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和田岬線・・・103系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2022.08.03 和田岬線 
青い国電、今なお健在!
103系 撮影
 
 
夏休み(夏期休暇)の鉄道旅、前回からの続きです。

JR全線の普通列車と快速列車が“一日じゅう乗り放題”となる、おなじみの「青春18きっぷ」(一枚で5回まで使用可)をおもに使って (*・∀・)つ[18]、旅の初日(一日目)は東京から岡山県の新見まで、東海道本線、山陽本線、伯備線(はくびせん)の列車を乗り継いで移動 ...(((o*・ω・)o。二日目は伯備線の沿線にて、寝台特急「サンライズ出雲」“国鉄特急色”が復刻された特急「やくも」などを撮影 (^_[◎]oパチリ。その後、伯備線と瀬戸大橋線を乗り継いで四国へと渡り、高松からは高徳線(こうとくせん)で徳島へ ( ̄  ̄*)トクシマ。
三日目は牟岐線(むぎせん)の下り列車で徳島県を南下して、阿波海南(あわかいなん)で接続する阿佐海岸鉄道の阿佐東線(あさとうせん)を訪れます (゚ー゚*)アサテツ。当線の列車に使われるのは一般的な鉄道車両でなく、道路と線路を走ることができる“二刀流”のバス型車両(というか見た目はほぼマイクロバス)で、営業運転としては“世界初”の導入となる「デュアル・モード・ビークル」、通称「DMV」(*・`o´・*)ホ─。バスから鉄道へのモードチェンジに始まり、線路の上をバス(DMV)が走行するという、なんとも不思議な感覚の乗り心地を楽しむことができました ヽ(´▽`*)ノワーイ♪。

そして、DMVの乗り鉄(乗車)と撮り鉄(撮影)を存分に満喫した私は、阿波海南から牟岐線の上り列車で来た道を辿るようにして、朝に出発した徳島へ再び戻ります (=゚ω゚)ノ゙タライマ。
ここまで乗ってきた牟岐線のほか、高徳線、徳島線、鳴門線(なるとせん)の列車が発着する徳島で、次に乗り継いだのは鳴門線の鳴門(なると)ゆき上り普通列車 ナルト(*Ξ`。´Ξ)ダッテバヨ。
お!国鉄型のキハ40系(キハ40+キハ47)じゃん (゚∀゚)オッ!。


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徳島で顔を並べた徳島線の1500形(左)と
鳴門線のキハ40系(右)。
国鉄型が好きな私はふらふらっと無意識に
右の列車へと乗り込んだ!?
o〜((((〜´∀`)〜フラフラ〜
▲22.8.2 高徳線 徳島


鳴門線は、徳島から高徳線で上り方向(高松方向)へ4駅ほど進んだ池谷(いけのたに)で分岐し、立道(たつみち)、金比羅前(こんぴらまえ)、撫養(むや)などを経て、徳島県鳴門市の鳴門へといたる、8.5キロの非電化ローカル線(地方交通線)。正式な路線区間は池谷〜鳴門ですが、大半の列車は池谷を介して高徳線に乗り入れて徳島を起終点としているため、一般的には徳島と鳴門をむすぶ路線として認知されています (´ω`)ナルヘソ。
鳴門線が向かう鳴門市は、四国八十八か所霊場めぐりの出発点となる第一番札所・霊山寺が所在し、“うず潮”で知られる鳴門海峡の遊覧や大塚国際美術館などで有名な観光地でもあり、また、四国側から淡路島へ渡るアクセス拠点となる街ですが (・o・*)ホホゥ、そこへの観光客は徳島の中心街(徳島駅など)から高速バスの利用が主流となっていて、鳴門線は通勤通学客などの地域輸送を中心に、普通列車のみが運行されています ( ̄。 ̄)ヘー。


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徳島の次駅、佐古(さこ)を出ると
鳴門ゆきの列車が鉄橋で渡るのは、
四国を代表する大河、吉野川。
ただしこの区間はまだ鳴門線でなく
高徳線です。
▲22.8.2 高徳線 佐古-吉成(車窓から)

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鳴門線の正式な起点は
構内で高徳線と分岐する池谷。
(゚ー゚*)イケノタニ
列車が停まっているのは鳴門線ホームで、
この写真だとちょっと解りづらいですが、
左にちらっと見える線路が高徳線(のホーム)。
そしてその間(写真の中央付近)にある
茶色い瓦屋根の民家みたいな建物が
池谷の駅舎です。
(列車交換待ちの5分停車で撮影)
▲22.8.2 高徳線 池谷

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池谷の駅名標を見ると、
鳴門線を表す“N”は
高徳線を表す“T”とともに“04”。
ナンバリングはここを“N01”とせず、
徳島からの通しで付けられていますね。
( ̄、 ̄*)ナルヘソ
▲22.8.2 高徳線 池谷(車窓から)


そんな鳴門線の鳴門ゆき普通列車はてっきり、近年の当線で主力となっているJR型の1200形1500形ディーゼルカーだろうと思っていたら、徳島のホームに入ってきた当該列車(968D)はなんと、国鉄型気動車のキハ40系じゃありませんか (゚∀゚)オッ!。国鉄型好きの私にとってこれは嬉しいサプライズです・・・って、なんだか既視感を覚える展開ですが σ(゚・゚*)デジャヴ?、昨日(前記事)に高松から徳島まで乗った高徳線の普通列車(361D)と同じようにここでもまた、数を減らしつつある貴重なキハ40系の運用にたまたま当たりました ( ̄▽ ̄)キハ。
起点から終点までの路線距離が10キロ未満(8.5キロ)と短い鳴門線、これはどこかの駅で途中下車をして、鳴門から徳島ゆきの下り列車(973D)になって折り返してくるこのキハ40系を、沿線の撮影ポイントで狙いたいところ (・∀・)イイネ・・・ですが、実は私が鳴門線に乗ったのは次の目的地へ向かうための経路の一部であり、途中下車して折り返し列車を撮影をするような時間的な余裕はないのです (´・ω`・)エッ?。
う〜ん、この列車の運用が1500形などでなくキハ40系だということが、もしもあらかじめ分かっていたなら、どうにか当系が撮れる計画を立てられたかも知れないなぁ・・・(・ε・`)チェ。事前の下調べ不足をちょっと反省 ヾ(_ _;)ハンセイ・・・。


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鳴門は全国有数のレンコンの産地で、
沿線には青々とした大きな葉が印象的な
蓮畑が広がっています。
できればこのあたりで
キハ40系を撮りたかったなぁ・・・。
((o(・∀・`)o))ウズウズ
▲22.8.2 鳴門線 池谷-阿波大谷
(車窓から)

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バス停のようなシンプルな駅名の教会前。
駅の近くに天理教の教会があることが
駅名の由来だそうです。
( ̄。 ̄)ヘー
▲22.8.2 鳴門線 教会前
(車窓から)

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教会前からわずか0.8キロしか離れていない
次駅は金比羅前(こんぴらまえ)。
やはり駅の近くに金刀比羅神社があることが
駅名の由来。
( ̄。 ̄)ホー
▲22.8.2 鳴門線 金比羅前
(車窓から)


田園や蓮畑が広がっているものの、このあたりは徳島市に近い通勤圏のため、住宅地や商業施設なども適度にあって、のどかなローカル線というよりは郊外路線っぽさも感じるような景色を列車は走り、徳島から40分で鳴門に到着 (・ω・)トーチャコ。
惜しくも沿線での走行シーンを撮ることはできなかったけど、国鉄型キハの乗り心地を味わえただけでも、マニア的にはラッキーだったと思おう (-`ω´-*)ウム。


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鳴門まで乗ってきたキハ40系をパチリ。
(^_[◎]oパチリ
ホームの上に立てられた柱には
「なると金時のまち」と書かれています。
“なると金時”は鳴門名産のサツマイモで、
鳴門海峡の潮風が吹く砂畑で育てられた芋は
金時豆みたいな紅色に染まることから
そう呼ばれるのだとか。
( ̄  ̄*)イモ
▲22.8.2 鳴門線 鳴門

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鳴門は徳島県北東部に位置する
鳴門市の中心駅。
コンクリート造り平屋建ての駅舎には
元・みどりの窓口だった場所に
鳴門市の観光案内所が併設されています。
ナルト(*Ξ`。´Ξ)ダッテバヨ
▲22.8.2 鳴門線 鳴門


阿波海南1208-(牟岐4552D)-徳島1411~1500-(鳴門968D)-鳴門1540

さて、鳴門線は次の目的地へ向かうための“経路の一部”だと先述しましたが、終点の鳴門は当線の列車のみが発着する単独駅で、ここから他に接続する鉄道路線はありません ( ̄△ ̄;)エ?。
んじゃ、この先は何を使って、どこへ行くのかというと・・・とりあえず、ちょっと足早に東へ向かって歩きます コッチ…((((o* ̄-)o。


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駅を出て歩くのは閑静な住宅街。
家々の向こうのほうに見えるのは高架橋?
σ(゚・゚*)ンー…


駅から15分くらい進んだところで住宅街の先に見えてきたのは、無機質なコンクリ造りの高架線のようなもの (=゚ω゚=*)ンン!?。そこには鉄道の線路が敷かれていて、列車が走っている (°∀°*)デンシャ!?・・・のか!?
いえいえ、これは鉄道路線でなく ヾノ・∀・`)イヤイヤ、“神戸淡路鳴門自動車道”という高速道路の高架橋。私が鳴門の駅から歩いて目指していたのは、この高架線上に設置された高速路線バスの高速鳴門停留所で、そこから高速バスに乗車します ( ̄  ̄*)バス。
ちなみに、鳴門線で鳴門駅に着いたのは15時40分、そこから高速バスの高速鳴門停留所までの地図を検索すると徒歩17分と表示され、これなら16時ちょうどに停留所を発車する便に間に合うか・・・σ(゚・゚*)ンー… と、私は事前にバスの指定乗車券をネットで購入していたのですが \_ヘヘ(- ̄*)カタカタ、実際は20分間の乗り継ぎだとかなりタイトで、道のりの最後のほうはバス停のある案内所まで走って何とかギリギリ間に合いました ε=┌(;゚д゚)┘アセアセ。


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神戸淡路鳴門自動車道にある
高速鳴門停留所から高速バスに乗車。
事前に購入しておいた指定席に座りますが、
車内は空いていました。
▲22.8.2 徳島バス徳島神戸線 高速鳴門

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鳴門をあとにしたバスはしばらくすると、
大鳴門橋を渡って淡路島へ入ります。
私にとって淡路島を通るのはこれが初めて。
(゚∀゚)オッ!
この島には鉄道がないから、
なかなか行く機会がないのよね・・・。
(^^;)ゞポリポリ


私が乗車したのは、鳴門から淡路島を通過して明石海峡大橋を渡り、兵庫県の神戸方面に向かう、新神戸ゆきの高速バス。
徳島から神戸へ行く場合に鉄道だと、最短の経路でも高松と岡山を経由しなくてはならず σ(゚・゚*)ンー…、特急列車と新幹線を乗り継いでおよそ三時間。ましてや「18きっぷ」を使って普通列車と快速列車だけを乗り継いだら6時間以上もかかります ( ̄  ̄;)ロクジカン…。たとえそんな非効率であっても鉄道を選ぶのが“真の鉄ちゃん”なのかもしれませんが、このルート(徳島〜高松〜岡山〜神戸)は今旅で私が通ってきた往路とほぼ被るため、来た道を単純に戻るのは興味が薄まり、とくに鉄道だけでの移動にこだわる意味はないと判断 σ(・∀・`)ウーン。それよりもここは時間的な効率を優先し、徳島と神戸を二時間程度で結ぶ高速バスに乗ることを選びました ( ̄  ̄*)バス。
なお、このバスの始発(出発地)は徳島駅前で、もちろんそこから乗車することもできたのですが、少しでも「18きっぷ」を活用しようというセコい考え・・・いや、久しぶりに鳴門線へ乗ってみたかったので、今回の私は鳴門からバスを利用しています(徳島駅から乗るより、運賃が550円安いw (´∀`;)セコイ)。


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淡路島を縦断するように通り抜け、
今度は明石海峡大橋を渡って本州へ。
...(((o*・ω・)o
大鳴門橋も、明石海峡大橋も、
美しい姿の立派な海峡大橋ですが、
鉄ちゃん(鉄道好き)の私としてはやはり、
この橋にも瀬戸大橋のように
鉄道が併設されていたらなぁ・・・なんて
つい思っちゃいます。
σ(・∀・`)ウーン…
(ここを通る四国新幹線計画があったのよね)


鉄道路線ではないけど、大鳴門橋を渡るのも、淡路島を通るのも、そして明石海峡大橋を渡るのも、私にとってこれが初めての経験 (*゚v゚*)ワクワク♪。その新鮮な眺めを楽しみながらバスに揺られて、わずか一時間ほどで着いたのは明石海峡大橋の本州側に位置する高速舞子(こうそくまいこ)停留所 ( ̄▽ ̄)マイコージャクソン。
先ほどの鳴門駅と高速鳴門停留所はちょっと離れていましたが、ここ高速舞子停留所は高速道路の高架を下りたすぐのところにJR神戸線(山陽本線)の舞子(まいこ)駅と山陽電鉄の舞子公園駅があり、どちらへも楽に乗り継ぐことができます (´ー`)ラクチン。
「18きっぷ」を持っている私はもちろんJRの駅へ (*・∀・)つ[18]。


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バスを降りたのは神戸でなく、
その手前の舞子にある高速舞子停留所。
( ̄▽ ̄)マイコートミオカ
ここまでの運賃は2,550円でした。
▲22.8.2 徳島バス徳島神戸線 高速舞子


高速鳴門1600-(徳島バス徳島神戸線11便)-高速舞子1659


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神戸市垂水区に所在する
JR神戸線の舞子は
明石海峡大橋のたもとにあります。
(「゚ー゚)ドレドレ
駅横のデッキから望んでみたら
なかなかいい感じに
橋と列車を絡めて撮ることができました。
(^_[◎]oパチリ
▲22.8.2 山陽本線 舞子

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舞子からJR神戸線の普通列車に乗って、
次に下りたのは兵庫。
車両は207系でした。
▲▲22.8.2 山陽本線 舞子
▲22.8.2 山陽本線 兵庫


舞子1724-(山陽4690C)-兵庫1740

舞子からJR神戸線の上り普通列車に乗って15分、私がやってきたのは神戸の一駅手前に位置する兵庫(ひょうご)(゚ー゚*)ヒョーゴ。神戸や三宮でなく兵庫とはまたシブいところですが、ここが今日の宿泊地です (´w`*)ドツカレサン。
到着したのは18時前で、夏場の今(8/2現在)は日没前でまだまだ明るく、これだったら鳴門線の沿線で下車してキハ40系を撮り、鳴門を一、二時間あとに発車する高速バスに乗ってもよかったなぁ σ(・∀・`)ウーン…・・・と未練がましく思うも、キハ40系の運用など知らなくて、時間を指定したバスの乗車券をすでにネットで発券しちゃっていたため、そこまでの機転が利きませんでした(もし乗り遅れたとしたら、後発便に振り替えができたのかな?)。
今宵はそのへんのことを反省しながら(?)、元町あたりで飲むとしますか (。A。)アヒャ☆。


8月3日(水)


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現在の山陽本線の前身である
山陽鉄道(現在の山陽電鉄とは別)の起点として
1888年(明治21年)に開駅した兵庫。
(゚ー゚*)ヒョーゴ
現駅舎は高架化の際に改築された二代目ですが、
それでも1930年(昭和5年)に建造の
歴史あるものです。
▲22.8.3 山陽本線 兵庫


兵庫県の兵庫で迎えた、旅の四日目 ('-'*)オハヨ。
今日も朝からさっそく駅へ行き、そこから列車に・・・は乗らず、私は駅を背に南のほうへ向かって歩き進みます ...(((o*・ω・)o。
兵庫駅のある神戸市兵庫区は、県名にもなっている“兵庫”が堂々と付いた街ですが、このあたりは住宅地や工場、倉庫などが多く建ち並び、賑やかな繁華街の神戸や三宮に比べると、どこかあか抜けない印象 σ(゚・゚*)ンー…。まあそのぶん当地での宿泊費は繁華街よりリーズナブルだったけど(笑)。
そんな下町っぽい雰囲気の住宅街を通り抜けて、工場地帯へとさしかかるところで渡るのが、この地域を流れる兵庫運河。


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兵庫の駅から歩いて15分ほど、
私がやってきたのはこんなところ。
(「゚ー゚)ドレドレ
快晴の空を映す青い水面は
兵庫運河です。


その運河に架けられた道路橋の歩道が私の目的地で、そこから西のほうを望むと、少し離れた位置に並行する鉄道の鉄橋が確認できます (「゚ー゚)ドレドレ。これは何線の鉄橋なのか・・・と、路線を明かす前に、まずはその鉄橋をよく見ていただきたい (=゚ω゚=*)ンン!?。


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兵庫運河に架かる鉄道の鉄橋は、
橋桁が短いガーダー橋で、
円筒形の橋脚がこの橋の大きな特徴。
(・o・*)ホホゥ
いい撮影ポイントなんだけど、
左のほうに掲げられた注意喚起の横断幕が
ちょっと目立つね・・・。


運河をまたぐ鉄橋の部分、一見するとただの短いガーダー橋(上路式プレートガーダー橋)に思えますが ( ̄  ̄*)ガーダー、実はこの橋梁は真ん中の円筒形をした橋脚を軸にして、橋桁が90度まわる仕組みの“旋回橋(せんかいきょう)”と呼ばれる可動橋で σ(゚ー゚*)センカイ?、かつてはこの兵庫運河を水路として行き交っていた木材運搬船などが通る際に、鉄橋が妨げとならぬように橋桁を回転させ、船の通り道を開けていました (*・`o´・*)ホ─。
ただし、大きな船の航行が無くなった現在、当橋は可動機構を撤去して固定され(もう回らない)、ふつうの鉄橋と変わらぬ使われ方をしています ( ̄  ̄)マワラナイ。それでも(回らなくても)、明治32年(1899年)に竣工した当橋は、現存するなかで日本最古かつ唯一の鉄道用旋回橋であり、土木遺産にも認定されているとても貴重なもの。煉瓦積みの橋脚などにも長い歴史の趣が感じられ、これは一見の価値があるでしょう (-`ω´-*)ウム。
そんな兵庫運河の旋回橋こと“和田旋回橋(わだせんかいきょう)”、この鉄橋は今もちゃんと列車が走っている路線にあるもので、そこを通過するのが・・・(*゚ロ゚)ハッ!


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明治時代に造られた旋回橋を
昭和の面影を残す“国電”が渡りゆく。
令和のいま、兵庫で見られる日常風景。
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)兵庫-和田岬


イチマルサン、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
私には聞き覚えのある、あの甲高い独特なモーター音を響かせて橋上に姿を現したのは、車体を青一色(青22号・スカイブルー)に塗られた、飾り気のないシンプルなカタチの箱形電車 ( ̄  ̄*)ハコ。これは国鉄時代の通勤型車両、いわゆる“国電”の代名詞的な存在であり、かつてはオレンジや黄緑などいろいろな色に塗り分けて、首都圏や関西圏などの通勤路線でおもに使われていた、103系じゃありませんか!(゚∀゚*)オオッ!


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青く晴れ渡った夏空のもと、
水のある街の風景に溶け込むような
スカイブルーの103系。
スカイ(´▽`*)ブルー♪
ヨコ位置のアングルで引いてみたけど、
やっぱりあの横断幕が
ちょっと煩わしいか・・・。

▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)兵庫-和田岬


いや〜、なつかしいなぁ (ノ∀`)ナツカシス・・・と感じるのは、あくまでも関東人の私が久しぶりに見た個人的な印象であり、ここでは今なお103系が現役で毎日のように走っているのです エッ!(゚Д゚≡゚∀゚)マジ!?。
この“青い国電”が使われているのは、山陽本線の兵庫と和田岬(わだみさき)の一駅間をむすぶ、わずか2.7キロの支線で、通称・和田岬線 (゚ー゚*)ワダミサキ。
元来の当線は山陽本線の前身である山陽鉄道の建設資材を神戸港から運ぶための貨物線として1888年(明治21年)に敷設されたものですが、港湾地区への通勤輸送のため1911年(明治44年)に旅客化 (・o・*)ホホゥ。現在も港湾施設や周辺工場の通勤需要に特化した運行形態に一貫しており、列車の運転は朝夕の通勤・退勤時間帯のみで日中は設定されず(9時半から16時半の間は列車が一本も運転されない)( ̄△ ̄;)エッ、休日にいたっては朝の7時台と夕方の17時台に各一往復(計二往復)だけとなっています Σ(゚∇゚;)マジカッ!。
そのため、私のような関東在住者にとって和田岬線は、乗車、撮影ともにしづらい路線なのですが (-ω-;*)ウゥム…(逆に関西の同好者にとっては、同じような運行形態である鶴見線の大川支線が、乗車や撮影をしにくいだろうな・・・)、今旅は個人的な夏季休暇を利用して来たので、一般的に今日は休日でなく平日の水曜日 ( ̄  ̄*)ヘージツ。そこでこの機会に兵庫で宿泊して朝の和田岬線を訪れ、いまやホントに貴重な存在となった国電の103系を記録しようと計画したのでした (´ω`)ナルヘソ。


0026.jpg
平日朝の通勤時間帯に
短い距離の単線を忙しくピストン運転する
和田岬線の103系。
その働く姿が運河の水面に映ります。
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)兵庫-和田岬


そんな和田岬線は距離が短いうえ、線路際まで住宅や工場などの建物が迫っているようなところが多いのですが (゚ペ)ウーン…、そのなかにあって引き画の景色が撮れる兵庫運河の和田旋回橋は、当線のお立ち台的な撮影ポイントです (・∀・)イイネ。
駄菓子菓子(だがしかし)、事前に撮影の参考としてネットなどで見た当地の写真にはなかったのに、実際の現地には鉄橋の左のほうに水上バイクに対する注意喚起の横断幕が掲げられているではありませんか (=゚ω゚=;)ンン!?。もちろんこれは安全を守るために必要なものなのだろうけど、あくまでも絵的に見ると無粋で煩わしい・・・(´〜`;)ウーン。できればあれを避けるべくアングルで試行錯誤し、最初はタテ位置で、次はヨコ位置で、どうにか横断幕が入らないような構図にまとめてみました【◎】]ω・)パチャ。
アングルにちょっと制約があったのは想定外だったものの、歴史ある旋回橋を渡りゆく国電の103系という和田岬線らしい情景を、晴天の好条件でいい感じに撮ることができて満足です ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。水辺の景色に似合うスカイブルーの103系は和田岬線のイメージにぴったりだけど 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。、関東人の私にとってこの色の103系はやっぱり、京浜東北線か京葉線の印象が強いな(笑)。

さて、いちばん押さえておきたかった和田旋回橋での103系は記録できましたが ε-(´∇`*)ホッ、せっかく朝の運行時間帯の和田岬線を訪れているので、別の場所に移動してもう少し撮影を続けてみようと思います ...(((o*・ω・)o。


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街路樹の緑を横目に見て、
青い103系が踏切を通過してゆきます。
通勤型の国電は街なかの情景がよく似合う。
(o ̄∇ ̄o)コクデソ
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)兵庫-和田岬

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シンプルなお顔(前面)のなかで目を引く
オデコの“ブタ鼻ライト”を灯して、
単線の和田岬線を進む103系。
( ̄(oo) ̄)ブタバナ
ちなみに低運転台で0番台のオリジナル二灯は
関西の103系に多かった顔で、
関東ではちょっと珍しい存在でした
(個人的には188を思い出すなぁ・・・)。
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)兵庫-和田岬

0031.jpg
和田岬から兵庫に向かう103系の後ろ姿。
その先にそびえる山は
六甲山系の高取山(標高328m)です。
(゚ー゚*)ロッコー
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)兵庫-和田岬
(開いた踏切から後追いで撮影)


兵庫運河を渡って線路沿いの道を和田岬方向へ歩き進むと、和田岬線には道幅によって大小の踏切が何か所か設けられており、そこでもカメラを構えて列車を狙ってみます (^_[◎]oパチリ。
先述のとおり、引き画が撮れるような撮影ポイントは兵庫運河の他にほとんどないけれど、建物に囲まれた窮屈な単線を走るところなども和田岬線らしく、通勤型電車の103系にはしっくりとマッチするエモい情景で、これはこれで悪くない写真が撮れました (・∀・)イイネ。


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兵庫と同じく神戸市兵庫区内に所在する
和田岬線の和田岬。
(゚ー゚*)ワダミサキ
基本的に朝夕しか列車が発着しない当駅は
ホームが一面のみの簡素な造りで、
2009年までは終端部に駅舎がありましたが
現在は撤去されています。
なお、当駅は和田岬線のほか、
隣接する地下にも駅が設けられており、
神戸市営地下鉄の海岸線が発着。
もちろんこちらの地下鉄は朝夕だけでなく、
日中もふつうに運行されています。
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)和田岬

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ちなみにこの写真は
私が初めて和田岬線を乗りに訪れたとき
撮影したもので、
当時はまだ電化されておらず、
DE10形が旧型客車を牽いて(PP牽引)
運転されていました。
和田岬線はJRの定期列車に旧客が使われた
最後の路線だったんですよね。
(*´ω`*)ナツカシス
▲88.10 山陽本線(和田岬線)和田岬


路線距離が2.7キロの和田岬線、兵庫運河の鉄橋はそのほぼ中間点(起点から1.5キロ地点)にあり、所々で写真を撮りながら適当に下り方向へふらふらと散歩気分で進んでいけば、容易に和田岬の駅へと到達 (・ω・)トーチャコ。
帰りはここから和田岬線に乗って兵庫へ戻ることとしましょう。


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和田岬から乗る和田岬線の兵庫ゆき。
車両はもちろん103系で、
久しぶりの乗車にテンションが上がります。
(*´∀`)ノ゙オヒサ
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)和田岬


ちなみに和田岬は駅員のいない無人駅で、なおかつ乗車券の券売機やICカードの読み取り機なども設置されておらず、利用する際には直接列車へ乗り込みますが、車内でもとくに運賃は徴収されません ( ̄△ ̄;)エ?。
んじゃ、お金はどこで払って、きっぷはどうやって買うのかというと σ(゚・゚*)ンー…、基本的に和田岬線の利用者はすべて兵庫駅を通ることになるため、兵庫の和田岬線ホームの入口(乗換口)に当線専用の改札(中間改札)が設けられており、そこで兵庫〜和田岬の運賃を徴収、または和田岬からの乗車券を発券、IC乗車券の入場(出場)を記録するといったシステムになっています (´ω`)ナルヘソ。例えるなら関東でいうところの“東武大師線システム”ですね(笑)


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外見もさることながら、
車内もまた懐かしさを覚える103系。
腐食防止のため戸袋窓は埋められているものの、
国鉄時代とほぼ変わらない内装です。
(ノ∀`)ナツカシス
朝の時間帯に兵庫へ向かう上り列車は、
通勤ラッシュと逆方向となるため、
ガラっガラに空いています。
車内を撮るには好都合。
(^_[◎]oパチリ

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線内の途中で分岐するのは、
鉄道車両メーカー(川崎車両)の
工場に繋がる専用線。
当工場で落成した新製車両などは、
ここを介して各地へ輸送されます
(車両工場は撮影禁止の場合が多いので、
ここでは分岐点だけをお見せします)。
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)和田岬-兵庫
(車窓から)


かつては山手線や中央線、大阪環状線や阪和線など、大都市圏の通勤路線で忙しく活躍し、最盛期には3,400両を越える大所帯だった国鉄通勤型電車の103系 (゚ー゚*)イチマルサン。現在はこの和田岬線のほか、同じくJR西日本の加古川線(かこがわせん)や播但線(ばんたんせん)、JR九州の筑肥線(ちくひせん)で使われていますが、そのなかでも和田岬線の103系は0番台でもっともオリジナルに近い姿を保っており、まさに昭和時代の“国電”を今に伝える生き字引的な存在 ((´ж`*))フォッフォッフォッ。そんな当系が余生を送るのに、朝夕の限られた時間帯にしか列車が運行されない和田岬線は、ちょうど合っているのかもしれませんね (´ー`)マターリ。
JR西日本の103系といえば今春、奈良線で使用されていた黄緑色(ウグイス色)の当系が、とくに事前の告知など行われずに突然引退(いわゆる“サイレント引退”)してしまって、ファンに衝撃を与えました (´・ω・`)ショボーン。昨今の状況(コロナ禍やファンのマナー問題等)を考えると“サイレント引退”もやむなしと納得できますが、そうなる前に撮りたいものがあれば、しっかりと記録を残しておきたいところ (-`ω´-*)ウム。
はたして和田岬線の103系がいつまで走ってくれるのか、私にはわかりませんが、今回は和田旋回橋を渡るところや街なかの踏切を通過するシーンなどが撮れて、とりあえず個人的な記録としてはいい成果が得られたと思っています。


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兵庫の手前で左に見えてきた高架線は
山陽本線の本線(JR神戸線)。
正式には山陽本線の支線の和田岬線ですが、
本線と直通する営業列車は設定されていません。
▲22.8.3 山陽本線(和田岬線)和田岬-兵庫
(車窓から)

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兵庫に到着した和田岬線。
私が乗車した上り列車はガラガラでしたが、
折り返しの和田岬ゆき下り列車は
通勤で多くの方が利用されます。
おつとめ、ご苦労様です。
(´w`*)ドツカレサン
▲22.8.3 山陽本線 兵庫

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兵庫の和田岬線ホームは、
JR神戸線のホームと少し離れており、
写真の左側が和田岬線、
右に見える高架上がJR神戸線です。
▲22.8.3 山陽本線 兵庫

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そして本文でも触れたとおり、
兵庫の構内(JR神戸線との乗換口)には
和田岬線の専用改札が設けられていて、
ここで和田岬からの乗車券の購入や
IC乗車券の入場(出場)が記録されます。
(´ω`)ナルヘソ
ちなみに「18きっぷ」を使っている私は
ちょっと駅のかたにお手数をかけるのですが、
インターホン越しにその旨を申告して
改札を通していただきました。
シモシモ~>(´▽`[]ゝ
▲22.8.3 山陽本線 兵庫


和田岬から一駅、わずか5分間の乗車でしたが、住宅や工場に囲まれた沿線風景を車窓に眺めつつ、空いた車内に響く103系の豪快なモーターの唸りをしみじみと味わって (´ー`)シミジミ、私は歩いて出発した兵庫にふたたび戻ってきました (=゚ω゚)ノ゙タライマ。
和田岬線の撮影が朝の通勤時間帯だったことで、いまの時刻はまだ8時です。
さて、これからどこに行こうかな・・・σ(゚・゚*)ンー…。


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兵庫で和田岬線から乗り換えたのは
JR神戸線の普通列車。
207系がホームに入ってきました。
▲22.8.3 山陽本線 兵庫



夏休みの鉄旅、もうちょっと続きます ( ̄(oo) ̄)ブヒ。