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上越線・・・485系「一村一山」号 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.07.13
上越線
485系「一村一山」号 撮影

モグラ駅(?)訪問

 

うだるような暑い日が続き、はやくも夏まっ盛り。海開きとともに山開きも行われ、世界遺産に登録されたばかりの富士山など、連日多くの登山客で賑わっているそうですね。このブログでは前回、かつての海水浴臨時列車をリバイバルした、外房線の「白い砂」号の撮影記をお伝えしましたが、今回の撮影ターゲットは山へと向かう臨時列車です。その名も快速「一村一山」号。

この『いっそんいちやま』と読む、ちょっと変わった列車名は、上越線観光のキャッチフレーズ「一村一山 上越線」に由来したもので、JR東日本が主催するウォーキングイベント(「駅からハイキング」)に合わせ、年に数回だけ首都圏の上野から上越線の土合(どあい)へ向けて運転される臨時快速です。土合という行先も気になるところですが、そもそも「一村一山」とはなんぞや? (゚-゚*)ハテ?   ホントに上越線沿線の町や村には、山がひとつずつあるのかいな? ・・・と、調べたところ、とくにそういうことではなく、どうもこのキャッチフレーズにあまり深い意味はないらしい (´д`;)ソーナンダ… 。とにかく、上越線を使って山歩きを楽しんでもらい、沿線地域の活性化にもつなげて欲しいとの思いが込められているのだとか(大分県の「一村一品運動」が語源とも??)。

そんな「一村一山」、例年は大宮の183系で運転されてきましたが、今年から新潟に所属する485系が担当することになりました。結局のところ、イマイチ意味がよく解らない列車名ではあるものの、ファンにとっては国鉄色485系が白昼の上越線を往復するという点で、なかなかオイシイ列車です (゚¬゚*)ジュル 。上野発着なので首都圏近郊でも撮影できるけれど、やはりここは盛夏を迎えて山々の緑が深くなった、上越線での撮影に臨みたい。遠征というほど遠い距離ではありませんが、ちょっとだけ気合を入れて、群馬県の北部まで行ってみることとしました。上越線の撮影は、今年の一月に583系「あけぼの」(回送)を岩本で撮って以来になります。


7月13日(土)

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今回は時間の都合から、上越新幹線でのスタートです。
乗るのはE4系の「Maxたにがわ401号」。
東北新幹線 東京

三連休初日とあって、多くの旅行者でごった返している東京駅の新幹線ホーム。ざっと見たところ、東北新幹線や長野新幹線の乗車率が高いように感じます。そんななかで私が乗るのは、比較的空いている上越新幹線の「たにがわ」。たかだか上越線の撮影へ向かうのに新幹線利用とは、ちょっと贅沢な気もしますが、中央線沿線のウチからだと、上野を6時52分に発車する「一村一山」を上越線沿線へ先回りして狙うには、どうしても新幹線を使わないと間に合わないのです。今回の目的地(撮影地)へは、まず上越新幹線で上毛高原に行き、そこから水上方面への路線バスで向かう計画。高崎で上越線へ乗り継いでも「一村一山」より先行することはできますが、お目当ての撮影地は駅から遠く、徒歩鉄としては近くまで運んでくれるバスの方が楽で効率が良いのです。実はこのバスを使うルートは以前、同じく上越線の臨時列車で冬季に運転される「シーハイル上越」号を撮ろうとして考えていたものの、いざ撮影地へと向かっている上越新幹線の車内で、その「シーハイル」が大雪のために運休してしまったことを知り、やむなく予定を変更したという過去があります。あれから一年半、季節はあの時と違って夏ですが、ようやく念願の有名撮影地へ出向くことになりました。

東京0636-(Maxたにがわ401号)-上毛高原0754

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小雨が降る上毛高原駅に待機していた、
水上方面への路線バス
(関越バス・水上駅経由 谷川岳ロープウェイゆき)。
上越新幹線 上毛高原

新幹線と接続するように発車した路線バスは、高台にある上毛高原駅から一気に坂を下り、やがて上越線に沿った道路を走るようになります。途中の上牧駅を経てしばらくすると、車窓には立派な斜張橋が姿を現しました。この利根川上流に架かる諏訪峡大橋こそが第一候補の撮影地で、私はここで降車ボタンを押します。停留所名は諏訪神社前。

上毛高原駅0800-(関越バス)-諏訪神社前0811

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バス停から歩いてすぐのところに架かる諏訪峡大橋。
SL撮影では人気のスポットですが、
SLの運転日ではないこの日は誰もおらず・・・。

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諏訪峡大橋の中腹付近からは、その名の通り、
景勝地である諏訪峡の渓谷と、
その奥を走る上越線の下り線が一望できます。
(写真に列車は写っていませんが、
奥に架線柱が並んでいるのがお解りいただけるかと思います)。
上越線 上牧-水上

初めて訪れた諏訪峡大橋。さすが上越線屈指のお立ち台ポイントというだけあって、なかなか壮観な眺めです。あいにくこの日は、上毛高原に着いた時から小雨が降ったりやんだりの微妙な天気ですが、しっとりとした雰囲気も決して悪くない感じ。しかし・・・ここで「一村一山」を撮るのに、私にはちょっとした迷いがあります。というのも、今年から「一村一山」に使用される新潟の国鉄色485系は全部で三編成あり(K1.K2.T18)、そのうちの一本であるT18編成の下り方先頭車は、四ツ目(四灯のヘッドライト)が特徴で北海道型485系唯一の生き残りとして貴重な、クハ485-1508 。現時点では三本のうちどの編成が「一村一山」に入るのか解っていませんが、もし四ツ目のT18編成だった場合、この諏訪峡大橋からの遠景で撮ってしまうのは、ちょっともったいないような気がしているのです。この橋を渡って少し線路沿いを歩いたところには列車主体で撮れるポイントもあり、遠景の情景写真か、それとも近景の列車写真か、そのどちらで撮るか迷うところ (。-`ω´-)ンーム…。とりあえず「一村一山」の通過までは少し余裕があることだし、どちらも私にとっては初めての撮影地でもあることから、まずは両方の撮影地を見比べて判断することとしました。今は第一候補の諏訪峡大橋にいますので、今度は列車主体で撮れる第二候補の線路際ポイントへと向かいます ((((((o・ω・)oアッチニイッテミヨ 。しかし、この判断がのちに「思わぬ結果」を生むことになろうとは・・・( ̄△ ̄;) エ…。

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諏訪峡大橋を渡り終えようとしたとき、
なにやら重々しいブロア音が響いてきたので、思わず振り返ると、
遠くにはゆっくりと向かってくる貨物列車の姿が・・・Σ(゚Д゚;)ナニッ!?
慌てて戻ったものの

定番ポイント(ひとつ前の写真)には間に合わず、
なんとか苦し紛れに撮ったのがこのカット。
残念ながら架線柱が機関車に掛ってしまいましたが、
編成の長さはよく解って、意外と悪くないかも?
ちなみに単線のように見えますが、
この付近は上下線がセパレートしている区間で、
写真の下り線に対して、上り線はトンネルのなかを走っています。
つまり諏訪峡大橋は、下り線限定の撮影地。
上越線 上牧-水上

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橋を渡ってしばらく進んだところにある、もう一つの撮影地。
このあたりではトンネルから出た上り線が合流しています。
上越線 上牧-水上

諏訪峡大橋から歩くこと10分ほどで、第二候補の撮影地へ到着。「一村一山」の通過まで一時間を切っているのにもかかわらず、ここも同業者はゼロ・・・かと思いきや、よく見ると、ちょっと離れたところに数人の姿があります。しかもなぜか皆さんは「一村一山」とは逆の上り線を狙っている様子 (・ω・ )ハテ…? 。 はじめは上り線に貨物でも来るのかな?と、思うも (相変わらず貨物の時刻を把握していないワタクシ)、やはりちょっと気になるので、挨拶がてらに尋ねてみると・・・なんと「あけぼの」を待っているという、驚きの答えが返ってきました Σ(゚□゚(゚□゚*)ナ、ナニーッ!! 。「あけぼの」とはご存じ、青森と上野の間を羽越線・上越線経由で結ぶ寝台特急(ブルートレイン)のこと。しかしその「あけぼの」は上野着が早朝の6時58分で、定刻ならとっくに終着しているハズ。ところがこの日はどうも、前夜に東北地方で大雨による運転規制がかかり、「あけぼの」も抑止。実に5時間近い遅れが出ているらしい (=゚ω゚=;)マジ!? 。災害を引き起こしかねない大雨という状況や、抑止中の列車に長時間も閉じ込められている乗客の方のことを思うと、決して喜ぶべきではないかもしれません。でも、これは早朝運転で徒歩鉄には沿線撮りがしにくい「あけぼの」を、しかもこの諏訪峡で撮れるという、千載一遇のチャンスです (゚0゚*)オオッ! 。 では、その「あけぼの」の現況はといえば、おそらく乗客の方が発信したと思われるSNSの情報によると、8時半頃に越後湯沢を発車したとのこと。越後湯沢から水上までの所要時間は時刻表を参考に目安を立ててみると、だいたい40分前後。ということは、この場所は9時10~15分頃に通過か・・・って、あれ? たしか「一村一山」の水上着は9時15分で、ココの通過はそのちょい前だぞ・・・ σ(゚・゚*)ンート  えっ、じゃあここでは、上りの「あけぼの」と下りの「一村一山」、いったいどっちが先に通過するのだ!? (゚∇゚ ;)エッ!? 。 この撮影地では上りと下り、両方をスッキリと撮ることはできず、どちらかに絞らなくてはなりません。 ノボリ?ヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ クダリ?

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こちらは「あけぼの」が通過する上り線を狙った構図。
107系の高崎行き普通列車です。
ためしにタテ位置で正面気味に構えてみましたが、
もう少し背景の緑を多く入れたいところか・・・。
上越線 水上-上牧

とにかく解っているのは、「あけぼの」の通過時刻は目安でしかないのに対して、「一村一山」は定刻ならば時刻がハッキリしているということ。「あけぼの」は予想より早く来るかもしれないけれど、「一村一山」が時刻表に載っている定刻より早く来ることはありません。そこで、とりあえずは「あけぼの」狙いで上りポイントに構えておき、ギリギリ9時10分頃をメドに「一村一山」狙いで下りポイントへ移動する手段を取ることにしました。まわりの方たちはどちらかというと「あけぼの」一本狙いで、あまり「一村一山」には重点を置いておらず、上り側に落ち着いてドンと構えています(隣の方は「あけぼの」の遅延情報を知って、急きょ首都圏から深夜の関越道を飛ばしてきたとのこと ∑( ̄ロ ̄;)スゴイッ! )。私はそもそもの狙いが「一村一山」だったこともあって「あけぼの」だけには絞れず、ソワソワ、ソワソワ・・・。こういう場合、得てして二兎追うものは一兎をも得ずになりがちですが、果たして結果はというと・・・9時08分、そろそろ焦りが出始めたころ、ようやく上り線上にヘッドライトの明かりが見えてきました!(゚∀゚)オッ!

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深い緑に包まれた上越線をゆく、EF64牽引の「あけぼの」。
大雨による非常事態で、皮肉にも貴重なシーンが展開されました、
上越線 水上-上牧

「あけぼの」、キタ━━━━。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚━━━━ッ!!
予想よりも早めの通過で助かりました。それにしても、まさか上越線に「一村一山」を撮りに来て、「あけぼの」が撮れるとは思っていなかったなぁ・・・。そして前述した思わぬ結果とはまさにこのことで、もしあのまま移動せずに第一候補の諏訪峡大橋で撮影地を決定していたならば、セパレート区間でトンネル内を走行する上り線の「あけぼの」は撮ることができませんでした。これって、鉄神降臨!? いや、何度も言うように、鉄としては遅延を喜んじゃいけないんだけれどね・・・(^^;)。107系での試し撮りはタテ位置で正面気味に構えていましたが、背景に自然の木々を多く入れたくて、最終的にはヨコ位置に決めました。

さて、無事に「あけぼの」を撮れたことで、安心して下り線の撮影ポイントへと移動します。ひょっとしたら「あけぼの」と「一村一山」はここですれ違って、カブるのではなかろうか・・・と、最悪のケースも頭をよぎっていましたが、実際には両列車の通過には5分ほどの余裕がありました。定刻の9時13分、国鉄色485系による「一村一山」が通過。

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S字カーブで車体をくねらせて、快走する国鉄特急色485系。
上越線をゆく485系の昼行特急というと、
かつては「はくたか」や「いなほ」、「鳥海」などがありました。
上越線 上牧-水上

485系も、キタ━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━ッ! ・・・って、これは予定通り。
残念ながら専用マークではなく「快速」表示だったし、期待した四ツ目のT18編成でもなかったけれど(K2編成でした)、この自然豊かな撮影地で国鉄色485系を撮れただけで、もう満足 (^^)。とくに新潟の485系は、元「フレッシュひたち」用のE653系が編入したことにより、今後に大きな変動も考えられるので、こういうシーンは撮れるときにキッチリと撮っておきたかったのです。

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後追いはちょっと流し気味に。
でも手前の葉っぱが中途半端に入っちゃいました。

予定撮りに上越線で「一村一山」が撮れ、さらに「あけぼの」というサプライズもありました。でも、せっかく新幹線を使ってここまで来たのですから、もう少し撮影を続けたい。できれば午後に戻ってくる「一村一山」の折り返し(上り列車)まで撮りたいところ。しかし今はまだ10時前で、「一村一山」の上りが水上を発車する14時半までは、四時間以上も間が空きます。さて、どうすっかな・・・。
とりあえずは、最初に立ち寄った諏訪峡大橋へと戻ることにしました。第一候補の撮影地だったものの、結果的に見送ってしまった諏訪峡大橋からの俯瞰撮影。もう485系は行ってしまったけれど、普通列車くらいは撮って行きましょう。

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雄大な諏訪峡の渓谷沿いを走る湘南色の115系。
いかにも上越線らしい情景です。
上越線 上牧-水上

先ほど「あけぼの」の前に撮った107系と、湘南色の115系で運転されている上越線の普通列車ですが、今度はウマい具合に115系の運用に当たりました~ヽ(´▽`)ノラッキー♪ 。こうやってみると、やっぱり絵的にはこっちの撮影地の方が、諏訪峡らしい雄大さが出てよかったかなぁ・・・。「シーハイル上越」など、またの機会に国鉄特急色が撮れるチャンスがあれば、今度はこっちで狙ってみたいものですね(波動用183系の行く末が不安視されているので、ひょっとしたら「シーハイル」も車種変更される可能性があるけれど・・・)。

ところで、この諏訪峡大橋。実は撮り鉄のお立ち台としてだけでなく、ちょっとしたユニークな名所としても知られています。この高さを活かした驚きのアクティビティというのがコチラ。

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42m高さを利用した、ブリッジ・バンジージャンプ!
絶叫とともに橋の上から川をめがけてダイビングしてゆきます。
ヒイイィィィ((((((((lll゚Д゚))))))))ガクガクブルブル
ちなみに背景に見える線路は、もちろん上越線(下り線)。

橋の中腹付近に設置されているのは、なんとバンジージャンプ台。橋の上からダイブするバンジー(ブリッジ・バンジー)で正式な認可を受けているのは、日本でもここだけなのだとか。そのせいか人気は高いらしく、見ていると若い人を中心に次々と挑戦しています。しかもバンジーというと、よくテレビで芸人さんなどが「怖い、怖い」と言って、かなりじらしてから飛びますが、ここの挑戦者はほとんど躊躇せずに勢いよくダイビング。その様子を脇から「スゲーなぁ・・・(; ゚д゚)ポカーン」と眺めていると、係のおねーさんからは「どうですか? 鳥になれますよ~♪」とのお誘いが。私は高所恐怖症ではないし、崖の上などからの俯瞰撮影なども大丈夫だけれど・・・ソレとコレとは別で、やっぱり飛ぶのは怖いよね (^^;)。おねーさんには丁重にお断りし、私はもう一本だけ普通列車を撮影してから、諏訪峡大橋をあとにしました。

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バンジージャンプを見たあとだったので、
なんだかこの諏訪峡大橋からの高さ

よくわかるようなカットを撮りたくなり、
先ほどよりも下を見下ろすように引き画で撮影。
この高さを飛ぶって・・・ありえません(^^;)
上越線 上牧-水上

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前述したように諏訪峡大橋からは下り線しか撮れないので、
先ほどの「あけぼの」ポイントへ移動して、上りの115系を。
先週のスカ色「白い砂」に続き、
二週連続での国鉄色115系の撮影となりました

そういや御宿でもこんなアングルで撮ったな・・・

上越線 水上-上牧

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撮影後は歩いて水上駅へ。
撮影地から駅までは30分ほどかかったので、
往復歩くのはちょっとシンドイかも。ε=( ̄。 ̄;A フゥ…
上越線 水上

さて、ひととおり午前の部の撮影を終えて、水上駅へとやってきました。それでもまだ上りの「一村一山」までは三時間もあります。ならばこの時間を利用して、今度はちょっとだけ乗り鉄を楽しむことにしました。水上から上越線の下り列車で向かうのは、「一村一山」の終点でもある土合。ここは駅自体が訪ねる価値のある、ちょっとしたおもしろ駅のひとつです。

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水上に待機していた下りの長岡行きは、新潟色二連の115系(左)。
ちなみに、この水上11時41分発の8737Mは運転日注意の臨時列車
(7/13~9/1 運転)。
水上~越後中里は上越線のなかでもとくに運転本数が少ない区間で、
本来なら水上発9時47分の次は、13時42分まで下り列車はありません。
上越線 水上

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水上から二駅、10分で土合に到着。
ご覧のように、ここの下りホームはトンネル内に設けられています。
上越線 土合

水上1141-(上越8737M)-土合1150

冷房の利いた車内から降りても、それ以上にひんやりとする感覚。それがこのトンネル内に設けられた駅、土合の第一印象ですが、この駅が変わっているのはトンネル内に設けられているということだけでなく、その最大の特徴は上り線と下り線のホームが大きく離れていることにあります。今、私が降りた下り線のホームは地底のトンネル内に、一方の上り線のホームと改札口は地上にあり、その標高差は70.7メートル。今回のように下り線で列車を降りた場合は、改札口にたどり着くまで、実に486段(連絡通路分含む)もの階段を上がらなくてはならないのです ヒイイィィィ((((((((lll゚Д゚)))))))) 。

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下り線から地上へと続く、長大な連絡階段。
見上げても、地上の明かりなど見えません・・・。
さて・・・上る、いや、登るとしますか (´∀`;)
ちなみに私は某氏のように、
軽量化が必要な体形ではないんだけれどなぁ・・・(笑)

なぜ、このような不思議な構造の駅ができたのかというと、現在の上り線ができたのは大正時代で当時は上下線が走る単線でした。その後、昭和40年代に複線化する際、新たな下り線は技術の進化によって深い位置に直線の長いトンネル(新清水トンネル)を通すことができ、効率を考えてそのトンネル内に設けてしまったのが、現在の下り線ホームというわけ。利用者にとって不便な構造ではありますが、もともと地元客は少なく、大半は谷川岳への登山客ということから、この長い階段は登山へのウォーミングアップとして親しまれているのだとか・・・(;´з`)ホンマカイナ。また、土合は駅の周囲にハイキングコースなどがあることから、先ほど撮った「一村一山」の終着駅にもなっています(土合には折り返しや留置設備が無いので、使用車両は石打まで回送されます)。

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徒歩鉄で慣らした足なら、こんな階段は全然余裕さ♪
・・・な~んて思っていましたが、
一気に上がると、意外とキツイものですね。
ひと休みがてら、200段目あたりから後ろを振り返ってみました。
あとまだ倍以上もあるのか・・・ ε- (´Д`;)ハアァァ…。

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462段をクリアし、ようやくそと地上へと出ました。
上には「ようこそ土合駅へ」の文字が見えますが・・・

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実は改札口まで、あと143メートル、
さらに24段の階段が残されています

、ラストスパート ε-(
・ω・´)フンス!

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ようやくラストの486段目っ!
おつかれさまでした・・・(´▽`;) ホッ。

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山小屋をモチーフにした三角屋根が特徴の土合駅舎。
ふだんはひっそりとしていますが、
谷川岳の山開きなどが行われるときには、多くの登山客で賑わいます。
上越線 土合

所々で写真を撮りつつ、10分ほどかけて地上の改札口に到達。せっかく下りホームの天然クーラーで涼んだのに、486段の階段を上がり終えたころには汗だくになっていましたε-(´o`;Aアヂィ…。待合室で一息ついたところで、今度は上りホームから列車に乗って、水上へと戻ります。次の上り列車は12時26分。臨時を含めても一日6往復しかないこの区間、滞在約30分で折り返せるのは効率がいいと言えるでしょう。

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上りホームは地上の改札脇にあり、下りホームに比べると単純な構造。
上越線 土合

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駅舎から上りホームへの通路では、
こんなにスッキリとした編成写真が撮れました。
先日には新潟地区の普通列車

新たにE129系の投入が発表され、
新潟色の115系も今後は要チェックとなりそうです。
上越線 土合

土合1226-(1734M)-水上1239

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水上は上越線で運転されるSL「みなかみ号」の終着駅で、
構内にはSLの向きを変える転車台が設置されているほか、
D51 745も静態保存として展示されています。

土合を往復したことで適度に時間がつぶれ、再び水上周辺での撮影に臨みます。午前中に撮った下りの撮影ポイントは駅から離れていましたが、次に向かう上りの撮影ポイントは駅に近くて、徒歩鉄には助かる手軽なお立ち台です。水上駅からSLが展示してある広場を抜けて、歩くこと10分。利根川に架かるガーダー橋が撮影地。お一方の先客がいらっしゃったので、挨拶して隣へ加えていただきます。本命の「一村一山」が来るまではあと一時間ほどあるものの、前述したように運転本数の少ない水上以北。時刻表上では「一村一山」まで他に通過列車はなく、ぶっつけ本番かと思いきや、嬉しいことに貨物列車がやってきてくれました。(゚∀゚)オッ!

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轟音を立てて、ガーダー橋を渡るEH200-4牽引の貨物列車。
上越線 湯桧曽-水上

やはり本番前に一本でも通過列車があると、列車の写しとめる位置や空間の感覚などが掴めて助かります(^^)。長い貨物列車は全編成が収まりきらなかったけれど、6連の485系ならば編成が鉄橋上に乗りきるかな? そんなことを思いながらアングルを調整。最終的にはもう一方だけ加わった三人で「一村一山」を迎えます。有名なお立ち台を国鉄色の485系が通過するには少ない気がする人数ですが、貴重な485系でも「快速」幕じゃ、あまり人気が無いのでしょうか・・・。

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山々の緑が濃い、盛夏の上越線。
鉄橋上に躍り出た国鉄特急色がよく映えます。

素晴らしいロケーションで、485系をゲット~\(⌒∇⌒*)/ワーイ ♪
往路に続き、復路も夏らしい情景のなかで撮ることができた国鉄色485系。たとえ「快速」幕であっても、私にとってはじゅうぶんに魅力的な「一村一山」でした (´▽`*)カコイイ! 。 これですべての撮影が終了です。はじめの計画段階では往復の「一村一山」を撮るくらいしか考えておらず、新幹線を使ってまで上越線へ行くのはもったいないかな・・・との思いもありましたが、結果的には本命の「一村一山」に加えて、「あけぼの」というサプライズや、この機会に何本かの115系が撮れたこと。さらに土合駅の訪問など、案外収穫が多くて楽しいプチ遠征となりました。あとは・・・前回の外房線で果たせなかった、「車中ひとり打ち上げ(反省会)」をしつつ、在来線で東京へと戻りま~す(^^)。

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帰路に水上から乗るのは107系。
三月の改正で日光線からは引退した107系ですが、
高崎地区の上越・信越・両毛線では、まだまだ元気に活躍中。
上越線 水上

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残念ながら水上駅では駅弁が無かったので、
乗換駅の高崎まで我慢。
高崎で購入したのは、「だるま弁当」に次ぐ定番ともいうべき、
「鶏めし弁当」(¥900)。
鶏肉のうまみを、そぼろと照り焼きに活かした逸品。
オーソドックスながらも外さないウマさがあります。
☆☆☆・・
そして今、JR東日本の駅ナカコンビニ「NEWDAYS」では、
北海道フェアを開催中(~8/5)で

なんと北海道限定の「サッポロ★クラシック」が購入できます!
プハー! (*≧∇≦)ノdロ ウマイッ!!

水上1456-(上越744M)-高崎1559~1612-(高崎2240Y)-新宿1802


☆オマケ(・・・というか、ゆるキャラさんへのオミヤゲ♪ )
群馬のゆるキャラ「ぐんまちゃん」。
群馬県のPRマスコットなので、山登りや温泉に入っているイラストはよく見かけますが、水上の町にはこんな、ちょっとレア(?)なイラストがありました。

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左は側溝工事の注意看板で、右は自衛隊募集のポスターです(^^)。



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