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東武東上線・・・8000系 ちょこっと撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.05.15 東武東上線
狙いは最後の「東武顔」・・・

東武8000系 ちょこっと撮影

日曜日はいいお天気になりましたが、私は仕事で池袋へと行かねばなりませんでした。入梅前の晴天日に仕事とは辛いところ・・・。せめて行きか帰りがけに何か「ONE-Shot」でも撮れないかと思い、カメラを持って行くことにしました。鉄的に池袋といってパッと思い浮かぶのは、やはり「東の西武」と「西の東武」(池袋駅はJRの駅を中心に東口から西武池袋線、西口から東武東上線が出ているので、東西のあべこべを文字ってこんなフレーズができたのです)。西武は先月に桜を絡めて新宿線を撮影したばかりなので、今回は東武東上線の方を覗いてみることにしました。東上線にはちょっとキニナル被写体もいることですし・・・。

5月15日(日)
東上線へと寄ったのは仕事前の午前中。仕事後の方が気兼ねなくのんびりと撮影できそうなのですが、東上線のような通勤路線は午前の早い時間帯の方が運転本数が多くて、お目当ての車両を狙いやすいと思ったのです。日曜なので平日ほどではありませんが、それでも7~8時台は日中よりも本数が多い。

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久しぶりに訪れた東上線・池袋駅。
ここの発車メロディに使われている「Passenger」って曲、好きです。
東武東上線 池袋

池袋と埼玉の寄居を結ぶ東上線。川越市よりも先のほうへ行けば、きれいで抜けがよい撮影地も点在するのですが、今回は池袋から遠く離れることはできません。池袋からわずか二駅の下板橋で下車。ここ下板橋駅の改札脇からホームへ入線してくる上り列車を狙います。

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まずは増備が続くアルミ製の新鋭車両・50000系(51006F)。
デビューした頃は「なんで東武なのにオレンジ?」と思っていましたが、
だいぶ見慣れてきました。
東武東上線 下板橋

カーブを走ってくる列車をイイ感じに撮れますが、私が訪れた時間はサイドまで光が周りませんでした。ならば、いっそのことサイドを削ってしまうか・・・。

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上と同じ50000系列でも、紫帯の入ったこちらの車両は
定員制通勤ライナー「TJライナー」用の50090系(51094F)。
座席はクロスシートとロングシートに転換できる
マルチシートが装備されています。

同じ場所から今度はタテ位置で撮ってみました。これなら余計な暗部は目立たず、迫力も出るけれど、車両は顔しか解りませんね。でも、実はそれでいいんです。何せここで狙いたい車両は、その「顔」が重要なのですから。
ちょっと引っ張ってしまいましたが今回の東上線で撮りたかった車両とは、ズバリ「東武顔」の8000系・8111F。私鉄電車最多の712両が製造され「私鉄の103系」などと呼ばれた8000系も、時の流れとともに後継のステンレスやアルミの電車に置き換えられて、ずいぶんと数を減らしてしまいました。

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8000系の後を継ぎ、東上線や伊勢崎線で現在の主力となっているのは
ステンレスの10000系列(11662F)。

さらにその8000系のなかでも外観の車体更新が行われていない原型タイプ、いわゆる「東武顔」と呼ばれる編成はわずか一本、8111Fが東上線に残るのみ。ひと昔前は東武各線のどこでも見られた東武顔の電車が残り一本とは、学生時代に野田線で毎日のように見ていた私にとっては寂しい限りです。このまま50000系の増備が進めば、近いうちに見られなくなってしまうであろう東武顔。無くなってしまう前に、今一度そのお顔を記録しておきたい・・・。というわけで、サイドが見えなくても顔がしっかり写れば私的には無問題(もーまんたい)なのです。しかし一本しかない「東武顔」、そう簡単に捕まるものなのか? そこで多少は光線状態が悪くても、本数が多い朝方を選んで来たのですが、果たして・・・。

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こちらは東上線オリジナルで、
メトロ有楽町線・副都心線へも直通する9000系列(9106F)。

しばらく待って見るも、東武顔どころか8000系自体なかなか現れず、カーブの先から見えてくるのは10000系や50000系ばかり。東武線でも完全にステンレスやアルミ車体の「銀色電車」が主流になっているのだなぁ・・・などと思いながら待つこと50分。ようやく白い車体が見えてきました。

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数を減らしつつある東上線の8000系(8175F)。
この顔の8000系は車体修繕によって前面形状が更新されたタイプ。

この日初めて見た8000系は更新車(修繕車)でした。東上線では更新車でも8000系自体が貴重になりつつありますが、更新車ならば支線系統でまだまだ見られ、前述した野田線などは全編成がこの顔。撮ろうと思えば柏の実家へ帰った際にいくらでも撮ることができます。同じ8000系でも、ここで撮りたいのは未更新の東武顔。
ところで、いま撮った更新8000系の8175Fですが、しばらくすると池袋から回送として下板橋へ戻ってきて、そのまま電留線へと引っ込んでしまいました。

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回送で下板橋の留置線へ入る8175F

やはり8000系活躍の場は狭められつつあり、8175Fは朝の運用を終えてお役御免といったところなのでしょうか。こんな運用もあるので、やはり本数の多い時間帯に来るのがいいようです。それにしても、まさかこの日動いている8000系はこれ一本だけってことは無いだろうな・・・なんて不安が頭をよぎったそのとき、見慣れた懐かしい顔が来てくれました!

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「東武顔」キター(゚∀゚)ー!!
最大の特徴でもある丸目を輝かせて、
未更新の8000系(8111F)が下板橋を走り抜けます。

うーんやっぱり私の世代では、これこそが東武電車のイメージ。名車ってほど優れたスタイルではないけれど、シンプルでどこか落ち着く雰囲気を持ったお顔です。こうやって同アングルでいろんな車種を見比べると、あらためて車両による時代の変遷が見られて面白いものですね。昔の電車って、前面窓がちっちゃかったんだなぁ・・・。
お目当ての東武顔を撮ることができて一安心。せっかくなので、すぐに池袋から折り返してくる8111Fの下りも待ってみます。ちなみに6連の8111Fには下り方に4連の8142Fが併結されていて、こちらは更新顔。したがって東武顔は上り方でしか見ることが出来ず、下り列車では後追いを撮ることになります。

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急行・小川町行きで折り返してきた8111F。
後追いですが、急行運用に就く姿が撮れたのは嬉しい~(^^)
東武東上線 下板橋(後追い)

先ほどの8175Fとは違って、ちゃんと急行運用で下っていった8111F。本当ならば追いかけていって撮影を続けたいところですが、残念ながら私は上り列車で池袋へ戻らなくてはなりません。それでも、わずか一時間ちょっとで更新・未更新の8000系が撮れたのだから、実り多き朝練になったかな。

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池袋の待ち合わせスポット「いけふくろう」の像。
この「いけふくろう」、1987年のJR発足を記念して設置されたって、
知っていました?



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