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常磐線・・・651系「スーパーひたち」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.02.23
常磐線
 海バック651系を残したい…
 特急「スーパーひたち」 撮影記

 

春の兆しを感じ始めたと思ったら、早くも二月の終わり。3月16日に行われるJRのダイヤ改正まで半月ほどとなり、引退する列車や車両の記録もいよいよ大詰めを迎えています。最近は引退する車両ばかりを追いかけているせいか、すっかり「葬式鉄」キャラが定着してしまった私ですが、それでもすべての引退車両を記録することはできません。おそらく、東海の117系や西日本の183系などは、もう撮ることなく最終日を迎えてしまうことでしょう。もちろんそれはそれで残念ですが、私の鉄道趣味は「あまりのめり込みすぎず、自分のできる(撮れる)範囲で楽しむ」をいちばんのモットーとしています。なので、もうこの時期ともなれば無理な日程を組んで遠征するよりも、近場で愛着のある車両をしっかりと記録すべきではないかと考えました。そこで真っ先に思い浮かんだのは、何といっても常磐線で活躍する「スーパーひたち」の651系と「フレッシュひたち」のE653系。この両形式は後継のE657系に置き換えられ、今改正での撤退が決定しています(E653系の一部は臨時に残る模様)。

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88年にデビューした651系。
主に特急「スーパーひたち」に使用されています。
11.09.18 常磐線 南柏-北小金

常磐線沿線にある柏育ちの私にとって「ひたち」は最も身近なところを走っていた特急列車。651系、E653系共にデビュー当時からずっと見続けてきて、それだけに人一倍愛着もあります。国鉄時代の「ひたち」といえば、数ある特急列車のなかでもとくにボロばかりが集められており、ボンネット型の485系初期車が主力。そこへJR化を機に投入されたのが、JR東日本初の新型特急車両である651系でした。真っ白なボディにキラキラ輝くLEDヘッドマーク、今までの「ひたち」ではありえないような斬新なスタイルの特急列車が常磐線を颯爽と走ってゆく・・・あのとき受けた衝撃は、今でも忘れることができません。そしてさらなる「ひたち」のサービス向上を目的に追加投入されたのが、カラフルなボディカラーが特徴のE653系。しかしこのE653系の方はファンにとって必ずしもウェルカムで迎えられた車両ではありませんでした。なぜなら、このE653系の増備によって国鉄型の485系が次々に引退へと追い込まれていったから・・・。それでも、485系撤退後は651系の「スーパーひたち」をサポートする「フレッシュひたち」として活躍し、そのご自慢のカラーで目を楽しませてくれました。

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E653系は97年にデビュー。
こちらは特急「フレッシュひたち」に使われています。
12.12.29 常磐線 藤代-取手

そんな651系とE653系の撮影ですが、ちょうど一年前となる昨年の春には梅林で有名な水戸偕楽園での撮影記を紹介済み。さらに柏の実家へ帰る際などにもちょくちょく撮影をしており(上写真など)、今さら葬式鉄をしなくても、私のなかである程度の記録はできていたつもりでした。ところが、先月発売された某鉄道誌の651系グラビア写真、さらにソネブロ仲間のやまびこさんが撮影されていたのは、私が思いもしなかった北茨城の太平洋岸を走る651系の姿。常磐線は水戸以南の印象が強く、内陸部を走るイメージだった私からすると、このシーンはまさに目からウロコでした。海をバックに走る651系、これは引退前にぜひ撮ってみたい!

・・・と、なんのかんの言いながら、結局今回も葬式鉄 (^^;)。おそらく最後になるであろう海バックの651系「スーパーひたち」を求めて、常磐線を北上することとしました。


2月23日(土)

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上野から常磐線の快速電車に乗りこみます。
この緑帯のE231系は直流専用電車で、
電源が交流に切り替わる取手以北へは乗り入れることができません。
東北本線 上野

早朝6時過ぎの上野駅、ここから今旅が始まります。もうご存知の方も多くて今さら説明の必要はないでしょうが、常磐線は東京近郊を走る路線ながら、途中の取手と藤代の間に直流電化と交流電化の境(デッドセクション)があるため、同じ普通(快速)列車でも、取手まで運転される直流電車E231系と、取手以北へ直通する交直流両用のE531系の二種類が運転されています。では北茨城が目的地の今回は、当然ながらE531系の方・・・ではなく、まず私が乗ったのは取手行きのE231系。実は北茨城へ行くにあたり、いったん取手で下車しなくてはならない理由があったのです。それはこの切符を手に入れるため。

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フリー切符「ときわ路パス」
券面の区間が乗り降り自由で、なんと2000円!

取手駅のみどりの窓口で購入したのは、「ときわ路パス」という名のフリー切符。この切符は茨城県内の主要駅限定発売で、都内や他県では購入することができません。そこで茨城県最南、つまりもっとも東京寄りにある取手でわざわざ途中下車したのですが、その手間をかけてでもこの切符は手に入れる価値があります。というのも「ときわ路パス」は、茨城県内のJR線(常磐線・水戸線・水郡線・鹿島線)と関東鉄道常総線、鹿島臨海鉄道全線、ひたちなか海浜鉄道全線が乗り放題で、2000円という超破格値!w(゚ロ゚)wウワォ!! 単純に常磐線だけを考えてみても、フリー区間内最南の取手から最北の大津港まで普通乗車券だと片道だけで2520円かかるので、当日中に往復すれば半額以下。しかも現在の常磐線はいわきまでが東京近郊区間に含まれてしまって、普通乗車券では途中下車ができなくなってしまいましたが、この切符ならば券面区間内が乗り降り自由。改札でパッと見せるだけで気兼ねなくいろんなところへ立ち寄れます。う~ん、これはまさに茨城だけに黄門様の印籠並みの効力だね・・・ ロ\( ̄^ ̄) ヒカエオロー! (ちなみにこの「ときわ路パス」の利用期間は、春季が2月16日から5月12日までで、秋季が9月1日から11月30日まで。いずれも土休日の一日のみ有効です)。そんな「ときわ路パス」を手にし、あらためて常磐線を北上します。

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取手からはもちろん
青帯の交直両用電車E531系に乗車。
常磐線 取手

取手から乗った勝田行き普通列車はほぼ満席。始発駅の上野ならば確実に座れたはずですが、「ときわ路パス」を手に入れるためには仕方ありません。この時間帯(土曜朝)の下り列車では通学の高校生の他に、大きなゴルフバックを持ったゴルファーの姿が目立ちます。私はゴルフはやらないので詳しくは知りませんが、たしか佐貫や牛久周辺にはゴルフ場が多いんですよね。私の前にいたゴルファーの方も牛久で下車したので、ここで席にありつくことができました。さらに土浦では学生の大半が降り、車内は一変してガラガラ状態に。

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私が乗った普通列車(1327M)は途中の高浜で特急の通過待ち。
この特急「スーパーひたち 3号」は貴重な651系使用列車です。
もちろん通過待ち時間を利用して撮影。
ホーム上に一陣の風を巻き起こし、あっという間に去ってゆきました。
常磐線 高浜

ところで、私が目指している北茨城の撮影ポイントは午後が順光で、このまままっすぐ行くと時間が早すぎます。ならばもっとゆっくりと家を出てきてもよかったのですが、せっかく乗り降り自由のフリーきっぷを持っているのなら、この機会に海バック以外の場所でも引退が迫る651系やE653系を撮ってゆきたい。そこで午前中は海バックとは別に前々から行ってみたいと思っていた、常磐線の有名撮影地へと寄ってみることにしました。下車したのは水戸の二つ手前にある内原。

上野0615-(常磐681H)-取手0655~0710-(1327M)-内原0818

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水戸市内に属する内原駅。
とくに目立った特徴のない駅ですが、
駅のすぐ近くに大型ショッピングモールができてから、
乗降客が飛躍的に伸びたのだとか…恐るべし、イ〇ン。
常磐線 内原

実は内原へは今から15年前にも651系「スーパーひたち」の撮影で訪れたことがあります。そのときは駅から上りの友部方向へ進んだところにある直線の撮影地で、夕日に輝く「スーパーひたち」が狙いでした(ご記憶されている方も多いかと思われますが、今年のお年始に紹介した「ONE-shot」の写真です)。しかし今回向かうのは、前回とは逆に下りの赤塚方向にある撮影地。ここは大きく弧を描くカーブの内側から迫力ある写真が撮れることで有名なポイントです。ただし午前のこの時間帯は正面に日が回らないこともあってか、同業者はゼロでした。撮影地に着いてカメラを構えると、さっそくやって来たのはこの列車。

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快晴の空のもと、豪快にカーブを駆け抜ける
E653系「フレッシュひたち」(16号)。
常磐線 赤塚-内原

高速で走る「フレッシュひたち」をローアングルから狙ってみました。これは迫力満点です (゚∀゚)!(線路に近づきすぎて危ないのでは・・・?と、思われるかもしれませんが、ちゃんと鉄道敷地外の農道から撮影しています)。この撮影では標準系ズームレンズ(24-105mm)を使用していて、今撮ったのは標準の50ミリ画角。ふだん鉄道写真に多く用いられる望遠系レンズに比べて、標準や広角レンズを使うと車体に極端なパース(パースペクティブ=遠近感)が付くので、迫力ある写真を撮ることができます。ただし圧縮された望遠レンズの画角よりもファインダー内の被写体移動速度は高く、狙った位置で仕留めるのはなかなか難しい。さらにそこで重要となるのは列車の引きつけ度合いで、シャッタータイミングが遅いとフレームアウトしてしまうし、それを怖がって引き付けが甘いと迫力に欠ける。フレームギリギリまで引き付けて、ピンポイントでシャッターを切る、このチキンレース並みのスリルがインカーブ撮影の醍醐味とも言えるでしょう。そして広角にすればするほどその迫力は増し、同時に難易度は高くなります。E653系を撮った50ミリでもいい感じですが、もう少し広角側にして迫力を出したいなぁ・・・。

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普通列車のE501系。
この車両は緑帯の通勤形ながら交直両用の異端児です。
以前は上野まで乗り入れていましたが、
現在は土浦以北で活躍中。

続くE501系は広角の35ミリでトライ。若干ですが、E653系のときよりも車体のパースが増しているのが解るかと思います。シャッターの切り位置もよく、これがベストの画角か?・・・いや、前述したようにこの時間は正面に日があたらず、顔が潰れてしまいます。ならばもっと広角にしてサイドを強調した方がいいのではないだろうか・・・? 35ミリで止められたのなら、28ミリでもイケるはず。次の列車が本命の651系「スーパーひたち 18号」です。やがてカーブの奥から青空に映える真っ白な車体が見えてきました。

焦らず、落ち着いて・・・

引き付けて・・・

ひきつけて・・・

ヒキツケテ・・・

・・・・・

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651系「スーパーひたち」の営業最高時速は130キロ!
その速さはフレームから飛び出してしまうほどの勢い!?

だああああああああ!やっちまったあああああああ!
痛恨の遅切り・・・⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク...。

考えてみたらすぐ近くの内原駅に停車するために速度を落としたE501系と、通過列車でトップスピードにのっている「スーパーひたち」を単純に比べてはいけなかった。いや、そもそも己の技術を過信して、深みにハマってしまったことがいちばんの敗因。これじゃあ高をくくってチキンレースに挑み、勢い余ってガケから落っこったようなものじゃないか・・・ア━レ━━ッY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(:。A。)  いちばんの本命でやらかした大失敗、これはあまりにも悔しい。651系の上り「スーパーひたち」はこの二時間後にもありますが(26号)、それでリベンジするべきか・・・? おそらく光線状態もその方が良くなっているはず。しかしそうすると、今回の真の目的である海バックでの撮影に余裕が無くなります。カーブのリベンジか、海バックか・・・悩んだ末、私は機材を撤収して内原駅へと戻ることに。結論としては海バックを優先した形となりましたが、それ以前に自分の情けない度胸だと、きっと先ほどの失敗が頭から離れずに萎縮してしまい、次の列車では思い切った引き付けができないように思います。ここはもう気持ちを切り替えて、まったく別の撮影に臨むべきだと考えたのでした。もう内原インカーブでの651系を撮る機会は無いかもしれませんが、そういう運命だったのだと思って諦めましょう。

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内原から再びE531系の下り列車に乗り、
常磐線を北上。
常磐線 内原

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今年はこの日が偕楽園駅(臨時駅)のオープン初日。
でも車窓から見る限りでは、まだ梅の花は咲いていませんでした。
見頃は二週間後くらいかな?
常磐線 赤塚-偕楽園(臨) (車窓から)

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水戸で415系のいわき行きに乗り継ぎ。
E501系同様、この415系も今では土浦以北か、
水戸線での運用が中心です。
常磐線 水戸

冒頭でも書いたように、東京・上野を出て、千葉県北部、茨城県南部と内陸部を走って来た常磐線は、水戸を過ぎてしばらく進んだ大甕あたりで少しずつ車窓右手に太平洋が見え隠れするようになってきました。しかし案外抜けが悪く、スッキリと撮れるところは少ない。もともと常磐線の海バックといえば、いわきの先にある末続と広野の間がきれいに撮れる名撮影地だったのですが、件の原発事故の影響により現在はいわき以北に特急列車は運転されておらず、同ポイントで651系を撮ることはできなくなってしまいました(13年2月現在の常磐線は、上野~いわきで通常運転、いわき~広野、原ノ町~相馬、亘理~仙台が普通列車のみの運転、そして広野~原ノ町、相馬~亘理は今も不通。そのうちの浜吉田~亘理は3/16に運行再開予定)。そこで私はもう海バックの651系は撮れないものだとばかり思って諦めていたのですが、実はいわきの手前にも海を入れて撮れる撮影地があったのです(DJ誌とやまびこさんにあらためて感謝です m(_ _)m)。そこは水戸から一時間の磯原。

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北茨城市の中心駅・磯原。
ここは童謡作詞家・野口雨情生誕の地で、
同駅の発車メロディには「七つの子」が使われています。
常磐線 磯原

内原0951-(1335M)-水戸1001~1004-(543M)-磯原1111

ところが上の駅舎写真を見ても解るように、磯原に着いたときには上空に大きな雲が広がり始めてしまいました。背景に海を入れるのならばやっぱり晴れて欲しいところ。内原で撮影に失敗し、磯原では曇りで撃沈なんてことになると、あまりにも切なすぎます・・・。晴れることを祈りながら国道沿いを歩くこと20分ほど、海上に浮かぶ穴の開いた不思議な形の島(タイトル写真)が見えてくると、その脇がお目当ての撮影地。この島は二ツ島という磯原海岸のシンボルで、列車の背景には海とともにこの島も入れて撮影します(この二ツ島、東日本大震災の影響で島の草木は全部落ち、大きさも以前の三分の二程度になってしまったのだとか・・・(´;ω;`))。

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撮影地に着いて最初にやってきたのは、
651系の後継車であるE657系の「スーパーひたち」(34号)。
まだ目新しさを感じますが、
いずれこの北茨城の景色にも馴染んでゆくことでしょう。
ちょうど上下列車が目の前で離合しました。
常磐線 大津港-磯原

まず初めにE657系の「スーパーひたち」を撮ってみましたが・・・曇られてしまった。やはり海バックで曇られると、寒々しくなってしまって魅力半減です。こんなことなら磯原へ来ずに、内原でインカーブを極めた方がよかったな・・・なんて未練がましい後悔も、つい頭に浮かんでしまいます。でも常に曇っているドン曇り状態かというとそうでもなく、雲の流れで晴れたり曇ったりを繰り返している感じ。

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EF510に牽引された安中貨物こと5388レ。
この貨物は毎年のように改正での運転時刻変更や牽引機交代などが
伝えられていますが、今年はどうなるのだろう?

ちょうど晴れ間に現れたのは、EF510牽引の安中貨物。できればこの貨物もここで撮ってみたい列車のひとつでした。まだ手前サイドには日が当たらない状態ですが、やはり海バックは晴れてくれた方がいいですね。それにしても画的にちょっと目障りなのは、背景にある白い建物。海や二ツ島を入れて撮るとどうしても入って来てしまうので仕方ないのですが、アレが無ければもっとスッキリするのになぁ・・・(-"-;)ウーン。ちなみにこの建物はシーサイドホテルで、列車の待ち時間にヒマつぶしでHPを見てみると、地元水揚げ中心の新鮮な地魚が自慢の割烹料亭やレストラン、さらに太平洋が一望できる屋上露天風呂などを備えていて、なかなかいい感じのホテルでした。目の前が海水浴場なだけに、夏は賑わうのでしょうね(でも個人的には名物のアンコウが食べられる、冬の方がいいかな)。

おっと、ホテルのことはさておき、ここは海を背景に走る上り列車がメインの撮影地。しかし次に逆側からやってくる下りの「スーパーひたち 19号」は貴重な651系使用列車です。これは見逃すわけにいきません。幸いこの跨線橋の逆側は光線状態が悪いものの線形はスッキリとしていて、意外と撮りやすそう。本来は橋上から列車の顔をアップで狙うようなポイントですが、ここはあえて海や町並みを入れた引き画を撮影してみることにします。

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海沿いにある北茨城の街を行く、651系「スーパーひたち」。
常磐線 磯原-大津港

これはオマケ的に撮ったようなもので、カメラを構えたものの実はあまり期待はしていませんでした。でも、海と線路の間に町を挟むこの距離感がいかにも常磐線北部らしくて、案外いい感じかもしれません (^^)。ところで、ファインダー越しに向かってくる651系を眺めていると、ちょっと違和感を覚えたのがLEDヘッドマーク。いつもの「スーパーひたち」にしては、なんだか明るいぞ・・・!? (・_・*)ン?

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上写真のヘッドマークを拡大してみると・・・

な、なんとこれは、この時期限定・・・いや、幻とも言われる「偕楽園マーク」じゃないですか~!Σ(゜ロ゜ノ)ノ エエッッ!? このマークは偕楽園の梅まつりシーズンに合わせて掲出されるスペシャルマークで、梅の花と好文亭がモチーフに描かれています。ただしこの時期に必ず表示されるというものではなく、まさに運次第。しかもその確率は極めて低く、私も実際に見たのはこれが二度目で、撮影できたのは初めて。これならば引き画ではなく、列車の顔をアップで撮れば良かったかなぁ・・・なんだか、ツイているんだかいないんだか (´д`;)ハァ...。そんなスペシャルマークを出して下って行った今の折り返しが、海バック撮影の本命となる「スーパーひたち 42号」です。再び上りポイント側に戻って、それを待つことにします。

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ぼーっと海を眺めていたら、
突如現れたEF510牽引の貨物列車。
貨物は一般の時刻表に乗っていないので、
すっかり気を抜いていました(^^;)。
2092レかな?
常磐線 大津港-磯原

だいぶ日の当たり具合が良くなった上りの定番ポイント。相変わらず雲は多いものの、一時よりも晴れている時間が長くなりました。油断は禁物ですが、この分なら天気は大丈夫そう。でもそれと引き換えに、今自分の立っている跨線橋の影が伸び始めて、ちょっと気になります。上写真の貨物でも若干右下に入ってしまいました。651系が通過する頃にはもっと伸びてしまうことになるので、少しアングルを変える必要がありそうです。この他にも架線柱の処理が難しいなど、なかなか制約が多くて一筋縄ではいかない撮影地ですね・・・(^^;)。ひとつひとつの条件をなんとかクリアしてアングルが落ち着いた頃、ようやく651系の通過時刻を迎えました。

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真っ青な太平洋を臨みながら一路上野を目指す、
651系の特急「スーパーひたち」。
このシーンが見られるのも、あとわずか・・・。

晴天バリ順で、海バックの651系が撮れました~\(≧▽≦)/ワーイ♪。最終的には青空が広がってくれたので、思い切って空を多めに入れてみました。これだけ見ていると曇る気配などなく余裕がありそうですが、実際は通過の直前まで太陽に雲がかかっていて、ヒヤヒヤものだったのです。何にしても、今旅いちばんの目的であった海バックの651系が好条件で撮れてヨカッタ・・・ε-(´∇`*)ホッ。内原での失敗があっただけに喜びもひとしおです。

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上りの通過直後には、下りにも651系が通過します(27号)。
先ほどのこともあり、今度は列車主体で撮ってみましたが、
ヘッドマークは通常の「スーパーひたち」。
やはり「二匹目のどぜう」はいなかったか・・・(´・∀・`)
常磐線 磯原-大津港

これで651系を中心とした常磐線撮影は終了。磯原駅へ戻って、北茨城を後にします。

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せっかく「ときわ路パス」を持っているので、
磯原の隣駅、茨城県最北の大津港まで行ってみました。
大津港の駅舎入り口はすぐ近くにある景勝地、
「五浦六角堂」を模したものになっています。
常磐線 大津港

磯原1524-(561M)-大津港1530

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そしてここまで来たからには寄らねばならぬのは、
ソネブロ仲間・
まー坊さんのお膝元である高萩。
・・・とはいっても、
駅周辺をぐるりと一周しただけですが。。。(^^;)
まー坊さん、おじゃましました~。
常磐線 高萩

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高萩駅の構内には、
ダイヤ改正後の運転開始を待つE657系がズラリ。
常磐線の定期特急が一形式に統一されるのは、
485系以来ということになりますね。
常磐線 高萩

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高萩からはE653系「フレッシュひたち」で帰京します。
大好きな「黄色」編成だったというところに、
何となく運命的なものを感じるジェフサポでした(^^;)
常磐線 高萩

今旅のラストランナーは、高萩からのE653系「フレッシュひたち」。「ときわ路パス」でも、別途に特急券を購入すれば特急列車に乗車することができ、今回の私のように帰りは上野まで乗り通す場合は、車内で取手~上野の乗り越し清算もしてくれます。
久々に乗ったE653系の乗り心地は快適。完全撤退する651系に対して、こちらは今後も臨時の「フレッシュひたち」などに使用される予定ですが、あくまでも臨時なので乗車機会はグッと減ってしまうかもしれません。しかしながら車齢の浅いE653系は他路線へのコンバートが予想され、今後どの路線で使用されるのか楽しみでもあります(羽◯本線の「い◯ほ」?)。そんなE653系での飲み鉄を楽しみながら、旅を締めることとしましょう。

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「フレッシュひたち」の車内で食べるのは、
焼き鯖ずし「またべえ」(¥1050)。
脂ののった焼き鯖と酢めしの間に挟み込んだ
大葉と甘酢生姜がいいアクセントになっていて
お酒のお供にピッタリ。☆☆☆☆・
ちなみに高萩駅では駅弁は売っておらず、
これは車内販売で購入したもの。
奥に写っている「味噌焼き あんこう」は、
高萩駅で買ったものです。

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車窓には夕焼けに浮かぶ筑波山のシルエットが・・・
この景色を見ながらの一杯はサイコーです!
失敗もしちゃったけれど、いい旅でした。(^^)
常磐線 高浜-神立(車窓から)

大津港1540-(572M)-高萩1554~1612-(フレッシュひたち48号)-上野1807



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