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夏休み03・・・「ブルートレインあけぼの」 宿泊記 [鉄道旅行記]

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2018.07.30 夏休み03
小坂鉄道レールパーク
「ブルートレインあけぼの」 宿泊
 
前回からの続きです。

7月末に夏休みとして数日の休暇を取得した私は、JRの普通列車が一日じゅう乗り放題となる「青春18きっぷ」を使って、撮り鉄や乗り鉄を楽しむ鉄道旅に出発 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。台風の接近を受けて旅程が一日短縮となりましたが、どうにか初日に東北の秋田まで到達しました (・ω・)トーチャコ。
翌二日目は、秋田でレンタカーを借りて、日本海沿いの絶景路線で有名な五能線(ごのうせん)の撮影ポイントを巡ります ブーンε=ε=ε=凸。一時は列車が運転を見合わせるというアクシデントに見舞われたものの (´д`;)アウ…、回復が早かったことで大きな痛手にはならず ε-(´∀`;)ホッ、青い海をバックにしたキハ40の普通列車や、奇岩が立ち並ぶ景勝地をゆく観光列車の「リゾートしらかみ」など、快晴のもとで思う存分に撮影を満喫することができました (^_[◎]oパチリ。

そして最後に十二湖付近の海岸(ガンガラ穴ポイント)で、臨時列車の快速「五能線クルージングトレイン」を撮り、五能線での撮影は終了 ( ̄△ ̄ )オシマイ?。まだ昼下がりの13時半で日は高く、もっと五能線での撮影を続けたいところなのですが、今回の私はクルマを借りた機動力を活かして、五能線のほかにも訪れたい場所があるのです σ(゚・゚*)ンー…。そして、そこでの列車の時刻(?)に間に合わせるためには、そろそろ五能線をあとにして向かわなければなりません イクカ…((((o* ̄-)o。
私は朝に通って来た五能線沿いの国道を戻るようにして、十二湖から能代(のしろ)方面へとクルマを走らせます。
いったいドコへ行くのかと言うと・・・ ブーンε=ε=ε=凸。


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午後も引き続きいいお天気で、
絶好のドライブ日和です。
踏切では一時停止して左右の安全確認ね。
<(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ


いったん能代に近い八峰町(五能線の駅で言うと東八森)まで海沿いを南下し、そこから今度は北東方向の内陸部へ進路を切り替えます ...(((o*・ω・)o。白神山地の南麓を迂回するようなルートをナビの指示に従って走ること約二時間 [°□°]ミチナリヨ。クルマでも意外と時間がかかるものだな・・・と思いながらやってきたのは、秋田県北部の地方都市、大館(おおだて)。でも、ここはまだ目的地ではありません。


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大館駅前で小休止。
ここ大館はちょっと前に話題となった、
秋田犬の里として知られています。
(゚ー゚*)マサル
駅前に佇むのは忠犬ハチ公の像。
U・ェ・U ワンワン
▲18.7.30 奥羽本線 大館


大館駅は主要路線の奥羽本線(おううほんせん)とローカル線の花輪線(はなわせん)、JRの二路線が発着する大館市の中心駅で、風情ある木造建築などではないけれど、どこか昭和っぽい趣が残る鉄筋コンクリート製の駅舎を構えています (・o・*)ホホゥ。
そんな大館の駅前通りを進むと出くわすのが、道路を横切る非電化単線の踏切。おっと、踏切ならばクルマを一時停止させて安全確認をしなきゃいけませんね <(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ。でも、この踏切は確認する必要がないのです ( ̄△ ̄;)エ?。なぜならこれはすでに廃止となった路線の線路だから・・・(´・ω・`)ショボン。


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大館駅前の道路を横断する錆びた線路。
その傍らには黒く覆われた
警報機らしきものも立っています。
これはいったい・・・? σ(゚・゚*)ンー…


かつて大館にはJR(旧・国鉄)のほかに、当地を起点とするローカル私鉄(地方私鉄)の路線が存在しました。同和鉱業小坂鉄道の小坂線(こさかせん)と花岡線(はなおかせん)です (゚ー゚*)コサカ。
明治41年(1908年)に開業した小坂線は、大館から東の方に進路を取り、岱野(たいの)、雪沢温泉、茂内(しげない)、古館(ふるだて)などを経て、鹿角郡小坂町の小坂に至る、22.3キロの非電化単線(長木沢支線については割愛)。いっぽう大正3年(1914年)に開業した花岡線は、大館から北の方に進路を取り、松峰(まつみね)の一駅を経て、大館市内の花岡に至る、4.8キロの非電化単線。両線はどちらも鉱山から産出される鉱石輸送や精製した濃硫酸輸送の貨物列車運行をおもな収入源としながら、ディーゼルカーを使った旅客列車も日に数本ほど運転されていました (・o・*)ホホゥ。
しかし、花岡鉱山の閉山を受けて、花岡線は1985年に廃止 (´・ω・`)ショボン。そして小坂鉱山の閉山後も残った小坂線は、同和鉱業から分離された小坂精錬が経営を引き継ぐも、利用者の減少により1994年に旅客営業を廃止(バス転換)(´・ω・`)ショボボン。さらに小坂製錬が濃硫酸の製造を終了したことで、それを輸送していた貨物列車も2008年に運行を終え、翌2009年を持って小坂鉄道は全線が廃止となりました (´・ω・`)ショボボボン。
大館の駅付近で見られる錆びた線路や使用中止の踏切などは、その小坂鉄道の名残り・・・というか、廃線跡です (´ω`)ナルヘソ。


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小坂鉄道の大館駅があった場所。
同鉄道の廃止(09年)から長らく放置状態でしたが、
新たな観光施設が来年(2019年)の5月に
オープンするようです。
この機に踏切や線路なども撤去されるのかな・・・?


小坂線の旅客列車がまだ残っていたころ(90年代前半)、私は奥羽本線で大館を通るたびにその存在が気になっていたものの σ(゚・゚*)ンー…、当時はまず何よりもJRの乗り潰し(全線完乗)を最優先として考えており、私鉄の路線に乗ることは後回しとしていたところ ( ̄、 ̄*)アトデ…、私がJRを完乗し終える前に小坂線の旅客営業は廃止となってしまい、けっきょく一度も小坂線に乗ることはありませんでした (´д`;)アウ…。いま思えば花輪線を乗り潰すついでに大館で一泊してでも、小坂線に乗っておくべきだったな・・・と悔やんでいます (・∀・`)ザンネン。貨物の専用線としては10年前まで存続していましたが、個人的に貨物列車はあまり興味が湧かなかったこと、また、旅客列車に乗れなかった後悔の思いもあって、小坂線の貨物も撮影に訪れはしませんでした ( ´_ゝ`)フーン…。


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県道沿いにも残る小坂線の廃線跡。
一部区間では線路上をトロッコのようなもので走る、
「レールバイク」というアクティビティとして、
活用されているようです。


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立派な鉄橋もそのまま残されており、
今にも列車が走ってきそうな雰囲気。
もし今も現役だったならば、
ここはいい撮影ポイントですね。
(^_[◎]oパチリ


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ローカル線の踏切を渡るクリームくん。
・・・って、こんなイメージカット(?)が撮れるのも
廃線跡ならではでしょうか (゚∀゚)アヒャ☆。
(現行の営業路線で線路上にクルマを停めてはいけません)


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夏草に覆われる赤錆た鉄路。
その傍らには鮮やかな赤紫色の花が咲いていました。
キレイだけれど、どこか切なさを感じます。
なんという名前の花だろ・・・σ(゚・゚*)ンー…。


そんな私がレンタカーを借りて、今さら小坂線の廃線跡巡り? ( ̄△ ̄;)エ?。
たしかにこの小坂線は、廃線後も大半の区間で線路や鉄橋などが残されたままとなっており(保存ではなく放置に近い状態)、また、道路にほぼ並行して敷かれていることから状況が確認しやすくて、手軽な廃線跡探訪にはもってこいの路線と言えるかも知れません (・o・*)ホホゥ。でも、私の鉄道趣味はやはり現行路線の乗り鉄や撮り鉄がいちばん楽しくて、廃線となってしまった路線に哀愁は感じるものの、その跡地を散策するほど高い関心はなく、この小坂線も運転をしながら横目に見て「へ~、こんなところを走っていたんだ・・・」と思う程度のもの ( ̄。 ̄)ヘー(それでも、ふつうの人(非鉄の方)よりは関心を示すけれど(笑))。んじゃ、なんで私は小坂線沿いの道をクルマで走っているのか。それはこの先に私の興味をそそる目的があるからです (☆∀☆)キラーン☆。
大館から樹海ラインと呼ばれる県道を走ること50分。陽がだいぶ傾いた16時過ぎに私がたどり着いたのは、こんな場所でした (・ω・)トーチャコ。


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目的の施設は小坂の町なかにあります。
掲げられている看板は「小坂鉄道レールパーク」?
σ(゚ー゚*)レールパーク…


先にちょろっと触れたように、かつては鉱山の町として繁栄した歴史を持つ小坂町 (゚ー゚*)コサカ。近年は鉱山遺産ともいえる明治期の近代建築などの文化財を活かした観光客誘致に力を入れており、その一環として2014年に開園したのが旧・小坂鉄道の小坂駅構内を利用した複合施設「小坂鉄道レールパーク」。明治42年(1909年)に建造された小坂駅舎をはじめ、小坂の町や歴史にまつわる鉄道のミュージアムです (゚∀゚*)オオッ!。


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小坂線の終点だった小坂。
その駅舎がレールパークの総合受付となっており、
明治42年開業の味わい深い木造駅舎が、
来園者を出迎えてくれます。
(≧∇≦)シブイッ!


そして、このレールパークこそ私の訪れたかった目的地であり、法定速度を厳守しつつクルマを飛ばした結果、どうにか最終入園時刻の16時半にギリっギリで間に合いました ε-(´∀`*)ホッ。
さっそく、エントランスとなっている旧・小坂駅舎の窓口で500円の入園券を購入し (*・∀・)つ[チケト]、構内・・・もとい、園内の見学に進みます。はたしてどんな展示物が見られるのでしょうか (*゚v゚*)ワクワク♪。とはいえ、17時の閉園時刻までは30分しか時間が無いので、少し急ぎ目で巡らなきゃ アセアセヾ(*д*ヾ三ノ*д*)ノアセアセ。


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まずは「機関車庫」を覗いてみます。
建屋から顔を出しているのは、
向かって右が除雪用モーターカーのTMC200形。
左は貨物輸送に使われたディーゼル機関車のDD132。
(゚∀゚*)オオッ!


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庫内に佇む二機のディーゼル機関車。
向かって右は小坂鉄道自社発注のDD130形、DD131。
似たような形で色違いの左は
岡山の片上鉄道から移籍してきた、DD13 556。
どちらも国鉄のDD13形をベースに製造されました。
(゚ー゚*)デーデー
ちなみにレールパークのディーゼル機関車は、
いずれも走行可能な状態の動態保存で、
展示車両の入換えや運転体験などに使用されています。
( ̄。 ̄)ヘー


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これは除雪用貨車(単線用ラッセル式雪かき車)で、
国鉄から譲渡されたキ100形のキ115。
昭和10年製の貴重な車両です。
国鉄時代は蒸気機関車のような黒色でしたが、
小坂では緑色に塗られました。
(゚ー゚*)ミドリ…
ちなみに私は以前に青森の津軽鉄道で、
同形の乗車体験をした事があります。


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ん?なんじゃ、このトロッコみたいな車両(?)は。
(=゚ω゚=*)ンン!?
ちょっと検索してみると、
これは某家電メーカー(パ◯ソニックね)の乾電池をPRするため、
数年前に小坂線の廃線跡の一部区間で、
乾電池を動力源とした車両の走行実験的なものが行なわれ、
そのときに使用された「電池鉄道」なのだそうです。
( ´_ゝ`)フーン


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屋外に置かれていたのは、
小坂線や花岡線の旅客列車として使用された、
小坂鉄道自社発注のディーゼルカー(気動車)、
キハ2100形(キハ2101)。
(´▽`*)キハキハ~♪
同鉄道の歴史を語る上で欠かせない車両ですが、
ご覧のように痛みが激しいのは残念。
σ(・ω・`)ウーン…
このキハの現役時代に乗って、
一度は小坂線を旅してみたかったな・・・。


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いっぽう、こちらはきれいな姿のホキ800形(ホキ909)。
保線作業時に敷石(バラスト)の運搬や散布に使う、
「ホッパ車」と呼ばれる元・国鉄の貨車で、
小坂鉄道でも保線作業に使用されました。
最近、車両の修繕が行なわれ、
国鉄静岡鉄道管理局所属、三河槙原駅常備時代の姿が
再現されたそうです。


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続いて、プラットホームの「車両展示場」に移動。
コッチ…((((o* ̄-)o
そこに展示されているのは、
小坂線に最後まで残った蒸気機関車で、
昭和37年まで旅客や貨物の輸送に活躍した
11号機関車。
その後ろに連なる緑色の客車は、
皇室の方や来賓が小坂鉱山視察の際に使用された
貴賓客車のハ1形です。(゚ー゚*)ハ


旧・小坂駅の構内をそのまま活用した園内は現役当時(廃止前)と大きく変わっていないようで、ミュージアムというよりは鉄道施設の公開イベントを見学しているような感じ σ(゚・゚*)ンー…。
エントランス(総合受付)となっている駅舎のほか、おもにディーゼル機関車などが収蔵されている「機関車庫」、プラットホームを活かしてSLや客車が展示されている「車両展示場」、このおおまかな三ブロックに分けられた園内の公開エリアはさほど広くなく、見学時間は30分もあればじゅうぶん・・・かと思っていたのですが、やはりそれぞれの展示車両を撮影したり (^_[◎]oパチリ、添えられた説明板などを読んだりしていると φ(゚ー゚*)フムフム、時間はあっという間に流れるもので、できれば機関車庫内に併設された小坂鉄道資料室なども覗いてみたかったところですが、そこは時間が足りなくて割愛せねばなりませんでした (´д`;)アウ…。


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機関車庫内には鉄道施設の備品なども展示
(資料室とは別)。
とくに目を引くのが左手前にある、
腕木式(うできしき)信号機で、
小坂線は廃線となるまで、
昔ながらの腕木式信号機が使われていた路線でした。
( ̄。 ̄)ヘー


それにしても、さすが貨物輸送を主体にしていた鉄道だけあって、ご覧のとおりその展示内容はかなりマニアック (´∀`;)マニヤ~。たしかに数機が並べられたディーゼル機関車のDD130形などは充実していて見ごたえがあったけれど (゚∀゚*)オオッ!、ぶっちゃけ、小坂鉄道に馴染みの薄い私がわざわざ、五能線の撮影を早々に切り上げてクルマを三時間も走らせ、閉園時間のギリギリに滑り込まなくてはならないほど、ここの展示物は私にとって魅力的ものでしょうか? (゚ペ)ウーン…。いや、失礼なハナシで申しわけないのですが、あくまでも私の趣味目線でいえば、先ほどの小坂線廃線跡も、そしてこのレールパークにある小坂鉄道の保存車両も、まあ、機会があれば見たいかな・・・って程度の興味なのが正直なところです 人( ̄ω ̄;)スマヌ。
では、私がレールパークを訪れた目的はいったい何なのか。閉園まで残り数分と迫るなか、"メインディッシュ"として最後に見学したのはこの車両でした (゚-、゚)ジュルリ。


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「あけぼの」のテールマークを誇らしげに掲げ、
今にも発車しそうな雰囲気で展示されている、
ブルートレインの24系寝台客車。
(☆∀☆)ブルトレ☆


あけぼの、イタ━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━ッ!!
置かれているのは園内の片隅ながら、ひときわ存在感のあるオーラを放つ、目にも鮮やかな青い車体 (つ▽≦*)マブシッ!。これはJRの寝台特急「あけぼの」などとして使われ、「ブルートレイン」の愛称で親しまれた24系客車です (゚∀゚*)オオッ!。鉄ちゃん憧れのブルトレ、やっぱりカッコいいなぁ・・・。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
でも、なぜJRのブルートレインが、小坂鉄道のレールパークで展示されているのか σ(゚・゚*)ンー…。実はかつて、奥羽本線から大館を介し、小坂線に寝台特急「あけぼの」が乗り入れていた Σ(゚∇゚;ノ)ノ エエッ!?・・・な~んて、夢のような実績はありません (´∀`;)ダヨネ。しかし、2014年に惜しまれつつ運行を終了した「あけぼの」は、秋田県と首都圏のあいだを長年にわたってに結んでいた寝台特急で、秋田県民にとっては就職や進学での上京や帰郷、また出張や行楽などで利用する機会の多かった、馴染み深くて愛着のある列車でした ( ̄。 ̄)ヘー。そこで「あけぼの」の引退後、小坂町がJR東日本に24系客車の譲渡を申し入れ、県内屈指の鉄道ミュージアムであるレールパークで、4両の保存・展示が実現したのです (´ω`)ナルヘソ。


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開放式の二段ベッドがズラリと並ぶ、
B寝台のオハネフ24 12。
寝台列車の独特な車内、そしてこの空気感、
ああ、懐かしいなぁ・・・。
+。:.(´ー`)シミジミ.:。+゚。


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このカットは
大館市内の白沢と陣場の駅間をゆく、
現役時代(廃止前)の寝台特急「あけぼの」
東京の上野と青森のあいだを
秋田経由で結んでいた同列車は、
山形新幹線や秋田新幹線の開業を受けて、
幾度となく運行経路が変更されたものの、
1970年から2014年までの44年間、
定期寝台特急として一途に走り続けました
(最終の臨時運行は2015年)。
▲09.6.7 奥羽本線 白沢-陣場


展示されている24系の一部は車内を見学することができ、開放B寝台のベッド・・・というか、座席に腰掛けてみると、ブルトレに乗って旅をした時の懐かしさがこみ上げます (ノ∀`)ナツカシス。「あけぼの」だけでなく各地で何度か寝台列車に揺られて、車窓に流れる夜景を眺めたよなぁ・・・。+。:.(´ー`)シミジミ.:。+゚。
・・・と、ブルトレの思い出に浸っていたところ、係の方から「まもなく閉園ですが・・・」と告げられます ヽ(゚ω゚ )オワリヨ。おっと、そうでした、17時まででしたね (; ̄▽ ̄)ア…。お目当てのブルトレなのに、見学時間がわずか数分間だけとは、ちょっと残念? σ(・∀・`)ウーン…。いやいや、実は真のお楽しみはこれからなのです ( ̄△ ̄;)エ?。
とりあえず退園して私が向かったのは、外から園内の状況が見渡せる駐車場。そこでしばらく待っていると・・・(*゚ロ゚)ハッ!!


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ディーゼル機のDD133が、24系客車に連結!
コ、コイツ、動くぞ!?
(`・д・´;)ゴクリ…


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日暮れ近い17時過ぎ、
DD133に牽かれて小坂を発車する(?)、
寝台特急「あけぼの」。
その行き先はいずこ・・・。
▲18.7.30 旧・小坂精錬小坂線 小坂
(小坂鉄道レールパーク)


なんと、展示されていた24系客車にディーゼル機関車のDD133が連結されて、ゆっくりと動き出したではありませんか! Σ(゚∇゚;ノ)ノ エエッ!?。これこそ小坂線と奥羽本線を直通する、小坂発の上野ゆき寝台特急「あけぼの」が実現!? w(*゚o゚*)wオオーッ!・・・なんて、妄想はもういいとして、これは単なる入換え作業 (゚.゚*)イレカエ?。レールパークでは開園前と閉園後の一日二回、場内で24系を移動させるための入換え作業が行なわれるのです (´∀`*)ナーンダ。
とはいえ、今やすべての列車が廃止されてしまったブルートレイン(純粋な青い客車の寝台特急ね)。客車は各地にいくつか静態保存されていますが、「動くブルトレ」が見られるのは全国でもこの「小坂鉄道レールパーク」だけ (゚∀゚*)オオッ!。しかも、B寝台のオハネフ24 12、B寝台個室のオハネ24 555、A寝台個室のスロネ24 551、そして電源車のカニ24 511という4両の短いながらも立派な編成で、これは素晴らしいじゃありませんか (*゚∀゚)=3ハァハァ!。赤い小坂DL(DD133)との組み合わせも、ナイスマッチ 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
五能線から駆けつけた私は、ギリギリでレールパークの開園時間内に入場することができましたが、もし閉園してしまったとしても、この入換え作業までには間に合わせて、動いているブルトレを外から眺めたいと思っていました (^_[◎]oパチリ。


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小坂をあとにして、走り去る「あけぼの」。
・・・と言いたいところですが、
転線したのちにバック(推進運転)で戻ってきます(笑)
ε=┌(=゚ω゚)ノ タライマ


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ブルトレの入換えを担当したDD133を、
作業終了後にパチリ。(^_[◎]oパチリ
同機も小坂鉄道が自社発注した、
DD130形のうちの一機です。


そして、このレールパークのさらにスゴいところはミュージアムを閉園したあと、展示場から移動して駅舎脇のプラットホームに据え付けられた「あけぼの」の24系客車が簡易的な宿泊施設となり、なんと寝台車の車中に泊まることができるのです エッ!(゚Д゚≡゚∀゚)マジ!?。施設名もまさにそのまま「ブルートレインあけぼの」w(*゚o゚*)wオオーッ!。
実はこの「ブルートレインあけぼの」に泊まりたかった私は、旅行日の半月ほど前にインターネットで予約 \_ヘヘ(- ̄*)カタカタ。そう、台風の影響を受けても一日がかりで秋田まで到達したり、好天の五能線で早めに撮影を切り上げたりと、今回の旅程にちょっとした制限があったのは、事前にこのお宿を取っていたからでした (´ω`)ナルヘソ。
小坂のホームに停められた「あけぼの」は、もちろん一晩じゅうここから動くことは無いけれど、旅の夜にブルートレインの車内へ泊まることができるなんて、最高にステキじゃないですか!ヽ(´▽`*)ノワ~イ♪


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車両展示場から移動して、
駅舎脇のホームに据え付けられた
24系4両編成の「あけぼの」。
夜は展示車両ではなく、
列車ホテルとしてお客さんを迎えます


いったん「小坂鉄道レールパーク」を退園した私は、あらためて「ブルートレインあけぼの」の宿泊客として受付をし、ふたたび駅舎から入園(ただし、機関車庫や資料室などの公開は終了)。本来、宿泊者は園内で閉園時間を迎えても退園しなくてよく、しかも宿泊特典として入換えを行なう「あけぼの」に乗車体験をすることもできるのですが (゚∀゚*)オオッ!、私は乗らずに外からの撮影を行いました (^_[◎]oパチリ。乗るか、撮るか、迷ったんだけれどね・・・ノル?(゚д゚≡゚д゚)トル?。


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温かみある木造駅舎の屋根と、
ホームに停車している青い寝台特急。
いい情景です。
+。:.(´ー`)シミジミ.:。+゚。


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開かれた扉は、夢への入り口。
さ、乗車しましょう。
ブルトレに泊まれるなんて、嬉しいっ!
ヽ(´▽`)ノワ~イ♪


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私のお部屋は「ソロ」の愛称を持つ、
一人用のB寝台個室。
(゚ー゚*)ソロ
カプセルホテル程度の空間ですが、
寝るだけならじゅうぶん快適です。
(手前のマットレスを広げ、
その上に布団を敷いてベッドにします)
(・∀・)イイネ


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「レールパーク」の入場券と
「ブルートレインあけぼの」の宿泊券。
懐かしい硬券のきっぷを
イメージしたものになっています。
ちなみに宿泊券には
レールパークの入園料も含まれているのですが、
今回は記念に入場券を買って入園しました。
(*・∀・)つ[チケト]


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こちらはランクが上で
「シングルDX」の愛称を持つA寝台個室。
(゚ー゚*)シンデラ
B個室の「ソロ」に比べるとやっぱり広くて、
大きなソファーが快適そう。


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車内にトイレやシャワーはありませんが
(車両備え付けのトイレ、洗面台は使用不可)、
ホームに隣接する駅舎内に設置してあり、
宿泊者は自由に利用できます。


4両編成のうち電源車を除いた3両が客室で、泊まることができるのは車内が小分けされた部屋になっている、A寝台個室「シングルDX」(11部屋)とB寝台個室「ソロ」(28部屋)の2両。先ほどの車両展示場で車内を覗いた開放B寝台は、飲食などが可能なフリースペースになっています(各個室内での飲食は禁止)(・o・*)ホホゥ。
私のお部屋は「ソロ」で、一泊3,780円 (゚ー゚*)ソロ。部屋の空間がカプセルホテル並みだと考えれば相応の料金設定なのかも知れませんが、ブルトレの車内に泊まれると思うと個人的にはかなり安く感じます (´艸`*)オトク♪。ちなみにランクが上の「シングルDX」のほうは、一泊5,940円。部屋のなかで立ち上がることもままならない「ソロ」の狭さに比べると、「シングルDX」の広いお部屋は格段に過ごしやすく、両部屋の使い勝手は差額以上のものがあると思われるのですが σ(゚・゚*)ンー…、それでもあえて私が「ソロ」のほうを選んだのは、2,160円の差額も惜しいほどセコいから (´д`;)セコ…・・・ではなく(それもあるけれど(笑))、実はこの「ソロ」に使われているオハネ24 555は、私が「あけぼの」の現役時代に乗ったことがある車両で (゚∀゚*)オオッ!、今回はぜひとも「再会」という形で同車に泊まってみたいと思ったのでした (*´∀`)ノ゙オヒサァ!。


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引退後はレールパークに保存・展示され、
宿泊施設としても活用されている
オハネ24 555。
なんとも覚えやすい車両番号です。
(*・o・)ノゴーゴーゴー!


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これは今から8年前の2010年12月。
私が上野から青森まで「あけぼの」を利用した際に
乗車したオハネ24 555。
「ソロ」のゾロ目(555)!?
・・・なんて、くだらないことを思ったものです。
(゚∀゚)アヒャ☆
▲10.12.2 東北本線 上野


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車体妻面の検査表記には
平成22年11月に秋田総合車両センターで、
最終検査を受けたことが記されています。
平成22年は2010年ですから、
私が乗るひと月前に最終出場したんだ・・・。
( ̄。 ̄)ヘー


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電源車から電気を供給され、
車内の照明や空調などはもちろん、
テールマークや尾灯も点灯し、
その姿はまさに現役時代そのもの。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。


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きれいな夕焼け・・・
って感じにはならなかったけれど、
あかね雲がブルトレの上空に浮かびます。
夕刻に発車する情景を思い浮かべながら、
シャッターを切りました。
(^_[◎]oパチリ


かつて自分が乗って旅した車両が引退後に解体処分されず保存され、そして今も車内で泊まれる状態になっているとは、感慨深くて嬉しいことじゃないですか。まるで時空を越えた旅をしている気分  +。:.(´ー`)シミジミ.:。+゚。
オハネ24 555、「ゾロ目のソロ」(゚ー゚*)ゾロ。仲間の三両とともに小坂の地で末永く大切に保存され、寝台特急「あけぼの」の活躍を後世に伝える存在であり続けることを願っています。


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列車の旅に付き物なのがやっぱり駅弁。
小坂へ来る前に立ち寄った大館の駅前で、
名物の「比内地鶏の鶏めし(¥1,180)」
を買ってきました。
あきたこまちを鶏の出汁で炊き込んだ鶏めしは絶品。
添えられた比内地鶏の塩焼きも
旨味が凝縮されています。
ほかに茄子味噌田楽や天ぷらなど
おかずが盛りだくさんで酒飲みに嬉しい内容。
トリ(゚д゚)ウマー! ☆☆☆☆・
(ちなみに「ブルートレインあけぼの」では、
夕食などの販売は行なっていませんが、
事前予約で朝食に鶏めし弁当の配達サービスを
受けることができます)


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通路の簡易座席に腰掛けて、
夜景を眺めながら一杯?
[☆]ヽ(>∀<*)プハーッ!!
(やなぼーさんにとっては辛い思い出か?(笑))


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食事を終えて外に出ると、
すっかり暗くなっていました。
これぞまさしく夜行列車。
小駅で運転停車をしているイメージ
といったところでしょうか。
+゚*。:゚+(人*´∀`)ステキ+゚:。*゚+.


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その先頭に立つ牽引機は
「あけぼの」のヘッドマークを付けたEF81。
Σ(゚∇゚;ノ)ノ エッ!?
・・・って、これも現役時代のカットですが、
写真を並べてみても、違和感は無い気がします。
▲09.6.6 奥羽本線 大館


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赤色が灯る腕木式信号機。
小坂の「あけぼの」はこれが青に変わるのを
待っているのだろうか。



五能線の沿線からクルマを走らせてやってきた小坂の町 ブーンε=ε=ε=凸。そこで待っていたのは、100年以上の歴史を持つ明治期の木造駅舎と、町の繁栄を支える鉱石輸送に従事した堅牢なディーゼル機関車たち、そして、寝台特急としての輝かしい現役時代に私の胸を熱くさせた青い客車でした (☆∀☆)ブルトレ☆。
B個室という名の自室にこもってゴロンと仰向けに転がれば、そこはまるで時が止まったかのような空間。車窓を眺めても変わらないし、車輪が奏でるジョイント音も聞こえないけれど、この個室で在りし日のブルトレに思いを馳せて過ごすことができる一夜は、私にとって至福のひと時です (*゚∀゚)=3ハァハァ!。
小坂鉄道レールパークの「ブルートレインあけぼの」、ああ、ここに泊まれてよかったなぁ・・・・:*:・(*ノ∀`*)ヨカッタ・:*:・。



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寝台列車で過ごす夜。
翌朝に目覚めたら、違う地にいたりして・・・。




もうちょっとだけ続きます・・・ ⊂^⌒⊃_д_)⊃ zzzz…



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