SSブログ

内房線・・・183系 「新宿さざなみ」撮影記 [鉄道写真撮影記]

0001.jpg
2012.02.26
内房線
183系「新宿さざなみ」撮影記
  

先週末、関東のお天気はイマイチ。土曜日には583系が東海道・伊東線に入線なんていう面白いネタがあったものの、私の場合どうも天気が悪いと撮影する気力が萎えてしまうようです。それでも「一週一鉄」ってわけではありませんが、週末に少しでも「鉄分」は補給したい・・・。天気予報を見ると土曜日は一日じゅう雨ですが、日曜日は晴れのち曇り。出かけるならば日曜の方が良さそうです。そこで26日の日曜に鉄分補給と、さらに私の「もうひとつの趣味」を満たしに、ちょっと千葉の方へと出かけてみることにしました。

2月26日(日)

0002.jpg

早朝の中野に停車中の東京メトロ東西線05系。
東西線は文字通り東京都心を東西に横断し、
この東京・中野と千葉県の西船橋を結んでいます。
東京メトロ東西線 中野

千葉が目的地の今回ですが、私にしては珍しく中野から地下鉄・東西線でスタートです。本来、中央線沿線のウチから千葉方面へ向かう場合、中央線で御茶ノ水か東京へ出て、総武線もしくは京葉線のJRを利用するのがオーソドックスな行き方で時間も早い。では、なぜ今回に限って東西線なのか・・・。実はここでポイントとなるのがウチから「千葉県」までの料金。今旅ではJR東日本・千葉支社が期間限定で発売しているおトクきっぷ「パワフル×スマイルちば フリーパス」を使ってみようと考えています。このフリーきっぷは千葉県内のJR、小湊鉄道、いすみ鉄道、銚子電鉄が一日乗り放題で大人 1800 円(小児 900 円)という乗り鉄には嬉しい超破格値のきっぷなのですが、千葉県外では発売しておらず、これを買うには一旦千葉県内のみどりの窓口があるJR駅まで行かなくてはなりません。新宿まで定期券を持っている私の場合、新宿から最も近い(料金が安い)千葉県のJR駅となると、総武線の市川か京葉線の舞浜で、ともに380円。しかし定期で下車できる中野から東西線を使うと、西船橋へは300円で行くことができます。たった80円の差ですが、こういうのはゲーム感覚で少しでも安いルートが見つかると嬉しいもの。ひょっとしたら都営新宿線や京成などをうまく使うと、もっといいルートが見つかるかもしれません(都営は高いか・・・^^;)。それに市川や舞浜でわざわざ一旦下車するよりも、西船橋なら乗り換えついでに買うって考え方もできるので、気分的にその方がいい(私的には)。

0003.jpg

これが「パワフル×スマイルちば フリーパス」。
この券面の区間が載り放題で1800円とはスゴイ。
西船橋からだと、木更津を往復するだけで
元(片道950円)が取れちゃいます。。。

中野0513-(東西線A515S)-西船橋0602~0617-(総武508B)-千葉0640

0004.jpg

千葉ではこんな珍客と遭遇。
伊豆急2100系「黒船電車」使用の
臨時特急「河津桜」号(千葉~伊豆急下田)。
千葉入線の記録に房総色211系とのツーショットを。
総武本線 千葉

0005.jpg

私が乗るのはこちらの内房線。
209系には「内房線・久留里線 開業100周年」の
記念マークが掲げられていました。
総武本線 千葉

前置きが長くなりましたが、西船橋で購入したフリーパスを持って千葉から乗り込んだのは、内房線。内房線という事は五井から小湊鉄道か、はたまた木更津から久留里線か・・・と期待させてしまいそうですが、そのどちらも素通りして南下。千葉から一時間ちょっと揺られて、下車したのは上総湊。

0006.jpg

木更津で見かけた久留里線のキハ30。
車庫では二両のキハ30がお休みしていました。
一両は運用に入っているのかな・・・?
内房線 木更津(車窓から)

0007.jpg

木造瓦屋根で、いかにも房総っぽい雰囲気の上総湊駅。
内房線 上総湊

千葉0657-(内房135M)-上総湊0808

東京湾沿いを走る内房線、しかし海と列車を絡めて撮れる撮影地は意外と少ない。そんななかで、この上総湊周辺には海が臨める好撮影地が点在しています(有名な東京湾越しの富士山ポイントには、最近防風柵が設置されてしまったらしいケド・・・(´・ω・`) )。とくに駅の南側(竹岡方)にある湊川橋梁が有名で、河口付近にかかる鉄橋の奥に東京湾が広がる素晴らしいロケーション。ここで青い海をバックに鉄橋を渡る列車を撮ろうと考えていたのですが・・・

0008.jpg

ガーダーとトラスを組み合わせた、
湊川橋梁を渡るE257系特急「さざなみ」。
橋の向こうには東京湾が広がるのですが・・・
内房線 上総湊-竹岡

ど~んぐ~もり~ (´д`;)トホホ。
天気予報では前日の雨雲は抜けて、午前中は晴れるような事を言っていたんだけどなぁ・・・。前回のONE-shotでお見せした「カシオペア」のように狙い通りの天候に恵まれる時もあれば、こんな日もあるって事ですよね。まあ、東西線が地下から顔を出した時点で厚い雲に覆われていたので、晴れるのは難しいかと半ば諦めてはいましたが・・・。それでもココまで来たのには、撮りたいものがあったからです。それは国鉄色183系で運転される、特急「新宿さざなみ」。

かつては国鉄形の183系が使用されていた、内房線の特急「さざなみ」。現在では先に撮ったE257系やE255系へ置き換えわっており、本来は新宿を発着する「新宿さざなみ」も同様なのですが、なぜかこの2月運転分の「新宿さざなみ」は183系で設定されています。はじめは209系のヘッドマークにもあったように「内房線100周年」絡みのイベントみたいなものなのかと思ったのですが、どうやら従来車両の工場入場の関係で車両が不足し、183系に白羽の矢が立てられたみたい。いずれにせよ、久々に運転される懐かしい183系の「さざなみ」を内房線らしい海バックで撮りたかったのです。しかし、この寒々しい天気・・・。そこで、ここは思い切って海や空を入れずに、海側の丘から俯瞰で町並みを背景に狙ってみる事にしました。

0009.jpg

特急「新宿さざなみ」として内房線に帰ってきた国鉄色183系。
グリーン車無しのモノクラス短編成ですが、
その走りはかつての房総特急を彷彿とさせてくれました。
内房線 上総湊-竹岡

橋の部分をアップにして列車中心に撮るか、町や山並みまで入れるか悩んだ末、後者を選んだのですが・・・ちょっと列車が小さかったかも。それにしても、これだとあまり内房線らしくない情景ですね (^^;)。「新宿さざなみ」としての代走はこれで終わってしまったけれど、183系は団体臨時などでもちょくちょく内房線に顔を出しているので、海バックは折りをみてリベンジしたいところです。

上総湊1107-(159M)-浜金谷1118

撮影を終えて上総湊の駅へ戻ってきました。せっかくなのでお昼ゴハンにはおいしい地元の魚料理でも・・・と思って駅近辺を探すも、めぼしい店は見当たらず。ならばと、上総湊の二つ先で東京湾フェリーの発着地である浜金谷まで行ってみましたが、やはりコレと言ったお店に当たらない(・・・というより、美味しそうなお店はあるにはあるけれど、新鮮な魚介類はあまり安くない)。結局、駅前食堂でカツ丼を食べて引き上げます。どうも天気同様にお寒い旅だなぁ・・・。

0011.jpg

車窓に映る東京湾の海景色も、曇り空ではパッとしません。
内房線 竹岡-浜金谷(車窓から)

0010.jpg

鋸山がそびえ立つ浜金谷。
晴れた日に鋸山のてっぺんから
内房線を俯瞰撮影してみたいものです。
内房線 浜金谷

次に浜金谷から乗ったのは千葉行きの上り列車。まだ昼ごろだし、今度こそ小湊か久留里へ転戦・・・ではなく、私が向かったのは蘇我。蘇我は内房線、外房線、京葉線、そしてマニアックなところでは京葉工業地域を走る京葉臨海鉄道(貨物線)が集まるジャンクション駅。しかし、私がここを訪れた理由は他にあります。それは冒頭に書いた「もうひとつの趣味」を楽しむため。実はコレがあったからこそ、曇り空でも千葉まで来たと言ってもいいかもしれません。

浜金谷1149-(174M)-蘇我1258

0012.jpg

蘇我に到着した209系。この駅の階段は黄色い。
そして「WIN BY ALL!」の文字・・・。
外房線 蘇我

そのもうひとつの趣味というのが、サッカー観戦。(この先は非鉄の記事が続きますm(_ _)m)そう、この蘇我は私が応援するJリーグチーム「ジェフユナイテッド市原・千葉(ジェフ千葉)」のホームスタジアム(フクダ電子アリーナ=フクアリ)最寄り駅なのです。

1013.jpg

蘇我駅から徒歩10分ほどのところにある
ジェフのホームスタジアム「フクアリ」。

この日フクアリで開催されるのは、Jリーグ・プレシーズンマッチ、ジェフ千葉VS柏レイソルのいわゆる「千葉ダービー・マッチ」。プレシーズンマッチ(PSM)とは野球で言うところのオープン戦ですが、今やJ2の地位に甘んじているジェフにとって、J1チームと対戦できる貴重な機会。しかも相手は昨シーズンのJ1王者・柏レイソルです。J2中位のジェフでは王者のレイソルにまったく歯が立たないかも知れない。でも、今のジェフがJ1王者にどれだけの事ができるのか見てみたいところ。ちなみに、このブログで何度か書いているように私はレイソルの本拠地である柏育ち。それなのにどうしてレイソルではなく、ジェフサポなの・・・? と、よく聞かれます。答えは単純で、ジェフの運営母体がJR東日本(+古河電工=JEFはJR East とFurukawaの頭文字)、つまり私は鉄だからジェフサポなのです(^^;)。Jリーグが始まった頃はそんなふざけた理由でサポーターになったのでしたが、20年も応援していると自然に愛着が湧くもの。オシム時代の強豪と呼ばれた頃は嬉しかったし、J2降格のときは涙した。さらに昨年のレイソル優勝では、地元チーム優勝の嬉しさよりも、同じ千葉のライバルチームが先に優勝したことが悔しかった・・・。毎試合見に行っているってほど熱狂的なサポではないのですが、いちおうJリーグ初年度からずっとジェフを応援し続けています。

1015.jpg

一週間後のリーグ開幕が待ちきれないサポーターが集結!
なんとPSMながら、この日の観客は14000人強!
このサポの応援は、フクアリでやるJ2の他チームにとって
脅威となることでしょう。

そして、もうひとつこの試合で注目したいのが、実に12シーズンぶりにガンバ大阪から戻ってきた山口 智 選手(以下、選手略)。強豪ガンバで不動のセンターバックを確立していた智の加入は、ジェフにとって大きなプラスとなるはず。それ以上に私はこの選手のいぶし銀的なプレースタイルが好きで、ガンバに移籍しても個人的には応援していた選手でした。高校生Jリーガーとしてジェフでデビューした智が、ガンバで大きな経験を積み、ベテラン選手としてジェフに帰ってきてくれたのは本当に嬉しくて、心強い

1014.jpg

今回の試合観戦で久々に引っ張りだした初期ユニ。
ここには以前にもらった智のサインがあります。

んで、試合の方はと言えば・・・
明らかに本調子ではないレイソル相手に、動きの悪くないジェフ。贔屓目に見えるかも知れないけれど、
決定機は何度もありました(PA内からドフリーで打って、クロスバーを叩くって・・・どうよ (-'-;) )。しかし、結果は54分にレイソル・工藤選手に決められて0-1の廃線・・もとい敗戦。本調子でなくてもキッチリ勝つレイソル、押せ押せでも点が取れないジェフ・・・その決定力の差がはっきりと見えたようなゲームでした。サッカーは90分の中で必ずいい流れと悪い流れの時間が来ます。もちろんいい流れの時に点を取るのは大事だけれど、悪い流れの時にいかにして持ちこたえられるかというのも勝負の分かれ目になるもの。この試合でもいい流れだったジェフが主力のひとりである米倉選手の負傷交代によって流れが切れ、直後にミスから失点してしまいました。今年のジェフのスローガンは「奪還×脱甘 DAKKAN」。技術よりも精神力の甘さを克服しなければ、J1への道は見えて来ない・・・と、厳しい書き方をしましたが、試合の節々には前へ前への意識や気迫も感じられたし、J1王者相手に0-1の惜敗は上出来かもしれません(PSMだけどね)。注目の智も、やはり彼がいるとディフェンスに安定感を感じられました。あとは・・・頼むからみんなケガだけはしないでくれ~。決して選手層が厚いわけではないジェフにとって、ひとりでも欠けるのはとてもイタイ( って、この試合で途中交代した米倉は、左足腓骨骨折で全治約2ヵ月半・・・(TT))。J2も3シーズン目、今季こそJ1昇格・・・いや、J2優勝を目指して「WIN BY ALL!」

0017.jpg

サッカー専用スタジアムのフクアリはとても見やすい。
車窓を眺めながら、まったりと一杯もいいけれど、
スタンドでの熱い声援を送りながらの一杯もたまりません!!


蘇我1626-(京葉快速1626A)-南船橋1650~1703-(1704E)-西船橋1708~1711-(東西線B1652TR)-中野1753

今回は鉄道の撮影記というよりは、「千葉ダービー・サッカー観戦記」といった感じになってしまいました(笑)。せっかくの「パワフル×スマイルちば フリーパス」をあまり活用していないようにも見えますが、それでも西船橋→上総湊 1280円、上総湊→浜金谷 190円、浜金谷→蘇我 1110円、蘇我→西船橋 400円で、普通乗車券だと2980円。1000円以上も得をした計算になります。この「パワフル×スマイルちば フリーパス」の利用期間は3月11日までの土休日および3月17日~31日の毎日。もう一回くらいコレを使って、今度こそ小湊やいすみ、銚電などを訪ねてみたいですね



共通テーマ:趣味・カルチャー