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山手線・・・「みどりの山手線」撮影記 総集編 [鉄道写真撮影記]

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2013年、蔵出し企画
まわり続けて一年・・・ 追い続けて一年・・・
「みどりの山手線撮影記 総集編
  

 

年の瀬も押し迫り、今年も残すところあと僅かとなりました。
例年なら私は、とくに一年を振り返る的な記事をブログで書いたりはしていなかったのですが、今年に限っては、私が一年を通して追ってみた、この電車の撮影をちょっと振り返りたいと思います。そう、それはご存知、「みどりの山手線」。撮影するたびに「ONE-shot」記事などにしてきた「みどりの山手線」ですが、ちょうどこの年末の28日で記念運転を終了することもあり、ここでは紹介済みの写真に加えて、未公開写真(失敗写真?)などもいくつか交えながら、撮影でのエピソードなどを綴ってみることにしました。

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車体側面全体を黄緑色にラッピングし、
正面には「王冠」をかたどったヘッドマークが掲出された
E231系「みどりの山手線」。
13.7.23 浜松町 外回り

そもそも「みどりの山手線」とは、1963年に登場した103系電車に、現在の山手線のラインカラーである黄緑(ウグイス)色が採用されてから、今年(2013年)で50周年になる事を記念し、既存のステンレス電車E231系一本(トウ545編成)の車体側面全体を「みどり色」にラッピング。一年間の限定(正式には2013年の1月16日~12月28日)で、山手線の通常運用に就くと言うものでした。山手線、全52編成中の一本という希少さと、その派手な出で立ちから、「偶然に出会えたらラッキー」的なアイテムとなり、鉄道ファンだけでなく一般の利用者の注目度も、日増しに上がってゆきました (´∀`*)ラッキートレイン♪

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元祖「みどりの山手線」こと、103系。
これは1988年の引退間近に撮影したもので、
正面には惜別の大きなヘッドマークが掲げられていました。
実は今回運転された「みどりの山手線」の王冠マークは、
このときのマークをイメージしたものだと言われています。
88.6 目黒 内回り

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103系引退記念の撮影会にて。
山手線のラインカラーであるウグイス色は、
右の103系から左の205系を経て、
現在のE231系500番台へと引き継がれています。
88.6 山手電車区(当時)

そんな記念電車の「みどりの山手線」ですが、実は最初にその運転情報を聞いたとき、私はあまり気に留めていませんでした。というのも、数年前に山手線の命名100周年記念で運転された茶色いラッピング電車が、命名当時の旧型国電をイメージしたデザインと言いながらも、実際は製菓メーカーのチョコレート広告が併記された、単なる「チョコ電」だったという期待ハズレな前例があったから (-ω-;)ウーン…。それに、「みどりの山手線」のリリースを見た多くの鉄道ファンが第一印象で感じたように、「E231系をいくら緑色にしたところで、103系には見えない」という断定的な思いが、私にもありました。ですから正直、「緑色のE231系」など一度撮影すれば、それでじゅうぶんなネタだろう・・・と、思っていた程度。運転初日の記念運転(1/16)も、私は撮影に行きませんでした。

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側面全体が「みどり色」にラッピングされたE231系。
幕板部には103系をイメージした
「50周年」のアイコンが見られます。

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こだわりはその色だけでなく、
車体表記なども当時の103系に合わせた、
いわゆる「国鉄書体」と呼ばれるものに変えられています。
これは鉄的にちょっと嬉しい(*´∀`*) 。

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外観とは異なり、室内はいたってふつうで、
中吊り広告なども通常編成と同じものが掲出。
唯一、つり革部のアドストラップで
山手線の歴史等が写真で紹介されています。

ところが、運転開始から数日が経ったある日。外勤中に山手線を利用する機会があり、恵比寿駅のホームで待っていると、そこへたまたま入ってきたのが件の「みどりの山手線」 ∑(゚ロ゚*)ハッ!! 。私にとってはこのときが初見・・・というよりも、その存在すらすっかり忘れていたという油断もあり、不意に目に飛び込んできた真緑の車体には、想像以上の強烈なインパクトを受けました (゚∀゚;)オオッ! 。今や首都圏では珍しくなってしまった一色塗りの通勤電車、それがここまで存在感のあるものだったとは・・・。気がつけば私は、すっかり目の前の「みどりの山手線」に心を奪われてしまいました (*゚o゚*)~゚ ポー…。でも、鉄道ファン的に見ると、やっぱりこれは103系には見えない。だけど、それでもいいじゃないか。ホントの103系を撮りたきゃ、いまだに現役で走っている関西へ行けばいい。そう、この鮮烈な眩しさを放つ電車の魅力は103系のリバイバルではなく、21世紀の現代を走る「みどりの山手線」と言うところなのだ。私は実車を見る前から決めつけていた断定的な考えを改め、さっそくその週末にカメラを持って、山手線の沿線へと向かいました。ここから一年近くにも及ぶ、「みどりの山手線」撮影が始まったのです。

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初撮影は某カメラ屋のCMソングに掛け、
新宿駅西口の大ガードを選んでみました。
西からの撮影・・・ということで、
午後ならば順光だろうと、適当に訪れてみたものの、
実際はビル影などに阻まれて、
スッキリと日が当たる時間帯が意外と少ないことに
気づかされました (´Д`;)アウ…。
実はこのカットを撮るのに、一度、出直してきています。
13.1.26 新大久保-新宿 内回り
(「ONE-shot 108  みどりの山手線」からの再掲)

いざ沿線での撮影に臨んでみると、そのカラーリングはさらに際立って見え、ラッピングされていない他の編成と比べると、まるで存在感が違う「みどりの山手線」。しかも一編成のみということで、意外と捕まえにくく、その点においても鉄魂が沸騰 (`・ω・´)シャキーン! 。なかなか撮影のしがいがある面白い電車です。これはもっといろんなところで撮ってみたい。それも、できればオーソドックスな編成撮りではなく、見ていて楽しい絵を撮りたい・・・。そう思って、ためしに「チャレンジ」してみたのが、三月に地下への路線切り替えが行なわれると見納めとなってしまう、東急東横線との立体交差シーンでした。

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下を走る山手線と、上を跨ぐ東横線の立体交差。
どちらも運転本数の多い路線なのですが、
一度目は東横線が現れずに失敗・・・ε=(-ω-`) ハァ…。
13.2.3 渋谷-恵比寿 外回り
(「東横線・切り替え前の渋谷・代官山界隈 撮影記
からの再掲)

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そして日をあらためて臨んだ、二度目のチャレンジ。
なんとかウマい具合に上の東横線5050系が通過中に、
「みどりの山手線」が下をくぐり抜けてくれました。
この成功には、かなりテンションが上がったものです。
(#゚Д゚)┘ヨッシャアアアアア!!!
13.2.9 渋谷-恵比寿 内回り
(「TWO-shots 109  渋谷、二つのタイミング。
からの再掲)

この撮影時点で東横線の路線切り替えまでは、あとひと月ほど。残された時間はあまり無く、実現するのは難しいか・・・と思うなか、なんとわずか二度目で交差成功 (゚∀゚)オオッ! 。私はこれにとても気を良くし、「こうなったら、もっと首都圏を走るいろんな路線と、「みどりの山手線」とのコラボ(コラボレーション=共演)カットを撮ってやる!」・・・な~んて、意気込んではみたものの、もちろんそれは簡単なことではなかったのです。

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他路線、他車とのコラボカット。
これは成功例のひとつとも言える、
小田急ロマンスカー「LSE」との組み合わせ。
ロマンスカーは運用によって、
あらかじめ車種と時間が決められているので、
あとは新宿で折り返す15分の間に、
外回りの「みどりの山手線」がやってくるのを待つだけ。
こちらも当日の運用を把握すれば、
それほど撮るのが難しいコラボカットではありません。
ただ、実はこれも二度目での成功で、
一度目は山手線の方にダイヤ乱れがあって、
「みどりの山手線」が、所定の時刻に現れてくれませんでした。
(_ _|||)ガクッ
でも、そこでの再撮があったからこそ、
この男の子が写り込むような偶然のサプライズにも
恵まれたと思っています(^^) 。
13.7.20 新宿 外回り
(「ONE-shot 126  きょう、ロマンスカーと・・・。
からの再掲)

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これは池袋に停車中の「みどりの山手線」。
いちおうここでの狙いは、
103系を模したという「みどりの山手線」と、
かつては製造両数の多さから「私鉄の103系」と呼ばれた、
東武8000系とのコラボでした。
たしかに、その組み合わせは撮れたものの、
やはり「みどりの山手線」は側面が見えないと、
魅力が半減してしまうと言う失敗例・・・(。-`ω´-)ンー。
13.5.26 池袋

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その8000系と入れ替わるように入ってきた10000系。
「みどりの山手線」のサイドを見せて撮ると言う点では、
コッチのアングルにするべきだったか・・・。
13.5.26 池袋

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こちらは見事なコラボ失敗例。
狙いは「みどりの山手線」と奥に見える「スカイツリー」
・・・ではなく、
そのスカイツリーの下にちょこっとだけ顔を出した、
京成AE形「スカイライナー」でした (´Д`;)アア…。
あらかじめ調べた時刻では、
外回りの「みどりの山手線」が日暮里を発車した
その一分後に成田空港行きのスカイライナーが
同駅へ入線するタイミングだったので、
ウマくいくかと思ったのですが・・・
ちょっと「みどりの山手線」の方が早かった~(^^;)。
13.10.03 鴬谷-日暮里 外回り

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「みどりの山手線」と、その向こうをゆく京成3400形。
京成の顔に架線柱がかかってしまったけれど、
タイミング的にはまずまず成功か・・・と思われますが、
実はココは品川駅で、狙いは京成ではなく
京急との組み合わせだったんですよね・・・(^^;)
13.7.24 品川 外回り

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羽田空港へ向かうモノレールとも
無理矢理に組み合わせてみました。
モノレールのリバイバルカラー車を期待したけれど、
やはりそうウマくは行かず。
13.7.24 浜松町 外回り

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そんな失敗や苦労続きのコラボカットでしたが、
狙い通り・・・いや、それ以上のものが撮れることも。
これは自分のなかでのコラボカット至上、
いちばんの奇跡と言える、「ラッキートレイン・コラボ」。
互いに一本ずつしか無く、出会えるとラッキーと言われる、
「みどりの山手線」と「幸せの黄色い都電」こと8810号。
(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ
「みどりの山手線」が停車中であることを差し引いても、
これは本当に嬉しい一枚となりました O(≧▽≦)O ワーイ♪。
都電のオリンピック招致マークも、今となってはいい記録です。
13.5.27 大塚 外回り
(「ONE-shot 121  Lucky Collaboration!
からの再掲)

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しかし、この都電とのコラボも一発で成功したわけではなく、
都合三日間で6回ほどチャレンジしています。
ちなみにこれは上写真と同日の一時間前・・・(´∀`;)オシイネ…。
この失敗のあと、
大塚駅前のホー◯軒でラーメンを食べて時間を潰し、
再チャレンジしたものが、一枚目のラッキーコラボです。
13.5.27 大塚 外回り

とまあ、いろいろチャレンジしてみたものの、成功半分、失敗半分と言ったところでしょうか(いや、失敗の方が多くないかって?ヾ(・∀・`)オイ )。本当はこれ以外にも、一体どんな列車とのコラボが可能なのか真剣に考えていたこともあり、例えば浜松町付近なら、東海道新幹線や東海道線と可能か・・・とか、山手線と立体交差する東急池上線や、西武新宿線、西武池袋線なども、頑張れば撮れるかな・・・とか、さらには、上野に9時25分に到着する寝台特急「カシオペア」は、日暮里を9時20分に発車する外回りの803Gと鶯谷付近で並走するかも・・・σ(゚ペ*)ウーン… と、調べたりもしましたが、結局、大半は実行に移すことができず、気がつけばいちばんコラボカットが撮りやすいと思われる、京浜東北線との組み合わせも撮れずじまいでした。

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コラボレーションと言えば、
鉄のみならず、一般客にも人気だったのが、
人気キャラクター「リラックマ」とのコラボ電車。
ヽ(・(ェ)・) ノクマー!
「みどりの山手線」を記録するうえで、
企業広告などは比較的避けて撮影をしていましたが、
このカワイイ「キャラ電車」には、好感が持てました。
13.8.11 田端-駒込 内回り
(「ONE-shot 127  戸袋窓?」からの再掲)

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以前に「ONE-shot」で紹介したのは一枚目の写真ですが、
あれは二度目(二周目)に撮影したもの。
一周目は欲張って、「リラックマ」のステッカーを全部見せようと、
一両まるまるの流し撮りに挑戦していたのです。
でも、これだとステッカーが小さくて見えづらく、
逆にインパクトが薄くなってしまいました・・・(´・(ェ)・`)クマ~。
そこでレンズを変えて、再度トライしたのが公開写真。
13.8.11 田端-駒込 内回り

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同日の「リラックマ」は、さらにもう一パターンあります。
二周目は比較的、思い描いていたものに近かったものの、
サイドを強調しすぎて、正面のヘッドマークが解りづらい。
「リラックマ電車」は正面のマークにも特徴があるので、
もう少し正面気味の方がいいかな・・・と、
三周目に撮りなおしたのが、このカット。
でもやっぱりサイド気味の方が「みどりの山手線」らしいし、
「戸袋窓風」というステッカーもわかりやすいので、
結果的にこのカットはお蔵入りとなりました ( -(エ)-)クマ…。
それにしても、この頃の私は背中の痛みに襲われていて、
我ながらよく三周分も流し撮りで撮影したな・・・と、
今になって思います。( ^(エ)^;;)
13.8.11 田端-駒込 内回り

さて、次に紹介するのは、名所や季節の風物などを絡めた、沿線情景シリーズ。これもはじめは、四季を通して撮り続けるつもりはなく、とりあえず桜が満開の時期に、なにか今年ならではのインパクトのある鉄道写真を撮りたいと思い、期間限定の「みどりの山手線」と絡めて記録したのが始まりでした。

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山手線と桜が絡められる撮影地の候補としては、
五反田の目黒川と、大塚付近の桜並木を考えていましたが、
「みどりの山手線」の特徴であるサイドを強調したいと思い、
この目黒川沿いの桜を選びました。
そういえば、今年の関東では桜の開花が
異常に早かったんですよね・・・
(´ー`)ソンナコトモアッタネ…。
13.3.23 五反田-大崎 外回り
(「東横線・旧 渋谷駅「Station Park」 見学記
からの再掲)

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同ポイントから、今度は桜の花をアップ目で。
そうか、この時も結局一時間待って、
二周分を撮影したんだっけ・・・。
13.3.23 五反田-大崎 外回り
(「東横線・旧 渋谷駅「Station Park」 見学記
からの再掲)

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季節の花ではありませんが、
初夏の爽やかな新緑とも合わせてみました。
「ぐりん ぐり~ん♪」と題したこの組み合わせ、
どこか「みどりの山手線」が保護色のカメレオンぽくって、
個人的にお気に入りの一枚です (^^)。
13.5.3 原宿-代々木 内回り
(「ONE-shot 119  くりん ぐり~ん♪」からの再掲)

この季節の風物詩との組み合わせ、実は桜より、この新緑との絵が思ったよりも面白かったことが大きく、この写真を初夏の風景としてもっと生かすためにも、他の季節も記録しようと思ったのです。でもここは都心の真ん中。なかなか沿線に季節の風物詩となるようなものも少なくて、撮影にはかなり苦労させられました。でも逆に、新たな発見が多かったのも確かです。

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いい撮影ポイントが見当たらず、
仕方なく都電コラボと同じ撮影地となってしまった、
梅雨時のアジサイ。
でも、この記事は写真よりも、
その撮影地探しでの「冗談じみた会話」が
ご記憶に残られている方が多いかも・・・。(゚∀゚)アヒャヒャ☆
13.6.14 大塚 外回り
(「ONE-shot 122  あじさい」からの再掲)

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ところで、ふだんの私が撮る鉄道写真は
あまり大きく花を入れるような撮り方をしないので、
こういうときは花と列車のどちらにピントを合わせるべきか、
とても迷います (´^`;)ウーン…。
この撮影ポイントでは、駅に停車中で何枚か撮れるので、
その両方を撮ってみましたが・・・どうなんでしょ?
でも、個人的にはアジサイの方を主体にしたかったし、
本文の内容と合わせてみても、
一枚目の花ピンを使って正解だったと思っています。
そして、たとえピントを外していても、
存在感が強いのが「みどりの山手線」の強み。
13.6.14 大塚 外回り

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季節の花として忘れられないエピソードが、
この五反田のヒマワリ。
アングルを模索して花壇のまわりをウロウロしていると、
突然おまわりさんに声をかけられ、
職質されるのかと思わず焦ったら、
おもわりさんはこのヒマワリが植えられたいきさつを
親切に説明してくださったのでした。(´∀`)アリガトー!
13.7.14 五反田 内回り
(「ONE-shot 125  五反田のひまわり」からの再掲)

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実は、あのおまわりさんとの会話には続きがあって、
「山手線とヒマワリを組み合わせて撮っている」
と私が説明したところ、
「お、ひょっとして「みどりの山手線」かい?」という、
思わぬ答えが返ってきたのです (゚∀゚)オッ! 。
「みどりの山手線」のこともしっかり把握しているとは、
さすが駅前交番のおまわりさん(^^)。
13.7.14 五反田 内回り

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記事にはしませんでしたが、
夏には江戸情緒が残る屋形船とも組み合わせて撮っていました。
でも、この撮影地は某巨匠の作品がイメージに強く残っていて、
どう撮っても、個人的には二番煎じの感が拭えません・・・
δ(・ω・`)ウーン…。
13.8.18 浜松町-田町 内回り

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それでも、少しは個人的に変化を付けようと、
屋形船の提灯に明かりが灯る頃まで粘ってみました。
本当はこの場所、屋形船がいっせいに動き出す
東京湾花火大会の日に撮影を考えていたのですが、
当日は「みどりの山手線」が運用に就いておらず、
これはその翌週に撮影したもの。
13.8.18 浜松町-田町 内回り

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別日ですが、同じく浜松町界隈から。
東京のシンボルといえば、やはり「東京タワー」。
でも、意外と山手線と絡めて撮れる撮影地は少ないもの
(私が知らないだけかも・・・)。
実は汐留にある某高級ホテルのロビーから
東京タワーと山手線が俯瞰で撮れるということを知ってしまい、
泊まることはできなくても、食事くらいなら・・・
と真剣に考えたりもしました。
でも、この「みどりの山手線」撮影では、あまり無理をせず、
なるべく負担がかからない程度に撮影を楽しむことを
大前提としたいので、その案は却下となりました(´∀`;)。
13.9.8 新橋-浜松町 内回り

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ところで、上の「みどりの山手線」と東京タワーの写真、
ずいぶんと中途半端な時間に撮っていますが、
これは別に夕暮れ時を表現したかったわけでは無く、
実はこの日は東京オリンピックの開催が決定した直後で、
東京タワーが五輪カラーにライトアップされると
あらかじめ聞いていたのです。
しかし「みどりの山手線」とはタイミングが合わず、
「みどりの山手線」が通過した20分後にタワーは点灯。
一周して再び「みどりの山手線」が通過するころには、
日が落ちて、あたりは真っ暗になってしまったのでした・・・。
これは点灯直後に通過した、N700系新幹線を撮ったもの。

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春の桜とともに、
鮮やかな季節感を演出してくれるのが、
秋の紅葉。
植物との組み合わせは
この紅葉がおそらくラストになるだろうと思い、
その色づき具合を慎重に見定めていました。
ただ、この週末は天気が崩れるとのことだったので、
無理矢理、ランチタイムに会社を抜け出して撮影。
正午ごろのトップライトは、厳しい撮影条件かと思われましたが、
意外にも、いい具合にイチョウの葉を輝かせてくれました。
私にしては珍しく、一発OKの一枚。
まあ、ランチタイムの時間も限られていたしね・・・(^^;)
13.11.5 新大久保-高田馬場 外回り
(「ONE-shot 137  みどりの秋。」からの再掲)

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でもやっぱり気になったのは、
広告ステッカーの「ナ〇タイムおじさん」。
そこで、広告の掲出期間終了とともに、
再度、神宮のイチョウ並木を絡めてトライしてみることに。
ところが、期間終了後もステッカーは貼られたまま・・・Σ(゚口゚;)ナニーッ! 。
結局、この広告は10/18~12/8まで、
実に二カ月近くも「みどりの山手線」をジャックしており、
運転終了が迫ったこの時期に記録の妨げとなったのは、
正直、イタかった・・・. ε-(-"-;)。
13.12.7 代々木-原宿 内回り

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そこで、車体広告のステッカーがなるべく目立たないように、
池袋の高層ビルから俯瞰撮影を試みました。
山手線沿線の高層ビルで、
俯瞰撮影できそうな展望台はいくつかありますが、
そのほとんどが駅に近すぎて、真下を見下ろすような感じとなり、
サイドが特徴の「みどりの山手線」は解りづらい。
でもこのビルは適度に線路から離れているため、
「みどり色」がきれいに見えてくれました。
13.12.7 巣鴨-大塚 内回り
(「ONE-shot 139  鳥瞰、山手線。」からの再掲)

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「ONE-shot」では一枚しか紹介しませんでしたが、
同じ場所から角度を変えて、何度も撮れるのが、
俯瞰撮影の利点。
一枚目に続き、大塚駅を発車したところをタテ位置で。
13.12.7 大塚-池袋 内回り

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さらに、「みどりの山手線」が池袋に停車している間に
急いでビルの反対側へと回り、ε=ε=ε= ヾ(*。・ω・)ノ
今度は池袋を発車してゆくところを後追いで狙います。
できれば、オーバークロスする西武池袋線の電車が
タイミングよく写ってくれることを願いましたが、残念ながら叶わず。
それでも、留置線に黄色い2000系(?)が
いてくれただけでも、ヨシとしましょうか・・・(^^;)。
13.12.7 池袋-目白 内回り

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名所や季節の風物ではありませんが、
時として、こんなものと組み合わせたことも・・・。
というよりも、これは
駅そばスタンドでかき揚げ蕎麦を注文していたら、
たまたまそこへ「みどりの山手線」が入ってきたんです。
運用を調べず、偶然出会うとやはり嬉しくて、
思わずスマホで一枚。
ちなみにこの蕎麦屋は、「あじさい」ではありません・・・
(この「みどりの山手線」シリーズを
ずっと見ていた方には解るネタだね・・・^^; )。
13.12.13 品川 外回り

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そして、季節の風物詩シリーズのラストを飾ったのが
先日公開したばかりのクリスマスツリー。
偶然立ち止まった、カップルの背中を入れて撮影してみました。
こんなシーンはふつうの山手線でもなかなか巡り会えないのに、
一本しかない「みどりの山手線」で撮れたのは、
本当にラッキーでした ヽ(‘ ∇‘ )ノ ワーイ。
この「みどりの山手線」撮影で、人物を入れたようなカットは
あまり積極的に挑戦しませんでしたが、
このカップルや、先に紹介した「ロマンスカー坊や」など、
たまたまフレームインした人物には恵まれたように思います。
13.12.11 秋葉原 内回り
(「ONE-shot 140  Christmas☆tree」からの再掲)

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実はこのクリスマスツリーコラボ、
まだ「ナ〇タイムおじさん」が貼られていたころにも、
一度撮影しています。
今になって考えると、もしも広告が貼られておらずに、
このカットでクリスマスツリーコラボを完了していたら、
あのカップルショットは撮れなかったことになりますね・・・。
だとすると、「ナ〇タイムおじさん」に感謝・・・なのかな?(^_^;)
13.12.7 秋葉原 内回り

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私が撮る最後の「みどりの山手線」となったのは、
クリスマスカラーになったスカイツリーとのコラボショット。
残念ながらここは正面からしか狙えませんが、
「みどりの山手線」もクリスマス時期の数日間に限り、
「みどりのメリークリスマス」として、
正面に特別なロゴマークが掲出されていたので、
これはこれで、いい記録になったと思っています (^^)。
ちなみにスカイツリーのライトアップは、
昨年紹介したクリスマスツリーの緑色ではなく、
今回のパターンはキャンドルをイメージした赤色でした。
13.12.24 大塚 内回り

先に紹介した列車同士のコラボが「チャレンジ」なのに対して、この季節感を出した情景シリーズは、季節が進むごとに、いつしか私のなかでの必須撮影となっていったように思います。もちろん、これで完璧に四季を表現できたとは思っておらず、山手線の季節感を表すうえでは欠かせない、初夏の名物である巣鴨のツツジなどは撮り逃してしまったし、初秋のイメージとして考えていたコスモスなどは沿線を探し回ってみても、ウマくコラボできるようなものを見つけることができませんでした。さらに花やクリスマスツリーのようなアイテムだけでなく、天候や光線状態、空気感などでも、もっと季節感を出せたのではないかと思っています。

そう考えると、やはり一年間の限定運転では短すぎたか?・・・と問われれば、答えは「ノー」で、あらかじめ一年間という期間が告げられていたからこそ、この短い間に凝縮して記録し続けられたのだと思っています。狙い通りに撮れたものもあれば、撮れなかったものもあった。もっともっと撮りたいシーンはいっぱいあったけれど、それは心残りではなく、あくまでも希望の範ちゅう。自分自身ではもうじゅうぶんに満足できる記録ができたと自負していますし、何よりもあらためて鉄道写真を撮影する楽しさを味あわせてくれた電車、それが私にとっての「みどりの山手線」でした。

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ありがとう「みどりの山手線」。
次に出会えるのは、50年後の100周年・・・かな?(笑)
13.5.26 池袋

 


 

「みどりの山手線」の運転終了とともに、
おそらく、この記事が今年最後のアップとなるでしょう。
今年一年、お付き合いいただきましてありがとうございましたm(_ _)m。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください・・・☆

 



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