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上田電鉄 別所線・・・5200系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2020.07.30 上田電鉄
復旧へ向けて頑張れ別所線
城下駅の5200系 撮影
 
 
前回からの続きです。

コロナの感染者(陽性反応者)が増加し、旅行や帰省などの行動には各々の慎重な判断が求められるなか(7/30現在)(゚ペ)ウーン、お盆前にちょっと早めの夏休み(夏期休暇)を取得した私は、当初に計画していた地方遠征の鉄道旅よりも規模を縮小して、旅先を関東から近い甲信地方(山梨・長野)に変更 ( ̄  ̄*)ナガノ。それでも少しは旅情が感じられるように北陸新幹線は利用せず、八ヶ岳山麓を走るローカル線の小海線(こうみせん)に乗車して (・∀・)イイネ、高原路線らしい雨に煙る山あいの車窓風景を味わいながら向かったのは、長野の小諸(こもろ) ...(((o*・ω・)o。幸いにも現地に着くころには雨があがって天気が好転し、撮影目的に訪れたしなの鉄道では、お目当てだった“湘南色”や“コカ・コーラレッド”の115系を青空のもとで撮ることができました (^_[◎]oパチリ。

撮影後にしなの鉄道の長野ゆき下り普通列車へ乗り、115系に揺られて次の目的地へと向かいます ...(((o*・ω・)o。やってきたのは、しなの鉄道沿線の主要都市のひとつで、歴史深い街の上田(うえだ)(゚ー゚*)ウマノスケ。


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しなの鉄道の長野ゆきに乗って
田中から10分ほど、
上田で下車します。
▲20.7.30 しなの鉄道 上田

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上田は戦国時代に真田氏が築いた
上田城を中心とする城下町で、
駅の壁面には真田家の家紋である
「六文銭」が施されています。
(゚∀゚)オッ!
▲20.7.30 北陸新幹線 上田


田中1539-(しな鉄2605M)-上田1548

長野、松本に次ぐ、長野県第3の都市である上田。街の中心に位置する上田の駅には、ここまで私が乗ってきたしなの鉄道(しなの鉄道線)のほか、北陸新幹線の「あさま」や「はくたか」も停車して首都圏や長野市(さらにその先の北陸地方)とダイレクトに結んでいます (・o・*)ホホゥ。そしてさらにもう一路線、当駅を発着するのが、地方私鉄の上田電鉄・別所線(べっしょせん)(゚ー゚*)ベッショ。
ちなみに、前身である「上田交通」という社名のほうが馴染み深い方も多いかと思われますが σ(゚・゚*)ンー…、経営体制の見直しによる上田交通(もともとは地域の交通事業でしたが、現在はおもに不動産業)からの分社化で、2005年より「上田電鉄」となっています ( ̄。 ̄)ヘー。
その上田電鉄の別所線が私の次なる目的路線で、東口を「お城口」、西口を「温泉口」と称する上田駅構内の温泉口側に位置する、当線の乗り場へと行ってみるのですが・・・(=゚ω゚=;)ンン!?


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構内の温泉口側(西側)にある、
上田電鉄の上田駅。
きっぷ売り場の脇には
赤提灯をぶらさげる居酒屋さんが
併設されています。
(゚∀゚)オッ!
まだ、開店時間前か・・・(笑)
▲20.7.30 上田電鉄別所線 上田


きっぷ売り場と軒を連ねる居酒屋を横目に見ながら改札口を入るも、ホームには一人もお客さんの姿が無く閑散としており、しかも発車時刻となったのに列車が入線してこない ( ̄△ ̄;)エ?。そしてよく見ればホームの線路側にロープが張られているじゃありませんか σ(゚・゚;)ロープ…


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一面一線の別所線ホーム。
しかしロープが張られていて、
列車が来る様子はありません。
え?どういうこと?
(゚ー゚?)オヨ?
▲20.7.30 上田電鉄別所線 上田


実はこの始発駅となる上田と次駅の城下(しろした)のあいだには千曲川(ちくまがわ)が流れており、本来はそれをまたぐ別所線の鉄橋(千曲川橋梁)が架けられているのですが、先(前回)にお伝えした田中の海野宿橋と同じく、やはり昨年の秋に当地を強襲した台風19号による千曲川の増水で堤防が大きく削られ、別所線の鉄橋は城下側が崩落 ヽ(´д`;)アア…。復旧作業が進められているものの、別所線は今も当駅間(上田〜城下)の運行ができない状態が続いており、それで上田には待っていても列車が来ない(来られない)のです (´・ω・`)ショボン。


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昨秋の台風被害により、
鉄橋の一部が欠損してしまった
別所線の千曲川橋梁。


ちなみに、田中の海野宿橋は恥ずかしながら本当に現地へ着くまで橋の崩落を知らなかった私ですが、この別所線の鉄橋崩落とそれによる区間運休が続いていることは、もちろん来る前から存じていました (-`ω´-;)ウム。それなのに、あえてこの状況の当線を私が訪れた理由と目的はいったい何なのか・・・ σ(゚・゚*)ンー…。それは追々わかることとして置いておき、列車の来ない上田にいては鉄ちゃんとして何も始まらないので、とりあえず城下に向かってみましょう。現在の別所線は上田と城下のあいだでバスによる代行輸送が行なわれており、城下より先の下り方面は列車がほぼ通常運行されています (・o・*)ホホゥ。
しかし列車の運休中も開放されている上田の別所線ホームなどを覗いていたら、停まっていた代行バスが発車してしまい、次のバスは約40分後 ( ̄  ̄;)40プン…。スマホの地図アプリによると上田駅から城下駅までは徒歩でも15分程度の距離なので、歩いていくこととしました テクテクε=ε=ε=┌(*・_・)┘。なお、上写真の鉄橋の様子はその途中で撮影したものです。状況説明の記録とはいえ、被災した鉄橋にカメラを向けるのはちょっと気が引ける思いもありましたが・・・。


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私は利用せずに歩いちゃったけど、
これが上田と城下の不通区間をむすぶ
別所線の代行バス。
(゚ー゚*)バス
上田交通のバス事業から完全独立した、
上田バスによって運行されています

▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下



ここであらためてご紹介すると、上田電鉄・別所線は、北陸新幹線やしなの鉄道と接する上田を起点に、千曲川を渡って西方の上田盆地へと進路を取り、三好町(みよしちょう)、上田原(うえだはら)、大学前、下之郷(しものごう)、中野(なかの)などを経て、信州指折りの温泉地として知られる別所温泉(べっしょおんせん)に至る、11.6キロの単線電化路線。通勤・通学、買い物客などの地域利用者に加え、別所温泉へのアクセスとして湯治客や観光客の足も担っています (・o・*)ホホゥ。そのような路線だけに台風被害とコロナ禍による観光客の減少は、大きな痛手となっていることでしょう・・・σ(・ω・`)ウーン…。


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別所線の駅数は全15駅、
上田から終点の別所温泉まで
本来は約30分でむすんでいます。
しかし現在は上田と城下のあいだが
バスでの代行輸送中。


上田駅の温泉口を出た私は千曲川に架かる道路橋を歩いて渡り、道に迷うことなくスマホが表示した所要時間どおりに城下駅へ到着 (・ω・)トーチャコ。
城下といっても上田城(城趾)のすぐ近くにある最寄駅ではなく(城趾公園へは上田のほうが近い)、かつてこの地にあった城下(城下村)という地域名が駅名の由来かと思われます(もちろんその地域名や村名は上田城に由来するものだと思いますが) (゚ー゚*)シロシタ。ちなみに「上田温泉電軌」として路線が開業した1921年(大正10年)から最初の三年間は、まだ千曲川に橋が架けられていなかったため上田には到達しておらず、かつては三好町という駅名だった当駅(現・城下)を起点としていたのだそうな ( ̄。 ̄)ヘー。過去の事例として振り返るには古すぎるハナシですが、橋が不通で城下が鉄道の起点(代行バスとの接続点)となっている現状は、復旧までの一時的な仮の処置とはいえ、なんだか皮肉めいたものを感じてしまいます (´〜` )ウーン(なお、旧・三好町が現・城下に駅名を改称したのは、千曲川橋梁が完成して上田への乗り入れを果たしたあと)。


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千曲川の左岸側に位置し、
代行バスと列車の接続駅となっている城下。
本来(通常時)は駅舎のない無人駅ですが、
上田方が不通となっている現在は
仮設の駅務室に駅員が配置され、
乗車券等の販売業務や
代行バスへの乗客誘導などを行なっています。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

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城下の構内の上り線には
上田方に仮設の車止めが設置され、
先へ進めないようになっています。
乂`・д・´)ストップ!
早くこれが外される日が来るといいですね。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

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そして二面あるホームの片側には、
“ポツンと一電車”?
連結面が丸出しの状態で置かれています。
これはいったい・・・
σ(゚・゚*)ンー…
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


そんな城下の駅構造は二面二線の相対式ホームで、本来は上下列車の交換(行き違い)が可能な配線となっていますが、現在は片側の上りホーム(上田ゆきホーム)のみを使用し、営業列車の発着(折り返し運転)を行なっています ( ̄、 ̄*)ナルヘソ。
ところが、ホームの様子を覗いてみると (=゚ω゚=*)ンン!?、まだ列車の到着時刻ではないのに、使われていないはずの下りホーム(本来の別所温泉ゆきホーム)には、単行列車・・・というか、運転台のない連結面側が丸出しとなった一両の電車が停まっているではありませんか (・ω・)ポツン…。窓口できっぷを購入してからホームへ入り、その電車に近づいてみると・・・(*゚ロ゚)ハッ!


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現在は使用されていない
本来の下りホームに佇むのは
ちょっとシブい印象のメタリックな電車。
*.+(0゚・∀・)テカテカ+.*
なんだか昔の“湯たんぽ”みたい!?
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


銀ガエル(?)、イタ━━━━m9( ゚∀゚)━━━━ッ!!
薄日に照らされて鈍く光るメタリックな無塗装の車両ですが、近年のスタイリッシュなステンレス製の新型電車とは違い、どこか野暮ったさのある懐古的な深みを醸し出しています (´ω`*)シブイ。この車両はもともと首都圏の大手私鉄、東京急行電鉄(現・東急電鉄)の東横線や大井町線などでおもに使われていた、元・東急5200系の先頭車で元・デハ5200形(現在は電装が解除されてクハ5200形)(゚ー゚*)トーキュー。
当系には「湯たんぽ」や「銀ガエル」といった、ファンによる親しみを込めたアダ名(愛称)が付けられており、その見た目から「湯たんぽ」という呼び方は納得するかと思いますが (o ̄∇ ̄o)ユタンポ(個人的に東急の車両で「湯たんぽ」と言うと、5200系の後輩でもう少し丸みのある6000系の印象が強いけど)、なぜ「銀ガエル」とも呼ばれるのか ( ̄  ̄*)ギンガエル…(こちらも私はあまり使わない呼び方だけど)。その理由は、当系が同じ東急の車両で「青ガエル」のアダ名が付けられていた5000系を性能のベースとして製造されながらも、車体外板の素材を今までの鋼鉄製で塗装を施したもの(緑一色)からステンレス無塗装へと変更したことにより、「青ガエル」に対して「銀ガエル」と名付けられたのです ( ̄、 ̄*)ナルヘソ。見た目にはぜんぜんカエルっぽくないんだけど・・・w<' ω '>w ケロ。ちなみに余談ながら東急5000系の「青ガエル」といえば、先日の拙ブログでもご紹介しましたが、渋谷駅前に置かれていた保存車(?)が秋田の大館へ引っ越した(移設した)というタイムリーな話題があったばかりですね。
そして1958年(昭和33年)に5000系の派生系列として3両編成一本のみ(のちに4両化)が製造された「銀ガエル」こと5200系は、日本で初めて車体外板にステンレス鋼を使用した営業用車両であり(ただし内部の構体(骨組み)は普通鋼製の、いわゆる“セミステンレス車”)、鉄道史のみならず近代産業史的に見ても、年表にその形式が刻まれている貴重な存在です ( ̄。 ̄)ヘー。


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先日にたまたま別件で訪れた鉄道博物館、
そのヒストリーゾーンの年表にも
素材にステンレスを用いた車両の先駆者として、
東急5200系が紹介されていました。
(・o・*)ホホゥ


そんな5200系は後継車両への置き換えにより東急での第一線を退き、1986年に兄弟形式の5000系とともに地方私鉄へと譲渡されます ...(((o*・ω・)o。その第二の活躍の場となったのが、当時の上田交通(現・上田電鉄)の別所線で、架線電圧を750Vから1500Vに昇圧して旧型車両(後出する5250形など)の一掃を図っていた当線の近代化に貢献 (`・ω・´)キリッ。上田での使用期間はさほど長くなかったものの、地方私鉄の電車としてはまだステンレス車が珍しかった時代に大きなインパクトを残した5200系は、やはり東急からの譲渡車である7200系へ後を任せて93年に退役しました (´w`*)ドツカレサン。
その後、東急から上田交通へ譲渡された際に単編成化された2両編成(モハ5201+クハ5251)のうち、一両(モハ5201、元・デハ5201)は保存目的で東急へ返還され、現在は当系を製造した工場である総合車両製作所横浜事業所(旧・東急車輛製造横浜製作所)の構内に「東急車輛産業遺産制度」の第1号として静態保存(基本的に非公開)(・o・*)ホホゥ。そしてもう一両(クハ5251、元・デハ5202)は上田電鉄の車両基地(下之郷電車庫)に留まり、半保存状態・・・というか、そのステンレス製という錆びない特性を活かして倉庫代わりに活用し ( ̄∀ ̄;)ソーコ…、「鉄道の日」などのイベントではその姿が一般公開されていました ( ̄。 ̄)ヘー。
こうして退役後の“隠居生活”をのんびりと(?)送っていた5200系のクハ5251号車でしたが (´ー`)マターリ、先述したように昨秋の台風で鉄橋が崩落してしまった別所線 ヽ(´д`;)アア…。利用客の減少が不安視されるなかで少しでも話題集めになればと、ここで“上田の重鎮(5200系)”が一肌脱ぎます (*`・ω・´)-3フンス!。なんと、不通になって使用されていない城下の下りホームへ、クハ5251号車を車庫から移動して留め置き、そこで展示されることとなったのです w(゚o゚*)w オオー!。
ファンにとっては日本で初めてステンレスを用いた車両が間近に拝める貴重な機会だし (*゚∀゚)=3ハァハァ!、展示ホームへ入る際に必要な入場券や乗車券、またはグッズなどを購入することで少しでも上田電鉄の助けになるのなら、それは嬉しいことではありませんか (・∀・)イイネ。
そう、部分運休中にもかかわらず私が上田電鉄を訪れた理由であり、そもそも今夏の旅先を信州にしたいちばんの目的が、この城下駅で5200系に会うことでした (=゚ω゚)ノ゙ヤア。


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5200系が展示されている
城下の下りホーム、
その期間は7/23〜9/27で、
開放時間は10時〜15時。
入場する際には当駅の入場券か
記念商品(5200系グッズ)の購入が必要です。
でも、記念商品は売り切れが多かったな・・・
(7/30現在)


ただし、5200系が置かれている下りホームへの入場時間は10時から15時までとなっていて、私が城下に着いた16時過ぎはすでに公開時間が終了 ( ̄△ ̄;)エッ…。それでも反対側のホーム(本来の上りホーム)や駅近くに設けられた“撮影スポット”からは、公開時間外でも自由に見物することが可能なので ε-(´∇`*)ホッ、私は窓口で「一日乗車券」を購入してから撮影を始めることとしました (*・∀・)つ[キップ] 。
ちなみに入場券(180円)でもいいところを一日乗車券(1,180円)としたのは、城下での撮影だけでなく、このあとに別所線へ乗るつもりですし、わずかでも売り上げに貢献できればと思ってそちらを選択。夕方から使用を開始する一日乗車券はコスパ的にちょっともったいない気もするけれど、やっぱり列車に乗ることが何よりの支援になりますよね (-`ω´-*)ウム。


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上田電鉄・別所線の一日乗車券
「1日まるまるフリーきっぷ(1,180円)」。
(゚ー゚*)マルマル…
もうすでに夕方の16時過ぎなので、
“一日まるまる”のおトク感は薄いけれど、
上田から別所温泉までは普通乗車券が片道590円で
(城下から別所温泉だと同540円)、
単純に往復するだけでも運賃的にはさほど変わらない。
もちろん代行バスも利用可能です。

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駅の横には“撮影スポット”が設けられており、
(構内見取り図の右下)。
ホームよりもそっちのほうが広くて撮りやすそう。
お、日が出てきた。
(゚∀゚)オッ!

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雲間から差した西日に照らされて、
その特徴的な銀のボディをギラリと光らせる
元祖ステンレスカーの5200系・クハ5251号車。
(つ▽≦*)マブシッ!
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

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タテ位置のアングルにすると、
雲が流れるなかで背景に覗いたのは
浅間連峰の一角にそびえ、
信州百名山のひとつに数えられる、
標高2,066メートルの烏帽子岳。
東急ではなく
上田の5200系を表すような情景です。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


ああ、いい・・・、実にいい感じだなぁ +。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。
写真を見て気付かれた方もいるかと思いますが、この5200系の展示はただ単に置かれているのでなく、しっかりとパンダグラフ(集電装置)を上昇させ、しかもヘッドライト(前灯)まで点灯しており(ライトの点灯がパンタの集電によるものなのかどうか、私にはわからないけど)、その状態で駅のホームに据え付けられていると、まるで現役の営業列車が停まっているかのような雰囲気ではありませんか (゚∀゚*)オオッ!!。これは拙ブログの前記事でご紹介した、鉄道博物館の「車両ステーションゾーン」(実車展示エリア)にも引けを取らない・・・いや、それよりもさらにリアルな車両展示です (´∀`人)スバラシイ!。何せこちらのロケーションはホンモノの駅ですからね(笑)。
ただ、マニアのわがままを承知で言えば、やはり気になるのはクハ(片側の先頭車)のみの一両という“尻切れトンボ”な状態 σ(・∀・`)ウーン…。より“現役っぽさ”を追求するならば、これを目立たなくしたいところ。そこで、撮影スポットの少し先に位置する踏切が開いている状態の時に安全を確認しつつ、5200系の後方が目立たないよう真正面から狙ってみると・・・(^_[◎]oパチリ。


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上り電車を待つ学校帰りの男子学生が
ホームで談笑しているところへ、
5200系の別所温泉ゆき下り電車が
入ってきました。
・・・というイメージ(笑)
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下
(開いている踏切から撮影)

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城下に停車した下り列車の5200系は、
反対側からやってくる上り列車を待ちます。
・・・というイメージ(笑)
左手前に写るのは転轍機(線路のポイント)に
備えられている転轍機標識です。
もちろんこれは現役で使用されているもの。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


ああ、さらにいい・・・(笑)ヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。
5200系を正面から撮ったことで後ろのほうは見えず、これが二両編成だといっても通じそうだし、駅の構内を入れたアングルにしたことで、よりいっそうリアル感が増したように思います (・∀・)イイネ。たまたまホームで“だべって”いてくれた二人の男子学生くんがまた、5200系に一切関心を示していないのが自然でいいじゃないですか ъ(゚Д゚)ナイス。5200系が現役だった30年くらい前の城下では、こんな情景が日常的に見られていたのでしょうね。ちなみに私が上田交通を初めて訪れたのは、惜しくも5200系が退役した翌年にあたる94年のことで、その時に乗ったのは後継の7200系でした。
・・・と、そんな5200系の現役時代に思いを馳せつつ、妄想を膨らませながら撮影をしていたところ ポヤ〜ン(* ̄▽ ̄).。oO、突如、現実へと引き戻すかのように、私の立っていた踏切の警報器が鳴りだします (*゚ロ゚)ハッ!。え?ホントに交換列車がやってくる!?
そう、忘れてはいけません。5200系は動かない展示車両ですが、それ以外はすべて実際に使われている営業路線の施設です ( ̄∀ ̄*)モノホン。5200系が置かれているほうとは反対側のホームに、まもなく当駅で折り返す別所温泉ゆきの列車が入線してきました (゚∀゚)オッ!。


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5200系の別所温泉ゆきが待っていると、
そこへ上田ゆきの上り列車が到着。
・・・というイメージ(笑)
でも、左の電車は現行の営業列車です。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下
(開いた踏切から撮影)

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城下で顔をそろえた新旧の二種。
駅での交換シーンさながらの情景が
展開されました。
(゚∀゚*)オオッ!
舞台は上田電鉄の城下ですが、
これは東急ファンにとってもたまらない?
(*゚∀゚)=3ハァハァ!
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下
(開いている踏切から撮影)


とーきゅー、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
代行バスへの乗り継ぎとなっているものの、行き先には“上田”を掲出して城下に到着した上り列車。その運用に就いていたのは、ステンレス地に赤い帯を巻いた1000系の1001編成(デハ1001+クハ1101)。現在の別所線の主力形式である1000系も実は元・東急の譲渡車で、いわば5200系の後輩にあたります ( ̄∇ ̄)コーハイ。そしてそのなかでも、この1001編成は上田電鉄のオリジナルカラー(ラッピング)が施されておらず、今も東急時代の見た目を色濃く残す唯一の編成 σ(゚ー゚*)トーキュー?。5200系と1000系は東急での運行時期が重なっていないけれど、この上田電鉄で並んだ姿には違和感のないしっくりとした印象を受けます (・∀・)イイネ。私はとくに運用を調べてきたわけではありませんが、たまたまこのような“東急並び”が見られたのはラッキーでした (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。ただ、1001編成が城下へ停車しているとき、太陽が雲に隠れてしまったのはちょっと残念 (・ε・`)チェ。


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城下の上りホームに到着した列車は
そこで下りの別所温泉ゆきとして折り返します。
二種が同じ行き先でヘッドライトも点くと、
始発駅での先発、後発みたいなイメージになりますね。
ちなみにこれは踏切の脇から撮影したもの。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


もっと同業者(鉄ちゃん)が多いのかと想像していましたが σ(゚・゚*)ンー…、この日がお盆前の平日だったからか、もしくは接続する代行バスが到着する前のエアポケット的な時間帯だったからか(歩いてきたからね)、終始ひとりでまったりと撮影を楽しむことができた、ステンレス電車のパイオニア・5200系 (^_[◎]oパチリ。その単体での撮影に加え、1000系との交換シーン・・・もとい、両者が顔をそろえたところも記録できて、じゅうぶんに満足することができました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。台風被害の部分不通が続く大変ななか、このようなファンが喜ぶ企画を行なってくれた上田電鉄に感謝です <(_ _*)>アリガ㌧。

さて、せっかく一日乗車券を手にしているのですから、別所線に乗っていきましょう (/*´∀`)o レッツラゴー♪。


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次にホームへ入ってきた折り返し電車は
先ほどと同じ1000系ですが、
チョウチョが前面にあしらわれたラッピングの
「自然と友だち1号」(1002編成)。
(゚ー゚*)トモダチ…
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

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まわりを信州の山々に囲まれた上田盆地、
そののどかな田園風景を車窓に映して、
別所線の電車は走ります。
(´ー`)マターリ
▲20.7.30 上田電鉄別所線 下之郷-中塩田
(車窓から)

1029.jpg
路線のほぼ中間点に位置する下之郷には、
駅に隣接して車両基地が併設されています。
ここで交換した上り列車は、
さきほどの1001編成。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 下之郷
(車窓から)

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中野付近の車窓から見える山は、
信州百名山のひとつで、
標高1266メートルの独狐山。
切り立った峰が“独鈷”という武器に似ていることから
その名が付けられのだとか。
(゚ー゚*)トッコ
▲20.7.30 上田電鉄別所線 中野-舞田
(車窓から)

1031.jpg
上田電鉄のマスコットキャラクターは、
八木沢と舞田の連続する駅名から名付けられた
鉄道むすめの「八木沢まい」ちゃんで、
両駅の駅名標にも彼女がデザインされています。
(=゚ω゚)ノ゙ヤア
▲20.7.30 上田電鉄別所線 八木沢(上)/舞田(下)
(車窓から)


夕暮れ時の別所温泉ゆき下り列車は、代行バスからの乗り継ぎ客により、城下を発車した時点で座席の6〜7割が埋まる乗車率。客層は意外にも学生さん風の若い人が多く見られて、そのほとんどが途中の大学前(駅)か、その次の下之郷までで下車します σ(゚・゚*)ンー…。こんな時間に通学?・・・ではなく、おそらくこのあたりに学生寮があって、上田の街へ買い物などに出かけた帰りといったところでしょうか (*’∀’*)オカイモノ。学生が降りて車内が閑散とした列車は、形の良い独狐山(とっこさん)を車窓に映しながら走り ...(((o*・ω・)o、最後にここだけを見れば登山電車級という、線内最大40パーミルの急勾配を駆け上がると、終点の別所温泉に到着です (・ω・)トーチャコ。


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旧型電車が使われていた時代は
速度が上がらない難所だった、
別所温泉手前の急勾配を、
1000系は軽々と上ってゆきます。
♪〜( ̄、 ̄ )===3 スイスイ〜
おや?左手に電車が見えますね。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 八木沢-別所温泉
(前方の車窓から)

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坂を上り切ったところが、
標高570メートルに位置する別所温泉。
別所線の終点に到着です。
(・ω・)トーチャコ
▲20.7.30 上田電鉄別所線 別所温泉
(前方の車窓から)

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1042.jpg
信州最古の温泉郷といわれる別所温泉の
玄関口にあたる別所温泉駅。
その駅舎は昭和25年に建てられたものですが
路線や駅が開業した大正10年を意識し、
大正ロマンの雰囲気が漂う、
趣ある造りとなっています。
(´ω`*)シブイ
ちなみに当駅の名物と言えば、
「八木沢まい」ちゃんのような(?)
和装姿の女性駅員さん(観光協会への委託)が
下車客をお迎えしてくれるのですが、
もうこの時間はいらっしゃいませんでした・・・。
(・∀・`)ザンネン
▲20.7.30 上田電鉄別所線 別所温泉


城下1755-(上田電鉄別所線)-別所温泉1822


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別所温泉の駅舎脇に静態保存されているのは、
先ほどの5200系が東急から譲渡されてくる前の
1986年まで別所線で使われていた、
旧型電車のモハ5250形(モハ5252)で、
特徴的な丸い戸袋窓の形状から、
その愛称は「丸窓電車」。
(´▽`*)マルマド♪
ちなみに今回は出会うことができませんでしたが、
現行の1000系のうちの一本(1004編成)は
この丸窓電車をイメージしたラッピングが
施されています。


「信州の鎌倉」と呼ばれる別所(塩田平)は温泉のみならず、鎌倉幕府の重職であった北条家が三代に渡りこの地方を統治したことにより、鎌倉時代から室町時代にかけて造られた神社仏閣など数多くの文化財が残されている歴史情緒あふれる観光名所で (・o・*)ホホゥ、実は私も社員旅行で訪れて泊まったことがあります(しかも幹事だった(笑))(゚∀゚)アヒャ☆。そんな思い出のある温泉旅館にのんびりと一泊 (・∀・)イイネ・・・したいところですが、宿泊費の予算的な都合で今回は見送り (・ε・`)チェ、別所温泉駅の味わい深い駅舎や保存されている旧型車両の「丸窓電車」(モハ5250形)などをちょろっと眺めてから、折り返しとなる上田ゆき(一部バス代行)の上り列車で別所温泉をあとにしました モドロ…((((o* ̄-)o 。
自分で言うのも何ですが、一日乗車券のモトを取るためだけに別所線の全線を往復したようなものですね(苦笑)。でも、今回はきっぷを買って上田電鉄を利用することに意義があるので、それでいいと思っています (-`ω´-*)ウム。千曲川の鉄橋が修復されて全線が復旧したらあらためて当線を訪れ、その時には一日乗車券をフル活用するくらい“まるまる一日”かけて、沿線の撮影ポイントなどを巡ってみたいと考えています。


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私が別所温泉から乗ってきた1002編成を
城下の5200系が出迎えます。
(=゚ω゚)ノ゙オカヘリ
ただ、“ハイビーム”がけっこうキツい!?
(つ▽≦;)マブシッ!
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


別所温泉1837-(上田電鉄別所線)-城下1904



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日暮れの城下で静かに佇む5200系。
一両ぼっちだけど、
ヘッドライトを輝かせたその姿は、
今にも動き出しそうです。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


日は沈んだものの、空に蒼さが残る19時過ぎに戻ってきた城下 (=゚ω゚)ノ゙タライマ。先ほどとはまた違う雰囲気で5200系を撮るには、なかなかいい暗さじゃないですか (・∀・)イイネ。なんと5200系は21時まで前灯を点けた状態で展示されており、そのあたりにもファンや見学者に対する上田電鉄の心憎い気配りが伺えます (´∀`人)ステキ!。昼間に日差しを受けて輝くステンレスボディも美しいけれど、夜の駅で照明に照らされるこのギラギラ感もまた、たまらんなぁ・・・:*・+(0゚・∀・)ペカペカ+・*:。延長戦として夜間撮影も少しだけ楽しむことができました (^_[◎]oパチリ 。
ただ、これを撮っていたら、やはり出発してしまった上田ゆきの代行バス (; ̄▽ ̄)ア…。次のバスは40分後なので、またしても私は上田まで歩いて向かうこととなったのでした ...(((o*・ω・)o。


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とっぷりと日が暮れて、
壁面の「六文銭」が浮かび上がった上田駅。
▲20.7.30 北陸新幹線 上田


さて、上田を出る北陸新幹線の東京ゆき最終列車にはまだじゅうぶんに間に合う時間ですが、今日はここ上田で宿泊することにします (*’∀’*)オトマリ。
東京都民の私は政府が展開する「GoToトラベルキャンペーン」の恩恵を受けられないけれど、このコロナ禍で宿泊客が減っていることもあって、予約したビジネスホテルはキャンペーンでなくともかなり安い料金設定でした (´艸`*)オトク♪。そして、地方に泊まる楽しみといえば飲食ですが、やはりコロナを意識していつものような居酒屋は避けて、失礼ながら店内の様子を伺って空いていそうだった、お蕎麦屋さんに入店します(私のほかに一組しかいなかった)( ̄  ̄*)スイテル…。居酒屋で飲む酒も、蕎麦屋で飲む酒も、変わらないじゃないかと思うでしょうけど、個人的になんとなく“心持ち”が違うんですよね。私は蕎麦屋であまり長居しません(逆に居酒屋ではだらだら飲んぢゃう)。蕎麦前に二品ほどつまんだのち、きのこ蕎麦をつるっとすすって、今宵の打ち上げは〆としました ≠( ̄ε ̄*)ズルルッ。


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今日の打ち上げはお蕎麦屋さん。
信州名物の馬刺しや天ぷらをお供に、
一杯いただきます。
カンパーイ♪(〃゚∇゚)ノC凵☆
それにしても、このお店のきのこ蕎麦は
中ジョッキとの比較で分かるように、
お蕎麦がスゴい量でした・・・。
手打ちで美味しかったけど。
ソバ(゚д゚)ウマー!



夏休みの信州旅、もうちょっとだけ続きます (~▽~*)ウィッ。