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烏山線・・・国鉄標準色風キハ40 GW撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.05.05 烏山線
寄り道程度に・・・^^;

国鉄標準色風キハ40 GW撮影

前回の続きです。磐越西線で583系の「あいづライナー」を撮影したGW中日の5月4日。この日は郡山に宿を取ってありました。磐西撮影など本来は日帰りでじゅうぶんなのですが、撮影計画を立てた時点で4日の天気予報は晴れのち曇り。もし天候に恵まれなかったら、翌日も「あいづライナー」の撮影に当てようと思っていたのです。予備日まで設定するとは、ずいぶん気合い入っているなぁ・・・と思われそうですが、せっかく連休に郡山まで来たのなら、夜はゆっくりと福島のおいしいお酒を飲みたかったというのが本音かも (本当は会津若松に泊まりたかったのに、宿がどこも満室だったので郡山にした裏事情もあります)。そんなワケで郡山に一泊。今回はその翌日(5日)のお話です。

5月5日(木)
朝起きると郡山の空は薄曇りで、天気は悪く無さそう。しかし「あいづライナー」は前日の撮影で満足して、既に帰りの切符も猪苗代で東京都区内まで買ってしまいました。

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猪苗代~東京都区内、磐西・東北経由の普通乗車券。
三日間有効で都区内までの途中駅では下車が可能。

後から考えれば、磐越東線や水郡線経由の乗車券にして乗り鉄を楽しむなどの選択肢もあったのですが、どうも前日に自転車で走り回った疲れが残ってしまい、この日は気が抜けた感じ。結局、券面通り郡山から東北本線の上りへと乗り込んでしまいました。それでもせっかく途中下車可能な長距離切符を持っているので、新幹線を使わず在来線で寄り道をしながら東京へ帰ることにします。まず最初の下車駅は新白河。

郡山0744-(東北2128M)-新白河0823

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松尾芭蕉の像が立つ、新白河の駅前。
東北本線 新白河

新白河で下車とは、白河の関でも観光するのかって? いいえ、あくまでも撮り鉄目的。ここで撮りたかったのは、この列車でした。

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グリーンの新型新幹線、E5系「はやぶさ」。
デビューから一週間後の地震で長らく運休していましたが、
東北新幹線の全線復旧で運転が再開されました。
東北新幹線 新白河

E5系「はやぶさ」、私はようやく初撮影になりました。「はやぶさ」なら大宮でもきれいに撮れるのですが、通過線を豪快に走り抜ける姿をここで撮りたくて・・・なんて言うのは後付けの理由。実は郡山駅でもらった臨時ダイヤの東北新幹線時刻表を東北線の車内で眺めていたら、まだ未撮影だった「はやぶさ」の文字が目に止まり、何となく新白河で降りてみたと言うのが本当のところ。都市部ではない新白河ならもう少しスッキリ撮れるかと思っていたのですが、背景の白い建物(WINS新白河)が目立ちますね・・・。
「はやぶさ」撮影を終えて、再び東北線の上りに乗車。

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前日には見られなかった、
「つながろう、日本。」の応援ステッカー付きE2系。
ようやく新白河で撮影できました。
よく見ると上のE5系にもステッカーが付けられています。
東北新幹線 新白河

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新白河からの普通列車は701系の二連。
短い編成ですが混んではなく、余裕で座れました。
東北本線 新白河

地震の影響で不通だった東北本線は先月下旬に全線で復旧。震源地に近い仙台~一ノ関が最後の復旧区間でしたが、それに次いで時間を要したのが南部の黒磯~安積永盛。この区間は黒田原付近で大規模な土砂崩れが発生し、線路が埋もれてしまいました。懸命な復旧作業で運転再開となったものの、現場付近では痛々しい爪痕が残り、今でも徐行運転を余儀なくされています。

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運転士さんを含めた三人体制で前方を注視し、
復旧区間を徐行しながら走ります。

そのため終点の黒磯には約5分遅れで到着。宇都宮方面との接続時間はわずかに1分ですが、もちろんすべての乗り換え客を確認してから発車します。乗り換えた宇都宮行きに乗って、次に降りたのは宝積寺。

新白河1043-(2132M)-黒磯1108(徐行運転のため5分遅れ)~1109-(1544M)-宝積寺1148

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黒磯で接続した211系に乗って、やってきたのは宝積寺。
ユニークなのはタイトル写真にも貼った烏山線の駅名板。
弁天様に抱きつかれて照れている毘沙門天がナイスです(笑)。
東北本線 宝積寺

宝積寺と言えば、もちろん烏山線。国鉄標準色風に塗り替えられたキハ40の登場で、にわかに注目を浴びるようになったこの路線には、私も昨年末に訪れて撮影しています。栃木の烏山線なら東京からでも手軽に来られそうですが、以外と運賃が高くて東京~宝積寺だけでも片道2210円。鉄道利用の撮り鉄としては、青春18が発売されている時期か、もしくは今回みたいな途中下車ができる乗車券を持っているときに効率良く寄りたいところなのです。一旦、宝積寺の改札を途中下車扱いで出て、改めて烏山線内への切符を購入。
  
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08年に改築された、モダンな作りの宝積寺駅。
東北本線 宝積寺

さて、ここでの狙いはやはり国鉄標準色風車。国鉄標準色「風」という呼び名は、キハ40自体が過去に赤&クリームの国鉄標準色を纏った経歴が無い、いわゆる「なんちゃってリバイバル色」のため、鉄道誌等では「国鉄標準色風」などと紹介されているのです。でもめんどくさいので、ここからはフツーに「標準色」と呼ぶことにしましょう(笑)。その標準色ですが、いつもながら私は運用を把握していません。ネットの目撃情報もナシ。まさに行き当たりばったりで、とりあえず次の下り烏山行き・333Dを待ってみることにしました。これにウマく標準色が入っていれば、小塙や滝あたりで折り返しの走行写真を狙うことができます。しかし、宇都宮方向から現れた333Dは・・・烏山色。

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宝積寺に入ってきた烏山行き333D。
キハ40の二連ですが、後ろも烏山色。
東北本線 宝積寺

一発目は空振り。コレに入ってくれれば前後どちらが標準色か解るので、折り返しを撮りやすかったのですが・・・残念。次の狙いは上り・334D。いま来た333Dに乗って、宝積寺の次駅・下野花岡で下車します。こんなこともあろうかと、切符は下野花岡までの180円区間しか買っていませんでした。

宝積寺1226-(烏山333D)-下野花岡1232

下り列車にフラれて、標準色が入っているか解らない上りを下野花岡で待つ・・・これは前回訪れたときと同じパターン。前回はその上り列車の後ろ側に標準色が入っていました。では今回は・・・?

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上りの334Dも烏山色の二連。
線路端の菜の花と絡めてみましたが、曇り空で発色はイマイチ。
烏山線 宝積寺-下野花岡(後追い)

こちらも烏山色二連でした・・・ (´;ω;`)。やはり一両のみの標準色。下調べもなく、そう簡単に当たるものではないみたい。仕方なく標準色は諦めて帰るかと、一度は撤収しかけました。しかし、ちょっと待てよ・・・確か前回来たとき、今の上り334Dの折り返しとなる335Dは宇都宮で編成が変更されていました。あれが正規の運用ならば、次の下り335Dは334Dと別の編成が入るはず。どうせしばらくは宝積寺へ戻る上り列車は無いし、もう一本、335Dまで待ってみることにしました。
それにしても天気が悪く、前日の磐西と違ってテンションが上がりません。そんなドン曇りの日に田んぼの真ん中で、ひとり待ち続けること一時間。ようやく335Dの接近を知らせる踏切が鳴りました。さあ、標準色は付いているのか? 前、後ろどっちだ?

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なんと335Dで現れたのは、標準色車の二連  ∑(゚д゚*)!!
烏山線 宝積寺-下野花岡

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もちろん後ろ側もしっかりと押さえます。
田植えを済ませたばかりの水田に車影を落として
走り去る国鉄標準色のキハ40×2
烏山線 下野花岡-宝積寺(後追い)

まさか、まさかの標準色二連!! これには本当に驚かされました。私はまったく知りませんでしたが、いつの間にか二両目の標準色が出場していたのですね。前後が撮れるようにと選んだこの場所ですが、逆にどちらも中途半端なアングルになってしまったのが悔やまれます。とくに先頭側は背後の電柱にひっかけず、もう少しきれいに撮りたかったなぁ・・・。この編成は烏山で折り返して、上り338Dに入るのは確実なのですが、下野花岡へ戻ってくるのは二時間後の16時過ぎ。天気が良ければ西日を期待して待つものの、この天気では期待薄。昼抜きでオナカが減っていたこともあり、ここで烏山線を後にすることにしましたちょっと後ろ髪引かれる思いだけれど、今回は一本でも国鉄色車二連が撮れたことで良しとしましょう。
下野花岡からふらふらと撮影地を探しながら歩いてきたら、宝積寺とのほぼ中間地点まで来ていたので、帰りはそのまま宝積寺へ。

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宝積寺から乗った東北線の上り列車は
結局、烏山線からの直通列車(336D)でした。
東北本線 宝積寺

宝積寺1443-(東北336D)-宇都宮1457

この後さらに宇都宮で下車し、餃子の「みんみん」(みんみんの餃子の写真は、前に烏山線へ来たときに紹介しているので、今回は割愛します)で一杯飲んでから、東北(宇都宮)線で東京への帰路につきました。

宇都宮1623-(1240Y)-新宿1818

以上、二日間に渡る今年のGW撮影記でした。
初日の「あいづライナー」に比べると、何ともゆる~い二日目の撮影になってしまいましたが、予期せぬ烏山線の標準色二連との出会いは大きな収穫でした。ちなみに標準色キハ40、写真の先頭側が新たに出場したキハ40 1007で、後ろが1003。この二両は常にペアを組んで運転されるのか、それとも今回はたまたまなのか解りませんが、ますます烏山線が楽しくなってきましたね。今度はぜひ晴れているときに撮影したいものです



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