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ONE-shot 181 さよなら、チョッパ。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 181 さよなら、チョッパ。

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「さよなら」と言っても、
この電車が引退するわけではありません。
走行装置が古い「チョッパ制御方式」というものから
新しいインバータ制御方式へと載せ変えられるのです。
(´д`)ハア
 
ちなみに「チョッパ」と言っても、
トナカイの医者ではありません。
ヾ(´∀`;)ソレ、チョッパ
 

 
チョッパ制御(電機子チョッパ制御)とは、
従前の鉄道車両に多く用いられていた
抵抗器を使用してモーター電圧を変化させる方式とは異なり、
電気的無接点スイッチであるサイリスタ半導体を用いて
主回路を断続的に「ON-OFF」する(チョッパ=chopper)ことにより、
モーターに加わる電圧を変えて速度を調節する制御方式です。
また、ブレーキ時には電車自らが「動く発電所」となり、
走行中の別の車両に電力を供給します(回生ブレーキ)
 

省エネに優れたこの方式を、東京メトロの前身である営団地下鉄は、
1971年に世界で初めて実用化し、千代田線用の6000系に採用。
以来、同社内外の様々な車両(国鉄201系など)に搭載されましたが、
近年ではさらに省エネ、省コスト、省メンテナンスに優れた、
インバータ(VVVF)方式が主流となり、チョッパ方式は衰退。
順次、チョッパからVVVFへの換装が行なわれることとなりました。
(東京メトロの解説から抜粋して要約。
私は装置や機器類に疎いので、詳しくはwikiなどを参照されてください

 
 
 

なんだか小難しいハナシになってしまいましたが、
チンプンヽ(゚◇。)ノカンプン
このチョッパ制御方式は上の説明にもあるように、
営団地下鉄・千代田線の6000系で初めて採用されたことから、
千代田線LOVER」の私にとっても、ちょっと馴染み深いシステム。
と言っても、私は鉄道車両の技術屋さんではないので、
直接的に制御装置を触ったり見たりすることはありません。
実は一般の乗客がチョッパ制御車であることを
いちばんに感じられるのは、その「音」。
σ(゚・゚*)オト?
同方式の電動車に乗っていると加速や減速の際に
「ム゛ーーーーー…」と言う独特の高周波音(チョッパ音)が
床下から聞こえ、これがチョッパ車の特徴でもあります
( ̄。 ̄)ヘー

千代田線(常磐緩行線)沿線で育った私は、
6000系が奏でるチョッパ音を
駅や線路際でよく聞いたものでした
 

パイオニアである千代田線の6000系は
すでに在籍する全車がインバータへの換装を終え、
東京メトロ最後の電機子チョッパ制御車となったのが、
この半蔵門線の8000系・8110F
チョッパ制御車に思い入れのある私はどうしても
「さよなら!電機子チョッパ制御車」のマークを掲げた同編成を
ちゃんと記録しておきたくて、
半蔵門線が直通する東急田園都市線へ
撮影に向かいました。【◎】]ω・´)パチッ!
 

もちろん撮影後には同編成の電動車へと乗って、
あのチョッパ音に耳を傾けてみます。
ム゛━━━( ̄- ̄ 3)━━━━

チョッパ車は東京メトロ以外の鉄道会社にもまだ多く存在するけれど、
私が慣れ親しんだのは、やっぱりメトロ・・・いや

営団車が鳴らす初期のチョッパ音。
録音や動画などを記録する「音鉄」の趣味はない私ですが、
この音はちょっぴり録音して残したい気持ちになりました。

 
15.4.19 東急田園都市線 すずかけ台
 
 
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制御装置の換装と言うマニアックな話題にも関わらず、
ヘッドマークや側面の装飾が施された、8000系・8110F。
それだけ東京メトロ(元・営団)のチョッパ制御方式に対する
パイオニアとしての誇りのようなものが感じられました。
ちなみに同編成は今月中に入場し、
7月にVVVFインバータ制御車として出場する予定。

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同編成電動車の車内側窓には、
チョッパ車の解説などがステッカーで貼られていました。
なかには「チョッパ音♪ 聞こえます!」なんてものもあり、
(゚∀゚)オッ!
このステッカーのあたりで耳を澄ますと、
独特な「ム゛ーーーーー…」と言う高周波音が聞こえます

ム゛━━━( ̄- ̄ 3)━━━━
ちなみにこのチョッパ音、人によっては
「ビーー…」とか、「プーー…」とも聞こえるみたい。
でも私の耳だと 「ム゛ーー…」(笑)

 

 
 
 
☆オマケ

 

東京メトロの中でも、個人的にはそれほど馴染みが深くない半蔵門線の8000系。正直、撮影する機会もあまり無いのですが、実は過去に一度だけ、この8000系をメインで撮りに行ったことがあります。それは半蔵門線・・・ではなく、東西線で活躍していた頃の8000系です (・o・*)ホホゥ。
今から30年近く前のこと、当時の東西線では利用客増加に対処するための車両増備が早急に望まれていましたが、同線の主力だった5000系は新製からすでに20年以上が経過していて今さらの増備は得策ではなく、いっぽう、その後継車となる新型の05系はまだ設計中の段階。そこで同線へ暫定的に投入されたのが、数年後に延伸開業(半蔵門〜三越前)を控えていた半蔵門線用の8000系でした。そんな経緯から東西線における同車の使用予定期間は短く、将来的には半蔵門線への移動が決定しているため、当初から帯色は東西線を表す水色ではなく半蔵門線の紫色。東西線では文字通りの異色な存在で、05系が投入されるまで一年ちょっとの期間、同線での活躍が見られました。
回の「さよならチョッパ車」もそうですが、私はこういうマニアックな地下鉄ネタが、昔からけっこう好きだったんですよね・・・(^^;)ゞポリポリ。
  
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10両編成三本(8112F・13F・14F)が投入された、
東西線用の8000系(上写真右、下写真左)。
既存の半蔵門線仕様と比べて、
運転台(ワンハンドルから2ハンドル)や
連結器(自動連結器から密着連結器)、
搭載する保安装置の変更などがありました。
外観上で目立つのは連結器の違い(密連)かな?
隣に並ぶのは当時の東西線の主力、5000系。
左にチラッと写る総武線の103系も今では懐かしいです。
▲88.7/87.12 営団地下鉄東西線 西船橋
 
8803.jpg
半蔵門線を表す紫帯の仕様で
東西線の運用についた8000系には、
各側扉上に誤乗防止のための
東西線」ステッカーが貼られていました
▲87.12 営団地下鉄東西線 西船


 

 

 

もひとつオマケ。 

 
今回はあまりにもマニアックすぎる内容でしたので、
m(。・ε・。)mスンマソ-ン
先日銀行で換えてきた
「新幹線開業50周年記念硬貨」をちょろっとご紹介。
交換日の初日(4/22)、出勤前に近くの銀行へ立ち寄ったら、
難なく手に入れることができました
 
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ちょっとゲーセンのコインっぽいけれど、
裏に描かれた0系がなかなかカワイイじゃん♪
(・〇・)



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