夏休み04・・・「東北仙石ライン」乗車記 [鉄道旅行記]
夏の休暇を利用した鉄道旅、前回からの続きです(今回も長めの記事となっていますので、時間のあるときにゆっくりとお読みいただくか、本文をすっ飛ばして写真とキャプションで大体の流れを掴んでいただけたらと思いますm(_ _)m 飯テロ注意報は・・・もう解除かな ^^;)。
北海道北端の稚内(わっかない)をスタート地点とした「青春18きっぷ」の鈍行旅は、宗谷本線などの「乗り鉄」や、終焉迫る寝台特急「北斗星」の「撮り鉄」を楽しみ、さらには沿線の各地でご当地の美味しいモノに舌鼓を打ちながら、二日間かけて北海道を縦断。南端の函館までやってきました ハ~ルバル キタゼθ(´▽`*)ハ~コダテ~♪。そして函館で迎えた三日目は、寝台特急「カシオペア」を撮影するために早朝から行動を開始 (`・ω・´)-3フンス!。しかし朝からあいにくの雨模様で ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;、せっかく景色のキレイな大沼公園の撮影地まで出向くも、土砂降りの中で「カシオペア」を迎える結果となってしまいました (´・ω・`)ショボーン。その後は江差線と海峡線を乗り継いで北海道に別れを告げ アバヨ!(*`Д´)ノシ、青函トンネルを経て本州に上陸。北海道新幹線の工事が佳境を迎えている津軽今別駅を見学してから津軽線へと乗り、15時過ぎに青森へと到達しました アオモリ(・ω・)ト-チャコ。
今さらながら今旅における私の目的は、1.日本最北端の宗谷岬に立つこと <( ̄^ ̄)>フン!。2.宗谷本線に乗って、音威子府の黒い蕎麦を食べること (゚д゚)ウマー!。3.DD51が牽引する「北斗星」・「カシオペア」を沿線で撮ること 【◎】]ω・´)パチッ!。4.青函トンネルを通って津軽今別を見学すること (「゚ー゚)ドレドレ・・・という、この四つでした ( ´_ゝ`)フーン。とすると、青森に到着した時点ですべての目的を達成したこととなり、あとはもう東京に帰るだけ σ(゚・゚*)オワリ?。今から新青森へ出て東北新幹線に乗り継げば、19時過ぎには東京へ着くことが出来ます バビューン-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ。でも、せっかく東北の方へ来たのならば、私にはこの機会にもう一カ所だけ寄りたいところ・・・というか、寄りたい路線がありました (・o・*)ホホゥ。そのお目当ての路線が発着する都市は、同じ東北地方といえども青森からは決して近くないのですが、今から列車を乗り継いで行けばなんとか本日中にはたどり着くことができます (゚ー゚*)ドコ?(あ、ここで言う「列車を乗り継ぐ」とは、もちろん鈍行列車(普通列車)ね ^^;)。そこへ向かうために私がまず青森から乗り込んだのは昨年と同様に、八戸(はちのへ)方面へと進む「青い森鉄道(旧・東北本線)」(゚∀゚*)オオッ!!(ゆるキャラさん、今年も弘前方面じゃなくてスミマセン・・・)。鈍行列車の乗り継ぎ旅は、まだまだ続きます (/*´∀`)o レッツラゴー♪。
青森から乗るのは、青い森鉄道の八戸行き。
ロングシート仕様の青い森701系でした。
ホントは青森で30分の接続時間があったはずなので、
駅そばでも食べようと思っていたのですが、
津軽線の列車が遅れたため乗り換え時間がギリギリに。
お昼を食べる余裕はありませんでした・・・(・ε・`)チェ。
ちなみに青い森鉄道はJRではない第三セクター路線ですが、
青森~八戸は特例により「青春18きっぷ」で乗ることができます。
【18】ヽ(´▽`*)))ワ~イ♪
▲15.7.28 青い森鉄道 青森
青森から一時間半で八戸着
(乗ってきたのは真ん中の電車)。
昨年はここで左の八戸線に乗り換えましたが
(お!タラコだ!(゚∀゚)オッ!)
今年は右側に停車中の
青い森鉄道からIGRいわて銀河鉄道へ直通する
二戸行きに乗り継ぎます ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。
そしてここから先は「18きっぷ」の使用圏外。
乂`・д・´)ダメッ!
▲15.7.28 青い森鉄道 八戸
青森県の第三セクター・青い森鉄道と
岩手県の第三セクター・IGRいわて銀河鉄道の境界は、
両県境の駅、目時(めとき)。
目時を出てすぐの馬淵川を渡ると、
列車は青森から岩手に入ります。
(´▽`*)イワテ~♪
▲15.7.28 青い森鉄道 目時(車窓から)
二戸(にのへ)で乗り継いだ盛岡行きは、
IGRいわて銀河鉄道のIGR7000系。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。
車内はやはりロングシート仕様でした。
▲15.7.28 IGRいわて銀河鉄道 二戸
八戸から盛岡まで、
青い森とIGRの運賃は3040円・・・Σ(゚Д゚ノ)ノ タカッ!。
この区間だけで「18きっぷ」一回分の金額を
上回ってしまいました (・ε・`)シャーナイネ。
IGRの終点(起点)で東北本線との接続駅、
盛岡に到着 (・ω・)ト-チャコ。
IGRの改札で「18きっぷ」を提示し、
八戸から当駅までの乗り越し運賃を清算します。
▲15.7.28 IGRいわて銀河鉄道 盛岡
青森から元・東北本線だった第三セクター路線の青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道を乗り継いで、岩手の盛岡までやってきました モリオカ(・ω・)ト-チャコ。昨年に青い森鉄道へ乗ったときにもちょろっと説明しましたが、青森と八戸の間にはJRの飛び地路線(他のJR線と接続しない、野辺地からの大湊線、八戸からの八戸線)が存在するため、この区間は特例により「青春18きっぷ」で通過することができますが、八戸と盛岡の間は特例が通用しない「18きっぷ」の使用圏外。同区間を通過するにはあらためて乗車券が必要です (・ε・`)シャーナイネ。そしてやはり昨年にも触れたように、岩手の三セク路線であるIGRいわて銀河鉄道の運賃設定はとくに高く、八戸~盛岡の107.9キロで3040円 Σ(゚Д゚ノ)ノ タカッ!。参考までに同距離でのJR運賃(幹線)は1940円です。いっぽう、同区間の東北新幹線は特急料金込みで3500円(乗車券1660円・特急券1840円)と、その差はわずか500円未満なのに、所要時間は新幹線の30分に対してIGRは二時間もかかります ( ̄  ̄;)ニジカン…。ならばここは昨年のように、この区間だけでも新幹線に乗ろうかとも思ったのですが・・・今旅は稚内からず~っと鈍行列車のみを乗り継いできたこともあり、ここで新幹線を使ってしまうのはなんだか惜しい気がします σ(・ω・`)ウーン…。時間的には新幹線の方がずっと早く着けるけれど、在来線(IGR)を使っても今日中に目的地へ着けないことはない。今回の私はできるだけ在来線での旅にこだわることとし、あえてIGRの方を選びました コッチ...((((o* ̄-)o ┃IGR┃。そして盛岡に着いたのは19時、一杯やるにはちょうどいい頃合いです エーンカイ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノエーンカイ♪。冷麺、じゃじゃ麺、前沢牛、炉端焼き、南部美人・・・(゚ー,゚*)ジュルルル 美味しい名物料理の多い盛岡は私の大好きな街。でも・・・残念ながら今日の行程はここで終わりじゃありません (・Д・`)エ━━。そう、目的の都市は盛岡ではないのです (・Д・`)エ━━。数々の盛岡名物に後ろ髪を引かれながらも、私はさらに列車を乗り継ぎます イクゾ(# ̄∀ ̄)----C<o≧ロ≦)oイヤー )))) ズリズリ。
盛岡からは再びJRの路線となり、
「18きっぷ」の使用圏内です (*`д´)=b OK牧場!。
乗るのは東北本線の一ノ関行き。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
ちょうど帰宅ラッシュ時と重なったこともあって
この列車が今旅で一番混雑していましたが、
前の方に空席を見つけ、なんとか座ることができました。
ε-(´o`)ホッ。
▲15.7.28 東北本線 盛岡
残念ながら三大麺(冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば)などの
名物を味わうことはできませんでしたが (・ε・`)チェ、
盛岡のわずかな乗り換え時間で私が買ってきたのは
以前にも紹介した有名お店のコッペパン σ(・ω・`)パン…。
最近は駅ビルでも買うことができるようになりました。
このパンはいろいろな中身を楽しめるのですが、
さて今回の私が選んだのは・・・
じゃじゃ麺の具材である肉味噌とキュウリを
コッペパンに挟んだという、その名も「じゃじゃパン」。
( ̄△ ̄;)ジャジャパソ…。
このお店自慢の弾力があるコッペパンに
肉味噌の旨味がウマくマッチし、
さらにキュウリのシャキシャキ感も良く、
意外とイケるじゃありませんか (゚д゚)ウマー!。
ちなみに、タイミングを逸したこともあり、
函館の海鮮丼以来の食事です・・・。
一ノ関でさらに乗り継いだのは、仙台行き。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。
これが本日上りの最終列車です。
クロスシートの719系を期待するも、
待機していたのはロングシートの701系。
北海道ではボックスシートばかりだったのに、
JR東日本管内に入った途端、
蟹田からここまでずっとロングシート続きでした。
ε-(ーωー;)フゥ…。
▲15.7.28 東北本線 一ノ関
青森から7時間、盛岡から3時間、
ようやく到着したのは杜の都・仙台 (・ω・)ト-チャコ。
ちなみに速達タイプの新幹線「はやぶさ」ならば
新青森~仙台はわずか一時間半です・・・(^^;)。
▲15.7.28 東北本線 仙台
青森1522-(青い森578M)-八戸1653~1658-(2564M)-二戸1736~1753-(IGR4536M)-盛岡1901~1921-(東北1552M)-一ノ関2054~2100-(550M)-仙台2238
仙台では七夕飾りがお出迎えです (゚∀゚)オッ!。
でも時刻はもう22時半で、
仙台名物の牛タン屋さんはすでに閉店。
仕方なくこの日の打ち上げは
駅近くのチェーン店系居酒屋で軽く済ませました
(・ε・`)シャーナイネ。
青森から普通列車を乗り継ぐこと実に7時間、ようやくこの日の目的地である宮城の仙台に到着しました センダイ(・ω・)ト-チャコ。鈍行の乗り継ぎ旅は好きでやっていることとはいえ、途中から日が暮れて車窓風景が楽しめなくなり、また座席がロングシートの電車ばっかりだったこともあって、後半の盛岡~仙台はさすがにツラかったなぁ・・・ε-(ーωー;)フゥ…。では、この頑張った成果はというと・・・
三日目の行程を地図で表すとこんな感じ。
函館~大沼の往復と函館~仙台の片道です。
そのうちの八戸~盛岡は「18きっぷ」の圏外。
函館~仙台のみでも移動距離は約548キロで、
これは初日の稚内~東室蘭の約490キロを
上回っています w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!。
函館から仙台まで乗り継いできた三日目、その距離は約548キロで、普通乗車券だと11640円(JR+青い森+IGR) w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!。それを「青春18きっぷ」一回分の2370円と、八戸~盛岡の青い森鉄道+IGRいわて銀河鉄道の3040円、合計5410円で移動できたことになります。稚内からのトータルだと約1237キロ、普通運賃が18760円のところを、「18きっぷ」三回+IGR運賃の10150円・・・。あり?こうやって数字だけで見ると、苦労した割にあまりおトクっぽさが感じられませんね・・・(・・∂)アリ?。やはりどうしてもIGR運賃の高さが目を引きます。三セク路線なので仕方ないけれど、「18きっぱー」にとってIGR区間はネックだなぁ・・・(゚ペ)ウーン…。でもこの経路でなければ、大沼で「カシオペア」を撮ってから今日中に普通列車だけで仙台にたどり着くことはできませんでした (・ε・`)シャーナイネ。そうまでして私がこの仙台にやってきた目的はいったい何なのかというと、実は今年の5月に仙台を発着する新たな路線が誕生したのです。その名も「東北仙石(とうほくせんせき)ライン」(・o・*)ホホゥ。旅の四日目となる翌日は、個人的にまだのたことが無かったこの新線を乗り潰したいと思います (゚∀゚*)オオッ!!。
7月29日(水)
夏休み旅の最終日は仙台で迎えました。
仕事の出張で来ることはあるものの、
プライベートで訪れるのは久しぶりです。
▲15.7.29 東北本線 仙台
今旅は稚内でも、東室蘭でも、函館でも、朝起きて部屋のカーテンを開けると曇り空ばかりでしたが ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…、この仙台では久しぶりに眩しい朝日を拝むことができました (つ▽≦)マブシッ!。旅の最終日にしてようやくいい天気に恵まれたようです。ただし今日は外で撮り鉄をせず、一日を通してずっと乗り鉄の予定なのがなんとも皮肉なところ・・・(^^;)ゞポリポリ。そんな青空を仰ぎながら駅へ向かい、「青春18きっぷ」に入鋏して改札を抜けると、お目当ての東北仙石ラインの列車はすでにホームへ入線していました (゚∀゚)オッ!。車両は東北本線で一般的に使われている701系のような交流形電車ではなく、HB-E210系という最新型のハイブリッド気動車です コレモ(゚ー゚*)キハキハ~?。
仙台の東北本線ホームに待機していた、
東北仙石ラインの石巻行き。
車両は同線専用のハイブリッド気動車、
HB-E210系です (゚∀゚*)オオッ!!。
▲15.7.29 東北本線 仙台
平日早朝の下り列車ということもあり、
車内はガラガラに空いていましたが、
私は席に座らずhanamura師匠ゆずりの”戦闘先頭体勢”!
ベストポジションをキープです!
m(・∀・)m カブリツキ♪
東北仙石ラインの石巻(いしのまき)行きは定刻の6時26分に仙台を発車し、まずは東北本線を下ります (/*´∀`)o レッツラゴー♪。ハイブリッド車とはいえ、ディーゼルカー(気動車)の鼓動を聞きながら東北本線を走るのは、なんだか新鮮な気分です。あれ?東北本線?新路線じゃないの? (゚ー゚?)オヨ? と、思われるかも知れませんが、実は今年新たに誕生した東北仙石ラインは、東北本線の仙台と仙石(せんせき)線の石巻の間を、松島付近に新設された両線を繋ぐ渡り線(接続線)を経て、ダイレクトに結ぶ直通の路線・・・というか運転系統の愛称で、その運転区間を正式な路線名称で示すと、仙台から松島*までを東北本線、松島から高城町までが新設された接続線(東北本線の支線扱い)、そして高城町から石巻までは仙石線を走行するルートになっています (・o・*)ホホゥ。JRの全線を完乗している私は東北本線も仙石線も過去に全区間を乗車済みなのですが、今回新規に作られた両線の渡り線は未乗で、完乗のタイトル防衛にはここを潰さねばなりません ( ´_ゝ`)フーン。ちなみにその渡り線の距離は、わずかに0.3キロ(笑)(*東北本線と接続線の分岐点は松島駅手前にあり、実際に東北仙石ラインの列車は同駅を通りませんが、分岐点は松島駅構内とされています)。では、その未乗区間を乗り潰す様子を前面展望でご覧ください。
今年の5月30日に開業した「東北仙石ライン」。
駅に貼ってあったポスターを使って説明すると、
同線は、海側に敷かれている仙石線(青い線)と、
内陸をまっすぐ進む東北本線(緑の線)を
松島付近に新設した渡り線を経て直通させ(オレンジの線)、
仙台と石巻の間の時間短縮につなげるというもの (・o・*)ホホゥ。
上の図の「新規開業区間」って書いてあるところが、
私の未乗区間ね。
仙台から20分弱、
列車は東北本線の塩釜に停車。
東北本線と接続線の分岐点は、
この塩釜と隣駅・松島の間にあるため、
運行上は同駅が分岐駅となり、
当列車が行かない小牛田や一ノ関方面へ向かう場合には
ここで東北本線の列車に乗り換えねばなりません。
▲15.7.29 東北本線 塩釜(前方の車窓から)
塩釜発車後もしばらくは東北本線上を進み、
断続するいくつかのトンネルを抜けて5分ほどが経ったとき、
左側に分岐を知らせる信号機が見えてきました (゚∀゚)オッ!。
左の東北本線が赤になっているのに対して、
右の仙石接続線の第一場内は黄色が点灯しています。
▲15.7.29 東北本線 塩釜-松島(前方の車窓から)
そしていよいよ東北本線と接続線の分岐点にさしかかります。
(*゚v゚*)ワクワク♪
まずは東北本線の下り線(左)から上り線(右)の方へ・・・
▲15.7.29 東北本線 塩釜-松島(前方の車窓から)
東北本線の上り線を経て、
さらに右の方へ分岐する単線の接続線へと入ります。
▲15.7.29 東北本線 塩釜-松島(前方の車窓から)
接続線へ入って進むと、
右奥からは別の単線が見えてきます (゚∀゚)オッ!。
これが直通する仙石線の線路です。
▲15.7.29 東北本線 松島-高城町(前方の車窓から)
仙石線進入前に接続線内で一時停止。
(・ω・)ストッピ
ここでちょっと上の方を見てみると、
電気を供給する架線が張られていないのが解ります。
σ(゚・゚*)タシカニ…
そう、接続線は非電化なのです。
▲15.7.29 東北本線 松島-高城町(前方の車窓から)
信号が変わり、仙石線へ進入。
…((((*・o・)ノ Go!
これで未乗だった接続線は完乗です。
東北本線は交流電化の複線でしたが、
仙石線は直流電化の単線。
▲15.7.29 仙石線 松島海岸-高城町(前方の車窓から)
東北本線の塩釜を出た列車は、松島の手前で接続線に入り、仙石線へと至ります…((((*・o・)ノ Go!Go!。ぶっちゃけ、新線の乗車と言っても構内にあるいくつかの分岐器(ポイント)を通過するだけにすぎないのですが、こういう別路線同士の短絡線を通過するシーンというものはマニア的に見てなかなか面白いものがあります (゚∀゚*)オオッ!!。とくにこの東北仙石ラインの注目点は、東北本線が交流電化なのに対して仙石線が直流電化とそれぞれの電化方式が異なるため、その間にある接続線が非電化になっているところ (・o・*)ホホゥ。交流と直流の路線を直通させるには交直両用の電車を走らせる方法もありますが、万能な両用電車は高価で製造コストがかかるし、短い接続線に電流を変換させる地上設備(デッドセクション)を設けるのも難しい。そこで東北仙石ラインでは接続線部分を非電化とし、電化方式に拘らず直通運転が行なえるハイブリッド方式*の気動車が採用されているのです ( ̄。 ̄)ナルヘソ(*エンジンからの発電による電力と蓄電池からの電力を用いてモーターを駆動する)。そんなところに着目しながら接続線の0.3キロを通過。これで未乗区間を乗り潰すことができました ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪。
高城町で205系の上り列車と交換 (゚∀゚)オッ!。
間違いなく仙石線へ入線したことを
対向の車両を見て実感しました。
▲15.7.29 仙石線 松島海岸-高城町(前方の車窓から)
接続線を潰したあとも、引き続き石巻行きの同列車に乗り続けます。直通して入ってきた仙石線は、仙台の市街地中心部にあるあおば通りから、仙台、陸前原ノ町、多賀城、本塩釜、松島海岸、野蒜(のびる)、矢本などを経て、石巻までを結ぶ49.0キロの直流電化路線で、交流電化が主流の東北地区では珍しく、直流電車の通勤形車両・205系が使用されています ( ̄。 ̄)ヘー。私がこの仙石線に乗るのは、仙台市内の陸前原ノ町付近までが地下化された2000年以来15年ぶりで、あの忌まわしき東日本大震災よりも前のこと。2011年に発生した大地震とそれに伴う大津波は、松島湾に沿って線路が敷かれていた仙石線にも甚大な被害をもたらし、とくに野蒜(のびる)付近で津波に襲われた電車を伝えたニュース映像などは、今も衝撃的なもののひとつとして私の記憶に残っています。あれから四年、津波によって線路や駅舎が損壊した仙石線の陸前大塚と陸前小野の5.2キロ間は、湾岸に沿っていたもともとのルートではなく、津波対策を考慮した高台への移設によって復旧がなされました。そんな移設された新ルートを私が通るのはもちろん今回が初めて。でも、そこには先ほどの接続線のような新鮮な気分は無く、むしろ海沿いの旧線跡が右手の方に離れていく姿などを見ると震災によるいろいろなことがあらためて思い出され、なんとも複雑な気持ちになりました。
引き続き同列車で仙石線の車窓を眺めます。
陸前富山のあたりから右手に広がるのは、
松島湾の海景色。
お、ウミネコが飛んだ!
▲15.7.29 仙石線 陸前富山-陸前大塚(車窓から)
陸前大塚では上りの東北仙石ラインと交換。
右側に見える線路と海を隔てる堤防も、
復旧工事によって以前よりも高さが増しました。
▲15.7.29 仙石線 陸前大塚(前方の車窓から)
陸前大塚を出ると、
高台に移設された新ルートへ入ります。
この移設ルートを含む高城町と陸前小野の区間が復旧し、
仙石線の全線で運転が再開されたのは、
東北仙石ラインの運転開始と同じ今年5月のこと。
▲15.7.29 仙石線 陸前大塚-東名(前方の車窓から)
新線の車窓から、右の方へと離れていく海・・・。
震災前の仙石線は堤防の真横を走っていました。
▲15.7.29 仙石線 陸前大塚-東名(車窓から)
津波被害を受けた東名と野蒜の駅は内陸の高台に移転。
▲15.7.29 仙石線 野蒜(前方の車窓から)
吉田川と鳴瀬川を渡るコンクリート橋(鳴瀬川橋梁)の手前で、
代替新線は既存のルートと合流します。
▲15.7.29 仙石線 野蒜-陸前大塚(前方の車窓から)
東矢本は一見すると
何の変哲もない一面一線の小駅ですが σ(゚・゚*)ンー、
実は同駅の開業日は国鉄最後の日である1987年3月31日。
東矢本は国鉄時代最後に誕生した駅なのです。
( ̄。 ̄)ヘー。
▲15.7.29 仙石線 東矢本(前方の車窓から)
石巻が近づくと、
左から近づいてきたのは非電化路線の石巻線。
▲15.7.29 仙石線 陸前山下-石巻(前方の車窓から)
仙台から東北仙石ライン経由で一時間、
終点の石巻に到着です (・ω・)ト-チャコ。
▲15.7.29 仙石線 石巻
仙石線に入って快速運転となった東北仙石ラインのハイブリッド気動車は、仙北平野の田園地帯を快調に飛ばし、仙台から一時間ほどで終点の石巻に到着 (・ω・)ト-チャコ。これで接続線だけでなく、いちおう東北仙石ラインと言う愛称が付けられた区間は全線を完乗したことになります (´w`*)ドツカレサン。結局私は始発の仙台から終点の石巻まで、ずっと前面展望を楽しんでしまいました m(・∀・)m カブリツキ♪。
仙台0626-(東北仙石ライン5521D)-石巻0730
漫画家の石ノ森章太郎氏ゆかりの地である石巻は、
仮面ライダーやサイボーグ009など、
同氏の描くキャラクターたちが多く見られます。
よく見ると駅の上にもキャラクターが・・・(゚∀゚)オッ!。
▲15.7.29 石巻線 石巻
さて、せっかく石巻まで来たのならばついでにもう一線、ここで接続する石巻線の方にも寄って行きたいと思います (゚∀゚*)オオッ!!。運転頻度が一時間から二時間に一本程度の石巻線ですが、ちょうど朝の通学時間帯と言うこともあって、東北仙石ラインからの接続は良好でした。私が乗ったのは下り列車の女川(おながわ)行き。
東北仙石ラインのHB-E210系を横目に、
石巻のホームへ入線してきた石巻線のキハ110。
もちろんこちらは純粋なディーゼルカーです。
(´▽`*)キハキハ~♪
▲15.7.29 石巻線 石巻
石巻線はこの石巻が起点ではなく、仙台から東北本線で北へ40キロほどのところにある小牛田(こごた)から、前谷地(まえやち)、石巻を経て、女川湾に面した港町の女川までを結ぶ、44.7キロの非電化ローカル線(地方交通線)(・o・*)ホホゥ。個人的にこの石巻線は先ほどの仙石線とセットで訪れることが多く、石巻線へ乗るのも先述した仙石線の地下化に合わせて訪れた2000年以来、15年ぶり。ただしそのときは、石巻から小牛田行きの上り列車に乗って東北本線へと抜けてしまったために終点の女川へは行っておらず、石巻と女川の間を乗るのは同線に初乗車した89年以来、実に26年ぶりのこととなります w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!。JRも私鉄も、全線完乗を目指していた頃はしゃかりきに乗り潰していたけれど、その後はとんとご無沙汰になっている路線や終着駅って、けっこうあるものなんですよね (゚ペ)ウーン…。
石巻の次の陸前稲井で
乗っていた学生さんが一気に全員下車してしまったため、
私が乗っている車両は貸切状態となってしまいました。
石巻を出て女川へ向かう下り列車、
このあたりの車窓でいちばんの見所と言えば、
カキの養殖で有名な海跡湖の万石浦(まんごくうら)。
(´▽`*)イイネ~♪。
少しの間、列車はその湖畔を走ります。
▲15.7.29 石巻線 沢田-浦宿(車窓から)
万石浦の湖畔からトンネルをひとつくぐると、
列車は終点の女川に到着です。
先の震災では大きな被害を受けた女川町、
これは津波で流失した駅舎に変わって
新しく再建された新駅舎の三階から眺めたものですが、
ご覧のように駅のまわりはまだ更地状態です・・・。
▲15.7.29 石巻線 女川
石巻0803-(石巻1625D)-女川0828
今年の3月から使用を開始した新しい女川駅は、
震災前よりも200メートルほど内地に再建。
ウミネコが羽を広げた姿をイメージした白い屋根と、
県産のスギ材を使った外壁が特徴となっています。
構内には温泉入浴施設も併設。
▲15.7.29 石巻線 女川
列車は海跡湖の万石浦(まんごくうら)沿いなどを走り抜け、石巻から30分弱で終点の女川に到着 (・ω・)ト-チャコ。実はこの女川駅のある女川町も大地震に伴う大津波で甚大な被害を受けた町で、女川駅の駅舎や停車していた車両などは津波に流されて損壊してしまいました。駅には私が前回に訪れた26年前の面影など、まったくと言っていいほどありません。それでもあの震災から四年後のいま、鉄道での復旧を断念した路線もあるなかで、こうやって再び列車でこの女川へ到達できたことに、鉄道好きとしては感慨深いものがありました。今年の3月に全線での運転を再開した石巻線、この鉄路の復活が復興の推進に繋がり、女川の町に活気が戻ることを願っています。
女川で折り返し、石巻を経て小牛田方面へ上ると、
車窓に映るのは仙北平野の広大な田園風景。
このあたりはまさに宮城を代表するお米、
ササニシキやひとめぼれの産地です。
ただし最近のササニシキは生産量が少なく、
幻のお米とも言われているとか・・・。
▲15.7.29 石巻線 佳景山-前谷地(車窓から)
前谷地は気仙沼線との分岐駅。
気仙沼線はこの前谷地と気仙沼を結ぶ路線でしたが、
震災の被害を受け、現在は前谷地~柳津間が鉄道、
柳津〜気仙沼はバス(BRT)によって運行されています。
先日にこの気仙沼線を訪れた
ソネ鉄仲間のやまびこさんのレポートによると、
BRTの運転区間が前谷地まで延長されたらしく、
残された鉄道区間の存続が心配されるところ・・・ (゚ペ)ウーン…。
▲15.7.29 石巻線 前谷地(車窓から)
女川から走り続けて一時間強、
列車は終点の小牛田に到着 (・ω・)ト-チャコ。
小牛田は石巻線、東北本線の他、
鳴子温泉、新庄方面へと向かう陸羽東線も
当駅から分岐しています。
▲15.7.29 東北本線 小牛田
小牛田で接続した東北本線はE721系。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
この上り列車で出発地の仙台へ戻ります。
▲15.7.29 東北本線 小牛田
女川からは乗ってきた列車で折り返し、再び石巻を通って、東北本線との接続駅である小牛田まで上ってきました …((((*・o・)ノ Go!Go!。そこからさらに東北本線の上り列車へと乗り継いで仙台まで戻ると、東北仙石ライン、石巻線、東北本線を使った一周旅は完了です (=゚ω゚)ノ タライマ!。いちばんの目的だった東北仙石ラインの初乗りに加え、久しぶりとなった石巻線の乗車。いまだ車窓からは震災の爪痕が生々しく残るところも多く見られましたが、苦難を乗り越えて復旧した仙石線、石巻線に乗ったことで、あらためて鉄道旅ができる喜びをかみしめました (´ω`)シミジミ。
ここまでのルートを地図で見るとこんな感じ。
緑が東北本線、青が仙石線、赤が石巻線で、
東北仙石ラインは仙台と石巻の間を
東北本線と仙石線を直通して結びます。
それを反時計回り(左回り)で一周してきました。
女川0834-(石巻1628D)-小牛田0947~0952-(東北2536M)-仙台1038
さて、冒頭に挙げた本来の四つの目的に加え、東北仙石ラインの完乗も果たし、今旅でもうやり残したことはありません (・o・*)シューリョー!。あとはホントに仙台から東京へと帰るだけ・・・ですが、稚内からず~っと続けてきた「青春18きっぷ」による鈍行列車乗り継ぎの旅、もうここまで来たのならば、やはりそれを最後まで貫き通しましょう! まさにラストスパートです (`・ω・´)-3フンス!。
鈍行列車乗り継ぎ旅もラストスパート。
でもその前にちょっと腹ごしらえ。
仙台で機会があれば食べてみたかったのが、
駅構内の「からあげ蕎麦」c(゚.゚*)ソパ?。
からあげ蕎麦と言うと私のなかでは
常磐線・我孫子駅のものが思い浮かぶのですが、
駅そば通の間で仙台のからあげ蕎麦は
我孫子と双璧をなすものだと聞いています (・o・*)ホホゥ。
その気になるお味は・・・
豪快な我孫子の唐揚げに比べると
見た目も味も、ちょっと上品な印象。
でも、蕎麦は仙台の方が美味しいかな (゚д゚)ウマー!
東北本線鈍行旅を再開。
仙台から乗るのは、
福島行きの快速「仙台シティラビット」。
実は寄り道した東北仙石ラインの列車を除くと、
稚内からここまでで、これが初の快速列車です。
(゚∀゚*)オオッ!!
車両はクロスシートの719系。
▲15.7.29 東北本線 仙台
福島で接続した郡山行きはE721系。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
これもボックスシートに座ることができました。
▲15.7.29 東北本線 福島
過去の経験で、郡山から先は
ロングシートの701系を覚悟していましたが、
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
待機していた黒磯行きは
クロスシートの719系という嬉しい結果 (゚∀゚)オッ!。
これで仙台から黒磯まで
ボックスシートで車窓を楽しむことができました。
ヽ(´¬`)ノ ワ~イ♪
▲15.7.29 東北本線 郡山
白河の関を越えて、関東へ・・・
黒磯で乗り継いだのは通勤形の205系で、
これはもちろんロングシートです。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
▲15.7.29 東北本線 黒磯
そしてついに宇都宮で最後の乗り換え。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
今旅のラストランナーは、
宇都宮始発の湘南新宿ライン逗子行き。
車両はおなじみのE231系で、
先頭車のボックスシートに座ります。
この電車を見ると、
東京へ帰ってきたって感じがしますね・・・。
(=゚ω゚)ノ タライマ!
▲15.7.29 東北本線 宇都宮
「日本最北端の宗谷岬に立ってみたかった」と言うのが目的で、あとは東京へ帰るだけ・・・と言う体で稚内をスタートした今夏の旅 (゚ー゚*)テイ…。行きの飛行機が羽田から稚内までわずか二時間弱だったのに対して、帰りの鉄道乗り継ぎ旅は実に四日間もかかってしまいました(笑)。せっかくの北海道なのにお天気があまり良くなく、真の目的だった道内での寝台特急撮影は「北斗星」が曇り空、「カシオペア」にいたっては土砂降りとなってしまい、撮り鉄的にはあまりパッとした成果が残せなかった今旅ですが (´・ω・`)ショボーン、そのぶん乗り鉄の方はかなり充実していたように思います (´ω`)ソーネ。実ははじめから鈍行(在来線の普通・快速列車)だけを乗り継ぐ旅にするつもりだったわけではなく、函館か青森あたりからはふつうに特急や新幹線を使おうと考えていたのですが、稚内からずっと鈍行旅を続けていると、なんだかこれを中途半端で終えるのがもったいなくなってしまい σ(・∀・`)ウーン、最終的には東京まで続けてしまうこととなりました (゚∀゚)アヒャ☆。我ながら酔狂だと思いますが、でも久しぶりに何かの達成感を味わえたような気がしています。この結果、単純に稚内から東京までの移動距離は約1588キロ* w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!、普通乗車券だと21460円もかかるところを、「青春18きっぷ」四回分の9480円+青い森&IGRの八戸~盛岡間3040円の、合計12520円で済ますことができました w(゚0゚*)w オォー!!(*礼文~北舟岡、函館~大沼の往復、東北仙石ライン・石巻線の寄り道を含まず)。最後に仙台から東京まで使い通したことで、前日(仙台に着いた時点)よりも少しだけおトク感がアップしたかな? (^皿^;)セコイネ… もちろん普通乗車券の他に特急券などが加われば、その差額はもっと大きなものになるでしょう (´艸`*)オットク~♪。ただし私の旅はエンゲル係数が高く、交通費で浮いた分はすべて飲食費で消えてしまうんですけれどね(笑)。その食の方に目を移すと、北海道旅では王道の新鮮な魚介類から、各地のご当地駅弁、そして駅そばや総菜パン、ハンバーガーなど、これもなかなかバラエティに富んでいて (゚д゚)ウマー!、ピークは東室蘭のやきとりや函館の海鮮丼あたりでしたが、旅のはじめが稚内のちくわパンと音威子府の黒い蕎麦で、旅の終わりが盛岡のじゃじゃパンと仙台のからあげ蕎麦ってところも、狙ったわけじゃないのになんだか面白い結果になりました(後半に食の水準が極端に落ちたのは、資金が底をついたってこともあるけれど・・・^^;)。
人の価値観はそれぞれだけれど、「青春18きっぷ」を使った鈍行列車の旅は決して特別なものではなく、時間と体力があれば誰にでもできるものだと思います。でも、時間に追われることが多い現代社会においては、このムダに時間を費やす鈍行スタイルこそが贅沢と言えるのかも知れませんね。四日間の夏休み、個人的にはのんびりとしたいい過ごし方ができたように思います(^^)。んじゃ、来年は・・・目指せ「18きっぷ」で西大山(JR最南端の駅)ってか!? ヾノ・∀・`)イヤイヤ… 。
稚内から乗り継ぐこと、ちょうど30本目の列車となった宇都宮発の湘南新宿ラインは、定刻の17時44分に帰宅ラッシュでごった返す新宿駅へと到着しました (´w`*)ドツカレサン。
仙台から6時間半で新宿着 (・ω・)ト-チャコ。
普段と変わらない湘南新宿ラインからの下車ですが、
この瞬間に稚内からの乗り継ぎ旅が終わりました。
▲15.7.29 山手線(湘南新宿ライン) 新宿
仙台1104-(東北3582M)-福島1216~1226-(1142M)-郡山1313~1350-(2140M)-黒磯1453~1457-(654M)-宇都宮1547~1555-(2553Y)-新宿1744