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夏休み2014 その2・・・青函トンネル竜飛斜坑線 乗車記 [鉄道旅行記]

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2014.07.27~30
夏休み02
行くぜ、竜飛岬。
 青函トンネル竜飛斜坑線 乗車
 
  

夏の休暇を利用しての鉄道旅、前回からの続きです。
期限切れ間近だった「グリーン車利用券」を使って、私が今夏に訪れたのは、東北の青森。初日は東北新幹線での移動日に充て、翌二日目は早朝から行動開始 (`・ω・´)-3フンス!。青森近郊の油川(あぶらかわ)にて、念願だった客車急行「はまなす」の撮影へと臨みました。朝日が当たるのを期待しながらも、薄雲に阻まれるという結果になってしまいましたが (´д`;)アウウ…、とりあえず第一の目的は達成。撮影後に徒歩で油川駅へと戻ってきました。ここから、列車で移動します。
(*今回はいつもに増して、長めの記事となってしまいました。とくに速報性を重視したようなネタではありませんので、お盆休みなどのお時間がとれるときに、のんびりとお読みいただけたらと思っています。。。m(_ _)m)

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油川へ入ってきたのは、701系の普通列車。
この6時22分発の蟹田行きが、下りの初発列車です。
▲14.7.28 津軽線 油川

津軽線で「はまなす」を撮影したあと、撮り鉄の青森遠征プランとしては、奥羽本線の寝台特急「あけぼの」へと転戦するのが、定石と言ったところでしょう (゚∀゚*)オオッ!。本来は私だって、そうしたかったところ。そう、「あけぼの」が走っているのならば・・・( ̄△ ̄;)エ?。というのも、ご存知「あけぼの」は、今年の3月で定期運転を終了。その後は多客期の臨時列車として残っているものの、今夏の運転は8月1日(青森発着基準)からの半月間。つまり私が訪れている7月末には、まだ運転されていないのです (・ε・`)チェ。前記事で、「お盆の時期を外した早めの夏休みは、交通機関が空いていて、案外悪くない」というようなことを書きましたが、お盆の時期に休めない私は、多客期の貴重な臨時列車を撮りに行けないという残念な面もあります (´・ω・`)ショボーン (ただ、「はまなす」の撮影でご一緒した方によると、やはりせっかくなら「はまなす」と「あけぼの」を合わせて撮ろうと考える方が多いらしく、「あけぼの」が運転されると、「はまなす」の撮影地も一気に同業者が増えるとのこと。なんでもGWには先ほどの油川で、午前3時には場所取りが始まっていたらしい・・・w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!)。 「あけぼの」の運転がない以上は、近辺で他に狙うものが思い浮かばない私 σ(゚・゚*)ンー。そこで今日は「撮り鉄」ではなく「乗り鉄」の方に重点を置いて、旅をしたいと思います (・o・*)ホホゥ。 実は青森で時間があるのなら、私にはぜひとも乗っておきたい「鉄道」があったのです。 油川から乗りこんだのは、青森とは反対の方向へ進む、蟹田行きの下り普通列車。

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津軽半島の東側に敷かれている津軽線ですが、
海沿いを走る区間は意外と少ない。
乗った電車の終点にあたる蟹田付近で、
ようやく車窓に海景色が広がりました。
ここにきて、ちょっと日差しが回復してきたかな?
▲14.7.28 津軽線 瀬辺地-蟹田(車窓から)

津軽線は、奥羽本線の青森を起点に津軽半島の東側を北上し、蟹田を経て、外ヶ浜町の三厩(みんまや)までを結ぶ、全長55.8キロのローカル線(地方交通線)。このうち、青森と中小国(信号場)の間は交流電化されており、本州と北海道を結ぶ津軽海峡線(愛称)の一部を構成。前回に紹介した、特急「スーパー白鳥」や寝台特急「北斗星」、急行「はまなす」、さらには多くの貨物列車などが同線を通過しています。しかし、海峡線と分岐する中小国から先の末端区間は非電化のままで、運転本数が極端に少ないローカル線そのもの。使用される車両も、中小国のひとつ手前にある蟹田で、電車とディーゼルカー(気動車)に分けられます(一部、全線を直通する列車もあり)。この日の私の目的は海峡線での渡道ではなく、津軽線の方。なので、蟹田から乗り継いだのは三厩行きのディーゼルカー ノリカエ~...(((o*・ω・)o。

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北緯41度、ニューヨークとローマを結ぶ町・蟹田
・・・で乗り継いだのは、
三厩行きのディーゼルカー、キハ40。
▲14.7.28 津軽線 蟹田

片手で数えられる程度の客を乗せて、蟹田を発車した三厩行き。ロングシートのステンレス電車から、ボックスシートのディーゼルカーへ乗り換えると、一気にローカルムードが増します。ああ、やっぱり国鉄型キハの振動はいいなぁ・・・(´▽`*)キハキハ~♪  まさに、もう、たまらんらん♪   しかも、北東北のキハはいまだに非冷房の車両が多く、窓を開けて思う存分に外の空気を吸うことができるのです。でもこの日、奥津軽の風はちょっと冷たかった・・・(^^;)ゞポリポリ 。窓越しにて、流れる風景を楽しみます。

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蟹田の隣駅、中小国を過ぎると、
やがて津軽線と海峡線は分岐します。
右に別れる高架線が、
青函トンネルを経て北海道へと続く海峡線。
▲14.7.28 津軽線 中小国-大平(車窓から)

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さらにほぼ同地点で、
建設中の北海道新幹線の下をくぐる津軽線。
ここが海峡線と北海道新幹線の合流点になります。
▲14.7.28 津軽線 中小国-大平(車窓から)

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津軽線と海峡線の位置関係を地図で示すとこんな感じ。
(クリックで別窓拡大します)
赤が津軽線、緑が現在の津軽海峡線、
そして紫が建設中の北海道新幹線です。

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海峡線の津軽今別駅は新たに、
新幹線の「奥津軽いまべつ駅」として生まれ変わります。
現在は新幹線駅の建設がまっただ中。
ちなみに、ここで接続する津軽線の駅は、
津軽二股と言う、別の駅名を名乗っています
(新幹線開業後に改名されるのかは不明)。
▲14.7.28 津軽線 津軽二股付近(車窓から)

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せっかくのローカル線の車窓なのに、
なんだか鉄分の濃い、線路の分岐点や工事中の駅舎など、
無機質なものばかりを紹介してしまいましたが、
本来の津軽線は、のどかな情景が広がります。
終点の三廏が近づくと、車窓に津軽海峡が臨めました。
▲14.7.28 津軽線 津軽浜名-三厩(車窓から)

再来年に予定されている北海道新幹線の部分開業(新青森~新函館北斗)を間近に控えて、ちょっぴり沿線風景が慌ただしい津軽線。しかし、こういう変化に富んだ過渡期の情景は鉄にとっては楽しく、食い入るように車窓を眺めてしまいます (*゚∀゚)=3ハァハァ!。そんな工事中の新幹線や海峡線との接点である津軽二股(海峡線側の駅名は津軽今別)を過ぎると、車窓はローカル線らしいのどかな情景となり、進行右手に津軽海峡(三厩湾)の海景色が見えると、間もなく終点の三厩です。

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津軽線の終点、三厩に到着。
ここで線路が途切れた津軽半島北端の終着駅には、
最果ての旅情が漂っていました。
▲14.7.28 津軽線 三厩

油川0622-(津軽323M)-蟹田0655~0707-(325D)-三厩0746

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東北の駅・百選に認定されている、三厩駅。
列車の発着本数は一日5本と少ないですが、
ちゃんと駅員さんが配置されている有人駅です。
▲14.7.28 津軽線 三厩

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ローカル線でもワンマン運転ではなく、
車掌が乗務する津軽線の単行列車を、
三厩の駅員さんが発車合図で見送ります。
乗客の姿はなくとも、しっかり確認して出発進行!
∠(・`_´・ ) ビシッ!
今、こういう光景って、少ないですよね・・・。
▲14.7.28 津軽線 三厩

私が三厩を訪れるのは、これが三度目。過去の二回は津軽線に乗ることが目的だったので、三厩での滞在は短く、乗ってきた列車の折り返しですぐに戻っていました ンジャッ!( ゚д゚)ノシ。しかし今回の私の目的は津軽線の乗車ではなく、ここからさらに先へ進んだところにあります。と言っても、ここは津軽半島北端の終着駅で、この先に続く鉄道路線はないハズ・・・σ(゚・゚*)ンー… そう、実はここから先は列車ではなく、路線バスでの移動になります (゚∀゚*)オオッ!。折り返してゆく列車を見送ってから駅舎を出ると、そこにはすでに一台のバスが停まっていました。それが私の乗る、外ヶ浜町営循環バス。(´▽`*)バスバス~♪

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列車に接続する形で駅前に待機していた、
外ヶ浜町営循環バスの三厩線。
三厩駅から竜飛方面へ、一日7便が運行されています。
おや?よく見るとバスの車体に、目的地のヒントが・・・( ̄▽ ̄;)ア…
(いや、ヒントではなくて、ズバリそのものか ^^;)。
▲14.7.28 外ヶ浜町営バス三厩線 三厩駅前

ところで路線バスの場合、料金前払いの運賃均一制か、整理券方式で料金後払いの距離別運賃制のどちらかが一般的。 このバスには乗降口に整理券の発行機らしきものが見当たらなかったので、運ちゃんに料金を訪ねてみると ホホホノ( ̄o ̄*)オイクラカシラ?  ・・・え!?いっぴゃくえん!?Σ(゚□゚*)ナニーッ!! 調べた時刻表によると、この先は30分以上も時間がかかる距離を乗るというのに、なんと運賃は全区間100円だと言う (=゚ω゚=;) マジカ!? 。町営のコミュニティバスとはいえ、この安さにはちょっと驚きでした。三厩駅からの乗客は、私以外にも列車から乗り継いだ方が5人ほど。うち一人は地元の方で、残りは観光客のようです。

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三厩駅を発車したバスは、
すぐに三厩湾沿いの国道339号線に出ます。
車窓に海を見ながらのローカル路線バスの旅・・・
なんだか、元アイドルの隊長と漫画家が
マドンナを迎えて旅をする、
アノ番組」っぽい感じになってきたな・・・(´∀`;)ハハ。

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基本的にバスは海沿いの国道を走りますが、
所々で立ち寄る、ひなびた漁村集落の風景が、
これまたいい雰囲気です (・∀・)イイネ!。

三厩から海岸沿いに北上を続けて、ひた走る外ヶ浜町営バス。その行き先は津軽半島の突端にある竜飛(たっぴ)岬です。ふだんは鉄道に乗るばかりで、観光地などほとんど立ち寄らない私の旅。ではなぜ、今回はバスで竜飛岬などへ向かっているのかというと、実はここに私がまだ乗ったことがない「とある鉄道路線」があるからなんです ( ̄。 ̄)ヘー。一般の時刻表には運転時刻はおろか、路線図すら掲載されていない鉄道。それを求めて私がバスを下車したのは、竜飛岬の少し手前にある「青函トンネル記念館」。

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三厩駅から30分、「青函トンネル記念館」で下車。
バスの向こうに見えるのが、目的の施設です。
▲14.7.28 外ヶ浜町営バス三厩線 青函トンネル記念館

三厩0807-(外ヶ浜町営バス 2便)-青函トンネル記念館0837

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ご存知、世界最長の海底トンネル「青函トンネル」の
歴史や構造を紹介している「青函トンネル記念館」。
本館の資料室では解説のパネルや模型が並びます。
正面壁のアーチは、青函トンネルの内径と同寸なのだとか。

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三線式スラブ軌道(三線軌条)の模型では、
200系新幹線とED79がトンネル内ですれ違うシーンを再現
(パンタがでかいから、ナックではなくナナゴかも・・・w )。
説明的にはわかりやすいけれど、
実際には標準軌の新幹線はH5系(E5系)、
狭軌の貨物列車はEH800形の牽引になります・・・(^皿^;)シシシ

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ちなみに記念館の屋外には、
実物の三線軌条が、無造作に展示(?)されていました。w( ̄▽ ̄;)wワオッ!
まさかこんなところで、こんなモノが間近に見られるとは・・・。

竜飛岬からほど近いところにあるこの青函トンネル記念館は、その名のとおり青函トンネルの開通を記念して造られた資料館で、館内には青函トンネルの歴史、構造などを紹介した、パネルや模型が展示されています (・o・*)ホホゥ。もちろん鉄として、この資料を見て学ぶことは多いのですが、ここでの第一目的は青函トンネルのお勉強ではありません。ざっと資料室を一巡したのちに私が向かったのは、この記念館に併設されている「駅」。こんなところに駅があるのか?と、不思議に思うかも知れませんが、何を隠そうこの駅を発着する鉄道こそ、はるばる私がここまでやってきた目的である「青函トンネル竜飛斜坑線」です w(゚0゚*)w オォー。

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青函トンネル記念館に併設されたこの建物が、
青函トンネル竜飛斜坑線の「青函トンネル記念館駅」。
何やら、外側に物々しい滑車のようなものが見えますね・・・σ(゚・゚*)ンー。
▲14.7.28 青函トンネル竜飛斜坑線 青函トンネル記念館駅

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じゃ~ん、\( ̄^ ̄)/
このオレンジのハコが、青函トンネル竜飛斜坑線の車両。
そう、いわゆるケーブルカーです (^^;)ナーンダ…。
▲14.7.28 青函トンネル竜飛斜坑線 青函トンネル記念館駅

青函トンネル竜飛斜坑線は、青函トンネル記念館駅と体験坑道駅を結ぶ、全長0.8キロの鋼索線(こうさくせん)。この路線は現在、青函トンネル記念館の施設として観光用に利用されていますが、もともとは青函トンネル工事の作業員や物資を輸送するために建設された作業用の斜坑線で、なんと海面下140メートル(海抜-140m)の地点へと線路は延びています ( ̄。 ̄)ヘー。

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ふつう、ケーブルカーとは山の斜面などにあって、
その眺望を楽しみながら進むのが醍醐味。
しかしこの竜飛斜坑線は地下・・・と言うか、海底下へと進むので、
全区間がトンネルで車窓も真っ暗です。
((((;゚Д゚))))クライノ、コワイヨー!
そのため、愛称は「もぐら号」(笑)。

ちなみに、鋼索線とはいわゆるケーブルカーのことで、これも立派な鉄道です。今までにJRや私鉄の旅客営業路線の全線を乗り潰してきた私。そのなかには、地下鉄や路面電車、モノレール、新交通システムなども含まれます。しかしこの鋼索線は、個人的な乗り潰しの対象から除外してきました。それは、私がいちばん鉄道に惹かれる理由である、「一般市民が日常生活で、誰もが気軽に利用できる乗り物」というところに、観光用を主目的としたケーブルカーはそぐわないと思ったから(ケーブルカーの中には観光用ではなく、普通鉄道の延長のような形で運行されているところもあり(近鉄の生駒ケーブルなど)、もちろんそれらには完乗路線のカウントに入れる、入れないは別として、乗車しました)。でも、そのおかげで私のタイトルには必ず、「日本の鉄道路線完乗(鋼索線を除く)」と言う、カッコ付きの注釈がつきまといます( ´_ゝ`)フーン…。実は今、国内に全23線ある鋼索線の全線完乗を目指そうか、目指すまいか、迷っているような状態なのですが、頑に拒むこともなく、機会があれば乗ってみようか・・・というような気持ちに傾いています。そんななかで先日、ソネブロ仲間で「ケーブルカーの乗り潰し」を目指していらっしゃる「nozzyさん」が、この青函トンネル竜飛斜坑線に乗られており (゚∀゚*)オオッ!!、ちょうど夏休みの青森行きを決めたばかりの私は、その記事を見て大いに刺激を受けていたのでした (*゚∀゚)=3ハァハァ!。

閑話休題。青函トンネル記念館の施設として見なされているため、一般の時刻表には掲載されていない竜飛斜坑線の運転時刻ですが、定期便は50分に一本の間隔で運転され、多客期や団体利用時には臨時便も運行されるとのこと。私が乗ったのはこの日の初発列車にあたる、9時ちょうどの1便で、乗客は10人くらい。発車時刻になると線路を塞いでいた風門が開き、地底へと続く進路が現れます(゚∀゚)オッ!。

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発車時刻が近づくと、
地下からの強い風を遮る鉄製の風門が上へ開きます。
うおおお、なんだか某アニメに出てくるハッチみたいだ!
「進路クリア! あおたけ、いきまああああす! p(`・ω・´)q 」

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もちろん、運転室かぶり付きで前方を眺めます。
地底奥深くへ、まっすぐと延びる線路・・・
トンネル内にはケーブルカーが発する
接近警告音が鳴り響きます。

全区間がトンネルの竜飛斜坑線、この路線にはもうひとつ珍しい特徴があります。それは一般的なケーブルカーにはある、交換設備がないこと σ(゚・゚*)ンー。通常のケーブルカーは二台の車両がお互いをケーブルで吊り合って、中間地点ですれ違うものが多い(交走式)。ところが、この竜飛斜坑線は車両をケーブルで巻き上げるだけの単走式で、一台が往復するピストン運転になっています。そこで思い出してほしいのが、先ほどの青函トンネル記念館駅の外にあった大きな滑車。実は車両に繋がれたケーブルはあの滑車を経て、外にある巻き上げ機に繋がっており、その巻き上げる力によって車両が上下に動くのです(この説明は、先出のnozzyさんの記事が、詳しくて解りやすいです!)。そんなちょっと変わったケーブルカーに揺られて、奥深くへ進むこと8分。前方に終点の体験坑道駅が見えてきました。

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終点の体験坑道駅付近では、これまた鋼索線では珍しい、
作業坑道への分岐点が見られます。
「まるでアリじゃねえか・・・( ̄o ̄;)ボソッ」

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終点の体験坑道駅に到着。
簡素なホームがあるだけの造りですが、
ここは海面下140メートル地点(海抜-140m)にあり、
海峡線の吉岡海底駅(海抜-149m)が廃止となってからは、
この駅が日本一・・・いや、世界一、
低い場所にある鉄道駅となっています。
そう考えると、スゴい駅でしょ!w(゚0゚*)w オォー
▲14.7.28 青函トンネル竜飛斜坑線 体験坑道駅

青函トンネル記念館駅0900-(竜飛斜坑線1便)-体験坑道駅0908

体験坑道駅に到着し、青函トンネル竜飛斜坑線を完乗。これで私の目的は達成されました。しかし、んじゃ、すぐに折り返して戻ろう ンジャッ!( ゚д゚)ノシ ・・・というわけにはいかず、この竜飛斜坑線の乗車は、青函トンネル工事で使われた作業坑道の一部を歩いて体験できる見学ツアーとセットになっており、ケーブルカー降車後はその体験坑道を一周する仕組みになっているのです σ(・ε・*)ソーナノ? 上りのケーブルカーが発車するのはその見学ツアー終了後。それまで約30分の見学時間が設けられています。せっかくですので案内係の方にくっついて、体験坑道の見学ツアーを楽しみましょう (´▽`*)))…ワ~イ♪。

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海底下に掘られた青函トンネルの作業坑。
その様子は、まるで秘密基地みたいです。
「見つけたぞ・・・これがジ◯ブローの入り口だ」って感じ。
床には作業用トロッコのレールが見られます。

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そんな坑道内には、青函トンネル建設時に
資材や作業者を運んだモーターカートロッコが展示されています。
鉄的に、こういうものが見られるのはちょっと嬉しい(^^)
「コ、コイツ、動くぞ!(`・д・´;)」 ・・・いや、動きません。

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展示物の中にはこんなモノも。
「あのね~、ジ◯ンがね~、ばくだんしかけたの~!ヽ(゚∀゚*)」
・・・ってワケではなく、
これは青函トンネルを掘削する際に使用したダイナマイト。

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展示コースの最後に辿り着いたのはこの場所。
「話をすればわかるんだ、出してください!ブ◯イトさん!」
って、檻に閉じ込められたのではなく、(もう、いいですね・・・^^;)
柵越しに見える鉄扉の向こうは本坑、
つまり現在の海峡線の本線が通っており、
旧・竜飛海底駅と繋がっています。
万が一、青函トンネル内で災害や事故等に遭遇した場合には
ここが避難経路となって、地上へと脱出することになります。

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これは壁に掲げてあった青函トンネルの略図。
青い太線が本坑(海峡線の本線)で、
左のタテに伸びる細い赤線が、竜飛斜坑線です。

体験坑道駅0937-(竜飛斜坑線4便)-青函トンネル記念館駅0944

一周30分の体験坑道ツアー、トンネル内を通過する列車などは見えないけれど、世紀の大工事と言われた青函トンネルの作業坑道や、実際に使われていた機器などを解説付きでじっくりと眺めることができ、さらにちょっとした探検隊気分も楽しめて、存分に「オトナの社会科見学」を堪能しました(その割に記事内で、あまり活かされていないけれど・・・^^;)。再び、体験坑道駅から竜飛斜坑線のケーブルカーに乗って、地上の青函トンネル記念館へと戻ります。これで竜飛斜坑線の乗車を含めた、青函トンネル記念館の見学は終了です。乗車距離はわずかでも、この辺鄙なところにある鋼索線を乗り潰せたことは、私にとって大きな収穫でした。ちなみにこの青函トンネル記念館、冬期となる11月中旬から4月下旬までは閉館となりますので、もし訪れようと考えている方がいらっしゃいましたら、その点にご注意ください(開館時間は8時40分から17時、ケーブルカーの定期最終便は16時30分発)。

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ランチは記念館内にある食堂で、
「海鮮五目ラーメン」をいただきました。
正直、値段のわりには・・・って感じでしたが、
こういう、観光地食堂のラーメンって、
無性に食べたくなることがあります。(゚д゚)ウマ-??
(何気に失礼でスミマセン・・・(^^;)ゞポリポリ)

さて、このあとの予定ですが、三厩駅まで戻るバスの発車時間には、まだ一時間半もの余裕があります。そこで、青函トンネル記念館の先にある竜飛岬や灯台など、少し周辺を散策してみることにしました ε=ε=ε=┌(*・ω・)┘テクテク。う~ん、鉄道旅というより、なんだか単なる観光になってきたような・・・"o(-ω-;*) ウゥム…。

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青函トンネル記念館から、竜飛岬への道のりでは、
高台から龍飛漁港が見渡せます。
記念館を出る頃には、すっかり青空になっていました。
できれば朝の「はまなす」で、晴れて欲しかったな・・・。
ハレタネ。( ´・ω) (ω・` )ウン。

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津軽半島の突端に立つ、龍飛崎灯台。
津軽海峡の海の安全を見守ります。
晴天で空気が澄んでいれば北海道まで見えるそうですが、
あいにくこの日は、晴れていても視界はスッキリせず・・・。
ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…

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竜飛岬から見える津軽海峡と言えば、やっぱりこの歌。
石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」です。
ボタンを押すと曲が流れるこの歌碑、
おかげで散策中はずっと、
あの曲がアタマの中でヘビロテしていました。
♪ああああ~、つがる~かい~きょう、ふ~ゆげ~しき〜♪
(* ̄0 ̄)θ~♪
・・・って、今は真夏ですけれどね。

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龍飛崎灯台のたもとから、漁港の方へと伸びているのは、
全国で唯一の「階段国道」である国道339号線 (゚∀゚*)オオッ!
まさにその名のとおり、国道に指定されている階段で、
ちゃんと逆三角形の国道標識も立てられています。
沿道の紫陽花がちょうど満開でした (^^)。

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その階段国道を降り切った龍飛漁港の集落にあるのが、
作家・太宰治や、板画家・棟方志功ゆかりの宿だった、
旧・奥谷旅館。
現在は竜飛岬の観光案内所「龍飛館」として使われています。
私は館内へ立ち寄らなかったけれど・・・。

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「龍飛館」の前に立つのは、太宰さんの文学碑。
小説「津軽」の一文が刻まれています。
学生時代に一度読んだことがあるこの小説、
ここ竜飛を訪れたら、もう一度読んでみたくなりました。
ちなみに、私は決して太宰さん好きってワケではないんだけれど・・・
(;゚ロ゚)ハッ! ひょっとしてコレって、「なで肩珍道中」の伏線なのか!?
(スミマセン、わかるヒトにしか解らないネタで ^^;)

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青函トンネル記念館まで戻らなくとも、
三厩行きの外ヶ浜町営バスは龍飛漁港からも乗車できます。
記念館から灯台、階段国道、龍飛館のルートは、
時間的にちょうどいい散策コースでした。

龍飛漁港1137-(外ヶ浜町営バス 3便)-三厩駅1152

竜飛岬観光で適度に時間を潰してからバスに乗り、三厩駅へと戻ってきました。この時点でようやく正午。う~ん、朝3時起きだったこともあるけれど、なんとも密度の濃い一日だなぁ・・・(´∀`;)スゴイネ。このあとは津軽線で青森へ出て、さらにそこから路線を乗り継いでゆく計画を立てていたのですが、ちょっとした予定変更(詳細は次回)があって、少し時間が余ってしまいました。そこでもう一カ所だけ寄り道をしようと、途中下車したのは蟹田。先述したようにこの蟹田は、津軽線の運転形態が分かれる駅であり、私が三厩から乗ってきたディーゼルカーの終点です。≧[゚▽゚]≦カニ…タ?

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三厩から青森へ向かう途中、蟹田で下車。
ホームには私が三厩から乗ってきた
単行のキハ40が佇んでいます。
▲14.7.28 津軽線 蟹田

三厩1246-(津軽336D)-蟹田1326

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灯台のモニュメントが建つ、津軽線の主要駅・蟹田。
津軽線と海峡線の分岐駅は隣の中小国ですが、
海峡線の列車はすべて中小国を通過するため、
実質的にはこの蟹田が分岐駅的な役割を果たし、
海峡線の特急「白鳥」「スーパー白鳥」も全列車が停車します。
ちなみに、同駅と北海道側の木古内との間には、
普通列車が一本も設定されていないため、
特例として同区間は普通乗車券のみで特急列車へ乗ることができます。
▲14.7.28 津軽線 蟹田

蟹田で下車したのは、何もカニを食べようと言うのではなく(蟹田って地名だけれど、カニが名物なのかは解らん)、この駅から歩いて15分ほどのところに、海を背景にして津軽(海峡)線の列車を手軽に撮ることができる、有名な撮影ポイントがあるからです オオッ!≧[゚▽゚]≦ソーカニ!。しつこいようですが、北海道新幹線が部分開業すると、大きく変わってしまう津軽海峡線の運転形態。現在、新青森と函館の間を走っている特急「白鳥」や「スーパー白鳥」も、新幹線にその役目を譲って近い将来に廃止となってしまいます。なので、その前にしっかりと現状の記録を残しておきたいところ (`・ω・´)-3フンス!。

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撮影地へ向かっている途中で踏切が鳴ったので
足を止めてぼ~っと眺めていると、
やってきたのは、なんとEH500-1が牽引する貨物列車!
Σ(゚□゚(゚□゚*)ナ、ナニーッ!!
慌ててカメラを構えましたが、障害物に引っ掛けてしまいました。
(′Д`;)アア…
どうしてこういうときに限って、トップナンバーが来ちゃうんでしょ・・・。
▲14.7.28 津軽線 瀬辺地-蟹田

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EH500を撮った写真の右側に、
チラッと見えている緑の斜面が撮影地。
線路脇から丘の上へと続く「鉄ちゃん道」が確認できます(笑)

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丘の上の撮影地に着いて、さっそくやってきたのは、
789系の特急「スーパー白鳥」。
青い海に黄緑色のマスクがよく映えます(^^)。
▲14.7.28 津軽線 蟹田-瀬辺地

海を臨むお立ち台。同業者はおらず、ひとりで独占です。朝は雲が多めだったのに、今はすっかりと晴れ渡った青空。ここは午後が順光となるので、ちょうどいい時間にやってくることができました (・∀・)イイネ!。現在、日中の津軽海峡線を走る特急は二種類あり、JR北海道の789系を使用した「スーパー白鳥」と、JR東日本の485系を使用した「白鳥」。後者は485系と言っても、国鉄型の面影が薄い、大幅にリニューアルされた編成(3000番台)なのですが、やはり789系よりも、どちらかといえば485系の方が私の狙いです。次の485系は、約二時間後の「白鳥17号」。通過までには、まだだいぶ時間があるけれど、その間に一本くらい貨物列車が来るのではないかと期待しています。カモレ(o・ω・o)コナイカナー

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続いては701系の普通列車。
今や同形式は東北地区の普通列車を代表する車両ですが、
残念ながらロングシートというところに、
ちょっぴり旅情が欠けるんです・・・。

ところが、本州と北海道を結ぶ大動脈であるはずの津軽海峡線なのに、一向に貨物列車など現れません カモレ、コネ━━━━('A`)━━━━…。う~ん、今はちょうど貨物列車のエアポケットにあたる時間帯なのかなぁ・・・(・ω・`)ウーン。やっぱりロクに調べもせず、偶然の通過に期待できるほど、貨物列車は甘くないか・・・。それにしても、蟹田に着いて唯一見かけた貨物列車が、撮影地への道中というのもなんだか皮肉なものです (^皿^;)ゞポリポリ(しかもEH500の1号機・・・)。結局、待ち時間の間に貨物列車はやって来ず、485系「白鳥」の時刻を迎えてしまいました。

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津軽海峡を眺めながら函館を目指す、485系の特急「白鳥」。
特急「はつかり」時代から青函間を結び続けてきた485系も、
北海道新幹線の開業とともに、その役目を終えようとしています。
▲14.7.28 津軽線 蟹田-瀬辺地(後追い)

快晴の海バックで、485系「白鳥」が撮れました~!ヽ(´▽`)ノワーイ♪
大幅にリニューアルが施されている3000番台とはいえ、やっぱり485系の持つオーラは789系とは違います。夏休みの繁忙期で増結され、8連となったその姿には、特急列車としての貫禄がじゅうぶんに感じられました。おそらくこの列車が、現在残っている国鉄特急型電車のなかで、もっとも長い編成になるのではないでしょうかσ(゚・゚*)ン-。
貨物列車を撮ることはできなかったけれど、海を背景にした485系を順光で撮ることができ、私は多いに満足して撮影地をあとにするのでした ヨカッタ(*⌒∇⌒*)ヨカッタ。

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蟹田から青森方面へと向かいます。
てっきり701系の普通列車かと思っていたら、
この時間の青森行きは、
三厩から直通してきたキハ40でした (゚∀゚*)オッ!
これは嬉しい誤算!
▲14.7.28 津軽線 蟹田

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非冷房で窓の開けられるキハ40は、
思いっきり海風を感じることができます。
う~ん、気持ちいい~!(´▽`*)キハキハ~♪
(このカットは身を乗り出して撮っているわけではなく、
コンデジのレンズ部のみを窓枠に押し当て、
ビューファインダーで撮影しています)。
▲14.7.28 津軽線 蟹田-瀬辺地(車窓から)

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蟹田から50分。
ホームに西日が差しこむ頃、青森に到着。
▲14.7.28 奥羽本線 青森

蟹田1600-(津軽340D)-青森1653

早朝の「はまなす」撮影に始まり、その後は津軽線と路線バスを乗り継いで、竜飛岬の青函トンネル記念館へと行ってきた二日目。冒頭にも書きましたが、もしもこの日に臨時の寝台特急「あけぼの」が運転されていたら、私は間違いなくそちらの撮影に流れていたことでしょう。その撮影が叶わないなかで選んだ今回の行程でしたが、むしろ変化に富んだ、ちょっと面白い旅になったのではないかと思っています。おそらく前記事の続きで、この行動を予想した方は少なかったのではないでしょうか?(笑)
さて、夕方に青森へと戻ってきた私。この先は・・・?

 


続きます。



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