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夏休み04・・・常磐線 651系普通列車 乗車記 [鉄道旅行記]

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2019.07.27~30 夏休み04
復旧を待ち望む常磐線
651系 普通列車 乗車
 
 
前回からの続きです。

仕事の都合により、今年もお盆前の7月末から8月のアタマにかけて夏休み(夏期休暇)を取得した私 (´▽`*)ナツヤスミ♪。
今夏の鉄旅は東北新幹線の「はやぶさ」に乗って北のほうへ進路を取り バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ、旅の初日(7/27)は奥羽本線で臨時運行された急行「津軽」を青森の津軽新城付近にて撮影 (^_[◎]oパチリ。青函トンネルを抜けて北海道へ渡った二日目(7/28)は函館近郊の道南いさりび鉄道で運行されている国鉄復刻色のキハ40形を撮影 (^_[◎]oパチリ。
そして青森に戻った三日目は八戸(はちのへ)から八戸線を下り、久慈(くじ)で接続する第三セクター鉄道の三陸鉄道(三鉄)を訪れます (゚ー゚*)サンテツ。東日本大震災の被害で運転休止となっていたJR山田線の宮古と釜石のあいだが三鉄に転換され、今年の3月に新たな「三陸鉄道リアス線」として復旧(全線開通)した当線 (*゚▽゚)/゚・:*【祝・リアス線】*:・゚\(゚▽゚*)。これを機に私は久慈から盛(さかり)までを乗り通し、あらためて全線の完乗を達成しました ヽ(´▽`)ノワーイ♪。その後さらに盛から大船渡線(おおふなとせん)のBRT(バス)と列車を乗り継ぎ、東北新幹線や東北本線と接続する一ノ関(いちのせき)で日暮れを迎えます ( ̄  ̄*)マックラ。


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一ノ関の在来線ホームに待機していた
東北本線の仙台ゆき上り列車は、
前方にセミクロス仕様のE721系、
後方にロングシート仕様の701系(写真)が
併結された混合編成。
ガラガラに空いているこの時間帯の列車、
もちろん私はE721系のボックスシートに座りますた。
(´▽`*)ボックス♪
▲19.7.29 東北本線 一ノ関


今旅での目的は、初日の急行「津軽」撮影、二日目のいさりび鉄道キハ40撮影、そして三日目の三陸鉄道リアス線を乗り潰せたことで、ほぼ果たすことができ ☆.(○≧ω')b OK牧場!、あとはもう一ノ関から新幹線に乗って東京へ帰ってしまってもいいところなのですが(一ノ関に19時半現在なら、新幹線でまだ東京に帰れる)、ご存知のとおり私が手にしている「青春18きっぷ」では新幹線を利用することができず、あらためて一ノ関〜東京都区内の普通乗車券と新幹線特急券を購入しなくてはなりません。その額は合計で13,330円 ( ̄  ̄;)タカイ…。旅の目的は果たしたけど、翌日もお休み(夏期休暇中)でとくに急いで帰京する理由が無い私、それならば新幹線の運賃に13,000円かけるよりも今夜はどこかの街の安宿に一泊し、翌日に「青春18きっぷ」を使った普通列車の乗り継ぎで、ゆっくりと帰るほうが節約(?)になるな・・・σ(゚・゚*)ンー…と、セコいことを考えた私が一ノ関から乗ったのは、東北本線の仙台ゆき上り普通列車 ...(((o*・ω・)o。
今宵の宿泊地は宮城県の仙台です。


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一ノ関から普通列車で約二時間、
夜の9時半に仙台へ到着。
(・ω・)トーチャコ
こちらが先頭側だったE721系です。
▲19.7.29 東北本線 仙台


一ノ関1954-(東北546M)-仙台2135


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仙台でこの日の打ち上げ~♪
カンパーイ♪(* ̄∇ ̄)/凵☆
大都市では時間帯が遅くても
居酒屋が営業していて助かります。
カキフライや牛タン串などの好物を
キンっキンに冷えたレモンサワーとともに
いただきますた。
凵ヽ(>∀<*)クゥーッ!




7月30日(火)


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ちょっと昭和の雰囲気が漂う
お安い料金設定のビジネスホテル。
前夜に投宿した時は気付きませんでしたが、
朝起きてカーテンを開けると、
何と部屋の窓から東北新幹線の高架が望める、
トレインビュールームでした。
E6系とE5系を併結した「やまびこ」が通過ちう。
(゚∀゚*)オオッ!!
▲19.7.30 東北新幹線 古川-仙台


仙台で迎えた旅の四日目 ('-'*)オハヨ♪。
宿泊した部屋のテレビで見た宮城県と近県の天気予報は「晴れのち曇り」ですが、場所によっては午後に激しい雨の恐れがある・・・とのこと ( ̄△ ̄;)エッ…。梅雨は開けたものの、大気の状態は不安定なようです (゚ペ)ウーン…。


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杜の都の玄関口、仙台駅。
気温と湿度が高くてちょっとモヤっとしているものの、
今日も今のところ朝からいい天気です。
(´▽`*)イイテンキ♪
▲19.7.30 東北本線 仙台


東北地方を代表する主要駅の仙台。当駅には東北新幹線や東北本線のほか、仙山線、仙石線、常磐線(岩沼で東北本線から分岐)、仙台空港線(名取で東北本線から分岐)、仙石東北ライン(塩釜の先で東北本線から分岐)、阿武隈急行線(ラッシュ時を中心に東北本線に乗り入れ)、さらには仙台市営地下鉄(南北線・東西線)の各列車が発着します (・o・*)ホホゥ。
先述したようにJR在来線の普通列車が一日乗り放題となる「青春18きっぷ」を使って仙台から東京へ帰るならば、東北本線の上り列車をひたすら乗り継いで行くのがスタンダード(?)な方法ですが σ(゚・゚*)ンー…、私が乗ったのは仙台を発車する東北本線の上り列車には違いないけれど、途中の岩沼(いわぬま)から常磐線(じょうばんせん)に直通する原ノ町(はらのまち)ゆき。
そう、今回は常磐線を経由してみたいと思います コッチ…((((o* ̄-)o。


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仙台のホームで発車を待つ、
常磐線直通の原ノ町ゆき。
前日に一ノ関から乗った東北本線と同様に、
この列車もE721系+701系の併結編成でした。
やっぱりE721系のほうに乗ります。
(´▽`*)ボックス♪
▲19.7.30 東北本線 仙台

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岩沼で東北本線と分岐した常磐線。
東北本線の線路が右のほうに離れてゆきます。
バイチャ!( ゚д゚)ノシ
▲19.7.30 常磐線 岩沼-逢隈(車窓から)


個人的にはあらためて紹介するのが、なんだか変な感じですが・・・(^^;)ゞポリポリ
常磐線は東京の日暮里(にっぽり)を起点に、千葉県の北部(松戸や柏など)を経て、茨城県の主要地域(土浦、水戸、日立、高萩など)、福島県の浜通り地方(いわき、原ノ町、相馬など)を縦断し、宮城県の岩沼にいたる、343.7キロの主要幹線(なお今旅の私は、路線終点となる岩沼から上り方向へ進みます)。


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亘理(わたり)付近の車窓から見えたのはお城?
これは郷土資料館や図書館などが併設された、
亘理町の施設(悠里館)だそうで、
とくに城跡(天守閣の復元)ではないみたい。
(詳しくは知らないけれど)
( ̄。 ̄)ヘー
▲19.7.30 常磐線 亘理

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ちなみに、
そのお城風の建物に見覚えがあるな
・・・と思ったら σ(゚・゚*)ンー…、
私は今から10年以上前に亘理で下車し、
駅近くで常磐線の列車を撮影していました。
(^_[◎]oパチリ
当時の普通列車に使われていたのは
国鉄型の417系。
最近、同系最後の生き残り(訓練車)が、
廃車のために輸送されたことが
ファンの間で話題になりましたね。
▲06.3 常磐線 逢隈-亘理(後追い)


常磐線といえば、沿線の柏(かしわ)で育った私はとくに馴染みが深く、拙ブログでもちょくちょく登場する路線なのですが (゚ー゚*)ジョーバソセソ、これまでの話題はその大半が都心との直通列車が頻繁に走る、いわき以南のことばかり。運行形態が大きく変わるいわき以北の区間については、なかなか触れる機会がなかった・・・というか、触れられずにいました。それは当区間のなかで東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故により、いまだ不通となっている未復旧の区間(現在は富岡(とみおか)と浪江(なみえ)のあいだの20.8キロ)が存在するためです。
前回にご紹介した三陸鉄道リアス線やJR八戸線、大船渡線なども東日本大震災の被災路線ですが、それらの路線が苦難を乗り越えて着実に復旧(BRT化も含む)への道を果たしているのに対し、原発事故の立ち入り制限区域(帰還困難区域)に位置している常磐線の当該区間は復旧作業に着手できず、地震発生以降は長らく列車の運転が行われていません。


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常磐線は原発事故による不通区間のみならず、
地震や津波の強襲を直接受けた箇所もあり、
壊滅的な被害を受けた駒ケ嶺〜浜吉田の区間は
内陸部への移設および高架化によって
路線の復旧が行なわれました。
列車は立派な高架上を進みます。
▲19.7.30 常磐線 山下-坂元(前方の車窓から)


そのような状況が続いていたなか、今年度末(2019年度末)に制限区域のうちの一部が避難指示解除されるのと合わせて、現在も不通になっている富岡と浪江のあいだの復旧作業が行なわれ、来春(2020年春)までに運転が再開される予定との発表がありました (゚o゚*)オッ!。これにより震災から9年が経って、ようやく全線開通となる常磐線。原発事故の後処理についてはまだまだ問題が山積みなのはじゅうぶん承知のうえで、やはり列車の運行が再開されるのは喜ばしいことだと思います ・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ。


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原ノ町でさらに先へ進む、
浪江ゆきに乗り継ぎ。
接続を待っていたのは・・・
お!最近は姿を見る機会が減った、
719系(左)じゃん!
(゚∀゚)オッ!
▲19.7.30 常磐線 原ノ町

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719系と言えば、
この変則的な配置のクロスシート。
個人的にけっこう好きな座席です。
(σ´∀`)σイイネ♪


そこで私は全線が開通して落ち着いたころに、あらためて都内から仙台まで常磐線をじっくり乗り通して、復旧の感慨を噛み締めたいと考えていました (-`ω´-*)ウム。
ところがその復旧(全線開通)とともに、現在の当線の一部区間で特例的(?)に行なわれている、“とある車両”の運転を終了する可能性が高いと言われています ( ̄△ ̄;)エッ…。それが運行を終える前に記録を残すのならば、復旧前の常磐線を訪れなければならない・・・(´~`;)ウーン。何とも矛盾したような展開ですが、仙台から都内へ帰る経路上でタイミングよくその列車に乗れることが可能だとわかった私は、乗車や撮影の欲望が押さえきれず (*゚∀゚)=3ハァハァ!、この機会に常磐線へ向かうことを決めたのです m9(`・ω・´)ケテイ!。


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浪江より先の上り方は不通区間。
来春に予定されている復旧へ向けて、
構内の整備が行われていました。
▲19.7.30 常磐線 浪江


原ノ町で列車を乗り継いで仙台から約二時間、列車は福島県の浪江に到着 (゚ー゚*)ナミエ。
現在、岩沼側で列車が運行されているのはこの浪江までで、当駅より上り方は不通区間。ここから先の富岡までは列車を代行するバスで運行されています (・o・*)ホホゥ。
路線バスやBRTと列車代行バスでは運行理由に違いはあるけれど、今旅の私はよくバスのお世話になりますね (=゚ω゚)ノ゙ヨロシコ。


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現在の常磐線(紺色)を表した路線図。
右が仙台、左上が水戸、東京方面です。
紺色のラインが途切れている
浪江と富岡の間は列車の不通区間となっており、
バスによる代行輸送が行なわれています。
なお、当区間は途中に
双葉、大野、夜ノ森の三駅が存在しますが、
いずれも帰宅困難地域に位置しているため、
代行バスは通過扱いとなっています。

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浪江の駅前から乗車する代行バス。
普通乗車券はもちろん、
「青春18きっぷ」でも利用できます。
(*・ω・)つ[18]
乗車の際にはシートベルトの着用と、
絶対に窓を開けてはならないこと。
また、個人が特定できるようなものの撮影は
控えるようにとの注意が行なわれます。
 \_(`・д・)ココ重要!
▲19.7.30 常磐線 浪江

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代行バスから見た状況はあえて触れませんが、
このような看板がいたるところに立っていることで、
現状をお察しください・・・。

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途中に停留所は無く
不通区間をバスで通過し、
30分ほどで富岡に到着。
当駅も津波によって駅舎が流失し、
現駅舎は2017年に再建されました。
▲19.7.30 常磐線 富岡

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富岡の跨線橋から望む、
浪江、岩沼方向。
やはり浪江と同様、
来春に予定されている復旧へ向けて、
構内の整備が行われていました。
なお、バスが通過した三駅についても、
来春に営業を再開する予定です。
▲19.7.30 常磐線 富岡


列車が運転されていない不通区間を代行バスにつないでもらい、富岡でふたたび常磐線の列車に乗り継ぎます ...(((o*・ω・)o。
震災の津波で駅舎やホームが全壊し、新たに駅が再建された富岡。その整然とした構内で静かに発車を待っていたのは、白い車体・・・いや、シンプルでシックな色合いから“タキシードボディ”と呼ばれたこの車両 (=゚ω゚=*)ンン!?。


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富岡のホームに停車していたのは
特急形車両の651系。
これって「スーパーひたち」?
σ(゚ー゚*)スパーヒタチ…?
▲19.7.30 常磐線 富岡


スーパーひたち、イタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━ッ!!
そう、この見覚えあるスタイリッシュな特急形車両は、かつて常磐線のエースに君臨し、特急「スーパーひたち」として活躍した、651系じゃありませんか (゚∀゚*)オオッ!。現在の当系は一部の編成が高崎線系統の特急列車にコンバートされて「草津」や「あかぎ」などに使われていますが、常磐線でこのお姿を見るのは久しぶりだなぁ (*´∀`)ノ゙オヒサ!。
でも、これは明らかに特急列車なので、残念ながら私が持つ「18きっぷ」じゃ乗れないよね σ(・∀・`)ウーン…・・・と思うところですが、なんとこの651系は特急でなく、いわき行きの上り普通列車(672M)として運行されるのです エッ!(゚Д゚≡゚∀゚)マジ!?。いわきと富岡のあいだで一日に二往復のみの運用ながら、これは豪華な普通列車! w(*゚o゚*)wオオーッ!。


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普通列車に使われていますが、
車内は特急列車仕様のまま
(シートカバーは無いけれど)。
座席の向きを回転することや、
リクライニングも使用可能です。
w(*゚o゚*)wオオーッ!


第一線を退いたとはいえ、本来は特急型の当系が普通列車に使われる理由をJR東日本(水戸支社)は「より快適にご利用いただくため」としか公表していないものの、これはやはり原発事故による不通区間の発生で代行バスへの乗り継ぎを余儀なくされる利用者へ向けた、JRの配慮というか気配りなのでは無いでしょうか アリガタヤ( ̄人 ̄*)アリガタヤ。
そんな651系の普通列車ですが、不通区間が復旧して全線が開通すると列車の運行や車両の運用範囲に大きな変化が生じ、車両の効率化を図る上でもこのような特異な列車が運転されなくなる可能性が高い。現にそれを裏付けるかのごとく、復旧へ向けた動きのひとつとして、常磐線の普通列車で一般的に使われているE531系(後出)の車両増備が最近になって行なわれています σ(゚・゚*)ンー…。
そこで私は仙台からの帰りに復旧前の常磐線を訪れて、この651系による普通列車へ乗ってみようと考えたのでした (´ω`)ナルヘソ。


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特急型の651系に「18きっぷ」で乗れるとは
贅沢だなぁ・・・。
+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。

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途中の広野と末続のあいだでは、
車窓に太平洋の海景色が広がります。
651系のリクライニングシートから眺めると、
いっそう気持ちよく感じます。
▲19.7.30 常磐線 広野-末続(車窓から)


ほかの日はわかりませんが、少なくともこの日の当列車の乗客は大半が代行バスからの乗り継ぎ客で、4両編成(651系付属編成)の車内はガラガラ(そもそもバスもすいてた)( ̄  ̄*)ガラガラ。気兼ねなくリクライニングシートの背もたれを倒して、ゆったりと651系の乗り心地を味わいます (´▽`*)ラクチン♪。この区間のハイライトと言えば広野(ひろの)と末続(すえつぎ)の駅間で車窓に望める海景色 (゚∀゚)オッ!。
震災前は特急「スーパーひたち」として上野と仙台のあいだを常磐線経由で結んでいた651系。その列車に私は一度だけ仙台まで乗車したことがあり(仙台ゆきの「スーパーひたち」(3号だったかな?)がなぜか松戸に停車していたため、柏に住んでいた私はそこから乗った覚えがある)、その時もいわきを過ぎたあたり(今回とは逆の下り列車)で当系の車窓から福島の海を眺めていたのを思い出しました (ノ∀`)ナツカシス。
快適な651系の普通列車ですが、富岡から終点のいわきまではわずか40分あまりで到着です (・ω・)トーチャコ。


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いわきに終着した651系の普通列車。
左のホームには現行の特急「ひたち」に使われる
E657系の姿が見えますが、
そちらはもちろん「18きっぷ」じゃ乗れませぬ。
(ヾノ・∀・`)ダメダメ
▲19.7.30 常磐線 いわき


仙台0813-(常磐230M)-原ノ町0936~0952-(126M)-浪江1011~1030-(代行バス4便)-富岡1100~1128-(672M)-いわき1210


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いわきの駅ビルで食べるお昼ゴハンは、
東北地方で多くチェーン展開している
半田屋さんという定食屋でいただきます。
このお店はおかずや副菜などを
自身で選ぶビュッフェスタイルで
(ふつうの定食や丼ものもあり)、
私は鯖の味噌煮とゴーヤチャンプルを
チョイスしますた。
(゚д゚)ウマー!


いわきと富岡のあいだで午前と午後に一往復ずつの二往復が運転される651系の普通列車。
いま私が富岡から乗ってきた列車は午前の復路に当たる上り列車で、次は午後の遅い時間帯に一往復(683M~682M)が設定されています (・o・*)ホホゥ。そこで今度は乗り鉄ではなく撮り鉄として、沿線の撮影ポイントにて651系の普通列車を狙ってみようと考えているのですが (・∀・)イイネ、やはり気になるのはお天気。
今朝みた予報が「晴れのち曇り、所によって一時雨」となっていたことから、もしいわきに着いた時点で日差しが期待できないようなドン曇り(もしくは雨)だったら、651系は乗車だけを楽しんで撮影はせずに東京へ帰るつもりでした カエロ…((((o* ̄-)o。しかし実際は列車の車窓から見た海景色のとおり、薄曇りながらも日は差していて、その状況はいわきで食事を済ませたあとでも変わりません。このぶんなら大丈夫そう・・・か? σ(゚・゚*)ンー…。
最近まっっったくアテにならないけど、いちおう“自称・晴れ男”と豪語する己の運を信じて 八(゚- ゚)ハレテ!、私はいわきから富岡の方向へ戻る形となる下り列車に乗り込みました ...(((o*・ω・)o。


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いわきから乗る広野ゆき下り列車。
使われていたのはE531系で
これが本来のスタンダードな
“ふつうの普通列車”です。
( ̄  ̄*)フツー
それにしてもこの編成(K478)、
やけに車体がピカピカだなぁ・・・。
.+゜(0゚・∀・)ペカペカ.+゜
▲19.7.30 常磐線 いわき

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車内の製造表記を見てみると、
2019年製とあります。
(゚∀゚)オッ!
そう、これがウワサの(?)
復旧に向けて増備された新しい編成。
もう運用に就いているんだね。

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いわきから30分弱の広野で下車。
震災による津波は当駅にも迫るものでしたが、
かろうじて被災を免れて
味わいのある木造駅舎を構えています。
なお、一時は当駅から下り方が不通区間だった時期もあり、
駅前から代行バスが運行されていました。
▲19.7.30 常磐線 広野

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駅舎内の目立つところには
放射線の空間線量を測定する
線量計が設置されています。


いわき1422-(常磐679M)-広野1448

いわきから乗った列車(683M)は富岡まで行かず、途中の広野が終点ですが、私の下車駅も当駅 (・ω・)トーチャコ。
広野といえば先ほど乗った651系の車窓から海景色を眺めたところで、私が目指す撮影ポイントもそのあたり (゚ー゚*)ウミ。だいぶ薄雲が広がって空が白くなり、海の色も濁っちゃいそうだけれど、少しでも列車に日が当たった明るい状態で撮れたら、それでもうOK牧場かな・・・(´~`)ウーン…なんて思いながら、国道の緩やかな上り坂を歩き進むと ...(((o*・ω・)o、やがて道路脇から少し高い目線で線路と海が望める場所に到達できました (「゚ー゚)ドレドレ。ここまで広野の駅から徒歩で30分強。ちなみに隣駅(上り方)の末続からもだいたい同じくらいの距離なのですが(ちょうど両駅の中間点付近なのね)、末続から行く場合は途中で交通量の多い国道のトンネルを抜けなければならないみたいなので、私は広野からアプローチしています ε-(´o`A フゥ…。


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やってきた撮影ポイントはこんな場所。
国道の脇から海を背にした常磐線の線路が見えます。
(「゚ー゚)ドレドレ

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望遠レンズを使って、
ほぼ真横から切り取るのが定番のアングル。
(^_[◎]oパチリ
編成全体はとても入らないけれど
(せいぜい一両半)、
海バックのロケーションを重視した撮影地です。
(・∀・)イイネ
▲19.7.30 常磐線 広野-末続


駄菓子菓子(だがしかし)、着いた時には雲が厚くなって日差しを望むのはキビシく、水平線が霞んだ背景もかろうじて海だとわかるような状況 σ(・ω・`)ウーン…。せっかくここまで来たのに、私のテンションはだだ下がりです ε-(´∞`;)ハァ…。それでも車体が白い651系ならば、少しはマシな画になるかも・・・と、淡い期待を持って、当系が通過するまでの一時間をここで待つことにします (゚- ゚)マツワ。

ところが・・・( ̄△ ̄;)エッ…。


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ふと空を見上げると、
雲のスキマの青空にぽっかり浮かんでいたのは、
なんだか不思議な色と形をした雲。
ヘ(゚д゚)ノ ナニコレ?
珍しい現象だな・・・と思うも、
こういうのって天気が急変する合図なんですよね。
( ̄△ ̄;)エッ…


撮影ポイントの上空を覆う雲はさらに厚みを増して、しかもなんだかイヤ~な黒っぽい色をしています (゚ペ;)ウーン…。そしてついにはゴロゴロと響きだした雷鳴・・・これはちょっとマズい展開になってきたぞ (-"-;*)ウグ…。すぐさま手持ちのスマホで天気予報アプリの雨雲レーダーをチェックしてみると・・・(;゚ロ゚)ハッ!


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651系が通過する頃、
雨雲レーダーはこんな予測を出しています。
(色が濃いほど降水量が高い)


うげっ!この付近に真っ赤な色が表示されてる!Σ(゚□゚*)ナニーッ!!
レーダーの赤や黄色が表しているのは、いわゆる「ゲリラ雷雨」とも呼ばれる局地的な激しい雨 ヒィィィ(i|!゜Д゚i|!)ィィィィ 。
今はまだ降っていないけれど、これから45分後、つまりちょうど651系の普通列車が通過する頃(広野16時37分)には、こんな状態になると予測しているのです ((((;゚д゚))))アワワワワ。でも、よく見ると私の現在地は海沿いの青い丸なので、ギリギリセーフぢゃん? (゚∀゚)アヒャ☆。いやいやいやいや、こんなん誤差の範囲でしかなく、これは間違いなくヤバいやつっしょ! ヤバイョヽ(д`;ヽ)三(ノ;´д)ノヤバイョ。気のせいか雷鳴も先ほどより近づいているように感じます 。。゛(ノ><)ゝヒィィィ。
ここまで駅から30分の距離を歩いてやってきた徒歩鉄の私。小雨程度ならまだしも、レーダーが示すような豪雨に見舞われたらひとたまりもありません (´・д・`;)ハラハラ…。651系は惜しいけれど、ここは勇気ある(?)撤退を決意  m9(`・ω・´)ケテイ! 。まあ、どうせドン曇りになっちゃったし、ムリして粘ってもいい画は撮れないさ・・・と、自分を納得させて撮影ポイントをあとにします ε=┌(;゚д゚)┘テッシュー!。それにしても651系はおろか、E531系など試し撮りの一本(一列車)も撮れなかったなぁ・・・。ただ一時間(往復)歩いただけ (´д`;)トホホ…。

雷鳴にせかされるようにして広野の駅へ急いで戻ると、撮影ポイントで狙うハズだった651系の富岡ゆき下り列車(683M)に間に合いました。んじゃ、も一度乗ってくか ...(((o´・ω・)o。


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今にも雨が降り出しそうな鉛色の空のもと、
ヘッドライトを点けた651系の普通列車が
広野のホームに滑り込んできました。
▲19.7.30 常磐線 広野


結果としては651系が広野に着いた時点で、雨は降っていませんでした (-ω-;*)ウゥム…。
それじゃ、撤収したのは取り越し苦労で、撮影ポイントで粘っていれば雨に降られず、651系の普通列車が海バックで撮れたじゃないかって?(ドン曇りだけど)(´σД`)ナーンダ。たしかに撮影することだけを考えればそうだったかもしれないけれど、私が乗った651系が広野を発車してまもなく、列車の窓を叩き付けるように降り出した激しい雨 ザー///o(゚o゚;)o///ザー。もし撮れたとしても、その帰り道で私はまちがいなく雨に見舞われていたでしょう |||(T_T;)ビショビショ|||。
「遠足は家に帰るまでが遠足です」(楽しい遠足気分が抜けずに下校すると、注意散漫で事故に遭いやすいので気を引き締めろという格言)にならい、「徒歩鉄は駅に戻るまでが撮り鉄です」ってところ(なんのこっちゃ)。駅に戻るところまでを想定すると、やはりあの時点での撤退は正解だったと思います (-`ω´-*)ウム。
旅のシメとしては、なんとも締まらない結末だけれど・・・(^^;)ゞポリポリ。


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乗った列車が広野を発車してすぐに、
大粒の激しい雨が降り出しました。
濡れずに済んでよかった・・・。
ε-(´∀`;)ホッ

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広野の下り方の隣駅は、
今年の4月に開業したばかりの
Jヴィレッジ(駅)。
当駅はその駅名のとおり
サッカーのナショナルトレーニングセンターである
Jヴィレッジ」に隣接しており、
試合やイベントなどの開催に合わせて使用される臨時駅です。
そのため、ふだんはすべての列車が通過。
(ちなみに先ほど上り列車に乗った時も当駅を通過したけれど、
海のほうばかり眺めていてスルーしちゃった ^^;)
▲19.7.30 常磐線 Jヴィレッジ(臨)
(車窓から)

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強い雨が降りしきるなか、
木戸(きど)のホームに佇むのはお城のオブジェ?
(=゚ω゚=*)ンン!?
これはかつて戦国時代の当地にあった
楢葉城(ならはじょう)をイメージしたものでしょうか。
▲19.7.30 常磐線 木戸(車窓から)

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富岡に戻ってきちゃった・・・。
当駅手前のトンネルを抜けると、
こちらは雨が降っていませんですた。
局地的な集中豪雨ってそういうものなんだよね。
┐(´д`)┌ ヤレヤレ
▲19.7.30 常磐線 富岡


広野1637-(常磐683M)-富岡1654

本来、東京方面へ帰る私は広野から上り列車に乗るべきなのですが、広野で待っていたとしても次のいわき方面の上り列車(682M)は富岡ゆき下り列車(683M)からの折り返しとなるので、いったん富岡まで乗車。そして今度はいわき行きとなった651系の普通列車で、ふたたび上り方面に向かいます イッタリo(゚д゚o≡o゚д゚)oキタリ(18きっぷを使っているので、何度往復しても無問題)。
乗りたかった651系は、最初の乗車も含めてじゅうぶんすぎるほど乗り心地を味わえたけれど、正直、何やってるんだかなぁ (´д`)アウ…。


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広野→富岡→いわき
と、下りと上りの列車で651系に乗り続けて
再度いわきに到着。
ここで接続した上りの水戸ゆきは
ロングシート仕様のE501系(右)。
「スーパーひたち」から「走ルンです」へ・・・
同じ普通列車でも大きな差です(笑)
( ̄▽ ̄;)ハシルンデス…
▲19.7.30 常磐線 いわき


夏期休暇を利用して巡った、東北地方とちょこっとだけ北海道の鉄道旅 (゚ー゚*)テツタビ。
撮り鉄では、奥羽本線で復活運転された急行「津軽」や、国鉄色が施された道南いさりび鉄道のキハ40形、海バックの三陸鉄道リアス線など、お目当ての列車(車両)を旅程のなかで効率よく撮ることはできたけれど (^_[◎]oパチリ、「津軽」タラコ色のキハ40は日あたりの弱い薄曇り状態だったし (´~`;)ウーン、三鉄のお立ち台(堀内の大沢橋梁)で撮ったリアス線の列車は二本ともラッピング車両だった (´д`;)アウ…。そして今記事でお伝えしたように、常磐線の651系の普通列車は“勇気ある撤退”によって撮影すらできなかった・・・(´・ω・`)ショボン。振り返ってみると思い通りの画が得られたのは、いさりび鉄道の急行色キハ40(幸連橋で撮ったやつ)くらいで、全体的にはちょっとスッキリとしない撮影結果になってしまいました σ(・∀・`)ウーン…。
いっぽう乗り鉄では何といっても、震災の苦難を乗り越えて復旧を果たした三陸鉄道リアス線を、あらためて全線乗り通せたことが嬉しく ・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ、また、それによって日本の旅客鉄道全線完乗(鋼索線を除く)という個人的なタイトルが防衛できたことに喜びを感じています ヽ(´▽`*)ノワーイ♪。今旅ではこれがいちばんの成果と言えるかも知れません。また、旅の時点ではまだ不通区間のあった常磐線も来春には全線開通となる見込みで、そちらも機をみてぜひ再訪しようと考えています (-`ω´-*)ウム(たぶんそのころに651系の普通列車は走ってないだろうけど)。
そして鉄分(鉄道趣味)だけでなく、青森のつゆやきそばや地酒、函館の海鮮丼や“チャイチキ”、八戸のせんべい汁に久慈のうに弁当などなど、各地の美味しい名物もたくさんいただくことができました ≠( ̄~ ̄*)モグモグ。食の楽しみも旅の醍醐味ですよね。ごちそうさまです (* ̄人 ̄*)ゴチソーサソ。
撮影の面など満足のいかないところもあったけれど、大好きな列車に朝から晩までたくさん揺られ、いろんな車両に出会えて、存分に“鉄分補給”ができた夏休みの旅でした ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


0046.jpg
茨城県の勝田で
今旅のラストランナーとなる
上野ゆき普通列車に乗り継ぎます。
車両はスタンダードなE531系。
空いている最後尾のボックスシートに座って
帰りましょ。
カエロ…((((o* ̄-)o
▲19.7.30 常磐線 勝田


いわきで水戸ゆき、さらに水戸の手前の勝田(かつた)で上野ゆきの上り普通列車に乗り継ぎ、常磐線をひたすらに南下 ...(((o*・ω・)o。震災の不通区間もあったことから、最近は「18きっぷ」を使って東北地方から帰る際には個人的に、東北本線か上越・高崎線を経由することが多かったのですが、久しぶりの常磐線による帰京は新鮮に感じます (゚ー゚*)ジョーバソセソ。
夜の10時前、常磐線の普通列車は定刻に上野へ終着し、私の旅は終わりました (´w`*)ドツカレサン。


0047.jpg
19時過ぎの勝田では
売店(NEWDAYS)で駅弁が見あたらず
なんとも侘しいおつまみですが・・・
とにかく車内で打ち上げ!
長旅おつかれさまでした。
カンパーイ♪(〃゚∇゚)ノ[☆]


富岡1704-(常磐682M)-いわき1746~1755-(574M)-勝田1927~1933-(462M)-上野2143




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