湘南色とは印象がガラリと変わる、赤一色の車体 w( ̄▽ ̄*)wワオッ!。赤だけに通常の3倍のスピードが出せる115系(わかるヒトには分かる例え)σ(゚ー゚*)シャア?・・・なんてことはもちろんなく、よく見ると車体側面に貼られているロゴマークでわかるとおり、これは清涼飲料の“コカ・コーラ”(の缶)をイメージした、「コカ・コーラレッド」と呼ばれるカラーリングです (゚.゚*)コーラ?。
なーんだ、よくある広告ラッピングの電車か (´σД`)ナーンダ・・・と思うなかれ。実はこの“コカ・コーラレッド”も復刻色のひとつであり、今から30年以上前の1987年~90年にかけて、国鉄から民営化されて間もないJR東日本・長野支社の増収策の一環として信越本線などで運行されていたコカ・コーラの広告電車がその元となっています (・o・*)ホホゥ。いまではとくに珍しくない広告ラッピングの電車ですが、当時は路面電車や地方私鉄などの車体に看板広告が掲出されることはあっても、車体全体が商品をイメージした色に、しかもJRの車両(115系)へ施されたというのは、とても大きなインパクトがありました w(*゚o゚*)wオオーッ!。鉄道における車体全面広告の草分け的存在と言えるかもしれません ( ̄。 ̄)ヘー。
そんな“コカコーラ・レッド”を現代に復活させようと、ファンによる塗装費用のクラウドファウンディングが呼びかけられ、日本コカ・コーラ社の承諾も受けたうえで2018年に再現(ロゴマークは当時のものとは異なる、現行商品のものを採用)、復刻色のひとつとして運行されているのです (´ω`)ナルヘソ。
ちなみに私は、オリジナルの“コカ・コーラ115系”を長野や高崎などで見かけたことがありましたが、たしかに物珍しさは感じたけれど貴重なフィルムの一枚を使ってまで広告電車を記録しようと当時は思わず、写真に残せていませんでした σ(・∀・`)ウーン…。それが実に30余年の時を越えてシャッターを切った“コカコーラ・レッド”、いま見ても真っ赤な115系のインパクトは鮮烈に感じます (o ̄∇ ̄o)マッカッカ。


0036.jpg
次にやってきたのはこんな場所。
緩やかな坂道から引いた画が撮れます。
(・∀・)イイネ
ただし北側から狙うので晴れると逆光。


上りの小諸ゆき(650M)として通過した“コカ・コーラレッド”(S11編成)は、すぐに折り返しの長野ゆき下り列車(655M)として戻ってくるため、そちらも撮影してゆきます。
白い花が咲いていた場所の近くから踏切を渡ると小高い丘になっており、今の時間帯だと本来は逆光となる(列車の手前側面に日があたらない)ので敬遠していた撮影ポイントでしたが σ(゚・゚*)ンー…、雲が多くなって陽が翳ったため、そこでカメラを構えてみることとしました m9(`・ω・´)ケテイ!。


0037.jpg
緑の濃い夏山を背にして映える
“コカ・コーラレッド”の115系。
なお、この復刻色に選ばれた現・S11編成は、
かつて実際にコカ・コーラの広告が施されていた
当時の長ナノ・N12編成だそうです。
( ̄。 ̄)ヘー
▲20.7.30 しなの鉄道 田中-大屋


薄日を浴びて信州らしいのどかな里山風景をゆく、“コカ・コーラレッド”の115系。“湘南色”のようなノスタルジーを感じる復刻色ではないけれど、景色のなかで鮮やかに映えるこの赤い電車もまた、面白い存在だと思います 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。国鉄型好きの私にとって、今日のいちばんのお目当ては“湘南色”の115系でしたが、続行の運用(と、その折り返し)に効率よく就いてくれた“コカ・コーラレッド”も嬉しい収穫となりました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。ああ、長野まで来た甲斐があったなぁ・・・。

これにて、田中でのしなの鉄道撮影は終了です (´w`*)ドツカレサン。
それにしても、最後は陽が翳ったものの、思いのほか好天となったのはラッキーでした (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。今日の長野の天気予報は“曇り時々雨”だったし、小海線に乗っている時点では雨に濡れて撮影する覚悟までしていたんですけれどね。“晴れ運”万歳(笑)ヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ


0038.jpg
歩いて田中の駅へ戻ったころには、
ふたたび雲が流れて青空が広がりました。
ホームに入ってきたのは現行色の115系。
ベースの赤はコーラレッドより少しくすんだ、
エンジ色って感じかな?
▲20.7.30 しなの鉄道 田中


小海線の“乗り鉄”を味わいながら信州へとやってきて、晴天のもとで楽しんだしなの鉄道115系の“撮り鉄” ヽ(´▽`)ノワーイ♪。ここまででもじゅうぶんに夏休みの鉄旅を満喫していますが、今旅はこれだけでは終わりません (-`ω´-*)ウム。田中からしなの鉄道の普通列車に乗って、さらなる目的の場所へと移動します ...(((o*・ω・)o。
常にマスクを着用し、ソーシャルディスタンスをしっかりと意識しつつ、はたして次に向かうのは・・・? σ(゚ー゚*)ドコ?


0039.jpg
ボックスシートに身を委ねて、
国鉄型115系の走りを味わいます。
やっぱり私のお尻にはSR1系のシートより
コッチのほうがしっくりと落ち着くなぁ(笑)
(´ー`)マターリ




・・・次回に続きます。