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仙石線・・・205系 撮影記 [鉄道旅行記]

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2020.10.31 Goto宮城 その1
ああ松島や・・・(´ー`)
仙石線 205系 撮影
 
 
「Gotoトラベル、使った?」
鉄道好きであり、いちおう旅好きでもある私は最近、何人かの方からそう問われます (・∀・)ゴトー。
新型コロナの影響によって低迷している旅行や観光事業を盛り上げるために立ち上げられた、政府主導支援策の一環である「GoToトラベルキャンペーン」。一部地域を除く全国で7月に開始された当初、私が住む東京都は感染者数(陽性者数)が多いことなどを理由に実施の対象から外されていましたが 乂`・д・´)ダメッ!、感染者数が減った・・・というよりは、コロナとの付き合いかた(感染予防策や拡散防止策など)にある程度の方向性が見えてきたといったところなのか σ(゚・゚*)ンー…(実際、減ってはいないしね・・・)、10月になって地域による利用制限が解除され、都民の私もようやく「Gotoトラベル」が受けられる身分となりました (+`゚∀´)=b OK牧場!。
そうなれば、おトクに旅行へ出かけられるのは嬉しいことだし、利用された方たちが話題にしている「地域共通クーポン」なるものもためしに使ってみたい (゚ー゚?)クーポン?。「Gotoトラベル」も、「地域共通クーポン」も、説明を読んだだけではちょっと分かりづらいところがあるけれど、こういうものは実際に使ってみることが理解への近道なんですよね。冒頭のように問われたとしても、利用したことがあればハナシに乗りやすい (-`ω´-*)ウム。

そんな「Gotoトラベル」を活用した鉄道旅。
ちょうど今は各地で木々の葉が秋色に染まる時期で、紅葉の名所が旅先の候補に浮かびます (・∀・)イイネ。でもその前に、私には個人的な思い入れから、できれば今年じゅうに訪れるべき路線がひとつあります σ(゚・゚*)ンー…。それは目的地というより経由地(経由路線)といったほうが正しいのですが、旅先の決定には大きな要素となりました m9(`・ω・´)ケテイ!。
はたして私が訪れるべき路線とは、そしてそれを経由して向かう目的地はどこなのか、列車の車窓に流れる秋景色を眺めながら旅を楽しみたいと思います (*゚v゚*)ワクワク♪。

では、「Goto鉄旅!」(/*´∀`)o レッツラゴー♪


10月31日(土)


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明け方の上野に並ぶ、
常磐線のE531系(左)と宇都宮線のE231系。
今回は左の列車に乗ります。
o(- ̄ *o)))コッチ…
▲20.10.31 東北本線 上野


秋が深まりつつある10月の最終日ともなると、日の出の時刻もだいぶ遅くなり、早朝の6時前はまだ薄暗さを感じます (*´0)ゞ。oOフワァァ…。
そんな時間の上野駅で私が乗ったのは、都心から千葉県北部を経て茨城県方面に向かう、常磐線(じょうばんせん)の水戸ゆき下り普通列車 (゚ー゚*)ジョーバソセソ。常磐線沿線の柏(かしわ)で育ち、今も実家がそこにある私にとって、当線は“超”が付くほど馴染みの深い路線ですが、今日の乗車はいつもと心持ちが違います (-`ω´-*)ウム。


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爽やかな秋晴れに恵まれた
絶好のお出かけ日和。
(´▽`*)イイテンキ♪
茨城のシンボル的存在の筑波山も
その山容が車窓からきれいに望めます。
(゚ー゚*)ネコミミ
▲20.10.31 常磐線 神立-高浜
(車窓から)


というのも、さっそくですが冒頭で触れた“訪れるべき路線”とは、この常磐線のこと。
ご存じの方も多いと思われますが、2011年3月11日に東日本で発生した大地震(東日本大震災)とそれにともなう大津波、さらには原子力発電所(原発)の事故により、茨城県から福島県を経て宮城県にかけての太平洋側に線路が敷かれている常磐線は、広範囲にわたって被災。地震や津波そのもので受けた被害の甚大さもさることながら、原発事故の避難指示区域(警戒区域)に路線の一部が位置していることで、被災区間の復旧作業がままならない深刻な状況が長く続きました。
それでも、警戒区域の推移と除染の状況に合わせて段階を踏むように復旧が進められ、少しずつでも着実に運転再開の区間を伸ばしてゆき、そして最後まで不通区間として残されていた福島県内の富岡(とみおか)と浪江(なみえ)の間の20.8キロが、今年(2020年)の3月14日に復旧。これにより常磐線は実に9年ぶりとなる、全線での運行が再開されたのです (*゚▽゚)/゚・:*【全線再開】*:・゚\(゚▽゚*)。


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行程上の都合から、
水戸で乗り継いだのは普通列車でなく、
E657系の特急「ひたち」。
(゚ー゚*)ヒタチ
▲20.10.31 常磐線 水戸


そんな常磐線へ、本来であれば私も運行再開の直後に駆けつけたいところでしたが、春先となるこの頃に世間を騒がし始めたのが・・・そう、新型コロナウィルス ( ̄  ̄;)コロナ…。
感染拡大を防ぐために“都県またぎ”の自粛が求められるなか、私は福島への遠征を見合わせて σ(・ω・`)ウーン…、再開の当日は常磐線でなく、同日に都内で開業した高輪ゲートウェイ駅の様子を見に行っていました (゚ー゚*)タカゲー(いちおうこの時はまだ“外出自粛要請”は出されていなかった)。それ以降も、5月の連休は緊急自体宣言下でのステイホーム(不要不急の外出自粛要請)となり (´д`;)アウ…、7月の個人的な夏休みも「Goto」から東京が除外されたために都民の私は広範囲な移動をまだ避けたほうがいいと判断 "o(-"-;*)ウゥム…。折しも埼玉の鉄道博物館で開催されていた、常磐線の全線運転再開を記念した企画展(常磐線展)を観覧する程度に留めました (・ε・`)シャーナイネ。
そして今月(10月)、都民の「Goto」適用をきっかけとして、ようやく私は常磐線の再開区間へ向かうことを決めたのです ε=┌(*゚д゚)┘イクゼ!。まあ、ここまできたら焦る必要はないのですが、できれば“乗り鉄”の端くれとして運行を再開した年のうちには乗っておきたかった。


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茨城県北部の日立を過ぎたあたりから
所々で車窓に海が望めるようになります。
乗車中の列車はただいま、
奥州三関のひとつに数えられる
勿来関(なこそのせき)のあたりを通過中で、
写真の左手にモニュメントが確認できます。
ここで県境を越えて茨城県から福島県に入りました。
(゚ー゚*)フクシマ
▲20.10.31 常磐線 大津港-勿来


今旅では、関東甲信越や東北南部の指定された路線(おもにJR東日本や一部の中小私鉄・三セク鉄道など)が週末の二日間(土日)乗り放題となる、フリーきっぷ形式の「週末パス(8,880円)」を手にしている私 (*・∀・)つ[パス] 。まずは上野から常磐線の普通列車で水戸まで行って、そこで後続の特急「ひたち1号」いわき行きに乗り継ぎます ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。
この「ひたち1号」は始発駅が都内の品川で、東京からでも上野からでも乗ることができるのに、私がわざわざ水戸まで普通列車で行ってから特急に乗り継いだのは、特急料金の節約というなんともセコい理由 (´∀`;)セコイ。ちなみに私はこの特急に福島県のいわきまで乗るのですが、東京〜いわきの指定席特急券(乗車券別)はネット割りなどを利用しない通常料金で2,550円。それが水戸〜いわきだと半分以下の1,020円で済み、その差額は私にとって決して小さくありません (-`ω´-*)ウム。それならばいっそのこと、特急を使わずに普通列車だけを乗り継げばいいんジャマイカ?と思われるかもしれないけど σ(゚・゚*)ンー…、さらにこの先の列車の乗り継ぎ具合(接続)と目的地への到着時間を考えた場合、ここで特急を利用する効果は大きく、1,020円の特急券を払う価値があるのです ( ´_ゝ`)フーン。


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「ひたち1号」が終着したいわきで、
ふたたびE531系の普通列車に乗り継ぎます。
その行き先は・・・【原ノ町】!
(゚∀゚*)オオッ!
▲20.10.31 常磐線 いわき


いわきでは12分の接続で下り普通列車に乗り継ぎ ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。この列車は今春に運転を再開した富岡〜浪江をまたぐ原ノ町(はらのまち)ゆきで、その行先表示を見ただけでも復旧して全線がつながったことを実感します (゚∀゚*)オオッ!。
なお、いわきから原ノ町までの区間は、途中に福島と宮城の県境を越えることもあって、もともと震災前から日中の運転本数があまり多くなく、現在のダイヤでも私が乗る9時30分発(671M)の次は12時13分発(675M)まで、三時間近くも原ノ町ゆきの普通列車はありません ( ̄  ̄;)サンジカン…(その間に10時25分発の仙台ゆき特急「ひたち3号」はあります)。そして都内のウチ(自宅)から普通列車だけの乗り継ぎでいわきまで行くと9時30分の列車には間に合わないため、ここで先ほどの1,020円払った特急の利用が活きてくるというワケ (´ω`)ナルヘソ。
運転を再開した当日はおそらく、復旧を待ちわびた地元の方や私のような“乗り鉄”の人たちが多く乗車し、けっこうな賑わいだったと思われますが、それから半年が経った今日は原ノ町ゆきもすっかり日常のものとなった感じで、車内がガラガラに空いた状態で列車はいわきを発車しました ...(((o*・ω・)o。


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末続と広野のあいだの海沿いは
沿線屈指の撮影スポット。
昨年の夏には私も訪れたのですが、
天気の急変によるゲリラ雷雨に恐れて
一本も列車を撮らずに撤退したという
苦い思い出があります・・・。
(^^;)ゞポリポリ
▲20.10.31 常磐線 末続-広野
(車窓から)

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臨時駅として昨年(2019年)に開業した
Jヴィレッジ(駅)。
今年の3月から常設駅となり、
すべての普通列車が停車するようになりました。
( ̄。 ̄)ヘー
▲20.10.31 常磐線 Jヴィレッジ
(車窓から)

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復旧前は南側の仮終着駅だった富岡。
当時は駅前から浪江ゆきの代行バスが
接続していました。
いまは静かな途中駅です。
▲20.10.31 常磐線 富岡
(車窓から)

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富岡の下り信号が青になり、
復旧した区間へ列車は進んでゆきます。
m9(`・ω・´)シンコー!
▲20.10.31 常磐線 富岡
(前方の車窓から)

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移設は行なわれていませんが、
線路や架線柱は設置し直されており、
まるで新線を走っているような感じです。
▲20.10.31 常磐線 富岡-夜ノ森
(前方の車窓から)

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震災前の夜ノ森(よのもり)は
味のある木造駅舎と、
ホーム脇に咲くツツジの花が有名な駅でしたが、
再開にあたり橋上駅舎へ建て直されました。
除染のために伐採されてしまったツツジは
新たに植樹されたそうで、
また開花する日が楽しみですね。
▲20.10.31 常磐線 夜ノ森
(前方の車窓から)

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大熊町の中心駅で、
福島第一原発にもっとも近い大野(おおの)。
震災前は島式ホームの一面二線でしたが、
復旧後は上り線側が撤去されて、
単式ホームの一面一線となりました。
なお駅舎は既存のものをリニューアルして使用。
▲20.10.31 常磐線 大野
(車窓から)

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双葉町の中心駅、双葉(ふたば)。
当駅も震災前は相対ホームの二面二線でしたが、
復旧後は上り線側が撤去されて、
単式ホームの一面一線となっています。
新たな橋上駅舎に建て直されましたが、
旧駅舎も街のコミュニティ施設として
活用されるそうです。
▲20.10.31 常磐線 双葉
(前方の車窓から)

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今春に運転が再開された区間を経て、
原ノ町ゆきの下り列車はまもなく
復旧前に北側の仮終着駅だった浪江に停車。
昨年に私が訪れたときは
当駅で接続する代行バスを利用して
富岡まで移動しました。
なお今回の復旧による運転再開を機に、
この浪江まで東京近郊区間が拡大されています。
( ̄△ ̄;)トーキョーキンコー…
▲20.10.31 常磐線 浪江
(前方の車窓から)


今春に運転を再開した富岡〜浪江においては、基本的に既存(震災前)と変わらぬ位置での復旧で線路や駅の移設はありませんが、路盤や法面の増強、橋梁の架け替えなどが行なわれ、除染してから新たに敷き直されたレールや立て直された架線柱などを見ると、あたかも新規に開業した新線を走っているような感覚です。この見事な復旧作業に携わった関係者や現場の方々は、技術面だけでなく精神的にも大変なご苦労があったことでしょう カンシャ 人-`ω´-*) カンシャ。
駅の構内や駅前広場などは特定復興再生拠点区域として避難指示が解除されているものの、沿線にはまだ立ち入りが制限されていると思われる場所(帰還困難区域)が車窓からも確認でき、帰るに帰れない住民、もしくは帰ることを断念した人も多いはず。常磐線の復旧で街に活気が戻れば・・・なんて、とても軽々しく言えるものではありませんが、せめて輝きを取り戻したこの鉄路は、もう二度と失われないでほしいと切に願っています。
常磐線復旧区間の乗車は今旅での重要な目的のひとつで、運転再開はたしかに喜ばしいことだけど、どうしてもどこか重たい空気になりますね・・・(^^;)ゞポリポリ。ここからは少し気持ちを切り替えて先へ進みましょう。旅程的にはあくまでも常磐線は目的地へ向かうための経路に過ぎません。


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原ノ町でさらに先へ進む、
仙台ゆき普通列車に乗り継ぎ。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
交流型電車のE721系を見ると、
東北気分が一気に高まります。
( ̄∇ ̄*)トーホク
▲20.10.31 常磐線 原ノ町

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途中の鹿島で交換したのは、
上りの品川ゆき特急「ひたち14号」。
(゚∀゚)オッ!
仙台近郊区間で「ひたち」を見るとさらに
全線での運転再開を印象付けられました。
。+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。
▲20.10.31 常磐線 鹿島
(車窓から)

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以前(昨年)にもお伝えしましたが、
地震と津波によって甚大な被害を受けた
駒ケ嶺から浜吉田までの区間は、
内陸部への移設および高架化によって
路線の復旧が行なわれました。
列車は立派な高架上を進みます。
▲20.10.31 常磐線 坂元-山下
(前方の車窓から)

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列車は仙台まで直通しますが、
東北本線と接する岩沼が
路線としての常磐線の終点です。
都内の日暮里から宮城県の岩沼まで、
その距離は343.7キロ!
w(゚o゚*)w オオー!!
▲20.10.31 東北本線 岩沼
(車窓から)

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東北本線へ乗り入れた列車は、
岩沼からさらに進んで仙台に到着。
(・ω・)トーチャコ
人の多さに大都市らしい賑やかさを感じます。
▲20.10.31 東北本線 仙台


朝6時に上野を発ち、水戸、いわき、原ノ町でそれぞれ列車を乗り継いで北上し ...(((o*・ω・)o、お昼の12時過ぎに到着したのは、杜の都・仙台 (゚ー゚*)センダイ。
今は「青春18きっぷ」の発売シーズンではないけど、鈍行旅を好む“18きっぱー”(青春18きっぷ愛好者)の私からすると、いわきで普通列車の接続がよければ特急を使わずに済むところですが、それでも首都圏と東北地方をむすぶルートに常磐線という選択肢が戻ってきたのは嬉しいこと ・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ…。東北本線でなく常磐線経由で仙台まで来られたことに、あらためて感慨深いものがありました 。+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。


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3月14日から半年が経ちましたが、
仙台の駅構内にはまだ
常磐線全線運転再開のフラッグが
掲げられていました。
(´ー`)ツナガル


さて、目的地はここ仙台・・・ではありません。
常磐線の全線を乗り通してきた達成感に浸る間はなく、慌ただしくもわずか6分の接続ですぐに次の列車へ乗り換えます ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。到着した常磐線(からの直通列車)の隣のホームで発車を待っていたのは、仙石東北ライン経由の石巻(いしのまき)ゆき快速列車で、ハイブリッド気動車のHB-E210系が独特な音を響かせて仙台を出発しました (/*´∀`)o レッツラゴー♪。


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仙台で乗り換えた仙石東北ライン。
当列車に使われるHB-E210系は、
ディーゼルエンジンの発電による電力と
蓄電池からの電力を用いてモーターを駆動する
ハイブリッド方式の気動車です。
( ̄。 ̄)ヘー
ちなみに気動車ですが形式記号は“キハ”でなく、
ハイブリッドを意味する“HB”。
σ(゚・゚*)エンピツ?
▲20.10.31 東北本線 仙台


仙台のあおば通(あおばどおり)と石巻をむすぶ路線の仙石線(せんせきせん)へ、東北本線の塩釜(しおがま)付近にある連絡線を介して、仙台(の東北本線ホーム)から石巻までダイレクトに直通運転を行う仙石東北ラインの快速列車 バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ。ちなみに交流電化の東北本線と直流電化の仙石線という、電化方式が異なる両線の直通運転を解決したのが、ハイブリッド気動車のHB-E210系です (・o・*)ホホゥ。
晴天でお出かけ日和の土曜日、さらに“Goto効果”もあってか、石巻ゆきの車内は混雑というほどではないものの座席はほぼ満席 (´д`;)アウ…。乗りかえ時間がわずかだった私は席に座れませんでしたが、幸いにも運転室背後のスペースは空いていたので、そこに立って窓越しに前方を眺めながら過ごします m(・∀・)m カブリツキ♪。東北本線と仙石線をつなぐ連絡線(短絡線)の箇所など興味深く、鉄ちゃんとしての見どころは多い。


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東北本線を下る
仙石東北ラインの前方展望。
すれ違うのはEH500形が牽引する
上りの貨物列車です。
(゚ー゚*)キンタロ
▲20.10.31 東北本線 国府多賀城-塩釜
(前方の車窓から)

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塩釜を過ぎると、
交流電化の東北本線と分岐して、
架線のない非電化の連絡線へ。
その先に見える仙石線は直流電化です。
▲20.10.31 仙石東北ライン 塩釜-高城町
(前方の車窓から)


そんな仙台と石巻をむすぶ仙石東北ラインの列車ですが、私は石巻まで行かずに仙石線の区間へ入って最初の停車駅となる高城町(たかぎまち)で降り、さらに今度は石巻からやってきた仙台方面ゆき(あおば通りゆき)の仙石線に乗り換えます ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。え?仙台のほうに戻るのかって? (´・ω`・)エッ?。これは路線の位置的なものによるややこしい乗り継ぎなのですが、こういうのは鉄ちゃん的にけっこう楽しい (゚∀゚)アヒャ☆。
そして高城町から仙石線の上り列車でひと駅、ようやく着いた目的地は松島海岸(駅)でした (・ω・)トーチャコ。


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仙石線区間にある高城町で降り、
石巻ゆきの仙石東北ラインを見送って・・・
バイチャ!( ゚д゚)ノシ
▲20.10.31 仙石線 高城町

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今度は反対ホームに入ってきた
あおば通ゆきの仙石線に乗ります。
イッタリ(゚д゚≡゚д゚)キタリ
車両はかつて首都圏で使われていたものを
仙石線用にリニューアルした205系3100番台。
(゚ー゚*)ニマゴ
▲20.10.31 仙石線 高城町

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高城町からひと駅の松島海岸で下車。
言わずと知れた有名観光地の
玄関口となる駅ですが、
駅舎はただいま改築の真っ最中で、
プレハブの仮駅舎ですた。
( ̄  ̄;)プレハブ…
▲20.10.31 仙石線 松島海岸


上野0604-(常磐325M)-水戸0800~0811-(特急ひたち1号)-いわき0918~0930-(671M)-原ノ町1047~1051-(243M)-仙台1212~1218-(仙石東北ライン5571D)-高城町1247~1308-(仙石1222S)-松島海岸1311


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「歓迎 日本三景 松島」
(=゚ω゚)ノ゙ヤア

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松島へ来たからにはまず、
昼食に名物の牡蛎を食べなきゃ!
(゚¬゚)ジュルリ
生ガキ、牡蛎ごはん、カキフライの三品による
牡蛎づくしを堪能。
牡蛎好きの私としてはたまりません。
ああ、ウマいなぁ・・・。
カキ(゚д゚)ウマー!


観光支援の「Gotoトラベル」を活用した旅だから・・・ということを、とくに意識したわけではありませんが σ(゚・゚*)ンー…、私がやってきたのはベタベタな観光地で、穏やかな湾内に浮かぶ島々の自然美が見事な、“日本三景”のひとつに数えられる名勝の松島 (゚ー゚*)マツシマ。かねてから一度は訪れてみたかったんですよね (・∀・)イイネ。
ではさっそく、観光客の定番となっている、松島湾めぐりの遊覧船に・・・は乗りません ( ̄△ ̄;)エ?。遊覧船は以前に松島へ観光で来たとき(と言っても20年以上前だけど)に乗船しているので今回はパス 乂・ω・*)パス。そう、松島自体は今回が初めてではない私が、かねてから訪れてみたいと思っていたのは海でなく山のほう (゚.゚*)ヤマ?。目的は船でなく“鉄”のほうです (-`ω´-*)テツ。
駅前の食堂で昼食(昼飲み?)を済ませたのち、遊覧船が発着する観光桟橋とは逆の方へ歩みを進めます コッチ…((((o* ̄-)o。いったいどこに向かっているのか・・・。


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駅を出て海岸とは反対側の
山のほうに進むと、
こんな道しるべがあります。
西行戻しの松?

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途中で渡る踏切。
これは仙石線でなく東北本線の線路で、
このあたりは両線が近い位置に
敷かれているのがわかります。
その脇の細道をさらに進んで・・・
...(((o*・ω・)o

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坂を上ってたどり着いたのは
「西行戻しの松公園」。
ところで“西行戻しの松”って、
何ぞや?
σ(゚ー゚*)サイギョー?


海に対して山と言ったものの、登山や山歩きをするわけではなく、丘の上へと続く少し急な坂道を進んでいくと ...(((o*・ω・)o、その先にあるのが目的地の「西行戻しの松公園」。
西行戻しの松(さいぎょうもどしのまつ)とは、平安時代から鎌倉時代にかけて存在し、歌人としても著名な僧侶の西行(さいぎょう)法師が、諸国行脚の道中に松の木の下で出会った童子と禅問答をして打ちのめされ、松島にはもっと才人が多いと聞かされたことにおののき、松島詣を諦めて引き返した(戻らされた?)という伝説がこの地に残されているそうで、実際にその禅問答の舞台にあった松なのかどうかはわかりませんが、公園の一角には松の老木が祀られていました ( ̄。 ̄)ヘー。
その西行戻しの松が立つあたりは、園内でもとくに眺めのいい展望スペースとなっており、さっそく私もそこからの景色を望んでみます (「゚ー゚)ドレドレ。


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柵で囲われたなかに、
石碑と一本の松の木が立っていました。
傍らに設置された説明板によると、
これが“西行戻しの松”らしい。
石碑に彫られているのが西行法師?
(゚ー゚*)ホーシ

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西行戻しの松の前は眺望が開けていて、
ひと休みできるベンチも備えられています。

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そこからの眺めはこんな感じ。
おお!たしかにこれは素晴らしい!
松島や、ああ松島や、松島や。
(´ー`)シミジミ


日本三景に数えられる名勝の松島が、眼下に一望! w(*゚o゚*)wオオーッ!!
まさに絵に書いたような松島らしい佳景が広がっていて、なんとも気持ちのいい眺め ヽ(´▽`)ノワーイ♪。これは芭蕉サンや西行サンでなくとも、俳句や歌のひとつを詠みたくなるもの φ( ̄ω ̄*)イック…(私が詠んだら童子にソッコーで追い返されるので、やめときますが カエレ!ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・;' )。しかもここは観光客にとって穴場なのか訪れる人が少なく、時おり地元だと思われる方が散歩に通りかかる程度の静かさで、落ち着いて風景を楽しむことができます (´ー`)マターリ。
そんななか、丘の上まで風にのって聞こえてきたのは、“タタンタタン・・・”と明らかに列車が奏でるジョイント音 (=゚ω゚=*)ンン!?。カメラを構えてファインダーを覗いてみると・・・(*゚ロ゚)ハッ!!


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日本三景へ数えられるのにふさわしい
美しき松島の風景のなか
一本の列車が陽光に車体を輝かせて
海沿いを通り過ぎてゆきます。
▲20.10.31 仙石線 陸前浜田-松島海岸

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ジョイント音を響かせていたのは、
先ほど私が松島海岸まで乗ってきた
仙石線の205系。
(゚ー゚*)ニマゴ
(ひとつ上の写真をクローズアップしたもの)


センセキセン、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
この壮大かつ美観な景色の片隅に、なんと仙石線の電車が見えるではありませんか!w(*゚o゚*)wオオー!。そう、実はこの場所、松島の風景とともに列車を写し込む事ができる、鉄ちゃん的にも絶景の撮影スポットなのです (σ´∀`)σイイネ!。しかも秋晴れの好天のもと、いい角度で日差しを受けたステンレス車両の205系がキラリと輝き、この画のなかで強く存在感を表してくれました (☆∀☆)キラーン☆。
なーんだ、ニマゴ(205系)か (´σД`)ナーンダ・・・というなかれ。たしかに何の変哲もない通勤型車両による定期列車で、鉄ネタとしては大して面白味がないかもしれませんが(もちろん、ここにほかの同業者は誰もいない)、いちおうこの205系だって今や数を減らしつつある国鉄型車両の生き残りだし (-`ω´-*)ウム(仙石線用の3100番台は中間車からの改造で、前面などがリニューアルされているけど)、何よりもこの展望で列車を撮れることが素晴らしくて個人的には感激しています ・:*:・(´∀`人)スバラシイ・:*:・。まわりの木々の紅葉はまだ思ったほど色づきが進んでいなかったけど、それでもじゅうぶんに満足できるロケーションで、この一枚が撮れただけでも列車を乗り継いで松島まで来た甲斐がありました (´ω`)シミジミ。


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ちょと分かりにくいのですが、
これは同じ場所から見た東北本線。
(-“-;*)ンン?
以前はきれいに望めたそうですが、
今は木々の枝が伸びてしまい、
E721系の普通列車がチラリと見えるものの、
スッキリと撮影するのはムリそう・・・。
σ(・ω・`)ウーン…
▲20.10.31 東北本線 松島-塩釜


ちなみにこの場所、仙石線だけでなく手前には東北本線の線路もあり (=゚ω゚=*)ンン!?、そちらのほうが列車の本数が多くて通過する車種も豊富なのですが(東北本線や仙石東北ラインの旅客列車のほか、貨物列車なども頻繁に通る)、無造作に伸びる木々の枝が煩わしくてスッキリと望めず、また、私の訪れた時間帯ではすでに山影が落ちていて、残念ながら撮影するにはかなりキビシい状況 σ(・ω・`)ウーン…。列車の通過音が聞こえるのに撮れないのはちょっともどかしいけど、ここは潔く東北本線は諦めて、仙石線のほうだけに集中します (・ε・`)シャーナイネ。
眺望が開ける限られたスペースで仙石線の列車を何本か撮り続けていると (^_[◎]oパチリ、撮影開始から一時間程度が経った15時過ぎには早くも、仙石線の線路にまで忍び寄ってきた山影 ( ̄  ̄;)カゲ…。こんなところに秋の陽の短さを感じます(のんびり昼メシ食っている場合じゃなかったかな? (^^;)ゞポリポリ)。運転間隔が20〜30分に一本程度の仙石線、15時12分に松島海岸を発車する次の上り列車(1422S)が、おそらく影落ち前のラストになりそう σ(゚・゚*)ンー…(10/31の時点で)。


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太陽が西に傾き、
ほんのりと赤味がかった
松島の佳景。
湾内を巡る遊覧船と
仙台へ向かう仙石線の電車が、
タイミングよくフレームに収まりました。
▲20.10.31 仙石線 陸前浜田-松島海岸
(後追い)


電車とお船が撮れました〜!ヽ(´▽`)ノワ〜イ♪
ジリジリと山影が迫るスリルに心臓ドキドキでしたが (`・v・´;)ドキドキ…、このギリギリで列車を照らしてくれた斜光がいい感じだなぁ・・・+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。まだ色づきの浅い紅葉も、西日によって少し赤味が増したように感じます。
そして図らずも、松島湾めぐりの遊覧船が列車とともにフレームイン (゚∀゚)オッ!。観光客が多い週末の今日は、大小の遊覧船が数分おきくらいで頻繁に出入港を繰り返していて(今記事のタイトルに使ったカットなど、遊覧船の三連チャンの“ジェットストリームアタック”状態だしw)、仙石線とのコラボもそれほど難易度が高いものではなさそうですが、ちょうどタイミングが合ったのはラッキーでした (o ̄∇ ̄o)ラキー♪(ただ、松島バックの鉄道写真として見た場合、はたしてここに船があるほうがいいのかどうか、微妙なところですが・・・。見方を変えればこれは船の裏カブり? ヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ)。

このあとの列車は20分後(1431S)となり、もうその頃に仙石線の線路は影に包まれているでしょう。なので、これにて撮影は終了です (´w`*)ドツカレサン。


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公園をあとにして松島海岸の駅へ戻ると、
ホームに停車していた下り列車(1431S)は
石巻出身の漫画家・石ノ森章太郎氏の
作品のキャラクターがラッピングされた
マンガッタンライナーⅡ」の205系でした。
(゚ー゚*)マンガッタン
前面が「仮面ライダー」で
側面には「サイボーグ009」ですね。
(´ω`)ナツカシス
▲20.10.31 仙石線 松島海岸

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いっぽう私が乗る
あおば通ゆきの上り列車は、
先頭車に緑色の帯が施された、
2WAYシート車組み込み編成の205系。
この編成は各車で帯色が異なります。
▲20.10.31 仙石線 松島海岸

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“2WAYシート”とは混雑状況などに応じて
ロングシートとクロスシートの転換が
可能な座席で(写真はロング状態)、
一部の編成の石巻方先頭車に装備。
( ̄。 ̄)ヘー

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夕暮れ時の松島。
この時間に遊覧船へ乗ると
さらにきれいな情景が楽しめそうですが、
鉄ちゃんの私としてはそれを
仙石線の車窓から見るのもまた一興です
+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。
(車窓から松島の島々が拝めるのは、
ほんのわずかな区間だけどね)
▲20.10.31 仙石線 松島海岸-陸前浜田
(車窓から)


景勝地の松島を一望できる高台から撮影した仙石線の205系 (^_[◎]oパチリ。
とくに鉄ネタを意識せず、この撮影地にはかねてから訪れてみたいと思っていたことと、復旧した常磐線を乗り通して仙台に着く昼過ぎからでも近場で効率よく移動できて、なおかつ午後の日当りが順光となること、さらにはご当地名物の牡蛎も味わえることが、今旅の初日の目的地として選んだ理由です (´ω`)ナルヘソ。
このように風景を広く入れたなかで列車を置いた情景的な撮影は、車両を主体にした撮影よりもとくに晴天が好ましいところですが、今日は絶好の秋晴れに恵まれて、美しい松島の眺めを堪能しつつ気分よく“撮り鉄”できました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


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松島海岸から205系に揺られて40分、
仙石線の電車は終点のあおば通に到着。
(・ω・)トーチャコ
当駅はその駅名のとおり、
仙台中心部のメインストリートである
青葉通りにある地下駅。
▲20.10.31 仙石線 あおば通


松島海岸1613-(仙石1522S)-あおば通1652


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そしてあおば通駅は
歩いて数分程度で仙台駅へ行ける場所に
位置しています。
...(((o*・ω・)o
ちなみに仙石線における
あおば通〜仙台の駅間距離は
わずか0.5キロ。
Σ(゚∇゚;ノ)ノ チカッ!
▲20.10.31 東北本線 仙台


松島海岸へ向かうときは仙石東北ライン経由にしましたが、撮影後は仙石線の上り普通列車で素直に(?)、仙台の中心部に位置するあおば通まで戻ってきました (=゚ω゚)ノ゙タライマ。今宵はここ仙台にて宿泊します (”▽”)オトマリ。
ところで、「Gotoトラベルキャンペーン」を活用した今旅 (゚ー゚*)ゴトー、このキャンペーンは対象事業者で予約を申し込んだ旅行商品(ツアーなど)および宿泊の代金が割引となるもので、私の場合は個人で手配したJRのきっぷ(乗車券や特急券など)は割引されませんが、対象事業者でネット予約した宿泊施設(ホテル)のほうは割引が適用され、また、その宿泊施設独自のポイント割引も同時に受けることができて、たしかに宿泊費が驚くほどの格安価格となりました (´艸`*)オトク♪。そしてさらに、宿泊する県とその近県にて翌日まで使える金券の「地域共通クーポン」も発券(電子版)。これは食事やお土産の購入などに利用できます (*・∀・)つ[クーポン] 。
んじゃ、このクーポンを使って、豪勢に牛タンでも食べに行きましょうかね (σ´∀`)σイイネ~♪・・・なんて思っていたのですが ( ̄△ ̄;)エッ…、この日の仙台の繁華街は多くの人でごった返していて、目に留る牛タンや海鮮料理などの名物店には観光客と思われる方々の行列ができ、それ以外に覗いてみた居酒屋も軒並み盛況の様子(感染対策をした上で)。どこもすんなりとはお店に入れそうもありません (´д`;)人大杉…。考えてみたら今日はただの週末でなく、“ハロウィン”の夜なんですよね
Σ(-`Д´-;)ハッ!。その賑わいへ「Goto」による観光客が加わったら、牛タン屋の前に行列ができるのも納得です ( ̄  ̄;)ナルヘソ。
仕方なく牛タン屋での豪勢な食事は諦めて、覚えのある立ち飲み居酒屋(ここは空いてた)で串物をアテに一杯あおり、私はひとりハロウィンを楽しむのでした (~▽~*)ウィッ。


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仙台に着くまですっかり忘れていましたが、
10/31のこの日は“ハロウィン”でした。
(★ФДФ)☆:*★Happy Halloween★*:☆(((◆▼◆)))

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行列ができていた牛タン店は諦めて、
居酒屋さんで打ち上げ。
カンパーイ♪(〃゚∇゚)ノ凵☆
ちょっとショボいけど、
いちおうオーダーした串物のなかに、
牛タン串(いちばん手前)があります(笑)
さらに別のお店にて、
“ずんだジェラート”もいただきました。
仙台の名物を満喫!?
(゚д゚)ウマー!

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飲み終えて駅前から空を見上げると、
ちょうど駅の上に満月が
ぽっかりと浮かんでいました。
入線してきたE5系新幹線とパチリ
(^_[◎]oパチリ
(ちなみに新幹線が来るのを待っていたら、
前記事の写真の位置から月がこれだけ動いた)。
ハロウィンの夜のペデストリアンデッキで、
通行人の奇異な目にさらされながら
大きな望遠レンズのカメラを構えていたのは
ワタクシです(笑)
▲20.10.31 東北新幹線 仙台




・・・続きます (((◆▼◆)))