京王・・・6000系 動物園線撮影記&懐かしの撮影記 [あおたけ的 懐かしの撮影記]
ありがとう京王6000系SP
動物園線撮影記&懐かしの撮影記
3月上旬での引退が決まっている京王6000系。前回の1月に紹介した競馬場線からは既に撤退し、残るは動物園線(高幡不動~多摩動物公園)で活躍する6722Fのみとなってしまいました。
動物園線で最後の走りを見せる6000系・6722F。
カーブを行く姿をドカンと正面撮り。
動物公園側に掲げられているのは高幡不動乗務区オリジナルのもの。
この撮影地はゆるキャラさんのブログを参考にさせていただき、
大変助かりました!m(_ _)m
11.02.26 京王動物園線 高幡不動-多摩動物公園
高幡不動側は競馬場線のときと同じ、京王公式マーク。
今度はきっちりと4連の編成を入れて撮影。
お、「高幡不動」幕だ・・・。
11.02.26 京王動物園線 多摩動物公園-高幡不動
6722Fは5扉車の4連。全盛時の8連・10連にはおよばないものの、競馬場線の2連より迫力があって、カーブを行く姿も画になります。片側だけですが競馬場線とは違う惜別マークを掲出しているのも、ファンにとっては嬉しいですよね。でも、これが旧塗装だったらなぁ・・・なんて贅沢をつい思ってしまいます。というのも、やはり私が思い浮かべる6000系の姿と言えば、アイボリーに細いエンジ色の帯を巻いた「京王帝都」時代の塗装で、シンプルながら上品なカラーリングは大型の6000系にとてもマッチしていました。近年ではリバイバルカラーとして旧塗装が施された2連の6416Fが競馬場線を中心に運転されていましたが、既に運用を離脱。私は前回の撮影後になんとか平日夜の東府中で撮影できた程度でした。
惜別マークを掲げて夜の競馬場線運用に就く、旧塗装の6000系。
現在の競馬場線は7000系で運転されていて、この光景は過去のものに。
11.01.19 京王競馬場線 東府中
スカート側の6416には青いマーク。やはり6000系にはこの旧塗装が似合います。
リバイバルカラー車にはかつての「KTR(=京王帝都)」マークも復刻。
細部にまでこだわっていました。
そんな旧塗装の6000系。リバイバルではない現役時代に一枚くらい走行写真を撮影してないものかと、過去に撮影した写真ファイルをちょっと探ってみることに。すると、「2001年1月 京王・東急」と書かれたスリーブを発見! 果たしてそのスリーブに6000系が写ったコマはあるのでしょうか・・・?
ここからは「懐かしの撮影記」として、そのスリーブから数点の写真をピックアップしてみました。
今からちょうど10年前の2001年1月。私は冬のボーナスで念願の300ミリ望遠レンズを購入しました。今ではデジタルズームなどで300ミリは手軽に届く望遠域になりましたが、光学一眼レフを使っていた当時の私にとっては憧れの領域。しかもこれが初めて手に出来たキヤノンのプロ仕様Lレンズ、通称・「白レンズ」でした。買った翌日、さっそく新しいレンズの試し撮りにと出かけたのが京王線。それにしても、テストになぜ近場の中央線ではなく、よりによってあまり縁の無い京王を選んだのかと言うと、実はこの日の京王では、ある臨時列車が運転されていたのです。
この日、京王での本命はコレ。9000系デビュー記念の臨時列車で、
ヘッドマークを掲げた記念列車は望遠レンズの試し撮りに最適でした。
車両や線路端には前日に降った雪が積もっていますが、
天気は良好だったようです。
01.01.21 京王線 千歳烏山-仙川
そんな臨時列車撮影ですが、もちろんぶっつけ本番というワケではなく事前に色々と試し撮りしています。7000系、8000系・・・そして、探していた6000系もありました~!もちろん旧塗装!
本線を走る旧塗装の6000系。既にスカートが取り付けられています。
上のリバイバルカラーと比べると、貫通扉付近の塗り分けなどに
若干の違いが見られますが、個人的にはこちらの方が馴染みがあります。
都営新宿線から直通してきた、相模原線・橋本行きの快速。
01.01.21 京王線 仙川-千歳烏山
よく見ると隣にも旧塗装の6000系が写り込んでいます。この頃はまだまだ6000系は主力で、何本も走っていたのでしょう。ただしデジタルと違って、36枚撮りのフィルムでは来たものを片っ端から撮るなんて事はできず、かなり厳選して撮影しているので、6000系はわずかにこの一枚だけでした。京王での目ぼしいカットはこれくらいだったのですが、せっかくなので同日の撮影記を続けましょう。この後、近くの仙川から上り列車に乗って向かったのは下高井戸。前述したスリーブに書いてあった「東急」とは、世田谷線のことだったのです。この頃の世田谷線は80形や150形の旧型車から現在の300形への転換期で、折りしもこの日を含めた数日間には最後まで残った80形の81Fに惜別マークが掲げられていました。
雪晴れの世田谷線を走る、惜別マーク付き「玉電」塗装の81F。
この塗装は旧形車引退に伴い、2000年12月に復刻されたもの。
01.01.21 東急世田谷線 松原-下高井戸
新鋭300形も撮影しています。これは「Qoo」の広告ラッピング車。
折り返してきた「玉電色」をタテ位置ドッカン構図で撮影。
10年前も同じようなアングルで狙っていたんですね・・・(^^;)。
それにしてもこの80形、外観はもとより
木造ニス塗り壁、板張り床と内装に味のある電車でした。
もっといろんな撮り方をしておけばよかったなぁ・・・。
01.01.21 東急世田谷線 下高井戸-松原
同時に残っていた150形。
この車両はサイドのステンレス・コルゲートが最大の特徴なのに
真っ正面撮りとは・・・(- _ -;)。
150形も、もっと撮影しておくべき車両でした。
ここまでの写真、気づかれた方がいるかもしれませんが、実は全部300ミリ一本での撮影。というよりもこの日は300ミリしか持ってきていなかったのです。いくら買ったばかりとはいえ、短焦点の望遠一本で撮影とは無茶苦茶ですよね。しかもあまり使いこなせていないし・・・。おかげで世田谷線はイモムシみたいな写真ばかりになってしまい、もう少ししっかりと記録しておくべきだったと、今さらながら後悔しています。
以上、2001年1月の撮影記でした。結局、今回の趣旨である京王6000系は一枚しか無く、しかもついで程度の撮影。でも、その「ついで」が後々こうやって貴重な一枚になるものなんですよね。デジカメ時代の今、ピント合わせなどで試し撮りした車両など確認したらすぐに消してしまう自分・・・ひょっとしたら数年後には貴重な記録になるかもしれないので、メモリが許す限りは消さずにとっておくべきなのかも知れません。
ついでに京王6000系にまつわる写真をもう一枚。前回の競馬場線のときにちょこっと触れた、6000系の「迎光」号。そう、私が初めて雑誌に投稿して採用された写真です。その写真も今回発掘することができました。
元旦の新宿駅に停車中の6000系「迎光」号。
スカートが取り付けられていない、オリジナルに近い姿です。
88.01.01 京王線 新宿
読者投稿ページの正月企画で、新春マークや初詣臨などが並べられた中に小さく載っていたのがこの写真。前にも書きましたが、自分の撮った写真が鉄道雑誌に載っている・・・本当に嬉しかった一枚でした。今回の6722Fに付いている高幡不動乗務区の惜別マークは、特急「高尾」「陣馬」そして「迎光」、それぞれのイラストを複合させたものなのだとか。確かに中央には「迎光」を思わせる日の出のイラストがあります。あの頃の思い出がよみがえってくるようなマークが、最後の6000系で見られるとは・・・感無量の思いでした。
ありがとう、さようなら・・・京王6000系。
11.02.26 京王動物園線 高幡不動-多摩動物公園
スイスⅡ 08・・・チューリッヒ散策記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス、07からの続きです。
今回の出張では後半の三日間に滞在した、スイス最大の都市チューリッヒ(Zurich)。スイス経済、金融、商業の中心地で、先にもお伝えしたように国際空港や国際列車の鉄道駅を擁するスイスの玄関口でもあります。商業都市というおカタいイメージが強い街ですが、歴史的・文化的にもこの街は見所が多く、街のあちこちで中世の趣が残る古い建物を見ることができる一方で、欧州の一流ブランドが軒を連ねる目抜き通りはショッピングに最適。住みやすい都市の順位でも常に上位へ名を連ねています。街の繁華街は中央を流れるリマト川を隔てて旧市街・新市街に分けられますが、全体的にはこじんまりとしていて、軽く散策する程度なら一~二時間もあればじゅうぶん。そして何よりも鉄的に嬉しいのは、この街にはトラム(路面電車)が、縦横無尽に走っているのです。そこでスイス編ラストとなる今回は、チューリッヒの街をトラムの撮影をしながら少し巡ってみたいと思います。
中央駅前の「バーンホフ通り(Bahnhof-strasse)」を走る
チューリッヒの青いトラム。系統別の電車が次々にやってきます。
バーンホフとは独語で駅なので、ここはまさに「駅前通り」。
バーンホフ通りは、新市街にあるチューリッヒの目抜き通り。
いろいろなファッションブランドや飲食店、銀行などが建ち並ぶ
チューリッヒの・・・いや、スイスの「銀座」ともいうべき場所で、
とても賑やかです。
バーンホフ通りを抜けて、路地裏の坂道を上がると
「リンデンホフ(Lindenhof)の丘」という見晴らしの良い公園に出ました。
ここはローマ帝国時代に、リマト川を通過する船から税金を取るために
築かれた砦の跡で、チューリッヒ発祥の地と言われています。
同じくリンデンホフの丘から。
ここからは、リマト川とその対岸の旧市街を一望することができます。
川沿いを走る路面電車もよく見え、絶好の「俯瞰撮影地」(笑)。
背景に見える二本の塔がある建物は、チューリッヒのランドマーク
「グロスミュンスター(Grossmunster=大聖堂)」。
丘を下りて、街へ戻ります。
路地裏の坂から見えてきたのは、でっかい時計の教会。
この聖ペーター教会 (St.Peterskirche)の文字盤は
直径8.7メートルもあり、欧州最大なのだとか。
チューリッヒの街には、大きな教会がごろごろしています。
こちらはとんがり屋根の「フラウミュンスター(Fraumunster=聖母聖堂)」。
この教会のステンドグラスは、何とあの「マルク・シャガール」作。
撮影禁止なので写真は撮れませんが、一見の価値アリ。
フラウミュンスターとリマト川をはさんだ対岸にあるのが
さきほど丘の上から見たグロスミュンスター。
てっぺんの塔に上ると先ほどのリンデンホフの丘とは逆側の景色が
一望できます(有料)・・・が、とてつもない螺旋階段が続くので、
今回は上りませんでした・・・スミマセン。(^^;)
そのフラウミュンスターとグラウミュンスターを結ぶ橋からは、
リマト川を渡るトラムの姿が見えます。
晴れていればアルプス山脈がきれいに望める場所なのですが、
曇り空で残念。橋の向こうに広がるのはチューリッヒ湖。
ちょっとサービスカット(?)。
チューリッヒ湖近くの公園で見つけた「芸術作品」。
なかなかリアルで、思わずドキッとしてしまいます。("▽"*)
トラムが走っていた橋の上から、先ほどとは逆に街の方向を眺めています。
紹介してきたランドマークとなる三つの教会はこんな位置関係。
それぞれに特徴のある教会、クリスチャンじゃなくても
巡ってみたくなります。
橋を渡って今度は旧市街へ。石畳の細い路地にお店が建ち並びます。
飲食店の料金は、先ほどのバーンホフ通りよりリーズナブル。
旧市街のほぼ真ん中にあるのが、
チーズフォンデュの名店「SWISS CHUCHU」
オープン時は外まで漂う、美味しそうなチーズの香り・・・。
一周して旧市街側のトラムプール、セントラルまで戻ってきました。
ここは散策をスタートした中央駅の目と鼻の先です。
ざっくりとチューリッヒの中心街を歩いてみましたが、曇り空の天気が写真的にちょっと寒々しい・・・(この日の気温は日中でも2℃。風も強くて、実際に寒い一日でした)。そこでもう一度、今度は日が暮れてから、ちょこっとだけ撮影してみることに。欧州の街は夜景が美しいので、曇り空よりもずっと雰囲気がいいかも。
今度は駅側から見た二つの「とんがり教会」。
どちらもライトアップされていて、目を楽しませてくれます。
もちろんグラウミュンスターもライトアップ。
昼間に撮ったものと同じ場所ですが、雰囲気が全く異なります!
夜道をぶらぶらしていると、赤いトラムがやってきました。
チューリッヒのトラムは広告車が少ないので、これは珍しいかも。
広告と言うよりも、スイスの観光PRでしょうか。
スイス出張最後の夜は、チューリッヒらしくドイツ料理。
これは塩漬けの豚肉を煮込んだ「アイスバイン」。
ビールのお供としては良いのですが、かな~りしょっぱい・・・( ̄~ ̄;)。
下のザワークラウト(キャベツの酢漬け)かジャガイモと
一緒に食べるのが良いのかも。☆☆・・・
こちらはベーコンやソーセージの盛り合わせ。
盛り合わせと言いますが、こちらもザワークラウトで底上げしてあります。
味の方はマズくないけど、まあ、そこそこって感じ。☆・・・・
デザートのティラミスもイマイチだったので写真は載せません。
ここは失敗だったかなぁ・・・。(´・ω・`)
前回登場したマティスに美味しいお店をきいておくべきでした。
RailCity内にあるマーケットで、
口直しのムーベンピックを買ってホテルへ戻りました。
「MAPLE WALNUT(メープルシロップ&クルミ)」味。
やっぱりムーベンピックは期待を裏切らないオイシさ!
☆☆☆・・
ちょっと残念な最後の晩餐となってしまいましたが、我々がお店のチョイスを誤ってしまっただけで、チューリッヒにも美味しいお店はたくさんあります。今回は入らなかったけど、上で紹介している「SWISS CHUCHU」など、いかにもスイスらしい料理が味わえて、チーズ好きには堪らない名店です。
冒頭でも書いたように商業都市・チューリッヒ、なかなか観光だけで訪れる方は少ないと思いますが、スイス・アルプス観光や欧州各都市への移動ついでに、ちょこっと街へ出てみるのも面白いかも知れません。空港から中央駅まで列車で約10分。駅から教会の密集するエリアまでは歩いて15分ほど。街をのんびり巡って、お茶をしても半日とかかりません。トランジットなどで時間を持て余した際には、ぜひ街へと足を運んでみてください。
スイスでのラストショットは、やっぱりチューリッヒ中央駅。
ライトアップされた姿には、いっそう重厚感が漂います。
長々と続けてきたスイス出張編はこれで終了です。いや~それにしても、街や食、地理関係から鉄道のことまで、記憶があやふやなところを帰ってから調べるのが大変でした。しかも参考になりそうなHPは、ほとんどが独語か仏語、英語ばかりですし・・・。そんな背伸びをしないで、自分の解る範囲だけ書けば良いのですが、せっかく写真に撮ってきたものは皆さんにお見せしたいし、公開する以上はあまり間違ったことは書けない。それに旅行雑誌に乗らない旬な情報と言うものは案外、個人のHPやブログから入ってくるもの。実際に私もジュネーヴ空港でのフリーチケットは何年か前に見た某HPで教わったものだし、チューリッヒ空港のモールが充実していることや、中央駅へ最近になってオーストリア国鉄が乗り入れたことなどは、同じソネブロ仲間のundoさんのブログで知ったのでした。
私のような偏ったブログではそんな役に立つとは思えませんが、何かちょっとでもスイス旅行の参考になれば幸いです。
最後に今、「旬」なオミヤをひとつ・・・。
このスイス編でおなじみのチョコレート専門店シュプリングリ(Spruengli)、
お土産としては以前にマカロン(ルクセンブルゲリ)をおススメしましたが、
今回はちょっと変わった新作が出ていました。
それが真っ黒なトリュフ「タヒチ・バニラ」。
希少なタヒチ産バニラをふんだんに使ったホワイトチョコを
真っ黒なバニラビーンズシュガーでくるんだ贅沢なもの。
ビーンズのプチプチとした食感とホワイトチョコの甘さが絶妙。
賞味期限もルクセンブルゲリより長いので、お土産にいいかも~♪
☆☆☆☆・
(ちなみにこのお土産を渡した人の中には、イマイチと評した人もいたので、
好みは大きく分かれるところかも知れません・・・。)
1月28日(金)~29日(土)
チューリッヒ中央駅(ZurichHB)1007-(IC817)-チューリッヒ空港(Zurich Flughafen)1016
ZRH1300-(LX160)-NRT0750
上越・信越線・・・雪晴れの国鉄特急色 撮影記 [鉄道写真撮影記]
先週末の土曜日、ようやく一日撮影に出かけられる時間ができました。
今回の狙いは、スキー客をターゲットにした臨時快速「シーハイル上越」。大宮と上越線・石打の間を一往復するこの列車は、大宮の国鉄色183(189)系を使用し、専用のヘッドマークも掲出される撮り鉄には人気の列車です。大宮始発なので近場の高崎線内でも撮影できる列車なのですが、やはり「スキー臨」なら雪景色の中を走る姿が撮りたい。それに、私が一年を通しての目標に掲げている「四季それぞれで、その時期らしい鉄道写真を最低一枚は記録する」というものが、今冬は怠けていたせいで、未だ納得のいくものが撮れていなかったこともあり、今回は積雪が残る上越線の新潟県側まで遠出してみることにしました。さらに、この一本だけを撮りに新潟へ行くのはもったいないので、もうちょっと足を伸ばして別のターゲットも狙うことにしたのですが、結果的にはそっちの方がメインになってしまったかも。
2月19日(土)
まずは上越新幹線で一気に越後湯沢へ向かいます。湯沢程度の距離ならば、のんびりと鈍行列車で行きたいところですが、大宮7時発で石打に9時52分着の「シーハイル」を沿線で撮影するには、ウチからだと新幹線を使わなくては間に合いません。それにしても、この日の上越新幹線はスキー客で大混雑。自由席には長い列ができています。これは座れないかも・・・と覚悟しながら、とりあえずいちばん定員が多い2号車の列に並びます。「新幹線なんてどれも定員が一緒じゃないの?」と、非鉄の方はお思いでしょうが、例えばこの二階建て新幹線「E4系・Max」自由席車三両(1~3号車)の場合、先頭車の1号車には運転席があるので定員は75。2号車と3号車は同じ中間車ですが、3号車にはトイレや洗面設備などがあるため定員119で、トイレなどが無い2号車は定員がいちばん多くて133となります。ついでに「Max」の自由席では、ほとんどの方がまず二階席を目指しますが、自由席二階の座席配列は横3列+3列で狭く、座席はリクライニングしません。一方一階(階下)は横3列+2列で、こちらはリクライニングもできます。この「定員」と「座席」の二点は、乗り鉄なら常識とも言えるプチ・トリビア。今回の私もすぐに一階席を目指し、余裕で座ることができました。もちろん景色は二階席の方がずっと良くて、一階席では防音壁しか見えませんが、どうせトンネル区間が多い上越新幹線。しかも湯沢までなら、一階席でも構わないのです。
オール二階建て新幹線「E4系・Max」
今回は列に並んで撮影する余裕が無かったので、これは以前撮影したもの。
08.06.12 東北新幹線 大宮
東京0644-(Maxたにがわ73号)-越後湯沢0801
越後湯沢で見かけた681系「はくたか」。
本当はコレに乗って北陸へ行きたいところですが、今回はお預け。
乗るのはその横でちんまりと停車している115系の方・・・。
上越線 越後湯沢
越後湯沢から在来線に乗り換えて、撮影地を目指します。はじめはスキー場を背景に列車が撮影できることで有名な、岩原スキー場の辺りで撮影しようと思っていたのですが、折からの大雪で除雪された雪が線路際に高く積まれて壁となり、引き画だと列車の足回りが見えなさそう。そこで、以前に「489系・とき」を撮影した土樽の撮影地に切り替えることにしました。あの場所なら俯瞰気味に列車を見下ろすことができるので、スッキリと撮れるのではないかと思ったのです。
越後湯沢0813-(上越1726M)-土樽0829
撮影地への道のりも雪の壁!
あらためて今年の大雪を実感させられます。
撮影地に着くと、一息入れる間もなく
すぐに115系の普通列車(1731M)がやってきました。
上越線 土合-土樽
うん、狙い通りここなら足回りまでスッキリ。除雪された道路からの撮影なので、雪原に足を踏み入れなくて済むのも助かります。本来、雪中撮影では「カンジキ」などが必需品と言われているのですが、徒歩鉄はなるべく荷物を減らしたい。かといって、スニーカーで雪原に入るのは自殺行為。ここは無理のない程度で撮影を楽しみます。
撮影地から見上げた谷川岳。青空が見え、陽が差しています。
この場所は晴れると半逆光になり、列車の顔が潰れてしまうので、ちょっと寒々しいけど115系のときのような曇り空がベスト。ところが徐々に雲が切れ始め、青空がのぞくようになってしまいました。日が差したり、陰ったり・・・ただでさえ難しい雪景色の露出なのに、なかなか安定しません。そんな中、定刻通り国鉄色183系が新清水トンネルから飛び出してきました。
雪煙を巻き上げながら上越国境を快走する、183系「シーハイル上越」。
残念ながらシンボルマークの無いOM101編成でした。
結局日が出てしまいましたが、雪の照り返しで思ったよりは顔が潰れず、むしろ半逆光のおかげで雪煙がいい具合になったので、良かったのかもしれません。雪が降りしきる中のような迫力ある画ではありませんが、なんとか冬らしい一枚が撮れたかな・・・。これでこの場所での撮影は終了。実はこの日の上越線ではもう一本、183系OM車の特急「ほくほく十日町雪祭り」号が運転されているのですが、それよりも撮りたいものが別にあったので、土樽から上越線で北上することにします。
谷川岳の見える駅、土樽に入線して来た新潟色115系。
上越線 土樽
久しぶりに在来線の上越線から眺めた景色。
すっかりいいお天気になり、名峰・八海山もきれいに見えます。
上越線 五日町-浦佐(車内から)
上越線の普通列車に乗り続けて、終点の長岡へ。さらに乗り換えて、今度は信越線を上ります。
長岡からは信越線に乗車。今度は青い115系です。
信越本線 長岡
土樽1005-(上越1733M)-長岡1147~1211-(信越1336M)-長鳥1237
普通列車を乗り継いでやってきたのは、信越本線・長鳥駅。勘の良い方ならもうおわかりでしょう。私がここで撮影したいのは、国鉄色485系で運転されている特急「北越3号」。昨年のGWに撮影したときも説明したように、週末の臨時急行「能登」の間合いで運用されている「北越3・8号」には、新潟の485系国鉄色車・旧「ムーンライト編成」(K編成) が充当されます。国鉄色485系と言えば、引退間近の「雷鳥」が今まさに大フィーバーで、撮影地はどこも大賑わいだと聞きます。「雷鳥」なき後、次のターゲットになるのは間違いなくこの「北越」でしょう。そうなって混み合う前に、国鉄色「北越」はしっかり押さえておきたかったのです。そこでこの長鳥。この駅は山間の小さな集落にあり、駅の近くでも背景に障害物が入らず、きれいに編成を抜くことができます。
小さな無人駅・長鳥。駅へのアプローチは細い小道です。
信越本線 長鳥
しかし、のんびりとした風景とはうらはらに、ここではとにかく時間がタイト。12時37分に長鳥に着いたのですが、「北越3号」の通過時刻は13時07分。撮影地までは歩いて10分、雪道なので走るわけにはいきません。アングルなどを決める時間を考えると、ホントにギリギリなんです。ピントを確認する前走りも無くぶっつけ本番。やがてファインダー越しに長鳥を通過する国鉄色485系が見えてきました。
雪晴れの長鳥を行く「北越3号」(K2編成)。
晴天順光下で見る国鉄特急色は、また一段とカッコイイ!
信越本線 長鳥-塚山
雪が残った道床、文句ナシの光線状態、そこに首をもたげつつ通過する美しい国鉄色の485系・・・絶好の条件がそろい、気持ちのよい一枚が撮れました~ \(*^▽^*)/ 。この一枚が撮れただけでもここまで来た甲斐があったと言うもの・・・と、感慨にひたっている余裕はありません。すぐに撤収して、急いで来た道を長鳥駅へと戻ります。次の下り普通列車は13時27分。今度は「北越」通過から20分後の列車です。この付近の普通列車は一時間半から二時間に一本程度なので、慌ただしいけれど、なかなか絶妙なスケジュール。長鳥での滞在時間は50分でした。
長鳥から緑の115系(右)で再び長岡へ。
隣のホームには485系3000番台(R編成)の「北越6号」が停車中。
同じ「北越」でも、やはり撮るなら国鉄色がいいよね。
信越本線 長岡
長岡でさらに信越線の下り・吉田行きに乗り継いで、
降り立ったのは雪原の広がる駅・・・。
ここは信越本線の東光寺駅です。
信越本線 東光寺
長鳥1327-(1335M)-長岡1355~1438-(443M)-東光寺1457
続いて「北越3号」の折り返しとなる「8号」を撮るために、東光寺へ。この駅は田園地帯のど真ん中にあるような駅で、駅の南北を一直線に線路が延びています。午後は上り列車への光線状態が良好で、「8号」の撮影地として有名な場所。この日も晴天だったので、きっと先客がいることだろうと思っていたのですが、誰もおらず。そして誰も来ず。
まずは115系(1742M)。
115系ばかり撮っていますが、この付近は列車の本数が少なくて、
115系でも来てくれるだけありがたいのです。
信越本線 東光寺
上の115系は200ミリで撮影。ちょっと迫力に欠けるか・・・と、300ミリのレンズに変更。おかげでまたしても同アングルでの試し撮りすることができずに、ぶっつけ本番。オーソドックスな編成写真ですが、こういう写真ほど案外シビアで難しいもの。ピントや露出はもちろんのこと、架線柱の影落ち、編成の入り具合など所々に気を使って、慎重にシャッターの切り位置を合わせなくてはなりません。
時刻は16時すこし前。傾き始めた日に照らされて、再び国鉄特急色が見えてきました。
西日に照らされた「北越8号」。
本来の用途である特急運用に就いた国鉄色485系は、
直線を猛スピードで駆け抜けてゆきました。
(WB曇天モード)
こちらもいい光に恵まれました~\(^o^)/。最近は晴れていても直前に陰ったり、ゲリラ雲にヒヤヒヤさせられることが多かったのですが、この日はそんな不安はいっさい無く、久しぶりに安心して列車を迎えることができました。上下ともに大満足の「北越」撮影はこれで終了。いや~、ホントに来てよかった・・・。
東光寺駅には桜の木が植えられています。
春に訪れると、きれいかも知れませんね~♪
信越本線 東光寺
「北越」のあと、なんと5分後には続行電があります。ここでも奇跡的に効率がイイなぁ・・・と、乗り込んでしばらくすると、EF81の貨物と離合・・・。知っていればもう少し撮影を続けたのに・・・orz。やっぱり今年こそは「貨物時刻表」を買って、ちゃんと貨物の時刻も把握しておかなくてはいけませんね。 (^^;)
東光寺1605-(442M)-長岡1625
またしても長岡でR編成の「北越」と遭遇。これは「北越5号」。
信越本線 長岡
長岡1632-(上越1744M)-水上1833~1837-(752M)-高崎1939~1956-(高崎974M)-赤羽2133
スイスⅡ 07・・・ライン・フォール まさかの鉄道撮影記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス、06からの続きです。
しばらくチューリッヒ中央駅の散策&撮影記を続けてきましたが、日程的には終盤の五日目を迎えました。前日から滞在地をジュネーヴからチューリッヒへと移し、この日はちょっと国境を越えてドイツでのお仕事。ただドイツと言っても、チューリッヒから小一時間ほどの国境近くにある小さな工業都市なので、ほとんどスイスのようなもの。変化と言えば、町に掲げてあった国旗が三色になったことくらいでした。スイスからドイツへ、せっかくならばバーゼル経由の「ICE」などに乗りたかったところですが、残念ながらこの日もクルマ移動。さらに目的地も鉄道の不毛地帯で、鉄的な収穫は得られないと諦めていました。しかし、その帰り道に寄ったスイスの街で、偶然にもなかなか面白い鉄道写真を撮ることができたのです。
1月27日(木)
この日の仕事は順調に進み、予定よりもかなり早く終了。このまま滞在地のチューリッヒへ戻れば、浮いた時間でまた中央駅での撮り鉄ができる・・・と、私は密かに目論んでいました。ところが、コーディネーター兼運転手のスイス人・マティスが「時間ガアルノデ、スコシ寄り道シマショウ、OKネ(片言の日本語&英語)」と言って、我々をどこかへ連れて行こうとします。「どこへ行くの?」と尋ねると、「フォール(fall=滝)」とのこと。「滝なんか別に見たくない。私は早くチューリッヒに戻って、駅へ行きたいんだ~!」と心の中で叫びつつも、私以外の同行者はマティスに賛同。さらに近辺で遅めのランチも食べようなどと盛り上がってしまったので、そこに水を差すわけにはいきません。仕方なく「それはいいね」と、顔で笑って心で泣いて・・・渋々やってきたのは「ライン・フォール(Rheinfall)」。その名の通り、欧州屈指の大河・ライン川にある滝です。「コノ『ライン・フォール』ハ、ライン川ニアル唯一ノ滝デ、ヨーロッパ最大級ノ規模・・・」 などと、丁寧に説明してくれるマティスの話を適当に聞きながら、ぼーっとその滝を眺めていると、滝の向こうに橋が架かっているのが見えます。しかもよく見ると、その橋には架線柱らしきものが並んでいる・・・!? 「マティス、ヒョットシテアレハ『とれいん』ジャ、アーリマセンカ?」 と、一変して興奮気味に尋ねると、「YES。コノ近ク二、『シャフハウゼン(Schaffhausen)』トイウ街ガアリ、ソコカラTrainガ、ヤッテキマース」 という嬉しい答え。急いでクルマに戻ってデジカメを取り出し、滝の入るアングルで列車が来るのを待ちます。いつやってくるのか解らずに運を天に任せると、やがて滝の向こうに白い列車の姿が見えてきました!
名瀑「ライン・フォール」をかすめて走る、SBBの近郊電車RABe514。
スイス国鉄 シャフハウゼン(Schaffhausen)付近
(Neuhausen-Schloss Laufen am Rheinfall)
曇り空のお天気が残念ですが、願っても無かったライン・フォールと列車のコラボカットが撮れたのはとても嬉しい!\(^o^)/ 渋々付いてきたことを反省し、マティスには感謝しなくてはなりません。それにしてもこのライン・フォール、たしかに広くてスゴい水量の滝だけど、欧州最大級にしてはちょっとショボイような・・・。この時期は水量が最も少ない時期で、雪解け水が集まる春先から初夏に訪れるのがベストなのだそうですが、やはり滝の迫力は「幅」よりも「高さ」にあるのではないかと感じてしまいました(「スゴイデショ」を連呼していたマティスには内緒の話...^^;)。でもここは鉄道撮影地としては面白く、さらにもう一本くらい列車が撮れないかと周辺をウロウロしていると、不意に背後から列車の音が聞こえてきます。焦って振り返ると、なんと今度はライン・フォールとは逆側の築堤上を列車が走って行くではありませんか。
ライン・フォールの公園を見下ろすように駆け抜ける、Re420牽引の「IR」。
滝は写真右手後方にあるので、列車からの眺めは抜群かも。
スイス国鉄 シャフハウゼン付近
(Neuhausen-Altenburg Rheinau)
先ほどの滝の向こうに見えた列車はシャフハウゼン発・ヴィンタートゥール(Winterthur)方面へのSバーンで、築堤上を走って行ったのは同駅発・ビューラッハ(Bulach)経由チューリッヒ行きの「IR(急行)」。ということは、チューリッヒから急行列車でシャフハウゼンに来ると、車窓右手にこのライン・フォールを眺めることができるのですね。これは乗り鉄的にも良さそう。さらに、少し高台にある丘にも上がってみると、そこからはもう一線、シャフハウゼンへ乗り入れるドイツ国鉄(DB)の路線も見ることができました。
シャフハウゼンの街を見下ろしながら進む、赤いDBの列車。
この路線は非電化で、列車もディーゼルカー(DC)です。
ドイツ国鉄 シャフハウゼン付近
(Schaffhausen-Neuhausen Bad Bf)
これもDBのDC。
DCとは思えないモダンな形をした車両ですね・・・。
(トリミング済み)
高台の同じ場所からは、先ほど「IR」が走っていたSBBも見下ろせます。
ライン川沿いを走るのはSBBの子会社「Thurbo」のRABe523。
スイス国鉄 シャフハウゼン付近 (Schaffhausen-Neuhausen)
ライン・フォール周辺は公園が整備されており、今回は行くことができませんでしたが、最初のSバーンが走っていた橋には歩道が併設されていて列車を間近に見ながら渡ることができたり、滝の真ん中にある岩山へも船で行くことができるので、一日かけていろんな角度から列車とライン川を狙ってみると楽しそうですね。いつか個人で再び撮影に訪れてみたいところ。
ライン・フォールを後に、続いては街の方へ。ここシャフハウゼンは古くからライン川の交易で栄えたスイス最北の街で、旧市街には中世の建物が立ち並びます。チューリッヒから列車やクルマで40~50分程度で来られるので、じゅうぶん日帰りできるお手軽観光地です。
味のある建物が並び、雰囲気のいいシャフハウゼンの旧市街。
シャフハウゼンの名物は何と言ってもこの「出窓」。
美しい装飾が施された出窓を、街のあちこちで見ることができます
(タイトル写真も参照してください)。
旧市街の中心に立つ「騎士の家」。
壁にはローマの歴史と神話をテーマにした繊細な壁画が描かれています。
ドイツに隣接するこの街で食べるのは、やっぱりソーセージ♪
デミグラスソースがかかった、ちょっとオシャレなソーセージは、
付け合わせのマッシュポテトとの相性抜群!☆☆☆☆・
そしてデザートに出てきたのがコレ。
一見プリンのようですが、下のカスタードは液体。
冷たいカスタードのスープにメレンゲが浮いていて、
その上にメープルシロップがかけられています。
とても甘そうですが、メレンゲには味が無いのでそれほどでもなく、
カスタードを染み込ませるとちょうどいい甘さに。
これが不思議な食感で、なおかつオイシイ!
スイーツには詳しくないのですが、
これって結構スタンダードなモノなのでしょうか・・・?
☆☆☆☆・
はじめは寄り道に乗り気ではなかった私ですが、ライン・フォールでは予想外の「撮り鉄」ができ、さらに美しい街の散策&美味しいランチと、存分にシャフハウゼンの街を堪能してしまいました。やはり人の厚意ある提案には素直に従った方が良いみたいですね・・・(^^;)。あらためて「アリガトウ・マティス!」。
ONE-shot 50 SBBのネタガマ [PICK UP ONE-shot]
PICK UP ONE-shot 50 SBBのネタガマ
珍しい塗装や特別仕様が施された希少価値の高い機関車のことを指し、
撮影の格好のネタになることから、鉄の間でこう呼ばれています。
前回の510「銀ガマ」など、今いちばん旬なネタガマではないでしょうか。
そんなネタガマ、実はスイス国鉄(SBB)の機関車にも存在します。
Re420(旧形式・Re4/4Ⅱ)・スイス・エクスプレス塗装機。
1975年から運行を開始した国内の急行列車「スイス・エクスプレス」には
高速走行と山間部のカーブなどに対応した専用の振り子式客車が使用され、
それに合わせて特殊な連結器を装備した8機のRe4/4Ⅱにも
しかし優等列車の「IC(インターシティ)」統一化に伴い、
ところがそんなスイス・エクスプレス色の生き残りが、
客車の引退から30年近く経っても専用塗装のままとは、
まるで「レインボー」引退後も専用色を保ち続ける「虹ガマ」のようですね。
今回の遠征ではラッキーなことに、
このカマの特徴は塗装のみならず、紋章がスイス国旗ではなくSBBマークで、
裾部の出っ張りには特殊連結器(自連)装備時代の名残りが見られます。
さらに残された二機には、11108が菱形パンタ、11109はシングルアーム
というバリエーションまであり、まさにネタガマ要素満載。
ONE-shot 49 銀斗星 [PICK UP ONE-shot]
PICK UP ONE-shot 49 銀斗星
やはり雪と聞くと、何か撮影に出かけたくなるもので、
お手軽ポイントですが赤羽駅先端へ「北斗星」を狙いに行ってみました。
やがて、降りしきる雪の向こうに見えてきたのは「銀色」のカマ。
この日「北斗星」の先頭に立っていたのは、
「カシオペア」色のEF510でした。
実は「カシオペア」機こと、「銀ガマ」を撮影するのは
コレが初めて(甲種でのムドは撮ったけど・・・)。
今まで何度か「カシオペア」や「北斗星」撮影に臨んだものの
いつもやってくるのは「北斗星」色の「青ガマ」ばかりだったのです。
それにしても雪の日に「銀ガマ」とは・・・
ほとんどモノトーンの世界ですな。
11.02.11 東北本線 赤羽
せっかくの三連休でしたが、台湾から友人が来るということで
あまり撮り鉄できず、またもONE-shotのみの
週末になってしまいました。
台湾では滅多に雪が降らないんだそうで、友人は大喜び。
少し東京を案内してあげようとしたところ
銀座や渋谷はもう飽きたとのことだったので、
ちょっとマニアックな街・中野へ(ウチからも近いし・・・)。
ブロードウェイのディープさには、さぞかし驚くのでは・・・
と思ったのですが、反応はイマイチ。
考えてみたら、台湾の路地や夜市の方がずっとディープでカオスですもんね。
結局中野でいちばん食いついたのは、「マツキヨ(ドラッグストア)」と
「まちおか(お菓子のディスカウント)」でした 。(^^;)
スイスⅡ 06・・・チューリッヒ中央駅 撮影記 国際列車編 [あおたけ的 SWISS紀行]
ヨーロッパのほぼ中央に位置し、各都市から国境を越えて列車が集まる大ジャンクション・チューリッヒ中央駅。様々な列車が発着するなかで、やはり華となるのは各国自慢の車両で運転される国際列車達。「TGV」や「ICE」などエース級の特急列車から渋い夜行列車まで、これらを一同に見られるのがチューリッヒHBの醍醐味であり、私が「聖地」として崇めている理由はここにあります。
颯爽とメインホールへ入ってきたのはご存知、フランス国鉄(SNCF)の「TGV」。
パリとチューリッヒの間を東ヨーロッパ線経由で結ぶこの列車(Lyria)には
「TGV-POS」という編成が主に使われており、
以前に紹介した、ジュネーヴで見られる車両とはちょっと異なります。
(余談ですが、私がブログのアイコンに使っている写真は
三年前にチューリッヒHBで撮影した「TGV-POS」です。)
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
前々回にも登場したドイツ国鉄(DB)の「ICE」。
「ICE」にも色々な種類があり、シュツットガルト(Stuttgart)から
やってきたこちらの列車は、動力分散型・振り子式電車の「ICE-T」。
デザインが、ちょっとJR-Qの「白いかもめ」っぽいかも・・・。
赤茶色の客車列車はオーストリア国鉄(OBB)の「RJ (RailJet)」。
09年12月からチューリッヒに乗り入れを開始したそうで、
私は今回が初見。専用塗装の1116型機関車はなかなかカッコイイ!
このカマの機器はドイツ・シーメンス社製で、VVVFの起動音が
京急2100形などでおなじみ「ドレミ」の音階~♪
さすが、音楽の都・ウィーン行き ・・・? (^▽^*)
ETR470形電車で運転される、イタリア・ミラノ行きの「EC (EuroCity)」。
もともとは「チザルピーノ(Cisalpino)」の愛称で親しまれてきた列車ですが、
チザルピーノ社の運営撤退・解散で、列車名も「EC」になってしまいました。
それにしてもこの落書きはヒドイ・・・(´;ω;`)。
一昔前に比べると、イタリアの列車への落書きは
減ったと聞いていたのですが、まだあるんだなぁ・・・。
国際列車が並ぶ場で自国の車両だけが落書きだらけだったら、
ちょっと恥ずかしいよね・・・。
日が暮れると、今度はお待ち兼ねの夜行列車タ~イム♪ チューリッヒHBを発着する国際列車には夜行もあり、その代表がドイツ鉄道グループのDB Autozugで運行されている「シティ・ナイト・ライン(City Night Line=CNL)」。ここチューリッヒではドイツ・ベルリン行き「シリウス(Sirius)」、ハンブルク行き「コメット(Komet)」、オランダ・アムステルダム行き「ペガサス(Pegasus)」、そしてドレスデン経由チェコ・プラハ行き「カノープス(Canopus)」の四種類が見られます。また、この「CNL」シリーズのほかにもフランス国鉄(SNCF)の車両でスペインまで運転されている「エリプソス(Elipsos)」や、イタリア方面への「ユーロナイト(EuroNight)」など、多くの夜行列車が見られるチューリッヒHBは、夜の撮影も楽しみ。夜行列車が風前の灯となっている日本からしてみれば羨ましいところなのですが、実は欧州でも夜行列車は衰退傾向にあり、かなりの数が減ってしまったのだとか・・・。
SBBのRe420に牽かれて入線してきた「CNL」は、
プラハ行きの「カノープス号」
「Canopus」とは星の名前で、夜行列車らしいネーミングですね。
「北斗星」のようなものかな・・・。
「CNL」の客車は、ホワイトとオレンジとのツートンカラー。
外から眺めたかぎりなのですが、なかなかにぎやかな編成で、
豪華個室(日本でいうロイヤル?)、二段・三段寝台(A・B寝台?)、
座席車(レガートシート??)、もちろん食堂車もついています。
さらに自転車用荷物車があるのも欧州らしいですね。
実は少し前までの「CNL」はブルーの塗装でしたが、
07年に夜行列車体系の見直し・再編が図られ、
イメージチェンジで上写真の明るい色に変更されてしまいました。
私個人的には、まさに「欧州版・ブルートレイン」ともいうべき、
ブルーに月のマークが描かれていた、この塗装の方が好きだったな・・・。
06.03.28 スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
スペイン・バルセロナ行きの「パブロ・カザルス(Pau Casals)号」。
あまりカッコよくない変な形の車両は、「エリプソス」というSNCFの車両で、
スペイン乗り入れに対応した連接構造の「タルゴ(Talgo)」形客車。
フランス・スイスとスペインでは軌間が異なるのですが、
この客車の台車には軌間の可変機能があり、
そのまま直通できるという優れものなのです
(日本でいうフリーゲージトレイン)。
そんな「パブロ・カザルス号」、スイス内の牽引はSBBの汎用機・Re420。
車体の大きさの違いがよくわかりますね~。
夜行列車撮影は夜だけではありません。
翌朝には「CNL」の到着列車を狙ってみます。
すると、アムステルダム発の「ペガサス」には一両だけ
旧塗装の青い客車が混じっていました。
ちょっとくすんだブルーの車体。
朝に見るとブルトレっていうよりも、オハ44などの旧客にも見えます・・・。
イメージ的には、新塗装のオレンジの方が爽やかでいいのかな・・・?
昼夜を問わずに各方面から列車が集まってくるチューリッヒ中央駅。本当に一日中いても飽きないこの駅は、私が子供の頃に大好きだった東北新幹線開業以前の上野駅に近いと感じることがあります。東北・上越・信越・常磐・・・各方面からひっきりなしに特急が集まり、頭端式のホームにずらっと並ぶ。そんな姿に魅了された私は、よく父にせがんで連れて行ってもらったものでした。時刻表を眺め、「もうすぐ13番線に「ひばり」が来る」「今度は上の8番線から「とき」が出る」「次は20番線の「みちのく」だ・・・」と、一日中ホームからホームへ駆け回る。これはまさに、チューリッヒHBで見せた行動そのもので、恥ずかしながらチューリッヒHBでは今でも我を忘れて列車を追ってみたくなるのです。でもそんな魅力的な駅が、果たして今の日本にあるだろうか・・・。私にとっての聖地、チューリッヒ中央駅には、単に鉄道写真を撮ることだけが楽しいのではなく、どこか懐かしい空気が流れているのでした。
・・・続きます。
スイスⅡ 05・・・チューリッヒ中央駅 撮影記 SBB編 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス。04からの続きです。
チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)のメインホールにある16本もの長距離列車ホーム(3~18番線)。ずらっと並んだ頭端式のプラットホームには、隣接するヨーロッパの各都市から様々な列車が発着しますが、その中心となるのはもちろんスイス国鉄(SBB)の車両。そこでまず今回は、私が滞在中に撮影できたSBBの車両達を紹介したいと思います。
SBBの長距離列車(IC.IR.RE)は、今でもその大半が機関車に引かれて(または押されて)走る客車列車で、ここチューリッヒHBの長距離列車ホームでも、ひっきりなしにSBBの赤い電気機関車(罐=カマ)が見られます。電車タイプの長距離列車は「ICN」に使用されているRABDe500くらい。そんなチューリッヒHBで見られるカマのなかでも趣味的に面白いのは、新型で高速性能のRe460と、従来型で汎用性のあるRe420の二種類。やはり一台一台それぞれに個性のあるカマモノは電車よりもずっと面白くて、SBBの長距離列車を紹介とは言いながらも、私はこの二機種の撮影に没頭してしまいました。
まずはRe460から。今回のスイス旅でもジュネーヴやチューリッヒの空港線を利用した際にちょくちょく顔を出していた同機。概要はWikiさんを参照していただくことにして、撮り鉄的にこのカマの面白みとして上げられるのが、カラフルにラッピングされた広告機の存在。側面に窓などが無いRe460は広告ラッピングに適しているのか、近代的な形で車両自体に固体差が少ない同機にとってはバリエーションを表すひとつになっています。在籍機の半数近くが何かしらの広告機になっているので、「ネタガマ」として扱われるわけでは無いのですが、同じカマでも色々な種類があると見ているほうは楽しいですよね。日本では広告ラッピングの電車など撮影を避けたい気持ちになりますが、このRe460のラッピングはなかなかオシャレでいい被写体になります。ちなみにタイトル写真左側のカマはクルマの広告機です。
これはモンディーンの時計が描かれた広告機。
赤い塗装が基本のRe460、だいぶイメージが変わりますね。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
Re460のなかで気になったのがこのカマ「SBB Historic」。
SBBの広告なのか、記念のスペシャルマーキングなのかわかりませんが、
メタリックのロゴがちょっとカッコイイ (゚∀゚)!
続いてRe420(スイス国鉄方式の旧形式名はRe4/4II )。スイス国旗のエンブレムが誇らしいこのカマ。広告機がバリエーションのRe460に対して、こちらの面白みは「汎用性」。客貨両用で「スイスのEF65」的なこのカマは、IRやREなどの準優等列車から近郊列車のSバーン仕業、さらにドイツ方面をはじめとした国際列車の牽引などにも充当され、それに伴いパンタなどの細部にも変化が見られます(詳しい概要は、やはりWikiさんを参照してください)。今回訪れた際には、重連仕業や配給輸送(?)、Cargoカラー機などを見ることができました。
Re420の重連だ!・・・と思って喜んだのですが、次ム(次位無動力)ですね。
でも、ひし形パンタ機先頭の重連は迫力あります。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
これはRe420の貨物機、Re421(SBB-Cargo)が牽引する旅客列車。
ちょっと珍しい組み合わせですが、JRFのカマが旅客を引くほどレアではありません。
18番線の端っこには、ピッカピカの入れ換え用機関車Ee922が停まっていました。
ちっこいけどディーゼルではなく、れっきとした電気機関車です。
そのEe922はRe420に牽引されていきました。・・・新車の配給輸送?
SBBの入れ換え機といえば、ロッド式のEe930が活躍していましたが、
Ee922に置き換えられてしまうのでしょうか。
このカワイイ電気機関車、けっこう好きだったんですけどね・・・。
06.03.29 スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
説明カット的な停車中の編成写真ばかりを並べてきましたが、そろそろ飽きてきた頃でしょう。そこで、ここからはホームの先端部へ行って、入線してくる列車などを狙ってみることにします。ちょうど日が傾いて、いい光線が列車を照らしはじめました。
チューリッヒ中央駅、午後4時過ぎ。
ドーム内で停車中の列車に、冬の斜光が注がれます。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
チューリッヒHBを後にするインターシティ(IC)。
オール二階建て客車のIC2000が一直線に連なる姿は迫力満点。
夕陽が照らす、たくさんの線路。
列車はいくつもの分岐器を通って、一つのホームを目指します。
日が沈んだチューリッヒを出発してゆくのはベルン行きの「IR」。
そういえば、今回はあまり電車形のRABDe500を撮らなかったなぁ・・・。
あっという間に時間は過ぎてしまい、気がつけば日没・・・。
やっぱりチューリッヒHBでの撮り鉄は楽しい♪ 仕事が無ければ、一日中居ても飽きないような気がします (って、仕事の出張で来ているんですけどね・・・ ^_^; )
今回紹介し切れなかった国際列車たちは、また次回に・・・。もう一回だけチューリッヒHB編を続けさせてください。m(_ _)m
・・・続きます。
スイスⅡ 04・・・チューリッヒ中央駅 散策記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス、03からの続きです。
今回の遠征でいちばん楽しみにしていたのが、欧州鉄道路線の要所でスイス最大の駅「チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)」を訪れることでした。スイスの駅散策は昨年秋にジュネーヴ・コルナヴァン駅を紹介していますが、コルナヴァンがフランス国鉄ホームを含めても8番線までしか無いのに対して、チューリッヒHBはメインホールの長距離列車ホームが16(3~18番線)、近郊電車のSバーンホームが地平に4(通称・中央郵便局駅 51~54)地下に6(通称・SZU駅 1・2、博物館通り駅21~24)と、合計26もの番線があり、一日に約2900本もの列車が出入りしているマンモス・ターミナル(参考までに東京駅はJRとメトロで約3000本・・・これもスゴい数字ですね)。なかでもメインホールに発着する長距離列車にはスイス国内はもとより、隣国の仏・独・伊・オーストリアからも様々な車両が乗り入れてきます。これは鉄には堪らないパラダイス・・・いや、まさに「聖地」と呼んでも過言ではありません。今回はそんな聖地・チューリッヒHBを散策してみたいと思います。
まずは重厚なバーンホフ通り口の外観。
正面に堂々と立っている像は、スイス鉄道の
父とも言うべきお方「アルフレッド・エッシャー」さん。
そのバーンホフ通り口から中へ。細かい装飾が、歴史を感じさせます。
入り口付近にはキオスクや本屋の他に、以前紹介したチョコレートのお店
「シュプリングリ」なども並んでいます。
駅舎内のコンコースには広大なホールがあり、
コンサートなどにも使われるのだとか。
この日は食料品のマーケットが開かれていました。
こういうマーケットを覗くのって楽しいですよね。(^^)
ちょっとマーケットに寄り道して、手作りチーズを購入。
これはホテルでワインを飲みながら堪能します。
お土産用に日本へ持って帰れないことは無いけれど、
スーツケース内が大変なニオイになります・・・(経験アリ)。
そんな大ホールの地下に広がるのはショッピングモール「RailCity」。
各種いろいろなお店が入っていて、手軽にショッピングを楽しめます。
何よりも嬉しいのは、たいてい夜7時くらいで閉店してしまう
スイスにおいて、9時まで営業しているところ。
Sバーンの地下ホームは、このRailCityのさらに下にあります。
コンコースホールの天井には、謎のオブジェがぶら下がっています。
これはチューリッヒHBを見守る、旅の守護神「天使ナナ」。
でも天使にしては、ちょっとガタイが良すぎません?(^_^;)
同じく、コンコースで目を引くのは
巨大なスイス国鉄公式時計モンディーン(MONDAINE)。
この時計の下は、チューリッヒHB定番の待ち合わせスポット。
私も過去に何度か待ち合わせ場所に指定しています。
コンコースはこのくらいにして、そろそろメインの列車が発着するプラットホームへと行ってみることにしましょう。先述のようにチューリッヒHBには長距離列車ホームとSバーンホームがありますが、断然面白いのは長距離列車ホームの方。気がつけば私は長距離ホームばかりに行っており、今回Sバーンホームでは一枚も写真を撮りませんでした(汗)。なので、ここからはすべて長距離ホームでの撮影です。撮影するにあたって、さっそく列車の発車案内板を見てみます。
ターミナルステーションらしい、超大型の発車案内板。
日本では少なくなった、パタパタ回るタイプです。
写真左手が先ほどのコンコースで、ホームは右手に広がります。
長距離列車の発車案内をトリミングでクローズアップ。
いろんな行き先があって楽しいのですが、注目すべきはいちばん左の発車時刻。13:30から32.34.35.36.37.37.38.39.40... なんと、10分間に10本。ラッシュ時でもないのに一分単位で列車が発車してゆくではありませんか ∑(゚◇゚ノ)ノ !! しかもコレ、すべて長距離ホームの列車。でもよくみると、13:40の次は58まで18分も時間が空き、その後は再び14:00.01と1~2分間隔が続きます。実はチューリッヒHBでは、発車と到着のピークをそれぞれ約15分間隔くらいに分けているのです。つまり上記では13:30~40が発車のピークで、発車時刻の空いている13:40~58の間には、逆に数分単位で列車が到着していると言うこと。こうすることによって、旅客は余裕を持って乗り換えができるという、広大なチューリッヒHBならではの素晴らしいシステムです。長距離ホームは行き止まりの頭端式ですから、同一方向へ列車が次々に発着する、鉄にはとても楽しい状況が展開。ただし、駅先端で撮り鉄していると同時発着にカブられる事が多いのが難点でしょうか。(^^;)
頭端式の長距離ホーム。
手前に見えるのは、ドイツ連邦の「白いヤツ」。( ̄▼ ̄*)
拡張を重ねてきたチューリッヒHB。
一番端の18番ホームは外の歩道と一体化しちゃっています。
道路にはトラムが走り、左のお城のような建物はスイス国立博物館。
現在長距離ホームの一部は地下路線建設のため工事中。
ズラッと並んだ頭端式ホームの景観が崩れているのは残念。
お、ココにも「白いヤツ」の姿が・・・。
工事中の壁には、以前にコルナヴァンで見かけたこのキャラたち。
LEGOと書いてしまいましたが、正確にはプレイモービルの
キャラなのだそうです。
列車編は次回にお送りするつもりですが、
さっきからちょこちょこ顔を出していた「白いヤツ」だけ先行公開。
おなじみドイツ国鉄(DB)の高速列車「ICE」。
動力集中型・機関車方式の「ICE-2」で運転されるこの列車は、
バーゼル経由のフランクフルト行き。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
それにしてもチューリッヒHB、これだけ大きな駅なのに静かで落ち着きます。もちろん列車の音や行き交う人々のざわめきは賑やかなのですが、何と言うか、けたたましさを感じないんですよね(時折聞こえる工事の音はやかましいけど)。というのも、この駅には案内放送や発車ベルの類いがいっさい無いのです。日本の駅の案内放送はとても親切で解りやすいのですが、東京近郊の駅などは常に何かの放送が流れている印象。もう少し静かな駅と言うのを目指してもいいのではないかと、この駅をはじめとした海外の駅へ来るたびに思ってしまいます。お国柄もあって、なかなか難しいんでしょうけれど。
今回はココまで。引っ張って申し訳ありませんが、ホームを発着する列車達は次回紹介します。
・・・続きます。
ONE-shot 48 短い湘南電車。 [PICK UP ONE-shot]
PICK UP ONE-shot 48 短い湘南電車。
土日に東海道線を走ったマリ区の湘南色113系。
たったの四両とはちょっと寂しいけれど、
逆にこれは現役時代の東京口では見られなかった珍編成。
あえてその短かさが強調されるようなカットを狙ってみたくなり、
ビル群をバックに引き画が撮れる、多摩川の土手へ行ってみました。
甲高いモーター音を響かせながら、多摩川を渡る
たとえ短くても、この色の電車は東海道を走る姿が似合います。