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リニア・鉄道館 見学記 [鉄道写真撮影記]

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2011.10.01
出張ついでに...EX
リニア・鉄道館 見学
  

前回前々回と二回にわたってお伝えした、滋賀・京都への出張。半ば確信犯的に日程を木・金曜にこぎつけたので、そのまま京都に泊まり(もちろんこれは自腹)、週末は関西で「撮り鉄」を楽しもうと考えていました。ところが、翌土曜日の天気は曇り時々雨。残念ながらあまり撮影日和とはいかなさそう。先月の磐越西線でもそうだったように、私の場合天気が悪いと撮影に対する意欲が多少なりとも薄れてしまうようです・・・。そこで今回は撮り鉄を諦め、天候に関係ない「屋内の鉄道スポット」へ行ってみることにしました。

10月1日(土)
京都0830-(東海道3206M)-米原0926~0958-(5302F)-名古屋1113

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新快速を乗り継いで一路名古屋へ・・・。
東海道本線 名古屋

せっかく京都に泊まったのに思いついた目的地が名古屋とは、我ながら無計画で間が抜けていると思いますが、京都~東京の乗車券なら名古屋は途中下車できるので、フトコロ的にはそれほど痛まないのです。しかもセコい私は京都~名古屋を在来線で移動し、自腹で払わなくてはならない新幹線特急券の差額まで浮かしてしまいました(京都~名古屋はたいした距離じゃないしね)。名古屋からはあおなみ線に乗り換えて、終点の金城ふ頭へ・・・。もうおわかりでしょう、今回の目的地はJR東海の「リニア・鉄道館」です。

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久しぶりに乗った、あおなみ線。
リニア・鉄道館があるのはこの線の終点・金城ふ頭。
あおなみ線 名古屋

名古屋1130-(あおなみ線)-金城ふ頭1154

名古屋の臨港地区に今年3月オープンした「リニア・鉄道館」。規模は大宮の「鉄道博物館」ほどではありませんが、リニアモーターカーや歴代の東海道新幹線をと揃えた展示は、まさにJR東海ならでは。在来線車両の方も関西急電の52系やキハ82、ED18など、ここでしか会えない車両が多くあり、かねてから一度は訪れてみたいと思っていました。しかし場所が名古屋だけになかなか行く機会がなく、オープンから半年経ってようやく初訪問です。

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リニアモーターカーを模した外観の「リニア・鉄道館」。
中へ入るのが楽しみ~(^▽^)

入場料金は大人1000円(小中高500円・幼児200円)で、これは鉄道博物館と同額。どうしても私の世代だと交通博物館(東京・閉館)や交通科学館(大阪)の入場料(300~400円)が目安となってしまい、1000円は高く感じます。もちろん展示内容などは比較にならないほど充実しているので、単純に比べるのはおかしいのだけれど、博物館という学習施設なら、もう少し安く設定してもいいのではないでしょうか(子供料金は100~200円が妥当だと思います (`・ω・´) )。でも、もはや「乗り物系」博物館は学習施設というよりもアミューズメントパークと化している感があるので、そう考えると「T◯R」や「U◯J」よりもずっと安いか・・・。購入したチケットを自動改札にかざして入場すると、さっそく最初のエリア「シンボル展示」へ。

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このエリアに展示されているのは
C62 17、955-6形(300X)、MLX01-1(リニア)。

「世界最速を記録した高速鉄道のシンボル」として並べられた3体ですが、C62蒸気機関車から300X新幹線へは飛躍し過ぎの感がありますね・・・。もしこの両者の間に入る形式があるとするなら、国鉄151系か小田急3000形あたりでしょうか。このシンボル展示エリアを抜けると、メインステージの「車両展示」エリア。

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0系から300系まで、歴代の東海道新幹線がずらり!
100系や0系の食堂車、さらにドクターイエローなども展示されています。
鉄道博物館では見られない、これぞリニア・鉄道館の醍醐味。
300系が二体あるのは、試作車と量産車(手前が量産車)。
せっかくなら試作車の帯を登場時の色に戻してほしかったところ。

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新幹線だけではありません。在来線車両も貴重な形式ばかり。
東海地区で活躍した車両が中心ということで、ちょっとマニアックな
車両が多いのですが、鉄にはそれがまた堪りません(^^)
(ED62あたりの新性能電機が一台くらい見たいかな・・・電機は茶色ばっかり)。
天井が高く広々とした展示スペースは、車両が見やすくていいですね♪

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展示スペースに収まりきらない車両たちは、
車両展示エリア奥の「収蔵車両」エリアへ。
この並べ方もけっこう好きです。
381系に165系・・・まるで往年の神領電車区のような雰囲気。

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前回紹介した117系「新快速」の大先輩に当たる、
関西急電のモハ52004。流線型の車体が美しい・・・。

やれ151系を並べたいだの、300系の帯色を戻せだの、ED62がほしいだの・・・贅沢な願望ばかり述べていますが、もちろん今のままでもじゅうぶんに展示内容はすばらしい。どの車両も漏らすこと無く記録しなきゃ! と、上のモハ52のような形式写真を一両一両撮影し始めましたが、考えてみたらこれは車両撮影会ではありません。あくまでも博物館。撮影するよりも、もっと車両をじっくり眺め、乗って、触れてみようと思い直しました。それに、博物館のカタログのような写真をここで並べてもツマラナイですしね。なので、ここからは形式写真ではなく、もっと軽い気持ちでその車両の個性を切り取った写真を撮ってみました。

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123-1

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322-9001

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922-26(T-3)

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キハ181-1

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キハ82 73

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クモハ165-108

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サロ165-106

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クハ111-1

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モハ52004

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クモハ12041

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EF58 157

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168-9001

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クハ381-1

やはりキハ82や165系、イゴナナ(EF58 157)など、個人的に現役時代を知っているものに偏って撮影してしまいますね (^^;)。イゴナナが現役の頃は、わざわざ「大垣夜行」で遠征して撮影したっけなぁ・・・。この実車の車両展示以外にも、運転シュミレーターやマルス端末(発券システム)の操作体験、さらに収蔵品展示なども充実していて、本当に一日中いたって飽きることがありません。気がつけば入館から三時間も経ってしまいました。あんまりのんびりしすぎると東京へ帰る時間が遅くなってしまうので、最後に屋外展示の117系を見て、退館することにしましょう。

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前日に湖西線で走っているところを撮影した国鉄色の117系。
ここでは引退した車両が休憩所代わりに開放されています。

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リニア・鉄道館のエントランスから見た、あおなみ線。
この電車に乗って名古屋へ戻ります。
あおなみ線 金城ふ頭 付近

余裕のある展示の仕方や自然光が入る明るさなどは、鉄道博物館よりもリニア・鉄道館の方が好みかも知れません。何より冒頭にも書いたように新幹線車両の充実ぶりは感激モノ。いっそのこと「新幹線博物館」と銘打って、いずれは500系も・・・なんて思うところですが、やっぱり西日本の500系を展示するのは、ムリなんだろうなぁ・・・。博物館なのだから、もっと会社間も柔軟になればいいのにね。
これで出張ついでに...の旅行記(?)は終了です。

金城ふ頭1514-(あおなみ線)-名古屋1537~1551-(地下鉄東山線)-栄1556

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せっかく名古屋に来たので、地下鉄で栄へ行き、
松坂屋に入っている「あつた蓬莱軒」のひつまぶしを食べてみました。
3100円もする豪勢なひつまぶしは
涙が出るほど美味しゅうございました・・・(*´ω`*)。
でもコスパを考えると
☆☆☆☆・ ってところかな。

-(東山線)-名古屋1730-(のぞみ38号)-東京1913



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