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夏休み04・・・花輪線 乗車記 [鉄道旅行記]

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2018.07.29~31 夏休み04
18きっぷで、のんびり乗り鉄・・・
花輪線 乗車
 
前回からの続きです。

7月末に夏休みとして数日の休暇を取得した私は、JRの普通列車が一日じゅう乗り放題となる「青春18きっぷ」を使って、撮り鉄や乗り鉄を楽しむ鉄道旅に出発 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。台風の接近を受けて旅程が一日短縮となりましたが、どうにか初日に東北の秋田まで到達しました (・ω・)トーチャコ。
翌二日目は秋田でレンタカーを借りて、日本海沿いの絶景路線で有名な五能線(ごのうせん)の撮影を楽しんだのち (^_[◎]oパチリ、秋田県の内陸部に位置する小坂町へ移動 ブーンε=ε=ε=凸。ここには2009年に廃止となった小坂鉄道(小坂精錬)の小坂駅跡地を活用した鉄道ミュージアム「小坂鉄道レールパーク」があり、園内には明治時代に建てられた木造駅舎や小坂鉄道で活躍したディーゼル機関車などが保存・展示されています (・o・*)ホホゥ。さらにその展示車両のひとつである元・JR東日本の24系寝台客車(ブルートレイン)は、閉園後の夜間に宿泊施設(ブルートレインあけぼの)として利用することができ、なんと今も車内の個室寝台に泊まることが可能 (゚∀゚*)オオッ!!。私はかつて味わったブルートレインの旅情を懐かしみながら、小坂での一夜を過ごしたのでした +。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。



7月31日(火)


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朝日を浴びて輝く「ブルートレインあけぼの」。
(つ▽≦*)マブシッ!
今日も朝からいいお天気です♪
▲18.7.31 小坂鉄道レールパーク


「ブルートレインあけぼの」のB寝台個室「ソロ」で迎えた、旅の三日目 (*´0)ゞ。oOフワァァ~ア…。
目が覚めて側窓のブラインドを開けたら、そこは就寝前と違う地を走っていた Σ(゚∇゚;ノ)ノ エッ!?・・・な~んてことはなく、旧・小坂駅のホームに据え付けられた「あけぼの」は動かず、同じ場所に佇んでいます (´∀`;)ナーンダ。それでも車内からホームへ出ると、東北の爽やかな朝の空気が迎えてくれました (´ー`*)サワヤカ♪。
前記事でも少し触れましたが、夜間に宿泊施設として使われた「あけぼの」の24系客車は、「小坂鉄道レールパーク」のミュージアムが開館する10時を迎える前に、展示車両としての停車位置へ移動が行なわれ、宿泊者はその際に乗車体験を味わうことができます (・o・*)ホホゥ。構内(園内)のわずかな距離の入換え作業とはいえ、これは「動くブルトレ」に乗れる今や貴重な機会 (゚∀゚*)オオッ!。もしくは前日の閉館後と同様、乗らずに外からディーゼル機関車に牽かれたブルトレの姿を撮るのも良いでしょう (^_[◎]oパチリ。
しかし、朝の入換え作業が行われるのは開館直前の9時半すぎ。この日の私の旅程だと、その時間まで待っていることはできず σ(・∀・`)ウーン…、残念ながら「あけぼの」が動く前にチェックアウトして、レールパークをあとにしました バイチャ!( ゚д゚)ノシ。ちなみに前日、急いでクルマを走らせて閉館後の入換え作業に間に合わせたのは、今旅で私が「動くあけぼの」を撮るチャンスがその夕方の一度きりだったからなんです (´ω`)ナルヘソ。


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五能線の撮影と小坂までの移動に活躍してくれた、
レンタカーの「クリームくん」を返却。
おつかれさまですた。
(´w`*)ドツカレサン


小坂まで来るときに通ってきた小坂鉄道(小坂線)の廃線跡が並行する県道(樹海ロード)を戻るような形でクルマを走らせ ブーンε=ε=ε=凸、一時間弱で着いたのは大館(おおだて)。秋田の市内で借りたクルマを、大館の駅前にあるレンタカー屋さんで返却(乗り捨て)します (´w`*)ドツカレサン。久しぶりの運転でしたが、事故なく無事に終えることができてホッとひと安心 ε-(´∀`*)ホッ。
そしてここからはいつものように鉄道での移動となり、大館の改札で「青春18きっぷ」に使用印を入れていただきます (*・∀・)つ[18]。電化路線の奥羽本線(おおうほんせん)と非電化路線の花輪線(はなわせん)の二路線が発着する大館。その構内の西側に位置する3番線ホームには、カラカラとアイドル音を響かせた二両編成のキハ110系ディーゼルカーが停車していました (゚ー゚*)キハ。そう、私が乗るのは花輪線の列車です。


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大館で発車を待つ花輪線の普通列車。
使われているのはキハ110系です。
(´▽`*)キハキハ~♪
▲18.7.31 奥羽本線 大館


ボックス席の半分が埋まる程度のお客さんを乗せて、大館始発の盛岡ゆき普通列車は定刻に発車 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。「18きっぷ」シーズンということもあり、車内には同業者(鉄ちゃん)と思わしき方の姿もチラホラと見受けられます ナカーマ(*・ω・)人(・ω・*)ナカーマ。


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大館を発車した花輪線の上り列車は、
西から回り込むようにして奥羽本線をオーバークロスし、
東の方へ進路を取ります。
ヒガシ…((((o* ̄-)o
▲18.7.31 花輪線 大館-東大館(車窓から)


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大館市の郊外で米代川を渡る際、
西の方に見えたのは白神山地の山々。
前日に撮影へ訪れた五能線は、
あの山の向こう(日本海側)です。
▲18.7.31 花輪線 東大館-扇田(車窓から)


花輪線は秋田県の大館から、十和田南(とわだみなみ)、鹿角花輪(かづのはなわ)、湯瀬温泉(ゆぜおんせん)、荒屋新町(あらやしんまち)、松尾八幡平(まつおはちまんたい)、大更(おおぶけ)などの各駅を経て、岩手県の好摩(こうま)までを結ぶ、106.9キロの非電化ローカル線(本来の起点は好摩のほう)。路線区間は大館〜好摩ですが、列車は好摩から第三セクター路線のいわて銀河鉄道線(旧・東北本線)に乗り入れて、盛岡へと至ります。
「十和田八幡平四季彩ライン」の愛称が付けられた花輪線の沿線は自然が豊かで、十和田八幡平国立公園や安比高原(あっぴこうげん)をはじめ、温泉地やスキー場なども点在 (・o・*)ホホゥ。また、秋田と岩手の県境にそびえ立つ八幡平(奥羽山脈北部)の峠越えが強いられる過酷な環境の同線では、かつての蒸気機関車時代に迫力のある三重連(機関車が三機も連結)の列車が見られたそうで、当時は多くのSLファンを魅了したと聞きます ( ̄。 ̄)ヘー。SL時代(1970年頃まで)を知らない私にとっての花輪線は、単に山あいを走るローカル線って印象しかないのですが。


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花輪線に沿って流れるのは、
八幡平から日本海へ注ぐ、米代(よねしろ)川。
かつての花輪線にはこの川に名を由来する、
急行「よねしろ」が走っていましたが、
のちに快速「八幡平」へ格下げとなり、
現在はその快速列車も廃止されて
花輪線は普通列車のみの路線となりました。
▲18.7.31 花輪線 末広-十和田南(車窓から)


そんな花輪線に私が乗るのは、正確な回数は覚えていないけれど、1989年に乗りつぶし目的で乗車したのをはじめ、おそらく今回で5、6回目くらい σ(゚・゚*)ンー…。同線には近年まで国鉄型の古いディーゼルカー(キハ52やキハ58)が残されていて、それを目的に私は何度か乗り鉄、撮り鉄へ訪れていました (^_[◎]oパチリ。しかし、2007年に国鉄型キハが引退して、現行のキハ110へ置き換えられてしまってからは、すっかりご無沙汰となっており(気がつけば10年以上も前か・・・)、今回は小坂を訪れた流れで久しぶりに大館から花輪線に乗ってみようと思ったのです (*´∀`)ノ゙オヒサ。


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これは今から14年前の2004年、
国鉄型のキハ52が使われていた頃に撮った
花輪線の普通列車。
ツートンカラーの国鉄色が秋の風景にマッチします。
(≧∇≦)シブイッ!
ちなみにこの頃のキハに塗られていた国鉄色は、
現行色ではなく復刻されたもの。
▲04.10 花輪線 安比高原-赤坂田


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こちらが当時の現行色で、
通称「盛岡色」に塗られたキハ58。
シンプルで個人的には好みの配色です
(個人的には"赤鬼"じゃない方が好き)。
(・∀・)イイネ
盛岡車両センターに所属していたキハ58は、
急勾配線区での出力不足になるのを防ぐため、
急行形車両なのに最後まで非冷房のままでした。
(一般型のキハ52も同様)
( ̄。 ̄)ヘー
▲04.10 花輪線 湯瀬温泉-兄畑


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復刻色への塗り替え直後でしょうか?
塗装がとてもきれいな状態の国鉄色キハ52。
+(0゜・∀・)ペカペカ+
自然豊かな沿線風景が魅力の花輪線なのに、
引き画ではなく車両をメインにして撮っているのは、
この頃の私が流し撮りにハマっていたから(笑)
まだデジカメは使っておらず、
ポジフィルムでの撮影でした。
RVPの100F、いま見てもいい発色です。
(゚ー゚*)ベルビア
▲04.10 花輪線 兄畑-湯瀬温泉


では、どこかで途中下車して花輪線を撮る・・・と言いたいところですが、今回は乗り鉄(乗車)のみ ( ̄△ ̄;)エ…。
東京へ帰らねばならない旅行最終日の今日、「18きっぷ」使って大館9時23分発の上り列車(1928D)でスタートし、ひたすら普通列車を乗り継いで行っても、都内に入るのは深夜の23時過ぎ・・・ ( ̄  ̄;)トオイ…。三時間に一本という運転本数の少ない花輪線で、途中下車できる余裕はないのです (・∀・`)ウーン…。ちなみに初発列車となる大館6時22分発の盛岡ゆき(1926D)に乗れば、もう少し余裕のある行動ができたのですが、レンタカーを返却する都合上、その初発列車に乗ることはできませんでした(初発の次が、いま乗っている9時台の列車)(・ε・`)シャーナイネ。
まあ、国鉄型ではないJR型のキハ110は、個人的にそれほど写欲がわく被写体ではないので(撮れるのなら撮りたいけれど)、今回は割り切って乗り鉄を楽しむことにします (´σД`)マ、イッカ。


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途中駅の十和田南が近づくと、
進行方向の右手から線路が合流します。
これは何線?(=゚ω゚=*)ンン!?
▲18.7.31 花輪線 末広-十和田南
(前方の車窓から)


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十和田南で列車は5分ほど停車します。
駅の外へ出る余裕はないけれど、
構内側から見ても
木造駅舎の立派な佇まいが伺えました。
(≧∇≦)シブイッ!
▲18.7.31 花輪線 十和田南


大館から40分、列車は途中駅の十和田南に停車 (゚ー゚*)ミナミチャソ。
南北方向に設置された当駅ですが、北側は行き止まりとなっており、上下線とも南側に向かって線路が伸びる、いわゆるスイッチバック構造となっているのが特徴。すべての列車がここで進行方向を変えるため、ほかの駅より少し長い停車時間が与えられます (・o・*)ホホゥ。それにしても、急な勾配上に設置されているわけではない平坦な十和田南の駅がなぜ、運行上のネックとなりそうなスイッチバック構造になっているのかというと、当初は十和田南から北の方角に位置する小坂町の方へ、路線を建設する計画があったからなのだそうです ( ̄。 ̄)ヘー。
あれ、小坂と言えば・・・σ(゚・゚*)ンー… そう、一泊お世話になった「小坂鉄道レールパーク」のあるところじゃないですか (゚∀゚*)オオッ!。ここであらためて花輪線を中心とした地図を見てみると・・・


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赤い線が花輪線(大館~好摩)。
青い線が直通するいわて銀河鉄道線(好摩~盛岡)。
参考までに緑の線が旧・小坂鉄道小坂線(大館~小坂)。
花輪線は途中の十和田南がスイッチバック構造となっており、
ここですべての列車が進行方向を変えます。
その十和田南の北方にあるのが「小坂鉄道レールパーク」。


十和田南駅と「レールパーク」の距離は直線的な国道経由でわずかに9キロ、意外と近いところに位置しています ( ̄。 ̄)ヘ-。歩くのはかなりしんどいけれど、この間には路線バス(秋北バス 花輪・小坂線)が運行されており、それを利用するのも面白いルートかも知れませんね (゚ー゚*)バス。ちなみに私は今朝、「レールパーク」を8時前に出て、大館でレンタカーを返却し、9時23分発の花輪線・1928D列車に乗りましたが、もしも路線バスを利用していたら、「レールパーク」最寄り(徒歩数分程度)の小坂小学校前を9時08分に発車するバスへ乗ると、十和田南駅前に9時30分着。同駅10時05分発の1928Dに余裕で間に合います (・o・*)ホホゥ。
そんな十和田南ですが、とくに乗客の流れ(乗り降り)はなく、列車は進行方向を変えて発車。


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右が通ってきた大館方向(下り)で、
左がこれから進む好摩方向(上り)です。
行ったり来たりするだけなのですが、
スイッチバックって鉄ちゃん的に楽しいんですよね。
イッタリ(゚д゚≡゚д゚)キタリ
▲18.7.31 花輪線 十和田南(前方の車窓から)


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花輪線の線名にもなっている
主要駅の鹿角花輪では、
ちょっと賑やかなお見送りを受けますた♪
ヾ(´▽`)バイバ~イ♪
▲18.7.31 花輪線 鹿角花輪(車窓から)


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車窓に見えてきたのは八幡平の山並み。
八幡平は秋田と岩手の県境にまたがる、
奥羽山脈北部の山群で、標高1,614メートル。
▲18.7.31 花輪線 陸中大里-八幡平(車窓から)


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八幡平の秋田県側の麓にある八幡平(駅)。
2015年に建て替えられた駅舎は、
駅近くにある大日霊貴神社(おおひるめむちじんじゃ)の
社殿をモチーフとしているのだそうです。
( ̄。 ̄)ヘー
▲18.7.31 花輪線 八幡平(車窓から)


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米代川に沿って八幡平の峠越えに挑む花輪線。
風景もだいぶ山深い雰囲気になってきました。
車窓から景勝地の湯瀬渓谷を望みます。
▲18.7.31 花輪線 八幡平-湯瀬温泉(車窓から)


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これは上の車窓写真と
同区間(八幡平~湯瀬温泉)を進みゆく、
キハ58の快速「八幡平」。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
山あいの情景が撮れるこのあたりは、
花輪線のお立ち台的な撮影ポイントで、
国鉄型キハが走っていたころには、
多くのファンが足を運びました。
(^_[◎]oパチリ
▲04.10 花輪線 八幡平-湯瀬温泉


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米代川の渓流に沿いにある湯瀬温泉は、
美人の湯として知られる名湯。
川の瀬からも湯が湧くほど湯量が豊富なことから
「湯瀬」の名が付いたそうです。
(゚ー゚*)ユゼ
この湯瀬温泉を出ると花輪線は県境を越えて、
秋田から岩手に入ります。
▲18.7.31 花輪線 湯瀬温泉(車窓から)


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荒屋新町にはかつて、
蒸気機関車の8620形が所属する
盛岡機関区・荒屋新町支区が存在し、
今も当時の面影を残す機関庫と転車台が
そのまま残されています (゚∀゚)オッ!
(現在は保線の施設として活用)。
花輪線名物だったSLの三重連となる列車も
ここで補機の連結や開放が行なわれ、
転車台で向きを変えていたのでしょうか。
▲18.7.31 花輪線 荒屋新町(車窓から)


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標高504メートルの安比高原。
(゚ー゚*)アッピ
当駅はかつて「龍ヶ森」という駅名でしたが、
バブル期のリゾート開発を受けて、
1988年に現駅名へ改称されました。
▲18.7.31 花輪線 安比高原(車窓から)


米代川に沿って、八幡平の深い山あいを縫うように進む花輪線の列車 ノコノコ...(((o*・ω・)o。車窓には緑豊かな自然美あふれる風景が続きます。
そして花輪線のハイライトと言えば、先にもちょろっと触れましたが、最大で33パーミル(1000メートル進むと、33メートル上がる)の急勾配を擁する難所で、蒸気機関車の三重連で知られた、八幡平の峠越え (゚∀゚*)オオッ!。今では高原リゾートのイメージが強い安比高原ですが、かつて「龍ヶ森」という駅名だったSLブームの時代には、峠のサミット付近に位置する当駅の周辺に三重連を狙う“先輩方”が全国から数多く集まり (゚ー゚*)パイセソ、その賑わいで「龍ヶ森銀座」などと呼ばれたのだそうです ( ̄▽ ̄;)マジカ。う~ん、いつの時代も鉄ちゃんは熱い!(゚∀゚)アヒャ☆
そんな蒸気機関車が三重連で必死に牽引した難所を、現代のキハ110は軽快に駆け抜けます ♪~( ̄、 ̄ )===3 スイスイ〜・・・って、そもそも私が乗っているのは、峠を下る上り列車だけれど (^^;)ゞポリポリ。八幡平越えの秋田側は比較的緩やかな勾配なので、キハがエンジンをフル回転させる急勾配の登坂を味わうのならば、岩手側から進む下り列車の方がいいかも知れませんね (´ω`)ナルヘソ。


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標高の高い安比高原付近ですが、
パッと眺望がひらけるところはなく、
山あいを淡々と進むような感じ。
...(((o*・ω・)o
▲18.7.31 花輪線 安比高原-松尾八幡平(車窓から)


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勾配を一気に下って、
松尾八幡平の標高は287メートル。
当駅はかつて「岩手松尾」の駅名でしたが、
龍ヶ森が安比高原になったのと同じ1988年に
現駅名へ改称されました。
秋田側に八幡平、岩手側に松尾八幡平、
訪れる人はややこしくないのかな?
σ(゚・゚*)ンー…
▲18.7.31 花輪線 松尾八幡平(車窓から)


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山を下りた平地の大更付近では、
車窓の右手に雄大な岩手山が望めるのですが、
この日はあいにくの雲隠れ。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
私はあまり岩手山との相性が良くないんです。
▲18.7.31 花輪線 大更-東大更(車窓から)


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電化路線のいわて銀河鉄道線(IGR)が
左の車窓に現れると、まもなく好摩です。
(゚ー゚*)コーマ
当駅は花輪線の終点(起点)ですが、
盛岡ゆきの列車はそのままIGR線に直通します。
▲18.7.31 花輪線 好摩


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IGRへ直通した花輪線の列車は、
盛岡のIGR線ホームに到着。
(・ω・)トーチャコ
ちなみにJRの「18きっぷ」は
三セク路線のIGRで使えず、
好摩〜盛岡の運賃を清算する必要があります。
▲18.7.31 IGRいわて銀河鉄道 盛岡


好摩から第三セクター路線のいわて銀河鉄道線へ乗り入れた花輪線の列車は、正午すぎに終点の盛岡へ到着 (・ω・)トーチャコ。
大館を起点にして乗り通すこと約三時間、花輪線は「絶景路線」と呼べるほどインパクトのある車窓風景ではないけれど、米代川や八幡平の豊かな自然、十和田南のスイッチバック駅、そのむかし蒸気機関車が三重連で牽いた峠越え、そして個人的に振り返ることができた国鉄型キハの思い出など、なかなか見どころが多くて存分に楽しめた花輪線の乗り鉄でした (*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


大館0923-(花輪1928D)-盛岡1215


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なんだか賑やかな盛岡の駅前。
翌日から開催される「さんさ踊り」の
前日祭が行なわれていました。
たまたま踊りが見られるなんて、
ちょっとラッキー♪
マツリダ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノマツリダ♪
▲18.7.31 東北本線 盛岡


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盛岡から乗る東北本線の北上ゆきは、
ロングシートでおなじみの701系。
車内はけっこう混んでいましたが、
三駅目の矢幅で私は座ることができました。
(o ̄∇ ̄o)ラキー♪
▲18.7.31 東北本線 盛岡


さて、盛岡からは東北本線を乗り継いで南下し、東京へと帰ることになるのですが、ちょっと私には迷いがありました σ(゚・゚*)ンー…。というのも、せっかく岩手まで来たのなら、できればもう一カ所だけ寄りたいところがあるのです。しかし先述したように、ここからただひたすらに普通列車を乗り継ぐだけでも、東京に着くのは23時過ぎ。どこかへ立ち寄っている時間的な余裕はありません (・ε・`)チェ。でも、このまま「アレ」をスルーして帰っちゃうのももったいない・・・(´へ`;)ウーン。
「アレ」とはいったい何なのか。東北本線の列車が盛岡を発車した時点でも迷っていましたが、私は終点まで乗り通さずに、途中の駅で腰を上げました (*`・ω・´)-3フンス!。そこは花巻(はなまき)。


盛岡1240-(東北2528M)-花巻1317


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盛岡から30分の花巻で途中下車。
大きな三角屋根が印象的な駅舎は近年、
当地に縁のある文豪・宮沢賢治の世界感を
イメージしたものに改修され、
東北の駅百選にも選ばれています。
▲18.7.31 東北本線 花巻


花巻は乗ってきた東北本線と、当駅を起点に三陸海岸の釜石方面へ向かう、釜石線(かまいしせん)の分岐駅 (・o・*)ホホゥ。その釜石線で運行されている、SL列車の「SL銀河」号がお目当て・・・ではなく ( ̄△ ̄;)エ?、「18きっぷ」を提示して駅の改札を出場した私は、少し早歩きで花巻の中心街に向かいます ε=ε=ε=┌(;・_・)┘テクテク。


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花巻の駅前に建つ、
「岩手軽便鉄道 花巻駅跡」の碑。
(゚∀゚)オッ!


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味のある木造建築(倉庫?)の脇に建っていた、
「岩手軽便鉄道 鳥谷ヶ崎駅跡」の碑。
(゚∀゚*)オオッ!


花巻の街なかを歩いていると目に留ったのは、「岩手軽便鉄道」の駅跡を表す石碑 (=゚ω゚=*)ンン!?。
1912年(大正元年)に開業した岩手軽便鉄道は、花巻から遠野を経て仙人峠に通じていた軽便鉄道(線路幅の狭い簡易的な路線)で、現在の釜石線の元となった存在(1936年(昭和11年)国有化)。また当鉄道は宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」に描かれた、架空の鉄道のイメージモデルだったと言われています ( ̄。 ̄)ヘー。
でも、この廃線跡巡り(?)はたまたまで、これが私の目的ではありません ヾノ・∀・`)チャウチャウ。駅跡の石碑を横目にチラリと見てさらに進むと、その先にちょっと昭和ちっくな雰囲気のデパート・・・というか、百貨店が見えてきました (゚∀゚)オッ!。


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青空に映える白亜の百貨店。
表記された店名は「MARUKAN」?
σ(゚ー゚*)マルカソ…?


実はここが花巻での私の目的地。スミマセン、鉄ネタではないんです・・・ 人( ̄ω ̄;) スマヌ。
駅から歩いて15分、市役所に近い繁華街の一角に建つ8階建ての「マルカン百貨店(マルカンデパート)」は、花巻市民に馴染み深い地域密着型の老舗百貨店で、最盛期には曜日を問わず多くの来店客で賑わったそうです ( ̄。 ̄)ヘー。
しかし、建物の老朽化と耐震不適合により、店舗の安全性が確保できないことから2016年に全館閉店 (´・ω・`)ショボン。なかでも当店の名物的存在だった6階の「大食堂」には閉店を惜しむ声が多く寄せられ、大食堂の存続を求める地元高校生の署名活動にまで発展しました 八(゚- ゚)オネガイ!。その熱意を受けて地元企業を中心とした大食堂の復活プロジェクトが立ち上がり、耐震補強や老朽部分の改修に必要な資金調達方法を協議 (゚ペ)ウーン…。銀行からの融資のほか、ネットを通じて資金を募るクラウドファンディングなども導入し、なんと閉店から一年も経たない2017年2月に元・マルカン百貨店の大食堂は、「マルカンビル大食堂」として復活を果たしたのです w(*゚o゚*)wオオー!(1階と6階のみ開店、その他の階は耐震補強により閉鎖)。


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6階にある「マルカンビル大食堂」からの眺め。
街なみのむこうには奥羽山脈が望めますが、
駅から少し離れているので、列車は見えません(笑)


そんな復活劇のエピソードだけでもいいハナシなのですが (*ノ∀`*)エエハナシヤ…、このマルカン大食堂にはその存続や復活を熱望するのもうなずける、とても魅力的な名物メニューがいくつかありまして (・o・*)ホホゥ、そのなかでも私がぜひ一度は食べて見たいと思っていたのがコチラ (=゚ω゚=*)ンン!?。


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テーブルに置かれたのは、
驚く高さのソフトクリーム。
Σ(゚∇゚;ノ)ノ デカッ!
奥に見える割り箸を使って
倒さないようにウマく食べるのが
マルカン流。
≠( ̄~ ̄*)モグモグ


マルカンソフト、キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━ッ!!
テーブル上にどーーーーーんとそびえ立つ、エッジの効いた白い竜巻。その巻きの高さはなんと10段!w( ̄▽ ̄;)wワオッ!。どうですか、このインスタ映えしそうなインパクト []o(・∀・*)パチャ(私はインスタやってないけど)。これぞマルカン大食堂の名物・・・いや、もはや花巻の名物ともいえるソフトクリームで、メニュー名はふつうにソフトクリーム、もしくはソフトですが、通称「マルカンソフト」(゚ー゚*)マルカソ。
鉄ネタの合間にちょくちょく地方のご当地ソフトなどをブログでご紹介している私。実はけっこうソフトクリーム好きで、アイスクリームやジェラート、かき氷よりもソフトクリーム派。そんなソフト好きの一人として、この「マルカンソフト」は気になる憧れの存在でした (*゚∀゚)=3ハァハァ!。
さっそくいただいてみると (゚-、゚)ジュル、そのお味は「甘さ控えめ」とか「絹のような滑らかさ」などをウリにしたオサレなものではなく、そこそこ甘くて、ちょっと固め(だから倒れない)だけど、どこか百貨店食堂らしい懐かしさを感じる、シンプルな美味しさです ソフト(゚д゚)ウマー!。そしてなかなか減らないボリュームは食べごたえ満点。これでお値段が税込み180円というのですから、それも驚きです Σ(゚∇゚;ノ)ノ ヤスッ!。
迷った末に花巻で途中下車をして (-`ω´-;)ウーン…、駅から暑いなか歩いてやってきた ε-(´o`;A フゥ…、「マルカンビル大食堂」。そこで食べた名物ソフトは、私にとってじゅうぶんに足を運ぶ価値のあるものでした ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


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ソフトクリームだけでなく、
その前にはお昼ゴハンとして
ラーメン(中華そば)もいただきました。
醤油スープに細麺がマッチして美味しかったです。
メンラー(゚д゚)ウマー!
これもお値段は420円という安さ。


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ちなみにこちらは、
ソフトクリームと並ぶ人気メニューの

「ナポリかつ(¥780)」
このボリュームをソフトと合わせて食べるのは
私にとってかなりヘビーだと思い、
今回はパスしちゃいました。
σ(・∀・`)ウーン…
(その判断は正解だったと思う(笑))


念願の「マルカンソフト」を満喫し、大満足で花巻の駅へと戻ってきました (=゚ω゚)ノ タライマ!。
あとはもう東北本線の列車を乗り継いで、東京に帰るだけ カエロ…((((o* ̄-)o・・・ですが、花巻で途中下車して約一時間半を過ごしてしまったので、「18きっぷ」が使える普通列車だけでは今日中に都内の自宅へたどり着くことはできなくなってしまいました (ノO`)アチャー(赤羽までは行けるのが、惜しくて歯がゆいんだよね・・・^^;)。ただ、それを承知の上で私は「マルカンソフト」を選んだのですから、仕方がありません (・ε・`)シャーナイネ。この機会を逃したら食べることはなかなか叶わないので、いい選択をしたと思いましょう (-`ω´-*)ウム。
でも、帰るにはどこかで東北新幹線の助けを借りなきゃ・・・σ(゚・゚*)ンー…。


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花巻のホームに入ってきたのは、
一ノ関ゆきの普通列車。
花巻から東京(駅)までの距離は、
ちょうどぴったり500キロです。
( ̄▽ ̄;)ゴヒャッ㌔…
▲18.7.31 東北本線 花巻


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一ノ関で小牛田(こごた)ゆきに乗り継ぎ。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
ちなみに駅名は「一ノ関」、市や町は「一関」で
どちらも読み方は「いちのせき」です。
▲18.7.31 東北本線 一ノ関


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小牛田で乗り継いだ仙台ゆきは
ボックスシートを備えた、
セミクロス構造のE731系(右)。
(゚∀゚)オッ!
▲18.7.31 東北本線 小牛田


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七夕まつりを控えた仙台では、
駅でも飾り付けが行なわれていました。
(´▽`*)タナバタ♪


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そして仙台から福島まで、
東北新幹線を利用します。
「18きっぷ」では新幹線に乗れないので、
あらためて乗車券と特急券を購入。
(*・ω・)つ[キップ]
▲18.7.31 東北新幹線 仙台


花巻から東北本線を乗り継ぎながら南下しつつ、列車の接続や移動効率などを時刻表で調べて、私は仙台から福島まで東北新幹線を使うことに決めました m9(`・ω・´)ケテイ!。
いくつかの案のなかでこの区間の新幹線利用を選んだ理由は、仙台で福島ゆき東北本線の接続が悪かったこと、ちょうどタイミングよく仙台始発の新幹線「やまびこ」に接続すること、帰宅ラッシュ時間帯で混む仙台近郊を避けられること、福島で当駅始発の新白河ゆきに乗れること・・・などが挙げられます (´ω`)ナルヘソ。
ちなみに、この福島から乗る新白河ゆき(2156M)は、もしも私が花巻で寄り道をしなかったら、新幹線を使わずに普通列車だけで乗り継げていた列車。つまりここでもとの旅程に戻ることとなり、当初の予定通り23時過ぎに都内へ着くことができるのです (゚∀゚*)オオッ!。新幹線代の出費(乗車券1,310円+自由席特急券1,840円=3,150円)は、小さくなかったけれど・・・(^^;)ゞポリポリ。


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新幹線から眺める東北本線。
ちょうどEH500が牽く貨物列車が見えました。
仙台~福島は東北本線だと1時間20分、
いっぽう東北新幹線だと30分弱。
やっぱり新幹線は早いね・・・。
バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ
▲18.7.31 東北新幹線 白石蔵王-福島(車窓から)


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福島でふたたび在来線の東北本線に乗り継ぎ。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
新白河ゆき普通列車は701系。
ロングシートか・・・。
σ(・∀・`)ウーン…
▲18.7.31 東北本線 福島


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仙台の新幹線コンコースで買ってきた駅弁を
701系の車内でいただきます。
(゜¬゜)ジュル
選んだのは「大粒 三陸かきめし(¥1,180)」。
パッケージに駅弁マークが付いていないので、
純粋な駅弁ではないのかも知れませんが、
牡蛎の出汁で炊き込んだゴハンと、
三陸産の大きな牡蛎がとても美味なお弁当でした。
「かき食う門には福来たる」
カキ(゚д゚)ウマー! ☆☆☆☆・


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新白河で接続した黒磯ゆきは、
ディーゼルカーのキハ110系。
(´▽`*)キハキハ~♪
利用客には不評だと聞く新白河の乗り継ぎですが、
あくまでも個人的な鉄ちゃん感覚だと、
ここでキハに乗れるのはちょっと楽しい(笑)
▲18.7.31 東北本線 新白河


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黒磯で乗り継いだ宇都宮ゆきは205系。
直流電車を見ると関東に帰ってきたことを実感します。
(=゚ω゚)ノ タライマ!
▲18.7.31 東北本線 黒磯


夏休みの東北鉄道旅。記事では長々と綴りましたが(いつもながらスミマセン ^^;)、実際は二泊三日のたいして長い旅ではありませんでした。それでも、初日のイレギュラーな「SLばんえつ物語号」のディーゼル機関車代走から始まり、二日目のレンタカーでまわった五能線撮影や、小坂で訪れた「小坂鉄道レールパーク」の見学と「ブルートレインあけぼの」での宿泊。三日目には花輪線を乗り鉄し、寄り道の花巻では「マルカンソフト」を食べた・・・と、あらためて振り返ればとりとめのない展開にも感じますが、本来の目的である撮り鉄、乗り鉄以外にも、いろいろと楽しめて充実した旅が味わえたと思います (´ー`)マンゾク。
今年の夏は例年以上に気温が上がり、この旅行期間中の7月末はとくに猛暑がキビシい時期でしたが、初日の台風による延期以外はおおむね晴天に恵まれたのも、旅を満喫できた一因でした (*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


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宇都宮から乗る東北旅のラストランナーは
E231系の上野ゆき。
車内で打ち上げをしたいところでしたが、
列車の遅れで宇都宮での接続時間が1分もなく
(本来は2分(笑))、
酒は買えずに乗り込むのが精一杯・・・。
ε=┌(;゚д゚)┘イソゲ!
これは小山で3分停車のときに撮ったものです。
最後まで慌ただしい旅ですた。
(´w`*)ドツカレサン
▲18.7.31 東北本線 小山



花巻1445-(東北1542M)-一ノ関1534~1549-(538M)-小牛田1636~1641-(2558M)-仙台1727~1743-(東北新幹線やまびこ154号)-福島1809~1850-(東北2156M)-新白河2023~2026-(4148D)-黒磯2050~2056-(686M)-宇都宮2148~2150-(564M)-赤羽2327~2336-(埼京2236K)-新宿2350




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