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北海道02・・・初夏の夜行列車撮影記 二日目 [鉄道旅行記]

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2011.06.03~06 北海道02
室蘭本線 初夏の夜行列車撮影記
二日目

前回からの続きです。
夏至近くの一年で最も日が長くなるこの時期に、北海道へ夜行列車の撮影に訪れています。梅雨の無い北海道なら気持ちよく撮影ができる・・・ハズでしたが、初日は一日中雨模様で撃沈。思い描いていた画とは、ほど遠い結果となってしまいました。失意のままレンタカーを走らせて、やってきたのは苫小牧。この日はここで一泊です。クルマを借りた伊達紋別、さらに室蘭を通り越して苫小牧を選んだのは、翌日の早朝にこの界隈で夜行急行「はまなす」を撮りたかったからでした。前回のプロローグで書いたように、そもそもこの時期にいちばん狙いたかった列車は「はまなす」で、当初の撮影目標だった青森側(上り)のED79から北海道側(下り)のDD51に変わりはしましたが、決して忘れていたわけではありません。
それにしても、やはり気になるのは天気。いったい明日はどうなんだろう・・・テレビのお天気オネーサンは、「明日の胆振・日高地方(苫小牧)は、朝方まで雨雲が残るものの次第に晴れてきて、日中はお出かけ日和になりそうです ☆」・・・って笑顔で伝えていたけれど、夜行列車撮影なのだから、朝晴れてくれなきゃ困るんだよなぁ・・・
(´・ω・`)

6月5日(日)
午前4時にホテルを出発し、苫小牧市内から国道36号線を西へ。苫小牧5時01分着の「はまなす」は、列車移動&徒歩では狙いにくい列車で、ここでもレンタカーの機動力が活きてきます。向かっているのは室蘭本線・白老~社台にある、東西にまっすぐ延びた直線の撮影地。ここならば、東へ向かう下り「はまなす」の顔には、きれいに朝日が当たるはずです。しかし天気予報が当たってしまうと、今日も朝日を拝むことはできないのか・・・実際に撮影地へ向かっている最中は、雨は降っていないものの靄が立ちこめていて、視界は真っ白でした。ところが次第に靄は晴れてきて、撮影地に着く頃には・・・御来光!!

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北海道二日目の朝・・・ようやく真っ赤な太陽が、
北の大地を照らしてくれました~\(TT)/
近づいてくる四つ目の列車は、DF200の貨物。
室蘭本線 社台-白老

前日はまったく見られなかったお日様が、やっと姿を現しました。どうやらオネーサンの予報よりも早く雲が抜けきってくれたらしい。今日こそは、きれいな朝日に照らされた夜行列車の撮影が期待できそうです。さっそく順光となる下り列車ポイントにカメラをセッティング。すると、ほどなくして踏切が鳴りだしました。

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朝日に照らされて、直線をばく進するDF200牽引の貨物列車。
スカートが赤いのは0番台、グレーは50番台です。
確か搭載されているエンジンのメーカーが異なるんだっけ・・・。
室蘭本線 白老-社台(上・04:17 下・04:42)

初発列車前の室蘭本線は貨物街道で、立て続けに貨物列車が通過してゆきます(相変わらず貨物には疎くて列番など解らないので、参考までに撮影時間を記載しておきます)。さらにちょっと前後しますが、こんな車両もやってきました。

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原色DD51の単回。
ちょうど朝日がナンバープレート部に反射して読めませんが、
1056号機でした。(04:36)

貴重な原色のDD51! 遠くにこの姿が見えたときには大喜びでしたが、残念ながら単機回送でした。日曜だったので、荷が無かったのかな・・・。でも単機のおかげで、このストレートの長さがよく解る画になったかと思います。何せこの区間を含む、白老から沼ノ端までの28.7キロは日本一の直線区間。28.7キロと言うと、東京から横浜までとほぼ同距離(28.8キロ)。やはり北海道はスケールがデカイです!
さて、そろそろ本命「はまなす」の通過時間。遥か遠くの直線上を凝視していると、朝日を浴びてキラキラと輝く青いカマが見えてきました。

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美しい黄金色に輝いた、急行「はまなす」。
夜を徹して走り続けた夜行急行が、最高の舞台に躍り出ました!
(04:48)

ファインダーを覗いて置きピン位置まで慎重に引き付けると、一瞬ギラッと光ったナンバープレートと金の帯・・・このDD51の美しさには、思わず鳥肌が立ってしまったほど。ああ、やっぱり北海道まで来て良かった・・・゜・゜・(*つд`*)・゜・゜・。前日のこともあり、嬉しさもひとしおの「はまなす」撮影になりました。
気を良くした私は、一旦コンビニでの食料補給を済ませて、再び同ポイントでの撮影を続行することに。

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すっかり明るくなった頃にやってきたのは711系。
ここへ来たからには、この車両も撮りたかった。
6時37分通過の4451Mですが、これが下りの初発普通列車。

次の狙いは、もちろん寝台特急。この日は日曜ですから「カシオペア」は無く、「トワイライト」と「北斗星」の二本です。こんなにいい天気なのに「カシオペア」が来ないのは残念だけど、DD51牽引の寝台特急が二本も撮れるのですから贅沢を言ってはいけませんね。ちょうど「トワイライト」の通過時刻には、列車のサイドにも光が回るようになりました。いわゆる「バリ順」状態。

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快晴の空の下、重連のDD51に牽かれて札幌を目指す
「トワイライトエクスプレス」(08:35)

DD51を電化区間で撮影するのを嫌う方も多いのですが、個人的にこの場所はなかなか悪くないと思います。何より光線状態が最高。オーソドックスな編成写真でも、きれいな光が当たってくれると撮影していて気持ちがいいものです。次のターゲットは一時間半後の「北斗星」。
ところでこの撮影地、実は周りをサラブレッドの牧場に囲まれています。踏切脇で編成写真ばかりを撮っていてもツマラナイので、「北斗星」を待っている空き時間に少し牧場周辺を散策してみることにしました。ちなみに牧場自体には無許可で立ち入ることはできませんので、柵の外から眺めることになります。

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牧場を横目に走り抜ける、キハ281系「スーパー北斗」。
お馬さんは食事に夢中で、お顔が柵に隠れてしまいました。
室蘭本線 白老-社台

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おーうまのおーやこは、なーかよしこーよし・・・♪
うまい具合に親子が収まってくれましたが、列車がちょっと撮りづらい。

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ホントは厩舎が入るこちらの原っぱにお馬さんがいると、
絵になるんだけどなぁ・・・走ってゆくのはキハ150の単行ローカル。
室蘭本線っていうよりも日高本線っぽい雰囲気ですね。

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背景の樽前山もきれいに見えるほど、いいお天気。
サラブレッドと711系・・・北海道らしい写真が撮れました~。
子馬はぱったりとお休み中・・・zzz(-ω-).。o○

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牧場周辺をふらふらしていると、
スラントノーズのキハ183系が通過して行きました。
集約臨かな? できればキッチリ撮りたかったなぁ・・・。
(超トリミング済み ^^;)

馬と列車を組み合わせられるなんて、なかなか楽しい撮影地です。思い切って「北斗星」もこのアングルで撮っちゃおうと考え、そのまま牧場脇で待ってみることにしました。しかし、通過予定時刻を過ぎても一向に「北斗星」はやってきません。これはおかしいと思い、ケータイでJR北の運転情報を見てみると、「北斗星は岩沼付近の踏切故障により、50分の遅れが出ています」とのこと。そうこうしているうちに馬は厩舎に引っ込んでしまいました・・・orz 馬がいない牧場を撮っても仕方ないので、結局「はまなす」を撮った直線のポイントへと戻って「北斗星」を待ちます。

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50分遅れで姿を現した「北斗星」。
のんびりと寝台列車の旅を楽しみたい方にとっては、
嬉しい遅延になるのでしょうか(笑)。
室蘭本線 白老-社台

う~ん、もうこちらの撮影地ではサイド光になってしまい、顔は沈んでしまいました。この時期は「カシオペア」・「トワイライト」くらいまでの時間が、良い光線のようですね。前日といい、ちょっと「北斗星」には見放されているっぽいなぁ・・・。
それでも、「はまなす」や「トワイライト」、さらに「711系とお馬さん」が青空の下で撮れたのですから、実り多き二日目の朝練となりました。やっぱり、天気がいい日の撮影は気持ちイイ!

 


・・・続きます
(゚∀゚)



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