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七尾線・・・特急「花嫁のれん」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2020.03.20 七尾
艶やか!七尾線の名物特急
「花嫁のれん」号 撮影
 
 
前回からの続きです。
コロナウィルスの影響が心配されるものの、正直いって自分のなかでまだ危機意識が低かった、「春分の日」を含む三連休(あくまでもひとつの目安にすぎませんが、まだ公的な外出の自粛要請が発令される前)、JR全線の普通列車・快速列車が一日じゅう乗り放題(乗り降り自由)となるおトクなきっぷの「青春18きっぷ」を手にした私が、東京から東海道本線と北陸本線を延々と乗り継いでやってきたのは、北陸地方の金沢 ...(((o*・ω・)o[18]。
旅先に北陸を選んだ目的がいろいろとあるなか、列車移動だけに終始した初日(3/19)に続く旅の二日目(3/20)は、金沢から能登半島の七尾(ななお)や和倉温泉(わくらおんせん)にいたる、電化ローカル線(地方交通線)の七尾線を訪れます (゚ー゚*)ナナオ。ここで私のお目当てとなるのが、当線の普通列車として今も定期的に使われている、413系や415系といった古い国鉄近郊型の車両 (´ω`*)シブイ。途中下車した羽咋(はくい)での撮影では、車齢がJR最古という1964年製のモハ414‐802を組み込んだ415系(C02編成)や (゚∀゚)オッ!、わずか二両しか残存していない元・急行型の先頭車、クハ455形(B11編成)にも出会うことができて (゚∀゚*)オオッ!!、満足のいく成果が得られました ヽ(´▽`)ノワーイ♪。
この調子でもう少し、七尾線での撮影を別の場所にて続けたいところですが、気がかりなのは天候 (゚ペ)ウーン…。羽咋での撮影中は幸いにも降られなかったものの、駅へ戻ったとたんに激しい雨が強襲してきました ザー///o(゚o゚;)o///ザー。そういえば今朝のテレビニュースでみた北陸の天気予報は、「風雨が強まる“春の嵐”に警戒」って言っていましたっけ (ノll゚Д゚llヽ)ヒイィィ。さて、この先どうするか。できればもう一つ、当線で撮りたい列車があるんですよね・・・。


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羽咋から乗る七尾ゆき普通列車は
茜色に塗られた415系。
正面のお顔だけを見ると朝(前記事)に乗った
クハ455形とたいして変わりませんが・・・
▲20.3.20 七尾線 羽咋

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クハ455の車内
国鉄急行型の名残を感じたのに対し、
この415系(クモハ415)の車内は
一般的な近郊型らしいセミクロス仕様で、
座席もリニューアルされています。
(゚ー゚*)リニューアル

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雨に煙る、金丸の駅名標。
ちなみに“金”と付く地名や駅名はよく、
金運を連想させて縁起が良いとされますが、
この金丸(かねまる)は私の世代的にやはり、
かつて「政界のドン」と呼ばれた
あの政治家の顔が思い浮かんじゃいます・・・。
( ̄  ̄*)カネマル…
▲20.3.20 七尾線 金丸(車窓から)


羽咋から乗った七尾線の七尾ゆき下り普通列車は、降りしきる雨を突いて能登半島をさらに北上します ...(((o*・ω・)o。天候状況によっては、もう沿線で撮影するのをやめて、終点の七尾まで乗り通そうかとも考えたのですが σ(゚・゚*)ンー…、次の目的地が近づくと不思議なことに激しかった雨は小康状態となりました エッ!(゚Д゚≡゚∀゚)マジ!?。これはツイているのかな?雨がやんだのなら、予定通り途中下車してみますか。
羽咋から20分ほど進み、列車は能登二宮(のとにのみや)に停車 (・ω・)トーチャコ。


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能登半島内陸の中能登町にある能登二宮は
交換設備のない棒線構造(一面一線)の小駅。
無人駅のわりに立派な駅舎の待合室には、
地元の特産品(織物や酒など)を展示する
「中能登町夢おりもの展示館」が併設されています。
( ̄。 ̄)ヘー
▲20.3.20 七尾線 能登二宮


羽咋0944-(七尾837M)-能登二宮1004

中能登町(なかのとまち)に鎮座する「天日陰比咩神社(あめひかげひめじんじゃ)」が、能登国二ノ宮であることに駅名を由来した能登二宮 (゚ー゚*)ニノ。その天日陰比咩神社は第十代崇神天皇の時代(古墳時代)に創建された2000年以上の長い歴史をもつ由緒正しいお宮で (・o・*)ホホゥ、「天日陰」と付けられたところから察するに、天候や気象に深い関わりがありそうだと思い、ちょいと手持ちのスマホで調べてみたところ []o(・_・*)ドレドレ、祀られているのは農村地域らしく“雨乞い”の神様なのだそうな ( ̄  ̄ )アマゴイ…。いまの私はむしろ雨を避けたいところ・・・というからではないけれど、神社までは駅から歩いて30分くらいかかるようなので参拝するのは見送り、列車が撮れる撮影ポイントのほうに向かいます コッチ…((((o* ̄-)o。
といっても、その目的地は駅の目の前で線路を跨いでいる県道の陸橋で、わずか5分も歩けば到達できるお手軽撮影地 (´▽`*)エキチカ。


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能登二宮の駅近くに架かる跨線橋、
そこから七尾線の上り方(南側)を望むと
こんな感じです。
(「゚ー゚)ドレドレ

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春まだ浅き能登をあとにして、
一路、大阪へ向かって走りゆく
683系の特急「サンダーバード」。
▲20.3.20 七尾線 良川-能登二宮(後追い)


歩道の区分が狭いのでクルマの往来に気をつけつつ、陸橋上から上り方向へカメラを構えると、眼下に広がる田園風景のなかをまずは683系の特急「サンダーバード」が走り抜けてゆきました (^_[◎]oパチリ。
前記事でも少し触れましたが、和倉温泉をはじめとした能登半島への観光アクセスを担っている七尾線には、普通列車だけでなく特急列車も数多く運行されており、その大半は金沢と和倉温泉をむすぶ特急「能登かがり火」(一日5往復)なのですが、一日に一往復だけ、大阪と金沢をむすぶ北陸本線の特急「サンダーバード」が和倉温泉まで延長する形で直通運転が行われていて、いま通過したのがその大阪ゆきの上り「サンダーバード20号」です (゚ー゚*)サンダバ(ちなみに下りは「17号」)。ぶっちゃけ、「能登かがり火」も「サンダーバード」も車両は681系や683系の共通運用(同じ形式の車両)ですが、ここを通るのが一日一往復の「サンダーバード」だと、どこか特別な印象を受けます 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。でも、ここで私が撮りたいお目当ての列車は、この「サンダバ」じゃありません ヾノ・∀・)チャウチャウ。
狙いの列車が通過するのは約一時間後で、それまでこのまま雨がやんでいてくれたらいいけれど σ(・∀・`)ウーン…、たとえまたザーッと降ってきたとしても、この場所ならば駅に近いし、駅まで行く余裕がなければ陸橋の下へ逃げ込むこともできます (´ω`)ナルヘソ。
な〜んて言っているそばから、いきなり降り出したのは、みぞれ混じりの激しい雨 ザー///o(゚o゚;)o///ザー。それっ、陸橋下へ急げっ!ε=┌(;゚д゚)┘ニゲロ!


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雨乞いの神様が宿る地で
いきなり降り出した激しいみぞれ。
ザー///o(゚o゚;)o///ザー
とりあえず陸橋下に避難です。


雨をしのぐ作戦は成功?いや、雨だけでなく風もかなり強烈で、横殴りの雨が陸橋下にも容赦なく吹き込んできます ビュー彡(+ω+;)彡ビュー。そう、この日は「“春の嵐”に警戒」ですもんね・・・。橋脚を盾にしてなんとか風雨に耐えます。
そんななか、上りの普通列車(844M)がやってくる時刻となり、雨は一時より弱くなったものの陸橋の上へ戻る余裕はなかったので、橋脚脇から適当に撮影【◎】]ω・)パチャ!。


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乳白色の空に浮かび上がる、
国鉄近郊型415系の凛々しい横顔。
(`・ω・´)キリッ
このクハ415-805は、
元・113系のクハ111-340です。
▲20.3.20 七尾線 能登二宮-良川


横から415系の先頭部を切り取った流し撮り。どうせなら雨がいちばん激しい時に来てくれたら、もう少し迫力のある絵になったと思うのですが、通過直前に小降りとなったのがちょっと惜しいところ σ(・∀・`)ウーン…。そしてその流れで次第に雨はやみました ┐(゚o゚)オ!。ふたたび陸橋の上へ戻ります。


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春の嵐に翻弄されるなか、
雨上がりの七尾線をすすみゆく
茜色の普通列車(839M)。
▲20.3.20 七尾線 良川-能登二宮


俯瞰気味に高い目線から列車を望むのは、先ほど(前記事)訪れた羽咋の撮影地と同じ感じですが、こちらのほうが陸橋に高さがあり、田園も広大なので、構図に広がりを感じます (・∀・)イイネ。ただし、この場所は基本的に上り方を望む下り列車(和倉温泉方面ゆき)の撮影ポイントなので(上り列車は後追いで対応)、上り側(金沢方)の先頭車を務めるクハ455形は逆向きとなり、当形を狙う際にはその点が要注意 \_( ゚ロ゚)ココ重要。ということは、ここでの私の狙いはクハ455じゃありません。「サンダバ」でも、クハ455でもなく、風雨に耐えて私が待っているのはいったい何なのか・・・ σ(゚・゚*)ンー…。
そのお目当ての通過時刻が近づくにつれて、先ほどまで雨を降らせていた雲は強い風に乗って東のほうへ流れてゆき、時おり雲間から青空が覗くようになってきました (゚∀゚)オッ!。これはひょっとすると日差しが期待できるかも!? (`・v・´;)ドキドキ


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ん?雲が流れて青空が見えだした!?
(゚∀゚)オッ!

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日が差したタイミングで、
花嫁のれんが、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
▲20.3.20 七尾線 良川-能登二宮

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能登瓦と呼ばれる黒い瓦屋根の家々。
その集落を背にして現れたのは、
風景に映える鮮やかな赤い車体が印象的な
特急「花嫁のれん」号。
▲20.3.20 七尾線 良川-能登二宮


花嫁のれんが撮れました~!ヽ(´▽`)ノワ~イ♪
雲間から日差しが注いだ絶妙のタイミングで姿を見せたのは (=゚ω゚)ノ゙ヤア、まるで着物を纏ったかのような艶やかなカラーリングにインパクトのある、特急列車の「花嫁のれん」。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
土休日を中心に金沢と和倉温泉のあいだで運行される「花嫁のれん」は、運転区間こそ先述した特急「能登かがり火」と同じですが、こちらの列車はより観光列車要素が強く、石川県の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅をイメージした外装や内装、また専属のアテンダントが乗務した車内では軽食やスイーツが提供されるなど、「和と美のおもてなし」をコンセプトとしています (・o・*)ホホゥ。なお、列車の愛称名となっている「花嫁のれん」とは、花嫁の幸せを願って婚礼の日に暖簾(のれん)を贈るご当地の伝統文化で ( ̄。 ̄)ヘー、テレビドラマのタイトルとしてご記憶されている方もいらっしゃるのではないでしょうか(私は視たことないけど)。


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車両の特徴がわかるように、
引き付けて一枚。
(^_[◎]oパチリ
輪島塗や加賀友禅をイメージした
赤と黒の塗分けをベースに、
凝った装飾が端々へ施されています。
連結面の金箔(っぽいカラーリング)も
ご当地らしい?
( ̄▽ ̄*)ゴージャス
▲20.3.20 七尾線 良川-能登二宮


そして観光特急「花嫁のれん」用の車両は、もともと一般型ディーゼルカー(気動車)だったキハ48形を特急用に改造した二両編成 (゚ー゚*)キハ。電化されている七尾線ですが線内に交直転換のある特殊な路線であり、種車に交直両用電車の調達が容易ではないことから、電源の種類にとらわれないディーゼルカーの使用が選ばれたのではないかと思われます (´ω`)ナルヘソ。ちなみに、先ほどのクハ455形が急行型から普通列車用に“格下げ”されたのに対し、こちらのキハ48形は一般型から観光特急用に“大出世” (`・∇・´)エッヘン!。面白いものです。
そんな「花嫁のれん」の鮮やかな赤い車体をより引き立ててくれたのが、背景に写る黒い屋根の家々が建ち並ぶ集落 (=゚ω゚=*)ンン!?。この特徴的な黒い屋根瓦は能登半島をはじめとした北陸地方に多く見られる耐寒・耐雪性の高い釉薬(ゆうやく)が塗られた瓦で、ご当地の名を付けた「能登瓦」とも呼ばれるもの ( ̄。 ̄)ヘー。沿線に海景色などが望めない七尾線において少しでも、能登らしい風景で「花嫁のれん」が撮れたように思います (・∀・)イイネ。


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クルマの通行がなかったので、
跨線橋の反対側からも後追いでパチリ。
(^_[◎]oパチリ
こちら側だとサイドには日が回らないけれど、
車両の顔を麗らかな春の陽光が照らしてくれました。
▲20.3.20 七尾線 徳田-能登二宮(後追い)


観光客を乗せて和倉温泉を目指す、特急「花嫁のれん」。その後ろ姿を見送って撮影は終了です (´w`*)ドツカレサン。
“春の嵐”が心配だったなか、一時的には激しい風雨に見舞われたものの ビュー彡(+ω+;)彡ビュー、お目当ての「花嫁のれん」が来るころには雲間から太陽が顔を出してくれて (゚∀゚*)オオッ!、じゅうぶんに満足のいく一枚を撮ることができました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


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駅へ戻る道すがら、
陸橋下で上りの普通列車(846M)を
サクッと撮っていきます。
(^_[◎]oパチリ
オーソドックスな415系ですが、
当系も新型への置き換え対象となっているので、
撮れるときになるべく記録を残したいところ。
でも、また曇ってきちゃった・・・。
▲20.3.20 七尾線 良川-能登二宮(後追い)

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能登二宮に入ってきた
七尾ゆきの下り普通列車も415系。
ちなみに背後で線路を跨いでいるのが
撮影していた陸橋です。
ね、駅から近いでしょ(笑)
▲20.3.20 七尾線 能登二宮


さて、能登二宮は七尾線の終点である和倉温泉まであと三駅のところに位置しており、“乗り鉄”としてせっかくここまで来たのなら、終点まで行ってみようと思います (*・o・)ノ Go!。
しかし、「能登かがり火」や「花嫁のれん」などの特急列車は和倉温泉ゆきでしたが、私が朝から何本か乗ってきた下りの普通列車はいずれも和倉温泉のひとつ手前にある七尾止まりで、能登二宮から乗った列車もそうです (゚ー゚?)オヨ?。これはどういうことか・・・σ(゚・゚*)ンー…、そのカラクリはのちほど説明するとして、とりあえず沿線でいちばん大きな街の七尾でいったん下車し、お昼ゴハンを食べましょ (・∀・)イイネ。


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能登二宮から10分ほどで、
下りの普通列車は七尾に終着。
(゚ー゚*)ナナオ
特急「花嫁のれん」の車体色と同様、
当駅の駅名標もまた、
輪島塗をイメージしたものですね。
▲20.3.20 七尾線 七尾

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七尾線とのと鉄道が発着する七尾は、
能登半島の中央部に位置する七尾市の中心駅で、
能登観光の拠点にもなっています。
▲20.3.20 七尾線 七尾


能登二宮1151-(七尾841M)-七尾1200


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富山湾や七尾湾に面した七尾港を海の玄関口とし、
古くからから能登地方の中心地として
発展を続けてきた七尾の街。
いまも残る古い街なみには趣があり、
また水族館や美術館などの施設も充実していて、
魚介グルメや街散策を目的に
国内外から多くの観光客が訪れます。
・・・って、いまはコロナの影響で、
外国人の姿は見られなかったけれど。
(^^;)ゞポリポリ

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駅で目に留ったガイドマップ
「すし王国能登七尾」!
「能登前寿し」!
「2,700円の寿しメニュー」!
(*゚∀゚)=3ハァハァ!
多種多様な魚介類が水揚げされる七尾湾は
「天然のいけす」と呼ばれ、
七尾では新鮮な地物の食材を使った寿司を
存分に堪能できます・・・とのこと。
(゚¬゚*)ジュルリ
前夜の金沢でも贅沢をしたばかりだけど、
七尾に来て寿司を食わないのはもったいないよね。
(-`ω´-*)ウム

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目にも鮮やかで豪勢な「能登前寿し」。
ヒラメや能登フグ、ベニズワイ、赤西貝など、
どれから食べようか目移りしちゃいます。
(´艸`*)ウフフフ♪
さらに別皿で提供されたのは、
アワビちゃんとノドグロさん。
う〜ん、美味っ!美味っ!
・:*:・(*´∀`*)シヤワセ・:*:・。
これは2,700円のキャンペーンメニュー
ではありませんが、
この内容でも3,000円でおつりが来る
良心的なお値段でした。


すし王国」と自負する七尾の街でちょっと豪勢な昼食をとったあと (´ー`)ウマカッタ、発車時刻の頃合いを見計らって駅に戻り、七尾線の残り一区間である七尾から和倉温泉へと向かいます。
しかし私はJRの改札口を通らず、車内清算方式となっているワンマン列車のディーゼルカーへ直接乗車 コッチ…((((o* ̄-)o。この列車はのと鉄道の穴水(あなみず)ゆき下り普通列車です。あれ?七尾線で和倉温泉に行くんじゃなかったっけ? (゚ー゚?)オヨ?。


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次に乗る列車は、
七尾の“のとホーム”から発車する、
のと鉄道の穴水ゆき。
( ̄  ̄*)ノト
車両はディーゼルカーのNT200形です。
▲20.3.20 七尾線 七尾


JR(国鉄)七尾線はもともと、北陸本線(現・IRいしかわ鉄道)と接する津幡(つばた)から七尾を経て、最終的に能登半島の北部に位置する輪島(わじま)へといたる非電化の路線でしたが(全長107.9キロ)、そのうち南部の津幡と和倉温泉のあいだ(59.5キロ)が電化されたのに伴い、非電化のまま残された北部の和倉温泉と輪島のあいだ(48.4キロ)は地元自治体などが出資する第三セクター鉄道ののと鉄道(のと鉄道七尾線)へと移管されます (゚ー゚*)サンセク(そののち、のと鉄道の穴水~輪島(20.4キロ)は廃止)。ただし、能登地方の中心地である七尾を発着駅としたいのと鉄道は、起点を和倉温泉でなく七尾とすることを要請。その結果、七尾と和倉温泉の一駅間(5.1キロ)はJRとのと鉄道の共用区間(JR西日本が第1種、のと鉄道が第2種鉄道事業者)に設定されました (・o・*)ホホゥ。しかし、七尾と和倉温泉の共用区間にJRとのと鉄道の両方の列車を走らせるのは需要にたいして過多であることから、当区間でJRは特急列車のみを走らせ、普通列車はのと鉄道の車両のみで運行されているのです (´ω`)ナルヘソ。
なので、私が七尾から乗った穴水ゆきは、のと鉄道の車両を使用した同鉄道の普通列車でありながら、和倉温泉まではJR七尾線の普通列車も兼ねており、当区間はJRの「青春18きっぷ」でも利用が可能というワケ (*・∀・)つ[18](もちろん、和倉温泉より先ののと鉄道線内で「18きっぷ」の使用は不可)。


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電化されている共用区間を快調に走る
のと鉄道七尾線のディーゼルカー。
m(・∀・)mカブリツキ
▲20.3.20 七尾線 七尾-和倉温泉
(前方の車窓から)

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まもなく和倉温泉の構内へ進入。
線路はその先でさらに
のと鉄道の穴水方面へと伸びています。
▲20.3.20 七尾線 和倉温泉
(前方の車窓から)

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JR七尾線の終点、和倉温泉に到着。
(・ω・)トーチャコ
当駅はJRとのと鉄道の共同使用駅ですが
JR西日本が管轄する有人駅で、
駅名標もJRスタイルです。
▲20.3.20 七尾線 和倉温泉

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温泉街の玄関口となる和倉温泉の駅。
駅名にもなっている和倉温泉は
開湯1200年を誇る能登半島屈指の名湯で、
一羽の白鷺によって湯脈が発見されたという
言い伝えが残っているのだそうです。
( ̄。 ̄)ヘー
▲20.3.20 七尾線 和倉温泉


七尾1312-(七尾135D)-和倉温泉1318

単行(一両)で運転するのと鉄道のディーゼルカーに揺られること一駅、七尾から6分ほどで現在のJR七尾線の終点である和倉温泉に到着。のと鉄道の穴水ゆきは当駅からさらに先へと進みますが、私はここで下車します (・ω・)トーチャコ。
もしもスッキリとした晴天に恵まれていたならば σ(゚・゚*)モシモ…、朝の羽咋で七尾線を撮ったあとにのと鉄道の沿線まで足を延ばして、海辺の景色がいい場所で撮影するようなプランも考えていたのですが(JR七尾線では海が見えなかったけれど、のと鉄道は海沿いを走る区間がある)、不安定でぐずついた今日の天気ではあまりいい画が望めそうになく σ(・∀・`)ウーン…、ここはセコいけど「18きっぷ」で行ける範囲の和倉温泉までとしました (-`ω´-*)ウム。
そのかわり、のと鉄道まで行かなかったぶんの時間を充てて、能登二宮で「花嫁のれん」号などが撮れたし (^_[◎]oパチリ、七尾では美味しいお寿司も食べられた (´▽`*)シースー♪。そう考えると決して悪くない行程だったように思います (+`゚∀´)=b OK牧場!。


1027.jpg
和倉温泉駅構内の待合室には、
特急「花嫁のれん」号での観光客をお迎えする、
実物の“花嫁のれん”が掛けられていました。
(゚ー゚*)ノレン
和倉温泉への特急列車は
JR化直前の国鉄末期に活性化し、
かつては北陸本線で特急「雷鳥」に併結された、
「ゆぅトピア和倉」なんて列車もありましたっけ。
(ノ∀`)ナツカシス


和倉温泉の駅で30分ほど滞在したのち、やはりのと鉄道のディーゼルカーが使われた七尾ゆきの上り列車に乗って、和倉温泉をあとにします カエロ…((((o* ̄-)o。単に駅へ足跡を残した程度のとんぼ返りですが、それでも鉄ちゃん的にはJRの車両が使われないJRの普通列車という、ちょっと特殊な供用区間を楽しむことができました (´ー`)マンゾク。


1028.jpg
のと鉄道からの直通・・・という言い方は
正しくないかもしれませんが
(和倉温泉~七尾はのと鉄道の区間でもあるので)、
穴水からやってきた七尾ゆきに乗車。
▲20.3.20 七尾線 和倉温泉

1029.jpg
七尾で金沢ゆき普通列車に乗り継ぎます。
接続したのは左の415系で
同じような顔ですが、向こうは413系。
新型の投入が迫るなか、
ここで国鉄型が揃う光景が見られるのは
あとわずかなのかもしれません。
(´ω`*)シブイ
▲20.3.20 七尾線 七尾


拙ブログを開設した10年くらい前の北陸本線ではまだ、特急列車に485系489系、普通列車には475系419系などの国鉄型が日常的に使われていて、ファンから“国鉄型王国”などとも呼ばれた北陸地方でしたが (*゚∀゚)=3ハァハァ!、北陸新幹線の開業に伴う在来線の変化や車両自体の老朽化などによって、古い国鉄型(とくに電車)はここ数年で一気に姿を減らしてしまい、もはや風前の灯 (´・ω・`)ショボン。そんな状況のなか、いまも413系や415系などが残る七尾線の普通列車は北陸地方における“国鉄型最後の牙城”と言っても過言でなく、後継となる新型車の521系100番台が投入される前に訪れることができたのは、国鉄型好きとして貴重な機会だったと思います (-`ω´-*)ウム。残念ながらあまりいいお天気ではなかったけれど(“春の嵐”と言われていたにしては、まだマシなほうか?)、お目当てだった元・急行型のクハ455形やJR最古のモハ414-802を組み込んだ編成に出会えたし、当線名物の観光列車「花嫁のれん」も撮ることができて (^_[◎]oパチリ、充実した七尾線訪問となりました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。
おそらく、次に私が七尾線を再訪するときに国鉄型は残っていないと思われますが(国鉄型キハを改造した「花嫁のれん」は別として)、そのときにはのと鉄道のほうまで足を伸ばして、海景色が望める場所でのんびりと撮影を楽しめたらと思っています(晴れたらね(笑))(・∀・)イイネ。本場の能登前寿司もまた食べたいなぁ・・・(゚¬゚*)ジュルリ。


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途中の免田で下りの「花嫁のれん」と交換。
(゚∀゚)オッ!
特急「花嫁のれん」は土休日を中心に
七尾線で一日二往復の運転が行われています。
▲20.3.20 七尾線 免田(車窓から)


さて、七尾で金沢ゆきの普通列車に乗り継ぎ、来た道を戻るような形で七尾線を上っている私ですが、終点の金沢までは行かずに途中の津幡で列車を乗り換えます ノリカエ…((((o* ̄-)o。津幡は七尾線とIRいしかわ鉄道との接続駅で、ここから次に乗ったのはIRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道を直通運転する富山ゆきの下り普通列車。


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津端で乗り換えたIRいしかわ鉄道は
水色のオリジナルカラーを施した521系。
三セク転換時にJRから譲渡された車両です。
σ(゚ー゚*)デスラー?
▲20.3.20 IRいしかわ鉄道 津端

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津端を出ると七尾線は左へ分かれ、
乗車したIRいしかわ鉄道の列車は
右のほうにカーブします。
▲20.3.20 IRいしかわ鉄道 津端-倶利伽羅
(前方の車窓から)


拙ブログをお読みいただいている鉄分豊富な方ならもうご存知だと思いますが、金沢と富山のあいだはもともとJR北陸本線の一部区間でしたが、北陸新幹線の開業(金沢延伸)に伴う並行在来線の経営分離でJRから第三セクター鉄道に転換され、現在は石川県側が「IRいしかわ鉄道」、そして県境に位置する倶利伽藍(くりから)を境に富山県側が「あいの風とやま鉄道」となっています (゚ー゚*)サンセク。そしてJRではない三セク路線の両線では基本的に「18きっぷ」は使えず、あらためて津幡から富山までのきっぷ(普通乗車券)を買い直して乗車しました (*・ω・)つ[キップ]。
ちなみに前記事で七尾線の例に触れましたが、七尾線や城端線(じょうはなせん)、氷見線(ひみせん)など、他のJR路線と接していない、いわゆる“飛び地路線”を「18きっぷ」で利用する際に限り、特例として三セク区間の金沢〜津幡や高岡〜富山の通過が「18きっぷ」でも認められています ☆.(○≧ω')b オケ!(区間内の途中下車は不可)。ただし今回の私のように目的地が富山の場合は高岡~富山の特例が無効で(金沢から高岡、富山方面へ向かう場合は金沢~津幡の特例も無効)、高岡でなく富山まで乗車券を購入しなくてはなりません(ウラを返せば今回のケースだと、城端線か氷見線のいずれかの駅に立ち寄ってから富山に向かえば、普通乗車券は津幡~高岡で済む)( ´_ゝ`)フーン。「18きっぷ」で北陸を巡ると、このへんのルールがちょっとややこしいんですよね (^^;)ゞポリポリ。


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三セク路線では基本的に「18きっぷ」が使えず、
あらためて普通乗車券を購入。
津幡から富山までは1,100円です。
(*・ω・)つ[キップ]

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石川と富山の県境にある、
倶利伽羅峠が駅名由来の倶利伽羅。
( ̄  ̄*)クリカラ
当駅が三セク路線の境界駅で、
ここから先はあいの風とやま鉄道です。
▲20.3.20 IRいしかわ鉄道 倶利伽羅
(車窓から)

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JRの“飛び地路線”と接続する高岡で、
車窓の右手に見えたのは
城端線のタラコ色キハ(キハ47形)。
タ~ラコ♪(・o・*)タ~ラコ♪
▲20.3.20 あいの風とやま鉄道 高岡
(車窓から)

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県境と路線境を越えた普通列車は
近年の改築で高架駅となった
あいの風とやま鉄道の富山に終着。
(・ω・)トーチャコ
風を感じる(?)ような駅名標が
“あい鉄”スタイルです。
(゚ー゚*)アイテツ
▲20.3.20 あいの風とやま鉄道


和倉温泉1347-(七尾136D)-七尾1353~1358-(852M)-津端1517~1520-(IRいしかわ鉄道449M)-富山1605

521系の普通列車は県境の倶利伽羅峠を軽く越えたのちに富山平野を走り抜け、定刻の16時過ぎにあいの風とやま鉄道の富山に到着 (・ω・)トーチャコ。当駅は北陸新幹線の開業に合わせて大規模な駅舎の改築と在来線ホーム(あいの風とやま鉄道とJR高山線)の高架化が長期間で段階的に進められてきましたが (*`=´)┏━>∝∝∝∝ チュィィィィィン…、その工事が昨年(2019年)におおむね完了。新たに高架駅となった下りホームへ私は初めて降り立ちました (゚∀゚*)オオッ!!。
そしてこの在来線のホームが高架化されたことによって実現した、当駅におけるもうひとつの大きな変化があります。それこそが今旅で富山を訪れた私のいちばんの目的と言えましょう (-`ω´-*)ウム。その“変化”とはいったい何なのか・・・もうお察しの方も多いと思われますが ( ̄▽ ̄*)アア…(わかってもネタバレは厳禁よ(笑))、その模様はまた次回にご紹介いたします。


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キーワードは「つながる、ひろがる。」?
σ(゚・゚*)ンー…




次回に続きます・・・ツナガル(*’∀’*)ヒロガル。