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懐かしの撮影記・・・クリーム色の東武野田線 編 [あおたけ的 懐かしの撮影記]

あおたけ的、懐かしの撮影記
クリーム色の東武野田線


梅雨真っ只中で関東は曇り空続き、さらに仕事面では来月アタマにちょっと大きな仕事を抱えていて、土日もその準備等に終われる始末。そんなワケで北海道遠征以来、非鉄の週末が続いています(近場でちょこちょこ、京葉線などは撮りに行っていたけど・・・)。そこで今回は久しぶりに、過去に撮影した写真を引っ張り出してみることにしました。

先月の中ごろ、撮影で訪れた東武東上線。そこでの狙いは最後の未修繕8000系(8111F)、いわゆる「東武顔」の電車でした。

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東武顔最後の一本となった8111F
11.05.15 東武東上線 下板橋(再掲)

私の世代からすると、やはり東武線と言えばこの顔。千葉の柏に住み、学生時代には野田線で通学していた私にとっては馴染み深い顔です。そしてその当時の東武は、垢抜けないクリーム一色を纏っていました。東武のリバイバルカラーと言えば、数年前にオレンジ&ベージュの8000系登場時の塗装が復元されましたが、この「セイジ・クリーム」と呼ばれた一色塗りはその後の色。現在のホワイト&ブルーになる前に見られた色です。東上線の回で「もう一度セイジ・クリームの東武顔が見たい」というコメントをいただき、自分自身も懐かしいクリーム時代の東武線を見てみたくなりました。そこで今回の発掘作業へと至ったのです(ちろさん、お待たせいたしました ^^)。
ただし、前述のように私が主に利用していたのは野田線で、伊勢崎線や東上線などの本線系統の写真などはあまりありません。というよりも、この当時は国鉄(JR)ばかりが興味の対象となっており、東武などついで程度に撮影していたものがほとんど。まさにネガの端っこに一枚だけ写っていた・・・なんてものをかき集めてみました。貴重な写真などはありませんが、同世代の方々にちょっとでも当時を振り返って、懐かしんでいただけたらなどと思っています

それでは、27年前の東武野田線・柏駅へ・・・。

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セイジクリーム一色時代の東武野田線。
「ついで程度」を象徴しているかのように、柏駅・常磐線ホームからの撮影です。
8000系と同じ東武顔をしていますが、この電車は3000系。
旧型車の車体更新により製造された吊り掛け駆動車で、18メートル3扉の小型車。
正面屋根上には、まだ通過表示灯が残されています。
84.10 東武野田線 柏

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同じく3000系。大宮方面行きの電車です。
この3000系は通過表示灯が撤去され、オデコには車番が書かれています。
88.02 東武野田線 柏

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上写真と同じ場所から別カット。
ホームを挟んで新旧塗装の並び。どちらも3000系です。
クリームからホワイトへの塗装変更は85年頃から始まりましたが、
野田線の3000系は比較的、後年までクリームが残っていました。
廃車を前提として、塗り替えられなかったのかも・・・。

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こちらの東武顔は5000(5050)系。
3000系と同じく旧型車を車体更新した吊り掛け駆動車ですが、
8000系と同等の20メートル4扉の大型車。
何よりも嬉しかったのは、冷房が搭載されていたことでした。
通過表示灯が残る原形車ですが、よく見ると後ろの方は新色です。
86.05 東武野田線 柏

8005.jpg

柏での停車写真が続きましたが、いちおう走行写真も撮っていました。
単線時代の新柏付近で撮影した3000系

これもわざわざ狙って撮ったというよりも、

カメラのテストを近場でやった時の一枚。
それにしても、25年前のこの写真と上の最近撮った東上線を見比べると、
私の撮影スタイルはあまり変わっていませんね(^^;)
86.06 東武野田線 新柏-柏

クリーム時代の野田線の写真、まだ何枚かあったのですが、ほとんどが柏駅で撮った似たようなカットばかり。もう少し変化のあるものは無いかと探していたら、一本のスリーブにこんな写真が残されていました。野田線では無く、これは非鉄の友人たちと東武動物公園へ遊びに行ったときに、たまたま撮影したものです。

8006.jpg

まずは行きがけに乗ったと思われる、2000系。
日比谷線直通用の18メートル3扉の非冷房車。
低運転台の東武顔はちょっと愛嬌があります。
87.11 東武伊勢崎線 春日部

0043.jpg

東武の電気機関車ED5060。車掌車を従えて待機中。
貨物牽引も何度か撮影しているはずなのですが、今回は発掘できませんでした。
87.11 東武伊勢崎線 東武動物公園

当時の東武動物公園駅には東武の杉戸工場が併設されていました。その敷地内には役目を終え、解体待ちの車両たちの姿が・・・。どれも現役時代の写真を撮りそこなった車両ばかりです (´・ω・`)

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快速用の東武顔車両、6000系。
野岩鉄道の開業とともに車体を6050系に更新され、6000系は消滅。
好きな車両だったのに、引退時期は「非撮り鉄」時代でした・・・。
87.11 旧・東武杉戸工場

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83年に廃線となった東武熊谷線(熊谷~妻沼)で活躍していたキハ2000形。
残念ながら熊谷線には乗ることができませんでした。
現在でもキハ2000は一両、妻沼に保存されているそうですね。
この写真、敷地内の奥までは入れませんでしたが

よく見ると7800系と思われるクリーム色の車体も見えます

この頃は1700系「DRC」や1800系「りょうもう」など、今考えると貴重な車両がバンバン走っていた時代なのですが、もったいないことに、そのほとんどを写真に残していません。しかしそんな中でも唯一、しっかりと狙って撮っていた東武の車両がありました。それは特急用に製造された名車・5700系。私が興味を持った頃にはすでに特急運用からは退き、臨時快速や団体用としての活躍が主体。しかし、その美しいフォルムは健在でした。

8011.jpg

鬼怒川線に入線した5700系。
今なら迷わずに走行写真を撮るところなのですが、
このときはじっくりと5700系を眺めたくて、
わざわざ終点の鬼怒川公園まで駅撮りに行っています(^^;)
89.10 東武鬼怒川線 鬼怒川公園

8012.jpg

対向ホームから編成撮り。
二つの扉間にずらっと並んだ小窓が美しい・・・。
写真を眺めていると、今でもコンプレッサー音が聞こえてくるようです。。。

8013.jpg

珍しくこんな細部まで撮影していました。
5700系の連結部です。
そういえば幌のない5700の顔って見たこと無いなと思っていたら、
両側に幌が付けられていて、幌同士を繋いでいたのでしたか。
今になって初めて知りました・・・。

実はこの5700系、小学生の時に日光への修学旅行でお世話になった想い出の車両。普段は伊勢崎・日光線系統での運転が多かった5700系ですが、修学旅行シーズンになると野田線へと乗り入れて、大宮や柏、ごく稀に船橋まで顔を出すこともありました。

8010.jpg

「たびじ」のマークを掲げ、修学旅行臨として野田線へ乗り入れた5700系。
88.05 東武野田線 新柏-柏

5700系が柏に停車しているのを見ると、ああ修学旅行シーズンか・・・と思ったものですが、5700系退役後の今はどうなっているのでしょう? 後継の6050系や350系などで運転されているのか、はたまた少子化でバスになってしまったのか・・・。
ちなみに5700系は引退後、特急時代の非貫通スタイル(いわゆる「ねこひげ」)に復元されて東武博物館に保存されています。

セイジ・クリーム時代の東武線。最後はちょっと脱線してしまいましたが、時代的には5700系もほぼ同時期に撮影されたものです。この過去の写真たちは先に述べたように「ついで程度」に撮られたものばかり。しかし今になって振り返ると、どれも懐かしい貴重な一枚となっています。今は更新8000系で統一されて面白味に欠ける野田線ですが、いつかステンレス車で統一されたときに懐かしめるよう、久しぶりに野田線を撮影してみようかな・・・なんて思っています。

8014.jpg

東武つながりでもう一枚・・・
東武100系「スペーシア」の甲種輸送シーンです。
このときは、営業運転で再びJR線上を走ることになるとは、
夢にも思わなかったなぁ・・・。
原色のロクロクも、今となっては貴重な記録かも。
90.03 東海道本線 大船


ところで、いちばん最初に載せた東上線の8111F。ついに引退が決定し、明日28日と明後日29日には特別ヘッドマークが掲げられるとの事 (なぜ平日なんだ・・・) 。詳しい運用も発表されていますが、撮影に行くのはちょっと難しいかな。。

 

6/28追記
マークの付いた8111F、撮影は難しい・・・などと言いながら、なんとか一往復だけ狙うことができました。しかしあまり時間はなかったので、手軽に大山での駅撮りです。

8111.jpg
まずは未修繕の「東武顔」が先頭となる池袋行きの上り列車。
既報通り前面のサボ受けには「Thanks 8111」の
記念マークが入れられています。
11.06.28 東武東上線 大山


大山はカーブの途中にある駅で、上りは引き付けても二両程度しか入りません。そのため不人気なのか、他の駅では多く見かけた同業者はゼロ。でも実は私の狙いは、すぐに池袋から折り返してくる下り列車でした。ここは下りを後追いで狙えば、カーブを走り去る姿を正面気味にカッチョよく撮ることができるハズ。ところが・・・

8112.jpg
折り返し、下りの急行・小川町行きとして
大山を通過してゆくマーク付きの8111F。
11.06.28 東武東上線 大山


ああ、カブられてしまった・・・orz。もちろん正面気味に狙っているので、顔が見えないわけではありませんが、やっぱり最後はピシッと決めたかったなぁ。残念ながら、これが私の撮る東武顔のラストカットになってしまうようです。

8113.jpg

 

さよなら、東武顔の電車・・・(´;ω;`)



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ONE-shot 63 小さなメッセージ [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 63 小さなメッセー
  
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梅雨空の中、最後の力走を見せる青い201系、
本日遂行されたケヨ54+K4編成の廃車回送です。
先週掲げられていた立派な惜別マークは外されていましたが、
よ~く目を凝らして方向幕を見てみると・・・
(上の写真をトリミングしてクローズアップしてみました)
    
2011.jpg
ちょっと見にくいのですが、
「回送 OUT OF SERVICE」の下に、小さく小さく書かれているのは
「201系 おつかれさまでした」のメッセージ。
現場(京葉区)の方々の201系に対する労いの気持ちだと思います。
ヘッドマークもいいけれど、こういう粋な計らいもいいですね。

かつては中央線と総武線に集中配置された首都圏の201系。
廃車回送とはいえ、最後の花道が総武・中央線経由だったのは
感慨深く、どこか嬉しくも感じます。
京葉線時代はあまり馴染みが無かったけれど、
お世話になった中央総武線時代も合わせて
私からも・・・「201系 おつかれさまでした」。

11.06.23 中央本線 中野-高円寺



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ONE-shot 62 青い京葉線のLAST RUN [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 62 青い京葉線のLAST RUN
  
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引退を前に惜別のヘッドマークが掲げられている、京葉線の201系。
もちろん私も、最後の勇姿はしっかりと記録したいところ。
しかし全線に渡って地下と高架を走る京葉線。
朝夕ラッシュ時の外房線直通列車を除けば、
撮影できる場所は駅のホームにほぼ限られてしまいます。
当然週末ともなれば沿線の駅先端はどこも大賑わいになるはず。
やはり平穏に撮るなら平日の昼間が狙い目か・・・
ということで、先週金曜日の昼休みにちょこっと会社を抜け出し、
比較的キャパが広くて撮りやすい新木場駅へと行ってきました。
ここは編成がキレイに抜けるようなアングルは臨めませんが、
アウトカーブから正面気味に車両の顔が撮れる私好みの撮影ポイント。
今回はヘッドマーク重視ですから、これでじゅうぶん。
    
霧雨舞う中、カーブを切って姿を現した201系の快速電車。
京葉線の開業以来、103系から201系へと引き継がれてきた
湾岸を走るブルーの電車も、いよいよ見納めです・・・。
  
11.06.17 京葉線 新木場


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北海道04・・・初夏の夜行列車撮影記 三日目 [鉄道旅行記]

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2011.06.03~06 北海道04
室蘭本線 初夏の夜行列車撮影記
三日目

前回からの続きです。
夜行列車撮影のために訪れている初夏の北海道。二日目は白老での撮影後に「乗り鉄」旅を楽しみ、小樽経由の函館本線、通称・山線へ乗って長万部までやってきました。そのまま長万部の温泉で一泊し、迎えた翌三日目。北海道旅最終日のこの日も、早朝から夜行列車の撮影へと向かいます。

6月6日(月)
初日、雨。二日目、晴れ。そして三日目は概ね晴れているものの、時折大きな雲が流れてきて日差しを遮ります。こういう空模様の日は得てして、メインの列車が曇られる傾向にある気がするのですが・・・果たして、どうなることやら。

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朝日が差し込む長万部に停車しているキハ150単行の471D。
函館本線 長万部

長万部0532-(室蘭471D)-静狩0541

長万部から室蘭本線の下り普通列車に乗ってわずか一駅、降りたのは無人駅の静狩。ここから長万部方向へ20分ほど歩いたところにある、国道の跨線橋が今朝の撮影地です。初日に訪れた有珠のS字カーブ同様、ここも列車移動でじゅうぶんにたどり着くことができる、徒歩鉄向けのお手軽撮影地です。超メジャーな北海道ブルトレの定番撮影地ですが、跨線橋上から眺めたまっすぐにのびる線路は圧巻。いかにも北海道らしい雄大な景色がそこに広がっています。

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長い直線をコトコト走り行くのは、
有珠でも撮った「カシオペア」の前走り、475D。
室蘭本線 長万部-静狩

「カシオペア」の20分前にやってきたキハ150×2+キハ40の475Dで試し撮り。何も遮るものが無い直線は撮っていて気持ちいい・・・のですが、厚い雲に覆われてしまいました。朝の長万部では日が差していたのに、やはり撮影本番では曇っちゃうのか? ところが、「カシオペア」が長万部を発車する頃には雲が切れ始め、再び青空が覗くようになってきました。いい流れの中、「カシオペア」の接近を知らせる踏切が鳴ります。

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北海道らしい、まっすぐにのびた直線を駆け抜ける「カシオペア」。
ここから眺める長編成は迫力があります!

そのまま曇られる事無く、順光で「カシオペア」ゲット (゚∀゚)! 前日は晴れていたのに「カシオペア」運転日ではなかったので、三日目にしてようやく明るい日に照らされたDD51「カシオペア」を拝む事ができました。けっこう雲の流れがあったのに、曇られなかったとは・・・今日はツキがあるかも。
「カシオペア」撮影後はホッと一息。この日は前日とは逆に「トワイライトエクスプレス」の運転日ではないので、次のターゲット「北斗星」まではまだ一時間以上もある・・・と、ちょっと気を抜いたその時、遠くに再び青いDD51が見えてきました。え!? 「トワイライト」!?

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続いて現れたのは、「トワイライト」編成。
でもヘッドマークが掲げられていません・・・。

大阪発の下り「トワイライトエクスプレス」は通常、月・水・金・土が発駅基準の運転日で、月曜朝に北海道へは現れないはず。では、この列車は・・・というと、実は団体列車。一編成しか無い「カシオペア」と違って、編成に余裕のある「トワイライト」は、時折団体列車として貸し切り運転されているのです。もちろん正規の特急「トワイライトエクスプレス」ではないので、ヘッドマークは取り付けられないというワケ。団体列車の情報はDJ誌などに掲載されていたのですが、北海道へ行く事自体に舞い上がってしまい、昨日のキハ183集約臨といい、団体列車に関しては全くのノーチェックでした。慌ててカメラを構えて、前カツ・後スカになっちゃったものの、撮影が出来たのだからラッキーとすべきでしょう。日もきれいに当たっている事だし(^^)。

4006.jpg

この日も撮影できたDF200貨物。
「トワイライト」と「北斗星」の合間に来るこの列車は、
貨物のダイヤに疎い私には撮りやすくて助かります。
ちょっとググってみたところによると、これは3061レという列車らしい。

ちょっとしたサプライズを挟みましたが、あらためて次の狙いは「北斗星」。初日は雨足が強くなり露出アンダー。二日目は遅延で思った画が撮れず、さらに別の場所で狙うも日が回りすぎてガングロ・・・と、どうもウマくいかない「北斗星」。実は北海道での「北斗星」との相性が悪いのは今回ばかりではなく、過去に何度も撃沈を繰り返しているのです。ぶっちゃけ「カシオペア」「トワイライト」はこれまでにも何度かいい光線下で撮影したことがありました。しかし、なぜか「北斗星」だけは直前に曇ったり、雨が降ったりして、納得のいく撮影ができていないのです(・・・て、10回くらいしかチャレンジしていないけど)。この日も「カシオペア」「トワイライト(団臨)」までは日が当たりましたが、その後のDF200はまた曇り。過去のいや~な記憶が蘇ってきます。北海道寝台特急のパイオニアで真のブルートレイン、「北斗星」。ラストにこの列車をきれいに撮影して、スッキリとした気分で今回の北海道撮影旅を締めたい。そう願いながら迎えた「北斗星」の通過時刻・・・。

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ブルーに統一された長編成に、眩しい初夏の日差しが照りつけました!

晴れてくれました~\(^^)/  ようやく撮れた晴天順光下でのDD51「北斗星」。まさにこの画を待ち望んでいました。

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引きでもう一枚。青空が広がる北の大地。
このくらい広い画の方が、北海道らしくていいかも ♪

念願の「北斗星」をきれいな光で撮れて大満足。結果的にこの日は、合間に来た普通列車や貨物列車は曇り、本命の寝台列車三本のときには晴れてくれたと言う、驚くほどツキまくっていた撮影になりました(本当にツイていたら、全部の列車が曇らないか・・・^^;)。これで気分良く撮影を終えることができ、静狩駅へと戻ります。

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静狩は小さな集落の無人駅ですが、
味のある立派な木造駅舎が残されています。
室蘭本線 静狩

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とても落ち着く、いい雰囲気の駅待合室。
列車が来るまでの短い時間しか過ごせなかったのは、ちょっぴり残念。
でも一本列車を見送ると、次の列車は4時間後・・・。

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朝と同様、キハ150の単行で静狩を後にします。
室蘭本線 静狩

静狩からは室蘭線の下り普通列車へ乗車。これから列車を乗り継いで向かうのは新千歳空港で、昨日と合わせると、二日かけて山線(函館本線)・海線(室蘭本線)を一周する事になります。ちなみに、前日に使用した「一日散歩きっぷ」は平日のこの日は使えませんので、長万部からは普通乗車券で乗っています。それならば新千歳~南千歳~札幌~小樽~長万部~南千歳の大回り片道乗車券の方が結果的に安いのでは・・・と思って計算してみたところ、上記ルートの普通運賃は6750円(新千歳~南千歳の加算運賃・140円含む)。一方、一日だけでも「散歩きっぷ」を使用した今回実際にかかった乗車券代は、「散歩きっぷ」2200円+長万部~南千歳の普通乗車券3150円で、5350円(「散歩きっぷ」ならば加算運賃も関係ありません)。1000円以上もオトクになる結果となりました。土休日のみながら、通年を通して使える「一日散歩きっぷ」、乗り鉄には強い味方です。

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静狩の次駅は、秘境駅の中でもトップクラスの小幌。
駅の周囲は山と海に囲まれ、駅へ通ずる道はほぼ皆無。
一体誰が利用するのでしょうか・・・?
特急列車では一瞬で通り過ぎてしまうこんな小駅にも、
普通列車はこまめに停車して行きます。
室蘭本線 小幌(車窓から)

4014.jpg

前日の山線とは異なり、内浦湾が広がる
海線こと室蘭線の車窓風景。
初日はこのあたりで「スーパー北斗」などを撮っていました。
室蘭本線 礼文-大岸(車窓から)

気分的にはずっと普通列車に乗って旅を続けたいところなのですが、このままだと予約していた帰りの飛行機には間に合わないので、途中の洞爺からは特急「スーパー北斗」へ乗り換えます。先行する普通列車からはこの先の伊達紋別でも同じ特急へ乗り継ぐ事ができますが、午前中に札幌へと向かう「スーパー北斗」「北斗」は案外混雑するもの。ひとつでも手前の駅から乗車しておくほうが、好みの席(窓側)を確保しやすいのです(実際には伊達紋別で窓側が埋まり、東室蘭でほぼ満席になりました)。

4015.jpg

洞爺に入ってきた、キハ281系の特急「スーパー北斗」。
これで一気に南千歳へワープ!
室蘭本線 洞爺

4018.jpg

乗ったキハ281の先頭車両には、
1995年の「ローレル賞」エンブレムが掲げられていました。
この他にも今回の旅で紹介した、DF200731系
ローレル賞受賞車両です。

4016.jpg

初日に撮影で訪れた有珠を通過。
ああ、今日はいい天気だなぁ・・・(TT)
室蘭本線 有珠(車窓から)

JR北海道の特急列車と言うと、先月に石勝線のトンネル内で「スーパーおおぞら」のキハ283系が火災事故を起こしたばかり。その直後に乗ったこの「スーパー北斗」ですから、さすがに安全面にはよりいっそうの気を配っているのだろうと思っていました。ところが、なんとこの日も走行中に白煙が上がり、緊急停止するとういう事態が発生。しかも室蘭本線の「スーパー北斗」・・・。私が乗っていた列車ではなかったのですが、その当該車両は長和に停車して、警察の実況見分を受けていました。

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長和に緊急停車していたキハ283系の「スーパー北斗」。
室蘭本線 長和(車窓から)

度重なる重大な車両トラブル、さらに後日発覚した千歳線での居眠り運転問題など・・・犠牲者が出ていないのが唯一の救いとはいえ、ホントにしっかりしてくれよJR北海道・・・(-"-;)
気を取り直して・・・伊達紋別を出た頃に、車販のお姉さんからは駅弁(とビール)を購入。名物駅弁が多い北海道なのに、今旅では最初で最後の駅弁購入となりました。しかも今回は行っていない、函館の駅弁(^^;)。

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車内で購入した駅弁「蝦夷ちらし」。
カニそぼろやいくら、紅鮭、鰊、さらに数の子まで入った、
豪華なちらし寿司。本来の「蝦夷ちらし」は函館駅で1260円で
販売されているものですが、こちらは車販限定の廉価版。
それでも、これで900円ならばお値打ちです。
函館の名物駅弁を車内で買えるのは嬉しいですね。
☆☆☆☆・

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二日目に撮影した、白老付近の牧場を
車窓から眺めるとこんな感じ。
お馬さんの姿は・・・ちょこっとだけ(左端)。
室蘭本線 白老-社台(車窓から)

車窓に流れるのは初日に訪れた有珠や長和、二日目の白老の風景・・・三日間の行動を巻き戻すように「スーパー北斗」は走り続け、白煙事故の影響により若干遅れて南千歳に到着。あとは空港への快速「エアポート」に乗るだけです。

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新千歳空港への乗換駅・南千歳。この駅で降りるといつも、
「千歳空港駅」時代の名残りである跨線橋が気になります。
かつては背後の跨線橋がターミナルビルまでの長い連絡通路でした。
千歳線 南千歳

4022.jpg

南千歳からのラストランナーは721系の快速「エアポート」。
結局、今回は789系には当たらなかったなぁ・・・。
千歳線 南千歳

静狩0915-(室蘭479D)-洞爺0949~1005-(スーパー北斗3号)-南千歳1118~1128-(エアポート106号)-新千歳空港1131

前日に「乗り鉄」をスタートした新千歳空港駅へと戻ってきました。以上で三日間に及んだ北海道での夜行列車撮影旅は終了です。結局三日間のうち、天気が悪かったのは初日だけでしたが、その初日に最も撮影の比重を置いていただけに、ちょっぴり残念な結果となりました。それでも、S字に車体をくねらせる「トワイライト」や曇り空ながらも雄大な景色の中を行く「カシオペア」、さらに朝日に照らされる「はまなす」、そして最後には「北斗星」をきれいな光の中で撮れたのだから、実り多き遠征となりました。長和での「カシオペア」や白老の牧場アングルでの「北斗星」などは、いつかリベンジを果たしに再び訪れたいと思っています。何よりも、やっぱりこの時期の北海道は過ごしやすくて気分良く、存分にリフレッシュする事ができた旅となりました (^^)。

新千歳1320-(ADO020)-羽田1500

  

☆おまけ☆

4023.jpg

偶然、帰りの新千歳空港で見かけたのは
ANAのリバイバルカラー機、「モヒカンジェット」。
飛行機には詳しくないけれど、尾翼のマークなど懐かしいですね。
新千歳空港

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ここで私のお気に入り北海道土産をひとつ。
柳月の「きなチョコ 黒大豆」。
その名の通りきな粉のチョコでコーティングされた黒大豆。
チョコボール的な感覚ながら、
甘さ控えめなきな粉チョコと風味豊かな黒大豆の
組み合わせがとてもマッチして美味しい!
一袋250円という値段も手頃で、お土産には最適です。
☆☆☆☆☆

 



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北海道03・・・函館本線 「山線」乗車記 [鉄道旅行記]

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2011.06.03~06 北海道03
函館本線 「山線」乗車

前回からの続きです。
初夏の北海道へ寝台列車の撮影に訪れています。初日は一日中雨に見舞われてしまいましたが、二日目の朝は一転。青空の下で気持ちのよい撮影ができました。今回はその二日目の後半です。

6月5日(日)
白老の撮影地で「北斗星」まで撮影した後、レンタカーを返却するために新千歳空港へとやってきました。借りたのは伊達紋別ですが、同じ札幌・千歳エリアならばどこで返却しても料金は加算されません(ワンウェイ・乗り捨てシステム)。もちろん撮影地近くの苫小牧で返してもよかったのですが、このあとの行程を考えると千歳か札幌まで行っておきたかったのです。札幌市内は運転が面倒そう・・・と言うことで、返却に選んだのが新千歳空港店。空港まで戻ってきましたが、決してこれで旅を終えて飛行機に乗るわけではありません。せっかく久しぶりに来た北海道ですから、ここからは少し「乗り鉄」を楽しむことにしたのです。レンタカー屋の送迎バスで空港ターミナルへ送ってもらい、ターミナルの地下にある千歳線の新千歳空港駅からスタート。

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まずはエアポートアクセスの快速「エアポート」へ乗車。
日中は15分ヘッドで運転されているので、とても便利です。
千歳線 新千歳空港

新千歳空港から出る快速「エアポート」には、旭川行きと小樽行きの二種類があります(一部、札幌止まりもアリ)。どちらに乗っても札幌方面へ向かうのですが、実は使われている車種が異なるのです。旭川行きの列車は札幌まで快速運転の後、札幌から旭川までは特急「スーパーカムイ」となるので、特急用の785・789系が使われています。

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特急用の789系で運転される、旭川行きの快速「エアポート」。
座席はリクライニングシートで乗り心地も上々。
11.06.06 千歳線 南千歳

一方の小樽行きは終点まで快速列車のままなので、使われているのは普通の近郊型車両721系。乗るならやっぱり旭川行きの特急用を選びたい・・・。しかし今回の目的地は小樽方面なので、残念ながら721系の方へ乗ることに。

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同じ「エアポート」でも、小樽行きは721系。
こちらは転換クロスシートが並ぶ、フツー電車。
函館本線 札幌

新千歳空港を発車した「エアポート」は千歳線を北上し、約40分で札幌へ。北海道の中心・札幌、時間があれば札幌ラーメンくらい食べたいところですが、今回は素通り。わずか4分停車で札幌を後にします。

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札幌の次駅、桑園から分岐する札沼線(学園都市線)は
来春の電化開業を控え、既に真新しい架線柱が並んでいます。
函館本線 桑園付近(車窓から)

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手稲~稲穂の車窓で右側に見える札幌運転所は鉄的に楽しいポイント。
ちょうど午前中に撮った「北斗星」の牽引機が入換作業中でした。
函館本線 稲穂付近(車窓から)

札幌から小樽へ向かう函館本線では進行方向右側へ座るのがおススメ。それは手稲の札幌運転所が見えるから・・・ではなく、銭函を過ぎると右手に石狩湾が広がり、列車はしばらく海岸沿いの景色がいい所を走ります。

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函館線の車窓に広がる海景色
見えてきたのは石狩湾のシンボル・恵比寿岩です。
函館本線 銭函-朝里(車窓から)

石狩湾沿いを走る函館線の列車と奇岩・恵比寿岩を組み合わせて撮ることができるこの辺りは、昔からの有名な鉄道撮影ポイント。私はまだ訪れたことは無いのですが、一度撮影してみたいと思っている撮影地のひとつです(有名な俯瞰ポイントって、今でも撮影可能なのかな・・・?)。
しばらく続いた石狩湾が車窓から離れて、小樽築港から市街地へ入ると、まもなく小樽。

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新千歳から1時間10分(札幌から30分)
やってきたのは港町・小樽。
函館本線 小樽

新千歳空港1204-(快速エアポート121号)-小樽1316

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小樽に留置されていた731系。
新型車両なのに、なかなかゴツイ顔をしていますね。
そういえばこの車両と併結できる、キハ201って見たこと無いなぁ・・・。
函館本線 小樽

小樽では次に乗る列車まで一時間以上の待ち時間があります。ならば途中下車をして、少し街を歩いてみることにしましょう。

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小樽駅は改修工事中で、すっぽりと白い帽子が被せられていました。
来年春には開業当時の姿に復元されるのだそうです。
函館本線 小樽

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とりあえず小樽観光の定番スポット、小樽運河へ来てみました。
小樽駅から徒歩で10分ほどの場所にあります。
ここには日が暮れてから訪れるほうがキレイですね。

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運河よりも鉄的にはこちらの「旧・手宮線跡」の方が気になります。
手宮線(南小樽~手宮・2.8キロ)は、1880年に石炭輸送を目的に敷設された
北海道初、日本でも三番目に開通した鉄道です(1985年廃止)。
現在はその路線跡が遊歩道として整備されていますが、
街づくりの一環でLRTとしての活用なども検討されているらしい。

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小樽といえば、やっぱり海鮮丼!!
5000円もする「特選」には手が出ないけど、
こちらのボタンエビ・イクラ丼(1680円)でも
じゅうぶんにボリュームがあります。
新鮮なボタンエビの甘さとイクラの醤油漬けがベストマッチ。
セットのカニ汁もいいお味でした~(^▽^)
☆☆☆☆・

運河や手宮線跡を眺め、さらに美味しい海鮮丼も満喫。短時間ながらも存分に小樽散策を堪能し、再び駅へと戻ってきました。そろそろ次に乗る列車がホームへ入線してくる頃です。

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小樽駅に入ってきたのは、単行のキハ40。
ローカル色の濃いこの列車で旅ができると思うと、ワクワクします。
函館本線 小樽

小樽から乗るのは函館本線2944D・長万部行き「山線」の普通列車。小樽~長万部の函館本線は、内浦湾回りの海沿いを走る室蘭本線に対し、山深い場所を走るところから通称・山線と呼ばれています。山線はかつて、急行「ニセコ」や特急「北海」などが運転される重要路線でしたが、メインルートとしての役割を線形のよい室蘭線にすべて持っていかれてしまい、現在では日に数本の普通列車が走るのみのローカル線と化しています。私も函館~札幌の移動などは室蘭線経由がほとんどで、山線には数回乗り通したことがある程度。記憶を辿ってみるといちばん近々に乗ったのは、もう15年位前になります。今回はそんな山線へ久しぶりに乗ってみたくなったのでした。

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長閑な景色が広がる「山線」の車窓。
とくにどうってことない風景なのですが、
ボーっと眺めているとなんだか癒されます。
函館本線 塩谷-蘭島(車窓から)

同じ函館本線の列車でも、先ほど乗った721系6両編成の「エアポート」とは打って変わって、キハ40単行で運転される2944D。小樽を発車するときには座席がほぼ埋まるくらいの客があり、案外利用者が多いのだな・・・と思ったのですが、小樽から三つ目の余市で半数ほどが降りてしまい、車内は早くも空席の方が多くなりました。

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然別(しかりべつ)のホームには丁寧に作られた花壇があり、
きれいな芝桜が咲いていました。
然別は無人駅ですが、地元の方が育てているのでしょうか。
函館本線 然別(車窓から)

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稲穂峠にある銀山駅からの眺め。
山線らしい雄大な景色が車窓に広がります。
函館本線 銀山(車窓から)

かつて岩内線(1985年廃止)が分岐していた小沢を過ぎ、車窓に蝦夷富士と呼ばれる美しい形の羊蹄山が見えてくると、山線区間一の主要駅・倶知安(くっちゃん)に到着。倶知安では増結作業と列車交換のため、26分の停車時間があります。途中駅で30分近くも停車する列車に乗ったのは久しぶりだなぁ・・・。当然車内でジッと待っていてもツマラナイので、ちょっと外へ出てみます。

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羊蹄山の麓にある町、倶知安。
駅からもその美しい山容を眺めることができます。
山頂部が雲に覆われていますが。。。
函館本線 倶知安

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乗ってきた2944Dはここで一両増結されて、キハ40の二両編成に。

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倶知安駅の外観。
かつてこの駅には函館本線のほかに、岩内線や胆振線(1986年廃止)
が乗り入れ、特急や急行なども停車していた鉄道の要所でした。
今は山線の普通列車が発着するのみですが、
倶知安は北海道新幹線(仮称)のルート上に選ばれ、
開業すれば倶知安にも新幹線駅ができる計画。
何十年後になるのか解りませんが、
新幹線に乗って倶知安を訪れてみたいものですね。
函館本線 倶知安

長いと思われた26分の停車時間は駅構内やその周辺をふらふらしていると、案外あっという間に過ぎて発車時刻となりました。一両でも空いていた2944Dは、二両になって車内はさらにガラガラ。私が乗っている一両目は2~3人の客しか乗っていません。なのになぜ増結したのか・・・? 考えるに倶知安16時42分発のこの列車、この日は日曜だったので列車は空気輸送状態ですが、おそらく平日のこの時間帯は学生の帰宅時間に重なり、ある程度混雑するのではないでしょうか。今や地方路線を走る普通列車の乗客は、学生かお年寄りがメインと言っても、過言ではない状態にあります。

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閑散とした2944Dの車内・・・。
乗車したキハ40 825は、青いモケットのボックスシートが並び、
国鉄時代と変わらない雰囲気を醸し出していました。

車内は少々寂しい状況ですが、倶知安を出た列車は車窓に山線のハイライトを迎えます。倶知安から次駅の比羅夫(ひらふ)にかけては、左に羊蹄山、右にはニセコアンヌプリと、北海道を代表する名山の雄大な山容が車窓に広がります。

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左の車窓に見える羊蹄山(1898m)。
倶知安~比羅夫のちょうど中間点くらいからは、
広がりのある裾野までしっかりと見られます。
函館本線 倶知安-比羅夫(車窓から)

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右の車窓にはニセコアンヌプリ(1308m)。
スキーで有名なこの山は、険しい形をしています。
函館本線 倶知安-比羅夫(車窓から)

こんな素晴らしい景色を国鉄形キハのボックスシートに揺られて眺められるなんて、鉄として本当に贅沢な時間だと感じます。今回の遠征はあくまでも寝台列車の撮影をメインにしていましたが、ちょっとでも「乗り鉄」の時間を作って良かった・・・。やはり私にはレンタカーの運転よりも、列車に揺られている方が性に合っているようです。

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ペンションが併設されていることで有名な比羅夫。
手前に見えるログハウスはお風呂でしょうか?
こんなお宿に泊まったら楽しそうですね~。
函館本線 比羅夫(車窓から)

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ニセコではキハ183系の集約臨と交換。
ちょっとしたサプライズでした。
朝(前回)に白老で見かけた列車かな・・・?
函館本線 ニセコ(車窓から)

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車掌車(ヨ6000)を改造した蕨岱の駅待合室。
函館本線 蕨岱(車窓から)

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次駅の二股は有蓋貨車(ワム80000)を改造。
種車が違う貨車駅が連続しているのは面白いですね。
函館本線 二股(車窓から)

日が傾き、夕陽が車内に差し込んできました。列車はまもなく終点の長万部に到着です。小樽から4時間、のんびりと楽しむことができた山線の列車旅。車窓風景ももちろん良かったのですが、やっぱりこういうローカル旅には素朴なキハ40って車両が最高のパートナーだと、あらためて感じたのでした。

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夕陽に照らされた長万部構内に停車中の
キハ183系「北斗」とDF200貨物。
函館本線 長万部(車窓から)

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終点・長万部に到着~!
キハ40、長旅お疲れ様でした (`・ω・´)ゞ
函館本線 長万部

小樽1450-(2944D)-長万部1837

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三角屋根が特徴の長万部駅舎。
函館本線 長万部

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今回使用したのは「一日散歩きっぷ(道央圏用)」
2200円で普通・快速の自由席に一日乗り降り自由、
土休日にのみ使える「青春18」タイプのフリーきっぷです。
新千歳から小樽経由の長万部まで普通乗車券ですと
4310円かかりますから、だいぶオトクになりました。
このきっぷ、日高本線や富良野線(一部)まで範囲内ですので、
かなりの使い手があります。
右は旅のお供に小樽のキヲスクで買った、
「Kitaca」のバターキャラメル


それにしても・・・思えば前日の同時刻は長和の丘で曇り空の下「カシオペア」を待っていたんだなぁ。未練がましいけど、この夕陽が前日にも照らして欲しかった・・・。ちなみに日曜のこの日は夕方発の上り「カシオペア」の運転日では無いので、どんなにいい天気でも長和俯瞰のリベンジはできません。隔日(土・月・水)運転、ここに「カシオペア」撮影の難しさがあります・・・(^□^;)。

 


・・・続きます。



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北海道02・・・初夏の夜行列車撮影記 二日目 [鉄道旅行記]

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2011.06.03~06 北海道02
室蘭本線 初夏の夜行列車撮影記
二日目

前回からの続きです。
夏至近くの一年で最も日が長くなるこの時期に、北海道へ夜行列車の撮影に訪れています。梅雨の無い北海道なら気持ちよく撮影ができる・・・ハズでしたが、初日は一日中雨模様で撃沈。思い描いていた画とは、ほど遠い結果となってしまいました。失意のままレンタカーを走らせて、やってきたのは苫小牧。この日はここで一泊です。クルマを借りた伊達紋別、さらに室蘭を通り越して苫小牧を選んだのは、翌日の早朝にこの界隈で夜行急行「はまなす」を撮りたかったからでした。前回のプロローグで書いたように、そもそもこの時期にいちばん狙いたかった列車は「はまなす」で、当初の撮影目標だった青森側(上り)のED79から北海道側(下り)のDD51に変わりはしましたが、決して忘れていたわけではありません。
それにしても、やはり気になるのは天気。いったい明日はどうなんだろう・・・テレビのお天気オネーサンは、「明日の胆振・日高地方(苫小牧)は、朝方まで雨雲が残るものの次第に晴れてきて、日中はお出かけ日和になりそうです ☆」・・・って笑顔で伝えていたけれど、夜行列車撮影なのだから、朝晴れてくれなきゃ困るんだよなぁ・・・
(´・ω・`)

6月5日(日)
午前4時にホテルを出発し、苫小牧市内から国道36号線を西へ。苫小牧5時01分着の「はまなす」は、列車移動&徒歩では狙いにくい列車で、ここでもレンタカーの機動力が活きてきます。向かっているのは室蘭本線・白老~社台にある、東西にまっすぐ延びた直線の撮影地。ここならば、東へ向かう下り「はまなす」の顔には、きれいに朝日が当たるはずです。しかし天気予報が当たってしまうと、今日も朝日を拝むことはできないのか・・・実際に撮影地へ向かっている最中は、雨は降っていないものの靄が立ちこめていて、視界は真っ白でした。ところが次第に靄は晴れてきて、撮影地に着く頃には・・・御来光!!

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北海道二日目の朝・・・ようやく真っ赤な太陽が、
北の大地を照らしてくれました~\(TT)/
近づいてくる四つ目の列車は、DF200の貨物。
室蘭本線 社台-白老

前日はまったく見られなかったお日様が、やっと姿を現しました。どうやらオネーサンの予報よりも早く雲が抜けきってくれたらしい。今日こそは、きれいな朝日に照らされた夜行列車の撮影が期待できそうです。さっそく順光となる下り列車ポイントにカメラをセッティング。すると、ほどなくして踏切が鳴りだしました。

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朝日に照らされて、直線をばく進するDF200牽引の貨物列車。
スカートが赤いのは0番台、グレーは50番台です。
確か搭載されているエンジンのメーカーが異なるんだっけ・・・。
室蘭本線 白老-社台(上・04:17 下・04:42)

初発列車前の室蘭本線は貨物街道で、立て続けに貨物列車が通過してゆきます(相変わらず貨物には疎くて列番など解らないので、参考までに撮影時間を記載しておきます)。さらにちょっと前後しますが、こんな車両もやってきました。

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原色DD51の単回。
ちょうど朝日がナンバープレート部に反射して読めませんが、
1056号機でした。(04:36)

貴重な原色のDD51! 遠くにこの姿が見えたときには大喜びでしたが、残念ながら単機回送でした。日曜だったので、荷が無かったのかな・・・。でも単機のおかげで、このストレートの長さがよく解る画になったかと思います。何せこの区間を含む、白老から沼ノ端までの28.7キロは日本一の直線区間。28.7キロと言うと、東京から横浜までとほぼ同距離(28.8キロ)。やはり北海道はスケールがデカイです!
さて、そろそろ本命「はまなす」の通過時間。遥か遠くの直線上を凝視していると、朝日を浴びてキラキラと輝く青いカマが見えてきました。

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美しい黄金色に輝いた、急行「はまなす」。
夜を徹して走り続けた夜行急行が、最高の舞台に躍り出ました!
(04:48)

ファインダーを覗いて置きピン位置まで慎重に引き付けると、一瞬ギラッと光ったナンバープレートと金の帯・・・このDD51の美しさには、思わず鳥肌が立ってしまったほど。ああ、やっぱり北海道まで来て良かった・・・゜・゜・(*つд`*)・゜・゜・。前日のこともあり、嬉しさもひとしおの「はまなす」撮影になりました。
気を良くした私は、一旦コンビニでの食料補給を済ませて、再び同ポイントでの撮影を続行することに。

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すっかり明るくなった頃にやってきたのは711系。
ここへ来たからには、この車両も撮りたかった。
6時37分通過の4451Mですが、これが下りの初発普通列車。

次の狙いは、もちろん寝台特急。この日は日曜ですから「カシオペア」は無く、「トワイライト」と「北斗星」の二本です。こんなにいい天気なのに「カシオペア」が来ないのは残念だけど、DD51牽引の寝台特急が二本も撮れるのですから贅沢を言ってはいけませんね。ちょうど「トワイライト」の通過時刻には、列車のサイドにも光が回るようになりました。いわゆる「バリ順」状態。

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快晴の空の下、重連のDD51に牽かれて札幌を目指す
「トワイライトエクスプレス」(08:35)

DD51を電化区間で撮影するのを嫌う方も多いのですが、個人的にこの場所はなかなか悪くないと思います。何より光線状態が最高。オーソドックスな編成写真でも、きれいな光が当たってくれると撮影していて気持ちがいいものです。次のターゲットは一時間半後の「北斗星」。
ところでこの撮影地、実は周りをサラブレッドの牧場に囲まれています。踏切脇で編成写真ばかりを撮っていてもツマラナイので、「北斗星」を待っている空き時間に少し牧場周辺を散策してみることにしました。ちなみに牧場自体には無許可で立ち入ることはできませんので、柵の外から眺めることになります。

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牧場を横目に走り抜ける、キハ281系「スーパー北斗」。
お馬さんは食事に夢中で、お顔が柵に隠れてしまいました。
室蘭本線 白老-社台

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おーうまのおーやこは、なーかよしこーよし・・・♪
うまい具合に親子が収まってくれましたが、列車がちょっと撮りづらい。

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ホントは厩舎が入るこちらの原っぱにお馬さんがいると、
絵になるんだけどなぁ・・・走ってゆくのはキハ150の単行ローカル。
室蘭本線っていうよりも日高本線っぽい雰囲気ですね。

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背景の樽前山もきれいに見えるほど、いいお天気。
サラブレッドと711系・・・北海道らしい写真が撮れました~。
子馬はぱったりとお休み中・・・zzz(-ω-).。o○

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牧場周辺をふらふらしていると、
スラントノーズのキハ183系が通過して行きました。
集約臨かな? できればキッチリ撮りたかったなぁ・・・。
(超トリミング済み ^^;)

馬と列車を組み合わせられるなんて、なかなか楽しい撮影地です。思い切って「北斗星」もこのアングルで撮っちゃおうと考え、そのまま牧場脇で待ってみることにしました。しかし、通過予定時刻を過ぎても一向に「北斗星」はやってきません。これはおかしいと思い、ケータイでJR北の運転情報を見てみると、「北斗星は岩沼付近の踏切故障により、50分の遅れが出ています」とのこと。そうこうしているうちに馬は厩舎に引っ込んでしまいました・・・orz 馬がいない牧場を撮っても仕方ないので、結局「はまなす」を撮った直線のポイントへと戻って「北斗星」を待ちます。

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50分遅れで姿を現した「北斗星」。
のんびりと寝台列車の旅を楽しみたい方にとっては、
嬉しい遅延になるのでしょうか(笑)。
室蘭本線 白老-社台

う~ん、もうこちらの撮影地ではサイド光になってしまい、顔は沈んでしまいました。この時期は「カシオペア」・「トワイライト」くらいまでの時間が、良い光線のようですね。前日といい、ちょっと「北斗星」には見放されているっぽいなぁ・・・。
それでも、「はまなす」や「トワイライト」、さらに「711系とお馬さん」が青空の下で撮れたのですから、実り多き二日目の朝練となりました。やっぱり、天気がいい日の撮影は気持ちイイ!

 


・・・続きます
(゚∀゚)



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北海道01・・・初夏の夜行列車撮影記 一日目 [鉄道旅行記]

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2011.06.03~06 北海道01
室蘭本線 初夏の夜行列車撮影記
一日目

今年の元旦、このブログで新年のご挨拶にED79が牽引する「北斗星」の写真を貼り、そのときに「今年は難易度の高い「はまなす」の撮影にチャレンジしてみたい・・・」などと、今年の抱負とも取れるようなことを書いています。青森着が早朝の5時40分。日の長い時期にしか撮影できない夜行急行「はまなす」は、夏至近くの今がまさに撮影のトップシーズン。私も撮影計画を立てるべく、撮影地や光線状態を確認するために「急行はまなす」で画像検索してみました。もちろんそこには色々なHPで紹介されている「はまなす」の写真が並んでいます。赤いED79に牽引される青森側の写真から、青いDD51に牽引される北海道側の写真まで・・・。うーん、ED79もいいけどDD51もカッコいいなぁ・・・。当然、北海道の夜行列車撮影も今はいちばんいい時期です。さらにネットサーフィンを続けていると、そこでとてもきれいな一枚の写真に当たりました。北海道らしい雄大な景色のなかを夕日を浴びて走る寝台特急「カシオペア」。こんな写真を私も撮ってみたい! いつのまにか頭の中はED79「はまなす」ではなく、DD51ブルトレでいっぱいになってしまいました。ED79「はまなす」は某誌の最新号に特集されてしまったこともあり、混雑は必至。ここは思い切って、今回はDD51狙いで北海道へ飛んじゃおう!・・・と、いうわけで、月曜日に有休を取り、週末からの三日間、北海道へDD51夜行列車の撮影へ行くことにしました。梅雨が無い(・・・ハズの)初夏の北海道、気持ちのよい撮影になればいいのですが・・・。

6月3日(金)
早朝の夜行列車を撮影するとなると、前日の夜には現地へ入っておきたいところです。金曜日にちょっと早めに会社を退勤して羽田へ向かい、エアドゥで新千歳へ。さらに列車を乗り継いで、東室蘭までやってきました。

羽田1850-(ADO023)-新千歳2020
新千歳空港2049-(快速エアポート207号)-南千歳2052~2102-(特急すずらん10号)-東室蘭2156

接続が良かったのと、到着が夜遅くだったので、この日の撮影はほとんどナシ。本格的な撮影記は翌日から始めることにしましょう。

6月4日(土)
朝5時起き。すでに外は明るいのですが、どんよりとした曇り空が広がっています。予報でもこの日はあまりいい天気ではないらしく、残念ながら朝日に照らされた寝台列車を拝むのは難しそう・・・(´・ω・`)。東室蘭から室蘭線の上り初発列車に乗って40分、有珠で下車。

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室蘭線の初発列車は、角張ったお顔のキハ150。
室蘭本線 東室蘭

東室蘭0550-(室蘭470D)-有珠0629

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小さな無人駅、有珠。
00年に噴火したことで知られる有珠山の麓にあります。
室蘭本線 有珠

スケールの大きな北海道。駅間の距離も長くて、徒歩鉄ではキビシいと思われがちですが、函館本線や室蘭本線の撮影地は案外、駅から歩ける距離にあったりします(大沼や静狩、稀府など)。この有珠の近くにもお立ち台と称されるほど有名な撮影ポイントがあり、一見すると山奥のような雰囲気が撮れる場所なのですが、駅からはわずか一キロ・徒歩20分ほどの距離。「朝三」寝台特急(カシオペア・トワイライト・北斗星)の一番手「カシオペア」の通過30分前には現地へ着くことができました。

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カメラをセッティングして、まずはじめに走ってきたのは
キハ150三連の下り普通列車(475D)。
室蘭本線 洞爺-有珠

ここはS字を描く列車を俯瞰気味に狙うことができる、見晴らしのいい撮影地。こういう場所は編成の長い方が絵になるので、寝台特急の撮影には打ってつけのポイントです。まずは線路端の新緑樹を入れたアングルで「カシオペア」を待ち構えます。やがて森の向こうから聞こえてきた、重い響きのエグゾースト・ノイズ・・・。

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重連のDD51に牽かれ、美しい曲線を描く「カシオペア」。

曇り空なのがホントに残念ですが、やっぱり青いDD51重連はカッコイイ! 右へ左へと体をクネらせる様をファインダー越しに眺めていたら、思わず見惚れてしまいました・・・.。゚+.゚(´∀`)゚.+゚。.。
さらにこの5分続行で、次は大阪からの「トワイライトエクスプレス」がやってきます。今度はもう少し長いレンズに変更して、よりS字を強調してみました。

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青いカマに牽かれて新緑の中を行く「トワイライトエクスプレス」。
ピンク色のヘッドマークが、いっそう際立ちます。

形のいい新緑樹をカットするのは勿体ない気もしますが、アングル的にはこちらの方が安定しているかと思います。曇り空には変わらないものの、少しだけ空が明るくなったときに通過してくれました。しかし、ここでの明るさはこの時がマックス。一時間後の「北斗星」を待つ間に空模様は悪化し、ついに雨が降ってきてしまいました。

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DF200に牽引されたコンテナ貨物。
貨物列車も編成が長いので、いい感じです。
(スミマセン、相変わらず貨物の列番はわかりません)

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振り子式のキハ281系で運転される「スーパー北斗(1号)」。
(JR北のDC特急は先日、重大な事故があったばかりですね・・・。
犠牲者が出なかったのはなによりですが、原因究明を徹底的にやって、
再発防止に努めてほしいところです。)

露出はガクッと落ち、シャッタースピードを上げられません。ある意味、連続カーブで列車が減速し、なおかつ正面気味から狙えるこの場所で良かったのかも・・・。なんて自分を慰めつつ傘をさして待っていると、定刻より若干遅れて朝三寝台特急のトリを務める「北斗星」が姿を現しました。

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青いDD51に青い24系客車。
整った編成美が自慢の「北斗星」ですが、

雨で露出がアンダー気味・・・。

いっそう強まってしまった雨・・・「トワイライト」とは逆で、今度はもっとも条件の悪いときに「北斗星」は来てしまいました。北海道に梅雨は無いんじゃなかったっけ!? と、嘆いても仕方ありません。天気ばかりは時の運ですから・・・(T-T)。これで初日朝の夜行列車撮影は終了。再び徒歩で有珠駅に戻って移動します。

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撮影地近くには道南バスの停留所(地蔵通)があり、
「北斗星」撮影後にちょうどいい
9時40分の室蘭港行きというバスがあります。
今回は見送って列車に乗りましたが、ウマく使えば
意外と有効活用できるかもしれません。
道南バス 有珠駅前

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本数の少ない室蘭線の普通列車、
この時間はいいタイミングで列車がやってきます。
室蘭本線 有珠

有珠0956-(479D)-伊達紋別1006

有珠から二駅の伊達紋別で下車。今回はここでレンタカーの予約をしていました。先ほどは徒歩鉄でもじゅうぶんと書いておきながら・・・と、お思いでしょう。確かに撮影地までの足は、時間さえ合えば列車移動でも可能なのですが、問題はその列車本数の少なさ。次に行きたい撮影地も駅から歩けない距離ではないのですが、その駅へ向かう列車が少なく、撮影後に帰る列車などは三時間半待ち・・・。これでは効率が悪すぎます。そこで、ここからはレンタカーの出番となったわけ。ならば、朝からレンタカーで回ればいいのですが、前日の夜10時に着いて当日朝5時出では、レンタカーが借りられなかったのです。さっそく、そのレンタカーで向かったのは、有珠~長和にある田園地帯が見下ろせる丘の上。

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水鏡となった水田に車体を映しながら走る、
キハ183系の「北斗(5号)」
室蘭本線 有珠-長和

実は私がネット上で見かけた雄大な「カシオペア」の写真というのは、ここから撮影されたものでした。超俯瞰から眺める水鏡の水田、その真ん中を横切る室蘭線の線路、奥に広がる内浦湾の青い海、さらに好条件ならば海越しに駒ヶ岳も望めるのだとか。そして18時30分頃に通過する上りの「カシオペア」には今の時期、晴れれば西日がきれいに当たってギラリと光り輝くという、ここはそんな素晴らしい条件が揃った撮影地なのです。今はまだ午前中ですが、下見がてら試しにキハ183系の「北斗」を撮影してみました。それにしても、やはり天気はサイアク・・・このままでは「カシオペア・ギラリ」なんて、到底無理な話です。

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貨物の時刻は調べていませんが、
たまたまやってきた貨物はDF200の重連でした。
長過ぎて編成が収まりきれなかった・・・。

さて、いずれにせよ夕方の「カシオペア」まではまだ7時間もあります。天気は悪いものの、せっかく北海道まで来たのですし、レンタカーもあるのですから、少し周辺を回ってみましょう。

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海が見える展望台から「スーパー北斗(12号)」を俯瞰したり・・・
室蘭本線 大岸-礼文

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同じく「スーパー北斗(9号)」を直線で狙ってみたり・・・
室蘭本線 礼文-大岸

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温泉施設(天然豊浦温泉「しおさい」)で一休みしたり・・・

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雨の中DF200の貨物をローアンで撮ったり・・・
室蘭本線 小幌-礼文

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豪雨に打たれながら上りの「トワイライト」を待ったり・・・
室蘭本線 大岸-礼文

どれも曇天で冴えない写真ばかりですが、こんな感じで時間をつぶし、夕方6時頃に長和の俯瞰ポイントへと戻ってきました。もちろん「トワイライト」が豪雨に見舞われているように、短時間で天気が回復するわけありません。それどころか風まで出てきて、もう暴風雨。気を抜くと吹き飛ばされてしまいそうです(ホントに飛ばされたらシャレにならない高さなんですけどね・・・^^;)。そんな中で迎えた「カシオペア」の通過時刻。

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ブルートーンに包まれた宵の口。
雄大な北の大地を寝台特急「カシオペア」が走り抜ける・・・。
室蘭本線 有珠-長和(後追い)

午前中には見られた水鏡すら風で見えずに、なんともショッパイ結果となってしまいました。どんなにいい撮影地でも、なかなか思い通りの画が撮れるものではありません。それが「鉄道写真」ってジャンルの趣味を面白くしているのも事実なのですが、今回はまさに完敗。まあ、好条件を一発で仕留めようという考えが甘いのですけどね。いつかきっとリベンジを果たしてみせる・・・そう心に誓って、長和の丘を後にするのでした。


・・・続きます 
(´;ω;`)



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