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JR貨物・・・「東京貨物ターミナル駅」一般公開 見学記 [鉄道写真撮影記]

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2013.05.05
JR貨物
「東京貨物ターミナル駅」一般公開
見学記

 

ちょっと・・・いや、かな~りの鮮度落ちとなってしまいましたが、今回はGW中、5月5日のお話です。今年のGWは前半の三連休(4/27~29)と後半の四連休(5/3~6)に分けられ、長々とお伝えしてきたように、私は前半の三連休を使って北陸地方へ遠征。旅自体は存分に満喫できたものの、運賃、宿泊費、飲食費に加え、自分のミスによる「忘れ物」もあって、かなり出費が嵩んでしまいましたε-(‐ω‐;)フゥ。こうなると、いくら四連休といえども遠出する余裕はなく、GWの後半はおとなしく都内近郊で過ごすことに。それでも連休ともなれば、近隣の各地でもいろいろなイベントが催されてされています。そのなかで、私がぜひ行ってみたいと思っていたのが、東京・品川の大井埠頭近くにある日本最大の貨物駅「東京貨物ターミナル(東タ)」の一般公開。ふだんは一般の人が立ち入ることができない貨物専用駅が公開されるのは稀で、とくに貨物に疎い、自称・貨物オンチの私にとっては、JR貨物所属の機関車や貨車などを間近で見ることができる貴重な機会です。連休中のイベントともなれば混雑は必至ですが、たとえ展示されている車両がきれいに撮れなくても、中の様子を覗けるだけでじゅうぶんとの思いで、イベントへ足を運んでみることにしました。


5月5日(日・祝)

・・・とはいうものの、当然のことながら貨物専用の東京貨物ターミナル駅に旅客列車は運転されておらず、列車へ乗って直接アクセスすることはできません。貨物オンチの私は東タの正確な場所もうろ覚え。え~っと、たしか平和島だか、大井競馬場のあたりにあるんだっけ・・・?σ(゚・゚*)ンート… と、あやふやな記憶では頼りにならず、HPにあったイベントのリリースで確認してみると、最寄り駅は羽田空港へ向かう東京モノレールの流通センター駅で、そこから徒歩15分とのこと。なるほど。では、それに従って、まずは浜松町からモノレールへと乗り込みます。

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浜松町に入ってきた、
折り返し羽田空港第2ビル行きのモノレールは・・・
お、復刻塗装車(1019F)だ。 (゚∀゚)オッ!

でも個人的に昔の東京モノレールは赤い方に馴染みがあるので、
できればその色も復刻して欲しいところ。
東京モノレール羽田空港線 浜松町

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運良く、私が乗っているモノレールと、
東海道新幹線のN700系がしばらく並走。
あれ?でも都内で東海道新幹線の車窓に
こんな水っぺりを走るところがあったっけ?(・_・?)ハテ
と、お思いの方がいらっしゃるかもしれませんが、
この川は京浜運河で、N700系が走っているのは、
大井にある車庫(大井車両基地)へと続く回送線です。
東京モノレール羽田空港線 浜松町-天王洲アイル(車窓から)

連休中ということもあってモノレールの車内では、空港へ向かう大きな荷物を持った人が多く見られました。でもそれ以上に多かったのが、目的地は私と同じだと思われる、同業者や家族連れ。開場の30分前を目安にしてきたけれど、やはりかなりの人出になりそうです。

浜松町0908-(東京モノレール)-流通センター0918

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東タの最寄り駅に指定されている流通センター。
モノレールの駅というと
近代的なイメージを思い浮かべますが、
69年開業の当駅の駅舎は、平屋の一軒家風。
東京モノレール羽田空港線 流通センター
 

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駅を出たら東側の埋立地方向へと向かい、
先ほどモノレールの車窓から眺めた京浜運河を渡ります。
この日は雲ひとつないいい天気~(^^)

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ここは羽田空港に程近いこともあり、
空を見上げれば旅客機の姿が。
飛んで行ったのはAirDo機
ああ、本場のジンギスカンを食べに札幌へ行きたいなぁ・・・。
(トリミング済み)

下車した流通センターの駅前から東タまでの間には、各所に道を案内する係員が配置されていましたが、その必要がないほどに道筋は一目瞭然。もうすでに、たくさんの人が東タを目指して列を成しています。私もそこへ付いて行くように産業道路沿いの倉庫街を進んでゆくと、やがて「JR貨物 東京貨物ターミナル駅」の文字を掲げた駅舎・・・というより、社屋っぽいビルが見えてきました。

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駅名が掲げられた、
東京貨物ターミナル駅のメインゲート(上)と、
そのゲート脇にあるのが、駅の本おく(下)。
これも「駅ビル」・・・ですが、
ショッピングモールは併設されていません(笑)。
東海道貨物線 東京貨物ターミナル

到着は予定通り開場の30分前。ゲートにはすでに長~い行列ができていました。これは開場されても、入場するまでには相当な時間がかかるかな・・・と思いきや、開場時間の10時を過ぎるとぐんぐんと列は進みはじめ、ほぼ待つことなくスムーズに会場内へと入ることができました ε~((((((((っ´∀`)ノ スイスイ~ッ 。それだけ中は広いということか!?

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開場と同時に多くの人が中へ。
ゲートに「おかげさまで40周年」の文字が
掲げられているので解るように、
今回のイベントは東タの開業40周年を
記念して開催されたもので、
東タの一般公開は40年目にして初とのこと。

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構内の入り口に掲げてあった、荷役ホーム
(コンテナなどの荷物の積み降ろしをするホーム)の案内図。
こんなものも、一般人からしたら新鮮です(^^)。
ちなみに今回のイベントのメイン会場は
左端の18番ホームと21番ホームの間です。

会場内では全国各地の物流を担うJR貨物のイベントらしく、地方産の野菜販売(ジャガイモやタマネギ)なども行われています。でも、やはり私が真っ先に向かういちばんの目的は、もちろん車両展示。頭では焦らないようにと思いつつも自然と足早になり、物販コーナーを抜けた先に見えてきたのは、この豪華なラインナップ!・・・と、人だかり(笑)。

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国鉄形など人気の機関車には
多くのファンが集まって人垣ができています。
なんとかかいくぐって撮影しなきゃ・・・。(*`ω´*)-3フンス!!

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EF65PFのトップナンバーであるEF65 1001の他、
JR貨物の貴重な機関車がズラリ!(゚∀゚*)スゲー!
この1001号機は現在、すでに車籍はなく、
乗務員の教習用として使用されているのだとか。
それでも解体されずに残されているのは嬉しいかぎり。

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今回のイベントでいちばん注目を集めていたのが、
最近、休車状態から奇跡の復活を果した、
国鉄色のEF66 27。
やはりこの機関車のスタイルはカッコイイですね~!
とくにサイドから眺めたシャープな面構えは秀逸です。
☆.。.:*ウーン(´▽`*)カコイイ.。.:*☆

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同じEF66でも、こちら(手前二機)は、
JR化後に製造された100番台。
その色合いからファンに付けられたアダナは「サメ(鮫)」。
奥の二機はJR化後に開発されたEF210で、愛称は「桃太郎」。
今も増備を続けるEF210は、
前述のEF65やEF66(0)を次々に置き換えることで、
国鉄形ファンを脅かしています。((((;゚Д゚)))ヒイイィィ

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ディーゼルエンジンと蓄電池、双方の動力源を協調する
ハイブリッドシステムを搭載した構内入換機のHD300
(Hは"Hybrid"を意味します)。
この901号機はその試作機で、東タ構内の入換えに就いています。
なんだか海外の機関車みたいなデザインですね~。

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これは貨物"列車"ではなく、貨物"電車"のM250系、
「スーパーレールカーゴ」。
日本の貨物では珍しい機関車牽引ではなく、
動力分散式、いわゆる電車方式が採用されています。
この面白い列車、一度は撮ってみたいとは思うものの、
深夜から早朝にかけての運転がメインで、
なかなか撮影機会に恵まれません・・・(‐ω‐;)。

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EF210は貨物列車の編成が組成された状態でも
展示されていました。
先頭に掲げられていたのは
「コンテナ特急 たから」のヘッドマーク。

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その編成に入っていた黄緑色のコンテナは、
09年にコンテナ輸送50周年を記念して製作されたもので、
国鉄時代のコンテナをイメージしているらしい。
そう言えば昔のコンテナって、こんな色でしたね・・・。

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さらに編成中には車掌車のヨ8000も。
車掌車って最近見かけなくなりました。
今でも使われるのは、特大貨物か、配給輸送くらいかな?

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そしてEH500は運転実演(笑)。
ミニSLならぬ「ミニ金太郎」というところが、さすがJR貨物。
しかも実車同様に「がんばろう東北」の
ステッカーが付けられるという芸の細かさです。
それにしてもこのミニ列車、
運転する機関士以外の定員は一人だけ・・・? ∑( ̄□ ̄;)エッ!?

EF65 1001やEF66 27といったファン垂涎の国鉄形から、ふだんはあまりお目にかかれないHD300やMC200系「スーパーレールカーゴ」まで。充実した展示内容に大満足です(^^)。ただ、やはりできれば電気機関車などは架線のあるところでパンタを上げて欲しかったところですが、それは贅沢な願いかな・・・(´・∀・`)。

機関車の撮影は以上ですが、配布された案内図を見ていると、もうひとつ気になるモノがありました。それは懐かしい形をしたこのクルマ。

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構内の外周をまわる体験乗車に使われていたのは、
懐かしいボンネットバス!
しかも【列車代行】なんて表示が
また泣かせるじゃないですか!Σd(´∀`)イイ! 

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体験乗車の合間に設けられた撮影タイムでは、
きれいな順光で公式側を撮影することができました。
でも表示は、なぜか【水戸】に変わっちゃった・・・。

う~ん、ツバメマーク付きのボンネットバスとは、シブいなぁ・・・。私はバスファンではないけれど、この無駄のない機能性重視の無骨なデザインには、惹かれるものがありますね。ちなみにこのボンネットバスはJR貨物のものではなく、どこかの保存団体が所有しているもので、いろんなイベントなどに貸し出されている様子。最近ではいすみ鉄道でキハ52とのコラボも実現しているらしい。

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会場でのお昼ゴハンは、焼きそばをチョイス。
肉も野菜もほとんど入っていないんだけれど、
こういう外のイベントで食べる焼きそばって、
妙に美味しく感じるものですよね~。(゚д゚)ウマー
(夏フェスとか・・・ね、たじまーるさん☆)

会場内では前述した農産品の他、鉄道部品や鉄道グッズの販売なども行われていましたが、どこも黒山の人だかりだったし、金銭的にも余裕が無かったので(鉄道グッズはけっこうお高いっ ^^;)、何も買わずに・・・いや、250円の焼きそばだけを購入して (;´Д`)セコッ… 、コンテナ脇で展示機関車を眺めながらいただいたのち、私は会場を後にするのでした。

流通センター1219-(東京モノレール)-浜松町1229

冒頭にも書いたように、貨物に疎い私にとって今回のイベントは、貴重な機関車や貨車類を間近に眺められるまたとない機会になりました。でもやっぱり鉄道車両は展示されているものよりも、動いているところを撮りたいもの。最近復活したEF66 27なども、できれば力強い走行シーンを撮ってみたいけれど・・・それは貨物オンチを卒業しなきゃムリかな (^^;)。


ダン吉・なおみの(?) オマケ・コーナー☆
今回展示されていた国鉄形のうち、EF66 27は一度も撮ったことが無いのですが(国鉄色のEF66は過去に撮っているけれど、27号機は見当たらなかった・・・)、EF65 1001の方は何度か撮影機会がありました。そのなかでもちょっと忘れられない、こんなエピソードをば・・・。

今から25年も前のちょうどGW。私は「とある列車」を東北本線と高崎線が分岐する大宮駅で待ち構えていました。お目当ての列車は高崎線からやってくる上りの列車で、編成写真をきれいに撮るには、対向の東北線上りホームがいい。そこで待つことしばし・・・しばらくすると、お目当てが到着する直前に見えてきたのは、PFが牽引する貨物列車。しかも近づいてきてよく見ると、トップナンバーである1001号機です。その列車は高崎線ホームと東北線ホームの間にある中線にピタリと停止。

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大宮に入線して来たのは1001号機が牽引する貨物列車。
後ろに引き連れている茶色いワム(二軸の有蓋貨車)も
今となっては懐かしい。
88.5 東北本線 大宮

この頃から貨物のダイヤなどには疎かった私。偶々やってきた貨物の牽引機が、1001号機とはラッキー!(´∀`*) ・・・かと思いきや、とんでもない!ここにこの貨物列車が居座られては、高崎線ホームに到着する本命の列車が隠されてしまい、このままでは撮影どころか見ることさえもできません Σ(゚Д゚#)ナニーッ!!。当時は国鉄色のPFなどまったく珍しいものではなく、1001号機といえども特別な存在ではありませんでした。それどころか「なんだよ、このク〇PF!邪魔しやがって!!」などと、私は暴言を吐き捨てるように、大慌てで階段を駆け上がって撮影ホームを変更 ε=ε=ε=┏(;゚ロ゚)┛ヒイイィィィ。どうやらこの貨物はここで私の本命列車を待避するダイヤが組まれているらしく、もう高崎線ホームでは本命列車の接近を知らせる案内放送が流れていました。はたして撮影は間に合うのか!? その本命というのが、実はこの列車。

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1001の貨物を横目に見ながら、
高崎線ホームへと入ってきたのは、
なんとロクイチ牽引の「サロンエクスプレス そよかぜ」。

そう、当時絶大な人気を誇っていた「ロクイチ」こと、EF58 61が牽引する信越線の臨時特急「サロンエクスプレス そよかぜ」。私はこの列車の編成写真をキッチリと撮りたくて、大宮駅での停車を狙ったワケなのですが・・・見事、1001の貨物にカブられてしまいました。もちろんこのときは思い通りの写真が撮れずに落胆 orz。でも今見返すと、営業運転中のネタガマ同士が本線上で並ぶという、貴重な一枚となっていたのでした(笑)。

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そんな1001号機も08年に引退。(´;ω;`)
末期には惜別のヘッドマークも掲げられました。
08.1.24 南武線 矢川-谷保



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