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スイスⅢ 03・・・慌しい・・・パリ・リヨン駅 散策記 [あおたけ的 SWISS紀行]

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2011.06.29~07.09 スイスⅢ 03
慌しい・・・パリ・リヨン駅 散策記

仕事で訪れているスイス編。前回からの続きです。
スイス・ジュネーヴで迎えた週末の土曜日。メインの仕事がお休みの日に、ちょっとした頼まれごとを受け、高速列車「TGV」でフランスのパリまでやってきました。私にとっては初めて訪れることになった憧れの地・パリ。エッフェル塔、凱旋門、ルーヴル美術館、シャンゼリゼ通りにセーヌ川・・・ベタですが、どこも行ってみたい、見てみたい場所ばかり。でも、まずはミッション(仕事)優先。ココでは細かい仕事内容までは書きませんが、いわゆる「おつかい」と言ったところで、メールで送られてきた住所と最寄の地下鉄駅の情報を頼りに、パリ市内の三箇所を回ればいいだけ。「迷ったらタクシーを使っても可」とメールには書かれていましたが、私には「徒歩鉄」で慣らした感と足があります。初めての街だって、メトロ(地下鉄)で楽勝さ! と、思っていたのですが・・・。

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古い作りながらも、モダンさを感じさせる
1900年開業のメトロ1号線リヨン駅。
1号線の車両は車輪ではなくゴムタイヤ式。
11.07.02 メトロ1号線 リヨン

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こちらは4号線の車両。
古いのか新しいのか、よく解らない電車ですが
たぶん古いです。
11.07.02 メトロ4号線 バルベス=ロシュシュアール

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その4号線電車の車内の様子。車内は非冷房でかなり蒸し暑い。
ボックスシートで乗り心地良さそうにもみえるのですが、
通路が狭くて乗り降りしづらく、混雑時には最悪、
扉は半自動で、到着駅で取っ手をひねるとドアが開きます。

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パリのメトロは入り口も何となくオサレ~♪
NYともロンドンともまた違った雰囲気です。
11.07.02 メトロ12号線 ラマルク=コランクール

結果から言うと、まあ~迷いまくりました(苦笑)。まずメトロの切符の買い方に迷い、乗換駅で迷い、降りる駅で迷って乗り過ごし・・・挙句の果てに着いた駅が、目的地とはまったく違う場所の駅だったり(ClignancourtとCaulaincourtを間違えました・・・(ノ◇`))。さらに、街中へ出ても当然ながら道に迷い、楽勝と思われた三軒をまわるのに、ずいぶんと時間を費やしてしまいました。

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せっかくなので、ランチは美味しいフランス料理と思っていたのですが、
仏語が読めずにテキトーにメニューを差したら、こんなん出てきました。
これって、バーベキュー?? フランス料理・・・じゃないよね。
マズくはなかったけど。。。☆☆・・・

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せめてスイーツは本場のサバランを・・・しかしこちらも味はイマイチ。
そもそも見た目が大事のスイーツなのに、下がプラッチックのカップ
のままだなんて・・・。☆・・・・。
レストランも、カフェもお店選びに失敗したかなぁ・・・(´・ω・`)。
やっぱりガイドブックって大事です。

何だかんだで、結局頼まれた三軒(+ランチ&カフェ ^^;)を回り終えたころには午後5時過ぎ。さあ、ようやくここから観光だ~・・・と、いきたいところなのですが、なんと無常にもそんな時間は残されていなかったのです。実は復路に指定したジュネーヴ行きTGVは、パリ・リヨン駅18時09分発。すぐにメトロへ乗ってリヨン駅に戻らねばなりません。ああ、まだ何も見ていないのにぃ~(T□T;)。

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一軒目の場所はルーブル美術館の近くでしたので、ちょこっと寄り道。
ガラスのピラミッドが入り口ですね。もちろん中には入っていませんが。

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その美術館の近くから、遠~くの方に見えたのが・・・エッフェル塔!!
初めて目にしたエッフェル塔ですが、姿が見えたのはコレっきり。

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三軒目を探して歩いていると見えたのは、
モンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院・・・のアタマ。

観光というより、偶然見ることが出来たのはこの写真に撮ったものくらい。凱旋門などは姿かたちはおろか、どこにあるのかも解らないまま。しかしそんな私にも、ひとつだけ楽しみが残されていました。そう、着いたときには素通りしてしまった、パリ・リヨン駅。市内を巡ることは叶いませんでしたが、鉄としてはどんな有名観光地よりも駅が重要。ここをじっくりと眺めることができるのならば、凱旋門など見られなくたっていいのです(・・・ホントか?)。コランクールからメトロを乗り継いで、リヨン駅へと戻ってきました。

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立派な時計塔が併設された、フランス国鉄のパリ・リヨン駅。
リヨン駅は1849年開業、現駅舎は1900年に
当地へ移設された際に完成したもの。
11.07.02 フランス国鉄 パリ・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)

どうです、このリヨン駅の外観!堅牢で豪華なたたずまいは、エッフェル塔や凱旋門にも匹敵するほどの眺めなのではないでしょうか(半ば負け惜しみ的?)。なんと言っても、ひょーっと伸びた時計塔が美しい・・・。でもその差した針をよく見れば既に5時半を回っていて、列車の発車まで残りは30分。やはりここでも時間は少ないじゃないか・・・と、ここでちょっと思い出して欲しいのは、前回のTGVチケット購入のところ。往路のチケットは変更不可の格安チケットを選びましたが、復路、つまり帰りのチケットは、こんなこともあろうかと変更可能な通常料金で購入していたのです。ここで一本遅い19時09分発の列車に変更すれば、プラス一時間の余裕ができるということになります。さっそくチケットを変更しにフランス国鉄の窓口へ。ところが、そこには順番待ちの長~い行列ができていました。考えてみたら週末の夕方ですから、パリから各地へ帰る人で窓口が混雑するのも当然といえば当然。しかしこのままでは、列に並んでいる間に18時09分発の発車時刻を過ぎてしまいます。うまく一時間後の列車に変更できればいいのですが、万が一その列車が満席だった場合、この日じゅうにジュネーヴへ帰ることはできなくなります(土曜は19時09分がジュネーヴ行きの最終列車)。そう考えると、18時09分を逃して列に並び続けるのはキケンか・・・。悩んだ末に列車の変更は諦めて、何とか当初の予定通り18時09分へと乗ることに決めました。こんなことなら初めから最終便を予約しておけばよかった・・・(´Д`゜)。結局、窓口へ行った分さらに時間をロスして、残された時間は20分ほど。僅かとなってしまいましたが、少しでもリヨン駅へ行った証を残したくて、急いでホームを巡ってみることにしました。このチャンスを逃したら、またいつパリに来られるのかわからないですし・・・。

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ホーム上の時計も重厚なつくり。SBBの駅とは違いますね~。
でも残りは20分・・・。

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大屋根のある駅舎側のメインホール、
通称・「青 (bleu)ホーム」に停車中のTGV「Duplex」。
11.07.02 フランス国鉄 パリ・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)
 

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個人的には無骨なデザインの旧型・TGV「Sud-Est」の方が
この駅には似合うと感じます。
短い時間でしたが、この日リヨン駅で見かけたTGVは
「Duplex」と「Sud-Est」の二種だけでした。

パリ・リヨン駅はパリから南東方面へ向かう列車のターミナルで、その名の通りリヨン(Ryon)方面のTGV国内線やスイスのジュネーヴ・ローザンヌ・ベルン行きの「TGV Lyria(リリア)」、イタリアのミラノ行き「TGV Artesia (アルテシア)」などが発着します。しかしやってくるのは、どれもフランス国鉄標準タイプの銀色+青のTGVばかりで、車両的な面白みにはちょっと欠けるかも。いろんな種類の列車を楽しむのならば、イギリスからの「EuroStar(ユーロスター) 」やベルギーからの「Thalys(タリス) 」が乗り入れる「パリ北駅」や、ドイツからの「ICE」が見られる「パリ東駅」などのほうが面白いかもしれません(ちなみに同じスイスからの「リリア」でも、バーゼル経由チューリッヒ行きの列車はパリ東駅を発着します)。もちろん時間があればその両駅にも行ってみたかったけれど、今回はムリでした。。。

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こちらは近郊列車でしょうか。
TGVの発着が大半を占めるリヨン駅で、私が唯一見られた一般車両です。

刻々と迫るジュネーヴ行きの発車時刻。しかし最後にどうしても一カット、リヨン駅で撮りたかったアングルがありました。それはメインホールを見下ろす位置にある、レストラン「Le Train Bleu(ル・トラン・ブルー=青列車)」の入り口テラスから見たこの光景。

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映画「ニキータ」などでも使われた、
リヨン駅構内の有名レストラン「ル・トラン・ブルー」。
歴史的建造物に指定された内装は一見の価値あり・・・らしい。
時間があれば、カフェオレの一杯でも飲んでいきたかったなぁ・・・。

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その入り口へと続くテラスからは、頭端式の「青ホーム」へ発着する
TGVや、待ち合わせする人々の様子が一望できるのです。
ここはリヨン駅で一押しの眺望スポット。
これぞまさに「欧州の大ターミナル」って雰囲気です。

本当は前回の「黄 (jaune) ホーム」で撮ったような、TGVが各番線にズラリと並んだところを俯瞰気味に撮りたかったのですが、この時間の「青ホーム」に停まっていたTGVはこの二本だけでした。ああ、もっと時間があれば、列車が集まってくる時間帯まで粘るのに・・・。それでも、念願だった「トラン・ブルー」テラスからの撮影が一枚でもできたことは、正直嬉しかった。。。(´∀`) 短い時間で不完全燃焼ではあるけれど、そろそろパリを離れる時間です。

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18時09分発のジュネーブ行きは
着いたときと同じ「黄ホーム」の17番から発車。
停車駅も往路と同じようです。

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帰りに乗った6581列車は旧型の「Sud-Est」編成(左)。
図らずも、往復で新旧二種類のTGVに乗ることができました。
右は往路に乗ったのと同じ「Duplex」編成。
11.07.02 フランス国鉄 パリ・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)

私にとって初めてのパリは、とても慌しいものとなってしまいました。街中にせよ駅にせよ、どちらももう少しゆっくりのんびり巡ってみたかったところですが、そもそも今回のパリ行きは降って湧いたように、突然与えられたもの。鉄としてはTGVに乗って往復できただけでも、満足せねばならないのかもしれません。今度は仕事ではなくプライベートで訪れて、そのときにはエッフェル塔・凱旋門を巡り、ルーブルで「モナリザ」鑑賞。パリ北・東駅では撮り鉄をし、ディナーは「ル・トラン・ブルー」で美味しいディナーとスイーツを・・・そんなことを夢見た私を乗せて、TGVは一路スイス・ジュネーブへと向かうのでした。

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ジュネーブ行きでは、朝と違って豪華な食事が用意されていました。
前菜はマッシュルームのサラダ、メインはグリルしたサーモン。
デザートにラズベリージャムの入ったチョコレートケーキも付いています。
車窓を眺めながら、白ワインとともに美味しくいただきました。
☆☆☆・・
それにしても、ホント朝とは大違いの内容だなぁ・・・。

パリ・リヨン駅(Paris Gare de Lyon)1809-(TGV6581)-ジュネーヴ(Geneve)2125  

   

・・・続きます。



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